JP2007163636A - 定着装置 - Google Patents

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JP2007163636A JP2005357354A JP2005357354A JP2007163636A JP 2007163636 A JP2007163636 A JP 2007163636A JP 2005357354 A JP2005357354 A JP 2005357354A JP 2005357354 A JP2005357354 A JP 2005357354A JP 2007163636 A JP2007163636 A JP 2007163636A
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Abstract

【課題】駆動制御させることなしに回転動作直後の定着ローラ温度の落ち込みを防止することができる、もしくは装置の駆動制御時間を大幅に短縮させることができる定着装置を提供する。
【解決手段】定着装置は、熱源2を有する加熱ローラ1と、定着ローラ3と、前記加熱ローラ1と前記定着ローラ3間に掛け回された無端状の定着ベルト6と、該定着ベルト6を介して前記定着ローラ3に圧接する加圧ローラ4とを有する。少なくとも加熱ローラ1の略上部から定着ローラ3の略下部まで連続した良熱伝導性材料から成るハウジング9で覆うとともに、定着ベルト6表層の離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に配設される定着装置に関するものである。
複写機、プリンタ等の画像形成装置には、用紙上に転写されたトナー像を加熱定着させるための定着装置が配設される。特にカラー画像を形成する画像形成装置では、定着ベルト方式の定着装置、つまり、熱源を有する加熱ローラと、定着ローラと、上記加熱ローラと定着ローラ間に掛け回された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して上記定着ローラに圧接する加圧ローラを有しているものが採用されている。そして、特許文献1には、このような定着装置として、定着ローラ温度検知手段による検知温度が一定温度以下になると装置を回転駆動することによって回転動作直後の温度の落ち込みを防止するようにしたものが提案されている。
特開2003−307963号公報
しかしながら、定着ローラ温度が一定温度を下回るたびに回転駆動を頻繁に行わなければならないことから定着ローラや加熱ローラ、定着ベルト、加圧ローラなどの寿命が短くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、駆動制御させることなしに回転動作直後の定着ローラ温度の落ち込みを防止することができる、もしくは装置の駆動制御時間を大幅に短縮させることができる定着装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、熱源を有する加熱ローラと、定着ローラと、前記加熱ローラと前記定着ローラ間に掛け回された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接する加圧ローラとを有する定着装置において、少なくとも加熱ローラの略上部から定着ローラの略下部まで連続した良熱伝導性材料から成るハウジングで覆うとともに、定着ベルト表層の離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させたことを特徴としている。
これによると、定着ベルトの加熱ローラと接触している部分より放射された赤外線が良熱伝導性材料から成るハウジングの加熱ローラの略上部にて光熱変換し、発生した熱が定着ベルトの加熱ローラに接触していない部分までハウジングに沿って熱伝導して、定着ローラの略下部までの定着ベルトの加熱ローラに接触していない部分に対して赤外線を放射する。放射された赤外線は離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させた定着ベルト表層にて再び効率良く光熱変換され、これにより定着ベルト表面の温度を上昇させることが可能になるため、駆動制御させることなしに回転動作直後の定着ローラ温度の落ち込みを防止することができる、もしくは装置の駆動制御時間を大幅に短縮させることができる。
そして、定着ベルトの加熱ローラと接触している部分と対向する前記ハウジングの内面部に該ハウジングの赤外線吸収率よりも高い赤外線吸収率をもつ赤外線吸収層を配置することにより、定着ベルトの加熱ローラと接触している部分より放射された赤外線が良熱伝導性材料から成るハウジングの加熱ローラの略上部にて光熱変換する光熱変換効率を上げることができる。
また、定着ベルトの加熱ローラと接触していない部分と対向する前記ハウジングの内面部に前記良熱伝導性材料の赤外線放射率よりも高い赤外線放射率をもつ赤外線放射層を配置することにより、定着ローラの略下部までの定着ベルトの加熱ローラに接触していない部分に対して赤外線を放射する赤外線放射効率を上げることができる。
或いは、定着ベルトの加熱ローラと接触していない部分と対向する前記ハウジングの内面部に待機中のみ通電する発熱体を接触して配置することにより、定着ローラの略下部までの定着ベルトの加熱ローラに接触していない部分に対しての赤外線放射量を増やすことができ、発熱体をハウジングに接触させることで、発熱体自身の温度が高くなり発熱体の消費電力をさらに抑えることが可能となる。
なお、上記の構成では、定着ベルトの加熱ローラに接触していない部分に対向するハウジング内面部から赤外線放射によって定着ベルト温度を上昇させていることから、定着ベルト温度を回転駆動直後に落ち込まない温度に保つためには定着ベルトの加熱ローラに接触していない部分に対向するハウジング内面部の温度を所定の温度以上に保つ必要がある。しかしながら、電源投入時などハウジングの温度が低い時は定着ベルトを回転駆動直後に落ち込まない温度にするだけの赤外線量を供給することができなくなってしまう。
そこで、定着ベルトの加熱ローラと接触していない部分と対向する前記ハウジングの内面部又は外面部に該ハウジングの温度を検知する温度検知手段を設け、該温度検知手段が所定温度を検知するまで、連続的もしくは間欠的に装置の駆動制御を行い、該温度検知手段が所定温度以上を検知した後は、装置の駆動制御を行わないようにしている。
これによると、温度検出手段が所定温度以下の時は連続的もしくは間欠的に装置の駆動制御を行うことで定着ベルト温度を上昇させ、該温度検知手段が所定温度以上を検知した後は、装置の駆動制御を行わなくても、定着ベルトの加熱ローラと接触していない部分と対向する前記ハウジングの内面部から定着ベルトを回転駆動直後に落ち込まない温度にするだけの赤外線量を供給することができる。
また、本発明は、定着ローラと、該定着ローラに圧接された加圧ローラと、外部より前記定着ローラを加熱する少なくとも1個の加熱手段とを有する定着装置において、少なくとも加熱手段の略上部から定着ローラの略下部まで連続した良熱伝導性材料から成るハウジングで覆うとともに、定着ローラ表層の離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させたことを特徴としている。
これによると、加熱手段より放射された赤外線が良熱伝導性材料から成るハウジングの加熱手段の略上部にて光熱変換し、発生した熱が定着ローラの略下部までハウジングを熱伝導して、定着ローラに対して赤外線を放射する。放射された赤外線は離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させた定着ローラ表層にて再び効率良く光熱変換され、これにより定着ローラ表面の温度を上昇させることが可能になるため、駆動制御させることなしに回転動作直後の定着ローラ温度の落ち込みを防止することができる、もしくは装置の駆動制御時間を大幅に短縮させることができる。
そして、加熱手段近傍の前記ハウジングの内面部に前記良熱伝導性材料の赤外線吸収率よりも高い赤外線吸収率をもつ赤外線吸収層を配置することにより、加熱手段より放射された赤外線がハウジングの加熱手段近傍にて光熱変換する光熱変換効率を上げることができる。
また、定着ローラ近傍の前記ハウジングの内面部に前記良熱伝導性材料の赤外線吸収率よりも高い赤外線吸収率をもつ赤外線吸収層を配置することにより、定着ローラ近傍から定着ローラに対して赤外線を放射する赤外線放射効率を上げることができる。
或いは、定着ローラ近傍の前記ハウジングの内面部に待機中のみ通電する発熱体を接触して配置することにより、定着ローラに対しての赤外線放射量を増やすことができ、発熱体をハウジングに接触させることで、発熱体自身の温度が高くなり消費電力をさらに抑えることが可能となる。
なお、上記の構成では、定着ベルト近傍のハウジング内面部から赤外線放射によって定着ベルト温度を上昇させていることから、定着ローラ温度を回転駆動直後に落ち込まない温度に保つためには定着ベルト近傍のハウジング内面部の温度を所定の温度以上に保つ必要がある。しかしながら、電源投入時などハウジングの温度が低い時は定着ローラを回転駆動直後に落ち込まない温度にするだけの赤外線量を供給することができなくなってしまう。
そこで、定着ベルト近傍の前記ハウジングの内面部又は外面部に該ハウジングの温度を検知する温度検知手段を設け、該温度検知手段が所定温度を検知するまで、連続的もしくは間欠的に装置の駆動制御を行い、該温度検知手段が所定温度以上を検知した後は、装置の駆動制御を行わないようにしている。
これによると、温度検出手段が所定温度以下の時は連続的もしくは間欠的に装置の駆動制御を行うことで定着ベルト温度を上昇させ、該温度検知手段が所定温度以上を検知した後は、装置の駆動制御を行わなくても、定着ベルト近傍の前記ハウジングの内面部から定着ベルトを回転駆動直後に落ち込まない温度にするだけの赤外線量を供給することができる。
本発明によると、定着ベルト表面の温度を上昇させることが可能になるため、駆動制御させることなしに回転動作直後の定着ローラ温度の落ち込みを防止することができる、もしくは装置の駆動制御時間を大幅に短縮させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る定着装置を示す模型的断面図である。
本実施形態の定着装置は、内部に熱源としてのハロゲンヒータ2を有する加熱ローラ1と定着ローラ3と、加熱ローラ1と定着ローラ3間に掛け回された無端状の定着ベルト6と、内部に熱源としてのハロゲンヒータ5を有し、図示しない加圧手段により定着ベルト6を介して定着ローラ3に圧接された加圧ローラ4と、加熱ローラ1の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ7と加圧ローラ4の表面温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ8と、加熱ローラ1の略上部から定着ローラ3の略下部までを連続的に覆うように配置された良熱伝導性のハウジング9と、定着ベルト6の加熱ローラ1と接触している部分に対向するハウジング9の内面部(定着ベルト6の加熱ローラ1と接触している部分から赤外線が照射されるハウジング9の内面部)に塗布した赤外線吸収率の高い塗料10と、定着ベルト6の加熱ローラ1と接触していない部分に対向するハウジング9の内面部(定着ベルト6の加熱ローラ1と接触していない部分に赤外線が照射されるハウジング9の内面部)に塗布した赤外線放射率の高い塗料11とを有している。
加熱ローラ1は長手方向の温度ムラを防止するため、熱伝導率の良好なAlやFe等の金属材料で構成されている。また図示しない制御手段はサーミスタ7の検知情報に基づいてハロゲンヒータ2をON・OFF制御している。
加熱ローラ1に巻き付いている定着ベルト6は、加熱ローラ1によって加熱される。定着ベルト6はNiや耐熱性のポリイミド樹脂等のベース層上にSiゴム等の弾性層を設け、さらにその上に離型層であるフッ素樹脂にカーボン等フッ素樹脂よりも赤外線や遠赤外線領域の吸収率が高い材料を含有させたものをコートしたり、予めチューブ状に成型されたものを被覆する等して構成される。また定着ベルト6は定着ローラ3の両端部、もしくは加熱ローラ1の両端部に設けた図示しない寄り止め部材によってベルト寄りを規制されている。
定着ローラ3はAlやメッキを施したFe等の無垢もしくはパイプ状の芯金上にSiゴム層を有している。
加圧ローラ4はAlやメッキを施したFe等のパイプ状の芯金上にSiゴム層を有し、さらにその上離型層としてフッ素樹脂をコートしたり、予めチューブ状に成型されたものを被覆する等して構成される。また図示しない制御手段はサーミスタ8の検知情報に基づいてハロゲンヒータ5をON・OFF制御している。
加圧ローラ4は図示しない本体側の駆動ギアに連結されており、回転駆動される。定着ベルト6は加圧ローラ4と定着ローラ3に挟まれたニップ部によって回転させられ、定着ローラ3を連れ回りで回転させる。
ハウジング9は熱伝導率の良好なAlやFe等の金属材料で構成されている。また塗料10は赤外線や遠赤外線領域の吸収率を高めるように設計された有機物やカーボン材料を含有した耐熱性塗料であり、塗料11は赤外線や遠赤外線領域の放射率を高めるように設計された有機物やカーボン材料を含有した耐熱性塗料である。この時ハウジング9の赤外線や遠赤外線領域の吸収及び放射率はなるべく低く抑えるのが望ましく、例えば金属材料を用いたり、表面粗さを小さくするのが良い。
上記のように構成された本実施形態の定着装置を駆動すると、定着ベルト6の加熱ローラ1と接触している部分より放射された赤外線が良熱伝導性材料から成るハウジング9の加熱ローラ1の略上部にて光熱変換する。このとき、定着ベルト6の加熱ローラ1と接触している部分と対向する前記ハウジング9の内面部に該ハウジング9の赤外線吸収率よりも高い赤外線吸収率をもつ塗料10を配置したことにより、定着ベルト6の加熱ローラ1と接触している部分より放射された赤外線が良熱伝導性材料から成るハウジング9の加熱ローラ1の略上部にて光熱変換する光熱変換効率を上げることができる。
そして、光熱変換された熱は定着ベルト6の加熱ローラ1に接触していない部分までハウジング9に沿って熱伝導して、定着ローラ6の略下部までの定着ベルト6の加熱ローラ1に接触していない部分に対して赤外線を放射する。放射された赤外線は離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させた定着ベルト6表層にて再び効率良く光熱変換され、これにより定着ベルト6表面の温度を上昇させることが可能になる。このとき、定着ベルト6の加熱ローラ1と接触していない部分と対向する前記ハウジング9の内面部に前記良熱伝導性材料の赤外線放射率よりも高い赤外線放射率をもつ塗料11を配置したことにより、定着ローラ3の略下部までの定着ベルト6の加熱ローラ1に接触していない部分に対して赤外線を放射する赤外線放射効率を上げることができる。
なお、本実施形態では縦搬送(用紙が垂直方向に搬送される)となっているが、横搬送(用紙が水平方向に搬送される)でも同様の効果を得ることができる。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る定着装置を示す模型的断面図である。
本実施形態の定着装置は、内部に熱源としてのハロゲンヒータ22を有する加熱ローラ21とベルト支持ローラ23と、加熱ローラ21とベルト支持ローラ23間に掛け回された無端状の定着ベルト26と、図示しない加圧手段により加熱ローラ21に定着ベルト26を介して圧接された定着ローラ24と、図示しない加圧手段により定着ローラ24に圧接された加圧ローラ25と、加熱ローラ21の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ29と、定着ローラ24の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ27と、加熱ローラ21の略上部から定着ローラ24の略下部までを連続的に覆うように配置された良熱伝導性のハウジング30と、定着ベルト26の加熱ローラ21と接触している部分に対向するハウジング30の内面部(定着ベルト26の加熱ローラ21と接触している部分から赤外線が照射されるハウジング30の内面部)に塗布した赤外線吸収率の高い塗料31と、定着ローラ24の下方で定着ローラ24に対向しているハウジング30の内面部(定着ローラ24に赤外線が照射されるハウジング30の内面部)に設けられ待機時のみ通電され発熱するシートヒータ32とを有している。
加熱ローラ21は長手方向の温度ムラを防止するため、熱伝導率の良好なAlやFe等の金属材料で構成されている。また図示しない制御手段はサーミスタ29の検知情報に基づいてハロゲンヒータ22をON・OFF制御している。
ベルト支持ローラ23は長手方向の温度ムラを防止するため熱伝導率の良好なAlやFe等の金属材料か、もしくは昇温時間を早める目的で定着ベルト26からの熱伝導を抑えるためにAlやFe等の金属材料の芯金上にSiゴムスポンジ層を有したもの等で構成されている。加熱ローラ21とベルト支持ローラ23に巻き付いている定着ベルト26は、加熱ローラ21によって加熱される。定着ベルト26はNiや耐熱性のポリイミド樹脂等のベース層上に離型層であるフッ素樹脂をコートしたり、予めチューブ状に成型されたものを被覆する等して構成される。また定着ベルト26は加熱ローラ21の両端部、もしくはベルト支持ローラ23の両端部に設けた図示しない寄り止め部材によってベルト寄りを規制されている。
定着ローラ24はAlやメッキを施したFe等の無垢もしくはパイプ状の芯金上にSiゴム層を有し、さらにその上に離型層でとしてフッ素樹脂にカーボン等フッ素樹脂よりも赤外線や遠赤外線領域の吸収率が高い材料を含有させたものをコートしたり、予めチューブ状に成型されたものを被覆する等して構成される。
定着ローラ24は図示しない本体側の駆動ギアに連結されており、回転駆動される。定着ベルト26は定着ローラ24と加熱ローラ21に挟まれたニップ部によって回転させられ、加熱ローラ21とベルト支持ローラ23を連れ回りで回転させる。また図示しない制御手段はサーミスタ27の検知情報に基づいてハロゲンヒータ22のON・OFF制御や装置の回転駆動制御を行っている。
加圧ローラ25はAlやメッキを施したFe等の無垢もしくはパイプ状の芯金上にSiゴム層を有し、さらにその上に離型層としてフッ素樹脂をコートしたり、予めチューブ状に成型されたものを被覆する等して構成される。
ハウジング30は熱伝導率の良好なAlやFe等の金属材料で構成されている。また塗料31は赤外線や遠赤外線領域の吸収率を高めるように設計された有機物やカーボン材料を含有した耐熱性塗料である。
シートヒータ32は定着ローラ24近傍のハウジング30に接触させて配置する。こうすることで同じ消費電力の時にハウジング30に接触させない場合に比べてシートヒータ32の温度を高く保つことが可能となる。またシートヒータ32の消費電力を設定して待機時は常に通電させておくことでシートヒータを飽和温度で使用しても良いし、図示しないサーミスタにて所定温度になるように通電を制御しても良い。この時ハウジング30の赤外線や遠赤外線領域の吸収及び放射率はなるべく低く抑えるのが望ましく、例えば金属材料を用いたり、表面粗さを小さくするのが良い。
上記のように構成された本実施形態の定着装置を駆動すると、定着ベルト26の加熱ローラ21と接触している部分より放射された赤外線が良熱伝導性材料から成るハウジング30の加熱ローラ21の略上部にて光熱変換する。このとき、定着ベルト26の加熱ローラ21と接触している部分と対向する前記ハウジング30の内面部に該ハウジング30の赤外線吸収率よりも高い赤外線吸収率をもつ塗料31を配置したことにより、定着ベルト26の加熱ローラ21と接触している部分より放射された赤外線が良熱伝導性材料から成るハウジング30の加熱ローラ21の略上部にて光熱変換する光熱変換効率を上げることができる。
そして、光熱変換された熱は定着ベルト26の加熱ローラ21に接触していない部分までハウジング30に沿って熱伝導して、定着ローラ24に対して赤外線を放射する。放射された赤外線は離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させた定着ローラ24表層にて再び効率良く光熱変換され、これにより定着ローラ24表面の温度を上昇させることが可能になる。このとき、定着ローラ24の下方で定着ローラ24に対向しているハウジング30の内面部に設けられ待機時のみ通電され発熱するシートヒータ32を接触して配置したことにより、定着ローラ24に対しての赤外線放射量を増やすことができ、シートヒータ32をハウジング30に接触させることで、シートヒータ32自身の温度が高くなり消費電力をさらに抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では縦搬送(用紙が垂直方向に搬送される)となっているが、横搬送(用紙が水平方向に搬送される)でも同様の効果を得ることができる。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る定着装置を示す模型的断面図である。
本実施形態の定着装置は、内部に熱源としてのハロゲンヒータ42を有する加熱ローラ41と、図示しない加圧手段により加熱ローラ41に圧接された定着ローラ43と、内部に熱源としてのハロゲンヒータ45を有し、図示しない加圧手段により定着ローラ43に圧接された加圧ローラ44と、加熱ローラ41の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ46と、定着ローラ43の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ47と、加圧ローラ44の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ48と、加熱ローラ41の略上部から定着ローラ43の略下部までを連続的に覆うように配置された良熱伝導性のハウジング49と、定着ローラ43下方で定着ローラ43に対向するハウジング49の外面部(定着ローラ43に赤外線が照射されるハウジング49の外面部)に設けられのハウジング49の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ50を有している。
加熱ローラ41は長手方向の温度ムラを防止するため、熱伝導率の良好なAlやFe等の金属材料で構成されている。また図示しない制御手段はサーミスタ46の検知情報に基づいてハロゲンヒータ42をON・OFF制御している。
定着ローラ43は、Alやメッキを施したFe等の無垢もしくはパイプ状の芯金上にSiゴム層を有し、さらにその上に離型層でとしてフッ素樹脂にカーボン等フッ素樹脂よりも赤外線や遠赤外線領域の吸収率が高い材料を含有させたものをコートしたり、予めチューブ状に成型されたものを被覆する等して構成される。
定着ローラ43は、図示しない本体側の駆動ギアに連結されており、回転駆動され、加熱ローラ41を連れ回りで回転させる。また図示しない制御手段はサーミスタ47の検知情報に基づいてハロゲンヒータ42のON・OFF制御や装置の回転駆動制御を行っている。
加圧ローラ44は、Alやメッキを施したFe等のパイプ状の芯金上にSiゴム層を有し、さらにその上離型層としてフッ素樹脂をコートしたり、予めチューブ状に成型されたものを被覆する等して構成される。また図示しない制御手段はサーミスタ48の検知情報に基づいてハロゲンヒータ45をON・OFF制御している。
ハウジング49は、熱伝導率の良好なAlやFe等の金属材料で構成されている。
サーミスタ50は、定着ローラ43近傍のハウジング49の温度を検知しており、電源投入時などハウジング49の温度が低い時のみ、図示しない制御手段にて連続的もしくは間欠的に装置の駆動制御を行い、所定温度以上を検知した後は、装置の駆動制御を行わないように制御する。この時ハウジング49の外側の赤外線や遠赤外線領域の吸収及び放射率はなるべく低く抑えるのが望ましく、例えば金属材料を用いたり、表面粗さを小さくすると良い。一方、内側については表面粗さを粗めにするなどして赤外線や遠赤外線領域の吸収及び放射率を外側よりも大きくなるよう設定にする。
上記のように構成された本実施形態の定着装置によると、サーミスタ50が所定温度以上を検知した後は、装置の駆動制御を行わなくても、定着ローラ43近傍の前記ハウジング49の内面部から定着ローラ43を回転駆動直後に落ち込まない温度にするだけの赤外線量を供給することができる。
従って、定着装置の駆動制御時間を大幅に短縮させることができる。
なお、本実施形態では縦搬送(用紙が垂直方向に搬送される)となっているが、横搬送(用紙が水平方向に搬送される)でも同様の効果を得ることができる。
また上記のように本発明の実施形態を示したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。例えば、ハウジングの外面部の全域に、この金属材料よりも熱伝導率の低い材料から成るカバー部材やカバー層を設けても構わない。また、シートヒータはハウジングの外面部に接触して配置するものとしたが、ハウジングの内面部に接触して配置しても構わない。また、上記実施形態間で、ハウジングに配置する塗料、シートヒータ又はサーミスタの構成を、入れ替えて実施しても同様の効果を得ることができる。
本発明は、画像形成装置に利用することができる。
は、本発明の第1の実施形態に係る定着装置を示す模型的断面図である。 は、本発明の第2の実施形態に係る定着装置を示す模型的断面図である。 は、本発明の第3の実施形態に係る定着装置を示す模型的断面図である。
符号の説明
1 加熱ローラ
2 ハロゲンヒータ
3 定着ローラ
4 加圧ローラ
5 ハロゲンヒータ
6 定着ベルト
7 サーミスタ
8 サーミスタ
9 ハウジング
10 塗料
11 塗料
21 加熱ローラ(加熱手段)
22 ハロゲンヒータ(加熱手段)
23 ベルト支持ローラ
24 定着ローラ
25 加圧ローラ
26 定着ベルト(加熱手段)
27 サーミスタ
29 サーミスタ
30 ハウジング
31 塗料
32 シートヒータ(発熱体)
41 加熱ローラ(加熱手段)
42 ハロゲンヒータ(加熱手段)
43 定着ローラ
44 加圧ローラ
45 ハロゲンヒータ
46 サーミスタ
47 サーミスタ
48 サーミスタ
49 ハウジング
50 サーミスタ

Claims (10)

  1. 熱源を有する加熱ローラと、定着ローラと、前記加熱ローラと前記定着ローラ間に掛け回された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接する加圧ローラとを有する定着装置において、
    少なくとも加熱ローラの略上部から定着ローラの略下部まで連続した良熱伝導性材料から成るハウジングで覆うとともに、定着ベルト表層の離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させたことを特徴とする定着装置。
  2. 定着ベルトの加熱ローラと接触している部分と対向する前記ハウジングの内面部に該ハウジングの赤外線吸収率よりも高い赤外線吸収率をもつ赤外線吸収層を配置することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 定着ベルトの加熱ローラと接触していない部分と対向する前記ハウジングの内面部に前記良熱伝導性材料の赤外線放射率よりも高い赤外線放射率をもつ赤外線放射層を配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 定着ベルトの加熱ローラと接触していない部分と対向する前記ハウジングの内面部に待機中のみ通電する発熱体を接触して配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  5. 定着ベルトの加熱ローラと接触していない部分と対向する前記ハウジングの内面部又は外面部に該ハウジングの温度を検知する温度検知手段を設け、該温度検知手段が所定温度を検知するまで、連続的もしくは間欠的に装置の駆動制御を行い、該温度検知手段が所定温度以上を検知した後は、装置の駆動制御を行わないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 定着ローラと、該定着ローラに圧接された加圧ローラと、外部より前記定着ローラを加熱する少なくとも1個の加熱手段とを有する定着装置において、少なくとも加熱手段の略上部から定着ローラの略下部まで連続した良熱伝導性材料から成るハウジングで覆うとともに、定着ローラ表層の離型層のベース材料であるフッ素樹脂に該フッ素樹脂よりも赤外線吸収率の高い材料を含有させたことを特徴とする定着装置。
  7. 加熱手段近傍の前記ハウジングの内面部に前記良熱伝導性材料の赤外線吸収率よりも高い赤外線吸収率をもつ赤外線吸収層を配置することを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 定着ローラ近傍の前記ハウジングの内面部に前記良熱伝導性材料の赤外線吸収率よりも高い赤外線吸収率をもつ赤外線吸収層を配置することを特徴とする請求項6又は7に記載の定着装置。
  9. 定着ローラ近傍の前記ハウジングの内面部に待機中のみ通電する発熱体を接触して配置することを特徴とする請求項6又は7に記載の定着装置。
  10. 定着ローラ近傍の前記ハウジングの内面部又は外面部に該ハウジングの温度を検知する温度検知手段を設け、該温度検知手段が所定温度を検知するまで、連続的もしくは間欠的に装置の駆動制御を行い、該温度検知手段が所定温度以上を検知した後は、装置の駆動制御を行わないことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015176061A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置

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JP2015176061A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置

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