JP2007161855A - 組立て部品保護シート - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝性が高く、保護性に優れると共に、部品間に挟まれた場合にも抜き出すことの可能な組立て部品保護シートの提供。
【解決手段】熱可塑性樹脂を一軸延伸して得られた線条体からなる布状体の片面に、曲げ弾性率が10〜1500kg/cm2の軟質高分子材料からなる肉厚が0.3〜1.0mmの発泡シートを積層し、布状体の他面に粘着剤層を形成してなることを特徴とする組立て部品保護シートであり、好ましくは、粘着剤層が、熱可塑性樹脂フィルム層を介して布状体に積層されてなる組立て部品保護シート。
【選択図】 図1

Description

本発明は、組立て部品保護シートに関する。さらに詳しくは、生産工場において、組み立てが行われる部品を保護するための組立て部品保護シートに関する。
近年の自動車工場、事務機器工場等の機器生産工場における生産は、他の生産ラインで生産された部品が組立工場に集められて、組立てラインで組立てることによって製品とされている。
このため、機器を構成する部品は、生産された後、輸送、移動、ラインへの供給、組立て作業等多くの工程によって各種の操作が加えられることとなり、部品は操作中に他の物に衝当して損傷を受けるおそれがある。
このため、自動車工場、事務機器工場等の生産工場においては、プロテクトフィルムとしてポリオレフィン等の熱可塑性合成樹脂フィルムを部品、製品等に添着して保護することが行われている(特許文献1、特許文献2)。
しかし、熱可塑性樹脂フィルムからなるプロテクトフィルムを組立て前の部品に使用した場合、次のような支障が生じる。
たとえば、プロテクトフィルムを添着した部品は、組立てラインに供給されて他の部品と組み合わされて固定される。このため、部品に添着されたプロテクトフィルムは2以上の部品間に挟まれるおそれが生じる。特に、部品の衝当による損傷は、部品の縁部、突出部に生じ易いため、プロテクトフィルムの添着は、部品の縁部、突出部を避けることができず、この部分に重点的に添着されるため、他の部品間で挟圧される可能性が強い。
しかるに、熱可塑性樹脂フィルムは、引張り力が働くと伸張し、また、引裂け易いため、熱可塑性樹脂フィルムをプロテクトフィルムとして使用した場合、部品の組立てが終了して除去する際、部品間で挟圧されたプロテクトフィルムの除去が難しくなり、強く引っ張ると、挟圧された部分を残して破断してしまうおそれがある。
また、熱可塑性樹脂フィルムは緩衝性が乏しく、機器部品を組立工場で自由に扱うためには保護性が充分でないという問題もある。
特開平7−291338 特開平8−238941
本発明は、緩衝性が高く、保護性に優れると共に、部品間に挟まれた場合にも抜き出すことの可能な部品保護シートを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するため鋭意検討した結果なされたもので、具体的には、熱可塑性樹脂を一軸延伸して得られた線条体からなる布状体の片面に、曲げ弾性率が10〜1500kg/cm2の軟質高分子材料からなる肉厚が0.3〜1.0mmの発泡シートを積層し、布状体の他面に粘着剤層を形成してなることを特徴とする組立て部品保護シートを提供するものである。
また、本発明は、粘着剤層が熱可塑性樹脂フィルム層を介して布状体に積層されてなる上記の組立て部品保護シート、布状体がフラットヤーン、スプリットヤーン、又は、マルチフィラメントの織布からなる上記の組立て部品保護シート、及び、布状体がテープ状線条体を平坦な状態で織成することによって得られたものである上記の組立て部品保護シートを提供するものである。
さらに、また、本発明は、軟質高分子材料が軟質の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、又は、天然もしくは合成のゴム材料からなる上記のいずれかに記載の組立て部品保護シート、発泡シートが発泡倍率5〜50倍である上記の組立て部品保護シート、及び、布状体、発泡シート、あるいは、熱可塑性樹脂フィルム層がいずれもオレフィン系重合体からなる上記の組立て部品保護シートを提供するものである。
本発明の組立て部品保護シートは、発泡シートが積層されているから緩衝性が高く、組立て部品の保護性に優れ、また、布状体が積層されているから、引張り強度に優れ、部品間に挟まれた際にも力で抜き出すことができる。さらに、引裂き性、手切れ性がよく、容易に直線的に引裂くことができることから、添着作業の効率を上げることができる。
本発明の組立て部品保護シート1は、図1に示すように、熱可塑性樹脂を一軸延伸して得られた線条体2からなる布状体3の片面に、曲げ弾性率が10〜1500kg/cm2の軟質高分子材料によって構成され、肉厚が0.3〜1.0mmの発泡シート4を積層し、布状体の他面に粘着剤層6を形成することによって形成される。
本発明において布状体とは、線条体によって形成された可撓性のシート状体を総称するものとし、熱可塑性樹脂製の一軸延伸された線条体を主体として織布又は編布とされる。
線条体2としては、テープ、ヤーン、スプリットヤーン、モノフィラメント、短繊維、長繊維、スパン糸等として用いることができ、これら線条体2は必要に応じて撚糸される。
線条体2としては、タテ、ヨコの線条体2a、線条体2bのいずれにおいても、図5(A)に示すように、結晶性樹脂の単層であってもよく、また、図5(B)に示すように、基層10の片面に接合層11が積層されたものとすることができ、また、図5(C)に示すように、接合層11が基層10の両面に積層されたものとすることもできる。また、図5(D)に示すように、シースコアー構造、図5(E)に示すように、サイドバイサイド構造とすることも可能である。
線条体2の単層体、あるいは積層体の基層10を構成する熱可塑性樹脂としては、延伸効果の大きい樹脂、一般には結晶性樹脂が使用され、具体的には、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレンブロック共重合体、線状低密度ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド等を用いることができる。
中でも加工性と経済性から高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンが望ましい。特に、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンが望ましく、高密度ポリエチレンとしては、密度が0.930〜0.970、好ましくは0.940〜0.960のものが使用される。
接合層11は、線条体2が布状とされた後、線条体2間を接合し、あるいは、布状体3と発泡シート2との間を接合するもので、基層10を構成する熱可塑性樹脂より融点が低く熱融着性の優れた樹脂が用いられる。
具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレンブロック共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66のポリアミド等を用いることができ、基層10の熱可塑性樹脂との関係で基層より低融点の熱可塑性樹脂が選択される。
さらに、布状体3を形成する熱可塑性樹脂には、無機充填材を添加することができる。無機充填材の種類としては、合成樹脂添加材として自体公知の無機充填材を使用することができ、例えば、タルク、クレー、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ウオラストナイト、ゼオライト、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、珪酸カルシウム等を使用することができる。無機充填材は酸変性ポリオレフィン又は塩素化ポリエチレンと共に添加することが望ましい。無機充填材を配合することによって難燃性と手切れ性を向上することができる。無機充填材の配合量は、3〜60重量%、好ましくは5〜40重量%である。
基層10あるいは接合層11として用いられる熱可塑性樹脂には、目的に応じて各種の添加剤を添加することができる。
具体的には、フェノール系、有機ホスファイト系、ホスナイトなどの有機リン系、チオエーテル系等の酸化防止剤;ヒンダードアミン系等の光安定剤;ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系等の紫外線吸収剤;ノニオン系、カチオン系、アニオン系等の帯電防止剤;ビスアミド系、ワックス系、有機金属塩系等の分散剤;アミド系、ワックス系、有機金属塩系、エステル系等の滑剤;含臭素有機系、メラミン系、リン酸系、リン酸エステル系、三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、赤リン等の難燃剤;有機顔料;無機顔料;有機充填材;金属イオン系などの無機、有機抗菌剤等が挙げられる。
これら添加剤は、適宜組み合わせて、基層10や接合層11の材料組成物を製造するいずれかの工程で配合される。添加剤の配合は、従来の公知の二軸スクリュー押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキシングロール等の混練装置を用いて所定割合に混合して、これを溶融混練して調製してもよいし、高濃度のいわゆるマスターバッチを作製し、これを希釈して使用するようにしてもよい。
線条体2として積層体が使用される場合、その成形材料となる積層フィルムを成形する手段としては、予め基層10となるフィルムと接合層11となるフィルムを形成してドライラミネート法や熱ラミネート法を用いて複層化する手段や、基層10となるフィルムの表面に接合層11となる合成樹脂をコーティングする方法、予め形成した基層10となるフィルムに接合層11を押出ラミネートする方法、あるいは、多層共押出法によって積層フィルムとして押出成形するなどの公知の手段から適宜選択して用いればよいが、成形の容易さやコスト面、並びに、製品の各層間の接着性及び光透過性の点では、多層共押出法によって基層10と接合層11の積層体を一段で得る方法が望ましい。
また、延伸して線条体2とする手段としては、基層10となるフィルムを一軸方向に延伸した後接合層11となる熱可塑性樹脂を積層し、これをテープ状にスリットしてもよく、あるいは、基層10と接合層11とが積層された積層フィルムをスリットする前、又は、スリットした後、一軸方向に延伸することによって得ることもできる。
延伸方法としては、熱ロールによる延伸、熱板による延伸、熱風炉内でロールによって延伸する方法等によって行なうことができる。延伸倍率は、3〜12倍、好ましくは5〜10倍程度が適当である。
線条体2としては、マルチフィラメントを使用するときは、マルチフィラメントの太さとしては、マルチフィラメントを構成する単位となる単繊維の繊度が、0.05〜50デシテックス、単繊維が収束されたマルチフィラメントの太さとしては、10〜5000デシテックス、好ましくは100〜3000デシテックスとされる。
また、モノフィラメントを使用するときは、繊度が50〜1000デシテックスが好ましく、テープ状線条体を用いるときは、50〜1000デシテックス、糸幅が0.3〜10mm、特に、繊度が50〜1000デシテックス、好ましくは70〜500デシテックス、糸幅が0.4mm〜2.0mm、好ましくは0.5〜1.5mmの範囲が適する。こうして得られたテープ状の線条体2には、縦方向に多数の小さな切れ目を入れてスプリットヤーンとすることもでき、スプリットヤーンとすることによって風合い、手触りを改良することができる。
得られた線条体2は、図3に示すように平織とし、又は、綾織、斜文織、畦織、二重織、絡み織等に織製し、あるいは、メリヤス編み等に編製することによって布状体3とされる。
また、図4に示すように、多数の線条体2aを並列し、その上に交差するように線条体2bを並列して交点を結合して交差結合布とした布状体3を用いることができ、図3の織布を用いたときは図1に示すシート1が得られ、図4の交差結合布を用いたときは図2に示すシート1が得られる。
布状体3の糸密度は経糸が25〜50本/25.4mm、好ましくは25〜45本/25.4mmが適当であり、緯糸が12〜25本/25.4mm、好ましくは14〜20本/25.4mmが適当である。
布状体3には発泡シート4が積層されて積層シート5が形成される。発泡シート4を形成する軟質高分子材料としては、曲げ弾性率が10〜1500kg/cm2の軟質材料が用いられ、軟質の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、又は、天然もしくは合成のゴム材料が使用される。
軟質の熱可塑性樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体等のエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系重合体、軟質のポリエステル、軟質のポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等を用いることができる。中でも、オレフィン系重合体が望ましく、特にメタロセン触媒を用いて重合されたオレフィン系重合体を使用することが望ましい。
ゴム材料としては、例えば、天然ゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ゴムポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ネオプレン、アクリルゴム、ウレタンゴム等を用いることができる。
熱可塑性エラストマーとしては、水素添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SEB)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、水素添加スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレンブロック共重合体(SIR)等を用いることができる。
発泡シート4の厚さは、0.3〜1.0mm、好ましくは0.4〜0.8mmとされ、発泡倍率は、5〜50倍、好ましくは10〜30倍とされる。発泡シート4の厚さが0.3mmより薄いときは、緩衝性が乏しくなって機器部品の保護性が低下する。また、1.0mmより厚いと部品組立ての障害となりやすい。さらに、発泡倍率が上記範囲を外れると緩衝性が低下する。
これら、軟質高分子材料には、各種の添加剤を添加することができ、具体的には、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、ビスアミド系、ワックス系、有機金属塩系等の分散剤;アミド系、ワックス系、有機金属塩系、エステル系等の滑剤、難燃剤、無機充填材、有機充填剤、顔料、抗菌剤等が挙げられる。
発泡シート4を製造する方法としては、自体公知の方法を使用することができ、軟質の熱可塑性樹脂、あるいは、熱可塑性エラストマーを使用するときは、高分子材料に発泡剤を混練してシート状に溶融押出しすることによって行うことができる。
発泡剤としては、化学発泡剤、物理発泡剤のいずれであってもよく、化学発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジアゾアミノベンゼン、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロテレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、ベンゼンスルホニルカルバジド、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、あるいは、クエン酸ナトリウム等の有機酸塩等を用いることができる。
また、加熱と圧力制御によりガス化する物理発泡剤としては、プロパン、ブタン、ペンタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロモノフルオロメタン、トリクロロモノフルオロメタン、メタノール、エタノール、水、空気、窒素、炭酸ガス等が挙げられる。
なお、発泡剤と共に発泡助剤を添加することもでき、発泡助剤としては、酸化亜鉛、硝酸亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、フタル酸鉛、炭酸鉛、尿素、グリセリン等を使用することができる。また、架橋剤と併用することも望ましい方法である。
成形方法としては、発泡シート4を形成する高分子材料と化学発泡剤との混合物を押出機の原料投入口に投入し、押出機内で高分子材料の溶融と発泡剤の分解を生じせしめ、溶融高分子材料と発生ガスを充分に均一化させた後、均一化された高分子材料混合物を発泡に適した温度まで冷却して、溶融混合物をTダイ、あるいは、環状ダイからシート状に押出し成形することによって発泡シートとすることができる。
発泡剤として物理発泡剤を使用するときは、物理発泡剤を押出成形機の中間部に供給する他は化学発泡剤と同様の方法によって成形することができる。
発泡シート2の製造に用いられる押出し機については特に制限はなく、発泡シート成形装置として自体公知の装置を使用することができ、例えば、単軸押出し機、多軸押出し機を用いることができ、また、単軸押出し機と多軸押出し機を組み合わせたタンデム押出し機を使用することも可能である。
軟質高分子材料として天然もしくは合成のゴム材料を使用するときは、所要の加硫剤、発泡剤と共にロール等で混練してシートにされ、その後、発泡条件に付される。
得られた発泡シート4は、布状体3に積層されて積層シート5が形成される。布状体3と発泡シート4との積層方法は特に制限はなく、直接熱接着することもできるが、一般には、図1に示すようにアンカーコートとして熱可塑性樹脂フィルム層7を介して接合することが望ましい。
発泡シート4を接合するための熱可塑性樹脂フィルム層7を構成するための熱可塑性樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂を用いることができ、また、他の熱可塑性樹脂としては、溶剤溶解性又は水溶性のポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、変性スチレン樹脂、あるいは、変性シリコン樹脂を単独、あるいは2種以上併せて使用することができる。
なお、本発明においては、線条体2、発泡シート4、熱可塑性樹脂フィルム層7等のシート1を構成する材料として、それぞれオレフィンからなる重合体を使用することが望ましい。同種の樹脂を用いることによって廃品の回収、再生を容易にすることができる。
また、積層シート5の布状体3側の面には、粘着剤が塗布されて粘着剤層6が形成される。粘着剤の塗布は、布状体3に直接塗布することもできるが、塗布性をよくするために、布状体3面に熱可塑性樹脂層8を形成しその上に塗布することが望ましい。粘着剤の塗布面に介装される熱可塑性樹脂層8を構成する樹脂としては、発泡シート4を接合する際に使用した熱可塑性樹脂と同様の熱可塑性樹脂を使用することができる。
なお、粘着剤層6を形成する塗布面には、必要に応じて、粘着剤との密着力を高めるため、その表面にサンドブラスト処理や火炎処理等の物理的処理またはコロナ処理やプラズマ処理等の化学的処理、あるいは、プライマー処理等を施すことが好ましい。
本発明の粘着剤層6に用いられる粘着剤としては、粘着テープ用の粘着剤として一般的に用いられるものでよく、例えば、アクリル樹脂系粘着剤、天然ゴムや合成ゴム等のゴム系粘着剤、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体やスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体並びにこれらの水素添加物等のブロック共重合体系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系粘着剤、ポリビニルエーテル樹脂系粘着剤、シリコン樹脂系粘着剤等が挙げられるが、なかでも耐久性や耐候性に優れ、取り扱い時の汚れも少ないアクリル樹脂系粘着剤が好適に用いられる。これらの粘着剤は、単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。
これらの粘着剤の形態は、特に限定されるものではなく、例えば、溶液型粘着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型粘着剤、反応型粘着剤、光重合可能なモノマー型粘着剤等のいずれの形態であってもよい。
また、これらの粘着剤には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、ポリイソシアネート系化合物やアジリジン系化合物、金属キレート系化合物等の架橋剤や、粘着性付与剤、カップリング剤、充填剤、軟化剤、可塑剤、界面活性剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、消泡剤、難燃剤、帯電防止剤等の各種添加剤の1種もしくは2種以上が添加されていてもよい。
また、積層シート5上に形成される粘着剤層6は、特に限定されるものではないが、その厚みが10μm〜0.5mmであることが好ましい。粘着剤層の厚みが10μm未満であると、粘着テープ1の粗面接着性や凹凸追従性が不十分となることがあり、逆に粘着剤層6の厚みが0.5mmを超えると、粘着性や接着力はもはやそれ以上向上しないにもかかわらず、コスト高となることがある。
アクリル樹脂系粘着剤についてさらに詳細に述べれば、アクリル樹脂系粘着剤としては、カルボキシル基含有単量体、あるいは、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体を重合させて得られるアクリル系ポリマーが用いられる。
アルキル基は炭素数が4〜12程度が望ましく、具体的には、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート等が挙げられるが、特に、n−ブチルアクリレートと2−エチルヘキシルアクリレートが好適である。
カルボキシル基含有単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸等のモノカルボン酸;フマル酸、マレイン酸等のジカルボン酸やこれらのモノエステル等が挙げられる。これらのカルボキシル基含有ラジカル重合性単量体のうち、アクリル酸、メタクリル酸が好適に用いられる。カルボキシル基含有重合性単量体は、単量体全体の3〜20重量%程度が望ましい。
本発明で使用されるアクリル樹脂系粘着剤には、ガラス転移温度や極性等を調整する目的で少量の改質成分単量体が共重合されていてもよい。このような単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、ビニルピロリドン等が例示できる。
アクリル系ポリマーには、分子内にカルボキシル基と反応する官能基を2個以上有する多官能性化合物、または多官能性化合物及び分子内に前記官能基を1個有する単官能性化合物を配合することができる。この種の官能基含有化合物としては、例えば、イソシアネート基含有化合物、エポキシ基(或いはグリシジル基)含有化合物、アジリジニル基含有化合物、金属錯体、メラミン系化合物等が例示できる。
また、粘着剤組成中に少量の可塑剤を配合することで特に有効である。配合される可塑剤の種類は限定されるものではなく、例えば、脂肪族多価カルボン酸のエステル、芳香族多価カルボン酸のエステル、リン酸エステル等の低分子可塑剤やポリエステルのような高分子可塑剤等が例示できるが、脂肪族2塩基酸のエステルが特に有効であり、中でもアジピン酸ジエステルが最も好適である。その配合量は0.05〜4重量%が好ましい。
粘着剤中にはベンゾトリアゾール系化合物を添加することが望ましい。ベンゾトリアゾール系化合物は、金属腐蝕を防止する作用が知られており、これを配合することで金属腐蝕による変色をより効果的に防止することが可能となる。ベンゾトリアゾール系化合物は有効量が添加されればよく、およそ0.01〜5重量%程度が有効量である。
粘着剤は、通常、適宜の有機溶剤に溶解された上で、積層シート5上に塗工した後乾燥され、或いは、離型処理が施された工程紙上に塗工後乾燥されたものが支持体上に転写されて、積層シート5と粘着剤層6が積層された組立て部品保護シート1とされる。塗工手段や乾燥方法に制限はなく、公知のものが採用できる。
また、積層シート5の背面、即ち、粘着剤層が積層される面の反対面であって、ロール状に巻き取ったときの粘着剤層表面が接触する面には、巻き戻す際の剥離力(展開力ともいう)を軽くするために、離型処理を施すことができる。また、離型処理を施した離型紙を貼付することができる。離型処理としては、必要により硬化反応を伴うシリコン系離型剤、フッ素系離型剤、長鎖アルキルグラフトポリマー系離型剤の塗布等を挙げることができる。
実施例1
(布状体の製造)
高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製HY−333、密度0.956、MFR0.59)を、インフレーション成形法によってフィルムとし、得られたフィルムをレザーによってスリットした。次いで、温度110〜120℃の熱板上で7倍に延伸した後、温度120℃の熱風循環式オーブン内で6%の弛緩熱処理を行ない、糸幅0.85mm、繊度115デシテックスの経糸と糸幅1.2mm、繊度310デシテックスの緯糸を製造した。
得られた経緯糸をウォータージェット機によって、経糸29本/25.4mm、緯糸16本/25.4mm、目付け量33g/m2の平織織布とした。
織布の片面に、低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製LC−720)を押出しラミネートし(ラミネート層厚み20μm)、その表面にコロナ放電処理を行なってぬれ張力を420μN/cmとした。
(発泡体の積層)
ポリエチレン製発泡シート(東レ社製東レペフ、厚さ1000μm、30倍発泡)を用い、発泡シートと上記で得られた片面ポリエチレン層付き織布の織布側間に低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製LC−720)を厚さ20μmに押出してサンドラミを行なった。
得られた複合シートの発泡体側表面に長鎖アルキル系背面処理剤(一方社油脂工業社製ピーロイル1050)をグラビアロールによって0.1g/m2の厚さに塗布した。
(粘着剤層の形成)
上記複合シートのコロナ放電処理面に、アクリル系粘着剤(日本合成化学社製NK‐1188)を、厚みが(固形分基準)40μmとなるように塗布して乾燥した。
得られたシートを幅50mm×長さ200mmに裁断し、2枚の塗装鋼板の間(塗装鋼板の隙間は1mm)に張り合わせ、引張試験機を用い、所定の引張速度で引抜き試験を行ったところ、基材の伸張は無くシートを抜出すことができた。
比較例1
ポリエチレン製発泡シート(セキスイ社製ソフトロン、厚さ1000μm、10倍発泡
)の片面にコロナ放電処理し、コロナ放電処理面に、アクリル系粘着剤(日本合成化学社製NK‐1188)を塗布し乾燥した。
得られたシートを実施例1と同様の方法で評価したところ、基材が伸長し破断した。
本発明組立て部品保護シートの例を示す縦断面図 本発明組立て部品保護シートの他の例を示す縦断面図 本発明に使用される布状体の例を示す(A)は平面図、(B)は縦断面図 本発明組立て部品保護シートに使用される布状体の他の例を示す縦断面図 線条体の例を示す縦断面図
符号の説明
1.組立て部品保護シート
2.線条体
3.布状体
4.発泡シート
5.積層体
6.粘着剤層
7.熱可塑性樹脂フィルム層
8.熱可塑性樹脂フィルム層
10.基層
11.接合層

Claims (7)

  1. 熱可塑性樹脂を一軸延伸して得られた線条体からなる布状体の片面に、曲げ弾性率が10〜1500kg/cm2の軟質高分子材料からなる肉厚が0.3〜1.0mmの発泡シートを積層し、布状体の他面に粘着剤層を形成してなることを特徴とする組立て部品保護シート。
  2. 粘着剤層が、熱可塑性樹脂フィルム層を介して布状体に積層されてなる請求項1に記載の組立て部品保護シート。
  3. 布状体が、フラットヤーン、スプリットヤーン、又は、マルチフィラメントの織布からなる請求項1又は2に記載の組立て部品保護シート。
  4. 布状体が、テープ状線条体を平坦な状態で織成することによって得られたものである請求項1〜3のいずれかに記載の組立て部品保護シート。
  5. 軟質高分子材料が、軟質の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、又は、天然もしくは合成のゴム材料からなる請求項1〜4のいずれかに記載の組立て部品保護シート。
  6. 発泡シートが、発泡倍率5〜50倍である請求項1〜5のいずれかに記載の組立て部品保護シート。
  7. 布状体、発泡シート、及び、熱可塑性樹脂フィルム層が、いずれもオレフィン系重合体からなる請求項1〜6のいずれかに記載の組立て部品保護シート。
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