JP2007168746A - エアアウトレット - Google Patents
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Abstract
【課題】ダクトとの連結部分からの空気の漏出を好適に防止し得るようにする。
【解決手段】ダンパー部材84は、ケース部材20の端部20BからダクトD内に向け延出する第1ダンパー支持片および第2ダンパー支持片80に対し、第1支持部および第2支持部92を利用して回動可能に取り付けられる。操作部材102を指先操作により下方へ回動させると、第1連繋部材104および第2連繋部材106が夫々回動し、この第2連繋部材106に連結されたダンパー部材84は、空気の流通を規制するよう姿勢変位する。この際、ダンパー部材84は、回動変位しながらダクトD内へ移動し、その外周部分に設けたシール部材98が該ダクトDの内壁面14へ接触するようになる。
【選択図】図5
【解決手段】ダンパー部材84は、ケース部材20の端部20BからダクトD内に向け延出する第1ダンパー支持片および第2ダンパー支持片80に対し、第1支持部および第2支持部92を利用して回動可能に取り付けられる。操作部材102を指先操作により下方へ回動させると、第1連繋部材104および第2連繋部材106が夫々回動し、この第2連繋部材106に連結されたダンパー部材84は、空気の流通を規制するよう姿勢変位する。この際、ダンパー部材84は、回動変位しながらダクトD内へ移動し、その外周部分に設けたシール部材98が該ダクトDの内壁面14へ接触するようになる。
【選択図】図5
Description
本発明は、エアアウトレットに関し、更に詳細には、ダクトの空気流出口に設けた連結部へ端部を嵌合することで該ダクトに連結される管状のケース部材と、このケース部材に姿勢変位可能に配設されて前記ダクトからの空気の流通を規制または許容するダンパー部材とを備えたエアアウトレットに関するものである。
乗用車等の車両乗員室内には、例えばインストルメントパネル、フロアコンソール、ルーフパネル等の種々車両内装部材が設置されている。そして、これら車両内装部材の所要位置には、ダクトを介してエアコンユニットに連通接続されたエアアウトレットが配設され、該エアコンユニットから送出される調温空気を車両乗員室内の適宜方向に向けて吹出すようになっている。
図8は、フィンタイプのエアアウトレットを、ダクトに連結した状態で示した説明図である。このエアアウトレットAV1は、ダクトDの空気流出口10を囲繞するよう形成された連結部12へ嵌合して連結される角筒状(管状)のケース部材20と、このケース部材20に設けた空気吹出口24から吹出す空気の吹出し方向を調整する風向制御機構30と、空気流出口10に整合した空気導入口22を介してダクトDから空気吹出口24へ移動する空気の流通を許容または規制するダンパー機構50とから基本的に構成されている。
風向制御機構30は、連結部材34により同期的に姿勢変位する複数(図示のエアアウトレットAV1では5枚)の横風向制御フィン32と、連結部材38により同期的に姿勢変位する複数の縦風向制御フィン36とから構成されている。そして、空気吹出口24へ臨むよう配設されたスライドレバー40を指先操作し、これら横風向制御フィン32および縦風向制御フィン36の角度を調節することで、該空気吹出口24から乗員室内へ吹出す空気の吹出し方向を上下および左右に調整し得る。
ダンパー機構50は、ケース部材20の内部において前述した風向制御機構30の後方側に配設され、該ケース部材20内に画成した空気流通空間26を連通状態(全開状態)および非連通状態(全閉状態)となるよう姿勢変位可能なダンパー部材52と、このダンパー部材52に連繋した状態でケース部材20の外側(側方)に配設され、該ダンパー部材52の姿勢変位させるための操作部材60とから構成されている。ダンパー部材52は、プレート状のダンパー本体54の左右側縁の中央において同一軸線上に突設された回動支軸56を、ケース部材20の左側壁部および右側壁部に形成した回動支持孔58に嵌合させることで、該ケース部材20内で回動しながら姿勢変位可能となっている。また操作部材60は、ケース部材20の側方に突設した支軸62に回動可能に配設され、ケース部材20の前面パネル部20Aから乗員室へ露出する指先操作部60Aと、この指先操作部60Aから後方へ延出したレバー部60Bとからなり、ダンパー部材52の回動支軸56に固定されたレバー部材64と前述したレバー部60Bとが連結されていることで、前述したダンパー部材52にリンク接合されている。
従って、指先操作部60Aを介して操作部材60を正面下方へ回動させると、図8に2点鎖線で表示したように、該操作部材60は図8において時計方向へ回動するため、ダンパー部材52はケース部材20内において略水平の第1位置へ姿勢変位して空気流通空間26を連通状態とし、空気導入口22を介してダクトDから空気吹出口24へ空気が流通することを許容する。一方、指先操作部60Aを介して操作部材60を正面上方へ回動させると、図8に実線で表示したように、該操作部材60は図8において反時計方向へ回動するため、ダンパー部材52はケース部材20内において垂直に近い第2位置へ姿勢変位して、その周囲に設けたシール部材66がケース部材20の内壁面20Cへ密着的に接触することで空気流通空間26を非連通状態とし、空気導入口22を介してダクトDから空気吹出口24へ空気が流通することを規制する。なお、このようなエアアウトレットは、例えば特許文献1等に開示されている。
特開2003−341356号公報
ところで、前述のように構成されたエアアウトレットAV1は、図8に例示したように、空気吹出口24を設けた前側の前面パネル部20Aを車両内装部材IPの取付開口部16に整合させると共に、空気導入口22を設けたケース部材20の後端部(開口端部)20BをダクトDの連結部12へ突入嵌合させることで、該ダクトDに連結接続されて実施に供される。このため、ダクトDとケース部材20との連結部分、すなわち該ダクトDの連結部12の内周面と該ケース部材20の後端部20Bの外周面との間から、空気が漏出することを防止する必要がある。このような空気漏出対策として、例えば(1)連結部12の内周面に周方向へ延在する突縁部18を突設し、エアアウトレットAV1のケース部材20の外周面に接触させる(図8)、(2)エアアウトレットAV1のケース部材20の後端外周面に周方向へ延在する突縁部28を突設し、ダクトDの連結部12の内周面に接触させる(図9(a))、(3)ダクトDとケース部材20との間にウレタン等のシール材Uを介在させる(図9(b))、等のシール構造が実施されている。
しかしながら、前述した(1)および(2)のシール構造の場合、ブロー成形技術を利用して成形されるダクトDにおいては、ブロー成形型の成形面に接触しない連結部12の内周面の成形精度が低くなるため、突縁部18とケース部材20の外周面との密着度合または突縁部28と連結部12の内周面との密着度合が不均一となったり、場合によっては部分的に密着せずに隙間が画成される不都合が発生していた。また、ダンパー部材52により空気の流通を規制した状態では、ダクトD内の空気圧が上昇することに起因して該ダクトDが変形した場合、ケース部材20とダクトDとの間に隙間が画成されてシール状態が維持されなくなるおそれもあった。
一方、前述した(3)のシール構造の場合、(1)および(2)のシール構造に内在する問題の発生は起こり難いが、シール材Uを別途準備する必要がある。このため、シール材Uの材料費や製作費が増加すると共に、該シール材UをダクトDへ装着する作業工数が増えるから、製造コストが嵩んでしまう課題を内在している。
更に、前述したエアアウトレットAV1の場合、ダンパー部材52がケース部材20の内部に配設されているから、図8から明らかなように、このケース部材20の内壁面20Cにダンパー部材52のシール部材66が密着的に接触することで形成される第2シール部分S2は、ダクトDの連結部12(突縁部18)とケース部材20の外周面とで形成される第1シール部分S1よりも、空気流通方向において下流側(空気吹出口24側)に位置する構造となっている。従って、従来のエアアウトレットAV1では、第2シール部分S2のシール状態が適切になされたとしても、第1シール部分S1のシール状態が前述したように不適切な場合には、前述した不都合を何等解消することはできない。
従って本発明では、ダンパー部材が空気の流通を規制する状態へ姿勢変位した際に、ダクトとの連結部分からの空気の漏出を好適に防止し得るよう構成したエアアウトレットを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
ダクトの空気流出口に設けた連結部へ端部を嵌合することで該ダクトに連結される管状のケース部材と、このケース部材に姿勢変位可能に配設されて前記ダクトからの空気の流通を規制または許容するダンパー部材とを備えたエアアウトレットにおいて、
前記ダンパー部材は、空気の流通を規制するよう姿勢変位するに際して前記ダクト内へ移動し、その外周部分を該ダクトの内壁面へ接触させるよう構成したことを要旨とする。
ダクトの空気流出口に設けた連結部へ端部を嵌合することで該ダクトに連結される管状のケース部材と、このケース部材に姿勢変位可能に配設されて前記ダクトからの空気の流通を規制または許容するダンパー部材とを備えたエアアウトレットにおいて、
前記ダンパー部材は、空気の流通を規制するよう姿勢変位するに際して前記ダクト内へ移動し、その外周部分を該ダクトの内壁面へ接触させるよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、ダンパー部材とダクトとによる第2シール部分が、ケース部材と該ダクトとによる第1シール部分よりも空気流通方向において上流側に位置するようになるから、ダンパー部材によりダクトから空気吹出口へ移動する空気の流通を規制した際には、この第2シール部分において空気の漏出を好適に防止できるようになり、第1シール部分のシール状態が不適切であっても空気の漏出を好適に阻止し得る。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ダンパー部材は、前記ケース部材の端部から前記ダクト内に向け延出するダンパー支持部へ回動可能に取り付けられていることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、ダンパー部材は、ケース部材に対して回動可能に取り付けられているため、空気の流通を規制するよう姿勢変位するに際してダクト内へ完全に移動するようになり、該ダクトとの間で適切なシール状態を形成し得る。
従って、請求項2に係る発明によれば、ダンパー部材は、ケース部材に対して回動可能に取り付けられているため、空気の流通を規制するよう姿勢変位するに際してダクト内へ完全に移動するようになり、該ダクトとの間で適切なシール状態を形成し得る。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ダンパー部材は、前記ケース部材に設けた案内部に対してスライド可能に取り付けられていることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、ダンパー部材は、ケース部材に対してスライド可能に取り付けられているため、空気の流通を規制するよう姿勢変位するに際してダクト内へ完全に移動するようになり、該ダクトとの間で適切なシール状態を形成し得る。
従って、請求項3に係る発明によれば、ダンパー部材は、ケース部材に対してスライド可能に取り付けられているため、空気の流通を規制するよう姿勢変位するに際してダクト内へ完全に移動するようになり、該ダクトとの間で適切なシール状態を形成し得る。
本発明に係るエアアウトレットによれば、ダンパー部材が空気の流通を規制する状態へ姿勢変位した際に、ダクトとの連結部分からの空気の漏出を好適に防止することができる等の利点がある。
次に、本発明に係るエアアウトレットにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお後述する実施例では、図8に既出の部材・部位と同一の部材・部位については、同一の参照符号を付して説明する。また説明の便宜上、車両内装部材IPから乗員室側へ臨む側(空気吹出口側)をエアアウトレットの「前側」、ダクトDに連結される側(空気導入口側)をエアアウトレットの「後側」とする。
図1は、本実施例に係るエアアウトレットおよび該エアアウトレットを連結するダクトの一部を示した概略斜視図、図2は、本実施例のエアアウトレットに設けられるダンパー機構の構成部品を分解した状態で示した概略斜視図である。また図3は、ダクトに連結したエアアウトレットを、空気の流通を許容した状態で示した側面図、図4は、図3のIV−IV線断面図である。更に、図5は、ダクトに連結したエアアウトレットを、空気の流通を規制した状態で示した側面図、図6は、図5のVI−VI線断面図である。
本実施例のエアアウトレットAVは、基本的には図8に例示した従来のエアアウトレットAV1と同様に、ダクトDに連結される角筒状(管状)のケース部材20と、このケース部材20の前側に設けた空気吹出口24から吹出す空気の吹出し方向を調整する風向制御機構30と、該ケース部材20の後側に設けた空気吹出口24を介してダクトDから空気吹出口24へ空気が流通するのを許容または規制するダンパー機構82とから構成されている。
ケース部材20は、その内部に空気流通空間26が画成された角筒形状を呈すると共に、その前部に額縁状の前面パネル部20Aが形成され、この前面パネル部20Aの正面左側に、後述する操作部材102が臨む開口部70が形成されている。そして左側壁部および右側壁部には、風向制御機構30における各横風向制御フィン32を回動可能に支持する第1支持孔72が形成され、上壁部および下壁部には、各縦風向制御フィン36を回動可能に支持する第2支持孔74が形成されている。また左側壁部の略中央には、後述するダンパー機構82を構成する第1連繋部材104を回動可能に取り付けるための第3支持孔76が穿設されている。更に、左側壁部および右側壁部の後端縁部、すなわち空気導入口22が形成されたケース部材20の後端部20Bの左右には、ダンパー部材84を回動可能に支持する第1ダンパー支持片78および第2ダンパー支持片80が、該ケース部材20から後方へ平行に延出した状態に設けられている。
このようなケース部材20は、図3および図4に例示したように、車両内装部材IPの取付開口部16に前面パネル部20Aを整合させ、ダクトDの空気流出口10を囲繞するよう形成した連結部12に後端部20Bを突入嵌合させた状態に配設され、ダクトD内とケース部材20内(空気流通空間26)とが空間的に連通するようになる。ダクトDの連結部12は、図8に例示した従来の場合と同様に、その内周面において周方向へ延在する突縁部18が突設されている。従って、ケース部材20を突入嵌合させ、ダクトDとエアアウトレットAVとを連結させた際には、この突縁部18がケース部材20の外周面へ密着するようになり、従来と同様に第1シール部分S1としてシール状態が形成される。なお、ダクトDの側壁部および右側壁部の内壁面間の幅寸法は、図4に例示したように、ケース部材20の左側壁部および右側壁部の内壁面間の幅寸法と同一に設定されている。
風向制御機構30は、基本的には図8に例示した従来のエアアウトレットAV1と同一であって、図3および図4に例示したように、前述した第1支持孔72へ回動可能に夫々枢支されて上下方向へ所要間隔毎に配設され、連結部材34により相互連結されて同期的に姿勢変位する複数(本実施例では5枚)の横風向制御フィン32と、前述した第2支持孔74へ回動可能に夫々枢支されて左右方向へ所要間隔毎に配設され、連結部材38により相互連結されて同期的に姿勢変位する複数(本実施例では5枚)の縦風向制御フィン36とから構成されている。そして、上下の中央に配設された横風向制御フィン32および左右の中央に配設された縦風向制御フィン36に対してスライドレバー40が係合されており、このスライドレバー40を把持して上下方向へ捻ることで各横風向制御フィン32の角度調整を行なうことができ、まだ該スライドレバー40を左右方向へスライドさせることで各縦風向制御フィン36の角度調整を行なうことができる。従って、これら横風向制御フィン32および縦風向制御フィン36の角度を適宜に調節することで、空気吹出口24を介して乗員室内へ吹出す空気の吹出し方向を上下および左右に任意に調整し得る。
そして本実施例のエアアウトレットAVは、図8に例示した従来のエアアウトレットAV1と比較すると、ダンパー機構の構成が大きく異なっている。すなわち本実施例のダンパー機構82は、ケース部材20の後端部20BからダクトD内へ延出する前述の第1ダンパー支持片78および第2ダンパー支持片80に対し回動可能に枢支されたダンパー部材84と、このダンパー部材84に連繋した状態でケース部材20の外側(側方)に配設され、該ダンパー部材84を姿勢変位させるための操作機構部86とから構成されている。これによりダンパー部材84は、この操作機構部86を構成する操作部材102に対する指先操作により、空気の流通を許容する第1位置(図3,図4)および空気の流通を規制する第2位置(図5,図6)に姿勢変位するようになる。そしてダンパー部材84は、空気の流通を規制するよう第2位置へ姿勢変位するに際して空気流出口10を介してダクトD内へ移動し、その外周部分に設けたシール部材98をダクトDの内壁面14へ密着的に接触させることで、該ダクトDとの間で第2シール部分S2を形成するようになっている。
このような姿勢変位を実現するためダンパー部材84は、図2〜図4に例示したように、ダクトDの内部断面形状を前提とした形状・サイズに形成されたプレート状のダンパー本体88の左端縁および右端縁に、前述した第1ダンパー支持片78および第2ダンパー支持片80に枢支される第1支持部90および第2支持部92が突設されている。第1支持部90の内向面には丸孔状の第1軸孔94が形成されており、前述した第1ダンパー支持片78から側方へ突設した丸棒状の第1支持軸108が嵌合するようになっている。また、第2支持部92の内向面には角孔状の第2軸孔96が穿設され、第2ダンパー支持片80に回動可能に取り付けられる後述の第2連繋部材106に設けた角棒状の第2支持軸110が嵌合するようになっている。また、ダンパー本体88の外周縁に設けたシール部材98は、ウレタンまたはゴム等の適宜弾力性を有する素材から形成され、ダクトDの内壁に弾力的に密着するようになっている。
操作機構部86は、ケース部材20の左側方に突設した支軸100に回動可能に取り付けられたダイヤル形態の操作部材102と、ケース部材20に設けた第3支持孔76へ回動自在に取り付けられた第1連繋部材104と、この第1連繋部材104と連繋されると共に第2ダンパー支持片80へ回動可能に枢支される前述の第2連繋部材106とから構成されている。操作部材102は、外周の3/5ほどに亘って形成された指先操作部102Aと、残りの2/5ほどに亘って形成されたギア部102Bとから構成されている。また第1連繋部材104は、第3支持孔76に摺接されると共にケース部材20へ係止される係止爪部104B,104Bを有した本体部104Aと、この本体部104Aの外周に設けられて前述した操作部材102のギア部102Bに噛合するギア部104Cと、本体部104Aからケース部材20内へ延出した支軸104Dの先端から側方へ延出したロッド部104Eと、このロッド部104Eの先端側に設けたピン104Fとから構成されている。第2連繋部材106は、第2ダンパー支持片80に設けた第4支持孔77に摺接されると共に該第2ダンパー支持片80へ係止される係止爪部106B,106Bを有した本体部106Aと、第4支持孔77を介して第2ダンパー支持片80の外側へ延出する前述の第2支持軸110と、この本体部106Aの長手方向に沿って所要長に形成されて第1連繋部材104のピン104Fが摺動可能に係合する係止溝106Cとから構成されている。
従ってダンパー部材84は、第1ダンパー支持片78から外側へ延出した第1支持軸108および第2ダンパー支持片80から外側へ延出した第2支持軸110に対し、第1支持部90に形成した第1軸孔94および第2支持部92に形成した第2軸孔96が夫々嵌合されることで、ケース部材20の後端部20Bにおいて回動可能に配設される。しかもダンパー部材84は、角棒状の第2支持軸110と角孔状の第2軸孔96との嵌合により、第2連繋部材106が相互回動不能に連結されているため、操作部材102の回動操作に伴う第2連繋部材106の回動に連動して前述した第1位置および第2位置の間を姿勢変位するようになる。
例えば、図3および図4に例示したように、指先操作部102Aを正面上方へ回動させた場合、操作部材102は図3において反時計方向へ回動するから、この操作部材102と噛合した第1連繋部材104は図3において時計方向へ回動すると共に、この第1連繋部材104と係合した第2連繋部材106は反時計方向へ回動するようになる。これによりダンパー部材84は、第2連繋部材106に連動して、第1支持軸108および第2支持軸110を回転中心として後方側へ回動しながら傾倒するようになり、略水平状態の前述した第1位置へ姿勢変位する。これにより、ダクトDと空気吹出口24とは、空気流出口10および空気導入口22を介して空間的に連通した状態となり、ダクトDから空気吹出口24への空気の流通が許容される。
一方、図5および図6に例示したように、指先操作部102Aを正面下方へ回動させた場合、操作部材102は図5において時計方向へ回動するから、この操作部材102と噛合した第1連繋部材104は図5において反時計方向へ回動すると共に、この第1連繋部材104と係合した第2連繋部材106は時計方向へ回動するようになる。これによりダンパー部材84は、第2連繋部材106に連動して、第1支持軸108および第2支持軸110を回転中心として前方側へ回動しながら起立するようになり、垂直に近い状態の前述した第2位置へ姿勢変位する。これにより、ダンパー本体88の外周縁に設けたシール部材98がダクトDの内壁面14へ全周に亘って密着的に接触するため、ダクトDと空気吹出口24とが該ダンパー部材84により遮断され、ダクトDから空気吹出口24への空気の流通が規制される。
そして、ダンパー部材84が第2位置へ姿勢変位した場合には、図5および図6に例示したように、空気流通方向において第1シール部分S1より上流側となるダクトDの内部において、該ダンパー部材84とダクトDによる第2シール部分S2が位置するようになる。このため、ダクトDの成形精度や空気圧による該ダクトDの変形等に起因して第1シール部分S1のシール状態が不適切であったとしても、ダンパー部材84とダクトDとによる第2シール部分S2のシール状態が適切となっていれば、ダクトDの連結部12の内周面とケース部材20の外周面との間から空気が漏出する不都合を阻止することが可能となる。
従って、前述した本実施例に係るエアアウトレットによれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、ケース部材20に配設したダンパー部材84が、空気の流通を規制するよう第2位置へ姿勢変位するに際してダクトD内へ移動し、外周部分であるシール部材98が該ダクトDの内壁面14に密着的に接触するようになり、これらダンパー部材84とダクトDとの間にシール状態が形成されるようになる。そして、ダンパー部材84とダクトDとによる第2シール部分S2は、ケース部材20と該ダクトDとによる第1シール部分S1よりも空気流通方向において上流側に位置するようになるから、ダンパー部材84によりダクトDから空気吹出口24へ移動する空気の流通を規制した際には、この第2シール部分S2において空気の漏出を好適に防止できるようになり、第1シール部分S1のシール状態が不適切であっても、空気の漏出を好適に阻止し得る利点がある。
またダンパー部材84は、ケース部材20の後端部20Bへ回動可能に取り付けられているため、空気の流通を規制する第2位置へ姿勢変位するに際して該ケース部材20からダクトD内へ完全に移動するようになり、その外周部分に設けたシール部材98をダクトDの内壁面14へ全面的に密着させることができるから、該ダクトDとの間で適切なシール状態を形成し得る。
図7は、変更例に係るエアアウトレットAVの概略側面図である。この変更例のエアアウトレットAVでは、ダンパー機構82を構成するダンパー部材84が、ケース部材20の左側壁部および右側壁部に夫々設けた第1案内レール(案内部)120および第2案内レール(案内部)122に対してスライド可能に取り付けられ、該ケース部材20に設けた操作部材102に連繋された構成となっている。すなわち、ダンパー部材84のダンパー本体88における左右端部には、第1案内レール120に摺動可能に係合する第1係合ピン124と、第2案内レール122に摺動可能に係合する第2係合ピン126が設けられている。また、操作部材102に設けたロッド部128と第1係合ピン124とが、連結部材130で相互に連結されており、該操作部材102とダンパー部材84とはリンク接合されている。
従って、指先操作部102Aを正面上方へ回動させた場合、操作部材102は図7に2点鎖線で図示したように反時計方向へ回動するから、この操作部材102と連結された連結部材130が図7において右側(前方側)へ引張られ、第1係合ピン124が第1案内レール120に沿って右側へ移動すると共に第2係合ピン126が第2案内レール122に沿って下側へ移動するから、ダンパー部材84は略水平状態の第1位置へ姿勢変位する。これにより、ダクトDと空気吹出口24とは、空気流出口10および空気導入口22を介して空間的に連通した状態となり、ダクトDから空気吹出口24への空気の流通が許容される。
一方、指先操作部102Aを正面下方へ回動させた場合、操作部材102は図7に実線で図示したように時計方向へ回動するから、この操作部材102と連結された連結部材130が図7において左側(後方側)へ押され、第1係合ピン124が第1案内レール120に沿って左側へ移動すると共に第2係合ピン126が第2案内レール122に沿って上側へ移動するから、ダンパー部材84は垂直に近い状態の第2位置へ姿勢変位する。これにより、ダンパー本体88の外周部分に設けたシール部材98がダクトDの内壁面14へ全周に亘って密着的に接触するため、ダクトDと空気吹出口24とは該ダンパー部材84により遮断され、ダクトDから空気吹出口24への空気の流通が規制される。
従って、このような変更例に係るエアアウトレットAVにおいても、第2位置へ姿勢変位するに際してダンパー部材84がダクトD内へ移動するから、これらダンパー部材84とダクトDとによる第2シール部分S2は第1シール部分S1よりも上流側に位置し、前述した実施例のエアアウトレットAVと同等の作用効果を得ることができる。そしてダンパー部材84は、ケース部材20に対してスライド可能に取り付けられているため、空気の流通を規制する第2位置へ姿勢変位するに際して該ケース部材20からダクトD内へ完全に移動するようになり、その外周部分に設けたシール部材98がダクトDの内壁面14へ密着させることができるから、該ダクトDとの間で適切なシール状態を形成し得る。
なお、ダンパー部材84と操作部材102の連繋構造、操作機構部86の形態等は、前述した実施例に例示のものに限定されず、様々な形態を実施可能である。
本発明に係るエアアウトレットは、ダクトの空気流出口に設けた連結部へ端部を嵌合することで該ダクトに連結される管状のケース部材と、このケース部材に姿勢変位可能に配設されて前記ダクトからの空気の流通を規制または許容するダンパー部材とを備えたエアアウトレットであって、種々の車両内装部材に設置されるエアアウトレットに好適に実施可能である。
10 空気流出口,12 連結部,14 内壁面,20 ケース部材,
20B 後端部(端部),78 第1ダンパー支持片(ダンパー支持部),
80 第2ダンパー支持片(ダンパー支持部),84 ダンパー部材,
98 シール部材(外周部分),120 第1案内レール(案内部),
122 第2案内レール(案内部),D ダクト
20B 後端部(端部),78 第1ダンパー支持片(ダンパー支持部),
80 第2ダンパー支持片(ダンパー支持部),84 ダンパー部材,
98 シール部材(外周部分),120 第1案内レール(案内部),
122 第2案内レール(案内部),D ダクト
Claims (3)
- ダクト(D)の空気流出口(10)に設けた連結部(12)へ端部(20B)を嵌合することで該ダクト(D)に連結される管状のケース部材(20)と、このケース部材(20)に姿勢変位可能に配設されて前記ダクト(D)からの空気の流通を規制または許容するダンパー部材(84)とを備えたエアアウトレットにおいて、
前記ダンパー部材(84)は、空気の流通を規制するよう姿勢変位するに際して前記ダクト(D)内へ移動し、その外周部分(98)を該ダクト(D)の内壁面(14)へ接触させるよう構成した
ことを特徴とするエアアウトレット。 - 前記ダンパー部材(84)は、前記ケース部材(20)の端部(20B)から前記ダクト(D)内に向け延出するダンパー支持部(78,80)へ回動可能に取り付けられている請求項1記載のエアアウトレット。
- 前記ダンパー部材(84)は、前記ケース部材(20)に設けた案内部(120,122)に対してスライド可能に取り付けられている請求項1記載のエアアウトレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005372941A JP2007168746A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | エアアウトレット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005372941A JP2007168746A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | エアアウトレット |
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JP2007168746A true JP2007168746A (ja) | 2007-07-05 |
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ID=38295878
Family Applications (1)
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JP2005372941A Pending JP2007168746A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | エアアウトレット |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102022811A (zh) * | 2010-12-22 | 2011-04-20 | 宁波均胜汽车电子股份有限公司 | 一种汽车空调出风口 |
CN109050212A (zh) * | 2018-08-03 | 2018-12-21 | 常州市佳乐车辆配件制造有限公司 | 一种汽车鼓风机新风壳体组件 |
-
2005
- 2005-12-26 JP JP2005372941A patent/JP2007168746A/ja active Pending
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