JP2007169902A - 側溝ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に製造することができて、オーバーフロー排水のみを排出でき、設置した近傍の地盤の軟弱化や洗掘を発生させないようすることのできる側溝ブロックを提供すること。
【解決手段】断面がU字形状であり、側壁11の内側上部に形成した載置段部11a上に溝蓋またはグレーチング13が載置され、かつ底面12が塞がれた側溝ブロック10であって、この側溝ブロック10の少なくとも一側壁11の外または内部に、上端部を載置段部11a近傍に開口させ、下端部を底面12近傍に開口させたオーバーフロー通路14を設けたこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、側溝ブロックに関し、特に、これからオーバーフローしそうな排水を近傍の土中または貯水ます内に排出できるようにした側溝ブロックに関するものである。
側溝ブロックは、道路脇等に多数埋設されて排水路を構成するものであり、近年では種々なものが提案されてきているが、その多くはコンクリートによって一体成形されている。そして、このような側溝ブロックは、その側壁の上端内側に形成した載置段部に溝蓋またはグレーチングを載置収納して、この溝蓋またはグレーチングの上面が道路面と略同一となるようにし、道路上からの当該側溝ブロック内への直接排水も行えるようにしている。
このような従来の側溝ブロックは、その排水路中に集めた排水は勿論、道路上に降った雨水をも他の場所に排水できることから、非常に有効なものである。しかしながら、排水路を通して排水されてきた排水の量が排水能力を超えると、この側溝から道路上に溢れ出す(所謂オーバーフロー)だけでなく、道路上の雨水の排水が不可能になってしまう。
そこで、この種の側溝ブロックにおいて、その排水の一部を地下等の側溝ブロック以外の場所に排水することが考えられるのであるが、そのようにしたものとしては、例えば特許文献1〜特許文献4にて提案されているような様々な技術がある。
特許文献1に記載されている「透水性舗装道路用側溝管およびその配設構造」は、「透水性舗装道路の側縁に埋設する側溝管を、一時的に集中して降る雨水など多量の雨水を吸水および給水すべく構成し配設することにより、道路での透過雨水を可及的大地に供給還元して下水処理稼動を軽減すると共に、迅速に効率よく排出して道路の透水性の効用を充分に活用することにある」を目的としてなされて、図9に示すような、「長さ方向に沿って主要排水路3を有する溝管体2の一方の側壁2bに排水路3に通じる吸水孔6を穿設すると共に、他方の側壁2cに排水路3に通じる給水孔7を穿設して側溝管1を構成し、該側溝管1を透水性舗装道路の側縁に沿って吸水孔6を道路側に、給水孔7を反道路側に向けて埋設して配設する」といった構成を有しているものである。
特許文献2に記載されている「排水性舗装用落蓋側溝暗渠」は、「舗装内へ浸透した雨水と浸透しない表面水とを連続的に排水する落蓋側溝暗渠工法において、舗装浸透水を蓋版と側溝内面との間隙を通さずに側溝内に最短距離で排出する」ことを目的としてなされて、図10に示すような、「落蓋側溝(5)の舗装止めとなる側壁外面に凸条(8)を設け、排水性舗装側端沿いの下部隅角部(4)から側溝内の蓋下に貫通する水抜孔(11)、または側壁外面にたて溝(10)と上端部14a字状に連結し側溝内の蓋下に貫通する水抜孔(11)を適宜の間隔に配設する」といった構成を有しているものである。
特許文献3に記載されている「貯水システム」は、「地下に設けられた貯水空間内に雨水等の排水を貯留し、上記貯留水を飲用水としても利用可能とする」を目的としてなされて、図11に示すような、「上記第1の貯水槽1と、この第1の貯水槽1の水流入口12に接続された水流入路としての第1の側溝2と、上記浄水層側に設けられた第1の流出孔13により第1の貯水槽1と連通する第2の貯水槽3と、上記第1の貯水槽1及び第2の貯水槽3にそれぞれ設けられた排出孔14,22により連通する第1,第2の導水管4,5と、上記第1の貯水槽1に設けられた水排出口15に接続された排水路としての第2の側溝6とから構成される貯水システムにおいて、この第1の貯水槽1内に、水保持空間を形成するための空間支持体として骨格部材1aを積層配置し、その一部に浄化部としての浄水層11を設ける」といった構成を有しているものである。
特許文献4に記載されている「穴あきの排水側溝及び溜桝」は、「流水・湧水を相互還流させて無駄なく自然水を有効活用し、地盤流失災害の抑止に役立て、さらには環境破壊の抑止につなげる排水側溝及び集水溜桝を提供する」ことを目的としてなされて、図12に示すような、「U型側溝及び溜桝に複数の穴1を施し流水・湧水を相互還流させて無駄なく自然水を有効活用する。また、長期多量雨による地中湧水を吸水排出することにより地盤流失災害の抑止に役立てる。さらに、この製品を産業廃棄物プラスチックの再利用により製品化する」といった構成を有しているものである。
特開平8−81999号公報、要約、代表図 特開2000−129769号公報、要約、代表図 特開2001−323520号公報、要約、代表図 特開2005−9279号公報、要約、代表図
しかしながら、特許文献1の技術では、「一時的に集中して降る雨水など多量の雨水を吸水および給水」はできるかもしれないが、図9にも示したように、非常に複雑な構造をしているため、これをコンクリートによって一体成形することは非常に困難かと思われる。(製造の困難性)また、道路側に開口している「吸水孔6」は「目詰まり」する可能性が高く、長期間に亘って有効な機能を発揮できないと考えられる。(機能持続の困難性)
また、特許文献2の技術でも、図10に示した「水抜孔11」が非常に小さいもののように思われ、このような水抜孔11の製造は、コンクリートブロック内のものとしては困難であるだけでなく、上記特許文献1の場合と同様に「目詰まり」し易いものではないかと考えられる。
さらに、特許文献3の技術でも、図11に示したように、全体として非常に複雑な構造のものとなっていて、その設置場所の選定が困難となっているだけでなく、コストも膨大に掛かるものと思われる。(経済性の欠如)
そして、特許文献4の技術では、図12に示したように、底面にも「通水用丸穴1」を形成するものであるから、この丸穴1からその下側に常時排水されることになり、「排水のオーバーフロー」の問題はないかもしれないが、当該側溝近傍の土中は排水が常に浸み込んだ状態となり、地盤を軟弱にするだけでなく、場合によっては、常に浸み込む排水によって側溝下が洗掘されることもあり得る。(地盤の軟弱化及び洗掘)
以上の通り、従来の側溝ブロックでは一長一短があり、特に、オーバーフローした排水についての考慮も殆どなされていなかったのである。
そこで、本発明者等は、この種の側溝ブロックについて、
(1)コンクリートにより一体成形でき、製造容易であること
(2)側溝ブロックの容量を超えたオーバーフロー排水だけを近傍の土中に排出するようにして、通常時には、近傍への排水は行わないようにして、近傍の洗掘を発生させないようにすること
(3)オーバーフロー排水が発生するのは一時的なことが多いから、その時間が過ぎた後にも、オーバーフロー排水の土中への浸透を緩慢に行えるようにすること
ができるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、簡単に製造することができて、オーバーフロー排水のみを排出でき、設置した近傍の地盤の軟弱化や洗掘を発生させないようすることのできる側溝ブロックを提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「断面がU字形状であり、側壁11の内側上部に形成した載置段部11a上に溝蓋またはグレーチング13が載置され、かつ底面12が塞がれた側溝ブロック10であって、
この側溝ブロック10の少なくとも一側壁11の外または内部に、上端部14aを載置段部11a近傍に開口させ、下端部14bを底面12近傍に開口させたオーバーフロー通路14を設けたことを特徴とする側溝ブロック10」
である。
すなわち、この請求項1の側溝ブロック10は、図1〜図4に示すように、基本的には、断面がU字形状であり、側壁11の内側上部に形成した載置段部11a上に溝蓋またはグレーチング13が載置され、かつ底面12が塞がれたものである。ここで、当該側溝ブロック10の底面12が塞がれたものである必要があるのは、通常時には、当該側溝ブロック10によって構成された排水路を使って通常の排水、つまり当該側溝ブロック10によって形成された排水路をと通しての遠くへの排水を行い、一時的な大雨があったときには、当該側溝ブロック10から溢れ出ようとするオーバーフロー排水のみを当該側溝ブロック10の外部、つまり下側及び近傍へ排水したいからである。
そして、この側溝ブロック10は、その少なくとも一側壁11の外または内部に、上端部14aを載置段部11a近傍に開口させ、下端部14bを底面12近傍に開口させたオーバーフロー通路14を設けたものである。このオーバーフロー通路14は、図1〜図3に示したように、側壁11に接続したオーバーフロー管20によって形成することもあるが、図4に示したように、側壁11内に直接形成することもある。
このオーバーフロー通路14を側壁11内に直接形成するにせよ、オーバーフロー管20を使用してこの中をオーバーフロー通路14とするにせよ、何れの場合も重要なことは、その上端部14aが載置段部11a近傍に開口しており、その下端部14bが底面12近傍に開口していることである。何故なら、当該側溝ブロック10は、その容量を超えたオーバーフロー排水のみを当該側溝ブロック10の近傍の土中に浸透させるものであるから、まず、オーバーフロー通路14の上端部14aを載置段部11a近傍に開口させてオーバーフロー排水のみを受け入れるものとしなければならないし、受け取ったオーバーフロー排水を側溝ブロック10内に戻らないようにするために、オーバーフロー通路14の下端部14bを底面12近傍に開口させなければならいからである。
なお、このオーバーフロー通路14の上端部14aに対しては、落ち葉やゴミが侵入しないようにするための「網」や「格子」を設けておくとよい。また、このオーバーフロー通路14の最大直径としては、側壁11の強度を損なわない程度であることがよく、最小直径は3〜5cm程度であれば、目詰まりの心配は殆どない。
このオーバーフロー通路14をオーバーフロー管20によって構成する場合には、側壁11の側面にこのオーバーフロー管20が差し込める程度の穴を開けておいて、この穴内に、側溝ブロック10を施工場所に設置した後に、オーバーフロー管20の上端部14aを差し込むようにしてもよい。また、当該側溝ブロック10の側端面に、図2に示したように挿入部11bを形成しておき、当該側溝ブロック10に隣接して設置される別の側溝ブロック10側の挿入部11bとによって形成された穴内にオーバーフロー管20を差し込むようにしてもよい。
このオーバーフロー管20の下端は、図3にも例示するように、当該側溝ブロック10の外側に向けて開口するようにすると、近傍の地盤の軟弱化や洗掘を発生させないようすることができるだけでなく、当該側溝ブロック10の下側にモルタルを付設することができる。なお、当該側溝ブロック10の下側にグリ石等の吸水材15bを敷設しておき、この上に側溝ブロック10を載置して、オーバーフロー通路14またはオーバーフロー管20の下端部14bをこの吸水材15b内に開口させるようにすれば、オーバーフロー排水を当該吸水材15b内に浸透させることができて、吸水材15bによるオーバーフロー排水の一時的な保水を行わせることができる。
従って、この請求項1の側溝ブロック10は、コンクリートによって簡単に一体的に製造することができて、オーバーフロー通路14によってオーバーフロー排水のみを排出でき、設置した近傍の地盤の軟弱化や洗掘を発生させないようすることができるものとなっているのである。
また、以上の課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「底面12が塞がれ断面がU字形状であり、側壁11の内側上部に形成した載置段部11a上に溝蓋またはグレーチング13が載置され、かつ底面12の下側に貯水ます15を設けた側溝ブロック10であって、
この側溝ブロック10の少なくとも一側壁11の外または内部に、上端部14aを載置段部11a近傍に開口させ、下端部14bを貯水ます15内に開口させたオーバーフロー通路14を設けたことを特徴とする側溝ブロック10」
である。
この請求項2の発明に係る側溝ブロック10の、上記請求項1に係るそれと異なる点は、図5〜図7に示すように、底面12の下側に貯水ます15を設けて、オーバーフロー通路14またはオーバーフロー管20の下端部14bを貯水ます15内に開口させたことである。その他の点は、上記請求項1のそれと同様であるので、共通する部材については、図5〜図8に同一符号を付してその説明は省略する。
さて、以上のように構成した請求項2の側溝ブロック10では、そのオーバーフロー通路14またはオーバーフロー管20によってオーバーフロー排水が貯水ます15内に供給される。つまり、一時的に発生するオーバーフロー排水は、オーバーフロー通路14またはオーバーフロー管20を通してこの貯水ます15内に貯水されるから道路上等に溢れ出ることはないのであり、この貯水ます15は側溝ブロック10と同様排水路を構成できるから、この貯水ます15による排水路を通してオーバーフロー排水は別場所に排出される。
勿論、この貯水ます15は、図5及び図6に示したように、上側の側溝ブロック10とは全く別体のものとして構成してもよく、図7に示したように、側溝ブロック10と一体的なものとして構成してもよい。図5及び図6に示したような、上側の側溝ブロック10とは全く別体のものとして構成した場合には、この貯水ます15を使用しないで図1〜図4に示したような使用も選択できるものであり、図7に示したような、側溝ブロック10と一体的なものとして構成した場合には、製造工程を簡略化できるものである。
従って、この請求項2に係る側溝ブロック10も、コンクリートによって簡単に一体的に製造することができて、オーバーフロー通路14によってオーバーフロー排水のみを排出でき、設置した近傍の地盤の軟弱化や洗掘を発生させないようすることができるものとなっているのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項2に記載の側溝ブロック10について、
「貯水ます15に排水口15aを設けたこと」
である。
すなわち、この請求項3の側溝ブロック10では、図5〜図7に示したように、その貯水ます15に排水口15aを設けたものであり、これにより、当該貯水ます15が排水路として構成されない場合には、当該貯水ます15内にオーバーフロー通路14またはオーバーフロー管20を通して導入されたオーバーフロー排水を、排水口15aから時間をおいて周囲の土中に浸み込ませることができるのである。この排水口15aは比較的大きな穴として形成しておいて、内側に不織布や網等を配置するようにして形成してもよいものである。
つまり、この側溝ブロック10では、貯水ます15に形成した排水口15aが土中に埋まった状態になっているから、貯水ます15内に一旦貯められたオーバーフロー排水がこの排水口15aを通して周囲の土中内に浸透されるのである。このことは、オーバーフロー排水によって洗掘を発生させないことを意味しているとともに、逆に周囲の土中内の余剰の水分を、オーバーフロー排水が発生しないときに当該貯水ます15内に導くことができることも意味している。
従って、この請求項3の側溝ブロック10は、上記請求項2のそれと同様な機能を発揮する他、洗掘を発生させないで、オーバーフロー排水を周囲の土中に浸透させることができ、またオーバーフロー排水が発生してはいないときに、余剰の水分を貯留することもできるものとなっている。
そして、上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項2または請求項3に記載の側溝ブロック10について、
「排水ます15内に吸水材15aを充填したこと」
である。
すなわち、この請求項4の側溝ブロック10では、図5に示すように、当該貯水ます15内に吸水材15bを充填したものであり、この吸水材15bによって導入されてきたオーバーフロー排水の一時的保水を可能にしたものである。この吸水材15bとしては、前述した「グリ石」は勿論、多数の保水穴を有する合成樹脂生のもの、例えばスポンジや、あるいはその他の均等物が使用できる。
この吸水材15bによってオーバーフロー排水が一時的に保水されることにより、排水口15aからの排出が急激には行われない。つまり、貯水ます15内に導入されてきたオーバーフロー排水は、一旦この貯水ます15内に貯められ、時間をおいて排水口15aから周囲の土中に浸透していくものである。このことは、オーバーフロー排水ではなくて周囲の土中から浸み込んできた水についても同様である。このため、オーバーフロー排水の急激な排出は抑制され、オーバーフロー排水はじんわりと周囲の土中に浸透していき、洗掘がなされることはない。
従って、この請求項4の側溝ブロック10は、上記請求項3のそれと同様な機能を発揮する他、洗掘の発生をより一層抑制できるものとなっている。
以上、詳述した通り、本発明においては、
「断面がU字形状であり、側壁11の内側上部に形成した載置段部11a上に溝蓋またはグレーチング13が載置され、かつ底面12が塞がれた側溝ブロック10であって、
この側溝ブロック10の少なくとも一側壁11の外または内部に、上端部14aを載置段部11a近傍に開口させ、下端部14bを底面12近傍に開口させたオーバーフロー通路14を設けたこと」
にその構成の主たる特徴があり、これにより、簡単に製造することができて、オーバーフロー排水のみを排出でき、設置した近傍の地盤の軟弱化や洗掘を発生させないようすることのできる側溝ブロック10を提供することができるのである。
換言すれば、本発明に係る側溝ブロック10によれば、
(1)コンクリートにより一体成形でき、製造容易である
(2)オーバーフロー排水だけを近傍の土中に排出するようにして、通常時には、近傍への排水は行わないようにすることができて、近傍の洗掘を発生させない
(3)オーバーフロー排水が発生するのは一時的なことが多いが、その時間が過ぎた後にも、オーバーフロー排水の土中への浸透を緩慢に行える
といった優れた効果を発揮できるものとなっているのである。
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態である側溝ブロック10について説明すると、図1には請求項1に係る側溝ブロック10の部分斜視図が示してある。この側溝ブロック10は、断面がU字形状であり、側壁11の内側上部に形成した載置段部11a上に溝蓋またはグレーチング13が載置されるものであり、底面12は塞がれたものである。
また、この側溝ブロック10は、図1〜図4に示したように、その少なくとも一側壁11の外または内部に、上端部14aを載置段部11a近傍に開口させ、下端部14bを底面12近傍に開口させたオーバーフロー通路14を設けたものである。図1〜図3に示した側溝ブロック10では、オーバーフロー通路14をオーバーフロー管20によって形成するようにしているが、図4に示したように、このオーバーフロー通路14を側壁11内に直接形成するようにしてもよい。
オーバーフロー管20を使用してオーバーフロー通路14とする場合、図1に示したように、側壁11にオーバーフロー管20のための挿入穴を形成して、図3に示したように、この挿入穴内にオーバーフロー管20の上端部14aを挿入するようにしてもよいが、図2に示したように、側壁11の側面に半円状の挿入部11bを形成しておき、この挿入部11bと別の側溝ブロック10に端面に形成した挿入部11bとによって形成された円形の穴内にオーバーフロー管20の上端部14aを挿入するようにしてもよい。
また、このオーバーフロー通路14の下端部14bは、図1〜図4に示したように、底面12近傍の土中に直接開口させてある。このオーバーフロー通路14の下端部14bは、当該側溝ブロック10の下側に吸水材15bを敷き詰めておき、この吸水材15b内に開口させるように実施してもよい。
図5〜図8には、請求項2に係る側溝ブロック10が示してあるが、この側溝ブロック10の請求項1のそれと異なる点は、底面12の下側に貯水ます15を配置するようにしたことである。この貯水ます15は、図5及び図6に示したように、上側とは別体にして形成してもよいが、図7に示したように、底面12を天井とし側壁が側壁11と連続するものとして、上側と全く一体のものとして構成してもよい。
この貯水ます15に対しては、図5等に示したように、排水口15aを形成しておくとよい。また、この貯水ます15内には、吸水材15bを詰めておくとよい。勿論、この貯水ます15に対しては、オーバーフロー通路14またはオーバーフロー管20の下端部14bが開口されることは言うまでもない。
なお、以上のような貯水ます15を有する側溝ブロック10の場合、図7及び図8に示したように、その底面12の一部に開口を形成しておき、この開口内に補助蓋16を挿入するようにしておくとよい。この補助蓋16は、挿入時には底面12に開口を形成しないようにするものになると同時に、この補助蓋16を取り外すことによって貯水ます15内を地面上に開放することができるようにするものであり、この補助蓋16の解放時に貯水ます15内の清掃やメンテンナンスを行えるようにするものである。
本発明の請求項1に係る側溝ブロックの部分斜視図である。 オーバーフロー通路の上端部を端部で接続できるようにした側溝ブロックの部分斜視図である。 図1または図2に示した側溝ブロックを施工したときの断面図である。 オーバーフロー通路を側壁内に形成した側溝ブロックを示す断面図である。 本発明の請求項2に係る側溝ブロックの部分斜視図である。 同側溝ブロックの縦断面図である。 同側溝ブロックの他の例を示す縦断面図である。 同側溝ブロックの平面図である。 従来の技術を示す斜視図である。 従来の他の技術を示す一部破断斜視図である。 従来のさらに別の技術を示す断面図である。 従来の技術を示す断面図である。
符号の説明
10 側溝ブロック
11 側壁
11a 載置段部
11b 挿入部
12 底面
13 溝蓋またはグレーチング
14 オーバーフロー通路
14a 上端部
14b 下端部
15 貯水ます
15a 排水口
15b 吸水材
16 補助蓋
20 オーバーフロー管

Claims (4)

  1. 断面がU字形状であり、側壁の内側上部に形成した載置段部上に溝蓋またはグレーチングが載置され、かつ底面が塞がれた側溝ブロックであって、
    この側溝ブロックの少なくとも一側壁の外または内部に、上端部を前記載置段部近傍に開口させ、下端部を前記底面近傍に開口させたオーバーフロー通路を設けたことを特徴とする側溝ブロック。
  2. 底面が塞がれ断面がU字形状であり、側壁の内側上部に形成した載置段部上に溝蓋またはグレーチングが載置され、かつ前記底面の下側に貯水ますを設けた側溝ブロックであって、
    この側溝ブロックの少なくとも一側壁の外または内部に、上端部を前記載置段部近傍に開口させ、下端部を前記貯水ます内に開口させたオーバーフロー通路を設けたことを特徴とする側溝ブロック。
  3. 前記貯水ますに排水口を設けたことを特徴とする請求項2に記載の側溝ブロック。
  4. 前記排水ます内に吸水材を充填したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の側溝ブロック。

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