JP2007165654A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007165654A
JP2007165654A JP2005360876A JP2005360876A JP2007165654A JP 2007165654 A JP2007165654 A JP 2007165654A JP 2005360876 A JP2005360876 A JP 2005360876A JP 2005360876 A JP2005360876 A JP 2005360876A JP 2007165654 A JP2007165654 A JP 2007165654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
roller
glass substrate
upper roller
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005360876A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Itani
晶 井谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005360876A priority Critical patent/JP2007165654A/ja
Publication of JP2007165654A publication Critical patent/JP2007165654A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Weting (AREA)

Abstract

【課題】基板10を上乗せローラにより保持しつつ、基板10の処理を基板全体に亘って可及的に均一にする。
【解決手段】基板10を傾斜させた状態で搬送する搬送機構13,14と、基板10の表側面に処理液を供給する処理液供給部とを備え、搬送機構13,14は、基板10の傾斜方向に延びる第1の軸15に回転可能に設けられて基板10の裏側面を支持する下受けローラ13と、第1の軸15と平行に延びる第2の軸16に回転可能に設けられて基板10の表側面を支持する上乗せローラ14とを有し、上乗せローラ14は、第2の軸16の方向に貫通形成された開口22を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を傾斜した状態で処理を行う基板処理装置に関するものである。
例えばエッチング等の処理を基板に施す基板処理装置は、一般に、基板を処理する複数の処理槽と、基板を各処理槽に搬送するための搬送手段とを備えている。典型的には、これらの処理槽及び搬送手段によってインラインシステムが構成される。上記処理槽には、例えば、基板に処理液を供給して液処理を施す液処理槽、液処理された基板を水洗する水洗槽、及び水洗された基板を乾燥させる乾燥槽等が含まれている。また、上記搬送手段には、搬送ローラ等が用いられる。
基板処理装置は、通常、基板を水平状態で保持して搬送するが、近年、基板を傾斜状態で搬送しつつ処理を施す装置が主流になりつつある(例えば、特許文献1等参照)。基板を傾斜させた状態で処理すると、処理液が基板の傾斜に沿って速やかに流下するため、基板が比較的大きい場合であっても、基板の処理効率を向上させることができる。例えば液晶表示装置は、近年表示画面の大型化が進められているため、その表示画面を構成するガラス基板には、上記傾斜状態で処理を行う基板搬送装置は好適である。
上記搬送ローラは、基板の下面を支持する下受けローラと、基板の上面を支持する上乗せローラと、基板の下側の側端を支持するサイドガイドローラとにより構成されている。拡大斜視図である図10に示すように、下受けローラ101及び上乗せローラ102は、それぞれ略円板状に形成され、基板100の傾斜方向に延びる軸103,104にそれぞれ回転可能に設けられている。図示を省略するが、下受けローラ101は基板100の全体を均等に支持するように所定の間隔で複数配置されている。そうして、基板100は、回転駆動される下受けローラ101と、その下受けローラ101に対向配置された上乗せローラ102とによって、挟まれた状態で搬送される。
特開2000−174095号公報
ところが、上乗せローラを設けると、図10に矢印で示すように、基板の表面に沿って流下してきた処理液が上乗せローラによって遮られて、この上乗せローラの近傍において滞留し易い。その結果、上乗せローラの近傍では、上乗せローラが設けられていない他の領域に対して処理の度合いが大きく異なってしまい、全体として基板処理が不均一になってしまうという問題がある。また、基板表面への処理液の供給が上乗せローラによって遮られる虞れもある。一方、仮に、上乗せローラを設けないとすれば、傾斜状態の基板を確実に保持できず、基板が下受けローラからずれ易くなってしまう。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基板を上乗せローラにより保持しつつ、基板の処理を基板全体に亘って可及的に均一にすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、上乗せローラに開口を形成するようにした。
具体的に、本発明に係る基板処理装置は、基板を傾斜させた状態で搬送する搬送機構と、前記基板の表側面に処理液を供給する処理液供給部とを備えた基板処理装置であって、前記搬送機構は、前記基板の傾斜方向に延びる第1の軸に回転可能に設けられて前記基板の裏側面を支持する下受けローラと、前記第1の軸と平行に延びる第2の軸に回転可能に設けられて前記基板の表側面を支持する上乗せローラとを有し、前記上乗せローラは、前記第2の軸の方向に貫通形成された開口を有している。
前記上乗せローラは、基板の傾斜方向下側及び傾斜方向上側の少なくとも一方における側端領域に配置されていることが好ましい。
前記開口は、前記上乗せローラにおける軸心と外縁との間の中間位置よりも、前記外縁側に偏って配置されていてもよい。
前記上乗せローラは、前記第2の軸が挿通される軸受部と、前記軸受部から放射状に延びる複数のスポーク部と、前記スポーク部の先端を連結するリム部とを有し、前記開口は、前記複数のスポーク部及び前記リム部の各側面によって区画形成されていることが好ましい。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
基板の下側面は搬送機構である下受けローラにより支持される一方、基板の上側面は搬送機構である上乗せローラにより支持される。そうして、基板の傾斜方向に延びる第1の軸を回転軸として下受けローラが回転すると共に、第1の軸と平行に延びる第2の軸を回転軸として上乗せローラが回転することにより、基板は傾斜した状態で搬送される。
前記基板の表面には、処理液供給部から処理液が供給される。基板の表面に供給された処理液は、傾斜した基板の表面に沿って流下する。そのことにより、基板表面は処理液によって処理されることとなる。ここで、処理液とは、例えばエッチング処理や洗浄処理を行うための液を含む概念である。
本発明では、上乗せローラに対し、開口を第2の軸の方向(つまり基板の傾斜方向)に貫通形成するようにしたので、上乗せローラの近傍に流下してきた処理液は、上記開口を介して下流側へ流下する。すなわち、上乗せローラの近傍において処理液の滞留を抑制し、上乗せローラの近傍であっても処理液を下流側へスムーズに流下させることが可能となる。また、処理液供給部から上乗せローラの近傍へ処理液が供給される場合には、上乗せローラに開口が形成されているために、処理液の供給が上乗せローラによって完全に遮断されることなく、開口を通じて処理液を基板表面に供給することが可能になる。その結果、基板全体に亘って処理の均一化を図ることが可能となる。
上乗せローラを基板の傾斜方向下側及び傾斜方向上側の少なくとも一方における側端領域に配置することにより、基板を保持しながらも、基板処理に対する上乗せローラの影響が低減される。
前記開口は、上乗せローラにおける軸心と外縁との間の中間位置よりも、外縁側に偏って配置することにより、開口が基板表面に近付くために、処理液が開口を通過し易くなる。また、開口以外の部分(特に軸心側の部分)によって上乗せローラの強度が維持される。
また、上乗せローラが軸受部と、複数のスポーク部と、リム部とを有することにより、複数のスポーク部の側面とリム部の側面とによって開口を区画形成することが可能となる。この構成によると、上乗せローラの強度を効率よく維持しながらも、比較的大きな開口を形成でき、処理液がより効率よく開口を通過する。
本発明によれば、上乗せローラに開口を形成するようにしたので、上乗せローラの近傍の処理液を、上記開口を介して下流側へ流下させることができ、処理液の上乗せローラの近傍における滞留を抑制できる。また、処理液供給部から上乗せローラの近傍へ処理液が供給される場合には、処理液の供給を上乗せローラによって完全に遮断させることなく、開口を通じて基板表面に処理液を供給することができる。その結果、処理液を基板全体に均一に供給して流下させ、基板全体に亘って均一な処理を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図6は、本発明の実施形態1を示している。図2は基板処理装置1の全体構成を模式的に示す平面図である。
図2に示すように、基板処理装置1は、例えば、液晶表示装置を構成するガラス基板10の表面に形成された薄膜にエッチング処理を施す装置であって、カセットポート2と、搬送ロボット3と、基板姿勢変更室である第1及び第2ニュートラル室4,9と、基板に処理を行う複数の処理槽5〜8とを備えている。尚、基板処理装置1が処理する基板は、上記ガラス基板10に限定されるものではない。
処理槽5〜8には、ガラス基板10にエッチング処理を行うエッチング槽5と、エッチング処理されたガラス基板10に予備水洗処理を行う予備水洗槽6と、ガラス基板10に本水洗処理を行う本水洗槽7と、本水洗処理されたガラス基板10を乾燥させる乾燥槽8とが含まれる。そして、第1及び第2ニュートラル室4,9及び各処理槽5〜8は、第1ニュートラル室4、エッチング槽5、予備水洗槽6、本水洗槽7、乾燥槽8、及び第2ニュートラル室9の順に並んでU字状に配置されている。
カセットポート2は、基板処理装置1に対し、処理前のガラス基板10を供給すると共に、処理後のガラス基板10を排出するためのポートである。カセットポート2は、ガラス基板10が水平状態で収納されるようになっている。
搬送ロボット3は、カセットポート2と第1及び第2ニュートラル室4,9との間に配置され、ガラス基板10を水平状態で搬送するためのフォーク3aを有している。そして、カセットポート2から供給されるガラス基板10を、水平状態を維持しながら第1ニュートラル室4へ搬送する。一方、第2ニュートラル室9のガラス基板10を、水平状態を維持しながらカセットポート2へ搬送するようになっている。
第1ニュートラル室4は、水平状態のガラス基板10を傾斜状態に変更して保持し、傾斜状態のガラス基板10をエッチング槽5へ搬出する基板傾斜機構(図示省略)を有している。一方、第2ニュートラル室9は、傾斜状態のガラス基板10を水平状態に変更して保持し、水平状態のガラス基板10を第2ニュートラル室9へ搬出する基板傾斜機構(図示省略)を有している。
エッチング槽5、予備水洗槽6、本水洗槽7、及び乾燥槽8には、ガラス基板10を傾斜させた状態で搬送する搬送機構11が設けられている。すなわち、基板処理装置1は、ガラス基板10を、搬送機構11により傾斜させた状態で、エッチング槽5、予備水洗槽6、本水洗槽7、及び乾燥槽8をこの順に通過させて、所定の処理を施すように構成されている。
図3はエッチング槽5の要部の構成を示す平面図である。図4は図3におけるIV−IV線断面図である。搬送機構11は、図3及び図4に示すように、ガラス基板10の裏側面を支持する下受けローラ13と、ガラス基板10の表側面を支持する上乗せローラ14とを有している。
エッチング槽5には、図3に示すように、ガラス基板10の傾斜方向に沿って延びる第1の軸15が複数設けられている。各第1の軸15は、互いに平行に所定の間隔で配置されている。そして、各第1の軸15には、それぞれ、複数の下受けローラ13が所定の間隔で配置されると共に、第1の軸15と一体に回転可能に設けられている。そうして、下受けローラ13は、第1の軸15を軸心として回転しながら、傾斜状態のガラス基板10の裏側面を支持するようになっている。
ここで、ガラス基板10の傾斜角度(つまり、第1の軸15の傾斜角度)は、水平面に対して約10°に規定されている。ガラス基板10の傾斜角度は、エッチングの効率等の観点から、例えば5°以上且つ10°以下であることが好ましい。
また、エッチング槽5には、ガラス基板10の傾斜方向下側において、第1の軸15と平行に延びる第2の軸16が複数設けられている。各第2の軸16には、上乗せローラ14が第2の軸16と一体に回転可能に設けられている。そして、上乗せローラ14は、第2の軸16を軸心として回転しながら、傾斜状態のガラス基板10の表側面を支持するようになっている。
また、第2の軸16の数は、図3に示すように、第1の軸15よりも少なくなっている。これは、ガラス基板10の表面に接触する上乗せローラ14の数をなるべく少なくするためである。また、上乗せローラ14は、ガラス基板10の表面の法線方向から見て、下受けローラ13に重なるように配置されている。このことにより、ガラス基板10は、上乗せローラ14と下受けローラ13とによって狭持されている。また、上乗せローラ14はガラス基板10の傾斜方向下側における側端領域30に配置されている。そのことにより、ガラス基板10を保持しながらも、基板処理に対する上乗せローラ14の影響を低減するようにしている。
さらに、エッチング槽5には、ガラス基板10の側面を支持する複数のサイドガイドローラ19が所定の間隔で配置されている。サイドガイドローラ19は、第1の軸15に直交する方向に延びる第3の軸17に回転可能に設けられている。そして、サイドガイドローラ19は、ガラス基板10の傾斜方向下側の側面と傾斜方向上側の側面との双方を、第3の軸17を軸心として回転しながら支持するようになっている。
こうして、下受けローラ13及び上乗せローラ14が図示しない駆動モータによって回転駆動されることにより、ガラス基板10は、傾斜した状態でサイドガイドローラ19に案内されながら搬送される。
基板処理装置1は、さらに、ガラス基板10の表側面に処理液を供給する処理液供給部20を備えている。エッチング槽5には、処理液供給部20であるスプレーノズル20が複数設けられ、処理液であるエッチング溶液をガラス基板10へ供給するようになっている。スプレーノズル20は、例えば、1つおきの第1の軸15に沿って所定の間隔で配置され、図4に示すように、第1の軸15を含む平面内で揺動するように構成されている。そうして、スプレーノズル20は、揺動しながらエッチング溶液を噴射するようになっている。
予備水洗槽6、本水洗槽7、及び乾燥槽8における各搬送機構は、上記搬送機構11と同じ機構を有している。Uターン処理部分である予備水洗槽6は、例えば、上記スプレーノズル20と同様の処理液供給部(図示省略)により処理水を供給して、エッチング処理されたガラス基板10を予備的に水洗すると共に乾燥させないようにする。
本水洗槽7についても、上記スプレーノズル20と同様の処理液供給部(図示省略)により洗浄水を供給して、傾斜状態のガラス基板10に本洗浄処理を行うようになっている。また、乾燥槽8には、ガラス基板10にエアーを吹き付ける乾燥手段が設けられている。そして、上記乾燥手段により、ガラス基板10の表面の水滴を除去してガラス基板10を乾燥させるようになっている。
そして、本発明の特徴として、上乗せローラ14は、図5及び図6に示すように、第2の軸16の方向に貫通形成された開口22を有している。ここで、図5は上乗せローラ14の外観を示す正面図である。また図6は、図5におけるVI−VI線断面図である。
上乗せローラ14は、図5及び図6に示すように、第2の軸16が挿通される軸受部23と、軸受部23から放射状に延びる複数のスポーク部24と、スポーク部24の先端を連結するリム部25とを有している。そして、開口22は、複数のスポーク部24及びリム部25の各側面によって区画形成されている。リム部25の外縁には、その周方向に沿ってオーリング26が装着されている。オーリング26は例えばバイトン(R)等のゴムや合成樹脂等により構成されている。
一方、下受けローラ13は、中央に軸受部31を有する円板状のローラ本体32により構成され、ローラ本体32の外縁にはオーリング33が装着されている。軸受部31には、第1の軸15が挿通される。そうして、下受けローラ13は、上乗せローラ14と同じ直径のローラに構成されている。
−基板処理方法−
次に、上記基板処理装置1を用いてガラス基板10を処理する方法について説明する。まず、搬送ロボット3を駆動することによって、カセットポート2に収容されているガラス基板10を第1ニュートラル室4へ搬送する。第1ニュートラル室4では、図示省略の基板傾斜機構によってガラス基板10を例えば10°傾斜させる。
続いて、搬送機構11によって、ガラス基板10を傾斜状態を維持しながらエッチング槽5へ搬送する。このとき、ガラス基板10の裏側面は回転する下受けローラ13によって支持されている。一方、ガラス基板10の表側面の端部領域は回転する上乗せローラ14によって支持されている。
エッチング槽5では、傾斜搬送されているガラス基板10に対して、スプレーノズル20からエッチング溶液を散布する。エッチング溶液は、ガラス基板10の表側面に均一に供給され、その傾斜面に沿って流下する。このとき、上乗せローラ14の近傍のエッチング溶液は、開口22を通って下流側に流れる。そのことにより、ガラス基板10の表側面の薄膜にエッチング処理が施される。
その後、エッチング処理が施されたガラス基板10は、搬送機構11によって予備水洗槽6へ搬送される。この予備水洗槽6では、エッチング処理されたガラス基板10を予備的に水洗する。続いて、ガラス基板10は、搬送機構11によって本水洗槽7へ搬送され、本水洗される。本水洗槽7においても、洗浄水はガラス基板10の傾斜面に沿って流下し、上乗せローラ14の近傍において開口22を通過して流れる。
次に、洗浄されたガラス基板10は、搬送機構11によって乾燥槽8へ搬送される。乾燥槽8ではエアーを吹き付けることによって、ガラス基板10の表面の水滴を吹き飛ばして除去する結果、ガラス基板10を乾燥させる。その後、乾燥したガラス基板10は搬送機構11によって第2ニュートラル室9へ搬送される。第2ニュートラル室9では、ガラス基板10は傾斜状態から水平状態へ変更される。続いて、水平状態のガラス基板10を搬送ロボット3によってカセットポート2へ搬送する。以上の一連の作動によって、ガラス基板10にエッチング処理が施される。
−実施形態1の効果−
ガラス基板10の表側面には上乗せローラ14が接触しているので、その上乗せローラ14がエッチング溶液の流れを妨げることが問題となるが、本発明では、上乗せローラ14に対し、第2の軸16の方向(つまり傾斜方向)に貫通する開口22を形成するようにしたので、拡大斜視図である図1に矢印で示すように、上乗せローラ14の近傍へ流下してきたエッチング溶液を開口22を通過させて下流側へ流すことができる。また、洗浄水等の他の処理液についても同様に、開口22を介して下流側へ流通させることができる。すなわち、上乗せローラ14の近傍においてエッチング溶液の滞留を抑制し、上乗せローラ14の近傍であってもエッチング溶液を下流側へスムーズに流下させることができる。その結果、ガラス基板10の全体に亘ってエッチングレートの均一化を図ることができる。
さらに、上乗せローラ14を軸受部23と、複数のスポーク部24と、リム部25とを有する構造としたので、複数のスポーク部24の側面とリム部25の側面とによって開口22を区画形成でき、上乗せローラ14の強度を効率よく維持しながらも、比較的大きな開口22を形成でき、エッチング溶液をより効率よく開口22に通過させることができる。
《発明の実施形態2》
図7及び図8は、本発明の実施形態2を示している。図7は上乗せローラ14の外観を示す正面図である。また図8は、図7におけるVIII−VIII線断面図である。尚、以降の各実施形態では、図1〜図6と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の基板処理装置1は、上乗せローラ14の形状以外の構成については、上記実施形態1と同じである。本実施形態における上乗せローラ14は、円板状のローラ本体27と、ローラ本体27の中心に設けられた軸受部23と、ローラ本体27に貫通形成された開口22とを有する構造となっている。ローラ本体27の外周部にはオーリング26が装着されている。
開口22は、図7に示すように、円状に例えば4つ形成されると共に、上乗せローラ14における軸心Aと外縁Cとの間の中間位置Bよりも、外縁C側に偏ってそれぞれ配置されている。
このように上乗せローラ14を形成することにより、開口22を上乗せローラ14の外縁側の基板表面に近付けることができるので、エッチング溶液を開口22に通過させ易くなる。つまり、エッチング溶液の滞留を抑制する点で好ましい。そのことに加え、ローラ本体27における開口22以外の部分(特に軸受部28側の部分)によって、上乗せローラ14の強度を効率よく維持することができる。
《発明の実施形態3》
図9は、エッチング槽5の要部の断面を示す図であって、本発明の実施形態3を示している。本実施形態では、上記実施形態1において、ガラス基板10の傾斜方向下側だけでなく、傾斜方向上側にも上乗せローラ14を設けるようにしている。
すなわち、第2の軸16は、ガラス基板10の傾斜方向下側から傾斜方向上側へ第1の軸15に沿って延びている。そして、第2の軸16の上端には上乗せローラ14が回転一体に設けられると共に、その上端の上乗せローラ14は、ガラス基板10の表面の法線方向から見て、下受けローラ13に重なるように配置されている。傾斜方向上側の上乗せローラ14は、開口22を有する傾斜方向下側の上乗せローラ14と同じ形状に形成されている。
こうして、ガラス基板10は、傾斜方向上側及び傾斜方向下側の双方において、上乗せローラ14と下受けローラ13とによって狭持される。そして、第2の軸16が回転することにより、傾斜方向下側及び上側の双方において上乗せローラ14が回転駆動され、ガラス基板10が傾斜状態で搬送される。
ところで、傾斜方向上側に上乗せローラ14を設けると、ガラス基板10をより確実に保持できる反面、スプレーノズル20によるエッチング溶液の供給が上乗せローラ14によって遮断される虞れがある。これに対して、本実施形態では、傾斜方向上側に上乗せローラ14にも開口22を形成したので、その開口22を通じてエッチング溶液をガラス基板10の表面へ供給することが可能になる。その結果、エッチング溶液の供給が上乗せローラ14によって完全に遮断されないようにして、ガラス基板10全体に亘って処理の均一化を図ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では上乗せローラ14をガラス基板10の傾斜方向下側のみに設けた例について説明し、上記実施形態3では上乗せローラ14をガラス基板10の傾斜方向下側及び傾斜方向上側の双方に設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、上乗せローラ14をガラス基板10の傾斜方向上側のみに設けることも可能である。言い換えれば、上乗せローラ14は、ガラス基板10の傾斜方向下側及び傾斜方向上側の少なくとも一方における側端領域30に配置されていればよい。
以上説明したように、本発明は、基板を傾斜した状態で処理を行う基板処理装置について有用であり、特に、基板を上乗せローラにより保持しつつ、基板の処理を基板全体に亘って可及的に均一にする場合に適している。
実施形態1における上乗せローラ及び下受けローラを示す斜視図である。 基板処理装置の全体構成を示す模式図である。 エッチング槽の要部の構成を示す平面図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 上乗せローラの外観を示す正面図である。 図5におけるVI−VI線断面図である。 実施形態2における上乗せローラの外観を示す正面図である。 図7におけるVIII−VIII線断面図である。 実施形態3のエッチング槽の要部を示す断面図である。 従来の上乗せローラ及び下受けローラを示す斜視図である。
符号の説明
A 軸心
B 外縁
C 中間位置
1 基板処理装置
10 ガラス基板(基板)
11 搬送機構
13 下受けローラ
14 上乗せローラ
15 第1の軸
16 第2の軸
17 第3の軸
19 サイドガイドローラ
20 スプレーノズル(処理液供給部)
22 開口
23 軸受部
24 スポーク部
25 リム部
30 側端領域

Claims (4)

  1. 基板を傾斜させた状態で搬送する搬送機構と、
    前記基板の表側面に処理液を供給する処理液供給部とを備えた基板処理装置であって、
    前記搬送機構は、前記基板の傾斜方向に延びる第1の軸に回転可能に設けられて前記基板の裏側面を支持する下受けローラと、前記第1の軸と平行に延びる第2の軸に回転可能に設けられて前記基板の表側面を支持する上乗せローラとを有し、
    前記上乗せローラは、前記第2の軸の方向に貫通形成された開口を有している
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記上乗せローラは、基板の傾斜方向下側及び傾斜方向上側の少なくとも一方における側端領域に配置されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1において、
    前記開口は、前記上乗せローラにおける軸心と外縁との間の中間位置よりも、前記外縁側に偏って配置されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1において、
    前記上乗せローラは、前記第2の軸が挿通される軸受部と、前記軸受部から放射状に延びる複数のスポーク部と、前記スポーク部の先端を連結するリム部とを有し、
    前記開口は、前記複数のスポーク部及び前記リム部の各側面によって区画形成されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
JP2005360876A 2005-12-14 2005-12-14 基板処理装置 Withdrawn JP2007165654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005360876A JP2007165654A (ja) 2005-12-14 2005-12-14 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005360876A JP2007165654A (ja) 2005-12-14 2005-12-14 基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007165654A true JP2007165654A (ja) 2007-06-28

Family

ID=38248203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005360876A Withdrawn JP2007165654A (ja) 2005-12-14 2005-12-14 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007165654A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128910A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Semes Co Ltd 基板洗浄装置及び方法
JP2015051882A (ja) * 2012-08-09 2015-03-19 日本電気硝子株式会社 強化ガラスの製造方法及び強化ガラス基板
WO2018230457A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 シャープ株式会社 基板処理装置
JP2020518426A (ja) * 2017-05-02 2020-06-25 キム ムン ファンKIM, Moon Hwan ノズルを具備した洗濯物移送装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128910A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Semes Co Ltd 基板洗浄装置及び方法
JP2015051882A (ja) * 2012-08-09 2015-03-19 日本電気硝子株式会社 強化ガラスの製造方法及び強化ガラス基板
JP2020518426A (ja) * 2017-05-02 2020-06-25 キム ムン ファンKIM, Moon Hwan ノズルを具備した洗濯物移送装置
WO2018230457A1 (ja) * 2017-06-13 2018-12-20 シャープ株式会社 基板処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4474438B2 (ja) 基板処理装置及び方法、そしてこれに用いられる噴射ヘッド
US8256774B2 (en) Chucking member and spin head and method for chucking substrate using the chucking member
KR101280768B1 (ko) 기판처리장치 및 기판처리방법
JP2007165654A (ja) 基板処理装置
JP4889331B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
TW201246346A (en) Method and apparatus for manufacturing glass substrate
JP2006013156A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法並びにパターン形成方法
TWI364069B (en) Apparatus for treating substrates
JP4255702B2 (ja) 基板処理装置及び方法
JPH1187210A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2006310756A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2001102289A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2008300454A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2000294527A (ja) ウエハの処理方法及びその処理装置
JP2004079793A (ja) 基板処理方法
KR100858240B1 (ko) 기판 스핀 장치
JPH11307493A (ja) 基板処理装置
JP2005138053A (ja) 基板洗浄装置
JP6552363B2 (ja) 基板乾燥装置および基板処理装置
KR20090128855A (ko) 스핀척 및 이를 구비하는 매엽식 세정장치
JP2006289319A (ja) 基板洗浄装置
JP5202400B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5198223B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4323252B2 (ja) レジスト除去装置
JP3846697B2 (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090303