JP2007168819A - 断熱複合容器 - Google Patents

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【課題】外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとからなり、電子レンジで加熱調理した時に、洩れることなく、紙カップのどの部分、特に、糸じり部にも焦げが発生しない断熱複合容器を提供する。
【解決手段】外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとを一体とした二重構造の断熱複合容器であって、紙カップが胴部材と底部材とからなり、胴部材は主に胴部を形成し、下端を内側に折り返して折り返し部とし、底部材は主に底面部を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部とし、該屈曲部を、胴部材の折り返し部と、胴部の下端部とで挟んで加熱圧着して幅が5mmを超える糸じり部を形成し、該糸じり部の下部を内側に折り曲げて糸じり折り曲げ部とし、糸じり部の上部の糸じり直線部の幅を5mm以下としたことを特徴とする断熱複合容器である。
【選択図】図1

Description

本発明は、外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとを一体とした二重構造の断熱複合容器に関するものである。
一般に、外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとを一体とした二重構造の断熱複合容器に関しては、数多くの形態が提案され、実用化されている。特に、内容物として電子レンジで調理する食品等が収納された状態で販売され、消費者はそのまま電子レンジで加熱調理して食することができるという便利な断熱複合容器が実用化されている。従来の外包装体の紙カップPとしては、図6に示すように、通常の紙カップと同様に、胴部材10と底部材20とからなり、胴部材10は主に胴部11を形成し、上端を外側にカールしてトップカール部12とし、下端を内側に折り返して折り返し部13としている。なお、このトップカール部12を設けない形状とすることもある。一方、底部材20は主に底面部21を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部22としている。胴部材10と底部材20の接合は、底部材20の屈曲部22を、胴部材10の折り返し部13と、胴部11の下端部とで挟んで加熱圧着している。この底部材20の屈曲部22を挟み込んで接合した部分を糸じり部Zと称し、底面部21を上げ底にしている。
また、外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとを一体とする方法は、図7−aに示すように、内包装体のプラスチックカップ3の上端の開口部を、外包装体の紙カップPの上端部で巻き込んで一体とする方法、あるいは、図7−bに示すように、外包装体の紙カップPの胴部11と内包装体のプラスチックカップ3の胴部21と嵌合、もしくは部分的に接着して一体とする方法等がある(例えば特許文献1を参照。)。
特開昭59−26405号公報
しかしながら、底部に糸じり部Zを備えた形状の紙カップを外包装体とした場合、内包装体に内容物が収納された断熱複合容器を電子レンジで加熱調理した時に、紙カップの底の糸じり部Zに焦げを生じることがあるという問題がある。その原因は、つぎのように考えられる。紙の材料のパルプのセルロースは基本的には電子レンジのマイクロ波を吸収する。従って、紙の重なる部分では、紙厚が増し発熱量が増す。しかし、表面積は小さく熱の放出量が少なく、発生した熱を蓄積することになり、温度が上昇し、焦げを発生させる原因となっている。また、糸じり部Zの内外の両側からマイクロ波が照射されることも、焦げを発生させる原因となっている。つまり、通常の紙カップPでは、図6に示すように、胴部材10と底部材20の接合部位として糸じり部Zと称する接合部を持つ構造であるため、この糸じり部Zは、内容物に触れることななく、畜熱されやすく、内外の両側からマイクロ波が照射さるために焦げが生じやすい。また、内容物を直接紙カップに入れた場合には、紙に発生し蓄積された熱が内容物に奪われるため焦げが発生しにくくなるが、内容物が外包装体の紙カップに直接接触しない二重構造の断熱複合容器の場合には、特に糸じり部Zに焦げが発生しやすいという問題がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとからなる二重構造の断熱複合容器であって、内包装体のプラスチックカップの中に、飲料や即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、洩れることなく、紙カップのどの部分、特に、糸じり部にも焦げが発生しない断熱複合容器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとを一体とした二重構造の断熱複合容器であって、前記紙カップが胴部材と底部材とからなり、前記胴部材は主に胴部を形成し、下端を内側に折り返して折り返し部とし、前記底部材は主に底面部を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部とし、該屈曲部を、前記胴部材の前記折り返し部と、前記胴部の下端部とで挟んで加熱圧着して幅が5mmを超える糸じり部を形成し、該糸じり部の下部を内側に折り曲げて糸じり折り曲げ部とし、前記糸じり部の上部の糸じり直線部の幅を5mm以下としたことを特徴とする断熱複合容器である。
本発明によれば、外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとを一体とした二重構造の断熱複合容器であって、外包装体の紙カップの胴部材と底部材とを接合している糸じり部の下部を内側に折り曲げて糸じり折り曲げ部とし、折り曲げない糸じり直線部の幅を5mm以下とすることによって、断熱複合容器の中に、飲料や即席食品などの内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、外包装体、特に糸じり部に焦げを発生させることのない断熱複合容器を得ることができるという効果を有している。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。なお、説明を簡単にするため、各図の対応する部位には同じ符号を付している。図1は本発明に係る断熱複合容器の一実施形態を示すもので、左半分及び右半分をそれぞれ断面図と正面図で示す概略構成図であり、図2は本発明に係る断熱複合容器の外包装体の紙カップの嵌合前の状態を示す断面図であり、図3は本発明に係る断熱複合容器の胴部材ブランクおよび底部材ブランクを示す展開図であり、図4は本発明に係る断熱複合容器の外包装体の紙カップを作成する工程を示す図であり、図5は本発明に係る断熱複合容器の外包装体と内包装体とを嵌合する方法を示す正面図であり、図6は従来の断熱複合容器の外包装体の紙カップの嵌合前の状態を示す断面図であり、そして、図7は従来の断熱複合容器の外包装体と内包装体とを一体とする方法の例を示す部分拡大断面図である。
図1は本発明に係る断熱複合容器の一実施形態を示すもので、左半分及び右半分をそれぞれ断面図と正面図で示す概略構成図であり、同図の断熱複合容器Aは、上方に開口した逆円錐台形形状の外包装体の紙カップ1と、上方に開口した内包装体のプラスチックカップ3とから構成されている。外包装体の紙カップ1と内包装体のプラスチックカップ3は、それぞれの胴部上部で嵌合され一体となっている。すなわち、紙カップ1の胴部11の上端部とプラスチックカップ3の胴部21の上端部とを貼り合わせて、紙カップ1とプラスチックカップ3とを一体としている。そして、紙カップ1の糸じり部Zの下部分が糸じり折り曲げ部Z2として内側に折り曲げられた形状とし、折り曲げられない部分を糸じり直線部Z1としている。
外包装体の紙カップ1では、糸じり部Zの下部を折り曲げる前の形状においては、図2−aに示すように、一般的な紙カップと同様に胴部材10と底部材20とからなる逆円錐台形形状であり、一般的な紙カップ成形機により成形される。胴部材10は主に胴部11を形成し、上端を外側にカールしてトップカール部12とし、下端を内側に折り返して折り返し部13としている。なお、このトップカール部12を設けない形状とすることもある。一方、底部材20は主に底面部21を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部22としている。胴部材10と底部材20の接合は、底部材20の屈曲部22を、胴部材10の折り返し部13と、胴部11の下端部とで挟んで加熱圧着して底部材20の屈曲部22を挟み込んで接合した部分を糸じり部Zを形成している。
本発明の断熱複合容器Aでは、糸じり部Zの下部を折り曲げる前の紙カップの形状が、糸じり部Zの幅z、すなわち、胴部材10と底部材20の接合部分において、底部材20の底面部21の外面と胴部材10の折り返し部13の下端との幅を5mmを超える寸法とし、この糸じり部Zの下部を、図2−bに示すように、内側に略直角に折り曲げて糸じり折り曲げ部Z2を形成し、折り曲げない部分を糸じり直線部Z1としている。また、糸じり部Zの下部を内側に折り曲げる角度は、糸じり折り曲げ部Z2が糸じり直線部Z1の下端により作られる面より下方に出ないことが好ましく、略直角あるいは90度以上が好ましい。糸じり折り曲げ部Z2が糸じり直線部Z1の下端により作られる面より下方に出ると断熱複合容器Aとしての立位での安定性が悪くなる。
そして、本発明の断熱複合容器Aでは、外包装体の紙カップ1の糸じり直線部Z1の幅H、すなわち、糸じり直線部Z1の下端から底部材10の底面部21の外面までの距離を5mm以下としていることが特徴である。糸じり直線部Z1の幅Hが5mmを超えた場合には、焦げの発生を防ぐ効果が減少してしまう。なお、紙カップの大きさ(開口部の内径、底部の外径、高さ等)は、特に限定されないが、開口部の径は30〜200mmの範囲が好ましく、底部の外径は20〜150mmの範囲が好ましく、高さは30〜200mmの範囲が好ましい。
本発明の断熱複合容器Aによる紙カップ1に使用される紙の材料構成としては、紙を主強度材とし、熱可塑性樹脂層を積層することを基本としている。例えば、紙/ポリエチレン、ポリエチレン/紙、ポリエチレン/紙/ポリエチレン、ポリプロピレン/紙/ポリプロピレン、紙/ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレン、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレン、ポリエチレン/アルミニウム/紙/ポリエチレン等があげられる。紙には腰(剛性)があり、カール等の加工適性に優れたカップ原紙が好適に使用され、その斤量は150〜400g/m2の範囲のものを使用し、好ましくは200〜350g/m2の範囲のものを使用する。斤量が150g/m2未満の場合、嵌合が緩くなり、400g/m2を超えた場合、嵌合しにくくなる。
紙カップ1に対する印刷は、公知の印刷方式によって板紙のシート段階での加工が可能である。この印刷効果を従来の断熱性プラスチック容器の曲面印刷と比較すると、インキ濃度、微細性、印刷効率等の点で優れており、紙カップ1は、消費者に内容物に関する情報を伝達する優れた情報媒体となるばかりか、食卓の雰囲気にあったデザインを施すことが可能となる。
つぎに、紙カップ1を製造する方法を説明する。
嵌合する前の紙カップ1は、図3に示すような胴部材ブランク10Aと底部材ブランク20Aとから、紙カップ成型機で成型される。一般的に、胴部材ブランク10Aは、あらかじめ前工程で打ち抜かれたものを使用し、底部材ブランク20Aは、紙カップ成型機上で打ち抜かれる。
この胴部材ブランク10Aと底部材ブランク20Aとを使用して外包装体の紙カップ1を作製する工程を簡単に説明する。
まず、胴部材ブランク10Aを筒状に貼り合わせるために、胴部材ブランク10Aの貼り合わせ部を熱風で予熱し、表面の樹脂を溶融させる。つぎに、胴部材ブランク10Aを胴巻き型(マンドレル)に巻き付け、圧着し、図4−aに示すように、筒状の胴部材10に貼り合わせる。つづいて、筒状の胴部材10を、あらかじめ打ち抜き、図4−bに示すように、紙皿状に成形された底部材ブランク20Aをのせたマンドレルに嵌め込み、同時に、筒状の胴部材10および底部材ブランク20Aの接着部分の樹脂を熱風で予熱する。そして、図4−cに示すように、筒状の胴部材10の下端を内側に折り返し、底部材ブランク20Aの下方に折り曲げた外周縁の屈曲部22を挟み込んで圧着し、糸じり部Zを形成して胴部材10と底部材20とを接合する。この時、糸じり部Zの内側の幅H、すなわち、糸じり部Zの下端から底部材10の底面部21の外面までの距離を5mmを超えるように形成する。また、図4−dに示すように、筒状の胴部材10の上端を外側にカールし、トップカール部12を形成し、糸じり部Zの下部を折り曲げる前の一般形状の紙カップの成形が完成する。さらに、本発明の断熱複合容器Aにおけるの紙カップ1を製造するには、この紙カップの糸じり部Zの下部を内側に折り曲げる、この工程の一例を示すと、まず、図4−eに示すような方法で、糸じり部Zの下部を内側に45度以上倒し込む。つぎに、図4−fに示すような方法で、上下からの熱プレスあるいは超音波溶着で90度以上に折り曲げて倒し込まれた糸じり折り曲げ部Z2を押しつぶして溶融固化して平面状とする。この時、糸じり折り曲げ部Z2の先端部を接着剤あるいは熱接着で底面部21と固定することもできる。
一方、内包装体のプラスチックカップ3は、プラスチックシートの成形により形成される。プラスチックシートの材料としては、特に、限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル共重合体等があげられる。また、これらの樹脂の積層体、例えば、ポリプロピレン樹脂/酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン樹脂からなる積層体等を使用することもできる。あるいは、これらの樹脂に珪酸マグネシウム等のフィラーを混入して使用することもできる。プラスチックシートの厚さは0.3〜3.0mmの範囲のものを使用し、好ましくは0.5〜2.0mmの範囲のものを使用する。厚さが0.3mm未満の場合、プラスチックカップ3の強度が弱く嵌合しなくなり、3.0mmを超えた場合、成形加工がしにくくなる。
このプラスチックカップ3は、これらの樹脂からなるプラスチックシートを真空成形あるいは圧空成形により成形することにより、胴部31と底部32とからなるカップ形状に形成されている。また、胴部31の上端からは外方にフランジ部33が形成されている。
上記の紙カップ1の中にプラスチックカップ3を嵌合して本発明の断熱複合容器とするが、充填、蓋シールを終わったプラスチックカップ3を紙カップ1内に挿入して嵌合する。この嵌合は空のプラスチックカップ3に対して紙カップ1を嵌合させ、その後に充填、蓋シールを行ってもよい。その嵌合は、紙カップ1に対して、図5−aに示すように、プラスチックカップ3を単に上方から落とし込んで、プラスチックカップ3が紙カップ1の上縁部に嵌合するまで押し込めばよく、また逆に、図5−bに示すように、プラスチックカップ3の方に紙カップ1を下方から被せるように押し込んでもよい。このようにして組み合わされた二重構造の断熱複合容器Aにおいて、外包装体の紙カップ1は上記の嵌合によって内包装体のプラスチックカップ3と一体化し、両者の胴部11と胴部31の間、底面部21と底部32の間に空間4が形成され、この空間4によって、断熱複合容器Aに断熱性が賦与される。
内包装体のプラスチックカップ3は、図1に示すように、外包装体の紙カップ1によって宙吊りになった状態である。従って、プラスチックカップ3の形状は紙カップ1の空間3内であれば自由であり、例えば、底部22が曲線である半球状であってもよい。
なお、図示されていないが、プラスチックカップ3に内容物充填後、フィルム蓋材をフランジ部33に熱シールするか、あるいは、開口部全体を覆うようにオーバーキャップを施すようにしてもよい。
外包装体の紙カップ1と内包装体のプラスチックカップ3の嵌合の度合いは、紙カップ1およびプラスチックカップ3の材料の剛性、復元性等の要因によっても決まるが、部分的に接着して一体としてもよいが、必ずしも、両者を分離不能に強固に嵌合させる必要はなく、使用後は、指先でプラスチックカップ3のフランジ部33と紙カップ1の底部22を持って引き離せば分離可能な程度に嵌合しておれば十分である。むしろその方が、使用後の分別廃棄に有効である。
つぎに、本発明の断熱複合容器について実施例をあげて、さらに具体的に説明する。なお、本発明はこれによって限定されるものではない。
内容物が調理済みの食品を収納した電子レンジ用の断熱複合容器を作製した。 まず、内包装体のプラスチックカップを作製した。材料として、ポリプロピレン0.55mm/酢酸ビニル共重合体0.15mm/ポリプロピレン0.55mmからなる積層体(厚み1.25mm)を使用し、圧空・真空成形法で成形して、高さが61mm、開口部の内径が81mmで内容量240ccのプラスチックカップを作製した。その胴部の上端部には上端から下方に垂直に長辺部6.5mm、長辺部の下端から直角に内方に伸びる短辺部1mmからなるL字形状のスタックリブを設けた。
一方、別に外包装体の紙カップを作製した。まず、胴部材10には、表面からカップ原紙280g/m2/低密度ポリエチレン樹脂25μmの構成の材料を、底部材20には、表面からカップ原紙255g/m2/低密度ポリエチレン樹脂25μmの構成の材料を使用して、図3のような胴部材ブランク10Aを打ち抜き工程で作製し、この胴部材ブランク10Aをマンドレルに巻き付け、筒状の胴部材10を形成した。つぎに、一般的な紙カップ成形機で、胴部材10の下方から底部材ブランク20Aを嵌め込み、接着部分を熱風で加熱し、底部材20の外周縁部を下方へ屈曲して屈曲部22とし、その屈曲部22と胴部材10の下端部を加熱圧着して接合した糸じり部Zとし、この糸じり部Zの幅zを10mmとした。そして、糸じり部Zの下部の7mmを内側に約90度で折り曲げて糸じり折り曲げ部Z2とし、糸じり直線部Z1の幅Hを3mmとした。このようにして高さが77mm、開口部の内径が80.5mm、胴部下端の外径が66mm、胴部のテーパー角度が略5度である図2−aに示すような紙カップ1を作製した。
つぎに、内容物を充填し、蓋材をフランジ部33でシールした内包装体のプラスチックカップ3を外包装体の紙カップ1の中に上方から落とし込んで、プラスチックカップ3が紙カップ1の上端部に嵌合するまで押し込んで嵌合し、外包装体の紙カップ1と内包装体とプラスチックカップ3を一体化した、両者の胴部11と胴部31の間、底面部21と底部32の間に空間4を有する断熱複合容器Aを作製した。
この実施例の断熱複合容器Aでは、紙カップ1の糸じり部Zの内側部分の幅Hを4mmにすることによって、内容物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、紙カップ1のどの部分、特に糸じり部Zにも焦げの発生が見られなかった。また、手で持っても熱くなく電子レンジから容易に取り出すことができ、食卓でも容器を持つことができた。また、使用時に、外包装体の紙カップ1から内包装体のプラスチックカップ3が抜け出すことはなく、使用後に、プラスチックカップ3を紙カップ1から、簡単に手で取り外し、廃棄することができた。
本発明の断熱複合容器の用途は、電子レンジで調理する全ての内容物に対応することができる容器であり、特に、調理済み食品、インスタントラーメンなどの温める即席食品用の容器、あるいはコーヒー、紅茶、スープなどの熱い飲料用の容器等に利用することができる。
本発明に係る断熱複合容器の一実施形態を示すもので、左半分及び右半分をそれぞれ断面図と正面図で示す概略構成図である。 本発明に係る断熱複合容器の外包装体の紙カップの嵌合前の状態を示す断面図である。 本発明に係る断熱複合容器の胴部材ブランクおよび底部材ブランクを示す展開図である。 本発明に係る断熱複合容器の外包装体の紙カップを作成する工程を示す図である。 本発明に係る断熱複合容器の外包装体と内包装体とを嵌合する方法を示す正面図である。 従来の断熱複合容器の外包装体の紙カップの嵌合前の状態を示す断面図である。 従来の断熱複合容器の外包装体と内包装体とを一体とする方法の例を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
A 断熱複合容器
1 紙カップ
P 従来の紙カップ
3 プラスチックカップ
4 空間
10 胴部材
10A 胴部材ブランク
11 胴部
12 トップカール部
13 折り返し部
20 底部材
20A 底部材ブランク
21 底面部
22 屈曲部
31 胴部
32 底部
33 フランジ部
Z 糸じり部
Z1 糸じり直線部
Z2 糸じり折り曲げ部
z 幅(糸じり部Zの)
H 幅(糸じり直線部Z1の)

Claims (1)

  1. 外包装体の紙カップと内包装体のプラスチックカップとを一体とした二重構造の断熱複合容器であって、
    前記紙カップが胴部材と底部材とからなり、前記胴部材は主に胴部を形成し、下端を内側に折り返して折り返し部とし、前記底部材は主に底面部を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部とし、該屈曲部を、前記胴部材の前記折り返し部と、前記胴部の下端部とで挟んで加熱圧着して幅が5mmを超える糸じり部を形成し、該糸じり部の下部を内側に折り曲げて糸じり折り曲げ部とし、前記糸じり部の上部の糸じり直線部の幅を5mm以下としたことを特徴とする断熱複合容器。

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