JP2007168526A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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五男 谷原
Takayuki Shibata
貴之 柴田
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    • Y10T152/10864Sidewall stiffening or reinforcing means other than main carcass plies or foldups thereof about beads

Abstract

【課題】剛性が高く、しかも低コストで得られうる空気入りタイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、インナーライナー12、補強プライ14及びチェーファー16を備えている。サイドウォール6は、サイドプライ20からなる。このサイドプライ20は、並列する多数のコードと、トッピングゴムとから構成されている。コードには、ポリエステル繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ナイロン繊維又はアラミド繊維が用いられている。コードは、タイヤ2の回転方向に対して傾斜している。タイヤ2の高さHに対するサイドプライ20の半径方向長さLの比率は、50%以上である。サイドプライが、ファブリックとこのファブリックに含浸されたゴムとからなってもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーシングカート等に装着される空気入りタイヤに関する。
レーシングカートには、外径が350mm以下であってアスペクト比が0.5以下であるタイヤが装着されている。このレーシングカートは低重心でかつ軽量なので、高速で旋回しうる。レーシングカート用タイヤには、極めて大きな横方向の力が加わる。ラップタイム短縮のため、レーシングカート用タイヤには、大きな横剛性と優れた復元性とが求められる。このタイヤでは、サイドウォールによって大きな横剛性が達成されている。サイドウォールは、架橋されたゴムからなる。
乗用車用タイヤやトラック用タイヤにとっても、横剛性は重要である。大きな横剛性のためのサイドウォールの工夫が、種々提案されている。特開2002−103923公報には、サイドウォールが補強層を備えており、この補強層がコードを含んでいるタイヤが開示されている。特開平6−199114号公報には、サイドウォールの表面にキャンバスが貼り付けられたタイヤが開示されている。
特開2002−103923公報 特開平6−199114号公報
大きな横剛性が達成されるには、サイドウォールのゴムにある程度の厚みが必要である。しかし、厚いサイドウォールを備えたタイヤは、重い。このタイヤは、燃費の点で不利である。重いタイヤは、レースにおけるラップタイムの点でも不利である。
サイドウォールがゴム層と補強層とを備えたタイヤでは、その製造に手間がかかる。しかもこのタイヤは、高コストである。
本発明の目的は、剛性が高く、しかも低コストで得られうる空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面を形成するトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールからさらに半径方向略内向きに延びる一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスとを備える。このサイドウォールは、繊維とこの繊維を覆うゴムとを含むサイドプライからなる。
好ましくは、サイドプライに、ポリエステル繊維、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN)、ナイロン繊維又はアラミド繊維が用いられる。好ましくは、サイドプライの半径方向長さは、タイヤの高さの50%以上である。
好ましくは、サイドプライは、繊維からなり互いに並列する多数のコードと、このコードを覆うトッピングゴムとからなる。好ましくは、コードは、タイヤの回転方向に対して傾斜している。好ましくは、一方のサイドウォールにおけるコードの、タイヤの回転方向に対する傾斜角度は、他方のサイドウォールにおけるコードの、タイヤの回転方向に対する傾斜角度と実質的に同一である。
サイドプライが、繊維が織られてなるファブリックと、このファブリックに含浸されたゴムとからなってもよい。
本発明に係るタイヤでは、サイドプライにより十分な剛性が達成される。このタイヤは、操縦安定性に優れる。このタイヤは、安価に得られる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、インナーライナー12、補強プライ14及びチェーファー16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプの空気入りタイヤである。このタイヤ2は、レーシングカートに装着される。
トレッド4は架橋ゴムからなり、半径方向外向きに凸な円弧状である。トレッド4の外面は、路面と接地するトレッド面18を構成する。トレッド面18には、溝19が刻まれている。この溝19により、トレッド4パターンが形成されている。トレッド4に溝19が形成されなくてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。また、サイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。このサイドウォール6は、サイドプライ20を備えている。このサイドプライ20は、カーカス10と直接に積層されている。このサイドウォール6は、サイドプライ20のみからなる。サイドプライ20の上端22は、トレッド4と当接している。サイドプライ20の下端24は、チェーファー16とオーバーラップしている。オーバーラップの距離は、5mmから10mm程度である。サイドプライ20がチェーファー16と一体とされてもよい。
ビード8は、サイドウォール6から半径方向略内向きに延びている。ビード8は、コア26と、このコア26から半径方向略外向きに延びるエイペックス28とからなる。コア26は環状であり、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)からなる。エイペックス28は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状であり、架橋ゴムからなる。
カーカス10は、第一カーカスプライ30及び第二カーカスプライ32からなる。第一カーカスプライ30及び第二カーカスプライ32は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。第一カーカスプライ30及び第二カーカスプライ32は、コア26の周りを、軸方向内側から外側に向かって巻かれている。
図示されていないが、第一カーカスプライ30及び第二カーカスプライ32は、互いに並列する多数のカーカスコードと、トッピングゴムとからなる。カーカスコードは、赤道面CLに対して傾斜している。傾斜の角度(絶対値)は、20°以上90°以下である。第一カーカスプライ30のコードの傾斜方向は、第二カーカスプライ32のコードの傾斜方向とは逆である。このタイヤ2は、いわゆるバイアスタイヤである。カーカスが、シングルプライから構成されてもよい。カーカスが、ラジアル構造とされてもよい。
カーカスコードは、有機繊維からなる。典型的な有機繊維は、ナイロン繊維である。カーカスコードに、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維又はアラミド繊維が用いられもよい。
インナーライナー12は、カーカス10の内面に接合されている。インナーライナー12は、架橋ゴムからなる。インナーライナー12には、空気透過性の少ないゴムが用いられている。インナーライナー12は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
補強プライ14は、エイペックス28の軸方向内側に位置している。図示されていないが、補強プライ14は、コードとトッピングゴムとからなる。コードには、有機繊維が用いられている。好適な有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。有機繊維に代えて、金属コードが用いられてもよい。典型的な金属コードは、スチールコードである。補強プライ14が、エイペックス28の軸方向外側に位置してもよい。
チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー16は、通常はファブリックとこのファブリックに含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー16が用いられてもよい。
図2は、図1のタイヤ2のサイドプライ20の一部が示された断面図である。このサイドプライ20は、並列する多数のコード34と、トッピングゴム36とから構成されている。コード34は、トッピングゴム36に覆われている。全てのコード34は、ほぼ同一直径である。
コード34は、好ましくは有機繊維からなる。有機繊維の具体例としては、ポリエステル繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ナイロン繊維及びアラミド繊維が挙げられる。カーカスコードがナイロン繊維の場合、タイヤ2の剛性の観点から、サイドプライ20のコード34にポリエステル繊維又はポリエチレンナフタレート繊維が用いられることが好ましい。
図3は、図1のタイヤ2の一部切り欠き断面図である。この図3には、軸方向から見られたタイヤ2が示されている。この図3には、サイドプライ20の断面が示されている。前述の通り、サイドプライ20はコード34とトッピングゴム36とからなる。この図3において矢印Aで示されているのは、タイヤ2の回転方向である。コード34は、回転方向Aに対して傾斜している。この傾斜により、サイドウォール6の剛性が高められる。図3において符号θで示されているのは、回転方向Aに対するコード34の傾斜角度である。角度θは、5°以上が好ましく、10°以上がより好ましい。角度θは、45°以下が好ましく、40°以下がより好ましい。一方のサイドウォール6における角度θが、他方のサイドウォール6における角度θと実質的に等しいことが好ましい。
このタイヤ2では、サイドプライ20によって大きな横剛性が達成される。このタイヤ2は、操縦安定性に優れる。このタイヤ2では、従来のタイヤに用いられているサイドウォールゴムが不要である。従って、このタイヤ2は軽量であり、かつ安価に得られうる。サイドプライ20のカーカス10への積層は、サイドウォールゴムのカーカス10への積層よりも容易である。このタイヤ2は、生産性にも優れる。従来のタイヤでは、加硫・成形工程において、サイドウォールゴムの流動に起因する不良(例えばベアー)が生じ易い。これに対し、本発明に係るタイヤ2では、サイドプライ20のゴム流動が少ないので、不良が生じにくい。さらに、ゴム流動の抑制により、ロット管理等の目的でグリーンタイヤ2に貼着されたラベルがゴムで覆われることが抑制される。
横剛性の観点から、コード34の繊度は400dtex以上が好ましく、900dtex以上がより好ましい。路面追従性の観点から、コード34の繊度は2500dtex以下が好ましい。
横剛性の観点から、コード34の密度(5cm当たりの本数)は15エンズ以上が好ましく、20エンズ以上がより好ましい。路面追従性の観点から、コード34の密度は70エンズ以下が好ましい。横剛性の観点から、コード34の繊度(dtex)と密度(エンズ)との積は20000以上が好ましく、25000以上がより好ましい。路面追従性の観点から、この積は120000以下が好ましい。
図1において、両矢印Hで示されているのはビードベースラインからのタイヤ2の高さであり、両矢印Lで示されているのはサイドプライ20の半径方向長さである。横剛性の観点から、高さHに対する長さLの比率は50%以上が好ましく、60%以上がより好ましく、70%以上が特に好ましい。この比率は、90%以下が好ましい。
このタイヤ2の製造方法では、まず予備成形工程において、カーカスプライとサイドプライ20とが積層される。予備成形工程では、トレッドゴム等もカーカスプライに積層される。この予備成形工程において、グリーンタイヤ2が得られる。このグリーンタイヤ2がモールドに投入され、加圧されつつ加熱される。加圧及び加熱により、ゴムが流動する。加熱により、ゴムが加硫反応を起こす。こうして、タイヤ2が得られる。
カーカスプライと積層されるに先立ち、電子線照射によってサイドプライ20のトッピングゴム36が半架橋状態とされることが好ましい。このサイドプライ20が用いられることにより、加硫・成形工程におけるゴム流動が抑制される。ゴム流動の抑制により、不良が低減される。ゴム流動の抑制により、ベントホールに起因するスピューも抑制される。スピューが小さいタイヤ2は、外観に優れる。
図4は、本発明の他の実施形態に係るタイヤの一部が示された断面図である。この図4には、サイドプライ40が示されている。このタイヤにおけるサイドプライ40以外の構成は、図1に示されたタイヤ2と同等である。このサイドプライ40は、ファブリック42と、このファブリック42に含浸されたゴム44とからなる。ファブリック42は、ゴム44に覆われている。
ファブリック42は、多数の経糸46と多数の緯糸48とからなる。経糸46及び緯糸48は、有機繊維からなる。有機繊維の具体例としては、ポリエステル繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ナイロン繊維及びアラミド繊維が挙げられる。カーカスコードがナイロンの場合、タイヤの剛性の観点から、経糸46及び緯糸48にポリエステル繊維又はポリエチレンナフタレート繊維が用いられることが好ましい。
このタイヤでも、サイドプライ40によって大きな横剛性が達成される。このタイヤは、操縦安定性に優れる。このタイヤでは、従来のタイヤに用いられているサイドウォールゴムが不要である。従って、このタイヤは軽量であり、かつ安価に得られうる。サイドプライ40のカーカスへの積層は、サイドウォールゴムのカーカスへの積層よりも容易である。このタイヤは、生産性にも優れる。従来のタイヤでは、加硫・成形工程において、サイドウォールゴムの流動に起因する不良が生じ易い。これに対し、本発明に係るタイヤでは、サイドプライ40のゴム流動が少ないので、不良が生じにくい。さらに、ゴム流動の抑制により、グリーンタイヤに貼着されたラベルがゴム44で覆われることが抑制される。
横剛性の観点から、経糸46及び緯糸48の繊度は400dtex以上が好ましく、900dtex以上がより好ましい。路面追従性の観点から、経糸46及び緯糸48の繊度は2500dtex以下が好ましい。横剛性の観点から、経糸46及び緯糸48の密度(5cm当たりの本数)は10エンズ以上が好ましく、15エンズ以上がより好ましい。路面追従性の観点から、経糸46及び緯糸48の密度は50エンズ以下が好ましい。
横剛性の観点から、サイドプライ40の厚みは0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましい。軽量の観点から、厚みは2.0mm以下が好ましい。
このタイヤにおいても、ビードベースラインからのタイヤの高さに対するサイドプライ40の半径方向長さの比率は50%以上が好ましく、60%以上がより好ましく、70%以上が特に好ましい。この比率は、90%以下が好ましい
このタイヤの製造においても、カーカスプライとサイドプライ40との積層に先立ち、電子線照射によってサイドプライ40のゴム44が半架橋状態とされることが好ましい。
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤ50の一部が示された断面図である。このタイヤ50は、トレッド52、サイドウォール54、ビード56、カーカス58、インナーライナー60、補強プライ62及びチェーファー64を備えている。このタイヤ50のサイドウォール54は、サイドプライ66からなる。このサイドプライ66の上端68は、トレッド52の内側に位置している。換言すれば、サイドプライ66の上部はトレッド52と積層されている。このタイヤ50において、サイドウォール54以外の部材の構成は、図1に示されたタイヤ2の各部材とほぼ同等である。
サイドプライ66の構成は、図2に示されたサイドプライ20と同等である。サイドプライ66が、図4に示されたサイドプライ40と同等の構成を有してもよい。このタイヤ50でも、サイドプライ66によって大きな横剛性が達成される。このタイヤ50は、操縦安定性に優れる。このタイヤ50では、従来のタイヤに用いられているサイドウォールゴムが不要である。従って、このタイヤ50は軽量であり、かつ安価に得られうる。サイドプライ66のカーカス58への積層は、サイドウォールゴムのカーカス58への積層よりも容易である。このタイヤ50は、生産性にも優れる。従来のタイヤでは、加硫・成形工程において、サイドウォールゴムの流動に起因する不良が生じ易い。これに対し、本発明に係るタイヤ50では、サイドプライ66のゴム流動が少ないので、不良が生じにくい。さらに、ゴム流動の抑制により、グリーンタイヤに貼着されたラベルがゴムで覆われることが抑制される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
繊度が940dtex/2であるナイロン繊維からなるコードを含むサイドプライを用意した。コードの密度は、27エンズである。このサイドプライに電子線を照射し、トッピングゴムを半架橋状態とした。このサイドプライを用いて、図1から図3に示された構造を備えたレーシングカート用タイヤを製造した。このタイヤのサイズは、「10×4.50−5」である。このタイヤでは、回転方向に対するコードの角度θは45°である。高さHに対する長さLの比率は、60%である。
[実施例2]
角度θを下記表1に示される通りに設定した他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。
[実施例3、4及び6]
高さHに対する長さLの比率を下記表1に示される通りに設定した他は実施例1と同様にして、実施例3、4及び6のタイヤを得た。
[実施例5]
電子線照射を行わなかった他は実施例1と同様にして、実施例5のタイヤを得た。
[実施例7から9]
コードの材質を下記表2に示される通りに設定した他は実施例1と同様にして、実施例7から9のタイヤを得た。
[実施例10]
ファブリックとこのファブリックに含浸されたゴムとからなるサイドプライを用いた他は実施例1と同様にして、実施例10のタイヤを得た。このファブリックの経糸及び緯糸には、繊度が940dtex/2であるナイロン繊維が用いられている。
[実施例11]
距離Lが大きなサイドプライを用いた他は実施例1と同様にして、実施例11のタイヤを得た。このサイドプライの上部は、図5に示されるようにトレッドと重なっている。高さHに対する長さLの比率は、80%である。
[比較例]
比較例として、市販のレーシングカート用タイヤを用意した。このタイヤのサイドウォールは、ゴムのみからなる。このサイドウォールの厚みは、1.4mmである。
[走行試験]
タイヤを「8.0×5」のリムに組み込み、内圧が80kPaとなるようにタイヤに空気を充填した。このリムを、排気量が100cmであるレーシングカートに、後輪として装着した。このカートを、全長が1177mであるコースで走行させて、ラップタイムを測定した。10周のラップタイムの平均値が、下記の表1及び表2に示されている。
[官能評価]
上記走行試験のドライバーに、サイドグリップとトラクションとを評価させた。評価は、「1」から「5」の5段階とした。この結果が、下記の表1及び表2に示されている。
Figure 2007168526
Figure 2007168526
表1及び表2に示されるように、実施例のタイヤのラップタイムは短い。しかも実施例のタイヤの官能評価値は、高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、レーシングカート、乗用車等の種々の車両に適している。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤのサイドプライの一部が示された断面図である。 図3は、図1のタイヤの一部切り欠き断面図である。 図4は、本発明の他の実施形態に係るタイヤの一部が示された断面図である。 図5は、本発明のさらに他の実施形態に係るタイヤの一部が示された断面図である。
符号の説明
2、50・・・タイヤ
4、52・・・トレッド
6、54・・・サイドウォール
8、56・・・ビード
10、58・・・カーカス
12、60・・・インナーライナー
14、62・・・補強プライ
16、64・・・チェーファー
20、40、66・・・サイドプライ
34・・・コード
36・・・トッピングゴム
42・・・ファブリック
44・・・ゴム
46・・・経糸
48・・・緯糸

Claims (7)

  1. その外面がトレッド面を形成するトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールからさらに半径方向略内向きに延びる一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスとを備えており、
    このサイドウォールが、繊維とこの繊維を覆うゴムとを含むサイドプライからなる空気入りタイヤ。
  2. 上記繊維が、ポリエステル繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ナイロン繊維又はアラミド繊維である請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記サイドプライの半径方向長さが、タイヤの高さの50%以上である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記サイドプライが、上記繊維からなり互いに並列する多数のコードと、このコードを覆うトッピングゴムとからなる請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記コードが、タイヤの回転方向に対して傾斜している請求項4に記載のタイヤ。
  6. 一方のサイドウォールにおけるコードの、タイヤの回転方向に対する傾斜角度が、他方のサイドウォールにおけるコードの、タイヤの回転方向に対する傾斜角度と実質的に同一である請求項5に記載のタイヤ。
  7. 上記サイドプライが、上記繊維が織られてなるファブリックと、このファブリックに含浸されたゴムとからなる請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
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