JP2007164016A - 楽音制御装置および楽音制御処理のプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 CPU1は、キースキャナ6を介して鍵盤9の演奏によって入力されたキーナンバをRAM4のイベントリングバッファに記憶して、その入力されたキーナンバに対する発音のパラメータを設定し、イベントリングバッファに記憶されている過去の複数のキーナンバを選択し、入力された今回の演奏によるキーナンバに対して、設定した発音のパラメータを選択した過去の複数の演奏されたキーナンバの履歴情報に基づいて変更するようなキースケーリングの演算処理を行う。
【選択図】 図1
Description
例えば、ある特許文献における電子楽器のキースケーリングデータ表示装置では、いずれかの鍵に対応した少なくとも2つのポイントを指定して、そのポイントごとにキースケーリングデータを入力する入力手段と、入力手段により入力されたポイント毎のキースケーリングデータおよびそのポイント間を結ぶキースケーリングデータをグラフィック表示し得るデータ表示手段とを有し、直線によって結ばれたポイント間のキースケーリングデータを補間する構成になっている。(特許文献1参照)
また、別の特許文献におけるキースケーリング装置では、可変のキーナンバを入力する演奏入力手段と、演奏入力手段から入力されたキーナンバに対応する楽音を形成する音源手段とを備える電子楽器で用いられるキースケーリング装置において、少なくとも3つの異なるキーナンバを指定し、指定された各キーナンバにおけるキースケーリングデータを指定する基準データ入力手段と、基準データ入力手段により指定されたデータに基づいて演奏入力手段から入力されたキーナンバにおけるキースケーリングデータを演算する補間手段と、補間手段により演算されたキースケーリングデータに従って音源手段を調整する楽音調整手段と、を有する構成になっている。この場合において、補間手段は、直線補間又は非直線補間を実行する。(特許文献2参照)
また、別の特許文献における電子鍵盤楽器のキースケーリング装置では、キースケーリング指示手段と、所望の鍵位置の補間用の基準値の入力手段と、入力基準値の鍵割当手段と、割り当てられた鍵の位置の前後の所定範囲の補間方法選択手段と、選択される各補間方法のプログラムを記憶する補間方法テーブルと、選択された補間方法で所定区間の補間処理用の演算を行い各鍵への重み付けの割り当てを行う演算手段と、演算結果を展開するキースケーリングエディットバッファと、キースケーリングが終了するとキースケーリングエディットバッファに展開されたデータの確定処理を指示するライトリクエスト手段と、展開されたデータを記憶するキースケーリングバッファと、で構成されている。(特許文献3参照)
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、音楽の流れや統一性が失われることなくキースケーリングの制御を行うことを目的とする。
請求項1の楽音制御装置において、請求項3に記載したように、演算手段は、選択手段によって選択された複数の演奏データの音高の平均値と今回の演奏データの音高との差分に基づいて今回の演奏データに対する発音のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項1ないし3の楽音制御装置において、請求項4に記載したように、選択手段は、記憶手段に記憶されている過去の演奏データのうち前回の演奏データ以前の所定数の演奏データを選択するような構成にしてもよい。
請求項1ないし3の楽音制御装置において、請求項5に記載したように、選択手段は、記憶手段に記憶されている過去の演奏音高データのうち前回の演奏データ以前の一定時間内の演奏データを選択するような構成にしてもよい。
請求項1の楽音制御装置において、請求項6に記載したように、演算手段は、カットオフ周波数のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項1の楽音制御装置において、請求項7に記載したように、演算手段は、フィルタレゾナンス特性のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項1の楽音制御装置において、請求項8に記載したように、演算手段は、音高、音量、又は音色のエンベロープ特性のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項1の楽音制御装置において、請求項9に記載したように、演算手段は、効果音付加処理のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項9の楽音制御装置において、請求項10に記載したように、演算手段は、発振手段、増幅手段、又はフィルタ手段に入力する低周波発振特性のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
ステップAないしステップDは、実施形態においては、図1のCPU1によって実行される処理に相当する。
請求項11の演奏制御処理のプログラムにおいて、請求項13に記載したように、ステップDは、ステップCによって選択された複数の演奏データの音高の平均値と今回の演奏データの音高との差分に基づいて今回の演奏データに対する発音のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項11ないし13の演奏制御処理のプログラムにおいて、請求項14に記載したように、ステップCは、記憶手段に記憶されている過去の演奏データのうち前回の演奏データ以前の所定数の演奏データを選択するような構成にしてもよい。
請求項11ないし13の演奏制御処理のプログラムにおいて、請求項15に記載したように、ステップCは、記憶手段に記憶されている過去の演奏音高データのうち前回の演奏データ以前の一定時間内の演奏データを選択するような構成にしてもよい。
請求項11の演奏制御処理のプログラムにおいて、請求項16に記載したように、ステップDは、カットオフ周波数のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項11の演奏制御処理のプログラムにおいて、請求項17に記載したように、ステップDは、フィルタレゾナンス特性のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項11の演奏制御処理のプログラムにおいて、請求項18に記載したように、ステップDは、音高、音量、又は音色のエンベロープ特性のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項11の演奏制御処理のプログラムにおいて、請求項19に記載したように、ステップDは、効果音付加処理のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
請求項19の演奏制御処理のプログラムにおいて、請求項20に記載したように、ステップDは、発振手段、増幅手段、又はフィルタ手段に入力する低周波発振特性のパラメータを変更するような構成にしてもよい。
図7は、パラメータ名選択スイッチ処理のフローチャートである。いずれかのパラメータ名スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSC1)、オンされたときは、オンにより選択されたパラメータ名をレジスタmにセットする(ステップSC2)。
図8は、パラメータ種選択スイッチ処理のフローチャートである。いずれかのパラメータ種スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSD1)、オンされたときは、オンにより選択されたパラメータ種をレジスタnにセットする(ステップSD2)。
図9は、データ入力スイッチ処理のフローチャートである。テンキーによって数値が入力されたか否かを判別し(ステップSE1)、数値データが入力されたときは、その入力数値をパラメータ名mとパラメータ種nによって特定される図3のエリアであるパラメータ(m)(n)に書き込む(ステップSE2)。
この演算式において、Xは観測すべき過去の演奏の発音イベント数、Kは基準のキーナンバ、KeyNumber[n]は過去の一定時間T内に発生したノートオンイベントのうちn番目のキーナンバである。
この演算式において、Xは観測すべき過去の演奏の発音イベント数、kは今回演奏されたキーナンバ、KeyNumber[n]は過去の一定時間T内に発生したノートオンイベントのうちn番目のキーナンバである。
この演算式において、xは過去の一定時間T内に発生した発音イベント数、Kは基準のキーナンバ、KeyNumber[n]は過去の一定時間T内に発生したノートオンイベントのうちn番目のキーナンバである。
この演算式において、xは過去の一定時間T内に発生したデータ数、kは今回演奏されたキーナンバ、KeyNumber[n]は過去の一定時間T内に発生したノートオンイベントのうちn番目のキーナンバである。
したがって、音楽の流れや統一性が失われることなくキースケーリングの制御を行うことができる。
あるいは、CPU1は、モード[1]およびモード[3]のように、選択した過去の複数の演奏されたキーナンバの平均値と今回の演奏されたキーナンバkとの差分に基づいて今回のキーナンバに対する発音のパラメータを変更する。
あるいは、CPU1は、モード[2]およびモード[3]の場合には、RAM4のイベントリングバッファに記憶されている過去の演奏されたキーナンバのうち、前回の演奏データ以前の一定時間T内のキーナンバを選択する。
インデックス[0]の場合には、CPU1は、カットオフ周波数のパラメータを変更する。
インデックス[1]の場合には、CPU1は、フィルタレゾナンス特性のパラメータを変更する。
インデックス[2]の場合には、CPU1は、音高、音量、又は音色のエンベロープ特性のパラメータを変更する。
インデックス[3]の場合には、CPU1は、効果音付加処理のパラメータを変更する。例えば、DCO(デジタル制御発振回路)、DCA(デジタル制御増幅回路)、又はDCF(デジタル制御フィルタ回路)に入力する0.1〜30Hzの三角波、矩形波、鋸歯状波などの低周波発振特性のパラメータであるLFOを変更する。LFOの出力を制御信号としてDCOに入力した場合にはビブラートの効果音が付加される。LFOの出力を制御信号としてDCAに入力した場合にはトレモロの効果音が付加される。LFOの出力を制御信号としてDCFに入力した場合にはワウの効果音が付加される。
したがってこの場合には、演奏者が強く押鍵するほどその演奏のパラメータの履歴情報が後の演奏のパラメータにより強く反映されるので、音楽の流れや統一性が失われることなくキースケーリングの制御を行うとともに、演奏者の意志もキースケーリングの制御に反映することができる。
入力された音高を含む演奏データを記憶手段に記憶するステップAと、入力された演奏データに対する発音のパラメータを設定するステップBと、前記記憶手段に記憶されている過去の複数の演奏データを選択するステップCと、入力された今回の演奏データに対して前記ステップBによって設定されている発音のパラメータを前記ステップCによって選択された複数の演奏データの音高の履歴情報に基づいて変更するための演算処理を行うステップDと、をコンピュータに実行させる。
前記ステップDは、前記ステップCによって選択された複数の演奏データの音高の平均値と今回の演奏データの音高との差分に基づいて今回の演奏データに対する発音のパラメータを変更する。
前記ステップCは、前記記憶手段に記憶されている過去の演奏データのうち前回の演奏データ以前の所定数の演奏データを選択する。
前記ステップCは、前記記憶手段に記憶されている過去の演奏音高データのうち前回の演奏データ以前の一定時間内の演奏データを選択する。
前記ステップDは、カットオフ周波数のパラメータを変更することを特徴とする。
前記ステップDは、フィルタレゾナンス特性のパラメータを変更する。
前記ステップDは、音高、音量、又は音色のエンベロープ特性のパラメータを変更する。
前記ステップDは、効果音付加処理のパラメータを変更することを特徴とする。
前記ステップDは、発振手段、増幅手段、又はフィルタ手段に入力する低周波発振特性のパラメータを変更する。
3 ROM
4 RAM
5 スイッチ部
6 キースキャナ
7 音源LSI
8 エフェクトLSI
9 鍵盤
10 波形ROM
11 D/A変換回路
12 出力回路
Claims (20)
- 入力された音高を含む演奏データを記憶する記憶手段と、
入力された演奏データに対する発音のパラメータを設定する設定手段と、
前記記憶手段に記憶されている過去の複数の演奏データを選択する選択手段と、
入力された今回の演奏データに対して前記設定手段によって設定されている発音のパラメータを前記選択手段によって選択された複数の演奏データの音高の履歴情報に基づいて変更するための演算処理を行う演算手段と、
を備えた楽音制御装置。 - 前記演算手段は、前記選択手段によって選択された複数の演奏データの音高の平均値と基準値との差分に基づいて今回の演奏データに対する発音のパラメータを変更することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記演算手段は、前記選択手段によって選択された複数の演奏データの音高の平均値と今回の演奏データの音高との差分に基づいて今回の演奏データに対する発音のパラメータを変更することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されている過去の演奏データのうち前回の演奏データ以前の所定数の演奏データを選択することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の楽音制御装置。
- 前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されている過去の演奏音高データのうち前回の演奏データ以前の一定時間内の演奏データを選択することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の楽音制御装置。
- 前記演算手段は、カットオフ周波数のパラメータを変更することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記演算手段は、フィルタレゾナンス特性のパラメータを変更することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記演算手段は、音高、音量、又は音色のエンベロープ特性のパラメータを変更することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記演算手段は、効果音付加処理のパラメータを変更することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記演算手段は、発振手段、増幅手段、又はフィルタ手段に入力する低周波発振特性のパラメータを変更することを特徴とする請求項9に記載の楽音制御装置。
- 入力された音高を含む演奏データを記憶手段に記憶するステップAと、
入力された演奏データに対する発音のパラメータを設定するステップBと、
前記記憶手段に記憶されている過去の複数の演奏データを選択するステップCと、
入力された今回の演奏データに対して前記ステップBによって設定されている発音のパラメータを前記ステップCによって選択された複数の演奏データの音高の履歴情報に基づいて変更するための演算処理を行うステップDと、
をコンピュータに実行させる楽音制御処理のプログラム。 - 前記ステップDは、前記ステップCによって選択された複数の演奏データの音高の平均値と基準値との差分に基づいて今回の演奏データに対する発音のパラメータを変更することを特徴とする請求項11に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップDは、前記ステップCによって選択された複数の演奏データの音高の平均値と今回の演奏データの音高との差分に基づいて今回の演奏データに対する発音のパラメータを変更することを特徴とする請求項11に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップCは、前記記憶手段に記憶されている過去の演奏データのうち前回の演奏データ以前の所定数の演奏データを選択することを特徴とする請求項11ないし13のうちいずれか1項に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップCは、前記記憶手段に記憶されている過去の演奏音高データのうち前回の演奏データ以前の一定時間内の演奏データを選択することを特徴とする請求項11ないし13のうちいずれか1項に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップDは、カットオフ周波数のパラメータを変更することを特徴とする請求項11に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップDは、フィルタレゾナンス特性のパラメータを変更することを特徴とする請求項11に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップDは、音高、音量、又は音色のエンベロープ特性のパラメータを変更することを特徴とする請求項11に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップDは、効果音付加処理のパラメータを変更することを特徴とする請求項11に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記ステップDは、発振手段、増幅手段、又はフィルタ手段に入力する低周波発振特性のパラメータを変更することを特徴とする請求項19に記載の楽音制御処理のプログラム。
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