JP2007160714A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】CSIC電極又はプリンタ側接点の表面に異物が生じたり付着したりしても、CSIC側電極とプリンタ側接点の導通を確保することができる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】液体に関する情報を記憶する記憶素子を有する液体格納手段24と、記憶素子25の素子側端子25aとの電気的接続を確保するため接続端子54を有する保持手段50と、を有する液体噴射装置10であって、液体格納手段24は、素子側端子54が接続端子25aと接触する前に、接続端子54と接触して接続端子25aの表面に生じた酸化膜を除去する酸化膜除去部材24cと、接続端子54に付着した酸化膜の削りくず及び/又は酸化膜除去部材の削りくずを払拭するための第1払拭部材26と、を有し、保持手段50は、素子側端子25aに付着した酸化膜の削りくず及び/又は酸化膜除去部材の削りくずを払拭するための第2払拭部材を有する。
【選択図】図5
【解決手段】液体に関する情報を記憶する記憶素子を有する液体格納手段24と、記憶素子25の素子側端子25aとの電気的接続を確保するため接続端子54を有する保持手段50と、を有する液体噴射装置10であって、液体格納手段24は、素子側端子54が接続端子25aと接触する前に、接続端子54と接触して接続端子25aの表面に生じた酸化膜を除去する酸化膜除去部材24cと、接続端子54に付着した酸化膜の削りくず及び/又は酸化膜除去部材の削りくずを払拭するための第1払拭部材26と、を有し、保持手段50は、素子側端子25aに付着した酸化膜の削りくず及び/又は酸化膜除去部材の削りくずを払拭するための第2払拭部材を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来、着脱式の液体カートリッジに収容された液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた
液体噴射装置として、例えば、インクを噴射する種々の種類のプリンタが開発されている
。
プリンタの中には、インクの種類、インクの残量等のユーザーに有用な情報を記憶させる記憶素子(CSIC:Customer Service Integrated Circuit)をインクカートリッジに設け、プリンタ本体側の例えば、カートリッジホルダーに、CSIC側電極に接続されるプリンタ側接点を設けたものがある。ユーザーは、CSICに記憶されたインクカートリッジの情報をプリンタ本体を介して、例えば、プリンタ本体と接続したコンピュータの表示画面に表示させることによって利用することができる。
このようなプリンタにおいては、CSIC側電極とプリンタ側接点が確実に接続され、その導通(電気的接続)を確保する必要がある。
これに対して、インクカートリッジのカートリッジホルダに対する位置決め構造を工夫して、インクカートリッジをカートリッジホルダに対して精度良く位置決めする技術が提案されている(例えば、特許文献1)
特開2005−96446号公報(図9等)
液体噴射装置として、例えば、インクを噴射する種々の種類のプリンタが開発されている
。
プリンタの中には、インクの種類、インクの残量等のユーザーに有用な情報を記憶させる記憶素子(CSIC:Customer Service Integrated Circuit)をインクカートリッジに設け、プリンタ本体側の例えば、カートリッジホルダーに、CSIC側電極に接続されるプリンタ側接点を設けたものがある。ユーザーは、CSICに記憶されたインクカートリッジの情報をプリンタ本体を介して、例えば、プリンタ本体と接続したコンピュータの表示画面に表示させることによって利用することができる。
このようなプリンタにおいては、CSIC側電極とプリンタ側接点が確実に接続され、その導通(電気的接続)を確保する必要がある。
これに対して、インクカートリッジのカートリッジホルダに対する位置決め構造を工夫して、インクカートリッジをカートリッジホルダに対して精度良く位置決めする技術が提案されている(例えば、特許文献1)
ところが、CSIC電極又はプリンタ側接点の表面に異物が生じたり付着したりすると、CSIC側電極とプリンタ側接点を精度良く位置決めしたとしても、CSIC側電極とプリンタ側接点との導通を確保することができない場合があるという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決し、CSIC電極又はプリンタ側接点の表面に異物が生じたり付着したりしても、CSIC側電極とプリンタ側接点の導通を確保することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的は、本発明にあっては、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体を格納し、前記液体に関する情報を記憶する記憶素子を有する液体格納手段と、前記液体格納手段を受け入れて保持し、前記記憶素子の素子側端子との電気的接続を確保するため接続端子を有する保持手段と、を有する液体噴射装置であって、前記液体格納手段は、前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記接続端子と接触して前記接続端子の表面に生じた酸化膜を除去する酸化膜除去部材と、前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記接続端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずを払拭するための第1払拭部材と、を有し、前記保持手段は、前記接続端子が前記素子側端子と接触する前に、前記素子側端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずを払拭するための第2払拭部材を有することを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
このような構成によれば、前記液体格納手段は、前記酸化膜除去部材を有するから、前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記接続端子の表面に生じた酸化膜を除去することができる。これは、導通不良の原因となる酸化膜を除去することができることを意味する。ただし、このとき、前記酸化膜の削りくずや前記酸化膜除去部材の削りくず
が発生し、前記接続端子に付着する場合がある。
この点、前記液体格納手段は、前記第1払拭部材を有するから、前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記接続端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずを払拭することができる。
このため、前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記酸化膜、前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずは、前記接続端子に残存しない。
が発生し、前記接続端子に付着する場合がある。
この点、前記液体格納手段は、前記第1払拭部材を有するから、前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記接続端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずを払拭することができる。
このため、前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記酸化膜、前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずは、前記接続端子に残存しない。
また、前記保持手段は、前記第2払拭部材を有するから、前記接続端子が前記素子側端子と接触する前に、前記素子側端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずを払拭することができる。
このため、前記接続端子が前記素子側端子と接触する前に、前記素子側端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずは、前記素子側端子に残存しない。
このため、前記接続端子が前記素子側端子と接触する前に、前記素子側端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずは、前記素子側端子に残存しない。
これにより、CSIC電極又はプリンタ側接点の表面に異物が生じたり付着したりしても、CSIC側電極とプリンタ側接点の導通を確保することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、インクジェット式記録装置10(以下、プリンタ10と呼ぶ)の概略構成を示す平面図である。プリンタ10は、液体噴射装置の一例である。
図1に示すように、プリンタ10は、キャリッジ23とインクカートリッジ24A乃至24Dを備えている。インクカートリッジ24A等はインクを格納している。インクは液体の一例であり、インクカートリッジ24A等は液体格納手段の一例である。
プリンタ10は、キャリッジ23にインクカートリッジ24A等が搭載されていないオフキャリッジ式のプリンタである。
図1は、インクジェット式記録装置10(以下、プリンタ10と呼ぶ)の概略構成を示す平面図である。プリンタ10は、液体噴射装置の一例である。
図1に示すように、プリンタ10は、キャリッジ23とインクカートリッジ24A乃至24Dを備えている。インクカートリッジ24A等はインクを格納している。インクは液体の一例であり、インクカートリッジ24A等は液体格納手段の一例である。
プリンタ10は、キャリッジ23にインクカートリッジ24A等が搭載されていないオフキャリッジ式のプリンタである。
キャリッジ23は駆動プーリ25と従動プーリ26とにより張設された無端のタイミン
グベルト27に取り付けられ、このタイミングベルト27がキャリッジモータ28により
駆動されることで、ガイド軸29に案内された状態で主走査方向(図1の矢印T方向)に往復移動するようになっている。
キャリッジ23の下面には、複数のノズル孔を有する記録ヘッド30が取り付けられている。この記録ヘッド30は、液体噴射ヘッドの一例である。
プリンタ10の下部端側には、印刷用紙を紙送りするときの駆動源となる紙送りモータ(図示せず)が搭載されている。紙送りモータの出力軸にはギヤが固定され、このギヤがギヤ列を介して紙送りローラ(図示せず)及び排紙ローラ(図示せず)に連結されており、印刷用紙を矢印T1方向に紙送りすることができるようになっている。
グベルト27に取り付けられ、このタイミングベルト27がキャリッジモータ28により
駆動されることで、ガイド軸29に案内された状態で主走査方向(図1の矢印T方向)に往復移動するようになっている。
キャリッジ23の下面には、複数のノズル孔を有する記録ヘッド30が取り付けられている。この記録ヘッド30は、液体噴射ヘッドの一例である。
プリンタ10の下部端側には、印刷用紙を紙送りするときの駆動源となる紙送りモータ(図示せず)が搭載されている。紙送りモータの出力軸にはギヤが固定され、このギヤがギヤ列を介して紙送りローラ(図示せず)及び排紙ローラ(図示せず)に連結されており、印刷用紙を矢印T1方向に紙送りすることができるようになっている。
キャリッジ23には、記録ヘッド30にインクを供給するサブタンク(バルブユニット
とも言う)36A乃至36Dが搭載されている。インクカートリッジ24A等及びサブタンク36A等はインク色(例えばブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)の数である、例えば、4個配設され、サブタンク36A等は各色毎にインク供給チューブ37を介して各色のインクカートリッジ24A等に接続されている。
各サブタンク36A等はインクカートリッジ24A等から取り込んだインクを一時貯留し、その貯留インクを所定圧に圧力調整して記録ヘッド30に供給するようになっている。
とも言う)36A乃至36Dが搭載されている。インクカートリッジ24A等及びサブタンク36A等はインク色(例えばブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)の数である、例えば、4個配設され、サブタンク36A等は各色毎にインク供給チューブ37を介して各色のインクカートリッジ24A等に接続されている。
各サブタンク36A等はインクカートリッジ24A等から取り込んだインクを一時貯留し、その貯留インクを所定圧に圧力調整して記録ヘッド30に供給するようになっている。
本体の端部には、インクカートリッジ24A等の上面に加圧ポンプ40を含む加圧ユニット38が搭載されている。加圧ユニット38は空気供給チューブ39を介して加圧空気をインクカートリッジ24A等に送り出す装置であり、加圧ポンプ40、圧力センサ41及び大気開放手段42を備えている。空気供給チューブ39は圧力センサ41の下流側の分配器43によって複数本、例えば本実施形態では4本に枝分かれし、分岐した各チューブがインクカートリッジ24A等の各色に接続されている。
インクカートリッジ24A等は、本体が有するカートリッジホルダ50(図3参照)に着脱可能に収容される。なお、図1においては、カートリッジホルダ50は図示を省略している。
図2は、インクカートリッジ24を示す概略図である。
なお、インクカートリッジ24と表現するときには、インクカートリッジ24A等のいずれか1つを意味するものとする。
インクカートリッジ24は、図2に示すようにインクが封入されたインクパック45と、そのインクパック45を収納するインクケース46とを備えている。インクパック45はインク排出口45aを有し、このインク排出口45aにバルブ(図示せず)を介してインク供給チューブ37が接続される。インクパック45はインク排出口45aのみが外部に露出し、それ以外の部分が気密状態でインクケース46に収納され、これによりインクケース46の内部には気密状態の空間47が形成される。
なお、インクカートリッジ24と表現するときには、インクカートリッジ24A等のいずれか1つを意味するものとする。
インクカートリッジ24は、図2に示すようにインクが封入されたインクパック45と、そのインクパック45を収納するインクケース46とを備えている。インクパック45はインク排出口45aを有し、このインク排出口45aにバルブ(図示せず)を介してインク供給チューブ37が接続される。インクパック45はインク排出口45aのみが外部に露出し、それ以外の部分が気密状態でインクケース46に収納され、これによりインクケース46の内部には気密状態の空間47が形成される。
また、インクケース46には空間47に連通する連通孔(図示省略)が形成され、この
連通孔に空気供給チューブ39が接続されることで、連通孔と空気供給チューブ39とが
連通した状態となっている。加圧ポンプ40が作動して加圧空気が排出されると、その加
圧空気が空気供給チューブ39を伝ってインクカートリッジ24内の空間47に導入され
、加圧空気の空気圧によってインクパック45が押し潰される。
これにより、インクパック45内のインクがインク供給チューブ37を介してサブタンク36A等に供給される。
このように、加圧ポンプ40の排気・吸気の繰り返しに伴い加圧空気の圧力が上昇し、インクパック45が押し潰されることでインクがサブタンク36に供給される。そのインクはサブタンク36A等で一時貯留され、圧力調整された状態で記録ヘッド30へと供給される。
プリンタ10は、ホストコンピュータやメモリーカードから取り込んだ印刷データに基づきキャリッジモータ28及び紙送りモータを駆動し、記録ヘッド30からインクを吐出して印刷処理を実行するようになっている。
連通孔に空気供給チューブ39が接続されることで、連通孔と空気供給チューブ39とが
連通した状態となっている。加圧ポンプ40が作動して加圧空気が排出されると、その加
圧空気が空気供給チューブ39を伝ってインクカートリッジ24内の空間47に導入され
、加圧空気の空気圧によってインクパック45が押し潰される。
これにより、インクパック45内のインクがインク供給チューブ37を介してサブタンク36A等に供給される。
このように、加圧ポンプ40の排気・吸気の繰り返しに伴い加圧空気の圧力が上昇し、インクパック45が押し潰されることでインクがサブタンク36に供給される。そのインクはサブタンク36A等で一時貯留され、圧力調整された状態で記録ヘッド30へと供給される。
プリンタ10は、ホストコンピュータやメモリーカードから取り込んだ印刷データに基づきキャリッジモータ28及び紙送りモータを駆動し、記録ヘッド30からインクを吐出して印刷処理を実行するようになっている。
図3は、カートリッジホルダ50等を示す概略斜視図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、カートリッジホルダ50は、インクカートリッジ24を受け入れて保持する。具体的には、インクカートリッジは、カートリッジホルダ50に対して、図3(a)の矢印A1方向に挿入されて、図3(b)の状態で固定される。
図3(a)及び図3(b)に示すように、カートリッジホルダ50は、インクカートリッジ24を受け入れて保持する。具体的には、インクカートリッジは、カートリッジホルダ50に対して、図3(a)の矢印A1方向に挿入されて、図3(b)の状態で固定される。
図4は、プリンタ10の電気的接続例を示す概略図である。
図4に示すように、プリンタ10は、制御装置7を有し、制御装置7はホストコンピュータ40のプリンタドライバ41から制御に関する信号を受信する。一方、制御装置7は、各種情報をホストコンピュータ40に送信する。
図4に示すように、制御装置7は、インクカートリッジ24A等、記録ヘッド30、キャリッジ23と接続されている。
図4に示すように、プリンタ10は、制御装置7を有し、制御装置7はホストコンピュータ40のプリンタドライバ41から制御に関する信号を受信する。一方、制御装置7は、各種情報をホストコンピュータ40に送信する。
図4に示すように、制御装置7は、インクカートリッジ24A等、記録ヘッド30、キャリッジ23と接続されている。
図5、図6及び図7は、インクカートリッジ24とカートリッジホルダ50を示す概略断面図である。図7(b)が図3(b)のB−B線概略断面図であり、図5、図6及び図7(a)の観察方向も、図7(b)と同様である。
図5に示すように、インクカートリッジ24は、IC25を有する。IC25は、内部に格納したインクに関する情報を記憶しているCSICである。インクに関する情報とは、例えば、インクの色等を示す種類や、インクの残量である。IC25は、記憶素子の一例である。
図5に示すようにIC25は、IC端子25aを有する。IC端子25aは、外部との電気的接続を確保するためのCSIC側電極である。このIC端子25aは、素子側端子の一例である。
図5に示すように、インクカートリッジ24は、IC25を有する。IC25は、内部に格納したインクに関する情報を記憶しているCSICである。インクに関する情報とは、例えば、インクの色等を示す種類や、インクの残量である。IC25は、記憶素子の一例である。
図5に示すようにIC25は、IC端子25aを有する。IC端子25aは、外部との電気的接続を確保するためのCSIC側電極である。このIC端子25aは、素子側端子の一例である。
図5に示すように、インクカートリッジ24には、リブ(突起部)24cが一体に形成されている。インクカートリッジ24とリブ24cは、ABS樹脂等の樹脂材料で射出成形によって形成される。図5に示すように、リブ24cは、矢印A1に示されるカートリッジホルダ50内におけるインクカートリッジ24の進行方向の先端部24bに配置されている。
また、リブ24cとIC25との間には、ブラシ26が配置されている。ブラシ26は、ナイロン樹脂等の樹脂材料で形成された複数のモノフィラメントで構成されており、弾性変形する。
また、リブ24cとIC25との間には、ブラシ26が配置されている。ブラシ26は、ナイロン樹脂等の樹脂材料で形成された複数のモノフィラメントで構成されており、弾性変形する。
図5に示すように、カートリッジホルダ50には、ICコネクタ52が接続されている。ICコネクタ52には弾性変形可能な端子54が配置されている。端子54は、IC端子25aとの電気的接続を確保するためのプリンタ側接点である。この端子54は、接続端子の一例である。この端子54の表面には、環境条件によって、酸化膜が生じる場合がある。
また、ICコネクタ52には、ブラシ56が配置されている。ブラシ56は、ナイロン樹脂等の樹脂材料で形成された複数のモノフィラメントで構成されており、弾性変形する。図5に示すように、ブラシ56は、カートリッジホルダ50内を矢印A1方向に進行してくるインクカートリッジ24と最初に対面するコネクタ側先端部52aに配置されている。
また、ICコネクタ52には、ブラシ56が配置されている。ブラシ56は、ナイロン樹脂等の樹脂材料で形成された複数のモノフィラメントで構成されており、弾性変形する。図5に示すように、ブラシ56は、カートリッジホルダ50内を矢印A1方向に進行してくるインクカートリッジ24と最初に対面するコネクタ側先端部52aに配置されている。
インクカートリッジ24が矢印A1方向に進行すると、図6(a)に示すように、まず、リブ24cが端子54に接触する。図5に示すように、インクカートリッジ24の上面24aに対するリブ24cの高さd2は、端子54よりも高いから、リブ24cは必ず端子54と接触するようになっている。なお、本明細書においては、高さは、インクカートリッジ24の上面24aを基準とする。
図6(a)の状態から、インクカートリッジ24が、さらに矢印A1方向に進行すると、リブ24cは端子54に接触しつつ移動する。このため、端子54の表面に酸化膜が生じている場合には、図6(b)に示すように、リブ24cは、その酸化膜を物理的に削り落とすことができる。言い換えると、リブ24cは、IC端子25aが端子54と接触する前に、端子54と接触して端子54の表面に生じた酸化膜を除去することができる。すなわち、リブ24cは、酸化膜除去部材の一例である。
図5に示すように、リブ24cの高さd2は、IC端子25aの高さd1よりも高い。このため、リブ24cは、IC端子25aが接触する端子54の部分の酸化膜を確実に除去することができる。
図5に示すように、リブ24cの高さd2は、IC端子25aの高さd1よりも高い。このため、リブ24cは、IC端子25aが接触する端子54の部分の酸化膜を確実に除去することができる。
リブ24cは樹脂材料で形成されているから、リブ24cが端子54と接触しつつ移動することによって、リブ24c自体も削られてカスが生じる。このため、リブ24cが端子54と接触しつつ移動することによって生じる削りカスQは、酸化膜の削りカスとリブ24c自体の削りカスの双方を含む。すなわち、この削りカスQは、酸化膜の削りくずの一例であり、酸化膜除去部材の削りくずの一例でもある。
この削りカスQは、図6(b)に示すように、端子54やIC端子25aに付着する場合がある。
この削りカスQは、図6(b)に示すように、端子54やIC端子25aに付着する場合がある。
図6(b)の状態から、インクカートリッジ24がさらに矢印A1方向に進行すると、図7(a)に示すように、ブラシ26が端子54に接触する。そして、ブラシ25が端子54に接触した状態で、インクカートリッジ24が矢印A1方向に進行すると、ブラシ25は弾性変形しつつ、端子54に付着した削りカスQを払拭する。言い換えると、ブラシ25は、IC端子25aが端子54と接触する前に、削りカスQを払拭する。すなわち、ブラシ25は、第1払拭部材の一例である。
図5に示すように、ブラシ26の高さd3は、IC端子25aの高さd1よりも高い。このため、ブラシ26は、IC端子25aが接触する端子54の部分の削りカスQを確実に除去することができる。
図5に示すように、ブラシ26の高さd3は、IC端子25aの高さd1よりも高い。このため、ブラシ26は、IC端子25aが接触する端子54の部分の削りカスQを確実に除去することができる。
図7(a)の状態から、インクカートリッジ24がさらに矢印A1方向に進行すると、ICコネクタ52に配置されたブラシ56が、IC端子25aに付着した削りカスQを払拭する。言い換えると、ブラシ56は、端子54がIC端子25aと接触する前に、IC端子25aに付着した削りカスQを払拭する。すなわち、ブラシ56は、第2払拭部材の一例である。
図5に示すように、ブラシ56の高さd4は、IC端子25aの高さd1よりも低い。このため、ブラシ56は、IC端子25aに付着した削りカスQを確実に除去することができる。
図5に示すように、ブラシ56の高さd4は、IC端子25aの高さd1よりも低い。このため、ブラシ56は、IC端子25aに付着した削りカスQを確実に除去することができる。
図7(a)の状態から、インクカートリッジ24がさらに矢印A1方向に進行すると、図7(b)に示すように、IC端子25aと端子54が接触する。このとき、ICコネクタ52の端子54の表面で、IC端子25aと接触する部分には、酸化膜も削りカスQも存在しない状態である。また、IC端子25aには削りカスQが存在しない状態である。この状態で、インクカートリッジ24はカートリッジホルダ50に固定される。これにより、IC端子25aと端子54は確実に導通が確保される。
プリンタ10は、上述のように構成されている。
上述のように、インクカートリッジ24は、リブ24cを有するから、IC端子25aがICコネクタ52の端子54と接触する前に、端子54の表面に生じた酸化膜を除去することができる。これは、導通不良の原因となる酸化膜を除去することができることを意味する。ただし、このとき、酸化膜の削りくずやリブ24cの削りくず(削りカスQ)が発生し、端子54に付着する場合がある。
この点、インクカートリッジ54は、ブラシ26を有するから、端子54がIC端子25aと接触する前に、端子54に付着した削りカスQを払拭することができる。
このため、端子54がIC端子25aと接触する前に、削りカスQは、端子54に残存しない。
上述のように、インクカートリッジ24は、リブ24cを有するから、IC端子25aがICコネクタ52の端子54と接触する前に、端子54の表面に生じた酸化膜を除去することができる。これは、導通不良の原因となる酸化膜を除去することができることを意味する。ただし、このとき、酸化膜の削りくずやリブ24cの削りくず(削りカスQ)が発生し、端子54に付着する場合がある。
この点、インクカートリッジ54は、ブラシ26を有するから、端子54がIC端子25aと接触する前に、端子54に付着した削りカスQを払拭することができる。
このため、端子54がIC端子25aと接触する前に、削りカスQは、端子54に残存しない。
また、ICコネクタ52は、ブラシ56を有するから、端子54がIC端子25aと接触する前に、IC端子25aに付着した削りカスQを払拭することができる。
このため、端子54がIC端子25aと接触する前に、IC端子25aに付着した削りカスQは、IC端子25aに残存しない。
このため、端子54がIC端子25aと接触する前に、IC端子25aに付着した削りカスQは、IC端子25aに残存しない。
これにより、CSIC電極又はプリンタ側接点の表面に異物が生じたり付着したりしても、CSIC側電極とプリンタ側接点の導通を確保することができる。
本発明は、インクジェット式記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
また、上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
10・・・プリンタ、23・・・キャリッジ、24・・・インクカートリッジ、24c・・・リブ、25・・・IC、25a・・・IC端子、26・・・ブラシ、30・・・記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、40・・・加圧ポンプ、50・・・カートリッジホルダ、52・・・ICコネクタ、54・・・端子、56・・・ブラシ
Claims (1)
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体を格納し、前記液体に関する情報を記憶する記憶素子を有する液体格納手段と、
前記液体格納手段を受け入れて保持し、前記記憶素子の素子側端子との電気的接続を確保するため接続端子を有する保持手段と、
を有する液体噴射装置であって、
前記液体格納手段は、
前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記接続端子と接触して前記接続端子の表面に生じた酸化膜を除去する酸化膜除去部材と、
前記素子側端子が前記接続端子と接触する前に、前記接続端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずを払拭するための第1払拭部材と、
を有し、
前記保持手段は、
前記接続端子が前記素子側端子と接触する前に、前記素子側端子に付着した前記酸化膜の削りくず及び/又は前記酸化膜除去部材の削りくずを払拭するための第2払拭部材を有することを特徴とする液体噴射装置。
Priority Applications (1)
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JP2005359990A JP2007160714A (ja) | 2005-12-14 | 2005-12-14 | 液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005359990A JP2007160714A (ja) | 2005-12-14 | 2005-12-14 | 液体噴射装置 |
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Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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---|---|
JP (1) | JP2007160714A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-12-14 JP JP2005359990A patent/JP2007160714A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8585193B2 (en) | 2011-08-30 | 2013-11-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing fluid cartridge, printing apparatus, and use of printing fluid cartridge |
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US9358798B2 (en) | 2011-08-30 | 2016-06-07 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing fluid cartridge, printing apparatus, and use of printing fluid cartridge |
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