JP2007158141A - 電子部品装着装置および電子部品装着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持ツールを交換する際に、保持ツールを再現性よくホーンに固定する。
【解決手段】電子部品装着装置では、一端に超音波振動子が固定されたホーン51の他端側の部位に挿入孔511が形成される。形状記憶合金にて形成される環状のツール固定部材54は、挿入孔511内に配置されるとともに保持ツール53が圧入され、加熱による形状復元作用によりツール固定部材54の当接部位543a,543bが挿入孔511の内側面512に当接してホーン51に対して保持ツール53が固定される。これにより、保持ツール53を交換する際に、保持ツール53を再現性よくホーン51に固定することができ、電子部品の振動特性を一定に保って質の高い接合を安定して行うことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子部品を回路基板に装着する技術に関する。
従来より、プリント基板等の回路基板に電子部品を装着する装置では、部品保持部に保持された電子部品の電極と回路基板の電極とを接合する様々な方法が利用されており、電子部品を短時間で接合することができる方法の1つとして超音波を利用する接合方法(以下、「超音波接合」という。)が知られている。超音波接合では、回路基板に押圧された電子部品に超音波振動を付与することにより振動させ、電子部品の電極(例えば、バンプが形成されている。)と回路基板の電極とを電気的に接合する。
ところで、電子部品装着装置では、電子部品を吸着保持する保持ツールの保持面が電子部品との摩擦により摩耗したり、保持面に異物が付着する等により、保持面が理想的な状態から変化して、保持面に吸着された電子部品が回路基板に対して傾いてしまうことがある。このような場合、保持面を研磨することにより保持面の再生や異物の除去が行われる。また、研磨により保持ツールが所定の長さ以下となると、保持ツールの交換が行われる。保持ツールの交換は、回路基板への装着対象の電子部品の種類が変更される際にも行われる場合がある。
なお、特許文献1では、半導体チップの電極上に金ボールを形成するバンプボンディング装置において、一端に超音波振動子が固定されるとともに中心軸に沿って伸びるホーンの他端側の端部に、端面からホーンの中心軸に沿って伸びるスリットにて分割される2つの対称形状の部位を形成し、これらの部位の間にてツールを偏りなく挟持する手法が開示されている。
特開2004−134563号公報
ところで、電子部品装着装置において、特許文献1の手法を応用することにより、ホーンの先端にて2つの対称形状の部位により保持ツールを挟持する場合であっても、保持ツールがホーンとほぼ線接触(または、点接触)している状態で支持されるため、保持ツールの交換の前後にて保持ツールとホーンとの間の接触状態の再現性が低くなり、電子部品の振動特性にばらつきが生じて質の高い接合を安定して行うことが困難となってしまう。
また、ホーンに孔を形成し、保持ツールを当該孔に圧入することにより保持ツールをホーンに強固に固定することも考えられるが、ホーンが過度に変形してしまうと電子部品の振動特性に影響が生じてしまう。さらに、ホーンと保持ツールとを一体的に形成することも考えられるが、保持ツールの交換時にホーンを含む部材の全体を交換しなければならず、電子部品の装着に係るコストの増大を招いてしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、保持ツールを交換する際に、保持ツールを再現性よくホーンに固定することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電子部品を回路基板に装着する電子部品装着装置であって、電子部品を保持する部品保持部と、前記部品保持部を介して前記電子部品を回路基板に向けて押圧する押圧機構と、前記部品保持部を介して前記電子部品に所定の振動方向の超音波振動を付与する超音波振動子とを備え、前記部品保持部が、一端に前記超音波振動子が固定されたホーンと、前記ホーンの他端側の部位に形成された挿入孔に挿入され、先端にて電子部品を保持する保持ツールと、形状記憶合金にて形成されるとともに前記挿入孔の内側面と前記保持ツールとの間に配置され、温度変化による形状復元作用により、少なくとも前記挿入孔の内側面に当接して前記ホーンに対して前記保持ツールを固定するツール固定部材とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子部品装着装置であって、前記ツール固定部材の前記保持ツールへの固定が、前記形状復元作用から独立している。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電子部品装着装置であって、前記ツール固定部材が、貫通孔に前記保持ツールが圧入される環状の部材であり、前記ツール固定部材の外側面の複数の当接部位のみが前記挿入孔の前記内側面に当接することにより前記ツール固定部材が前記ホーンに固定される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子部品装着装置であって、前記複数の当接部位が、前記貫通孔の中心軸を含むとともに前記振動方向に垂直な面に関して面対称である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子部品装着装置であって、前記ツール固定部材の前記貫通孔が、内側面上の前記振動方向に関して互いに対向する位置に、前記中心軸に平行に伸びる同形状の2つの溝を有し、前記ツール固定部材が、前記2つの溝のそれぞれの縁にて前記保持ツールと当接する。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の電子部品装着装置であって、前記貫通孔の前記中心軸に垂直な面による前記ツール固定部材の断面の外形が、前記振動方向に長い楕円である。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の電子部品装着装置であって、電子部品の回路基板への装着時に前記保持ツールを加熱する加熱部をさらに備え、前記加熱部により、前記ツール固定部材が、形状を復元する温度まで加熱される。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の電子部品装着装置であって、電子部品の回路基板への装着が繰り返される間、前記加熱部により、前記ツール固定部材の温度が前記形状復元作用を生じる温度に維持される。
請求項9に記載の発明は、電子部品を回路基板に装着する電子部品装着方法であって、a)一端に超音波振動子が固定されたホーンの他端側の部位に形成された挿入孔に、電子部品保持用の保持ツールを挿入し、温度変化で変形する形状記憶合金にて形成されたツール固定部材を前記挿入孔の内側面と前記保持ツールとの間に配置することにより前記ホーンに対して固定された前記保持ツールにて電子部品を保持する工程と、b)前記ホーンおよび前記保持ツールを介して前記電子部品を回路基板に向けて押圧する工程と、c)前記超音波振動子により前記ホーンおよび前記保持ツールを介して前記電子部品に所定の振動方向の超音波振動を付与することにより、前記電子部品を前記回路基板に固定する工程とを備える。
本発明によれば、保持ツールを交換する際に、保持ツールを再現性よくホーンに固定することができる。
また、請求項3の発明では、ツール固定部材の部品点数を減少させることができ、請求項4および5の発明では、電子部品の振動特性を向上することができる。
また、請求項6の発明では、電子部品の振動特性を容易に向上することができ、請求項7の発明では、電子部品の装着に用いられる加熱部を用いて、保持ツールをホーンに固定する際における加熱を容易に行うことができる。
また、請求項8の発明では、電子部品の回路基板上への装着を行っている間に、ツール固定部材をホーンに強固に固定することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る電子部品装着装置1を示す正面図であり、図2は電子部品装着装置1の平面図である。電子部品装着装置1は、発光ダイオード(LED)チップ等の微細な電子部品を反転した後に、プリント基板等の回路基板9上への電子部品の装着と電極の接合(すなわち、実装)とを同時に行う、いわゆる、フリップチップ実装装置である。
電子部品装着装置1は、回路基板9を保持する基板保持部2を備え、基板保持部2の上方(図1中に示す(+Z)側)には、基板保持部2に保持された回路基板9に電子部品を装着する部品装着ユニット3が設けられ、基板保持部2の(−X)側には、部品装着ユニット3に電子部品を供給する部品供給部4が設けられる。また、基板保持部2と部品供給部4との間には、部品供給部4により部品装着ユニット3に供給された電子部品を撮像する撮像部60が設けられ、回路基板9の(+X)側には、部品装着ユニット3の装着ヘッド5において電子部品に当接する先端部を研磨する研磨部7が設けられる。電子部品装着装置1では、これらの機構が制御部10により制御されることにより、回路基板9に対する電子部品の装着が行われる。
基板保持部2は、回路基板9を保持するステージ21、および、ステージ21を図1中のY方向に移動するステージ移動機構22を備える。研磨部7はステージ21の(+X)側に取り付けられており、ステージ移動機構22によりステージ21と一体的にY方向に移動する。研磨部7は、平らで水平な研磨面711を有するシート状の研磨部材71、および、研磨部材71を保持する研磨部材保持部72を備える。
部品装着ユニット3は、部品装着部31および部品装着部31をX方向に移動する装着部移動機構32を備え、部品装着部31は、電子部品を保持しつつ回路基板9に装着する装着ヘッド5を有する。部品装着部31には、装着ヘッド5を昇降する昇降機構33が設けられる。なお、装着ヘッド5の詳細については後述する。
図1および図2に示すように、部品供給部4は、所定の位置に電子部品を配置する部品配置部41、部品配置部41から電子部品を取り出して保持する供給ヘッド42、供給ヘッド42をX方向に移動する供給ヘッド移動機構43、および、供給ヘッド42を回動および僅かに昇降する回動機構44を備える。部品配置部41は、多数の電子部品が載置される部品トレイ411、部品トレイ411を保持するステージ412、並びに、部品トレイ411をステージ412と共にX方向およびY方向に移動するトレイ移動機構413を備える。供給ヘッド42は、吸着により保持した電子部品を部品装着部31の装着ヘッド5に供給する供給コレット421(図1参照)を備える。供給コレット421は、先端に形成された吸引口から吸引を行うことによって電子部品を吸着して保持する。
部品供給部4では、回路基板9に装着される予定の多数の電子部品が、回路基板9に接合される電極部が形成された側の面(実装後の状態における下面であり、以下、「接合面」という。)を(+Z)側に向けて(すなわち、回路基板9に装着される向きとは反対向きに)部品トレイ411上に載置されている。なお、本実施の形態では、電子部品の電極部は、電極パターン上に金(Au)にて形成された突起バンプであるが、実装される電子部品によっては電極部はメッキバンプ等であってもよく、電極パターン自体であってもよい。また、バンプは電子部品の電極パターン上に設けられる代わりに、回路基板9の電極上に設けられてもよい。
撮像部60は、装着部移動機構32による部品装着部31(特に、装着ヘッド5)の移動経路上であって部品装着部31の移動と干渉しない位置(本実施の形態では移動経路の真下)に設けられ、装着ヘッド5に保持された電子部品を(−Z)側から撮像する。
図3は、装着ヘッド5近傍を拡大して示す図である。図3の装着ヘッド5は、図3中のX方向に平行な中心軸J1に沿って伸びるホーン51を有し、ホーン51の一端には超音波振動子52が固定される。また、ホーン51の他端側の部位(実際には、他端側の端部から僅かに内側の部分)には、図3中のZ方向に平行な中心軸J2を中心とする挿入孔511が形成され、挿入孔511にはZ方向に沿う棒状の保持ツール53が挿入される。ホーン51の内部には、中心軸J1に沿って加熱部である棒状のヒータ361が設けられる。内部に電熱線を有するヒータ361は電流供給部362に接続され、ヒータ361により保持ツール53が所定の温度に加熱される。ホーン51はヘッド支持部34を介してシャフト35に取り付けられており、昇降機構33(図1参照)によりシャフト35がZ方向に移動することにより、装着ヘッド5が回路基板9や研磨面711に対して相対的に昇降する。
保持ツール53は、好適な振動特性および振動伝達特性を有するステンレス鋼により形成されており、後述する電子部品の装着時に、たわみ振動が生じない長さ(Z方向の長さ)とされている。保持ツール53の中心部には、電子部品8の吸引吸着に利用される真空吸引用の吸引路532が形成されており、吸引路532は、保持ツール53の(+Z)側の端部(すなわち、上端部)において、チューブ352を介してヘッド支持部34およびシャフト35に形成された吸引路351に接続される。吸引路351は図示省略のポンプに接続されており、吸引吸着により保持ツール53の柱状の先端部531にて電子部品8が保持される。電子部品8の装着の際には、X方向に振動する超音波振動が、超音波振動子52によりホーン51および保持ツール53を介して先端部531に保持される電子部品8に付与される。以下の説明において、X方向を振動方向とも呼ぶ。
図4は、ホーン51、ツール固定部材54および保持ツール53を示す分解断面図であり、図3中の中心軸J2を含むX軸に垂直な断面を示している。また、図5は、ホーン51の挿入孔511の内部を示す図であり、(+Z)側から(−Z)方向を向いて挿入孔511を見た様子を示している。なお、図5では挿入孔511から内側(中心軸J2側)のみを図示している。
挿入孔511の中心軸J2に垂直な断面は円形とされており、図4に示すように、挿入孔511の保持ツール53側((−Z)側)の部分では、内側面512の直径が小さくされ、内側面512の直径が変化する位置において中心軸J2に垂直な方向に広がる環状の支持面513が形成されている。挿入孔511の内部には、中心軸J2を中心とする貫通孔541を有する環状のツール固定部材54(いわゆる、ブシュ)が保持ツール53とは反対側から挿入される。ツール固定部材54は、例えばニッケル−チタン合金等の形状記憶合金にて形成され、図5に示すように、ツール固定部材54の中心軸J2に垂直な面による断面の外形は、ホーン51が伸びる振動方向(X方向)に僅かに長く、かつ、中心軸J2の位置を中心とする楕円とされる。ツール固定部材54では、外側面上において最も(+X)側の部位および最も(−X)側の部位(図5中にて符号543a,543bを付す部位であり、以下、「当接部位543a,543b」と呼ぶ。)のみが挿入孔511の内側面512に当接してツール固定部材54がホーン51の挿入孔511内にて固定される。ツール固定部材54の断面形状は、Z方向のいずれの位置においても同じであり、ツール固定部材54の外側面上の2つの当接部位543a,543bは、中心軸J2を含むとともに振動方向に垂直な面に関して面対称となっている。また、ツール固定部材54は(−Z)側の端面が挿入孔511内の支持面513に当接して、ツール固定部材54の(−Z)方向への移動が制限される。
図5に示すツール固定部材54の貫通孔541の内側面上において、振動方向に関して互いに対向する2つの位置(すなわち、貫通孔541の内側面上の最も(+X)側の位置および最も(−X)側の位置)には、中心軸J2に平行に両端面まで伸びる2つの溝542がそれぞれ形成される。各溝542は中心軸J2に平行な方向に伸びる円筒面の一部であり、2つの溝542は同形状、かつ、中心軸J2を含むX方向に垂直な面に関して対象となっている。
図4に示す円柱状の保持ツール53の(+Z)側の固定端部533では、直径が他の部位よりも小さくされ、他の部位との間で直径が変化する位置においてZ方向に垂直な方向に広がる環状の当接面534が形成されている。保持ツール53の固定端部533は、挿入孔511内のツール固定部材54の貫通孔541にホーン51の(−Z)側から圧入される。図5に示すように貫通孔541の中心軸J2に垂直な断面形状は、Y方向の長さがX方向よりも僅かに長い楕円となっており、保持ツール53の(+Y)側および(−Y)側のそれぞれにおいて、保持ツール53の外周面と貫通孔541の内側面との間には微小な間隙が存在する。保持ツール53の固定端部533の外周面は、2つの溝542の4個の縁の部位に当接し、これらの部位のそれぞれから、符号81を付す矢印にて示す方向(ほぼ中心軸J2に向かう方向)の力の作用を受けて保持ツール53とツール固定部材54とが強固に固定される。保持ツール53と貫通孔541との間の当接位置は、中心軸J2を含むX方向に垂直な面に関して対象となっている。また、図4の保持ツール53の当接面534はホーン51の(−Z)側の部位に当接し、保持ツール53の(+Z)側への移動が制限される。なお、挿入孔511の支持面513よりも(−Z)側の直径は、保持ツール53の固定端部533の直径よりも大きくされ、保持ツール53の固定端部533とホーン51とは接触しない。
以上のように、装着ヘッド5では、ホーン51、保持ツール53およびツール固定部材54により、電子部品を保持する部品保持部50が構成され、超音波振動子52からの超音波振動が部品保持部50を介して電子部品に付与される。なお、部品保持部50には、他の構成が追加されてもよい。
ここで、保持ツール53のホーン51への固定において重要な役割を果たすツール固定部材54を作製する作業について図6を参照しつつ説明する。ツール固定部材54を作製する際には、まず、ニッケル−チタン合金等の形状記憶効果を有する材料(形状記憶合金)が準備され(ステップS11)、この材料が加工されて加工部材が作製される(ステップS12)。
図7は作製された加工部材64を示す平面図である。図7に示すように、加工部材64は環状とされ、中心軸J3を中心とする貫通孔641を有する。加工部材64の中心軸J3に垂直な断面の外形は楕円とされ、その長軸の長さ(長径)D1は、短軸の長さ(短径)D2の1.05倍以上1.08倍以下とされる。このとき、長径D1はホーン51の挿入孔511の直径よりも大きくされ、短径D2は挿入孔511の直径よりも小さくされる。また、貫通孔641の内側面上において長軸の方向に関して互いに対向する位置には中心軸J3に平行に伸びる同形状の2つの溝642が形成される。図7の加工部材64は、所定の温度に加熱されることにより、その形状(図7に示す形状)が記憶される(ステップS13)。なお、予め所定の形状が記憶された加工部材を図7に示す形状に加工することにより、図7の形状が記憶された加工部材が作製されてもよい。
続いて、加工部材64の貫通孔641に保持ツール53の固定端部533よりも僅かに小さい直径の棒部材(後述の図8中にて符号98を付して示し、直径をF1にて示している。)が挿入され、この状態で、次の加工部材64の変形が行われる(ステップS14)。
図8は変形後の加工部材64を示す図である。加工部材64の変形は、専用の金型(図8中に符号99を付して二点鎖線にて示す。)を用いてプレス加工により行われ、図8に示す加工部材64の外形の長径D3がホーン51の挿入孔511の直径よりも僅かに小さくされる。ただし、図8の加工部材64においても長径D3は短径D4よりも僅かに大きい。このとき、加工部材64の変形前の長径D1に対する長径の変形量(すなわち、(D1−D3))の割合は、この形状記憶合金における復元可能な変形範囲内である8%以下とされる。そして、加工部材64から棒部材98が抜き取られることにより、ツール固定部材54が完成する。なお、ツール固定部材54では、形状復元作用が生じる温度が例えば、150〜200℃とされる。
図9は、電子部品装着装置1における電子部品の回路基板9への装着に係る動作の流れを示す図である。ここで、電子部品装着装置1では、保持ツールが所定の量だけ摩耗した場合や装着対象の電子部品の種類が変更される場合に、予め取り付けられている保持ツールを取り外した後に、新たな保持ツール53をホーン51に固定すること(すなわち、保持ツール53の交換)が行われる。図9では、保持ツール53の交換を行い、その後、電子部品を実際に回路基板9上に装着する一連の動作の流れを示している。
電子部品装着装置1では、まず、保持ツールおよびツール固定部材(使用済みの保持ツールおよびツール固定部材)がホーン51から抜き取られ(ステップS21)、その後、図10に示すように、ホーン51の挿入孔511に新たに使用する保持ツール53が中心軸J2に沿って挿入される。そして、保持ツール53とは反対側から、新たに使用するツール固定部材54が挿入孔511に挿入されることにより、ツール固定部材54の貫通孔541が塑性変形しつつツール固定部材54が固定端部533(図4参照)に嵌め込まれて保持ツール53に固定され、挿入孔511の内側面と保持ツール53との間に配置される(ステップS22)。また、ツール固定部材54の中心軸J2に垂直な楕円の断面において、長軸の方向が振動方向に沿うように挿入孔511内にて向きが調整される。
続いて、図3に示すヒータ361によりホーン51を介してツール固定部材54が所定の温度(例えば、200℃であり、以下、「処理温度」という。)まで加熱されることにより、ツール固定部材54が形状の復元を開始し、図5に示すようにツール固定部材54の外側面上の当接部位543a,543bが挿入孔511の内側面512に当接する。このとき、ツール固定部材54の外側面において、(+X)側の部分が(+X)方向に移動し、(−X)側の部分が(−X)方向に移動するため、各当接部位543a,543bが挿入孔511の内側面512に対して面接触しつつ、図5中に符号82a,82bを付す矢印にて示す方向の力を作用させる。また、図5に示す状態においても保持ツール53とツール固定部材54との固定が維持されるため、当接部位543a,543bと挿入孔511の内側面512との間で高い密着性を確保しつつ、保持ツール53がツール固定部材54を介してホーン51に対して強固に固定され、保持ツール53の交換が完了する(ステップS23)。保持ツール53の交換後も、図3のヒータ361による保持ツール53の加熱が継続され、保持ツール53が処理温度にて保たれる。
保持ツール53の交換が完了すると、次に電子部品の回路基板9への実装が行われる。電子部品の実装では、まず、図1の部品供給部4においては、多数の電子部品が接合面を(+Z)側に向けて載置された部品トレイ411が、予め図1中の(−X)側に位置している供給ヘッド42の下方にてトレイ移動機構413により移動し、電子部品の接合面が供給コレット421により吸着保持される。次に、供給ヘッド42が反転しつつ供給ヘッド移動機構43により(+X)方向へと移動し、図1中に二点鎖線にて示す位置に位置する。このとき、供給コレット421と、図1中に二点鎖線にて示す受渡位置に位置する部品装着部31の装着ヘッド5とが対向する。
続いて、昇降機構33により装着ヘッド5が僅かに下降し、電子部品の上面が装着ヘッド5により吸引吸着されるとともに供給コレット421による吸引が停止され、装着ヘッド5が供給コレット421から電子部品を受け取って先端部531(図3参照)にて吸着保持する(ステップS24)。電子部品の供給が完了すると、昇降機構33により装着ヘッド5が僅かに上昇し、供給ヘッド42が、元の位置へと退避する。供給ヘッド42の退避と並行して、部品装着部31が撮像部60の真上へと移動し、撮像部60により装着ヘッド5の先端部531に保持される電子部品が撮像される。撮像部60からの出力である画像データは制御部10に送られ、制御部10では画像データに基づいて部品装着部31が制御され、装着ヘッド5がZ方向に伸びる軸を中心に回動して電子部品の姿勢が補正される。なお、制御部10により、電子部品の姿勢が補正不可能な状態である(すなわち、吸着エラーが生じている)と判断された場合には、電子部品の装着動作が中止されて装着ヘッド5が図示省略の部品回収機構の上方へと移動し、電子部品が部品回収機構により回収される。
部品装着部31は、装着部移動機構32によりさらに(+X)方向へと移動し、回路基板9上の電子部品の装着予定位置の上方に位置する。装着ヘッド5は回路基板9に向けて下降して接合面に形成されたバンプと回路基板9上の電極とが接触し、押圧機構である昇降機構33により電子部品が、基板保持部2に保持される回路基板9に対して押圧される(ステップS25)。装着ヘッド5では、図4の保持ツール53の当接面534がホーン51の(−Z)側の部位に当接しているため、電子部品を保持ツール53を介して高荷重にて回路基板9に押圧することができる。続いて、この状態で(すなわち、電子部品の回路基板9への押圧に並行して)、図3に示す超音波振動子52によりホーン51および保持ツール53を介して超音波振動が電子部品8に付与されることにより、電子部品8のバンプが回路基板9の電極に対して電気的に接合され、電子部品8の装着と同時に接合(すなわち、実装)が行われる(ステップS26)。
このとき、振動方向(X方向)に関して対称となる位置にて図5のツール固定部材54の外側面が挿入孔511の内側面512に当接してホーン51とツール固定部材54とが振動方向に関して強固に固定され、かつ、貫通孔541の内側面上にて振動方向に関して互いに対向する同形状の2つの溝542の縁にてツール固定部材54と保持ツール53とが強固に固定されるため、電子部品8の振動特性を一定に保って質の高い接合を行うことができる。
電子部品8の装着が終了すると、吸引を停止した装着ヘッド5が昇降機構33により電子部品8から離れて上昇し、続いて、先端部531(正確には、先端部531の電子部品8に当接する面)の研磨が必要か否かが確認される。先端部531の研磨は、先端部531に凝着した電子部品8の基板の成分を除去するために行われる。研磨が必要であると判断された場合には(ステップS27)、装着ヘッド5が研磨部7の上方へと移動し、先端部531が研磨部材71に押圧されつつ超音波振動子52により振動が付与されることにより、先端部531の研磨が行われる(ステップS28)。
先端部531の研磨が終了すると、あるいは、研磨が不要であると判断された場合には(ステップS27)、電子部品の装着を継続するか否かが確認され、継続する場合には(ステップS29)、部品装着部31が受渡位置へと移動し、取り出された電子部品が装着ヘッド5の先端部531にて吸着保持され、回路基板9に電子部品を装着する動作が繰り返される(ステップS24〜S28)。電子部品装着装置1では、電子部品の装着動作を繰り返す間においても、ヒータ361による保持ツール53の加熱が継続され、保持ツール53が処理温度にて保たれる。そして、必要な個数の電子部品が回路基板9上に装着されると、電子部品の装着動作が終了する(ステップS29)。
ここで、図11に比較例として示すように、ホーン91の先端部において超音波振動子92の振動方向に垂直な方向から2つの部位911,912にて保持ツール93を挟持する(いわゆる、割締め構造の)部品保持部では、保持ツールの交換時に保持ツール93を挟持するための固定用のネジ94を常時同じトルクにて締め付けたとしても、保持ツール93はホーン91の部位911,912とほぼ線接触した状態で支持されるため、保持ツールを交換する度に保持ツール93とホーン91との接触状態が変化してしまう。その結果、保持ツール93の先端の振幅や軌跡が保持ツールの交換の度に変動し、質の高い接合を安定して行うことができなくなる。また、固定用のネジ94を用いる割締め構造ではホーン91に変形が生じ、振動特性に影響が生じる場合がある。
これに対し、電子部品装着装置1では、形状記憶合金にて形成されるとともに保持ツール53に固定されるツール固定部材54が設けられ、温度変化による形状復元作用によりツール固定部材54の当接部位543a,543bが挿入孔511の内側面512に密着するように当接してホーン51に対して保持ツール53が固定される。これにより、保持ツール53を交換する際に、保持ツール53を再現性よくホーン51に固定することができ、電子部品の振動特性を一定に保って質の高い接合を安定して行うことができる。また、部品保持部50では、図11のホーン91のように先端部に特別な加工を行ったり、固定用のネジ94を挿入する必要がないため、保持ツール53の固定に要する部材の小型化を図りつつ、これらの部材による電子部品の振動特性への影響を低減することができる。さらに、保持ツール53の交換作業の簡素化も図られる。
図11の比較例では、振動方向に垂直な方向に関して保持ツール93がホーン91により挟持されるのみであるため、超音波振動子92からの超音波振動を保持ツール93に適切に伝達できない場合があり、この場合、電子部品の振動特性が低減してしまう。これに対し、電子部品装着装置1では、ツール固定部材54の断面の外形を振動方向に長い楕円とすることより、振動方向に垂直な面に関して対称となる位置にてツール固定部材54の外側面が挿入孔511の内側面512に当接するため、図11の比較例に比べて電子部品の振動特性を向上することが容易に実現される。
さらに、電子部品装着装置1では、電子部品の回路基板9への装着が繰り返される間、ヒータ361によりツール固定部材54の温度が形状復元作用を生じる温度に維持されることにより、電子部品の回路基板9上への装着を行っている間に、ツール固定部材54がホーン51に強固に固定された状態を維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記実施の形態における部品保持部50の構造は一例であって、装着対象の電子部品の種類等に応じて適宜変更されてよい。例えば、図12.Aに示すように、中心軸J1に垂直な断面の外形が矩形のホーン51aに保持ツール53およびツール固定部材54が取り付けられた部品保持部50aが用いられてもよい。また、図12.Bに示す部品保持部50bのように、ホーン51bの超音波振動子とは反対側の端部の部位において、ホーン51bの本体510から着脱可能なブロック部材5101が設けられ、ブロック部材5101にツール固定部材54および保持ツール53bが挿入される挿入孔511aが形成されてもよい。図12.Bの部品保持部50bは、例えば、大型のLEDチップの装着に用いられ、電子部品が比較的大きな力にて回路基板9に向けて押圧される場合であっても、たわみが生じないように保持ツール53bの長さが短くなっている。なお、大型のLEDチップの装着に用いられる保持ツールでは先端面の大きさは、例えば、直径1mm(先端面が矩形とされる場合には、1mm四方)程度とされる。さらに、図13に示すように、保持ツール53cの先端部531cが、ホーン51cの挿入孔511内に位置するような部品保持部50cが用いられてもよい。この場合、保持ツール53cを挿入孔511内に挿入した際に、先端部531cとは反対側の端部がホーン51cよりも上方に位置するように固定端部533cを長くすることにより、保持ツールの交換時における保持ツール53cの取り外しが容易になる。
また、上記実施の形態では、環状のツール固定部材54に保持ツール53が圧入されることから、ツール固定部材54の保持ツール53への固定がツール固定部材54の形状復元作用から独立している(すなわち、ツール固定部材54の形状復元作用の影響を受けない)が、ツール固定部材の保持ツール53への固定をツール固定部材の形状復元作用により行うことも可能である。例えば、ホーン51の挿入孔511内において、保持ツール53の振動方向の両側((+X)側および(−X)側)に2つのブロック状の部材がツール固定部材としてそれぞれ設けられる。これらの部材は形状記憶合金にて形成され、加熱されて形状を復元することにより、各部材が振動方向の両側に伸びて、保持ツール53の外側面と挿入孔511の内側面との双方に当接し、保持ツール53がホーン51に固定される。すなわち、形状記憶合金の形状復元作用によりツール固定部材の保持ツール53への固定、および、ツール固定部材のホーン51への固定の双方が実現される。
このように、電子部品装着装置1では、形状記憶合金にて形成されるツール固定部材が、ホーン51の挿入孔511の内側面512と保持ツール53との間に配置された状態で加熱され、少なくとも挿入孔511の内側面512に当接してホーン51に対して固定されるのであるならば、保持ツール53をホーン51に対して再現性よく固定することが可能なツール固定部材を様々な構造にて実現することができる。ただし、ツール固定部材の部品点数を減少させて保持ツール53の交換を容易に行うには、ツール固定部材を保持ツール53が挿入される環状の1つの部材とすることが好ましい。
保持ツール53が圧入されるツール固定部材54の貫通孔541の形状は、例えば図14.Aに示す貫通孔541aのように断面がX方向に長い楕円としたり、図14.Bに示す貫通孔541bのように断面がY方向に長い楕円とすることも可能である。電子部品の振動特性の向上を図るという観点では、ツール固定部材の貫通孔の内側面上において振動方向に関して互いに対向する位置に、貫通孔に沿って伸びるとともに同形状の2つの溝を形成し、2つの溝の縁にて保持ツールを強固に固定することが好ましい。
上記実施の形態では、電子部品の装着に用いられる加熱部を用いて保持ツール53をホーン51に固定する際における加熱が容易に行われるが、電子部品装着装置1では、必ずしも加熱を伴う超音波接合が行われる必要はない。この場合、保持ツール53の交換時におけるツール固定部材54の加熱は外部のヒータを用いて行われる。
電子部品装着装置1により装着される電子部品8はLEDチップ以外に、例えば、半導体レーザ等の半導体発光素子、パッケージされたIC、抵抗やコンデンサといった微細チップ等の半導体、あるいは、SAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)フィルタやカメラモジュール等の半導体以外の電子部品であってもよく、回路基板9は、ガラス、半導体等の樹脂以外の材料により形成されたものであってもよい。
本発明は、半導体発光素子、他の半導体ベアチップ、さらには他の種類の電子部品を、超音波を利用して回路基板に装着する電子部品装着装置に利用可能である。
電子部品装着装置を示す正面図 電子部品装着装置を示す平面図 装着ヘッド近傍を拡大して示す図 部品保持部を示す分解断面図 ホーンの挿入孔の内部を示す図 ツール固定部材を作製する作業の流れを示す図 作製途上のツール固定部材を示す平面図 作製途上のツール固定部材を示す平面図 電子部品の回路基板への装着に係る動作の流れを示す図 装着ヘッドを示す斜視図 比較例の装着ヘッドを示す斜視図 部品保持部の他の例を示す斜視図 部品保持部のさらに他の例を示す斜視図 部品保持部のさらに他の例を示す分解断面図 ツール固定部材の他の例を示す平面図 ツール固定部材のさらに他の例を示す平面図
符号の説明
1 電子部品装着装置
8 電子部品
9 回路基板
33 昇降機構
50,50a〜50c 部品保持部
51,51a〜51c ホーン
52 超音波振動子
53,53b,53c 保持ツール
54 ツール固定部材
361 ヒータ
511,511a 挿入孔
512 面
541,541a,541b 貫通孔
542 溝
543a,543b 当接部位
J2 中心軸
S22〜S26,S29 ステップ

Claims (9)

  1. 電子部品を回路基板に装着する電子部品装着装置であって、
    電子部品を保持する部品保持部と、
    前記部品保持部を介して前記電子部品を回路基板に向けて押圧する押圧機構と、
    前記部品保持部を介して前記電子部品に所定の振動方向の超音波振動を付与する超音波振動子と、
    を備え、
    前記部品保持部が、
    一端に前記超音波振動子が固定されたホーンと、
    前記ホーンの他端側の部位に形成された挿入孔に挿入され、先端にて電子部品を保持する保持ツールと、
    形状記憶合金にて形成されるとともに前記挿入孔の内側面と前記保持ツールとの間に配置され、温度変化による形状復元作用により、少なくとも前記挿入孔の内側面に当接して前記ホーンに対して前記保持ツールを固定するツール固定部材と、
    を備えることを特徴とする電子部品装着装置。
  2. 請求項1に記載の電子部品装着装置であって、
    前記ツール固定部材の前記保持ツールへの固定が、前記形状復元作用から独立していることを特徴とする電子部品装着装置。
  3. 請求項2に記載の電子部品装着装置であって、
    前記ツール固定部材が、貫通孔に前記保持ツールが圧入される環状の部材であり、前記ツール固定部材の外側面の複数の当接部位のみが前記挿入孔の前記内側面に当接することにより前記ツール固定部材が前記ホーンに固定されることを特徴とする電子部品装着装置。
  4. 請求項3に記載の電子部品装着装置であって、
    前記複数の当接部位が、前記貫通孔の中心軸を含むとともに前記振動方向に垂直な面に関して面対称であることを特徴とする電子部品装着装置。
  5. 請求項4に記載の電子部品装着装置であって、
    前記ツール固定部材の前記貫通孔が、内側面上の前記振動方向に関して互いに対向する位置に、前記中心軸に平行に伸びる同形状の2つの溝を有し、
    前記ツール固定部材が、前記2つの溝のそれぞれの縁にて前記保持ツールと当接することを特徴とする電子部品装着装置。
  6. 請求項4または5に記載の電子部品装着装置であって、
    前記貫通孔の前記中心軸に垂直な面による前記ツール固定部材の断面の外形が、前記振動方向に長い楕円であることを特徴とする電子部品装着装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の電子部品装着装置であって、
    電子部品の回路基板への装着時に前記保持ツールを加熱する加熱部をさらに備え、
    前記加熱部により、前記ツール固定部材が、形状を復元する温度まで加熱されることを特徴とする電子部品装着装置。
  8. 請求項7に記載の電子部品装着装置であって、
    電子部品の回路基板への装着が繰り返される間、前記加熱部により、前記ツール固定部材の温度が前記形状復元作用を生じる温度に維持されることを特徴とする電子部品装着装置。
  9. 電子部品を回路基板に装着する電子部品装着方法であって、
    a)一端に超音波振動子が固定されたホーンの他端側の部位に形成された挿入孔に、電子部品保持用の保持ツールを挿入し、温度変化で変形する形状記憶合金にて形成されたツール固定部材を前記挿入孔の内側面と前記保持ツールとの間に配置することにより前記ホーンに対して固定された前記保持ツールにて電子部品を保持する工程と、
    b)前記ホーンおよび前記保持ツールを介して前記電子部品を回路基板に向けて押圧する工程と、
    c)前記超音波振動子により前記ホーンおよび前記保持ツールを介して前記電子部品に所定の振動方向の超音波振動を付与することにより、前記電子部品を前記回路基板に固定する工程と、
    を備えることを特徴とする電子部品装着方法。
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