JP2007164515A - メモリカードへの電力供給方法、及び、印刷装置 - Google Patents

メモリカードへの電力供給方法、及び、印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】挿入されたメモリカードの種類以外のメモリカードに対応付けられた端子に電圧が印加されることを防止する。
【解決手段】
複数種類のメモリカードが挿入可能なカードスロットに、いずれかの種類の前記メモリカードが挿入されたことを検出し、挿入されたことが検出されたときから所定時間経過内に既に検出されたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードの挿入が検出されているか否かを判定し、判定結果に基づいて、挿入された前記メモリカードの種類を特定し、 特定された種類の前記メモリカードに電力を供給する。
【選択図】図11

Description

本発明は、メモリカードのスロットを有する装置のメモリカードへの電力供給方法、及び、印刷装置に関する。
メモリカードのスロットを有する装置としては、例えばデジタルカメラ等で撮影した画像を印刷する際に、デジタルカメラ等で撮影した画像の情報を記憶したメモリカードを装置が備えるスロットに直接差し込んで画像の情報を取得する印刷装置がある。現在では、形状や端子の位置などが互いに異なる複数種類のメモリカードが市販されている。このため、印刷装置が備えるスロットは、複数種類のメモリカードに対応させて設ける必要がある。このときカードの種類毎に個別のスロットを設けると、印刷装置においてスロットが占めるスペースが大きくなる。このため、1つのスロットで複数のメモリカードの情報が取得できるようなメモリカード用の複合コネクタが提案されている。このような複合コネクタには、各メモリカードに対応させて、装着されたメモリカードの端子と接触するように各々メモリカードの端子の位置に合わせて、コネクタ側の端子が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004―311416号公報
しかしながら、上記のような複合コネクタは、或る種類のメモリカードが挿入されたときに他の種類のメモリカードに対応する位置に設けられたコネクタ側の端子は、挿入されたメモリカードの外装部分と接触する場合がある。このとき、メモリカードの外装部分に導電性の部材が用いられていると、挿入されたメモリカードの種類を誤検知し、誤検知した種類のメモリカードに電力が供給されると、電源とGND(グランド)とが短絡する畏れがある。また、導電性の部材の表面に塗装が施されていたとしても、メモリカードの挿抜により塗装が剥がれ導電性の部材が露出していると、メモリカードの種類が誤検知され、電源とGND(グランド)とが短絡する畏れがある。このような複合コネクタを印刷装置に備えた場合には、メモリカードを装着することにより印刷装置の電源が遮断される畏れがあるという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、挿入されたメモリカードの種類以外のメモリカードに対応付けられた端子に電圧が印加されることを防止する、印刷装置のメモリカードへの電力供給方法、及び、印刷装置を実現することにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、複数種類のメモリカードが挿入可能な装置に挿入されたメモリカードへの電力供給方法であって、カードスロットに、いずれかの種類の前記メモリカードが挿入されたことを検出するステップと、挿入されたことが検出されたときから所定時間経過内に既に検出されたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードの挿入が検出されているか否かを判定するステップと、判定結果に基づいて、挿入された前記メモリカードの種類を特定するステップと、特定された種類の前記メモリカードに電力を供給するステップと、を有するメモリカードへの電力供給方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
複数種類のメモリカードが挿入可能な装置に挿入されたメモリカードへの電力供給方法であって、カードスロットに、いずれかの種類の前記メモリカードが挿入されたことを検出するステップと、挿入されたことが検出されたときから所定時間経過内に既に検出されたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードの挿入が検出されているか否かを判定するステップと、判定結果に基づいて、挿入された前記メモリカードの種類を特定するステップと、特定された種類の前記メモリカードに電力を供給するステップと、を有するメモリカードへの電力供給方法である。
このようなメモリカードへの電力供給方法によれば、カードスロットに挿入可能ないずれの種類のメモリカードが挿入された場合であっても、挿入されたメモリカードの種類に応じて電力を供給することが可能である。すなわち、挿入されたメモリカードの種類以外のメモリカードに対応付けられた端子に電圧が印加されることを防止することが可能である。
かかるメモリカードへの電力供給方法において、前記装置は、挿入された前記メモリカードが有するカード側端子により接続される一対のメモリ検出端子を、前記メモリカードの種類に対応付けて複数有しており、複数の前記一対のメモリ検出端子が前記カード側端子により選択的に接続されることにより、挿入された前記メモリカードの種類が検出されることが望ましい。
このようなメモリカードへの電力供給方法によれば、メモリカードの種類に対応付けて複数設けられた一対のメモリ検出端子は、挿入されたメモリカードが有するカード側端子により選択的に接続されることにより挿入されたメモリカードの種類が検出されるので、いずれかの種類に対応付けられた一対のメモリ検出端子が接続されることにより、挿入されたメモリカードの種類を特定することが可能である。
かかるメモリカードへの電力供給方法において、前記一対のメモリ検出端子のうち一方のメモリ検出端子はバイアス電圧が印加されており、他方のメモリ検出端子はGNDに接続されていることが望ましい。
このようなメモリカードへの電力供給方法によれば、メモリカードが挿入されると、カード側端子と一対のメモリ検出端子とが接続される。このとき、メモリ検出端子の一方に印加されていた電圧がGNDレベルに落ち、メモリカードが挿入されたことが検出されることになる。このため、バイアス電圧が印加されている側のメモリ検出端子の電圧を検出するだけで、挿入されたメモリカードの種類を特定することが可能である。
かかるメモリカードへの電力供給方法において、前記所定時間経過内に、複数の前記一対のメモリ検出端子のうち2つ以上の前記一対のメモリ検出端子が接続されていることが検出された場合には、接続されていることが検出された前記一対のメモリ検出端子のうちの、前記メモリカードの挿入方向において、奥側に配置された前記一対のメモリ検出端子に対応付けられた前記メモリカードの種類が特定されることが望ましい。
複数の一対のメモリ検出端子のうち2つ以上の一対のメモリ検出端子が接続されていることが検出されることは、本来あり得ないことである。そして、メモリカードの挿入方向において手前側に設けられているメモリ検出端子に対応付けられたメモリカードは、挿入された際に、当該メモリカードに対応付けられたメモリ検出端子より奥側に設けられているメモリ検出端子を接続させることはない。一方、メモリカードの挿入方向において奥側に設けられているメモリ検出端子に対応付けられたメモリカードは、挿入された際に、当該メモリカードに対応付けられたメモリ検出端子より手前側に設けられているメモリ検出端子を接続させる可能性がある、このため、接続されていると検出された2つ以上のメモリ検出端子が、メモリカードの挿入方向における手前側と奥側とに配置されている場合には、挿入されたメモリカードが奥側に配置されたメモリ検出端子に対応付けられた種類のメモリカードであると特定することが可能である。よって、挿入されたメモリカードが、接続されたと検出されたメモリ検出端子のうち、最も奥側に配置されたメモリ検出端子に対応付けられた種類のメモリカードであると特定することにより、誤検知を防止することが可能である。
かかるメモリカードへの電力供給方法において、前記所定時間経過内に、複数の前記一対のメモリ検出端子のうち2つ以上の前記一対のメモリ検出端子が接続されていることが検出された場合には、前記メモリカードの種類は特定されないことが望ましい。
複数の一対のメモリ検出端子のうち2つ以上の一対のメモリ検出端子が接続されていることが検出されることは、本来あり得ないことである。このため、いずれの種類のメモリカードが挿入されたかを特定しないことにより、確実に誤検知を防止することが可能である。
かかるメモリカードへの電力供給方法において、前記メモリカードの種類が特定されない場合には、前記メモリカードに電力を供給しないことが望ましい。
このようなメモリカードへの電力供給方法によれば、挿入されたメモリカードの種類が特定されない場合には、メモリカードに電力が供給されないので、誤った端子に電力が供給されることはなく、誤ってメモリカードを損傷する畏れはなく、また、装置の電源が遮断される畏れもない。
かかるメモリカードへの電力供給方法において、前記メモリカードが挿入されていることを示す挿入表示部を有し、いずれかの前記一対のメモリ検出端子が接続されたことが最初に検出されたときに、前記挿入表示部にてメモリカードが挿入されたことを示す事象が表示され、前記メモリカードの種類が特定されなかった場合には、前記事象の表示を消すことが望ましい。
このようなメモリカードへの電力供給方法によれば、挿入表示部には、最初にいずれかのメモリ検出端子が接続された際に、メモリカードが挿入されていることを示す事象が表示され、挿入されたメモリカードの種類が特定されなかった場合には、メモリカードが挿入されていることを示す事象の表示が消されることになる。このため、ユーザーは、最初にいずれかのメモリ検出端子が接続された際に、一旦、メモリカードが挿入されていることを示す事象が表示されたことを確認し、その後、挿入されていることを示す事象を示す表示が消えることを目視することになる。すなわち、挿入表示部は、メモリカードが挿入されていることを示すものであり、メモリカードが挿入されているにも拘わらず、挿入されていることを示す事象を示す表示が消えることにより、ユーザーに効果的に異常を認識させることが可能である。
かかるメモリカードへの電力供給方法において、前記装置は、媒体に画像を印刷するための印刷装置であることが望ましい。
このようなメモリカードへの電力供給方法によれば、印刷装置が備えるカードスロットに挿入可能ないずれの種類のメモリカードが挿入された場合であっても、挿入されたメモリカードの種類に応じて電力を供給することが可能である。
また、複数種類のメモリカードが挿入可能な印刷装置に挿入されたメモリカードへの電力供給方法であって、カードスロットに、いずれかの種類の前記メモリカードが挿入されたことを検出するステップと、挿入されたことが検出されたときから所定時間経過内に既に検出されたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードの挿入が検出されているか否かを判定するステップと、判定結果に基づいて、挿入された前記メモリカードの種類を特定するステップと、特定された種類の前記メモリカードに電力を供給するステップと、を有し、前記印刷装置は、挿入された前記メモリカードが有するカード側端子により接続される一対のメモリ検出端子を、前記メモリカードの種類に対応付けて複数有しており、複数の前記一対のメモリ検出端子が前記カード側端子により選択的に接続されることにより、挿入された前記メモリカードの種類が検出され、前記一対のメモリ検出端子のうち一方のメモリ検出端子はバイアス電圧が印加されており、他方のメモリ検出端子はGNDに接続されており、前記所定時間経過内に、複数の前記一対のメモリ検出端子のうち2つ以上の前記一対のメモリ検出端子が接続されていることが検出された場合には、接続されていることが検出された前記一対のメモリ検出端子のうちの、前記メモリカードの挿入方向において、奥側に配置された前記一対のメモリ検出端子に対応付けられた前記メモリカードの種類が特定されることを特徴とするメモリカードへの電力供給方法である。
このようなメモリカードへの電力供給方法によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
また、複数種類のメモリカードを挿入可能なカードスロットと、前記メモリカードの種類に対応付けられて、前記カードスロットに前記メモリカードが挿入されたことを検出するためのメモリ検出端子と、前記メモリカードの種類に対応付けられて、前記メモリカードに電力を供給するための電力供給端子と、前記メモリ検出端子の出力により前記メモリカードが挿入されたことが検出されたときから所定時間経過内に既に検出されたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードの挿入が検出されているか否かを、判定し、判定結果に基づいて挿入された前記メモリカードの種類を特定し、特定された種類の前記メモリカードに電力を供給するためのコントローラと、前記メモリカードの情報に基づいて、媒体に印刷可能な印刷部と、を有することを特徴とする印刷装置も実現可能である。
===説明の対象===
<メモリカードへの電力供給方法が適用される装置について>
メモリカードへの電力供給方法は、複数種類のメモリカードが装着可能なカードスロットを有する装置としての、例えば、画像情報に基づいて紙などの媒体に画像を印刷するための印刷部を備えた印刷装置に適用される。ここで、印刷部とはメモリカードの装着の有無に拘わらず媒体に画像を印刷するために構成されている部分であり、この印刷部はメモリカードに記憶されている例えば画像データなどに基づいて印刷することも可能である。本明細書では、印刷装置の一種であるインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという)を例に挙げて説明する。
===プリンタ===
<プリンタ1の構成について>
まず、プリンタ1の構成について説明する。ここで、図1は、プリンタ1の外観を説明する図である。図2は、プリンタ1の電気的構成を説明するためのブロック図である。
図1に示すように、プリンタ1の前面部には、操作パネル2、液晶表示部3、給紙部7及び排紙部4が設けられている。操作パネル2には、各種の操作ボタン5やカードスロット6が設けられている。操作ボタン5はプリンタ1に対する指令を行う際に操作される。また、カードスロット6は、カード型のフラッシュメモリ、所謂メモリカード10が挿入される部分である。また、カードスロット6の脇には、メモリカード10が装着されていること、及び、メモリカード10にアクセスされていることをユーザーに報知するためのカードアクセスLED8が設けられている。
メモリカード10には、例えば、デジタルカメラで撮影された画像の画像情報等が記憶される。このメモリカード10には、外形や接続端子の位置などが互いに異なる複数の種類があるが、本プリンタ1のカードスロット6は、複数種類のメモリカード10がいずれも挿入できるように構成されており、メモリカード10が装着された際には、カードスロット6内に各々のメモリカード10に応じて設けられたスロット側端子と接続されるように構成されている。メモリカード10、カードスロット6等の詳細は後述する。
液晶表示部3は、各種の情報を表示する部分である。この液晶表示部3は、メニューや印刷対象となる画像、またはユーザーに報知したい情報などを表示させるための部分である。本実施形態では、この液晶表示部3を操作ボタン5の上方に配置している。給紙部7には、画像を印刷するために供給されるカット紙(図示しない)を保持する給紙トレーが設けられている。なお、プリンタ1は、カット紙など単票状の印刷紙のみならず、ロール紙などの連続した媒体にも印刷できるような給紙構造を備えていても良い。排紙部4には、開閉可能な排紙トレーが設けられている。排紙トレーは、上部を前方に倒すことができるように取り付けられている。そして、この排紙トレーは、印刷時において、印刷済みの用紙が載せられる台として機能する。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図2に示すように、プリンタ1は、ヘッドユニット20、用紙搬送機構30、キャリッジ移動機構40、検出器群50、コントローラ60、液晶表示部3、操作ボタン5、及びカードスロット6を有する。また、これらの他に、プリンタ1は、ホストコンピュータ130と接続するためのインタフェース(I/F)9を有している。
ヘッドユニット20は、インクを媒体としての用紙に向けて吐出させるためのものであり、インクを吐出するヘッド22と、ヘッド22を制御するヘッド制御部24とを有する。このヘッドユニット20は、キャリッジ(図示せず)に取り付けられており、キャリッジ移動機構40によって、キャリッジが移動されることにより、キャリッジ移動方向(用紙の搬送方向と直行する方向)に移動される。用紙搬送機構30は、媒体としての用紙を、印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙を搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりするものである。そして、この用紙搬送機構30は、例えば、給紙ローラ、搬送ローラ及び搬送モータ等(いずれも図示せず)によって構成されている。キャリッジ移動機構40は、ヘッドユニット20が取り付けられたキャリッジを、キャリッジ移動方向に移動させるものである。このキャリッジ移動機構40は、例えば、キャリッジモータ、タイミングベルト、及びプーリー等(いずれも図示せず)によって構成されている。検出器群50は、プリンタ1の状態を検出するためのものであり、例えば、キャリッジの位置を検出するためのリニア式エンコーダ、搬送ローラ等の回転量を検出するためのロータリー式エンコーダ、及び用紙の有無を検出するための紙検出器(いずれも図示せず)が含まれる。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うものである。このコントローラ60は、CPU62と、メモリ64と、駆動信号生成回路66と、制御ユニット68と、タイマー69とを有する。CPU62は、プリンタ1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ64は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM等の記憶素子によって構成される。駆動信号生成回路66は、共通に使用される駆動信号を生成するものである。この駆動信号生成回路66で生成された駆動信号は、ヘッド22が有するピエゾ素子(図示せず)に印加される。そして、ヘッド制御部24は、CPU62から送られてくるヘッド制御信号に基づき、駆動信号のピエゾ素子への印加を制御する。制御ユニット68は、制御対象となる各部とCPU62との間に配置され、CPU62からのコマンドに基づいてモータ用の駆動信号を生成したり、各部から送られてくる信号を、CPU62が解釈できる形態にして出力したりする。タイマー69は、処理速度の基準となるクロックに基づいて時間を計測することが可能である。
<プリンタ1の動作について>
次に、このプリンタ1の動作について説明する。このプリンタ1を動作させるための処理は、メモリ64に格納されたプログラムに基づき、CPU62によって行われる。このため、CPU62を動作させるコンピュータプログラムは、これらの処理を実現させるためのコードを有する。
プリンタ1は、ホストコンピュータ130からの印刷指令信号を受信するか、画像データを含む画像情報が記憶されたメモリカード10がカードスロット6に装着され操作ボタン5が操作されて印刷指令が入力されると印刷動作が実行される。コントローラ60は、ホストコンピュータ130から印刷指令信号とともに印刷データを受信した場合には、受信した印刷データに基づいて画像を印刷するための処理を実行する。一方、メモリカード10がカードスロット6に装着され、操作ボタン5が操作されて印刷指令が入力された場合には、装着されたメモリカード10に記憶された画像データを取得し、取得した画像データを、プリンタ1にて印刷可能な印刷データに変換し、入力された印刷指令に基づいて画像を印刷するための処理を実行する。すなわち、印刷データに基づいてヘッド22から吐出させたインクを、用紙に着弾させて画像を形成する。
===メモリカードとカードスロットの構成===
本実施形態のカードスロット6は、複数種類のメモリカード10が装着可能であり、挿入されたメモリカード10から情報を読み出したり、メモリカード10に情報を書き込むことが可能である。ここで、本実施形態に装着可能なメモリカード10について説明する。ここでは例えば3種類のメモリカード10(11、12、13)が装着可能な例について説明する。
<メモリカードの概要>
図3は、本実施形態のカードスロットに装着可能なメモリカードの第1例を示す図である。図4は、本実施形態のカードスロットに装着可能なメモリカードの第2例を示す図である。図5は、本実施形態のカードスロットに装着可能なメモリカードの第3例を示す図である。
第1例のメモリカード(以下、第1メモリカードという)11は、長さ32.0mm、幅24.0mm、厚さ2.1mmの薄板状の直方体であり、長さ方向に沿って挿入される。挿入される際に挿入方向に向けられる先端部の下面には9個のカード側端子11bが露出している。図3では、カード側端子11bが設けられる領域11aを斜線にて示している。カード側端子11bについては後述する。また、先端側の一方の角部は斜めの傾斜が設けられ、第1メモリカード11の表裏面及び挿入方向を誤って挿入されないように構成されている。第1メモリカード11の幅方向の両側には、挿入時に下方に向けられる面側に、長さ方向に沿って凹部11cがそれぞれ設けられている。すなわち、第1メモリカード11は、挿入状態における上部側の幅と下部側の幅とが、凹部11cが設けられた分だけ相違している。そして、上部側にて幅方向に突出する部位11dの厚さは、後述する第2メモリカード12の厚さとほぼ同じに構成されている。
第2例のメモリカード(以下、第2メモリカードという)12は、長さ、及び、幅は第1メモリカード11と同じであり、厚さが1.4mmの薄板状の直方体であり、長さ方向に沿って挿入される。第2メモリカード12には挿入される際に挿入方向に向けられる先端側の下面に7個のカード側端子12bが露出されている。図4では、カード側端子12bが設けられる領域12aを斜線にて示している。ここで、第2メモリカード12がカードスロット6に挿入された際のカード側端子12bの位置は、第1メモリカード11がカードスロット6に挿入された際のカード側端子11bの位置より、挿入方向において手前側に位置するように構成されている。第2メモリカード12のカード側端子12bの詳細は後述する。また、第2メモリカード12に誤挿入防止のために先端側の一方の角部に斜めの傾斜が設けられている。
第3例のメモリカード(以下、第3メモリカードという)13は、長さ50.0mm、幅21.5mm、厚さ2.8mmの薄板状の直方体であり、第1メモリカード11及び第2メモリカード12より細長く、かつ厚い形状をしている。第3メモリカード13は、長さ方向に挿入され、その先端部の下面に10個の端子が露出されている。図5では、カード側端子13bが設けられる領域13aを斜線にて示している。第3メモリカード13のカード側端子13bの詳細は後述する。また、先端角部の一方が弧状に湾曲されて誤挿入を防止する機能を有している。
<カードスロットの構成>
図6は、本実施形態のカードスロットをメモリカードが挿入される側から見た正面図である。図7は、本実施形態のカードスロットの平断面図である。図8は、図7のA−A断面図である。図6〜8では三種類のメモリカードを便宜上、破線、一点鎖線、二点鎖線にて各線が重ならないように示している。
本実施形態のカードスロット6のスロット側端子は、図8に示すように配線基板15の配線パターンと接続されている。カードスロット6は、厚さの薄いほぼ箱型状のハウジング6aを有している。ハウジング6aは、例えば、長さ37.5mm、幅40.7mm、厚さ6.5mmであり、長さ方向にメモリカード10が挿入される。すなわち、長さ方向においてメモリカード10が挿入される側にメモリカード10の挿入口6bが設けられている。
挿入口6bは、上記第1〜第3メモリカード11,12,13が挿入可能に形成され、左右方向に広く上下方向に狭い形状の開口であり、左右方向の中央部は第3メモリカード13の幅より僅かに広い幅で上方向に広げられた部位6cを有している。また、挿入口6bのほぼ半分より下側は、カードスロット6内の両脇に挿入方向に沿って形成されている段状の凸部6dによって開口幅が狭くなっている。そして、挿入口6bの下面と上方向に広げられた部位6cの上面との距離は、第3メモリカード13の厚さより僅かに広く形成されている。また、段状の凸部6dより上側の最大幅部6eは第1メモリカード11及び第2メモリカード12の幅より僅かに広く形成され、左右の凸部6d間の間隔は、第1メモリカード11の凹部11c間の距離より僅かに広く形成されている。
カードスロット6を形成するハウジング6a内は、図7に示すように、その奥行き方向における中央より少し奥側に、挿入された第1メモリカード11及び第2メモリカード12の先端が突き当てられて、第1メモリカード11及び第2メモリカード12が位置決めされる壁部6fが設けられている。この壁部6fは、左右方向の両側に形成されており、中央部は、壁部6fの奥側と手前側とを連通するように開放されている。
また、カードスロット6内には、各メモリカード11,12,13が装着された位置にて、各カード側端子11b、12b、13bと接触するように、下面側にスロット側端子が設けられている。図7の斜線部は、各メモリカードに対応させてスロット側端子が設けられる領域を示している。すなわち、壁部6fより奥側の斜線の領域が第3メモリカード13に対応付けられたスロット側端子18a(図8)が設けられる第3端子領域18であり、壁部6fの手前の斜線部が第1メモリカード11に対応付けられたスロット側端子16a(図8)が設けられる第1端子領域16であり、第1端子領域より更に手前の斜線部が第2メモリカード12に対応付けられたスロット側端子17a(図8)が設けられる第2端子領域17である。
各スロット側端子16a、17a、18aは、例えばリン青銅などの導電性を有するほぼワイヤ状の部材であり、上下方向に弾性変形可能な形状に形成されている。図8に示すように、各スロット側端子16a、17a、18aは、ハウジング6aの下側に設けられている配線基板15と接続されている。そして、各スロット側端子16a、17a、18aは、挿入方向に沿って配置され、一方の端部16b、17b、18bがハウジング側に固定され、他方の端部16c、17c、18cは、ハウジング6aの下面より十分上方に曲げ起こされるとともに、固定されることなく弾性により上下方向に変位可能に構成されている。各メモリカード11、12、13に対応付けられたスロット側端子16a、17a、18aは、各々対応付けられたメモリカード11、12、13に形成されているカード側端子11b、12b、13bの数より1本ずつ多く設けられている。すなわち、9個のカード側端子11bを有する第1メモリカード11に対応付けられた第1端子領域16には10本のスロット側端子16aが設けられ、7個のカード側端子12bを有する第2メモリカード12に対応付けられた第2端子領域17には8本のスロット側端子17aが設けられ、10個のカード側端子13bを有する第3メモリカード13に対応付けられた第3端子領域18には11本のスロット側端子18aが設けられている。
そして、3種類のメモリカード11、12、13が適切に装着された際には、カードスロット6の複数のスロット側端子16a、17a、18aのうち、それぞれいずれか2本に設定された一対のメモリ検出端子と、対応するメモリカード10のカード側端子11b、12b、13bの1個とが接触する。また、メモリ検出端子19を除く残りのスロット側端子16a、17a、18a各1本と、残りのカード側端子11b、12b、13b各1個とがそれぞれ接続されるように構成されている。すなわち、2本のスロット側端子16a、17a、18aで構成される一対のメモリ検出端子19(図9)は、対応付けられたメモリカード11,12,13の1個のカード側端子11b、12b、13bと接触する。
そして、この挿入口6bに、第1メモリカード11を挿入する際には、第1メモリカード11の2つの凹部11cをカードスロット6の左右の凸部6dに沿わせて、カードスロット6の壁部6fに突き当たる位置まで第1メモリカード11を挿入する。このとき、第1メモリカード11は第2端子領域17の8本のスロット側端子17aを配線基板15側に押し下げながら進入し、第1メモリカード11の先端11eがカードスロット6の壁部6fに突き当たった際に、9個のカード側端子11bと10個のスロット側端子16aとが接続される。この状態で、第1メモリカード11の外装部は第2メモリカード12に対応付けられたスロット側端子17aと接触している。
また、挿入口6bに、第2メモリカード12を挿入する際には、第2メモリカード12をカードスロット6の左右の凸部6dの上面に沿わせて、カードスロット6の壁部6fに突き当たる位置まで挿入する。このとき、第2メモリカード12は第2メモリカード12の先端12cがカードスロット6の壁部6fに突き当たった際に、7個のカード側端子12bと8個のスロット側端子17aとが接続される。この状態で、第2メモリカード12の外装部は第1メモリカード11に対応付けられたスロット側端子16aと接触している。
第3メモリカード13を挿入口6bに挿入する際には、第3メモリカード13の側面13cを、カードスロット6における左右方向の中央部にて上方向に広げられた部位6cに沿わせて、カードスロット6の最も奥の壁6gに突き当たる位置まで挿入する。このとき、第3メモリカード13は第2端子領域17の8本のスロット側端子17a、及び第1端子領域16の10本のスロット側端子16aを配線基板15側に押し下げながら進入し、第3メモリカード13の先端13dが最も奥の壁6gに突き当たった際に、10個のカード側端子13bと11個のスロット側端子18aとが接続される。この状態で、第3メモリカード13の外装部は第1メモリカード11に対応付けられたスロット側端子16a、及び、第2メモリカード12に対応付けられたスロット側端子17aと接触している。
<メモリカードの検出方法>
図9は、本実施形態のカードスロット周辺の電気構成を説明するための図である。図10は、図9の電器構成を簡略化した図である。図9に示すように、プリンタ1には複数種類のメモリカード10が装着可能であるが、メモリカード10への電源供給方法は、いずれの種類のメモリカード10であっても実質的に同様であるため、図10を用いて、主に第1メモリカード11の例について説明する。なお、図10は、説明の便宜上各種メモリカード毎に設けられて重複している部分を略して示している。
第1メモリカード11に設けられた9個のカード側端子11bのうち、例えば、挿入方向左端に位置するカード側端子11bは、第1メモリカード11が適切に装着された際には、第1端子領域16の一対のメモリ検出端子19と接続される。この一対のメモリ検出端子19のうち一方は、コントローラ60が有するASIC61のカード検出ターミナル61aに接続されているとともに、抵抗Rを介してメイン電源(図示せず)とも接続されてバイアス電圧が印加されている。一対のメモリ検出端子19のうちの他方はGND(グランド)に接続されている。すなわち、メモリカード10が装着されていない状態では、一対のメモリ検出端子19は互いに接続されていないので、カード検出ターミナル61aの電圧を検出するとバイアス電圧が検出される。そして、第1メモリカード11が装着されると、一対のメモリ検出端子19がカード側端子11bにより接続されるのでカード検出ターミナル61aの電圧がGNDレベルに低下することにより、メモリカード10が装着されたことが検出される。このとき、一対のメモリ検出端子19は、図9に示すようにメモリカード10の種類毎に設けられているので、電圧がGNDレベルに低下したカード検出ターミナルがいずれのカード検出ターミナルであるかによって、メモリカード10の種類を特定することが可能である。このとき、ASIC61とCPU62とは接続されているので、ASIC61にて検出された情報に基づいてCPU62に信号が出力される。
<電源供給端子の配置>
また、第1メモリカード11に設けられた9個のカード側端子11bのうち、例えば、挿入方向右端に位置するカード側端子11bは、第1メモリカード11が適切に装着された際には、第1メモリカード11を動作させるための電力が供給される電力供給端子25に設定されている。この電力供給端子25は、メイン電源からの電力を供給したり遮断するためのスイッチ26を介してメイン電源に接続されている。またスイッチ26は、このスイッチ26を制御するための信号が出力されるASIC61のカード電源制御ターミナル61bと接続されている。そして、メモリカード10が装着されていない状態で、スイッチ26は遮断されている。なお、第2メモリカード12及び第3メモリカード13に対応付けられたスロット側端子17a、18aも、挿入方向左端に位置する2つのスロット側端子が一対のメモリ検出端子19に、挿入方向右端に位置するスロット側端子が電力供給端子25にそれぞれ設定されている。
<メモリカードへの電力供給方法>
ところで、本実施形態のプリンタ1は、3種類のメモリカード10を装着することが可能である。そして、前述したように、第1メモリカード11が装着された状態では、第1メモリカード11の外装部は第2メモリカード12に対応付けられたスロット側端子17aと接触している。第2メモリカード12が装着された状態では、第2メモリカード12の外装部は第1メモリカード11に対応付けられたスロット側端子16aと接触している。また、第3メモリカード13が装着された状態では、第3メモリカード13の外装部は第1メモリカード11に対応付けられたスロット側端子16a、及び、第2メモリカード12に対応付けられたスロット側端子17aと接触している。このとき、挿入されたメモリカード等の外装部が絶縁部材であれば問題はないが、導電性の部材で形成されていたり、カードスロット6に装着可能なメモリカード10とサイズが異なるメモリカードを装着するためのアダプタ等が導電性の部材で形成されていたりする場合には、電力供給端子25と一対のメモリ検出端子19とが、挿入されたメモリカード10の外装部により接続されてしまう畏れがある。電力供給端子25と一対のメモリ検出端子19とが接続された場合には、電源とGNDとが短絡されるため、プリンタ1の電源が遮断されてしまうことになる。ここでは、装着されたメモリカードの種類を特定し、特定された種類のメモリカードに電力を供給することにより、プリンタ1の電源が遮断されてしまうこと防止するメモリカードへの電力供給方法を以下に説明する。
図11は、本実施形態のプリンタにおけるメモリカードへの電力供給方法を説明するための図である。プリンタ1においてメモリカード10に電力供給するための処理は、メモリ64に格納されたメモリカード10への電力供給用プログラムに基づき、CPU62によって行われる。このため、CPU62を動作させるコンピュータプログラムは、これらの処理を実現させるためのコードを有する。
プリンタ1の電源が投入されると、メモリカード10に電力供給するための処理により、プリンタ1は割り込み待ちの状態が維持される。すなわち、各メモリカード10に対応付けられた各々一対のメモリ検出端子19のうちの一方にバイアス電圧が印加され、コントローラ60は、このバイアス電圧が印加されている側のメモリ検出端子19と接続されている、ASIC61のカード検出ターミナル61aの電圧を検出している。このとき、カードスロット6の脇に設けられているカードアクセスLED8は消灯している。また、電力供給端子25と電源との間に設けられているスイッチ26は遮断されており、電力供給端子25には電圧が印加されていない。
そして、カードスロット6にいずれかのメモリカード10が挿入されて、挿入されたカード側端子(11b、12b、13b)等により、いずれかの種類のメモリカードに対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されると、コントローラ60がカードスロット6からのカード検出信号を検出することにより、割り込み処理としてメモリカード10に電力供給するための処理が実行される。このとき、カードアクセスLED8が点灯される(S001)。
そして、カードスロット6にメモリカード10が挿入されたことが検出されたことを示すカード検出フラグがメモリ64の所定の領域に立てられる(S002)。メモリ64には、メモリカード10の種類に対応させてそれぞれカード検出フラグを立てる領域が設定されている。本実施形態の場合には、3種類のメモリカード10が装着可能なので、メモリ64内の3つの領域を示すアドレスとメモリカード10の種類とが対応付けられており、メモリカード10が装着されていない時には、例えば「0」が記憶されている。そして、いずれかの一対のメモリ検出端子19が接続されると、接続されたメモリ検出端子19に対応付けられたアドレスの値が、「検出」を示す「1」に書き換えられる。すなわち、最初に接続されたことが検出された一対のメモリ検出端子19に対応付けられたアドレスの値が「1」に書き換えられる。
本実施形態では、カードスロット6におけるスロット側端子が設けられる領域が、メモリカードの挿入方向において最も手前側に設けられている第2メモリカードに対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されたことが最初に検出された例について説明する。
すなわち、カードスロット6に、いずれかの種類のメモリカード10等が挿入され、挿入されたメモリカード10等により第2メモリカード12に対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されたことが検出されると、第2メモリカード12のメモリ検出端子19に対応付けられたアドレスの値が「1」に書き換えられる。
次にコントローラ60は、タイマー69を起動させる(S003)。起動されたタイマー69は、予め設定された時間を計測する(S004)。予め設定された時間とは、例えば、カードスロット6に、メモリカード10等が挿入され始めてから、カード側端子とスロット側端子とが接触してメモリカード10が装着されるまでに要する時間より十分長く設定されており、ここでは、例えば100msecが設定されているとする。コントローラ60は、タイマー69を起動してから100msec経過した後に、既に検出された一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードに対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かを判定する(S005)。
そして、判定結果に基づいて、挿入されたメモリカードの種類を特定する。このとき、第2メモリカードに対応付けられたスロット側端子17aより奥側に配置された第1メモリカードに対応付けられたスロット側端子16a及び最も奥に配置された第3メモリカードに対応付けられたスロット側端子18aの一対のメモリ検出端子19が接続されていると検出された場合には(S006)、既に接続されたとして「1」が書き込まれている、第2メモリカードに対応付けられたメモリ64の領域の値を「0」に書き換える(S007)。そして、新たに、スロット側端子18aが最も奥に配置されている、第3メモリカードに対応付けられたメモリ64の領域の値を「1」に書き換える(S008)。この処理により、装着されているメモリカード10が第3メモリカード13であることが特定される。
装着されたメモリカード10の種類が第3メモリカード13であることが特定されると、コントローラ60は、第3メモリカード13に対応付けられた電力供給端子25に電圧を印加する(S009)。その後、第3メモリカード13に対するカードの初期認識シーケンスを実行する(S010)。
また、タイマー69を起動してから100msec経過した後に、既に検出された一対のメモリ検出端子19以外の一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かを判定したときに、最も奥に配置されたスロット側端子18aの一対のメモリ検出端子19のみが接続されていると検出された場合にも(S011)、既に接続されたとして「1」が書き込まれている、第2メモリカード12に対応付けられたメモリ64の領域の値を「0」に書き換える(S007)。そして、新たに、スロット側端子18aが最も奥に配置されている、第3メモリカードに対応付けられたメモリ64の領域の値を「1」に書き換える(S008)。この処理により、装着されているメモリカード10が第3メモリカード13であることが特定される。
装着されたメモリカード10の種類が第3メモリカード13であることが特定されると、コントローラ60は、第3メモリカード13に対応付けられた電力供給端子25に電圧を印加する(S009)。その後、第3メモリカード13に対するカードの初期認識シーケンスを実行する(S010)。
また、タイマー69を起動してから100msec経過した後に、既に検出された一対のメモリ検出端子19以外の一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かを判定したときに、第2メモリカードに対応付けられたスロット側端子17aより奥側に配置された第1メモリカードに対応付けられたスロット側端子16aのみが接続されていると検出された場合には(S012)、既に接続されたとして「1」が書き込まれている、第2メモリカード12に対応付けられたメモリ64の領域の値を「0」に書き換える(S013)。そして、新たに、スロット側端子18aが中央に配置されている、第1メモリカード11に対応付けられたメモリ64の領域の値を「1」に書き換える(S014)。この処理により、装着されているメモリカード10が第1メモリカード11であることが特定される。
装着されたメモリカード10の種類が第1メモリカード11であることが特定されると、コントローラ60は、第1メモリカード11に対応付けられた電力供給端子25に電圧を印加する(S015)。その後、第1メモリカード11に対するカードの初期認識シーケンスを実行する(S016)。
そして、タイマー69を起動してから100msec経過した後に、既に検出された一対のメモリ検出端子19以外の一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かを判定したときに、第2メモリカード12に対応付けられたスロット側端子17aより奥側に配置された第1メモリカード11に対応付けられたスロット側端子16a及び最も奥に配置された第3メモリカード13に対応付けられたスロット側端子18aの一対のメモリ検出端子19が、いずれも接続されてないと検出された場合(S006,S011,S012が全てNoの場合)には、装着されているメモリカード10が第2メモリカード12であることが特定される。
装着されたメモリカード10の種類が第2メモリカード12であることが特定されると、コントローラ60は、第2メモリカード12に対応付けられた電力供給端子25に電圧を印加する(S017)。その後、第2メモリカード12に対するカードの初期認識シーケンスを実行する(S018)。
例えば、第1メモリカード11がカードスロット6に挿入された場合には、第1メモリカード11が挿入されていく際に第1メモリカード11のカード側端子11bにより、最も手前に配置されている第2端子領域17の、第2メモリカード12に対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続される。このとき、カードアクセスLED8が点灯され、第2メモリカード12のメモリ検出端子19に対応付けられたアドレスの値が「1」に書き換えられる。そして、タイマー69を起動させて(S003)、予め設定された100msecが計測される(S004)。タイマー69が起動されてから100msec経過後に、既に検出された一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードに対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かが判定される(S005)。このとき、挿入された第1メモリカード11が適切に装着されていると、第2メモリカードに対応付けられたスロット側端子17aより奥側の第1端子領域16に配置された第1メモリカードに対応付けられたスロット側端子16aのみが接続されていると検出される(S012)。そして、既に接続されたとして「1」が書き込まれている、第2メモリカードに対応付けられたメモリ64の領域の値が「0」に書き換えられる(S013)。その後、新たに、スロット側端子16aが中央に配置されている、第1メモリカード11に対応付けられたメモリ64の領域の値が「1」に書き換えられる(S014)。この処理により、装着されているメモリカード10が第1メモリカード11であることが特定される。
装着されたメモリカード10の種類が第1メモリカード11であることが特定されると、第1メモリカード11に対応付けられた第1端子領域16の電力供給端子25に電圧が印加される(S015)。その後、第1メモリカード11に対するカードの初期認識シーケンスが実行される(S016)。
本実施形態のメモリカードへの電力供給方法によれば、カードスロット6に挿入可能ないずれの種類のメモリカード10が挿入された場合であっても、挿入されたメモリカード10の種類に応じて、挿入された当該メモリカード10に電力を供給することが可能である。
また、本実施形態のプリンタ1は、メモリカード10の種類に対応付けて複数設けられた一対のメモリ検出端子19が、挿入されたメモリカードが有するカード側端子により選択的に接続されることにより挿入されたメモリカード10の種類が検出されるので、いずれかの種類に対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されることにより、挿入されたメモリカードの種類を特定することが可能である。
そして、メモリカード10の種類に対応付けられた一対のメモリ検出端子19は、一方のメモリ検出端子19にバイアス電圧が印加されており、他方のメモリ検出端子がGNDに接続されていることとしたので、いずれかの種類のメモリカード11,12,13が適切に挿入されると、各メモリカードに対応付けられたカード側端子11b,12b,13bと一対のメモリ検出端子19とが接続される。このとき、メモリ検出端子19の一方に印加されていた電圧がGNDレベルに落ちることにより、いずれかの種類のメモリカード11,12,13が挿入されたかを検出することが可能である。このため、バイアス電圧が印加されている側のメモリ検出端子19の電圧を検出するだけで、挿入されたメモリカード11,12,13の種類を特定することが可能である。
次に、外装部が導電性の部材で形成された第1メモリカード(以下、導電カバー第1メモリカードという)がカードスロット6に挿入された場合について説明する。
導電カバー第1メモリカードがカードスロット6に挿入されると、挿入された導電カバー第1メモリカードのカード側端子11bにより第2メモリカード12に対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続される。このとき、カードアクセスLED8が点灯され、第2メモリカード12のメモリ検出端子19に対応付けられたアドレスの値が「1」に書き換えられる。そして、タイマー69を起動させて(S003)、予め設定された100msecが計測される(S004)。タイマー69が起動されてから100msec経過後に、既に検出された一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードに対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かが判定される(S005)。このとき、挿入された導電カバー第1メモリカードは適切に装着されているので第2メモリカードに対応付けられたスロット側端子17aより奥側に配置された第1メモリカードに対応付けられたスロット側端子16aが接続されていると検出される(S012)。また、導電カバー第1メモリカードの外装部により第2メモリカード12に対応付けられた一対のメモリ検出端子19も接続されている。コントローラ60は、第1メモリカード11に対応付けられたスロット側端子16aが接続されていると検出されたことにより、第2メモリカード12に対応付けられたメモリ64の領域の値を「0」に書き換える(S013)。その後、新たに検出された、第2端子領域より奥側に配置された第1端子領域16のスロット側端子16aに対応付けられたメモリ64の領域の値を「1」に書き換える(S014)。この処理により、装着されているメモリカード10が第1メモリカード11であることが特定される。
装着されたメモリカード10の種類が第1メモリカード11であることが特定されると、第1メモリカード11に対応付けられた電力供給端子25に電圧が印加される(S015)。その後、第1メモリカード11に対するカードの初期認識シーケンスが実行される(S016)。
すなわち、最初に接続が検出されたときに、検出された一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードに電力を供給するための電力供給端子25に電圧を印加せず、最初に接続が検出されたときから設定された時間経過後に、他のメモリカードに対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かを判定し、接続が検出されたメモリ検出端子19のうち最も奥側に配置された一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードを、装着されたメモリカードとして特定することにより、装着されたメモリカードの種類をより正しく特定することが可能である。特に、上記のように、外装部が導電性の部材にて形成されている場合には、最初に接続されていると検出されたメモリ検出端子に対応付けられたメモリカードに、電力を供給するための電力供給端子25に電圧を印加すると、電源とGDNとが短絡し、プリンタ1の電源を遮断してしまう畏れがあるが、上記実施形態のメモリカードへの電力供給方法によれば、プリンタ1の電源が遮断されることを防止することが可能である。
また、外装部が導電性の部材で形成された第3メモリカード(以下、導電カバー第3メモリカードという)がカードスロット6に挿入された場合には、メモリ検出端子19の配置により、第1メモリカード11及び第2メモリカード12に対応付けられた一対のメモリ検出端子19を接続してしまう畏れがあるが、接続されていると検出された一対のメモリ検出端子19のうち、最も奥側に位置する一対のメモリ検出端子19が、装着されたメモリカードとして特定することにより、メモリカードの誤検出を防止することが可能である。これは、ある一対のメモリ検出端子19より奥側に配置された一対のメモリ検出端子19は、前記ある一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードのカード側端子によって接続されることはない。一方、ある一対のメモリ検出端子19より手前側に配置された一対のメモリ検出端子19は、前記ある一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードのカード側端子が挿入される際に接続される可能性がある。
すなわち、複数の一対のメモリ検出端子19のうち、2つ以上の一対のメモリ検出端子19が接続されていることが検出されることは、本来あり得ないことである。そして、メモリカード10の挿入方向において手前側に設けられているメモリ検出端子19(17a)に対応付けられたメモリカード12は、挿入された際に、当該メモリカード12に対応付けられたメモリ検出端子19(17a)より奥側に設けられているメモリ検出端子19(16a,18a)を接続させることはない。一方、メモリカードの挿入方向において奥側に設けられているメモリ検出端子19(18a)に対応付けられたメモリカード13は、挿入された際に、当該メモリカード13に対応付けられたメモリ検出端子19(18a)より手前側に設けられているメモリ検出端子19(16a,17a)を接続させる可能性がある。このため、接続されていると検出された2つ以上のメモリ検出端子19が、メモリカードの挿入方向における手前側と奥側とに配置されている場合には、挿入されたメモリカードは、奥側に配置されたメモリ検出端子19に対応付けられた種類のメモリカードであると特定することが可能である。このため、接続されていると検出された一対のメモリ検出端子19のうち、最も奥側に位置する一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードが、装着されたメモリカードとして特定することにより、誤ってプリンタ1の電源が遮断されることを防止することが可能である。
本実施形態においては、挿入方向において最も手前側に設けられている第2メモリカードに対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されたことが最初に検出された例について説明したが、最も手前側に設けられているスロット側端子に対応付けられたメモリカードが最初に検出されるとは限らない。このため、最初にいずれかのメモリ検出端子19が接続されたことが検出された際にタイマー69を起動し、設定された時間経過後に、残りのメモリ検出端子19が接続されているか否かを検出して、装着されているメモリカードを特定しても良い。
図12は、メモリカードへの電力供給方法における他の実施形態を示す図である。この実施形態においては、最初にいずれかのメモリ検出端子19が接続されたことが検出された際にタイマー69を起動し、設定された時間経過後に、接続されているメモリ検出端子19を検出し、接続されていると検出されたメモリ検出端子19が2つ以上ある場合には、メモリカードの種類が特定されず、いずれのメモリカードにも電力を供給しない。
この実施形態では、まず、プリンタ1の電源が投入されると、プリンタ1は割り込み待ちの状態が維持され、カードアクセスLED8が消灯されている。そして、カードスロット6にいずれかのメモリカード10等が挿入されたことが検出されるとカードアクセスLED8が点灯され(S101)、カードスロット6にメモリカード10が挿入されたことが検出されたことを示すカード検出フラグがメモリ64の所定の領域に立てられる(S102)。次にコントローラ60は、タイマー69を起動させる(S103)。起動されたタイマー69は、予め設定された時間(例えば100msec)を計測する(S104)。ここまでの処理は、上述した実施形態とほぼ同様である。この実施形態では、最初に検出されるメモリ検出端子19が、挿入方向において最も手前に配置されているメモリ検出端子19であるとは限らない。
タイマー69を起動してから予め設定された時間が経過した後に、既に検出された一対のメモリ検出端子19に対応付けられたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードに対応付けられた一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かを判定する(S105)。このとき、既に検出されているメモリ検出端子19の他に、接続されているメモリ検出端子19が検出されなかった場合には(S106)、既に検出されているメモリ検出端子19に対応付けられた種類のメモリカード10に電力を供給するための電力供給端子に電圧を印加する(S107)。その後、電力が供給されたメモリカード10に対するカードの初期認識シーケンスを実行する(S108)。
一方、タイマー69を起動してから予め設定された時間経過した後に、既に検出された一対のメモリ検出端子19以外の一対のメモリ検出端子19が接続されているか否かを判定したとき(S105)に、既に検出されているメモリ検出端子19の他に、新たに接続されていると検出されたメモリ検出端子19がある場合(S109)、すなわち、2つ以上のメモリ検出端子19が接続されていると検出された場合には、新たに接続されていると検出されたメモリ検出端子19に対応付けられたメモリ64の領域の値を「1」に書き換える(S107)。この場合には、挿入されたメモリカードの種類は特定されない。
そして、カードスロット6に最初にメモリカード10が挿入されたことが検出された際に点灯したカードアクセスLED8が消灯される(S110)。
すなわち、複数の一対のメモリ検出端子19のうち2つ以上の一対のメモリ検出端子19が接続されていることが検出されることは、本来あり得ないことである。このため、2つ以上の一対のメモリ検出端子19が接続されていることが検出された場合には、いずれの種類のメモリカード10が挿入されたかを特定しないことにより、装着されたメモリカードの種類を誤って特定されることを防止することが可能である。そして、挿入されたメモリカード10の種類が特定されない場合には、メモリカード10に電力を供給しないので、誤って特定されたメモリカードに対応する電力供給端子に電力が供給されないため、誤ってメモリカードを損傷する畏れはなく、また、プリンタ1の電源が遮断されることを防止することが可能である。
さらに、挿入表示部としてのカードアクセスLED8を、いずれかの前記一対のメモリ検出端子が接続されたことが最初に検出されたときに点灯させ、2つ以上の一対のメモリ検出端子19が接続されていることが検出されたときに消灯させることとしたので、最初にいずれかのメモリ検出端子19が接続された際に、メモリカード10が挿入されていることがユーザーに報知され、挿入されたメモリカードの種類が特定されなかった場合には、適正なメモリカードが挿入されていないことを、カードアクセスLED8を消灯させて報知することが可能である。このため、ユーザーは、最初にいずれかのメモリ検出端子19が接続された際に、一旦、メモリカード10が挿入されていることを確認し、その後、カードアクセスLED8が消灯することを目視することになる。すなわち、カードアクセスLED8は、メモリカード10が挿入されていることを示すものであり、メモリカード10が挿入されているにも拘わらず、カードアクセスLED8が消灯されることにより、ユーザーに効果的に異常を認識させることが可能である。
ここで、適切なメモリカード10が適切に装着されていない事象をユーザーに報知するための挿入表示部は、カードアクセスLED8だけでなく、液晶表示部3などを用い、液晶表示部3にメッセージ等を表示しても良い。
また、本実施形態においては、タイマーが起動してから設定された時間経過後に、残りのメモリ検出端子19が接続されているか否かを判定したが、タイマー起動中に逐次残りのメモリ検出端子19が接続されたか否かを判定してもよい。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、メモリカードへの電力供給方法及び印刷装置としてのプリンタ1について記載されているが、この実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
本実施形態においては、3種類のメモリカード10が装着可能なカードスロット6を例に挙げて説明したが、装着可能なメモリカードの種類はこれに限らず、カードスロットは、各メモリカードの種類に対応させてメモリ検出端子19等の種類毎のメモリ検出部及びメモリカードへの電力供給部が設けられていればよい。
また、本実施形態においては、メモリカードが挿入されたことを検出する方法として、カードスロット6側に設けられた一対のメモリ検出端子19が、挿入されたメモリカード10のカード側端子により接続されることによりメモリカードが挿入されたことが検出される構成としたが、これに限るものではない。
上記実施形態においては、複数種類のメモリカードが挿入可能な装置として、インクジェットプリンタを例に挙げて説明したが、複数種類のメモリカードが挿入可能な装置は、インクジェットプリンタ等の印刷装置に限らず、例えばコンピュータと接続されてメモリカードの情報を授受する所謂カードリーダ・ライタや、カードスロットを備えたHDDレコーダ等のデジタル機器であってもよい。
図13は、メモリ検出端子の他の実施例を示す図である。図13に示すように、例えば、メモリカードの種類に対応させた一対の電極91,92,93を、対をなす電極が互いに間隔を隔てるようにカードスロット6内に備え、メモリカード10が挿入されることにより、一方の電極91a、92a、93aが挿入されるメモリカードに押圧されて他方の電極91b、92b、93bに接触することによりメモリカードが挿入されたことが検出されることとしてもよい。この場合には、電極91と電極92とが接触した場合には、第1メモリカード11が挿入されたことが検出され、電極92のみが接触した場合には、第2メモリカード12が挿入されたことが検出され、電極93が接続された場合は、第3メモリカード13が挿入されたことが検出されることになる。この場合には、一対の電極91,92,93がメモリ検出端子となる。
プリンタの外観を説明する図である。 プリンタの電気的構成を説明するためのブロック図である。 本実施形態のカードスロットに装着可能なメモリカードの第1例を示す図である。 本実施形態のカードスロットに装着可能なメモリカードの第2例を示す図である。 本実施形態のカードスロットに装着可能なメモリカードの第3例を示す図である。 本実施形態のカードスロットをメモリカードが挿入される側から見た正面図である。 本実施形態のカードスロットの平断面図である。 図7のA−A断面図である。 本実施形態のカードスロット周辺の電気構成を説明するための図である 図9の電気構成を簡略化した図である。 本実施形態のプリンタにおけるメモリカードへの電力供給方法を説明するための図である。 メモリカードへの電力供給方法における他の実施形態を示す図である。 メモリ検出端子の他の実施例を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ,2 操作パネル,3 液晶表示部,4 排紙部,5 操作ボタン,
6 カードスロット,6a ハウジング,6b 挿入口,
6c 上方向に広げられた部位,6d 凸部,6e 最大幅部,
6f 壁部,6g 壁,7 給紙部,10 メモリカード,
11 第1メモリカード,11a 領域,11b カード側端子,11c 凹部,
11d 突出する部位、11e 先端,12 第2メモリカード,12a 領域,
12b カード側端子,12c 先端,13 第3メモリカード,13a 領域,
13b カード側端子,13c 側面,13d 先端,15 配線基板,
16 第1端子領域,16a スロット側端子,16b 一方の端部,
16c 他方の端部,17 第2端子領域,17a スロット側端子,
17b 一方の端部,17c 他方の端部,18 第3端子領域,
18a スロット側端子,18b 一方の端部,18c 他方の端部,
19 検出端子,20 ヘッドユニット,22 ヘッド,
24 ヘッド制御部,25 電力供給端子,26 スイッチ,
30 用紙搬送機構,40 キャリッジ移動機構,50 検出器群,
60 コントローラ,61a カード検出ターミナル,
61b カード電源制御ターミナル,62 CPU,64 メモリ,
66 駆動信号生成回路,68 制御ユニット,
91 一対の電極,91a 一方の電極,91b 他方の電極,92 一対の電極,
92a 一方の電極,92b 他方の電極,93 一対の電極,93a 一方の電極,
93b 他方の電極,130 ホストコンピュータ,R 抵抗

Claims (10)

  1. 複数種類のメモリカードが挿入可能な装置に挿入されたメモリカードへの電力供給方法であって、
    カードスロットに、いずれかの種類の前記メモリカードが挿入されたことを検出するステップと、
    挿入されたことが検出されたときから所定時間経過内に既に検出されたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードの挿入が検出されているか否かを判定するステップと、
    判定結果に基づいて、挿入された前記メモリカードの種類を特定するステップと、
    特定された種類の前記メモリカードに電力を供給するステップと、
    を有するメモリカードへの電力供給方法。
  2. 請求項1に記載のメモリカードへの電力供給方法において、
    前記装置は、挿入された前記メモリカードが有するカード側端子により接続される一対のメモリ検出端子を、前記メモリカードの種類に対応付けて複数有しており、
    複数の前記一対のメモリ検出端子が前記カード側端子により選択的に接続されることにより、挿入された前記メモリカードの種類が検出されることを特徴とするメモリカードへの電力供給方法。
  3. 請求項2に記載のメモリカードへの電力供給方法において、
    前記一対のメモリ検出端子のうち一方のメモリ検出端子はバイアス電圧が印加されており、他方のメモリ検出端子はGNDに接続されていることを特徴とするメモリカードへの電力供給方法。
  4. 請求項2または請求項3に記載のメモリカードへの電力供給方法において、
    前記所定時間経過内に、複数の前記一対のメモリ検出端子のうち2つ以上の前記一対のメモリ検出端子が接続されていることが検出された場合には、接続されていることが検出された前記一対のメモリ検出端子のうちの、前記メモリカードの挿入方向において、奥側に配置された前記一対のメモリ検出端子に対応付けられた前記メモリカードの種類が特定されることを特徴とするメモリカードへの電力供給方法。
  5. 請求項2または請求項3に記載のメモリカードへの電力供給方法において、
    前記所定時間経過内に、複数の前記一対のメモリ検出端子のうち2つ以上の前記一対のメモリ検出端子が接続されていることが検出された場合には、前記メモリカードの種類は特定されないことを特徴とするメモリカードへの電力供給方法。
  6. 請求項5に記載のメモリカードへの電力供給方法において、
    前記メモリカードの種類が特定されない場合には、前記メモリカードに電力を供給しないことを特徴とするメモリカードへの電力供給方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のメモリカードへの電力供給方法において、
    前記メモリカードが挿入されていることを示す挿入表示部を有し、
    いずれかの前記一対のメモリ検出端子が接続されたことが最初に検出されたときに、前記挿入表示部にてメモリカードが挿入されたことを示す事象が表示され、前記メモリカードの種類が特定されなかった場合には、前記事象の表示を消すことを特徴とするメモリカードへの電力供給方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のメモリカードへの電力供給方法において、
    前記装置は、媒体に画像を印刷するための印刷装置であることを特徴とするメモリカードへの電力供給方法。
  9. 複数種類のメモリカードが挿入可能な印刷装置に挿入されたメモリカードへの電力供給方法であって、
    カードスロットに、いずれかの種類の前記メモリカードが挿入されたことを検出するステップと、
    挿入されたことが検出されたときから所定時間経過内に既に検出されたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードの挿入が検出されているか否かを判定するステップと、
    判定結果に基づいて、挿入された前記メモリカードの種類を特定するステップと、
    特定された種類の前記メモリカードに電力を供給するステップと、
    を有し、
    前記印刷装置は、挿入された前記メモリカードが有するカード側端子により接続される一対のメモリ検出端子を、前記メモリカードの種類に対応付けて複数有しており、
    複数の前記一対のメモリ検出端子が前記カード側端子により選択的に接続されることにより、挿入された前記メモリカードの種類が検出され、
    前記一対のメモリ検出端子のうち一方のメモリ検出端子はバイアス電圧が印加されており、他方のメモリ検出端子はGNDに接続されており、
    前記所定時間経過内に、複数の前記一対のメモリ検出端子のうち2つ以上の前記一対のメモリ検出端子が接続されていることが検出された場合には、接続されていることが検出された前記一対のメモリ検出端子のうちの、前記メモリカードの挿入方向において、奥側に配置された前記一対のメモリ検出端子に対応付けられた前記メモリカードの種類が特定されることを特徴とするメモリカードへの電力供給方法。
  10. 複数種類のメモリカードを挿入可能なカードスロットと、
    前記メモリカードの種類に対応付けられて、前記カードスロットに前記メモリカードが挿入されたことを検出するためのメモリ検出端子と、
    前記メモリカードの種類に対応付けられて、前記メモリカードに電力を供給するための電力供給端子と、
    前記メモリ検出端子の出力により前記メモリカードが挿入されたことが検出されたときから所定時間経過内に既に検出されたメモリカードの種類と異なる種類のメモリカードの挿入が検出されているか否かを、判定し、判定結果に基づいて挿入された前記メモリカードの種類を特定し、特定された種類の前記メモリカードに電力を供給するためのコントローラと、
    前記メモリカードの情報に基づいて、媒体に印刷可能な印刷部と、
    を有することを特徴とする印刷装置。

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