JP4797776B2 - 斜流送風機羽根車及び空気調和機 - Google Patents

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本発明は、空気調和機の室外機などに用いられる斜流送風機羽根車及びそれを用いた空気調和機に関するものである。
従来のこの種の斜流送風機羽根車について、図11〜13を用いて説明する。
図11〜13において、従来の斜流送風機羽根車30は、略円錐台状のハブ33に複数枚の薄翼の翼35を設けて構成され、翼35の前縁31を、翼35の子午面において、ハブ33と翼35のチップ34との中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線に、中点付近よりハブ33側では風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、且つ翼35の半径方向断面形状を、上記中点付近より外周側では風上側に対して、凹形状の曲線で、中点付近よりハブ33側は、風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、翼35の負圧面側と直接つながる円錐ハブ33aの間に、円錐ハブ33aの最小半径近傍より始まり、且つ翼35の圧力面側とほぼ垂直方向で直接つながる垂直ハブ33bを設け、円錐ハブ33aと垂直ハブ33bとを連続的につなげて、これらハブ33に欠落部がない様に構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2877536号公報
しかしながら、上記従来の斜流送風機羽根車30の構成では、翼35の圧力面から負圧面に向かう洩れ流れにより、翼35の外周側付近の負圧面に発生する翼端渦の生成を翼35の凹状の曲線部にて促進させ低騒音化が図れる。また、ハブ33側の翼35の凸状の曲線部で、高負荷域での半径方向流入を円滑にして、静圧の向上を同時に図れる。しかし、翼35の負圧面側と直接つながる円錐ハブ33aの間に、円錐ハブ33aの最小半径近傍より始まり、且つ翼35の圧力面側とほぼ垂直方向で直接つながる垂直ハブ33bを設け、円錐ハブ33aと垂直ハブ33bとを連続的につなげて、これらハブ33に欠落部がない様に構成しただけでも、垂直ハブ33bにより流れに遠心成分を与えて、斜流送風機羽根車30の静圧特性を向上させることはできる。しかし、流れる空気の流れがハブ33を過ぎていこうとする時、ハブ33の内側の圧力が低く、その内側に回り込もうとする流れがあり、垂直ハブ33bはその流れを阻止する働きをする。このため、斜流送風機羽根車30の空気の流動状態を最適にできず、低騒音化、ファン効率向上に明確な限界があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、低騒音で、ファン効率の優れた斜流送風機羽根車を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の斜流送風機羽根車は、略円錐台状のハブに複数枚の薄翼の翼を設けてなる斜流送風機羽根車において、前記翼の前縁を、前記翼の子午面において、前記ハブと前記翼のチップとの中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、前記翼の半径方向断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、前記翼の負圧面側と直接つながる円錐ハブの間に、前記円錐ハブの最小半径近傍より始まり、且つ前記翼の圧力面側とほぼ垂直方向で直接つながる垂直ハブを設け、前記
円錐ハブと前記垂直ハブとを連続的につなげて、これら円錐、垂直ハブに欠落部がない様に構成すると共に、前記翼や前記円錐ハブ、前記垂直ハブの段差部に対して代を残して、前記垂直ハブの風下側の部分を切りぬいたもので、翼の圧力面から負圧面に向かう洩れ流れにより、翼の外周側付近の負圧面に発生する翼端渦の生成を翼の凹状の曲線部にて促進させる。また、ハブ側の翼の凸状の曲線部で、高負荷域での半径方向流入を円滑にするのは同様である。更に、垂直ハブの風下側の部分を切りぬいているので、斜流送風機羽根車を空気の流れが過ぎていこうとする時、ハブの内側の圧力が低いので、その内側に回りこむ流れを、垂直ハブの切り欠き部が誘導する作用を発揮して、斜流送風機羽根車全体の流動状態を最適に出来て、翼の外周側付近の負圧面に発生する翼端渦の生成を翼の凹状の曲線部にて促進させる作用とあいまって、斜流送風機羽根車に最も完全な空気の流動状態を実現できるので、低騒音化とファン効率を従来以上に改善できるものである。又、垂直ハブを切り抜いているので、その分使用材料を低減できて、コストダウンも実現できる。
本発明の斜流送風機羽根車は、低騒音化とファン効率を従来以上に改善でき、また、垂直ハブに切り欠き部があるので、使用材料を低減できて、安価に構成することができる。
第1の発明は、略円錐台状のハブに複数枚の薄翼の翼を設けてなる斜流送風機羽根車において、前記翼の前縁を、前記翼の子午面において、前記ハブと前記翼のチップとの中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、前記翼の半径方向断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、前記翼の負圧面側と直接つながる円錐ハブの間に、前記円錐ハブの最小半径近傍より始まり、且つ前記翼の圧力面側とほぼ垂直方向で直接つながる垂直ハブを設け、前記円錐ハブと前記垂直ハブとを連続的につなげて、これら円錐、垂直ハブに欠落部がない様に構成すると共に、前記翼や前記円錐ハブ、前記垂直ハブの段差部に対して代を残して、前記垂直ハブの風下側の部分を切りぬいたもので、翼の圧力面から負圧面に向かう洩れ流れにより、翼の外周側付近の負圧面に発生する翼端渦の生成を翼の凹状の曲線部にて促進させる。また、ハブ側の翼の凸状の曲線部で、高負荷域での半径方向流入を円滑にするのは同様である。更に、垂直ハブの風下側の部分を切りぬいているので、斜流送風機羽根車を空気の流れが過ぎていこうとする時、ハブの内側の圧力が低いので、その内側に回りこむ流れを、垂直ハブの切り欠き部が誘導する作用を発揮して、斜流送風機羽根車全体の流動状態を最適に出来て、翼の外周側付近の負圧面に発生する翼端渦の生成を翼の凹状の曲線部にて促進させる作用とあいまって、斜流送風機羽根車に最も完全な空気の流動状態を実現できるので、低騒音化とファン効率を従来以上に改善できるものである。又、垂直ハブを切り抜いているので、その分使用材料を低減できて、コストダウンも実現できる。
第2の発明は、特に、第1の発明の翼の枚数を2とし、前記翼の子午面において、前縁上のハブとチップの中点までの半径をr1とし、後縁上の前記ハブと前記チップの中点までの半径をr2とし、前記前縁と前記後縁のそれぞれの前記中点を結ぶ流路中心線(r1とr2を結ぶ中心線)での前記翼の断面展開形状における翼弦長をLとし、R=(r1+r2)/2の半径上の前記翼の半径方向長さをbとし、アスペクト比b/L≦1.1からなるもので、翼枚数が2枚で構成されるので、翼枚数が最も少なく、翼面積投入が最も少なく流体摩擦が小さいので、空力仕事当たりの流体摩擦が少ないので、ファン効率が最も高くなる。また、アスペクト比b/L≦1.1なので、翼面積投入の割合が最適で翼のバランスがよく、最も低騒音にできる。即ち、翼枚数が2枚で、さらに垂直ハブの一部を切り抜いて切り抜き部4cを設けることにより、最も斜流送風機羽根車として、材料投入が少なくなって、コストダウンが実現できると共に、流体摩擦が低くなるので、ファン効率
が高い。
第3の発明は、特に、第1又は2の翼のハブ側の厚みを、チップ側の厚みより大きく設定したもので、外周側の翼の重量が少ないので、ハブにかかる遠心力が小さく、斜流送風機羽根車を高速回転させても、ハブの部分から破断する危険性を減少させることができる。
第4の発明は、空気調和機に、熱交換器と、圧縮機と、請求項1〜3のいずれか1項に記載の斜流送風機羽根車と、前記斜流送風機羽根車を回転駆動するモータを備えたもので、斜流送風機羽根車のファン効率が高いので、モータの入力を低減できて、空気調和機としてのエネルギー消費効率(COP)を高める事が出来るし、空気調和機の運転騒音を低くできるものである。更に、斜流送風機羽根車のコストダウンにより、空気調和機としても安価に製作できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における斜流送風機羽根車について、図1〜5を用いて説明する。
図1は、本発明の斜流送風機羽根車の子午面図、図2は、同斜流送風機羽根車の半径方向断面図、図3は、同斜流送風機羽根車の平面図、図4は、同斜流送風機羽根車の斜視図、図5は、同斜流送風機羽根車の風下側から見た平面図、図6は、同斜流送風機羽根車の使用例を示す模式図である。
図1に於いて、本発明の斜流送風機羽根車1は、略円錐台状のハブ4と、ハブ4に設けられた複数枚の薄翼の翼6から構成され、翼6の前縁2を、翼6の子午面において、ハブ4と翼6のチップ5との中点(B−B)付近より外周側では、風上側に対して凹形状の曲線に、また中点(B−B)付近よりハブ4側では、風上側に対して凸形状の曲線になるように形成されている。
且つ、翼6の半径方向断面形状を、図2に示すように、中点付近(B−B)よりチップ5側では風上側に対して、凹形状の曲線で、中点付近(B−B)よりハブ4側は風上側に対して凸形状の曲線になるように形成している。さらに、図3に示すように、斜流送風機羽根車1の平面図上で、前縁2を螺旋曲線にて構成している。C−Cは、斜流送風機羽根車1の軸中心線である。
翼6の負圧面側(図2で翼6の風上側面)と直接つながる円錐ハブ4aの間に、円錐ハブ4aの最小半径近傍より始まり、且つ翼6の圧力面側(図2で翼6の風下側面)とほぼ垂直方向で直接つながる垂直ハブ4bを設け、円錐ハブ4aと垂直ハブ4bとを連続的につなげて、これらをハブ4に欠落部がない様に構成し、且つ、翼6や円錐ハブ4a、垂直ハブ4bの段差部に対して代を残して、垂直ハブ4bの風下側の一部を切り抜いて切り抜き部4cを形成している。
また、図2に示すように、翼6のハブ4側の翼厚みをt1とし、チップ側の翼厚みをt2とする時、t1>t2の寸法関係になるように設定している。
図6を用いて、斜流送風機羽根車1の使用例を説明する。斜流送風機羽根車1を、適切なオリフィス7に収納し、斜流送風機羽根車1をモータ8にて駆動すると、その回転によ
って、送風作用を発揮するものである。各図中、矢印は気流の方向である。図2の旋回矢印は、翼6の負圧面に発生する翼端渦を示している。
以上の様に構成された斜流送風機羽根車1の動作と作用を説明する。
翼6の圧力面から負圧面に向かう洩れ流れにより、翼6の外周側付近の負圧面(図2の翼6の上面)に発生する翼端渦の生成を、翼6の凹状の曲線部にて促進させる。また、ハブ4側の翼6の凸状の曲線部で、高負荷域での半径方向流入を円滑にする。更に、前縁2が螺旋曲線にて構成されているために、この前縁2とチップ5の鋭角な交点が翼端渦の生成を規定する点であり、鋭角点であるために、翼端渦の生成の始めを明確に規定し、翼端渦の生成を促進するものである。
また、前縁2が螺旋曲線にて構成されているので、空気と切るタイミングが、より円滑にずれることになる。
以上のように、翼端渦の生成の始めの規定とその促進と、半径方向流入の円滑化と、前縁2が空気を円滑に切って進むなどにより、斜流送風機羽根車1全体の流動状態を最適に出来て、低騒音化とファン効率を従来以上に改善できるものである。
更に、垂直ハブ4bの風下側の部分を切り抜いて切り抜き部4cを形成しているので、斜流送風機羽根車1を空気の流れが過ぎていこうとする時、ハブ4の内側の圧力が低いので、その内側に回りこむ流れを、垂直ハブ4bの切り抜き部4cが誘導する作用を発揮して、斜流送風機羽根車1全体の流動状態を最適に出来て、翼6の外周側付近の負圧面に発生する翼端渦の生成を翼6の凹状の曲線部にて促進させる作用とあいまって、斜流送風機羽根車1に最も完全な空気の流動状態を実現できるので、低騒音化とファン効率を従来以上に改善できるものである。しかも垂直ハブ4bに切り抜き部4cがあるので、その分使用材料を低減できて、斜流送風機羽根車1としてコストダウンも実現できる。
具体的に、空気調和機の室外機(図示せず)に、ファン径Φ395の斜流送風機羽根車を搭載して行った実験では、垂直ハブ4bに切り抜き部4cがある場合の方が、ない場合と比較して、ファン効率比で約2%優れ、騒音も0.3dB低いデータを得ることができた。
又、斜流送風機羽根車1を樹脂などで製作するときに、垂直ハブ4bに切り抜き部4cを設けているので、斜流送風機羽根車1の翼6の回転強度が弱くなるが、本実施の形態では、翼6の厚みを、t1>t2の関係になるように設定しているので、外周側の翼6の重量が少なくなり、ハブ4にかかる遠心力が小さく、斜流送風機羽根車1を高速回転させても、ハブ4部から破断する危険性を減少させることができる。具体的には、Φ395の斜流送風機羽根車1の強度解析では、t1=4mmで、t2=2mmにした場合、厚み3mm一定にしたものと比較して、翼6の撓み率を1/3に低減することができた。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態における斜流送風機羽根車について、図7〜9を用いて説明する。なお、上記第1の実施の形態における斜流送風機羽根車と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図7は、本実施の形態における斜流送風機羽根車の平面図、図8は、同斜流送風機羽根車の流路中心線(B−B)での翼断面展開図、図9は、ファン径Φ395の斜流送風機羽根車を搭載した空気調和機の室外機に於ける、アスペクト比と騒音当たりの風量の性能線図である。
図7〜9に於いて、本実施の形態における斜流送風機羽根車1は、翼6の子午面において、前縁2上のハブ4とチップ5の中点までの半径r1(図1参照)と後縁3上のハブ4とチップ5の中点までの半径r2(図1参照)とし、前縁2の中点と後縁3の中点とを結ぶ流路中心線B−B(r1とr2を結ぶ中心線)の断面展開形状における翼弦長L(図8)とし、R=(r1+r2)/2の半径上の翼6の半径方向長さb(図1)とし、アスペクト比b/L≦1.1からなり、翼枚数が2枚で構成し、前縁2を螺旋曲線にて構成したものである。
図4は、翼6の枚数が3枚の図であるが、翼枚数のみ2枚に置き換えれば、本実施の形態に適用できる。翼6の負圧面側と直接つながる円錐ハブ4aの間に、円錐ハブ4aの最小半径近傍より始まり、且つ翼6の圧力面側とほぼ垂直方向で直接つながる垂直ハブ4bを設け、円錐ハブ4aと垂直ハブ4bとを連続的につなげて、これらハブ4に欠落部がない様に構成し、且つ、翼6や円錐ハブ4a、垂直ハブ4bの段差部に対して代を残して、垂直ハブ4bの風下側の部分を切りぬいた斜流送風機羽根車1を提供するものである。
上記構成による斜流送風機羽根車1の動作と作用を説明する。
翼6の枚数が2枚で構成されるので、翼6の枚数が最も少なく、翼面積投入が最も少なく流体摩擦が小さいので、翼面積による空力仕事当たりの流体摩擦が少ないので、ファン効率が最も高くなる。又、アスペクト比b/L≦1.1なので、翼面積投入の割合が適正で翼6のバランスがよく、最も低騒音にできる。
具体的には、図9のように、ファン径Φ395の斜流送風機羽根車1にて、アスペクト比b/L≦1.1では、38dB当たりの風量が高いが、アスペクト比1.1を超えると、風量が著しく低下する。更に、垂直ハブ4bの風下側の部分を切りぬいているので、斜流送風機羽根車1を空気の流れが過ぎていこうとする時、ハブ4の内側の圧力が低いので、その内側に回りこむ流れを、垂直ハブ4bの切り抜き部4cが誘導する作用を発揮して、斜流送風機羽根車1全体の流動状態を最適に出来て、翼6の外周側付近の負圧面に発生する翼端渦の生成を翼6の凹状の曲線部にて促進させる作用とあいまって、斜流送風機羽根車1に最も完全な空気の流動状態を実現できるので、低騒音化とファン効率を従来以上に改善できるものである。
即ち、翼枚数が2枚で、垂直ハブ4bに切り抜き部4cを設けるという、最も斜流送風機羽根車1として、材料投入が少なく、流体摩擦が低くなりファン効率が高い。また、垂直ハブ4bに切り抜き部4cがあるので、その材料を低減できて、斜流送風機羽根車1のコストダウンも実現できる。具体的には、空気調和機の室外機に、ファン径Φ395の斜流送風機羽根車を搭載して行った実験では、垂直ハブ4bに切り抜き部4cのある場合の方が、ない場合と比較して、ファン効率比で約2%優れ、騒音も0.3dB低いデータを得ている。
(実施の形態3)
図10は、本発明の第3の実施の形態における空気調和機の横断面図である。なお、上記実施の形態における斜流送風機羽根車と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における空気調和機は、図10に示すように、圧縮機20と、熱交換器21と、上記実施の形態で詳述した斜流送風機羽根車1と、斜流送風機羽根車1を回転駆動するモータ22と、前面グリル24と、オリフィス23とを備え、斜流送風機羽根車1で熱交換器21に空気を送るようにしたもので、斜流送風機羽根車1のファン効率が高いの
で、モータ22の入力を低減できて、空気調和機としてのエネルギー消費効率(COP)を高める事が出来ると共に、空気調和機の運転騒音を低くできるものである。更に、斜流送風機羽根車1が安価なので、空気調和機も安価に製作できる。
以上のように本発明にかかる斜流送風機羽根車は、低騒音で、ファン効率に優れ、しかも垂直ハブに切り欠き部があるので、使用材料が低減され、安価に形成することができるもので、空気調和機、扇風機、換気扇、コンピュータのCPU冷却用のファン等、ファンを用いる各種工業製品に広く適用できるものである。
本発明の実施の形態1における斜流送風機羽根車の子午面図 同斜流送風機羽根車の半径方向断面図 同斜流送風機羽根車の平面図 同斜流送風機羽根車の斜視図 同斜流送風機羽根車の風下側から見た平面図 同斜流送風機羽根車の使用例を示す模式図 本発明の実施の形態2における斜流送風機羽根車の平面図 同斜流送風機羽根車の流路中心線での翼断面展開図 同斜流送風機羽根車を搭載した空気調和機の室外機におけるアスペクト比と騒音当たりの風量の性能線図 本発明の実施の形態3における空気調和機の横断面図 従来例の斜流送風機羽根車の子午面図 同斜流送風機羽根車の斜視図 同斜流送風機羽根車の風下側よりみた平面図
符号の説明
1 斜流送風機羽根車
2 前縁
3 後縁
4 ハブ
4a 円錐ハブ
4b 垂直ハブ
4c 切り抜き部
5 チップ
6 翼
8、22 モータ
20 圧縮機
21 熱交換器
22 ファンモータ
23 オリフィス
24 前面グリル

Claims (4)

  1. 略円錐台状のハブに複数枚の薄翼の翼を設けてなる斜流送風機羽根車において、前記翼の前縁を、前記翼の子午面において、前記ハブと前記翼のチップとの中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線に、前記中点付近より前記ハブ側では風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、前記翼の半径方向断面形状を、前記中点付近より外周側では風上側に対して凹形状の曲線で、前記中点付近より前記ハブ側は風上側に対して凸形状の曲線になるように形成し、前記翼の負圧面側と直接つながる円錐ハブの間に、前記円錐ハブの最小半径近傍より始まり、且つ前記翼の圧力面側とほぼ垂直方向で直接つながる垂直ハブを設け、前記円錐ハブと前記垂直ハブとを連続的につなげて、これら円錐、垂直ハブに欠落部がない様に構成すると共に、前記翼や前記円錐ハブ、前記垂直ハブの段差部に対して代を残して、前記垂直ハブの風下側の部分を切りぬいた斜流送風機羽根車。
  2. 翼の枚数を2とし、前記翼の子午面において、前縁上のハブとチップの中点までの半径をr1とし、後縁上の前記ハブと前記チップの中点までの半径をr2とし、前記前縁と前記後縁のそれぞれの前記中点を結ぶ流路中心線(r1とr2を結ぶ中心線)での前記翼の断面展開形状における翼弦長をLとし、R=(r1+r2)/2の半径上の前記翼の半径方向長さをbとし、アスペクト比b/L≦1.1からなる請求項1に記載の斜流送風機羽根車。
  3. 翼のハブ側の厚みを、チップ側の厚みより大きく設定した請求項1又は2に記載の斜流送風機羽根車。
  4. 熱交換器と、圧縮機と、請求項1〜3のいずれか1項に記載の斜流送風機羽根車と、前記斜流送風機羽根車を回転駆動するモータを備えた空気調和機。
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