JP2007165913A - ウェーハ処理システムにおけるロボットの事前配置 - Google Patents

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Abstract

【課題】個々のロボットの経路が前確定的として、クラスタツールが単一グリッパのロボットを利用し、規則的で周期的に作動するウェーハ・クラスタツールを可能にするスケジューリング技術を提供する。
【解決手段】1送り周期の周期性を備え、クラスタツールの処理チャンバに対するピックアップ時間の判断を可能にすることによって、更新された予定表の作成と維持とを可能にする。予定表は、処理チャンバの各々がロボットのサービスを受ける時間を示し、これらの値は、処理チャンバが新しいウェーハを受け取った時に更新される。クラスタツールにおけるロボットは、それら自身を仕えるべきモジュール又は処理チャンバの前に予め配置してもよい。ロボットの事前配置により、モジュールに対して予め決められた待ち行列時間を超える個々のモジュールの待ち時間が排除される。
【選択図】なし

Description

(技術分野)
本発明は、ウェーハ処理の分野に関する。特に、本発明は、ウェーハ・クラスタツールのスケジューリング技術に関する。
(背景技術)
集積回路などの半導体装置を製造する工程において、装置を形成するために多数の微小製造段階が実施される。これらの段階は、個々のモジュールで個々の製造品目に対して連続的に実行され、製造品目は、ロボットなどの搬送機構によりモジュール間で転送される。目標とする処理量、信頼性、及び、製造品質を達成するには、幾つかの条件を満たす必要がある。
1)基板の処理モジュールへの送り出し及びそれからの除去は、モジュール間のウェーハの搬送と同様に適時的に実行する必要がある。基板のこの適時の送り出し及び除去は、基板の流れが周期的かつ同期的に維持されている時に達成される。周期性と同期とが維持されない場合、処理結果は、基板ごとの一貫性を失うことになり、予定処理量が低減される場合がある。
2)基板を類似の処理流れ経路で搬送し、基板の処理履歴の変動による処理結果の不一致を避けることが必要である。
3)非常に重要な処理が実行されるモジュールにおいて、製造物品がいかなる前処理又は後処理の時間も何もしないで費やすことのないように確実にすることが必須である。これらのモジュールでの前処理又は後処理時間の追加は、処理量ばかりでなく処理結果を損なう。例えば、IC製造システムでは、フォトレジストフィルム層を熱的に硬化するために基板がスピン被覆モジュールから焼成モジュールに直ちに転送されない場合、得られるフィルム厚が予想不可能となる。前処理及び/又は後処理の時間を完全に排除するのが不可能な場合は、それらをできるだけ短くすべきであり、これらの時間のいかなる変動も許容することはできない。
上記の条件のいずれか又は全てを満足することができないのは、搬送上の矛盾を解決できないことに由来する。矛盾点は、別々のモジュールがロボットに対してロボットがそれらのモジュールに対応するのに不十分な時間の範囲でロボットに要求する状況にある。上記に挙げた心配に対する1つの従来の解決策は、余分な処理モジュール及び搬送手段の追加である。しかし、追跡システムの大きさの制限や形状の制約により、追加の処理モジュールや搬送手段を加えることによって上記の困難を解決する可能性は制限される。
隣接するモジュール間で基板を転送する専用転送アーム(以下、ベイ間転送アーム又はIBTAと呼ぶ)の追加は、処理量を向上させて前処理及び/又は後処理時間の一部を排除するのに用いられている別の方法である。しかし、IBTAの追加にも重大な欠点がある。専用転送アームは、ツールを複雑にしてその費用を増加し、モジュールの位置を制限してツールのどこでも使用することができるわけではない。その結果、高い処理量及び品質の両方を維持しつつ追跡システムの基板の流れを管理し、全ての搬送上の矛盾を解決するという仕事は、手に余るものになる。
別の従来の解決策は、基板搬送優先権規則セットを割り当てることである。ロボットのいかなる動きの前にも、ソフトウェアスケジューラとも呼ばれる制御システムにより、異なるモジュールにある基板の状態を確認し、これらの規則に基づいて転送優先権の決定をする。しかし、高い処理量を達成するために、スケジューラは、最重要モジュールにおいて有害で予測不可能で変動する前処理及び後処理時間を発生させる場合があり、基板は、それらの処理サイクルを完了するために異なる流れ経路を辿るように強いられる場合もある。
更に別の従来の解決策は、ウェーハ交換を可能にするために多重のグリッパをロボットに追加することである。多重グリッパロボットは、ウェーハ交換を可能にし、ロボット転送の回数を最少化するために従来技術で使用されることが多い。しかし、2重グリッパを有するロボットは、交換を行うためにグリッパ上に1つのウェーハを必要とするので、この技術は、クラスタツールに対して更なる制約を追加する。これにより、クラスタツールの性能が制限される。更に、交換によってモジュール間の搬送時間が増え、これは、同じくクラスタツールの性能を劣化する場合がある。
これまでのところ、上記で挙げた矛盾解決、同期、品質、及び、経路の一貫性に関する要件は完全には充足されていない。必要とされるのは、これらの要件の全てに同時に対処する解決策である。
本発明は、周期的なウェーハ・クラスタツールの作動を含む。クラスタツールは、1送り周期の間をおいてシステム内に載せられたウェーハを処理する。ウェーハは、複数の処理チャンバで処理され、ロボット又はウェーハ搬送機を使用して処理チャンバ間を転送される。本発明の実施形態は、1送り周期の周期性を有する。
本発明は、処理チャンバに対するピックアップ時間の判断を可能にし、本発明の実施形態は、更新された予定表の作成と維持とを可能にする。予定表は、処理チャンバの各々がロボットのサービスを受ける時間を示す。これらの値は、処理チャンバが新しいウェーハを受け取った時に更新される。
クラスタツールにおけるロボットは、それら自身を仕えるべきモジュール又は処理チャンバの前に予め配置してもよい。ロボットの事前配置により、モジュールに対して予め決められた待ち行列時間を超える個々のモジュールの待ち時間が排除される。これにより、個々のロボットの経路が前確定的となり、クラスタツールが単一グリッパのロボットを利用することを可能にする。
本発明の幾つかの実施形態は、複数の処理ステーションを含み、各処理ステーションは、処理チャンバと処理チャンバに連結されたローカルクロックを含む。そのような実施形態では、クラスタツールは、各処理ステーションのローカルクロックと通信するマスタサーバも含む。マスタサーバは、マスタクロックと、複数の処理ステーションの各クロックのローカル時間を記録する予定表ソフトウェアを有する。
幾つかのこのような実施形態では、ウェーハ・クラスタツールは、処理ステーションに連結されたCPUも有し、処理チャンバに連結されたローカルクロックはCPU上にある。ウェーハ・クラスタツールはまた、マスタサーバを各ローカルクロックに連結するローカルエリアネットワークを含んでもよい。予定表は、リレーショナルデータベース又はスプレッドシートという形を取っても良い。マスタサーバは、その結果、インターネットを通じてローカルクロックに連結される場合がある。
同期された矛盾解決スケジューラ
本発明の態様は、システム資源に関する矛盾を排除する周期的で予測可能な方法でシステムの事象をスケジュールすることにより製造システムの処理量及び品質を最大限にする方法を含む。そのような製造システムの例は、個々の製造ユニットに対して連続的に実行される一連の処理段階1、...、Nを含む。システムの個々の処理段階は、「モジュール」単位又は「処理チャンバ」単位で行われ、一連の段階は、「レシピ」に列記されている。製造システムはまた、製造ユニットを連続するモジュール間で搬送する手段を含み、これらの手段は、ロボットを含むことができる。
別々のモジュールが、ロボットがこれらのモジュールに仕えるのに不十分な時間の範囲内で要求する時、システムの処理間で矛盾が生じる場合がある。それに加えて、システムの事象が同期されて周期的で予測可能な間隔で発生するように、周期性を示す方法でシステムをスケジュールすることが必要である。本発明の実施形態は、そのような全ての矛盾を排除するほか、システムの処理量又は品質を損なうことなく周期性を強いるために、製造工程の様々な段階における遅延を選択的にスケジュールする技術を含む。
矛盾解決同期の例:ウェーハ・クラスタツール
上記の種類の製造システムの例には、ウェーハ・クラスタツールがある。ウェーハ・クラスタツールでは、モジュールは、ウェーハに一連の処理段階を実行するようにウェーハ搬送手段又はロボットのグループの周りに構成された処理チャンバを含む。ウェーハは、搭載ポートと呼ばれるバッファを通してツールに出入りする。一旦ロボットが搭載ポートからウェーハを取り出すと、ウェーハは、レシピで指定された一連のモジュールを連続的に通って搬送される。ウェーハのモジュールへの進入及びウェーハのモジュールからの退出により定義される時間は、モジュール処理時間と呼ばれる。この処理時間には、モジュールでウェーハを処理するのに実際に使用される時間のほか、処理及びピックアップのためにウェーハを準備するのに必要なオーバーヘッド・タイムが含まれる。(ウェーハ・クラスタツールは、モジュール間で個々のウェーハを転送すると上記で説明したが、本発明はウェーハの離散的なセットがモジュール間で転送されるウェーハ・クラスタツールに等しく適用できることが当業者には明かであることに留意されたい。)
クラスタツールのいくつかのモジュールでは、処理ウェーハのピックアップ時の遅延が作動時ウェーハの結果に悪影響を及ぼす場合があり、そのようなモジュールは、遅延を許容することができないので「最重要処理モジュール」として識別される。処理時間がクラスタツールの全モジュールの中で最長のモジュールは、「ゲートモジュール」として識別され、このモジュールでの処理時間がクラスタツールの処理量を決める。ゲートモジュールがクラスタツールの処理量を決めるので、ゲートモジュールもまた遅滞を許容することができない。ウェーハ・クラスタツールのレシピは、モジュールをそれぞれの処理時間の横に順番に列記している。2つのモジュール間でウェーハを搬送するのにロボットが必要とする時間は、その搬送時間と呼ばれる。
クラスタツールにおけるウェーハの流れの管理
ウェーハの流れ管理、すなわち、クラスタツールでのウェーハ処理及びウェーハ搬送の編成は、システムにより提供される処理量及び作動時ウェーハの結果の両方を決める。効果的なウェーハの流れ管理は、以下の2つの条件を同時に満足する必要がある。すなわち、送りモジュールで処理されたばかりで現在移動する準備ができているウェーハは、(1)ウェーハが次に処理されることになる受けモジュールが空である時、かつ、(2)それらのモジュール間でウェーハを搬送するように割り当てられたロボットが利用可能である時、そのようにする必要がある。従来技術では、条件(1)は、追加の余分なモジュールを準備することによって充足された。しかし、そのような解決策では、2つの点で状態(2)を損なうことになる。すなわち、(a)ロボットが仕えるモジュールが多すぎて不適切なロボット台数をもたらすか、又は、(b)ロボットの稼働に対して2つ又はそれ以上のモジュールが同時に競い合う場合がある。
上記に挙げた2つの条件が損なわれた時、ウェーハピックアップにおける遅滞が生じる。そのような遅滞が最重要処理モジュールにおいて発生した場合、作動時ウェーハの結果に悪影響を与える。更に、そのような遅滞がゲートモジュールに発生した場合、処理量を減速させてしまう。従って、上記に挙げた搬送条件が最重要処理モジュール及びゲートモジュールに関して保証されることが必須である。ロボットが提供し得るよりも多い処理が必要とされるケース(a)では、更に多くのロボットを追加することによりこの状況を緩和することができる。しかし、ケース(b)では、問題はロボット稼働要求のタイミングにある。より多くのロボットの追加もケース(b)を軽減することができるが、これは不適当な解決策である。
クラスタツールに規定されたレシピがロボット稼働要求のタイミングを決めるので、2つの条件を解決する根本的な解決策は、ウェーハ搬送と同期するようにウェーハレシピを変更することによって生じる可能性がある。本明細書で説明するスケジューリングアルゴリズムにより、そのような同期が実行される。
本明細書で説明するこのスケジューラは、コンピュータにより実行されるソフトウェアにコード化することができ、そのコンピュータは、そのソフトウェアを記憶するメモリ及びソフトウェアを実行するCPUを含む。本発明の実施形態では、スケジューラを製造システムからオフラインで使用し、システム用の所定のスケジュールを作成してもよい。代替的に、スケジューラがリアルタイムでシステムの作動を更新できるように、コンピュータを製造システムに連結してもよい。
クラスタツールでのウェーハの流れの同期化
本発明の実施形態では、ウェーハの流れは、クラスタツールを通って一定速度で個々のウェーハを送ることにより同期される。ツールの「送り速度」と呼ばれるこの速度は、ウェーハ数/時間で表され、(3600/送り速度)秒に等しい周期性でウェーハの流れを整調する。クラスタツールの送り周期と呼ばれるこの周期は、システムの鼓動である。個々のウェーハユニットは、1送り周期の間をおいてシステムに導入される。更に、クラスタツールを同期させるために、全ての処理及び搬送時間は、送り周期という単位で測定される。更に、後続の周期で確実に同じタスクを繰り返すことができるように、クラスタツールのロボットは、1つの送り周期内で以下に「タスク」と呼ぶ全ての稼働要求を達成するようにスケジュールされる。従って、クラスタツールの同期には、1)送り周期内に実行されるタスクの総数、及び、2)これらのタスクが発生する送り周期内の正確な瞬間の判断が必要である。これらの瞬間は、以下でそれぞれのタスクの「タイミング」と呼ぶものとする。
送り周期及び同期の概念を図1に示す。時間線100は、1番目のウェーハがクラスタツールに搭載される時の瞬間を示す原点102を有する。時間線100は、1送り周期110という単位で区別される。各区分104、106、及び、108は、それぞれ、2番目、3番目、及び、4番目ウェーハがクラスタツール内に搭載される時間を示す。
同期の主要な特性は周期性であり、本発明は、各タスクi、i=1、...、n、について、そのタスクを受けるどのウェーハのピックアップ時間も同一であることを確実にする。すなわち、クラスタツールの各タスクiは、Tiで示す相対ピックアップ時間と関連付けることができ、ここで、Tiは、送り周期という単位で正規化される。図2は、周期性のこの特徴を示す。ウェーハ1 208、ウェーハ2 210、及び、ウェーハ3 212である3つのウェーハは、垂直軸202で示されている。水平線は、「時間」軸200を示す。この軸201の原点は、ウェーハ1がクラスタツール内に搭載される時間を示す。タスクi 200における相対ピックアップ時間Tiは、各ウェーハで全く同じである。ウェーハ自体が1送り周期の間をおいて導入されるので、実際のピックアップ時間は、1送り周期の単位によって分離される。
図2は、相対ピックアップ時間と「実際の」ピックアップ時間又は「絶対」ピックアップ時間との間の区別も示す。処理iの相対ピックアップ時間は、Ti204で示されている。相対ピックアップ時間はウェーハがウェーハ・クラスタツール内に導入された時間から測定されることから、相対ピックアップ時間は、ウェーハ1 208、ウェーハ2 210、及び、ウェーハ3 212である各ウェーハに対して全く同じである。絶対ピックアップ時間214は、1番目のウェーハがクラスタツール201内に搭載された瞬間から測定される。ウェーハが1送り周期の間をおいて導入されることから、任意のウェーハ番号wに対してモジュールiにおけるウェーハwの絶対ピックアップ時間は以下の通りであることになる。
(w−l)+Ti
この周期(w−l)は、番号216で示されている。
同期において非常に重要である別のパラメータは、記号τiによって示されている。INT(Ti)がTiを最も近い整数に丸める関数を表すとすると、端数τi=Ti−INT(Ti)は、現在の送り周期の始めから経過したTiの端数である。これらのパラメータ206もまた図2に示されている。Ti値は各ウェーハについて同一であることから、また、ウェーハが1送り周期の間をおいて挿入されることから、τi206の値は、各ウェーハについて全く同じである。これら端数τi、i=1、2、3,...,Nは、ロボットが送り周期内で達成しなければならないタスクのタイミングを構成する。
タスクの数N及びこれらのタスクのタイミングは、搬送負荷を構成する。Tiは、処理時間Pj、j=l、2、3,...,iと、ロボット搬送回数tj、j=1、2、3,...,i−1とのi番目モジュールまでの累積であることから、任意のウェーハについて、モジュールiの相対ピックアップ時間は以下の通りであることになる。
Figure 2007165913
また、タスクのタイミングτi=1、2、3,...,Nも以下の通りであることになる。
Figure 2007165913
搬送時間tiは、与えられたクラスタツールについては一定であることから、ロボットタスクのタイミングτiは、レシピにより規定された処理時間pjのみに左右されることが式(1)から明かである。
周期性及びウェーハの識別
周期性の特性により、クラスタツールのウェーハの識別も可能となる。洗練されたインフラストラクチャとして、同期化されたスケジューラは、1)ウェーハが1送り周期の間をおいて順番にクラスタツール内に搭載され、2)クラスタツール内に搭載された各ウェーハがそれらが搭載された瞬間に対して測った同じ時間に全く同じ事象を受けることを確実にする。これら2つの条件による結果として、当初に搭載された順序で1送り周期の間をおいてクラスタツールの各モジュールに入って各モジュールから出る。従って、モジュールの各ウェーハは、そのモジュールに入るか、又は、そのモジュールから出た順序を単に追跡することにより識別することができる。同期化スケジューラのこの特徴は、ウェーハ識別又はウェーハ「タグ付け」と呼ばれる。
タグ付け及びモジュール経路
本発明の実施形態では、クラスタツール内に搭載された各ウェーハは、特定の「モジュール経路」、すなわち、クラスタツールの処理に対応する特定のモジュールセットを追っていく。本発明のこの特徴を図4に示す。この実施形態では、クラスタツールの各処理は、各処理に付随し、ウェーハが処理される1つ又はそれ以上のモジュールを有する。各処理のモジュールは、ウェーハがその処理に到達した時に順番に対応するモジュールに置かれるように、順番が付けられる(例えば、処理が2つの対応するモジュールを有する場合、システムの1番目ウェーハが1番目モジュールに行き、2番目ウェーハが2番目モジュールに行き、3番目ウェーハが1番目モジュールに入り、4番目ウェーハが2番目モジュールに入る、など)。その結果、ウェーハが追従し得るモジュール経路の総数は、各処理に対応するモジュールの数の最小公倍数に制限される。
上記で説明した実施形態は、図4に例示的に示されている。図4は、一連の処理段階であるVP400、VPC402、CT404、SB406、SBC408、PEB410、PEBC412、DEV414、HB416、HBC418を示す。処理段階の記号は、その処理段階に対応するモジュールの各々に対して表示される。例えば、処理CT404は、3つのモジュールを有し、それに対応してCTという記号は、404と3回表示される。各処理段階の上にあるのは、その処理段階420のモジュール数である。
この例では、モジュール数の最小公倍数は、LCM(2、2、3、3、3、3、3、4、2、2)=12である。
従って、クラスタツールのレシピは、12個のモジュール経路を規定し、経路は422と記載されている。表422の各縦列は、それぞれのモジュール経路におけるその処理段階に対するモジュール番号を列記する。12個の可能な経路があるので、全ての12番目のウェーハは、同じモジュール経路を追従する。従って、ウェーハ及びそれがツール内に搭載された順序を識別することにより、本発明は、ウェーハが辿ったモジュール経路の特定を可能にする。
搬送手段に対する矛盾を排除する待ち行列の追加
レシピが特定のロボットに対して同時の競合する稼働要求を発生させる場合、より多くのロボットを追加することによらず、むしろ、レシピ自体を変更することにより矛盾を解決することが必要であろう。レシピを変更する1つの便利な方法は、ツールにより提供される処理量又は作動中ウェーハの結果を損なうことなく矛盾を解決するタイミングを達成するために、余り重要ではない処理段階に故意の遅延(以下、待ち行列qjと呼ぶ)を導入することである。そのような方法は、式(1)と関連して使用されるが、「同期アルゴリズム」の基本である。要約すると、最初に規定されたレシピは、最重要処理及びゲート段階において遅延をもたらす競合稼働要求を導入し、その結果、単一ウェーハ・クラスタツールのウェーハ品質及び処理量を損なう場合がある。「同期アルゴリズム」の目的は、最重要処理段階又はゲート段階において遅延が発生しない事を確実にし、それにより、処理量及びウェーハ品質の保証を確実にするために、非最重要処理段階において故意の遅延を挿入することである。
待ち行列の解法
ここで、遅延又はqjの求め方を以下に示すことにする。τiを式(1)により規定されたレシピで指示されたロボットタスクのタイミングとする。レシピを変更するために、待ち行列qjを処理時間pjに加えることにより、新しいタイミングτi*が以下によって得られる。
Figure 2007165913
この目的は、モジュールk及びモジュールmが同じロボットによりピックアップされたそれらのウェーハを有するように割り当てられた任意の2つのモジュールk及びm、k=1、2、3、...、N、及び、m=k、k+1,...,N、の間の時間間隔がロボットの搬送時間よりも大きくなるように非最重要処理段階で挿入される待ち行列qjのセットを見出すことである。これは、ロボットが全てのモジュールに仕えるのに十分な時間間隔を準備し、その結果、与えられた時間に1つより多いモジュールに仕える必要を回避するであろう。しかし、このようにして得られた待ち行列もまた、モジュールの過度の休止を避けるために十分に小さくなければならない。更に、最重要処理モジュール又はゲートモジュールにおいては、待ち行列があってはならない。
待ち行列のセットが式(2)を使用して以下に求められる。これは、連立一次方程式
Figure 2007165913
をもたらし、ここで、aijは、i<jに対してaij=0、及び、i≧jに対してaij=1である下方三角行列である。
Figure 2007165913
最重要モジュールにおいて遅延は発生してはならないという制約が、ここで式(3)に適用される。例えば、モジュール#3及び#4が最重要である場合、式(3)は、以下に示すような一次方程式に変更されるべきである。
Figure 2007165913
上式(4)では、当初のレシピにより規定されたタイミングτiは既知である。目標タイミングτi *は、先に説明したように、同じロボットを使用して全てのモジュール間の矛盾を排除する値に設定される。すなわち、式(4)の左辺は、既知の値である。次に、以下の式(5)に示すように、変更された制限行列の逆行列を予め(τi *−τi)に掛けることにより、ベクトルqjを解く。対応するモジュール処理時間pjにこのqiのセットを加えると、ウェーハ搬送がウェーハ処理と同期されることになる。
Figure 2007165913
同期アルゴリズムの適用
ここで、本発明の具体的な実施形態について、幾つかの詳細で重要な様々な特徴を示すのに役立つであろう以下の非限定的な例により更に説明する。この例は、本発明を実施し得る方法の理解を容易にし、更に、当業者が本発明を実施するのを可能にすることを単に意図している。従って、この例は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されてはならない。
ここで、クラスタツールにおけるウェーハ搬送のウェーハ処理との同期が、クラスタツールの具体的な例を使用して示される。図3は、ウェーハ処理装置の概念的計画図の概略図である。レジスト被覆及び発達モジュールは、各々CT300及びDEV302と特定されている。図3には、異なる焼成モジュール、つまり、蒸気プライム(VP)304、ソフトベーク(SB)306、露光後ベーク(PEB)308、及び、ハードベーク(HB)310のほか、それらの対応する冷却モジュールも示されている。隣接する焼成モジュール及び被覆モジュールを結ぶ矢印は、これらのモジュール間で基板を搬送するベイ間転送アームであるIBTA312を表す。その結果、これらの焼成モジュールの位置により、それらの対応する冷却プレートの位置が制限される。図示のカセットエンドステーション(CES)ロボット314は、カセットエンドステーションから及びそれに対して基板を転送する。ステッパ・インタフェース(SI)ロボット316は、ステッパ・インタフェースから及びそれに対して基板を転送する。I/Oモジュール318は、ステッパ・インタフェースに基板が必要となった時及び場合に、そこに搬送される基板のためのバッファ区域である。主ロボット320は、蒸気プライム冷却(VPC)からレジスト被覆(CT)までなど、全ての他のモジュール間で基板を搬送する手段である。
図4は、ウェーハ処理流れの概略図である。概略図からわかるように、搬送手段がIBTAの時、基板は、流れ図で1つのオプションのみを有することになる。これは、基板が蒸気プライムベーク400から蒸気プライム冷却402へ搬送される場合である。しかし、搬送手段が主ロボットの時、基板は、幾つかのオプションを有することができるであろう。例えば、基板がレジスト被覆モジュール404から取り除かれた時、基板は、図4に示すソフトベークモジュール406のいずれにも搬送することができる。
同期アルゴリズム
ここで、このクラスタツールへの同期アルゴリズムの適用を一連の4つの段階として以下に示す。
段階1−レシピ及び処理量要件の入力:ここで論じる内容は、図5に関するものである。この段階は、レシピを表500に挿入することから始まる。最初の2つの縦列502は、処理段階を順番に列挙する。「システムtakt時間」とも呼ばれる送り周期はまた、504で示されている。次に、モジュールtakt時間でも知られるサイクル時間は、「モジュールタイプ」縦列502の各モジュールについて計算され、各モジュールtakt時間がシステムtakt時間よりも小さいことを確実にする。縦列506には、各処理段階のモジュールtakt時間が列挙されている。そうでない場合は、モジュールtakt時間を小さくするために余分なモジュールが追加される。当業者には明らかであるように、各処理段階について以下が成り立つ。
必要なモジュール数=INT(モジュールtakt時間/システムtakt時間)
この例では、大部分のモジュールには、1つの余分な追加モジュールが必要である。縦列508には、各処理段階について必要とされるモジュール数が示されている。
段階2−ウェーハ搬送の負荷の測定:先に定義したように、ロボットの「負荷」は、ロボットが行うように予定された移動回数のほか、現在の送り周期の始めから測ったロボットがこれらの移動を行うように割り当てられた時間を意味する。ロボット負荷の測定を図6の表600に示す。この例のこのクラスタ装置は、12の処理段階を有する。12の対応するロボット移動のタイミングは、以下のように測定される。ウェーハが搭載ポート(カセット)から出た瞬間から時間を計数して、各モジュールの処理時間と該当するモジュールまでの移動時間とを積算する。例えば、VP602というコード名のモジュール(以下、全てのモジュールはコード化される)では、それは(62+6)=68秒であり、モジュールVPC604に関しては、それは(68+65+5)=138秒である。「実際の」606と付した縦列に、全てのロボット移動に関する秒で表された実際のタイミングが列挙されている。相対ピックアップ時間Tiを測定するには、実時間を実送り周期で割る。例えば、実ピックアップ時間VP及びVPCを実送り周期45秒で割ると、各々、正規化されたピックアップ時間1.511及び3.067をもたらす。「Ti正規化」縦列608の下に12の処理段階の各々に対する正規化ピックアップ時間が列挙されている。
i値の整数部分を引くと、τi値、すなわち、送り周期の始めから測り、1送り周期の単位で表された、それぞれのモジュールがロボットのサービスを受ける必要がある利用可能時間をもたらす。図によれば、VP及びVPCのτi値は0.511及び0.067であり、これは、VPは、1送り周期の0.511間隔以内にサービスを受ける必要があり、VPCは、1送り時間の0.67間隔以内にサービスを受ける必要があることを示す。縦列610に、正規化τi値の一覧が示されている。図612は、12回の移動と送り周期以内にサービスを受ける必要がある時間との合計である負荷を図的表示である。図7は、別の見方による同じ情報を示す。ロボット搬送時間が大体5及び6秒であることから、1つのロボットが45秒の送り周期内で行うことができる移動回数は(45/6)〜7であり、例えば内輪に見積もって6回の移動となる。従って、グラフ700では6つの垂直線が引かれている。全てが1つの間隔710以内にあるSBC702、DEV704、HB706、及び、カセット708など、モジュールがロボットからサービスを受ける必要がある時間が1つの間隔以内にある時、それは、モジュールが、与えられた時間においてロボットの同じ移動に関して争っていることを意味する。詳しく言えば、1つのロボットを使用するタスクが2つ又はそれ以上ある場合、及び、これらのタスクのτ値が6つの間隔の1つの中に該当する場合、それは、ロボットが2つ又はそれ以上のタスクの各々に仕える時間が不十分であることを意味する。
以下の段階で説明するように、ロボットの使用に関するタスク間のこれらの「矛盾」は解決される。
段階3−搬送負荷の割り当て:製造システムにおける矛盾を解決する第1の段階は、均衡の取れた搬送負荷を達成するためにロボット間で負荷を均等に割り当てることである。矛盾はレシピに左右されるが、ロボット毎に負荷を小さくして割り当てると、それでも矛盾発生の機会が少なくなる。しかし、負荷の均衡を取れる可能性は、ロボットに対するモジュールの配置に左右される。まずい配置は、ロボットによるモジュールへのアクセス性を制限し、均衡の取れた負荷は達成し難くなる。この例では、2つのロボットCES及びSIが各々2つのモジュールだけに仕えることができ、負荷の大部分を主ロボットC−1とIBTA(ベイ間転送アーム)として知られる3つの専用ロボットとに任すように配置がなっている。配置上の制約の下での搬送負荷の最良の割り当ては、図7に示す通りである。主ロボットC−1には、6つのモジュール、つまり、VPC712、CT714、SBC716、PEBC718、DEV720、及び、HB722が割り当てられ、そのうちの3つであるSBC、DEV、及び、HBは、上記の通り、ロボットの1つの移動に対して競合する。これらの矛盾は、次の段階で示すような待ち行列作成により解決されることになる。
段階4−同期化の待ち行列作成:図8の表800の内容は、段階3からの負荷割り当てのまとめである。待ち行列作成に関しては、主ロボットC−1からサービスを受ける6つのモジュールのみ、すなわち、VPC802、CT804、SBC806、PEBC808、DEV810、及び、HB812を考慮する必要がある。残りのモジュールは、各々がそれらに仕える専用ロボットであるIBTAを有するので矛盾を経験するはずがない。目標縦列814において、6つのモジュールに対して目標タイミング概略値が設定されている。表に示したモジュールの各々については、τ*をロボットに対するタスク間の矛盾を排除するτの更新値とすると、τ*に関して対応する値が設定されている。これらの6つのモジュールのうちの3つであるSBC806、DEV810、及び、HB812のみが争っていることから、DEV及びHBである2つのみがレシピにより規定されたτの当初の値と異なるタイミング目標を有する必要がある。タイミング目標は、縦列814に示されており、この6つのモジュールの任意の対の間のタイミング間隔がロボット搬送時間(=6/45〜0.1333)よりも大きくなるように設定されている。目標と当初に規定されたタイミング概略値との差はギャップと呼ばれ、縦列816に計算されている。これらが、表に隣接するグラフ818で図的に示されている。「同期アルゴリズム」の別の目的は、最重要処理段階に遅延が導入されないことを確実することである。この例では、最重要処理段階は、段階3 804、段階4 806、及び、段階7 809である。これらの段階に対応するモジュールには、一切の待ち行列は追加されてはならず、すなわち、これらのモジュールの目標タイミングは、規定された値と同じであるべきである。ここで、「ギャップ」縦列816で計算されたギャップを式(3)に代入し、これらのギャップを閉じることになる待ち行列を求めることができる。しかし、最重要処理モジュールにおける遅延を確実にゼロにするには、ギャップと待ち行列とを関係付ける行列818を式(4)に従って変更し、変更行列820を作成する必要がある。「ギャップ」縦列816からのギャップに変更行列822の逆行列を予め掛けることにより、ギャップ824を閉じるのに必要とされる待ち行列が生み出される。待ち行列に対する解は、「待ち行列」縦列826に移される。送り周期の単位を有する解は、「実待ち行列」縦列828において実時間に変換される。
段階5−解のチェック:ここで、段階4で決められた待ち行列は、当初のレシピのモジュール処理時間に加えられる。これは、矛盾が解決されたかどうか確認するためである。図に示す通り、事実、この場合は解決されている。
ロボット割り当て
スケジューリング問題の自動化と言うに値する別の態様は、モジュールへのロボットの割り当てである。例えば、上記の段階3では、連続するモジュールの各対の間に単一のロボットを割り当てるレシピが選択され、この割り当てが図7に示すレシピに示されている。この割り当ては、多くの可能な割り当ての中から選択されたものである。
一般的に、待ち行列の決定の前に最適のロボット割り当てを判断するアルゴリズムの必要性がある。そのようなアルゴリズムの必要性は、以下の例で示される。仮に、Mod1、Mod2、及び、Mod3と標記された3つのモジュールから成る簡素化された追跡システムがあるとする。また、仮に、両方が3つのモジュールの全てに仕えることができるRobot1及びRobot2という2つのロボットがあるとする。送り周期を変数SPで表すものとする。送り周期の単位でτ1=0.0、τ2=0.6、及び、τ3=0.7と仮定し、ロボットは、SPの単位で0.3だけ移動できると仮定する。可能なロボット割り当ては4つある。
割り当て Mod1対Mod2 Mod2対Mod3
1. Robot1 Robot1
2. Robot2 Robot2
3. Robot1 Robot2
4. Robot2 Robot1
調べてみると、割り当て3及び4のみが実行可能である。割り当て1及び2では、τ2=0.6とτ3=0.7との間の時間間隔は、0.1送り周期であり、これは、ロボットが移動するのに必要とされる0.3送り周期よりも小さい。従って、最適な割り当ては、この場合は割り当て#3及び#4であり、これらの数値の間の時間間隔が十分な隔たりを有するので、このロボット割り当ては、遅延を挿入する必要性を排除する。例えば負荷の均衡化や処理量の増加である他の判断基準を同じく最適なロボット割り当ての判断の中に持ち込んでも良い。上記の簡単な例よりも複雑な事例においては、最適なロボット割り当てを判断するようなアルゴリズムが必要である。
そのような割り当てを実行する1つの方法は、全ての可能なロボット割り当てを作成して各割り当ての有効性を判断する単に消耗的な技術であり、それは、すなわち、ロボットに割り当てられた全てのモジュールがロボットをそれらに仕えさせるのに必要な十分に異なるτ値を有することを確実にする。このようにして作成された割り当てはまた、負荷の均衡化などの追加の判断基準に対して選択されてもよい。
更新されたタイミング(τ * )に対する解
自動化と言うに値する同期化の別の特徴は、τ*として与えられる更新されたタイミングの誘導である。詳しく述べると、上記で概説したアルゴリズムの段階4において、アルゴリズムには、ロボットを共有する任意の2つのモジュールに対してそれぞれのτ*値がロボットのモジュール間の移動を可能にするのに十分な時間だけ異なる、τ*の更新された値が与えられた。これらのτ*値を誘導する自動的な方法の必要性が存在する。1つのそのような技術は、以下の通りである。
矛盾を有するロボットに対して、そのモジュールの各々に対するτ値を取る。
これらのτ値の各々の組み合わせに対して、最低値から最高値までτ値を分類する。τ値の分類されたリストの各々に対して以下を実行する。
・最低値から最高値までτ値によって連続的に進行する。
・与えられたτ値とその前のτ値との差を判断する。
・その差がロボットが移動するのに割り当てられた時間よりも小さい場合、τ値を十分に増分させる。
・次のτ値に進む。
このアルゴリズムが、与えられたロボットに対して矛盾を排除する更新されたτ値のセットを見つけた時、これらのτ値はτ*値となる。矛盾のないτ*値のグループが存在する場合、上記で概説したアルゴリズムがそれを見出すことになるのを証明することができる。
遺伝アルゴリズム
同期化、ロボット割り当て、及び、誘導に関する問題はまた、遺伝アルゴリズム(GA)を使用することによって解決することができる。GAは、問題の可能な状態を符号化する遺伝子の初期母集団を用いて始める反復処理である。この母集団は、選択的増殖処理を通じて反復毎に系統的に改善される。選択的増殖を行うために、GAは、a)種の特性を規定し、b)種の適合性を判断する必要がある。
種の特性:種は、n個の遺伝子により特徴づけられる。ここでの問題には、2種類の遺伝子が用いられ、1つはロボット割り当てを表す遺伝子であり、もう1つは待ち行列セグメントを表す遺伝子である。先のアルゴリズムの説明で用いた例を検討することにする。ロボット割り当ては、1から4までの範囲に及ぶことになり、どのロボットが特定の1つのモジュールで働くことになるかを示す。待ち行列セグメントはまた、ロボット割り当ての矛盾を回避するためにいくつの「時間帯」、すなわち、ロボット移動時間がモジュールの到着時間に加えられるべきかを示す整数でもある。先の例では、図6の612で示すように、モジュールは、6つの異なる時間帯で到着する。1つの時間帯に例えば5つのモジュールが到着する場合、矛盾が生じる。モジュールの1つに待ち行列セグメントが追加されると、到着時間を次の時間帯に押しやることになり、従って矛盾が解決される。
種の適合性:種の「悪さ」の逆数により適合性を測定することができる。逆に、悪さは、矛盾の程度と追加待ち行列セグメントの数との加重和により測定することができる。理想的な種は、追加セグメントを有さず、ロボット割り当てに矛盾をもたらさない種である。
適合性関数を誘導するために、各時間帯が走査され、各ロボットについて余分な割り当ての数が計数される。結果は、全てのロボット及び全ての時間帯について合計され、この合計をsと呼ぶ。更に進んで、追加待ち行列セグメント数が計数され、その数をtと呼ぶ。そうすると、適合性関数は以下のようになる。
f(s,t)=1/(1+w1s+w2t)
ここで、重みw1及びw2は、tに対するsの相対的な重要度に従って割り当てられる。
レシピのカスケーディング
本発明の実施形態は、クラスタツールが周期性を保ち最重要時点で遅延がないことを確実にしながら、第1のレシピから第2のレシピに変化することを可能にする。この手順は、レシピのカスケーディングと呼ばれる。カスケーディングは、ウェーハの以下搬出ロットと呼ぶ第1のロットをクラスタツールから空にして、同時にかつ連続して以下搬入ロットと呼ぶもう1つのロットでクラスタツールの場所を占めさせる段階を伴う。この手順は、最重要処理段階で遅延が発生することなく、また、レシピと搬入及び搬出ロットの処理量要件とで必要とされるもの以外の追加のロボット及び処理モジュールもなく実行されることになる。搬入ロットはまた、搬出ロットとは異なるレシピ及び処理量要件を有してもよい。
表記法
本明細書のレシピカスケーディングの検討においては、以下のパラメータが採用される。
ex=処理段階数、上付き文字(en、ex)は、以下で搬入又は搬出ロットを示す。
ex=クラスタツールを完全に空にする搬出ウェーハ数、又は、クラスタツールの場所を完全に占める搬入ウェーハ数
Figure 2007165913
=(i-1)番目及びi番目ウェーハの送り出しの間の時間間隔であるi番目ウェーハの送り周期
Figure 2007165913
=定常状態のウェーハの送り周期
Figure 2007165913
=搬出ロットのj番目処理モジュールでの切り換えに適応するための搬入ロットの1番目ウェーハの送り出しの遅延COj=搬出ロットのj番目処理モジュールを新しい設定に切り換えるのに掛かる時間
Figure 2007165913
=k番目ロボットにより搬送されたj番目モジュールにおけるi番目ウェーハの到着時間
Figure 2007165913
=k番目ロボットにより搬送されたj番目モジュールからのi番目ウェーハの出発時間
Figure 2007165913
=搬出ロットのj番目処理段階の処理時間
Figure 2007165913
=搬出ロットの(j-1)番目及びj番目処理段階の間の搬送時間
Figure 2007165913
=搬出ロットのj番目処理段階におけるi番目ウェーハに追加される待ち行列
レシピカスケーディングの性質
図9は、一般的なレシピ900を示す。それは、ウェーハがクラスタツールを通過する時にウェーハに対して実行される処理及び搬送タスクと各タスクのタイミングとを指定する。処理量要件を満たすには、図10に示すように、後続のウェーハは、一定の送り周期でクラスタツールを通って送られる。この送り周期SP1000は、以下で与えられる。
SP=3600/WPH
ここで、WPHは、1時間当たりのウェーハで表される処理量要件である。
n番目ウェーハにより、クラスタツールは、ウェーハで完全に占められることになる。クラスタツールから出るどのウェーハに対しても、それを補充するために入るウェーハがある。ウェーハに対して実行される全ての処理及び搬送タスクは周期的に起こり、その周期性は、送り周期で設定される。システムがこの段階に達した時、定常状態にあるといわれる。クラスタツールを完全に占め、定常状態まで迅速に達するのに必要とされるウェーハ数nは、次式で与えられる。
n=1+INT(π/SP) (A)
ここで、πは、図9の902に示すように、ウェーハに対して実行される総処理及び搬送時間である。記号INT(・)は、数字を最も近い整数に丸める関数を示す。上記の式は、定常状態から外れクラスタツールを完全に空にするためのロットのウェーハ数にも適用される。定常状態では、全てのウェーハは、同一の時間間隔でウェーハに対して実行される同一の処理及び搬送タスクを有する。従って、クラスタツール内部のウェーハの動きを追跡する必要はない。
しかしながら、レシピカスケーディングの間、ウェーハは、図11に示すように搬出ロットの定常状態から搬入ロットの定常状態への過渡期にある。過渡期の間は、搬出ロットに対して規定されたレシピ及び送り周期に従って処理及び搬送されるウェーハもあれば、搬入ロットに対して規定されたレシピに従って処理及び搬送されるウェーハもあることになる。周期性は、従って、維持することができない。「矛盾」が起こることになる。「矛盾」は、2つの状況を意味する。処理矛盾と呼ばれる一方の状況では、2つのモジュールは、同じ処理モジュールによってその段階の処理時間よりも短い間隔内で連続的に処理される必要がある。搬送矛盾と呼ばれるもう一方の状況では、2つのウェーハは、同じロボットによってロボット搬送時間よりも短い間隔内で連続的に搬送される必要がある。
矛盾に対する1つの解決策は、より多くのモジュール及びロボットを追加することである。この解決策は、経費が掛かり実用的ではない。別の解決策は、優先権規則セットを装備し、「if-then」アルゴリズムを実行して矛盾に対応することである。この解決策は、その組み合わせ的性質のために、最終的にカオス及び予測不可能性をもたらす、結果の非常に大きな組み合わせを発生する。根本的な解決策は、搬入ロットのウェーハを送り出す適切なタイミングと搬出及び搬入ロットの両方の非最重要処理段階での故意の遅延の挿入とを通して矛盾を完全に排除することである。これが本明細書で説明するレシピカスケーディングの背後にある原則である。
手順
段階1−過渡期にあるウェーハ数の推定:過渡期の間、搬入ロットがクラスタツールを充足する一方で、搬出ロットは、それを空にしている。過渡期に関与するウェーハ数は、式(A)を使用して見積もることができる。見積用のアルゴリズムは、以下の通りである。
Figure 2007165913
段階2−「遅延」の下限の推定:搬入ロットのウェーハを送り出すタイミングは、矛盾発生の原因となる主要な変数である。従って、送り出しの適切なタイミングが重要である。それに加えて、以下で「遅延」と呼ぶ1番目のウェーハを送り出すタイミングは、それが処理モジュールを搬入ロットで要求される新しい設定に切り換えるのに必要とされる時間を準備するようにすべきである。その結果、搬入ロットの1番目ウェーハが到着する時には、切り換えが完了しており、処理モジュールは、それを受け取る準備が整っている。搬入ロットのレシピで必要とされるモジュール切換回数と同じ位多くの「遅延」があることになる。それらの最大値が遅延の下限である。矛盾解決のために考えられるいかなる遅延量も、この下限よりも大きくなければならない。図12を参照すると、この下限は、以下のように導くことができる。
Figure 2007165913
以下は、式(B)に従って遅延の下限を推定するアルゴリズムである。
Figure 2007165913
段階3−過渡期のウェーハの動きの追跡:過渡期のウェーハの動きを追跡することができる。k番目ロボットにより搬送されたj番目モジュールにおけるi番目ウェーハの到着時間
Figure 2007165913
は、以前の(j−1)番目処理モジュールからの出発時間
Figure 2007165913
に(j−1)番目からj番目モジュールまでの搬送時間tjを加えたものである。
Figure 2007165913
逆に、j番目モジュールからの出発時間は、到着時間に処理時間と矛盾解決のために故意に挿入された待ち行列とを加えたものである。
Figure 2007165913
上記の式(C)及び(D)の再帰公式により、過渡期のウェーハの動きを精密に計画することができる。すなわち、搬出ロットの最終ウェーハが送り出されて過渡期が始まった時からの時間を測ると、図11を参照されたいが、以下のアルゴリズムに従って処理モジュールにおけるウェーハの到着及び出発を計算することができる。過渡期以外の到着及び出発時間は考えられておらず、従って、大きな負の値が標記される。図11を参照されたいが、搬出ロットのウェーハに対しては以下のようになる。
Figure 2007165913
搬入ロットのウェーハに対しては、以下のようになる。
Figure 2007165913
段階4−矛盾の識別:到着時間Tijk in、及び、出発時間Tijk outを決めたら、矛盾の有無をチェックすることができる。処理矛盾は、j番目処理段階での処理モジュールが、m番目及びn番目の1対のウェーハを処理時間よりも短い時間間隔以内に連続的に処理するために呼ばれた時に発生する。換言すると、m番目ウェーハがモジュールから出発する前にn番目ウェーハが到着するわけである。すなわち、以下が真の場合に矛盾が発生する。
Figure 2007165913
上記の論理ステートメントを使用して全ての処理段階に対する(m、n)対の全ての可能な組み合わせを調べることにより、全ての処理矛盾を識別することができる。
For j=1 to (mex+men
For m=1 to (nex+nen
For n=1 to m−1
以下が成り立てば「矛盾」である。
Figure 2007165913
next m
next n
同様に、搬送矛盾は、k番目ロボットであるロボットがm番目及びn番目の2つのウェーハを搬送時間よりも短い時間間隔以内に連続的に搬送するために呼ばれた時に発生する。換言すると、m番目ウェーハの到着とn番目ウェーハの出発との間の時間間隔が搬送時間よりも短いわけである。すなわち、以下が真の場合に搬送矛盾が発生する。
Figure 2007165913
上記において、記号|・|は絶対値を示し、「g」は、ロボットが1回の搬送移動を行うために割り当てられた時間である。時間「g」は、ロボットの搬送時間より大きいか、又は、ロボットの搬送時間に等しい。上記の論理ステートメントを使用して全ての処理段階に対する(m、n)対の全ての可能な組み合わせを調べることにより、全ての搬送矛盾を判断することができる。
For j=1 to (mex+men
For m=1 to (nex+nen
For n=1 to m−1
以下が成り立てば「矛盾」である。
Figure 2007165913
next m
next n
段階5−適切な待ち行列及び送り出しによる矛盾の解決:式(E)から式(G)には、特定ロボットによる処理モジュールでのウェーハの到着及び出発時間の計算に使用されるまだ未決定の3つの変数があることに留意されたい。これらは、待ち行列qij ex及びqij enと呼ばれる故意の遅延と、搬入ロットのウェーハを送り出すタイミングSPj enとである。矛盾がなく全待ち行列が最小化されるようにこれら3つの変数の最良の組み合わせを見つけるため、最適化法が使用される。遺伝アルゴリズムは、そのような最適化法の1つである。他の最適化法は、当業者には明らかであろう。
本発明の様々な実施形態の上記の説明は、例証及び説明を目的として提示したものである。本発明を開示されたその正確な形態に限定することは意図していない。多くの変更及び同等な構成が明らかになるであろう。
ローカルクロックを含むクラスタツールの構成
本発明で使用されるウェーハ・クラスタツールの実施形態を図13に概略的に示す。クラスタツールは、線形順序で配置された一連の処理モジュール1300を含む。ウェーハクラスタは、本明細書で先に説明したアルゴリズムに従い、ウェーハクラスタを一連の処理モジュール1300を通して送ることにより処理される。
図13に示す実施形態では、処理モジュールの各々は、ローカルクロック1302を含む。ローカルクロックは、処理モジュール1300に連結されたプロセッサ上にあってもよい。ローカルクロック1302は、ローカルエリアネットワーク又はLAN1306を経由してマスタクロック1304を含むサーバに連結される。本発明の実施形態では、マスタクロック1304は、ローカルクロック1302をマスタクロック1304と同期させるために、ローカルクロック1302に定期的に時報を送る。
マスタクロックは、予定表1308と通信している。予定表1308は、複数のローカルクロック1302に記録された時間を記憶するデータベースを含む。予定表1308は、マスタクロック1304を含むサーバ上か、又は、マスタクロック1304に連結された別のサーバ上にあってもよい。予定表1308は、当業者には明らかなように、スプレッドシート、リレーショナルデータベース、フラットファイル、又は、特注のデータ構造の形で記憶されてもよい。本発明の実施形態では、ローカルクロック1302又はマスタクロック1304により示される時間は、送り周期の単位で記録される。
本発明の幾つかの実施形態では、ウェーハクラスタが処理モジュール1300に入るたびに、モジュールのローカル又は内部クロックがリセットされ、予定表1308に登録される。予定表1308は、それがクラスタツールにローカルクロック1302の現在の記録を保持し得るようにリアルタイムで連続的に更新される。ウェーハが与えられたモジュール1300に留まる合計時間は、スケジューリングアルゴリズムにより予め決められるので、予定表1308は、各モジュール1300に対してウェーハピックアップ時間を識別することになる。
クラスタツールにおけるロボットの事前配置
本発明の実施形態は、先行するタスク完了直後に、次に来るモジュールの位置にロボットを配置することを可能にする。そのような実施形態では、ロボットは、先行するタスク完了直後に、仕えるべきモジュールの前にそれ自身を事前配置することになる。モジュールの位置でロボットを事前配置することにより、待ち行列時間を超える過度の待ち時間が排除され、その結果、クラスタツールの処理量が向上する。これにより、処理スケジュールと共にロボット経路を予め決めることができ、処理量向上のためにロボットに多重グリッパを含むいかなる必要性も最小限に抑えられる。
事前配置を支援する本発明の実施形態を図14に示す。この処理は、クラスタツールの確定的スケジュール1400の作成で始まる。これは、ロボットの矛盾を排除するためにモジュールの処理時間に待ち行列を挿入する段階を伴うものであり、先に説明した線形変換又は遺伝アルゴリズムによって実行してもよい。確定的スケジュールは、1送り周期の間隔を有する周期性を呈する。ロボットR1402による処理段階iが完了すると直ぐに、クラスタツールは、予定表1308を参照し、どの処理段階によってロボットRがそれ自身を位置決めすることになっているかを判断する。この段階1404は、処理段階jを選ぶ段階を伴い、その場合、τjは、マスタクロックTmasterの現在時間の小数部分に最も近く、処理段階jは、現在の送り周期においてはまだ実行されていない。繰り返して言うと、段階1404は以下を伴う。
予定表1308からjを選び、この場合、τjは、Tmaster−INT(Tmaster)に最も近く、 段階jは、現在の送り周期においてはまだ実行されていない。
そのような処理段階jが予定表1308に見出される時、ロボットRは、処理チャンバjの位置に配置される。
ロボット事前配置の恩典
前確定的処理スケジュール1400を上記のロボット事前配置アルゴリズムと組み合わせることにより、クラスタツールの個々のロボットの経路が前確定的になることが当業者には明らかであろう。予定表1308がリアルタイムで更新され、また、スケジュール1400が各送り周期で同一であるために、予定表1308で維持されるτj値の集積は、各送り周期で全く同じである。従って、各ロボットRのτjの選択もまた、1送り周期の間隔で繰り返されることになる。すなわち、ロボットRの経路は、クラスタツールスケジュールと共に周期性を呈することになる。これにより、クラスタツールスケジュール1400の作成と共に各ロボットRの経路も予め決めることができる。
上記の事前配置アルゴリズムは、クラスタツールの処理量を向上させる。特に、ロボットのサービスが必要な各モジュールは、必要なロボットをその前に既に配置させていることになる。これにより、ロボットに必要であるいかなる待ち時間も排除され、その結果、矛盾を解除するのに使用される待ち行列を超えるいかなる待ち時間も排除される。事前配置の使用によるロボットの重複の排除と共に、上記の代数的技術又は遺伝アルゴリズムによる待ち行列時間の最適化は、クラスタツールの処理量を最大にする。
ロボット事前配置により、システムは、単一のグリッパロボットを使用することもできる。詳しく言えば、従来技術では、ウェーハ交換を可能にし、ロボット移送回数を最小限に抑えるために、多重グリッパロボットが一般的に使用されている。これは、多重グリッパを有するロボットが交換を行うためにグリッパの1つに載ったウェーハを必要とするために、付加的な制約をクラスタツールに加える。これにより、クラスタツールの性能が制約される。更に、交換によりモジュール間の搬送時間が増え、それは、最終的にクラスタツールの処理量を減速する場合がある。
ロボット事前配置により可能になった処理量の向上は、ロボットの待ち時間を排除することによってウェーハ交換を行ういかなる必要性も最小限にする。すなわち、クラスタツールは、単一グリッパを有するロボットを採用してもよい。これは、ロボットを簡素化し、ロボットに搭載される処理のいかなる必要性も最小にする。
各点が1送り周期の間隔によって分離された、ウェーハがクラスタツール内に搭載される点を示す時間線図である。 ピックアップ時間が送り周期で正規化された、処理iにおける3つのウェーハの相対及び絶対ピックアップ時間のほかピックアップ時間の仮数を示す図である。 クラスタツールの様々なモジュール及び搬送モジュールを示す図である。 クラスタツールのモジュール経路を示すグラフ及び対応する表である。 クラスタツールのレシピを示す表である。 1つの送り周期内で6つの可能なロボットの動きがあるために送り周期が6つの小間隔に分割されている、送り周期において生じるモジュールピックアップ時間のグラフ及び対応する表である。 ロボットに割り当てられた2つのモジュールが1つの周期内にピックアップ要求を有する時の矛盾が示されている、ロボットへアクセスする処理の間に起こる矛盾を示すグラフ及び対応する表である。 ロボットへアクセスするモジュール間の矛盾を排除する待ち行列の挿入を示す、グラフと付随する表及び行列とを示す図である。 クラスタツールにおけるレシピとレシピ時間とを示す図である。 クラスタツールで定常状態にあるウェーハの流れを示す図である。 クラスタツールが搬入ロット及び出口側ロットを処理する過渡期を示す図である。 本発明の実施形態によるクラスタツールにおける搬入ロットの1番目のウェーハのタイミングを示す図である。 本発明の実施形態における複数のローカルクロックを示す図である。 本発明の実施形態で使用されるロボット配置アルゴリズムを示す図である。

Claims (26)

  1. 処理チャンバ、及び、 前記処理チャンバに連結されたローカルクロック、を各々が含む、ウェーハを処理する複数の処理ステーションと、
    マスタクロック、及び、 前記複数の処理ステーションの各クロックについてローカル時間を記録する予定表ソフトウェア、を含む、各処理ステーションの前記ローカルクロックと通信するマスタサーバと、
    を含むことを特徴とするウェーハ・クラスタツール。
  2. 各処理ステーションは、前記処理ステーションに連結されたCPUを更に含み、
    前記処理チャンバに連結された前記ローカルクロックは、前記CPU上にある、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェーハ・クラスタツール。
  3. それを通じて前記マスタサーバが各処理ステーションの前記CPUに連結されるローカルエリアネットワークを更に含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載のウェーハ・クラスタツール。
  4. 前記マスタサーバに連結され、前記マスタクロックがその上にあるCPUを更に含む、
    ことを特徴とする請求項3に記載のウェーハ・クラスタツール。
  5. 前記予定表ソフトウェアは、リレーショナルデータベースを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェーハ・クラスタツール。
  6. 前記マスタサーバは、インターネットを通じて各処理ステーションの前記CPUに連結される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェーハ・クラスタツール。
  7. 前記予定表ソフトウェアは、スプレッドシートを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェーハ・クラスタツール。
  8. 前記予定表は、リアルタイムで更新される、
    ことを特徴とする請求項7に記載のウェーハ・クラスタツール。
  9. 前記マスタサーバは、前記クラスタツールのためのスケジューリングソフトウェアを更に含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェーハ・クラスタツール。
  10. 前記スケジューリングソフトウェアは、前記クラスタツールのための予め決められたスケジュールを含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載のウェーハ・クラスタツール。
  11. 前記予め決められたスケジュールは、一定の送り周期に従って周期的である、
    ことを特徴とする請求項10に記載のウェーハ・クラスタツール。
  12. 各処理ステーションの前記ローカルクロックに記録される時間は、前記送り周期の単位で測定される、
    ことを特徴とする請求項11に記載のウェーハ・クラスタツール。
  13. 複数の処理モジュールを含むウェーハ・クラスタツールを同期する方法であって、
    a)送り周期の周期性を有する、前記ウェーハ・クラスタツールのための確定的スケジュールを作成する段階と、
    b)前記スケジュールに従って1番目のウェーハセットを前記クラスタツールの1番目の処理モジュールの中に搭載する段階と、
    c)前記1番目の処理モジュールへの前記1番目のウェーハセットの搭載に応答して、前記1番目の処理モジュールに連結された1番目のローカルクロックをリセットする段階と、
    d)前記1番目のローカルクロックから、前記送り周期の単位で測定された1番目の時間を前記複数の処理モジュールに連結された予定表に記録する段階と、
    e)前記スケジュールに従って2番目のウェーハセットを前記クラスタツールの2番目の処理モジュールの中に搭載する段階と、
    f)前記2番目の処理モジュールへの前記2番目のウェーハセットの搭載に応答して、前記2番目の処理モジュールに連結された2番目のローカルクロックをリセットする段階と、
    g)前記2番目のローカルクロックから第2の時間を前記送り周期の単位で前記予定表に記録する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  14. h)前記1番目のウェーハセットの前記搭載段階から1送り周期後に、前記スケジュールに従って3番目のウェーハセットを前記1番目の処理モジュールの中に搭載する段階、
    を更に含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. i)前記3番目のウェーハセットの搭載に応答して、前記1番目の処理モジュールに連結された前記1番目のローカルクロックをリセットする段階、
    を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. j)前記1番目のローカルクロックから前記送り周期の単位で測定された3番目の時間を前記予定表に記録する段階、
    を更に含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 1番目の処理モジュール、2番目の処理モジュール、及び、3番目の処理モジュールを含むウェーハ・クラスタツールのロボットを配置する方法であって、
    送り周期により規定される周期性を有し、クラスタツールの1番目のモジュールに対する1番目のピックアップ時間と前記1番目のピックアップ時間の後に発生する3番目のモジュールに対する2番目のピックアップ時間とを有し、前記送り周期に等しい時間の長さで分離された1番目の瞬間と2番目の瞬間とを含む、ウェーハ・クラスタツールのための確定的スケジュールを作成する段階と、
    前記1番目の瞬間に1番目のウェーハを前記クラスタツールに搭載する段階と、
    前記1番目及び2番目の瞬間の間で発生する、ロボットで2番目のウェーハを前記1番目のモジュールから取り上げる段階と、
    前記2番目の瞬間の前に、前記ロボットで前記2番目のウェーハを前記1番目のモジュールから前記2番目のモジュールに送る段階と、
    前記2番目のウェーハを送る段階の直後に、前記2番目のピックアップ時間の前に発生する前記3番目のモジュールに前記ロボットを配置する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  18. 前記2番目の瞬間の前に、前記ロボットを使用して前記2番目のウェーハを前記3番目のモジュールから4番目のモジュールに送る段階を更に含む、
    ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記ロボットは、ベイ間転送アームである、
    ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記スケジュールの作成段階は、線型変換により行われる、
    ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  21. 前記スケジュールの作成段階は、遺伝アルゴリズムにより行われる、
    ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  22. 前記1番目のモジュールは、1番目のローカルクロックに連結され、
    前記2番目のモジュールは、2番目のローカルクロックに連結され、
    前記3番目のモジュールは、3番目のローカルクロックに連結され、
    前記4番目のモジュールは、4番目のローカルクロックに連結される、
    ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  23. 前記1番目、2番目、3番目、及び、4番目のモジュールは、ローカルエリアネットワークで連結される、
    ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  24. 前記ロボットは、ただ1つのグリッパを有する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  25. 複数の処理モジュールを含み、1番目のロボットと2番目のロボットとを含み、送り周期によって規定された周期的スケジュールに従って作動する、ウェーハ・クラスタツールのロボットを配置する方法であって、
    a)1番目のロボットを使用して、1番目のウェーハを複数の処理モジュールの1番目の処理モジュールから前記複数のモジュールの2番目の処理モジュールに転送する段階と、
    b)段階aの直後に、前記1番目のロボットを3番目の処理モジュールに配置する段階と、
    c)2番目のロボットを使用して、2番目のウェーハを前記複数の処理モジュールの3番目の処理モジュールから前記複数のモジュールの4番目の処理モジュールに転送する段階と、
    d)段階cの直後に、前記2番目のロボットを5番目の処理モジュールに配置する段階と、を含み、 段階aから段階dまでは、前記送り周期に等しい継続時間を有する1番目の時間間隔以内で行われる、
    ことを特徴とする方法。
  26. 前記1番目のロボット及び前記2番目のロボットの各々は、ただ1つのグリッパを有する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
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