JP2007161666A - 毛穴収縮剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性に優れた、ケラチノサイト収縮促進剤、毛穴収縮剤を提供すること。
【解決手段】サンキライ、シャゼンシ、ボウイ、ボウフウ、マオウ、コンズランゴ、グレープフルーツ、ブクリョウ、ブドウ、マンネンロウ、ローマカミツレ、ケイカン及びセイヨウネズからなる群から選ばれる1種以上の植物若しくはその抽出物、トサカ抽出物及び/又はトレハロースを含有するケラチノサイト収縮促進剤又は毛穴収縮剤。
【選択図】なし
【解決手段】サンキライ、シャゼンシ、ボウイ、ボウフウ、マオウ、コンズランゴ、グレープフルーツ、ブクリョウ、ブドウ、マンネンロウ、ローマカミツレ、ケイカン及びセイヨウネズからなる群から選ばれる1種以上の植物若しくはその抽出物、トサカ抽出物及び/又はトレハロースを含有するケラチノサイト収縮促進剤又は毛穴収縮剤。
【選択図】なし
Description
本発明は皮膚の表皮細胞に作用し、毛穴を目立たなくさせることのできる毛穴収縮剤に関する。
女性の肌の悩みで毛穴の目立ちは上位を占める。毛穴が目立つ原因としては、毛穴に形成された角栓、色素沈着、毛孔開口部の形状等がある。このうち、角栓については種々の角栓除去剤が開発され広く用いられている。しかし、角栓を除去しても、毛穴が小さくならなければ逆に毛穴が目立つという欠点がある。したがって毛穴自体を収縮させて目立たなくさせ、また角栓除去後の毛穴を収縮させて角栓の生成を予防できる毛穴収縮剤が望まれていた。そして、ケラチノサイトを強く収縮させる成分は、毛穴を収縮させ、毛穴を目立たなくすることができることが近年明らかになった(特許文献1)。
特開2002-187817号公報
したがって、本発明は、安全性に優れた、ケラチノサイト収縮促進剤、毛穴収縮剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、従来から食品などに用いられその安全性が確かめられている一定の植物及び動物からの抽出物や糖を用いれば、ケラチノサイトを収縮させ、毛穴を収縮させ毛穴を目立たなくさせることができることを見出した。
すなわち、本発明は、サンキライ、シャゼンシ、ボウイ、ボウフウ、マオウ、コンズランゴ、グレープフルーツ、ブクリョウ、ブドウ、マンネンロウ、ローマカミツレ及びセイヨウネズからなる群から選ばれる1種以上の植物若しくはその抽出物、トサカ抽出物及び/又はトレハロースを含有するケラチノサイト収縮促進剤を提供するものである。
また、本発明は、サンキライ、シャゼンシ、ボウイ、ボウフウ、マオウ、コンズランゴ、グレープフルーツ、ブクリョウ、ブドウ、マンネンロウ、ローマカミツレ及びセイヨウネズからなる群から選ばれる1種以上の植物若しくはその抽出物、トサカ抽出物及び/又はトレハロースを含有する毛穴収縮剤を提供するものである。
本発明のケラチノサイト収縮促進剤及び毛穴収縮剤は、毛穴を収縮し、毛穴を目立たなくする効果に優れており、通常の化粧料として、また脱毛処理後の化粧料として、さらには角栓除去後の化粧料として有用である。
本発明で使用される植物のうち、サンキライはユリ科のサンキライ(Smilax glabra Roxburgh)であり、シャゼンシはオオバコ科(Plantaginaceae)のオオバコ(Plantago asiatica L.)であり、ボウイはツズラフジ科(Menispermaceae)のオオツズラフジ(Sinomenium acutum Rehder et Wilson)であり、ボウフウはセリ科(Umbelliferae)のボウフウ(Saposhnikovia divaricata Schischkin)であり、マオウはマオウ科(Ephedraceae)のマオウ(Ephedra sinica Stapf)であり、コンズランゴはガガイモ科(Asclepiadaceae)のコンズランゴ(Marsdenia cundurango Reichenbach fil.)であり、グレープフルーツはミカン科(Rutaceae)のグレープフルーツ(Citrus paradisi Macf.)であり、ブクリョウはサルノコシカケ科(Polyporaceae)のマツホド(Poria cocos Wolf)であり、ブドウはブドウ科(Vitaceae)のブドウ(Vitis viniferaL.)であり、マンネンロウはシソ科(Labiatae)のマンネンロウ(Rosmarinus.officinalis)であり、ローマカミツレはキク科(Compositae(Asteraceae))のローマカミツレ(Anthemis nobilis L.)であり、セイヨウネズとは狭義にはヒノキ科(Cupressaceae)のセイヨウネズ(Juniperus communis)を意味するが、Juniperus属に属する類縁植物である。
本発明における植物は、葉、茎、芽、花、木質部、木皮部(樹皮)などの地上部及び根、塊茎などの地下部、種子、果実、樹脂などの部分が使用可能であるが、サンキライについては塊茎部を、シャゼンシについては種子部を、ボウイについてはつる性の茎及び根茎部を、ボウフウについては根及び根茎部を、マオウについては地上茎部を、コンズランゴについては樹皮部を、グレープフルーツについては果実部を、ブクリョウについては外層を除去した菌核部を、ブドウについては葉部を、マンネンロウについては葉及び花部を、ローマカミツレについては頭花部を、セイヨウネズについては果実部を用いるのが好ましい。
本発明における植物は、植物自身を乾燥させた乾燥物、その粉砕物、それら自身を圧搾抽出することにより得られる搾汁、あるいは抽出物として用いることができるが、抽出物として用いるのが好ましい。
斯かる植物の抽出物としては、上記植物を常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶媒抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末が挙げられ、当該抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類等が挙げられ、これらは単独又は混合物として用いることができる。このうち、極性溶媒を用いるのが好ましく、特に水−アルコール系溶媒(40%(v/v)〜80%(v/v))を用いるのが好ましい。
原体からの抽出は、例えば以下の様に行う。すなわち、植物1質量部に対して1〜30質量部の溶媒を用い、1〜100℃、好ましくは10〜70℃の温度で、0.5時間〜30日間、特に1〜15日間抽出するのが好ましい。
上記の抽出物は、そのまま用いることもできるが、当該抽出物を希釈、濃縮若しくは凍結乾燥した後、粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。
また、液々分配等の技術により、上記抽出物から不活性な夾雑物を除去して用いることもでき、本発明においてはこのようなものを用いることが好ましい。これらは、必要により公知の方法で脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。
本発明の植物又はそれらの抽出物は、2種以上を混合して用いてもよい。また、前記抽出処理物の他、市販品を用いても良い。
本発明のトサカ抽出物は、ニワトリ(Gallus domestius Brisson)の鶏冠を加水分解処理して得られる抽出液又は抽出末をいう。トサカ抽出物は、化粧品種別配合成分規格に準じ、以下のように調製することができる。例えば、ニワトリ(Gallus domestius Brisson)の鶏冠に水酸化ナトリウム水溶液等の塩基を加え、50℃〜70℃、好ましくは60℃で30分間程度抽出する。得られた抽出液を蛋白除去処理した後、無水エタノール等の極性溶媒、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類を加え、析出した沈殿を取得することにより、トサカ抽出物を得ることができる。
蛋白除去処理前に、抽出液には、トリクロル酢酸溶液等の酸を加えて中和し、さらに、50℃〜70℃、好ましくは60℃で1時間〜3時間、好ましくは2時間カタラーゼ処理を行うのが好ましい。蛋白除去は、抽出液中のトリクロル酢酸等の酸の濃度を例えば、4%〜6%、好ましくは5%とすることにより行うことができる。この場合、蛋白除去後、希水酸化ナトリウム水溶液等の塩基で中和し、流水中で一夜透析した後ろ過、加熱滅菌するのが好ましい。析出した沈殿を、精製水に溶かした後、凍結乾燥して粉末化し、これをトサカ抽出物として用いてもよい。
トサカ抽出物は前記の方法による調製品のほか、市販品を用いてもよい。
蛋白除去処理前に、抽出液には、トリクロル酢酸溶液等の酸を加えて中和し、さらに、50℃〜70℃、好ましくは60℃で1時間〜3時間、好ましくは2時間カタラーゼ処理を行うのが好ましい。蛋白除去は、抽出液中のトリクロル酢酸等の酸の濃度を例えば、4%〜6%、好ましくは5%とすることにより行うことができる。この場合、蛋白除去後、希水酸化ナトリウム水溶液等の塩基で中和し、流水中で一夜透析した後ろ過、加熱滅菌するのが好ましい。析出した沈殿を、精製水に溶かした後、凍結乾燥して粉末化し、これをトサカ抽出物として用いてもよい。
トサカ抽出物は前記の方法による調製品のほか、市販品を用いてもよい。
本発明に用いられるトレハロースには、2分子のグルコースの結合様式の相違により、α,α体、α,β体及びβ,β体の3種類の異性体が存在する。本発明においては、ケラチノサイト収縮促進効果、毛穴収縮効果を有する限りこれらのいずれも異性体も用いることができるが、好ましくはα,α体である。
斯かるトレハロースは、何れの異性体についても公知の方法によって調製することができ、例えば、α,α体は、澱粉の部分加水分解物に非還元性糖質生成酵素及びトレハロース遊離酵素を作用させること等により調製することができる。また、得られたトレハロースは、必要に応じて、例えばイオン交換樹脂、多孔性樹脂、活性炭及びメンブランフィルターを含む脱塩手段、吸着手段及び濾過等の手段により精製して用いることが好ましい。
後記実施例で示すとおり、これらの植物若しくは植物抽出物やトサカ抽出物及びトレハロースは、ケラチノサイトを収縮させ、毛穴を収縮させるので、これを含有するものは化粧品、医薬部外品、医薬品等として使用可能なケラチノサイト収縮促進剤や毛穴収縮剤として用いることができる。
本発明のケラチノサイト収縮促進剤又は毛穴収縮剤は、軟膏等の薬用皮膚外用剤や化粧用皮膚外用剤の形態、具体的には、乳化化粧料、クリーム、乳液、ローション、ジェル等の種々の形態で用いることがとりわけ好ましい。この場合本発明の植物若しくは植物抽出物又はトレハロースの他に、かかる形態に一般的に用いられる植物油、動物油等の油性基剤、鎮痛消炎剤、鎮痛剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟化剤、ホルモン剤、ビタミン類、保湿剤、紫外線吸収剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素、香料等を本発明の効果を妨害しない範囲で適宜配合することができる。また本発明のケラチノサイト収縮促進剤や毛穴収縮剤は化粧料に限定されず、医薬品、医薬部外品、薬用化粧料等をも包含するものである。
本発明のケラチノサイト収縮促進剤又は毛穴収縮剤における植物若しくはそれら抽出物、トサカ抽出物又はトレハロースの配合量は、乾燥物として通常全組成の0.0001〜20質量%、特に0.001〜5質量%が好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
製造例1 サンキライ抽出物の製造
サンキライの塊茎部乾燥品0.5kgを50%(v/v)エタノール水溶液5Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、褐色抽出物を約153g得た。
製造例1 サンキライ抽出物の製造
サンキライの塊茎部乾燥品0.5kgを50%(v/v)エタノール水溶液5Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、褐色抽出物を約153g得た。
製造例2 シャゼンシ抽出物の製造
シャゼンシの種子部乾燥品1.0kgを50%(v/v)エタノール水溶液10Lで、室温下20日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、茶褐色抽出物を約63g得た。
シャゼンシの種子部乾燥品1.0kgを50%(v/v)エタノール水溶液10Lで、室温下20日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、茶褐色抽出物を約63g得た。
製造例3 ボウイ抽出物の製造
ボウイのつる性の茎及び根茎部乾燥品1.0kgを50%(v/v)エタノール水溶液10Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、褐色色抽出物を約297g得た。
ボウイのつる性の茎及び根茎部乾燥品1.0kgを50%(v/v)エタノール水溶液10Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、褐色色抽出物を約297g得た。
製造例4 ボウフウ抽出物の製造
ボウフウの根及び根茎部乾燥品0.5kgを50%(v/v)エタノール水溶液5Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、茶褐色抽出物を約239g得た。
ボウフウの根及び根茎部乾燥品0.5kgを50%(v/v)エタノール水溶液5Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、茶褐色抽出物を約239g得た。
製造例5 マオウ抽出物の製造
マオウの地上茎部乾燥品0.5kgをエタノール水溶液5Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、黄褐色抽出物を約265g得た。
マオウの地上茎部乾燥品0.5kgをエタノール水溶液5Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、黄褐色抽出物を約265g得た。
製造例6 コンズランゴ抽出物の製造
コンズランゴの樹皮部乾燥品0.5kgをエタノール水溶液5Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、黒褐色抽出物を約230g得た。
コンズランゴの樹皮部乾燥品0.5kgをエタノール水溶液5Lで、室温下7日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、黒褐色抽出物を約230g得た。
製造例7 グレープフルーツ抽出物の製造
グレープフルーツの果実部(生)1.0kgを50%(v/v)エタノール水溶液10Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、淡黄色抽出物を約48g得た。
グレープフルーツの果実部(生)1.0kgを50%(v/v)エタノール水溶液10Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、淡黄色抽出物を約48g得た。
製造例8 ブクリョウ抽出物の製造
ブクリョウの外層を除去した菌核1.0kgを50%(v/v)エタノール水溶液10Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、淡褐色抽出物を約5g得た。
ブクリョウの外層を除去した菌核1.0kgを50%(v/v)エタノール水溶液10Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過後、40℃以下で減圧濃縮し、淡褐色抽出物を約5g得た。
製造例9 ブドウ抽出物の製造
ブドウの葉部乾燥品1.0kgを50%(v/v)1,3−ブチレングリコール水溶液20Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過し、抽出液を18L得た。
ブドウの葉部乾燥品1.0kgを50%(v/v)1,3−ブチレングリコール水溶液20Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過し、抽出液を18L得た。
製造例10 マンネンロウ抽出物の製造
マンネンロウの葉及び花部乾燥品1.0kgを50%(v/v)1,3−ブチレングリコール水溶液10Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過し、抽出液を9L得た。
マンネンロウの葉及び花部乾燥品1.0kgを50%(v/v)1,3−ブチレングリコール水溶液10Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過し、抽出液を9L得た。
製造例11 ローマカミツレ抽出物の製造
ローマカミツレの頭花部乾燥品1.0kgを50%(v/v)1,3−ブチレングリコール水溶液30Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過し、抽出液)を29L得た。
ローマカミツレの頭花部乾燥品1.0kgを50%(v/v)1,3−ブチレングリコール水溶液30Lで、室温下14日間室温抽出した。抽出液をメンブレンフィルターで濾過し、抽出液)を29L得た。
製造例12 セイヨウネズ抽出物の製造
セイヨウネズの果実部乾燥品5.0kgを50%(v/v)プロピレングリコール水溶液20Lで、室温下10日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターでろ過し、抽出液を14L得た。
セイヨウネズの果実部乾燥品5.0kgを50%(v/v)プロピレングリコール水溶液20Lで、室温下10日間静置抽出した。抽出液をメンブレンフィルターでろ過し、抽出液を14L得た。
製造例13 トサカ抽出物の製造
ニワトリ(Gallus domestius Brisson)の鶏冠に水酸化ナトリウム水溶液を加え、60℃で抽出した。これにトリクロル酢酸溶液を加えて中和した後、60℃で2時間カタラーゼ処理を行った。抽出液中のトリクロル酢酸濃度を5%とし、蛋白を除去した後、希水酸化ナトリウム水溶液で中和した。これを流水中で一夜透析した後ろ過、加熱滅菌した後、無水エタノールを加えた。析出した沈殿を精製水に溶かした後、凍結乾燥して粉末化し、トサカ抽出物とした。
ニワトリ(Gallus domestius Brisson)の鶏冠に水酸化ナトリウム水溶液を加え、60℃で抽出した。これにトリクロル酢酸溶液を加えて中和した後、60℃で2時間カタラーゼ処理を行った。抽出液中のトリクロル酢酸濃度を5%とし、蛋白を除去した後、希水酸化ナトリウム水溶液で中和した。これを流水中で一夜透析した後ろ過、加熱滅菌した後、無水エタノールを加えた。析出した沈殿を精製水に溶かした後、凍結乾燥して粉末化し、トサカ抽出物とした。
以下の表1に各抽出物製造に用いた植物の部位、溶媒をまとめる。
実施例1
I型コラーゲン(セルマトリックスType-IA:新田ゼラチン)、MCDB153培地(SIGMA:5倍濃度)、20mM HEPES(DOJINDO)及び精製水を氷冷しながらよく混合した後、24穴プレート(ファルコン)に各ウェル500μlずつ注入し、インキュベーターで37℃に加温しゲル化させた。得られたコラーゲンゲルにケラチノサイト用培地(Epi Life:クラボウ)を用いてケラチノサイト(HEKn:Cascade Biologics)を2×104 cells/cm2で1mlずつ播種し、24時間培養した後、スクレーパーを用いてコラーゲンゲルを培養皿から剥離した。その直後、製造例1で得られた抽出物若しくはトサカ抽出物の10%エタノール水溶液(濃度6mg/ml)、又はトレハロース(一丸ファルコス社製)の水溶液(濃度0.3mg/μl)を1μlずつ添加した。添加1時間後にミノルタα707-siカメラ、50macroレンズを用い収縮の様子を撮影した。写真現像後、収縮環をOHPシート用紙に写し取り、画像解析ソフトImage-Pro PLUS (Media Cybanetics社)により収縮環内の面積を求めた。
コントロール(ゲル剥離のみ)ゲルの体積を100%とした時の収縮率(%)(ゲル体積比)を求めた。結果を表2に示す。
I型コラーゲン(セルマトリックスType-IA:新田ゼラチン)、MCDB153培地(SIGMA:5倍濃度)、20mM HEPES(DOJINDO)及び精製水を氷冷しながらよく混合した後、24穴プレート(ファルコン)に各ウェル500μlずつ注入し、インキュベーターで37℃に加温しゲル化させた。得られたコラーゲンゲルにケラチノサイト用培地(Epi Life:クラボウ)を用いてケラチノサイト(HEKn:Cascade Biologics)を2×104 cells/cm2で1mlずつ播種し、24時間培養した後、スクレーパーを用いてコラーゲンゲルを培養皿から剥離した。その直後、製造例1で得られた抽出物若しくはトサカ抽出物の10%エタノール水溶液(濃度6mg/ml)、又はトレハロース(一丸ファルコス社製)の水溶液(濃度0.3mg/μl)を1μlずつ添加した。添加1時間後にミノルタα707-siカメラ、50macroレンズを用い収縮の様子を撮影した。写真現像後、収縮環をOHPシート用紙に写し取り、画像解析ソフトImage-Pro PLUS (Media Cybanetics社)により収縮環内の面積を求めた。
コントロール(ゲル剥離のみ)ゲルの体積を100%とした時の収縮率(%)(ゲル体積比)を求めた。結果を表2に示す。
表2に示すように、これらの抽出物は優れたケラチノサイト収縮作用を有することが明らかになった。
Claims (2)
- サンキライ、シャゼンシ、ボウイ、ボウフウ、マオウ、コンズランゴ、グレープフルーツ、ブクリョウ、ブドウ、マンネンロウ、ローマカミツレ及びセイヨウネズからなる群から選ばれる1種以上の植物若しくはその抽出物、トサカ抽出物及び/又はトレハロースを含有するケラチノサイト収縮促進剤。
- サンキライ、シャゼンシ、ボウイ、ボウフウ、マオウ、コンズランゴ、グレープフルーツ、ブクリョウ、ブドウ、マンネンロウ、ローマカミツレ、及びセイヨウネズからなる群から選ばれる1種以上の植物若しくはその抽出物、トサカ抽出物及び/又はトレハロースを含有する毛穴収縮剤。
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JP4608017B1 (ja) * | 2010-03-09 | 2011-01-05 | 株式会社資生堂 | 経口摂取用毛穴縮小剤 |
WO2022024886A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 株式会社コーセー | 全分泌調節剤の評価及び/又は選択方法 |
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