JP2007160356A - ダイクッション機構の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧シリンダによって駆動されるダイクッション装置において、クッション圧力を所望の圧力に制御する。
【解決手段】制御装置10は、圧力指令Pcを作成する圧力指令作成部52と、ダイクッション機構18を駆動する油圧シリンダの作動油の圧力Pfbを検出する圧力検出部48とを備え、圧力検出部48によって検出される作動油の圧力Pfbと圧力指令作成部52によって作成される圧力指令Pcの値との差分に基づいて、油圧シリンダに作動油を供給するための油圧ポンプ42を駆動するためのサーボモータ44の動作を制御する。こうして、制御装置10は、油圧シリンダへ供給される作動油の圧力を調整して、油圧シリンダによってダイクッション機構18に発生させるクッション圧力を可変的に制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイクッション機構の制御装置、特に油圧シリンダによってクッションパッドを駆動するダイクッション機構の制御装置に関する。
曲げ、絞り、打ち抜き等のプレス加工を行うプレス機械は、一般に、プレス加工に用いる第1の型を支持し直線的に往復動する支持部材(一般にスライドと称する)に対し、第2の型を支持する支持部材(一般にボルスタと称する)の側から所定の力(圧力)を加えるダイクッション装置を備えている。このダイクッション装置は、クッションパッドと、クッションパッドを駆動するための駆動機構とを備え、クッションパッドは、スライド(又は第1の型)がクッションパッド上に載置されたワークに衝突した後、スライドに所定の力(圧力)を加えながらスライドと共に移動するように構成されている。クッションパッドの駆動機構としては、油圧シリンダやサーボモータ等が使用され得る。このようなダイクッション装置を用いることにより、プレス加工の際にクッションパッドとスライド(又は第1の型)との間にワークの加工部分の周辺領域を挟持し、ワークに不要な皺が発生することを防止することができる。
クッションパッドの駆動機構として油圧シリンダを用いる場合、所定の圧力に予め調整された作動油を油圧タンクやアキュムレータに貯留し、これら油圧タンクやアキュムレータと油圧シリンダとを接続する配管を弁によって開閉することによって、油圧シリンダがクッションパッドに付与する力(以下、クッション圧力と称する)を制御することが一般的である。例えば、特許文献1のダイクッション装置では、サーボモータによって駆動される油圧ポンプを用いて第1の圧力(高圧)に昇圧された作動油を貯留するアキュムレータと、加圧空気によって加圧され第2の圧力(定圧)に昇圧された作動油を貯留する密閉油タンクとを設け、アキュムレータと油圧シリンダを接続する配管と密閉油タンクと油圧シリンダを接続する配管をそれぞれ弁で開閉することにより、クッション圧力を制御するようにしている。
特開2001−79694号公報
プレス加工の加工精度を向上させるためには、クッションパッドがスライドと共に移動する間、クッションパッドでワークをスライド又は第1の型に押し付ける力、すなわちクッション圧力をスライドの位置(すなわちクッションパッドの位置)に応じて制御することが望ましい。ところが、従来の油圧シリンダを用いたダイクッション装置では、予め定められた圧力の作動油を貯留したアキュムレータや油タンクと油圧シリンダとを接続する配管を弁で開閉することのみによってクッション圧力を制御するので、クッション圧力の調整は困難であり、プレス加工中にクッション圧力を所望の値に可変的に調整することはできなかった。
よって、本発明の目的は、上記従来技術に存する問題を解消して、油圧シリンダによって駆動されるダイクッション装置において、クッション圧力を所望の圧力に制御することを可能とさせることにある。
本発明は、上記目的に鑑み、油圧ポンプにより作動油を供給されてダイクッションのクッションパッドを駆動する油圧シリンダの動作を制御することによって、前記クッションパッドからワークに付与する力を可変的に制御するダイクッション機構の制御装置であって、所望の圧力の作動油が油圧シリンダに供給されるように、前記油圧ポンプを駆動するためのサーボモータの動作を制御するようにしたダイクッション機構の制御装置を提供する。
前記制御装置は、前記所望の圧力に等しい圧力指令を作成するための圧力指令作成手段と、前記油圧シリンダの作動油の圧力を検出するための圧力検出手段とを備え、前記圧力検出手段によって検出される作動油の圧力と前記圧力指令作成手段によって作成される圧力指令の値との差分に基づいて前記サーボモータの動作を制御することが好ましい。
一つの実施形態において、前記制御装置は、前記圧力検出手段によって検出される作動油の圧力と前記圧力指令作成手段によって作成される圧力指令の値との差分から直接的に前記サーボモータに対するトルク指令を作成し、作成されたトルク指令に基づいて前記サーボモータの動作を制御する。この場合、前記制御装置は、前記サーボモータの速度又はダイクッションの速度を速度フィードバックとして検出するための速度検出手段をさらに備え、前記速度検出手段によって検出された速度フィードバックを用いて補正された前記トルク指令に基づいて前記サーボモータのトルク制御を行ってもよい。
他の実施形態において、前記制御装置は、前記サーボモータの速度を速度フィードバックとして検出するための速度検出手段をさらに備え、前記圧力検出手段によって検出される作動油の圧力と前記圧力指令作成手段によって作成される圧力指令の値との差分から前記サーボモータに対する速度指令を作成し、前記速度検出手段によって検出された前記サーボモータの速度フィードバックと前記作成された速度指令とに基づいて前記サーボモータの速度制御を行う。
本発明のダイクッション機構の制御装置は、前記クッションパッドの位置に応じて前記所望の圧力を決定することが好ましい。
本発明のダイクッション機構の制御装置によれば、従来技術のように、油圧シリンダに作動油を供給するための配管上の弁の開閉によって作動油の圧力を調整するのではなく、油圧シリンダに作動油を供給する油圧ポンプを駆動するためのサーボモータの動作を直接的に制御することにより、油圧シリンダに発生させる力又は圧力(すなわち、クッション圧力)を調整するので、ダイクッション機構のクッション圧力の調整を容易になる。したがって、クッション圧力を可変的に且つ高精度に制御することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に基づく制御装置10を備えたプレス機械12の基本構成を示す模式図である。図1を参照すると、プレス機械12は、上下方向に往復動するスライド14と、該スライド14の下にスライド14と対向して配置されるボルスタ16と、ボルスタ16の下方に設けられたダイクッション機構18と、ダイクッション機構18の作動を制御する制御装置10とを備える。スライド14上には上型20が取り付けられている一方、ボルスタ16上には下型22が取り付けられており、スライド14上に取り付けられた上型20がボルスタ16上に取り付けられた下型22に対して、所定の速度で接近及び離反するように、スライド14の動作が制御される。
ボルスタ16は、床面に設置されたベース24上にダンパ26を介して支持されており、スライド14から上型20と下型22とを介してボルスタ16に伝わる衝撃力が減衰されてベース24及び床面に伝達するようになっている。
ダイクッション機構18は、上型20と下型22との間にワークWを挟んでプレス加工する際に、上型20をワークWに接触させてから上型20と下型22とを閉じさせた後に再び上型20をワークWから離反させるまで、上型20と下型22との間に位置するワークWの縁部を所望の力Fで上型20に押し付けながらスライド14及び上型20と共に移動し、ワークWの縁部にしわ等が発生するのを防止する機能を果たす。ダイクッション機構18は、クッションパッド28と、クッションパッド28を昇降させるための油圧発生機構30とを含んでいる。クッションパッド28の上面には、クッションパッド28からボルスタ16に設けられた孔を通って下型22の上方まで延びるクッションピン32を介して略環状のしわ押さえプレート34が支持されており、このしわ押さえプレート34の上にワークWが載置されている。
油圧発生機構30は、油圧シリンダ36と、作動油を貯留するための油タンク38と、油圧シリンダ36と油タンク38とを接続する配管40と、油圧シリンダ36に油タンク38の作動油を供給し又は油圧シリンダ36内の作動油を油タンク38に排出させるために配管40上に設けられた油圧ポンプ42とを含んでいる。また、油圧ポンプ42はサーボモータ44によって駆動されており、サーボモータ44の回転速度や出力トルクを増減させることにより、油圧シリンダ36に供給する作動油の圧力を増減させることができるようになっている。
プレス加工の際、制御装置10は、クッションパッド28がその位置に応じた力又は圧力(すなわち、クッション圧力)FでワークWを上型20に押し付けるように、ダイクッション機構18の動作を制御する。本発明の制御装置10は、このようにクッションパッド28の位置に応じてクッション圧力Fを調整するために、クッションパッド28の位置に応じて油圧ポンプ42を駆動するためのサーボモータ44の動作を制御し、油圧シリンダ36に供給する作動油の圧力を変化させるようにしている。
サーボモータ44の動作の制御方式には、速度指令に基づいてサーボモータ44を制御する速度制御方式とトルク指令に基づいてサーボモータ44を制御するトルク制御方式とがある。以下で、それぞれの方式をとる場合の制御装置10の構成を説明する。
図2は、速度制御方式を採用した本発明によるダイクッション機構18の制御装置10の第1の実施形態を示す機能ブロック図である。図2を参照すると、第1の実施形態の制御装置10は、ダイクッション機構18のクッションパッド28の位置を検出するためのダイクッション位置検出部46と、油圧発生機構30の配管40内の作動油の圧力を検出するための圧力検出部48と、サーボモータ44の回転位置を検出するためのサーボモータ位置検出部50とを備える。ダイクッション位置検出部46は、例えば、ベース24上でクッションパッド28の側方に隣接して設けられた公知のリニアスケールによって構成され、圧力検出部48は、例えば、圧力センサなどの圧力検出器によって構成される。また、サーボモータ位置検出部50は、例えば、サーボモータ44に取り付けられたエンコーダ等によって構成される。
制御装置10は、さらに、圧力指令作成部52と、圧力制御処理部54と、速度制御処理部56と、トルク指令補正処理部58と、電流制御処理部60と、モータドライバ62とを含んでいる。圧力指令作成部52は、ダイクッション位置検出部46によって検出されたクッションパッド28の位置に基づいて、圧力指令Pcを作成する。圧力指令Pcは、油圧シリンダ36に発生させるべき圧力の値に対応する値である。圧力指令作成手段52は、上記の機能を果たすことができるプロセッサ、ROM、RAMのようなメモリ、これらに記憶されているプログラム等によって実現される。
圧力制御処理部54は、圧力フィードバック制御を行う部分であり、圧力指令作成部52によって作成された圧力指令Pcと圧力検出部48によって検出された作動油の圧力(圧力フィードバック)Pfbとの差分すなわち圧力偏差Perrを演算し、演算により求められた圧力偏差Perrから以下の式(1)により速度指令Vcを作成する。
Figure 2007160356
ここで、tは時間である。また、Kppは速度指令作成用比例制御器係数、Kipは速度指令作成用積分制御器係数であり、いずれも予め実験等により定められる。
このように、圧力制御処理部54は上記式(1)の処理を行うPI制御器によって実現される。
速度制御処理部56は、速度フィードバック制御を行う部分であり、圧力制御処理部54によって作成された速度指令Vcとサーボモータ速度検出手段によって検出されたサーボモータ44の速度(速度フィードバック)Vfbとの差分すなわち速度偏差Verrを演算し、演算により求められた速度偏差Verrから以下の式(2)によりトルク指令Tcを作成する。
Figure 2007160356
ここで、tは時間である。また、Kpvはトルク指令作成用比例制御器係数、Kivはトルク指令作成用積分器係数であり、予め実験等により定められる定数である。
このように、速度制御処理部56は、上記式(2)の処理を行うPI制御器によって実現される。なお、サーボモータ44の速度を検出するためのサーボモータ速度検出手段は、サーボモータ44の回転位置を検出するサーボモータ位置検出部50と、検出されたサーボモータ44の回転位置を微分する微分器64とによって構成されている。もちろん、サーボモータ44の速度を直接的に検出する速度センサなどによって構成されるサーボモータ速度検出手段で、サーボモータ44の速度を検出してもよい。
トルク指令補正処理部58は、トルクの安定化及び高精度の圧力調整を実現するために、必要に応じて設けられるものであり、必須の構成要素ではない。トルク指令補正処理部58は、トルクの安定化及び高精度の圧力調整を実現するために、圧力制御処理部54によって作成されたトルク指令Tcを補正する。図4及び図5にトルク指令補正処理部58の構成例が示されている。
図4(a)〜(c)に示されているトルク指令補正処理部58は、いずれも、サーボモータ44の速度フィードバックVfbからトルク指令補正量Tpを決定し、決定されたトルク指令補正量Tp分だけトルク指令Tcを補正し、補正トルク指令Tc´を求める。
図4(a)に示されているトルク指令補正処理部58は、微分器70と比例変換器72とから構成されており、サーボモータ44の速度フィードバックVfbを微分器70で微分した信号を比例変換することにより、トルク指令補正量Tpを決定する。比例変換器72の比例係数Ksは、トルク指令補正処理部58によって決定されたトルク補正量Tpで補正した補正トルク指令Tc´に基づいてサーボモータ44を作動させたときにトルクが安定化するように実験等により定められる。また、図4(b)に示されているトルク指令補正処理部58は、微分器74とPI制御器76とにより構成されており、サーボモータ44の速度フィードバックVfbを微分器74で微分した信号に基づいてPI制御することにより、トルク指令補正量Tpを決定する。さらに、図4(c)に示されているトルク指令補正処理部58は、微分器78とローパスフィルタ80とにより構成されており、サーボモータ44の速度フィードバックVfbを微分器78で微分した信号をローパスフィルタ80に通すことにより、トルク指令補正量Tpを決定する。
PI制御器76及びローパスフィルタ80の特性は、トルク指令補正処理部58によって決定されたトルク補正量Tpで補正した補正トルク指令Tc´に基づいてサーボモータを作動させたときにトルクが安定化するように設定される。なお、サーボモータ44の速度フィードバックVfbは、図3に示されているように、サーボモータ位置検出部50によって検出されたサーボモータ44の回転位置を微分器64で微分することにより得てもよく、サーボモータ44の速度を直接的に検出することにより得てもよい。
一方、図5(a)〜(c)に示されているトルク指令補正処理部58は、いずれも、ダイクッション機構18のクッションパッド28の速度フィードバックVfbcに基づいてトルク指令補正量Tpを決定し、決定されたトルク指令補正量Tp分だけトルク指令Tcを補正して、補正トルク指令Tc´を求める。
図5(a)に示されているトルク指令補正処理部58は、微分器82と比例変換器84とから構成されており、クッションパッド28の速度フィードバックVfbcを微分器82で微分した信号を比例変換することにより、トルク指令補正量Tpを決定する。比例変換器84の比例係数Ksは、トルク指令補正処理部58によって決定されたトルク補正量Tpで補正した補正トルク指令Tc´に基づいてサーボモータ44を作動させたときにトルクが安定化するように実験等により定められる。また、図5(b)に示されているトルク指令補正処理部58は、微分器86とPI制御器88とにより構成されており、クッションパッド28の速度フィードバックVfbcを微分器86で微分した信号に基づいてPI制御することにより、トルク指令補正量Tpを決定する。さらに、図5(c)に示されているトルク指令補正処理部58は、微分器90とローパスフィルタ92とにより構成されており、クッションパッド28の速度フィードバックVfbcを微分器90で微分した信号をローパスフィルタ92に通すことにより、トルク指令補正量Tpを決定する。
PI制御器88及びローパスフィルタ92の特性は、トルク指令補正処理部58によって決定されたトルク補正量Tpで補正した補正トルク指令Tc´に基づいてサーボモータを作動させたときにトルクが安定化するように設定される。なお、クッションパッド28の速度フィードバックVfbcは、図3に示されているように、ダイクッション位置検出部46によって検出されたクッションパッド28の位置を微分器65で微分することにより得てもよく、クッションパッド28の速度を直接的に検出することにより得てもよい。
電流制御処理部60は、速度制御処理部56によって作成されたトルク指令Tc又はトルク指令補正処理部58によって決定されたトルク指令補正量Tpだけトルク指令Tcを補正した補正トルク指令Tc´に基づいて、電流指令Ccを求める。実際には、サーボモータ44に対するトルク指令と電流指令とは単純な比例関係を有するので、サーボモータ44のトルク定数Ktの逆数をトルク指令Tc又は補正トルク指令Tc´に掛けることによって電流指令Ccを求めればよい。電流制御処理部60は、上記の機能を果たすことができるプロセッサ、ROM、RAMのようなメモリ、これらに記憶されているプログラム等によって実現される。
また、モータドライバ62は、このようにして求められた電流指令Ccに基づいて、アンプ66を通してサーボモータ44に所定の電流を供給し、サーボモータ44を駆動する。
図3は、トルク制御方式を採用した本発明によるダイクッション機構18の制御装置10の第2の実施形態を示す機能ブロック図である。図3を参照すると、第2の実施形態の制御装置10は、第1の実施形態と同様に、ダイクッション位置検出部46と、圧力検出部48と、サーボモータ位置検出部50とを備える。これらは、第1の実施形態と同じものであるので、同じ参照符号で表されており、ここでは詳しい説明を省略する。
制御装置10は、さらに、圧力指令作成部52と、圧力制御処理部68と、トルク指令補正処理部58と、電流制御処理部60と、モータドライバ62とを含んでいる。圧力指令作成部52は、第1の実施形態の圧力指令作成部と同じものであり、ダイクッション位置検出部46によって検出されたクッションパッド28の位置に基づいて、圧力指令Pcを作成する。
第2の実施形態の圧力制御処理部68は、圧力フィードバック制御を行う点において第1の実施形態の圧力制御処理部54と共通するが、出力が速度指令Vcではなくトルク指令Tcである点において第1の実施形態の圧力制御処理部54と異なっている。すなわち、第2の実施形態の圧力制御処理部68は、圧力指令作成部52によって作成された圧力指令Pcと圧力検出部48によって検出された作動油の圧力(圧力フィードバック)Pfbとから求められた圧力偏差Perrから、以下の式(3)により直接的にトルク指令Tcを作成する。
Figure 2007160356
ここで、tは時間である。また、Kpp´はトルク指令作成用比例制御器係数、Kip´はトルク指令作成用積分制御器係数であり、予め実験等により定められる定数である。
このように、圧力制御処理部68もPI制御器によって実現される。
トルク指令補正処理部58は、トルクの安定化及び高精度の圧力調整を実現するために必要に応じて設けられ、圧力制御処理部68によって作成されたトルク指令Tcを補正する。トルク指令補正処理部58は、第1の実施形態のトルク指令補正処理部と同じものであるので、ここでは詳しく説明しない。
電流制御処理部60は、圧力制御処理部68によって作成されたトルク指令Tc又はトルク指令補正処理部58によって求められたトルク指令補正量Tpだけトルク指令Tcを補正した補正トルク指令Tc´に基づいて、電流指令Ccを求める。第2の実施形態の電流制御処理部60も第1の実施形態の電流制御処理部と同じものであるので、ここでは詳しく説明しない。
また、モータドライバ62は、第1の実施形態と同じように、このようにして求められた電流指令Ccに基づいて、アンプ66を通してサーボモータ44に所定の電流を供給し、サーボモータ44を駆動する。
次に、図6及び図7を参照して、第1の実施形態の制御装置10によってダイクッション機構18を制御する方法を説明する。
制御装置10は、最初に、ダイクッション位置検出部46によってクッションパッド28の位置を検出する(ステップS1)。次に、圧力指令作成部52が、検出されたクッションパッド28の位置に基づいて、圧力指令Pcを作成する(ステップS2)。次に、制御装置10の圧力制御処理部54が、圧力検出部48によって検出された油圧発生機構30の配管40内における作動油の圧力(すなわち油圧シリンダ36内の作動油の圧力)を圧力フィードバックPfbとして取得し(ステップS3)、式(1)に基づいて、圧力フィードバック制御を行う。具体的には、圧力制御処理部54は、取得した圧力フィードバックPfbと圧力指令Pcとの差分すなわち圧力偏差Perrを演算する(ステップS5)と共に、ステップS5で求めた圧力偏差Perrにサンプリング時間tsを掛けた値を前回サイクルまでの圧力偏差Perrの積分Pi0(ステップS4)に加算することにより圧力偏差Perrの時間積分Piを演算し(ステップS6)、次式を用いて速度指令Vcを求める(ステップS7)。
Vc=Kpp×Perr+Kip×Pi
ここで、Kppは速度指令作成用比例制御器係数、Kipは速度指令作成用積分制御器係数である。
次に、制御装置10は、サーボモータ44の速度フィードバックVfbを取得する(ステップS8)。速度フィードバックVfbは、サーボモータ位置検出部50からの出力であるサーボモータ44の回転位置を微分器62で微分することによって得てもよく、サーボモータ44の速度を直接的に検出することによって得てもよい。次に、制御装置10の速度制御処理部56が、速度フィードバックVfbを用いて、式(2)に基づいて、速度フィードバック制御を行う。具体的には、速度制御処理部56は、取得した速度フィードバックVfbと速度指令Vcとの差分すなわち速度偏差Verrを演算する(ステップS10)と共に、演算された速度偏差Verrにサンプリング時間tsを掛けた値を前回サイクルまでの速度偏差Verrの積分Vi0(ステップS9)に加算することにより速度偏差Verrの時間積分Viを演算し(ステップS11)、次式を用いてトルク指令Tcを求める(ステップS12)。
Tc=Kpv×Verr+Kiv×Vi
ここで、Kpvはトルク指令作成用比例制御器係数、Kivはトルク指令作成用積分制御器係数である。
次に、トルク指令補正処理部58は、クッションパッド28の速度フィードバック又はサーボモータ44の速度フィードバックに基づいてトルク指令補正量Tpを決定し、決定されたトルク指令補正量Tp分だけトルク指令Tcを補正し、補正トルク指令Tc´を求める(ステップS13)。電流制御処理部60は、求められた補正トルク指令Tc´にトルク定数Ktの逆数を掛けることによって、電流指令Ccを求める(ステップS14)。制御装置10は、求められた電流指令Ccをモータドライバ62に伝達することにより、アンプ66を通してサーボモータ44の動作を制御し(ステップS15)、再びステップS1に戻って、次の制御サイクルを開始する。
次に、図6及び図8を参照して、第2の実施形態の制御装置10によってダイクッション機構18を制御する方法を説明する。
第2の実施形態の制御装置10によってダイクッション機構18を制御する方法は、津力制御処理部68によって圧力偏差Perrから直接的にトルク指令Tcを求め、求められたトルク指令Tc又はこれをトルク指令補正処理部58によって補正した補正トルク指令Tc´を電流制御処理部60に引き渡す点を除き、第1の実施形態の制御装置による制御方法と同じである。すなわち、第2の実施形態の制御装置10では、図6に示されているステップS1からステップS6までの手順に従って、圧力指令作成部52が圧力指令Pcを作成し、圧力制御処理部68がこれと検出された圧力フィードバックPfbとから圧力偏差Perr及び圧力偏差Perrの積分Piを演算する。
次に、圧力制御処理部68は、式(3)又は次式を用いてトルク指令Tcを求める(ステップS16)。
Tc=Kpp´×Perr+Kip´×Pi
ここで、Kpp´はトルク指令作成用比例制御器係数、Kip´はトルク指令作成用積分制御器係数である。
次に、トルク指令補正処理部58は、クッションパッド28の速度フィードバック又はサーボモータ44の速度フィードバックに基づいてトルク指令補正量Tpを決定し、決定されたトルク指令補正量Tp分だけトルク指令Tcを補正し、補正トルク指令Tc´を求める(ステップS17)。電流制御処理部60は、求められた補正トルク指令Tc´にトルク定数Ktの逆数を掛けることによって、電流指令Ccを求める(ステップS18)。制御装置10は、求められた電流指令Ccをモータドライバ62に伝達することにより、アンプ66を通してサーボモータ44の動作を制御し(ステップS19)、再びステップS1に戻って、次の制御サイクルを開始する。
以上、本発明の好ましい実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、好ましい実施形態に限定されるものではない。例えば、好ましい実施形態では、作成されたトルク指令Tcをトルク指令補正処理部58によって補正しているが、トルク指令Tcを補正せずにそのまま電流制御処理部60に引き渡してもよい。
本発明に基づく制御装置を備えたプレス機械の基本構成を示す模式図である。 速度制御方式を採用した本発明によるダイクッション機構の制御装置の第1の実施形態を示す機能ブロック図である。 トルク制御方式を採用した本発明によるダイクッション機構の制御装置の第2の実施形態を示す機能ブロック図である。 サーボモータの速度フィードバックに基づいてトルク指令を補正するトルク指令補正処理部の例を示す機能ブロック図である。 ダイクッションの速度フィードバックに基づいてトルク指令を補正するトルク指令補正処理部の例を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態及び第2の実施形態の制御装置に共通する制御手順を示すフローチャートである。 図6に示されている制御手順以降の第1の実施形態の制御装置における制御手順を示すフローチャートである。 図6に示されている制御手順以降の第2の実施形態の制御装置における制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 制御装置
12 プレス機械
18 ダイクッション機構
28 クッションパッド
36 油圧シリンダ
42 油圧ポンプ
44 サーボモータ
46 ダイクッション位置検出部
48 圧力検出部
50 サーボモータ位置検出部
52 圧力指令作成部
54 圧力制御処理部

Claims (6)

  1. 油圧ポンプにより作動油を供給されてダイクッション機構のクッションパッドを駆動する油圧シリンダの動作を制御することによって、前記クッションパッドがワークに付与する力を可変的に制御するダイクッション機構の制御装置であって、
    所望の圧力の作動油が前記油圧シリンダに供給されるように、前記油圧ポンプを駆動するためのサーボモータの動作を制御することを特徴とするダイクッション機構の制御装置。
  2. 前記制御装置は、前記所望の圧力に等しい圧力指令を作成するための圧力指令作成手段と、前記油圧シリンダの作動油の圧力を検出するための圧力検出手段とを備え、前記圧力検出手段によって検出される作動油の圧力と前記圧力指令作成手段によって作成される圧力指令の値との差分に基づいて前記サーボモータの動作を制御する、請求項1に記載のダイクッション機構の制御装置。
  3. 前記制御装置は、前記圧力検出手段によって検出される作動油の圧力と前記圧力指令作成手段によって作成される圧力指令の値との差分から直接的に前記サーボモータに対するトルク指令を作成し、作成されたトルク指令に基づいて前記サーボモータの動作を制御する、請求項2に記載のダイクッション機構の制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記サーボモータの速度又はダイクッションの速度を速度フィードバックとして検出するための速度検出手段をさらに備え、前記速度検出手段によって検出された速度フィードバックを用いて補正された前記トルク指令に基づいて前記サーボモータのトルク制御を行う、請求項3に記載のダイクッション機構の制御装置。
  5. 前記制御装置は、前記サーボモータの速度を速度フィードバックとして検出するための速度検出手段をさらに備え、前記圧力検出手段によって検出される作動油の圧力と前記圧力指令作成手段によって作成される圧力指令の値との差分から前記サーボモータに対する速度指令を作成し、前記速度検出手段によって検出された前記サーボモータの速度フィードバックと前記作成された速度指令とに基づいて前記サーボモータの速度制御を行う、請求項2に記載のダイクッション機構の制御装置。
  6. 前記制御装置は、前記クッションパッドの位置に応じて前記所望の圧力を決定する、請求項1から請求項5の何れか一項に記載のダイクッション機構の制御装置。
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