JP2007162542A - 送風機羽根車及び空気調和機 - Google Patents

送風機羽根車及び空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007162542A
JP2007162542A JP2005358750A JP2005358750A JP2007162542A JP 2007162542 A JP2007162542 A JP 2007162542A JP 2005358750 A JP2005358750 A JP 2005358750A JP 2005358750 A JP2005358750 A JP 2005358750A JP 2007162542 A JP2007162542 A JP 2007162542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
curve
respect
blade
windward side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005358750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4802694B2 (ja
Inventor
Yoshiki Izumi
善樹 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005358750A priority Critical patent/JP4802694B2/ja
Publication of JP2007162542A publication Critical patent/JP2007162542A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4802694B2 publication Critical patent/JP4802694B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】低騒音でとファン効率に優れた送風機羽根車を提供する。
【解決手段】略円錐台状のハブ4と、ハブ4に設けられ螺旋曲線状の前縁2を有する複数枚の薄翼の翼6からなり、前縁2を、翼6の子午面上でハブ4と翼6の外周端5との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、中点付近よりハブ4側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、翼6の半径方向の断面形状を、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、中点付近よりハブ4側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、かつ子午面上の後縁3を、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、中点付近よりハブ4側は直線形状になるようにそれぞれ形成したもので、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率の双方を従来以上に改良できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室外機などに用いられる送風機羽根車及び空気調和機に関するもので、特に、送風機羽根車の静圧効率の向上と低騒音化に関する構成に関わるものである。
従来のこの種の送風機羽根車として、略円錐台状のハブ22に複数枚の薄翼の翼25を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。前記特許文献1に開示された送風機羽根車について、図9を用いて説明する。
図9において、従来の送風機羽根車20は、ハブ22と、ハブ22の外周に設けた翼25からなり、翼25の前縁を、翼25の子午面上で、ハブ22と翼25の外周端21との中点(R−R)付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線に、前記中点付近よりハブ22側では風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、翼25の半径方向の断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線で、前記中点付近よりハブ22側では、風上側に対して凸形状の曲線になるように形成されている。ここで、圧力面23から負圧面24に向かう洩れ流れがDである。
特開平11−294389号公報
しかしながら、上記従来の送風機羽根車の構成では、翼25において、圧力面23から負圧面24に向かう洩れ流れがDを起因とする翼端渦を、翼25の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側21では、風上側に対して凹形状の曲線で構成した部分で、その翼端渦を保持、そして、渦の生成を促進させるものである。しかし、送風機羽根車20には、外周端21からハブ22方向にかけて流れる求心的な半径方向流があり、この翼端渦の生成と促進は、半径方向流の自然な流れ型を阻害する作用を有する。
すなわち、翼25の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線で構成した部分は、半径方向流に対して、適切な形状ではない。これが、流れ制御に関して、低騒音化とファン効率の向上に、ある程度の限界を与えるといった課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、低騒音でファン効率に優れた送風機羽根車及び空気調和機を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決する為に、本発明の送風機羽根車は、略円錐台状のハブと、前記ハブに設けられ螺旋曲線状の前縁を有する複数枚の薄翼の翼からなり、前記前縁を、前記翼の子午面上で前記ハブと前記翼の外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、前記翼の半径方向の断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、かつ前記子午面上の後縁を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は直線形状になるようにそれぞれ形成したもので、翼の外周からハブ側に向かって求心的に流れ込む半径方向流を、翼の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線部が、
誘引させる作用を有する。
そして、翼端渦は、半径方向断面で中点付近よりハブ側では風上側に対して凹形状の曲線部で、その渦を保持し生成を促進させるものである。このように、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率の双方を従来以上に改良できるものである。さらに、子午面上の後縁を、ハブと外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブと外周端の中点付近よりハブ側は直線形状になるように構成することで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できる。
また、本発明の送風機羽根車は、略円筒状のハブと、前記ハブに設けられ螺旋曲線状の前縁を有する複数枚の薄翼の翼からなり、前記前縁を、前記翼の子午面上で前記ハブと前記翼の外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、前記翼の半径方向の断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、かつ前記子午面上の後縁を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は直線形状になるようにそれぞれ形成したもので、翼の外周からハブ側に向かって求心的に流れ込む半径方向流を、翼の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線部が、誘引させる作用を有する。
そして、翼端渦は、半径方向断面で中点付近よりハブ側では風上側に対して凹形状の曲線部で、その渦を保持し生成を促進させるものである。このように、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率を従来以上に改良できるものである。
更に、ハブが略円筒状の送風機羽根車、いわゆるプロペラファンは、ハブが略円錐台状の斜流式の送風機羽根車より、負荷の軽い条件では、より低騒音でありとファン効率も高い。さらに、子午面上の後縁を、ハブと外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブと外周端の中点付近よりハブ側は直線形状になるように構成することで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できる。
また、本発明の空気調和機は、請求項1〜4のいずれかの1項に記載の送風機羽根車と、前記送風機羽根車を回転駆動するファンモータと、熱交換器と、圧縮機を備えたもので、送風機羽根車のファン効率が高いので、ファンモ−タ入力を低減できて、空気調和機としてのエネルギ−消費効率(COP)を高めることが出来るし、室外機の運転騒音も低くできるものである。
本発明によれば、低騒音でファン効率に優れた送風機羽根車及び空気調和機を提供できる。
第1の本発明は、略円錐台状のハブと、前記ハブに設けられ螺旋曲線状の前縁を有する複数枚の薄翼の翼からなり、前記前縁を、前記翼の子午面上で前記ハブと前記翼の外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、前記翼の半径方向の断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、かつ前記子
午面上の後縁を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は直線形状になるようにそれぞれ形成したもので、翼の外周からハブ側に向かって求心的に流れ込む半径方向流を、翼の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線部が、誘引させる作用を有する。
そして、翼端渦は、半径方向断面で中点付近よりハブ側では風上側に対して凹形状の曲線部で、その渦を保持し生成を促進させるものである。このように、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率の双方を従来以上に改良できるものである。
さらに、子午面上の後縁を、ハブと外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブと外周端の中点付近よりハブ側は直線形状になるように構成することで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できる。
第2の本発明は、特に、第1の発明の3角状で一辺が翼の前縁に密着した小さい小翼を備え、前記前縁を直線状に形成すると共に、前記翼の外周と前記小翼の他の一辺が、ほぼ同一半径内に収まるように形成したもので、前縁に付設された3角状の小さい翼の頂点が、翼端渦生成の起点となり、明確に翼端渦の生成を規定促進させるものである。そして、半径方向断面で中点付近よりハブ側では風上側に対して凹形状の曲線部で、その渦を保持し生成を促進させるものである。
このように、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率を従来以上に改良できるものである。さらに、子午面上の後縁を、ハブと外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブと外周端の中点付近よりハブ側は直線形状になるように構成することで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できる。
第3の本発明は、特に、第1又は第2の発明のハブに、2枚の翼を設けたもので、翼枚数が2枚だけなので、翼面積による流体摩擦が、最も低減できて、それによりファン効率を最も高くすることができる。さらに、子午面上の後縁を、ハブと外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブと外周端の中点付近よりハブ側は直線形状になるように構成することで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できる。
第4の本発明は、略円筒状のハブと、前記ハブに設けられ螺旋曲線状の前縁を有する複数枚の薄翼の翼からなり、前記前縁を、前記翼の子午面上で前記ハブと前記翼の外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、前記翼の半径方向の断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、かつ前記子午面上の後縁を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は直線形状になるようにそれぞれ形成したもので、翼の外周からハブ側に向かって求心的に流れ込む半径方向流を、翼の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線部が、誘引させる作用を有する。
そして、翼端渦は、半径方向断面で中点付近よりハブ側では風上側に対して凹形状の曲線部で、その渦を保持し生成を促進させるものである。このように、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率を従来
以上に改良できるものである。
更に、ハブが略円筒状の送風機羽根車、いわゆるプロペラファンは、ハブが略円錐台状の斜流式の送風機羽根車より、負荷の軽い条件では、より低騒音でありとファン効率も高い。さらに、子午面上の後縁を、ハブと外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブと外周端の中点付近よりハブ側は直線形状になるように構成することで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できる。
第5の本発明における空気調和機は、請求項1〜4のいずれかの1項に記載の送風機羽根車と、前記送風機羽根車を回転駆動するファンモータと、熱交換器と、圧縮機を備えたもので、送風機羽根車のファン効率が高いので、ファンモ−タ入力を低減できて、空気調和機としてのエネルギ−消費効率(COP)を高めることが出来るし、室外機の運転騒音も低くできるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における送風機羽根車の子午面図、図2は、同送風機羽根車の平面図、図3は、同送風機羽根車の半径方向断面図、図4は、同送風機羽根車の作動状態を示す模式図である。
図1〜3において、本実施の形態における送風機羽根車1は、斜流タイプの送風機羽根車で、略円錐台状のハブ4と、前記ハブ4の外周に設けられた複数枚の薄翼の翼6から構成され、翼6の螺旋曲線状の前縁2を、翼6の子午面上でハブ4と翼6の外周端5との中点付近(A−A)より外周側では、風上側に対して凸形状の曲線に、中点付近よりハブ4側では風上側に対して凹形状の曲線になるように形成し、かつ翼6の半径方向の断面形状を、中点付近より外周端5側では風上側に対して凸形状の曲線で、中点付近よりハブ4側では風上側に対して凹形状の曲線になるように形成されている。
さらに、子午面上の後縁3は、ハブ4と外周端5との中点付近(A−A)より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブ4と外周端5の中点付近(A−A)よりハブ4側は直線形状になるように形成されている。7は、圧力面、8は、負圧面である。
次に、送風機羽根車1の作動状態を、図4を用いて説明する。
オリフィス12に、送風機羽根車1を収納し、その送風機羽根車1をファンモ−タ13によって駆動することにより、送風仕事を実施するものである。
上記構成により、翼6の外周端5からハブ4側に向かって求心的に流れ込む半径方向流Bを、翼6の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側では、風上側に対して凸形状の曲線部が、誘引させる作用を有する。そして、半径方向断面で中点付近よりハブ4側の風上側に対して凹形状の曲線部で、翼端渦Cを保持し生成を促進させるものである。
このように、半径方向流Bと翼端渦Cという翼面上の流れに対して、最も最適な形状で形成されている為、低騒音化とファン効率の双方を従来以上に改良できるものである。さらに、子午面上の後縁3を、ハブ4と外周端5との中点付近(A−A)より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、同中点付近(A−A)よりハブ4側は直線形状に形成しているので、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を大幅に改善できる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における送風機羽根車の平面図である。尚、上記第1の実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における送風機羽根車1は、図5に示すように、略円錐台状のハブ4に複数枚の薄翼の翼6を設けてなると共に、翼6の螺旋曲線状の前縁10を、翼6の子午面上で、ハブ4と翼6の外周端5との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、中点付近よりハブ4側では、風上側に対して凹形状の曲線になるように形成し、かつ翼6の半径方向の断面形状を、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、中点付近よりハブ4側では風上側に対して凹形状の曲線になるように形成し、かつ前縁10を直線状に形成し、さらに3角状の小さい小翼9の一辺をその直線状の前縁10に密着させて、かつ翼6の外周と3角状の小翼9の他の一辺が、ほぼ同一半径内に収まるように形成したものである。
さらに、子午面上の後縁3を、ハブ4と外周端5との中点付近(A−A)より外周側では、風上側に対して凸形状の曲線で、ハブ4と外周端5の中点付近(A−A)よりハブ4側は直線形状になるように形成している。
上記構成により、前縁10に付設された3角状の小さい小翼9の頂点が、翼端渦生成の起点となり、明確に翼端渦の生成を規定促進させる。そして、半径方向断面で中点付近よりハブ4側では風上側に対して凹形状の曲線部で、その渦を保持し生成を促進させるものである。このように、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率を従来以上に改良できるものである。
さらに、子午面上の後縁3をハブ4と外周端5との中点付近(A−A)より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブ4と外周端5の中点付近(A−A)よりハブ側は直線形状にすることで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減し、ファン効率を改善することができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態における送風機羽根車の平面図である。尚、上記実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における送風機羽根車1は、図6に示すように、略円錐台状のハブ4に2枚の薄翼の翼6を設けてなると共に、翼6の螺旋曲線状の前縁2を、翼6の子午面上で、ハブ4と翼6の外周端5との中点付近より外周側では、風上側に対して凸形状の曲線に、中点付近よりハブ4側では、風上側に対して凹形状の曲線になるように形成し、かつ翼6の半径方向の断面形状を、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、中点付近よりハブ4側では風上側に対して凹形状の曲線になるように形成したものである。また、子午面上の後縁3を、ハブ4と外周端5との中点付近(A−A)より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブ4と外周端5の中点付近(A−A)よりハブ4側は直線形状になるように形成してなるものである。
以上のように本実施の形態によれば、翼6の枚数が2枚である為に、翼面積による流体子午面上の後縁3を、ハブ4と外周端5との中点付近(A−A)より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブ4と外周端5の中点付近(A−A)よりハブ4側は直線形状になるように形成しているので、摩擦が、最も低減できて、それによりファン効率を最も高くすることができる。さらに、子午面上の後縁3をハブ4と外周端5との中点付近(A−A)より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブ4と外周端5の中点付近(A
−A)よりハブ側は直線形状になるように構成することで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における送風機羽根車の平面図である。なお、本実施の形態における送風機羽根車1は、プロペラファンタイプの送風機羽根車で、上記実施の形態における送風機羽根車とは、ハブ形状が違うだけなので、半径方向断面図の添付を省略すると共に、同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における送風機羽根車1は、図7に示すように、略円筒状のハブ11に複数枚の薄翼の翼6を設けてなると共に、翼6の螺旋曲線状の前縁2を、翼6の子午面上で、ハブ11と翼の外周端5との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、中点付近よりハブ11側では風上側に対して凹形状の曲線になるように形成し、かつ翼6の半径方向の断面形状を、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、中点付近よりハブ4側では風上側に対して凹形状の曲線になるように形成されている。
さらに、子午面上の後縁3を、ハブ11と外周端5との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブ11と外周端5の中点付近よりハブ11側は直線形状になるように形成してなるものである。
上記構成により、翼6の外周からハブ11側に向かって求心的に流れ込む半径方向流を、翼6の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線部が、誘引させる作用を有する。そして、翼端渦は、半径方向断面で中点付近よりハブ11側では風上側に対して凹形状の曲線部で、その渦を保持し生成を促進させるものである。このように、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率を従来以上に改良できるものである。
また、プロペラファンタイプの送風機羽根車は、斜流タイプの送風機羽根車より、負荷の軽い条件では、より低騒音で、またファン効率も高い。さらに、子午面上の後縁3をハブ11と外周端5との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブ11と外周端5の中点付近よりハブ11側は直線形状にすることで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の第5の実施の形態における空気調和機の室外機の横断面図である。
図8において、本実施の形態における空気調和機は、室内に設置される室内機(図示せず)と、外に設置される室外機14からなるセパレートタイプのもので、室外機14は、オリフィス18と、前面グリル16を有し、内部に、熱交換促進用のファンとして用いられる第1〜4の実施の形態で述べた送風機羽根車1と、その送風機羽根車1を回転駆動するファンモ−タ15と、熱交換器19と、圧縮機17などを内蔵している。
上記構成により、送風機羽根車1のファン効率が高いので、ファンモ−タ15の入力を軽減できて、空気調和機としてのエネルギ−消費効率(COP)を高めることが出来るし、室外機14の運転騒音も低くできるものである。
以上のように本発明にかかる送風機羽根車は、翼の外周からハブ側に向かって求心的に流れ込む半径方向流を、翼の半径方向の断面形状で、中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線部が、誘引させる作用を有する。そして、翼端渦は、半径方向断面で中
点付近よりハブ側では風上側に対して凹形状の曲線部で、その渦を保持し生成を促進させるものである。このように、半径方向流と翼端渦という翼面上の流れに対して、最適な形状をしている為に、低騒音化とファン効率の双方を従来以上に改良できるものである。さらに、子午面上の後縁をハブと外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、ハブと外周端の中点付近よりハブ側は直線形状になるように構成することで、事実上、子午面の面積を低減できて、適正な翼面積投入により流体摩擦を低減できてファン効率を改善できるもので、空気調和機に限らず、扇風機、換気扇、コンピュ−タ冷却用の送風機などファンを用いる各種機器に広く応用展開が可能である。
本発明の実施の形態1における送風機羽根車の子午面図 同送風機羽根車の平面図 同送風機羽根車の半径方向断面図 同送風機羽根車の作動状態を示す模式図 本発明の実施の形態2における送風機羽根車の平面図 本発明の実施の形態3における送風機羽根車の平面図 本発明の実施の形態4における送風機羽根車の平面図 本発明の実施の形態5における空気調和機の室外機の横断面図 従来の送風機羽根車の半径方向断面図
符号の説明
1 送風機羽根車
2 前縁
3 後縁
4、11 ハブ
5 外周端
6 翼
7 圧力面
8 負圧面
9 小翼
10 前縁
12 オリフィス
13、15 ファンモ−タ

Claims (5)

  1. 略円錐台状のハブと、前記ハブに設けられ螺旋曲線状の前縁を有する複数枚の薄翼の翼からなり、前記前縁を、前記翼の子午面上で前記ハブと前記翼の外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、前記翼の半径方向の断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、かつ前記子午面上の後縁を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は直線形状になるようにそれぞれ形成した送風機羽根車。
  2. 3角状で一辺が翼の前縁に密着した小さい小翼を備え、前記前縁を直線状に形成すると共に、前記翼の外周と前記小翼の他の一辺が、ほぼ同一半径内に収まるように形成した請求項1に記載の送風機羽根車。
  3. ハブに、2枚の翼を設けた請求項1又は2に記載の送風機羽根車。
  4. 略円筒状のハブと、前記ハブに設けられ螺旋曲線状の前縁を有する複数枚の薄翼の翼からなり、前記前縁を、前記翼の子午面上で前記ハブと前記翼の外周端との中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、前記翼の半径方向の断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凹形状の曲線になるようにそれぞれ形成し、かつ前記子午面上の後縁を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凸形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は直線形状になるようにそれぞれ形成した送風機羽根車。
  5. 請求項1〜4のいずれかの1項に記載の送風機羽根車と、前記送風機羽根車を回転駆動するファンモータと、熱交換器と、圧縮機を備えた空気調和機。
JP2005358750A 2005-12-13 2005-12-13 送風機羽根車及び空気調和機 Expired - Fee Related JP4802694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005358750A JP4802694B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 送風機羽根車及び空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005358750A JP4802694B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 送風機羽根車及び空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007162542A true JP2007162542A (ja) 2007-06-28
JP4802694B2 JP4802694B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=38245752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005358750A Expired - Fee Related JP4802694B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 送風機羽根車及び空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4802694B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010103797A1 (ja) * 2009-03-10 2010-09-16 パナソニック株式会社 送風機羽根車
CN102345638A (zh) * 2010-07-27 2012-02-08 松下电器产业株式会社 斜流风扇和具有该斜流风扇的空调机
CN109915395A (zh) * 2017-12-13 2019-06-21 苏州宝时得电动工具有限公司 吹吸装置及其叶轮

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11294389A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 斜流送風機羽根車
JP2000329098A (ja) * 1999-05-17 2000-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 斜流送風機
JP2001090693A (ja) * 1999-09-24 2001-04-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送風機羽根車と空気調和機
JP2005133683A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送風機羽根車
JP2005140081A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Toshiba Kyaria Kk プロペラファン、これを用いた空気調和機用室外ユニット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11294389A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 斜流送風機羽根車
JP2000329098A (ja) * 1999-05-17 2000-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 斜流送風機
JP2001090693A (ja) * 1999-09-24 2001-04-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送風機羽根車と空気調和機
JP2005133683A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送風機羽根車
JP2005140081A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Toshiba Kyaria Kk プロペラファン、これを用いた空気調和機用室外ユニット

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010103797A1 (ja) * 2009-03-10 2010-09-16 パナソニック株式会社 送風機羽根車
JP2010209774A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Panasonic Corp 送風機羽根車
CN102301143A (zh) * 2009-03-10 2011-12-28 松下电器产业株式会社 送风机叶轮
CN102345638A (zh) * 2010-07-27 2012-02-08 松下电器产业株式会社 斜流风扇和具有该斜流风扇的空调机
CN109915395A (zh) * 2017-12-13 2019-06-21 苏州宝时得电动工具有限公司 吹吸装置及其叶轮

Also Published As

Publication number Publication date
JP4802694B2 (ja) 2011-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5263198B2 (ja) 羽根車と送風機及びそれを用いた空気調和機
CN100374732C (zh) 鼓风机叶轮
JP5880288B2 (ja) 送風機
JP5003198B2 (ja) 空気調和機の室外機
JP2013249763A (ja) 軸流送風機
JP2006291735A (ja) 送風機羽根車
US10052931B2 (en) Outdoor cooling unit in vehicle air-conditioning apparatus
JP3960776B2 (ja) 空調用送風機羽根車
US11333165B2 (en) Propeller fan
CN105008723A (zh) 螺旋桨式风机及具备该螺旋桨式风机的空调机
JP4802694B2 (ja) 送風機羽根車及び空気調和機
JP2007247494A (ja) 斜流送風機羽根車
JP2011179331A (ja) 送風機とその送風機を用いた空気調和機
JP2011236860A (ja) プロペラファンとそのプロペラファンを用いた空気調和機
JP2014062506A (ja) 送風機
JP4631563B2 (ja) 送風機
JP4797776B2 (ja) 斜流送風機羽根車及び空気調和機
WO2021017153A1 (zh) 轴流风叶、轴流风机和空调器
JP2001304185A (ja) 送風機羽根車とその送風機羽根車を備えた空気調和機
JP2006214371A (ja) 送風機
JP2008215120A (ja) クロスフローファンおよびそれを用いた空気調和機
JP4967883B2 (ja) 斜流送風機羽根車と空気調和機
JP4572633B2 (ja) 空調用送風機羽根車
JP2009275696A (ja) プロペラファンとそれを用いた空気調和機
JP4967882B2 (ja) 斜流送風機羽根車と空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081006

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110725

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees