JP2007157544A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池を通過した空気を燃料電池の上流へ循環させる燃料電池システムにおいて、循環する空気の流量を制御して燃料電池の負荷に応じた空気をカソードに供給することのできる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】本発明の燃料電池システム1は、燃料電池2を通過した空気を燃料電池2の上流へ循環させる空気循環流路15を備え、燃料電池2のセル電圧が予め設定された所定電圧VL以下となるように空気供給装置10の回転数と空気流量調整弁13の開度をコントロールして空気循環流路15を流れる空気の循環流量を制御することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の燃料電池システム1は、燃料電池2を通過した空気を燃料電池2の上流へ循環させる空気循環流路15を備え、燃料電池2のセル電圧が予め設定された所定電圧VL以下となるように空気供給装置10の回転数と空気流量調整弁13の開度をコントロールして空気循環流路15を流れる空気の循環流量を制御することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料電池を通過した酸化剤ガスを燃料電池の上流へ循環させる燃料電池システムに係り、特に燃料電池のセル電圧に基づいて循環させる酸化剤ガスの流量を制御する燃料電池システムに関する。
近年の環境問題、特に自動車の排気ガスによる大気汚染や二酸化炭素による地球温暖化の問題に対して、クリーンな排気及び高いエネルギー効率を可能とする電力源として、燃料電池技術が注目されている。
この燃料電池は、燃料ガスである水素ガスと酸化剤ガスである空気とを燃料電池スタックに供給し、電気化学反応を起こして発電するエネルギー変換システムである。このような燃料電池システムの中には、空気循環ブロアを備えて燃料電池を通過したカソード排ガスを燃料電池の上流へ循環させ、カソードへ供給されるガスに混入するようにしているものがある。この従来例では、燃料電池を通過したカソード排ガスを燃料電池の上流へ循環させる再循環ラインを備え、燃料電池のカソード入口におけるカソードガスの温度が所定の範囲になるように再循環ラインを流れるガスの流量を制御している(特許文献1参照)。
特開平7−161371号公報
上述した従来の燃料電池システムでは、カソードガスの温度に基づいて再循環ラインを流れるガスの流量を制御しているので、燃料電池の負荷に関係なく再循環ラインの流量が調整されてしまい、低負荷のときに燃料電池のセル電圧の上昇を抑制して燃料電池の劣化を防止するような運転をすることができなかった。また、高負荷のときには比較的酸素濃度の高い空気を供給して燃料電池の発電効率を高くするような運転をすることができなかった。
上述した課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学反応により反応させて発電する燃料電池と、前記燃料電池を通過した酸化剤ガスを前記燃料電池の上流へ循環させる酸化剤循環流路と、前記燃料電池の運転制御及び前記酸化剤循環流路の循環流量を制御する制御手段とを備えた燃料電池システムであって、前記制御手段は前記燃料電池の最高セル電圧もしくは平均セル電圧が予め設定された所定電圧以下となるように前記酸化剤循環流路を流れる酸化剤ガスの循環流量を制御することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムでは、燃料電池のセル電圧が予め設定された所定電圧以下となるように酸化剤循環流路を流れる酸化剤ガスの循環流量を制御するので、燃料電池の負荷に応じた酸化剤ガスをカソードに供給することが可能となる。特に、低出力時またはOCV状態のときに燃料電池のセル電圧が所定電圧以下となるように循環する酸化剤ガスの流量を制御することができ、これによって電圧サイクル及びOCV状態において高電位による電極触媒の劣化を抑制することができる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、燃料ガスと酸化剤ガスとが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池2と、燃料電池システム1を制御するコントローラ(制御手段)3と、水素ガスを貯蔵する高圧水素タンク4と、高圧水素タンク4から燃料電池2のアノードに水素ガスを供給する水素供給流路5と、アノードに供給される水素ガスの圧力を調節する水素調圧弁6と、燃料電池2で消費されなかった水素ガスを再循環させる水素循環流路7と、水素循環流路7内の水素ガスを循環させる水素循環ポンプ8と、燃料電池2における反応で使用されない不純物を水素循環流路7から排出するパージ弁9と、外部から吸入した空気を加圧して燃料電池2のカソードに供給する空気供給装置(酸化剤ガス供給装置)10と、空気供給装置10に吸入される空気から異物を取り除く空気フィルタ11と、空気供給装置10から燃料電池2のカソードへ空気を供給する空気供給流路12と、燃料電池2のカソードにおける空気流量を調整する空気流量調整弁13と、燃料電池2のカソード排ガスを外部へ排気する排気流路14と、燃料電池2を通過した空気を燃料電池2の上流へ循環させる空気循環流路(酸化剤循環流路)15と、空気循環流路15における空気の流れを遮断する遮断弁16とを備えている。
ここで、上述した燃料電池システム1において、燃料電池2ではアノードに燃料ガスである水素ガスが供給され、カソードに酸化剤ガスである空気が供給されて以下に示す電気化学反応によって発電が行われている。
アノード(燃料極) :H2→2H++2e- (1)
カソード(酸化剤極):2H++2e-+(1/2)O2→H2O (2)
また、燃料電池2に水素ガスを供給する水素供給系では、高圧水素タンク4から水素供給流路5を通じて燃料電池2のアノードに水素ガスが供給され、水素調圧弁6の開度を調節することによって燃料電池2における水素ガスの圧力が所望の圧力になるように制御されている。また、燃料電池2のアノードで消費されなかった水素ガスは水素循環ポンプ8によって水素循環流路7を通じて燃料電池2のアノードに再循環されている。さらに、燃料電池2のアノード出口にはパージ弁9が設置され、水素供給系内に蓄積した窒素を排出している。
カソード(酸化剤極):2H++2e-+(1/2)O2→H2O (2)
また、燃料電池2に水素ガスを供給する水素供給系では、高圧水素タンク4から水素供給流路5を通じて燃料電池2のアノードに水素ガスが供給され、水素調圧弁6の開度を調節することによって燃料電池2における水素ガスの圧力が所望の圧力になるように制御されている。また、燃料電池2のアノードで消費されなかった水素ガスは水素循環ポンプ8によって水素循環流路7を通じて燃料電池2のアノードに再循環されている。さらに、燃料電池2のアノード出口にはパージ弁9が設置され、水素供給系内に蓄積した窒素を排出している。
一方、酸化剤ガスである空気を供給する空気供給系では、空気フィルタ11を介して外気から空気が吸入され、空気供給装置10によって加圧された空気を燃料電池2のカソードに供給している。カソードにおける空気圧は図示していない空気圧力センサによって検出され、その検出値がコントローラ3にフィードバックされ、この検出値に基づいてコントローラ3が空気供給装置10の回転数及び空気流量調整弁13の開口面積を調節することによってカソードにおける空気流量が制御されている。
コントローラ3は、CPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータによって構成され、図示しない各種センサで検出された検出値に基づいて各弁や空気供給装置10、水素循環ポンプ8を制御している。特に、燃料電池2の最高セル電圧もしくは平均セル電圧が予め設定された所定電圧以下となるように空気循環流路15を流れる空気の循環流量を制御している。
次に、本実施形態の燃料電池システム1によるセル電圧制御処理を図2のフローチャートに基づいて説明する。図2に示すように、まず燃料電池2が要求された出力を発生している通常の運転状態において、出力低下指令信号がコントローラ3に入力されると(S101)、コントローラ3は、燃料電池2の単セルにおける電流−電圧(I−V)特性に基づいて入力された出力低下指令値からセル電圧予測値を算出し、このセル電圧予測値が、燃料電池2の電極触媒の劣化を抑制するために予め設定された所定電圧VLより大きいか否かを判定する(S102)。
ここで、所定電圧VLに関して図3に基づいて説明する。燃料電池システムでは、燃料電池に要求される出力変動に伴って繰り返し高電圧状態が発生し、この高電圧状態をサイクリック高電圧という。
図3に示すように、サイクリック高電圧の値が変化して高くなると、電極触媒の溶出等の劣化が発生して燃料電池のセル電圧が低下していく。これは、サイクリック高電圧によって到達する電圧が高くなるほど劣化率が大きくなることを意味している。
したがって、セル電圧の劣化が急激に大きくなる図3のA点を所定電圧VLとして設定し、この所定電圧VLを超えないように管理することによって、燃料電池スタックの性能低下を防止することができる。特に、燃料電池の出力電流が低くなる場合にセル電圧が所定電圧VLを超えないようにするためには、カソード入口に低酸素空気を供給することによってセル電圧の上昇を防止することができ、燃料電池スタックの性能低下を抑制することができる。
このようにして設定された所定電圧VLに対して、ステップS102において所定電圧VLとセル電圧予測値とを比較し、セル電圧予測値が所定電圧VL以下になるときには出力低下指令信号で指令された出力まで燃料電池2の出力を低下させて通常運転を実施する。
一方、セル電圧予測値が所定電圧VLより大きくなるときには、燃料電池2のカ ソード出口における酸素濃度を低下させるために、空気供給装置10の回転数を低下させて燃料電池2に供給される空気の流量を通常より減少させる。さらに、この空気流量の低下に対応して空気流量調整弁13の開度を縮小して空気圧が燃料電池2の運転に支障が生じないように制御する(S103)。このように燃料電池2のアノード流路とカソード流路との差圧を制御することによって燃料電池2の電解質膜に耐圧を超える差圧が加わらないようにしている。
次に、コントローラ3は、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより低下したか否かを監視し(S104)、セル電圧が所定電圧VLより低下していない場合にはステップS103の処理を継続して実施してさらに空気流量を低下させる。ここで、セル電圧としては、燃料電池2の最高セル電圧もしくは平均セル電圧を利用する。
そして、セル電圧が所定電圧VLより低下すると、燃料電池2のカソードから排出される空気中の酸素濃度が必要濃度以下に低下したと判断し、カソードから排気される空気を燃料電池2の上流に循環させる運転モードに移行して遮断弁16を開放する(S105)。これにより燃料電池2のカソードから排出された空気は空気供給装置10の上流へ循環するので、空気流量調整弁13を流れる空気流量が低下する。これに対応させて空気流量調整弁13の開度を縮小し、この状態で燃料電池2の出力電流を出力低下指令信号で指令された出力電流まで低下させる(S106)。
こうして燃料電池2の出力電流が低下すると、コントローラ3は、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより大きくなったか否かを監視し(S107)、セル電圧が所定電圧VL以下の場合にはそのままの出力を維持して運転を継続し、セル電圧が所定電圧VLより大きくなると、空気供給装置10の回転数を低下させて供給する空気流量を減少させ、これに伴って空気流量調整弁13の開度を縮小して空気循環流路15を流れる循環流量を増加させる(S108)。
これにより、排気流路14から排出される排出流量と空気循環流路15を流れる循環流量との比(排出流量/循環流量)を小さくし、燃料電池2に供給される空気の総流量を一定にしたまま燃料電池2に流入する酸素流量を減少させることができる。さらに、このとき空気の供給流量を低下させることによってセル電圧が所定電圧VL以下になるように調整することができる。
こうしてステップS108の処理が実行されたら、出力増加指令信号の入力があったか否かを監視し(S109)、無い場合にはステップS107に戻ってセル電圧と所定電圧VLとを比較し、セル電圧が所定電圧VL以下になるまでステップS108の処理を継続して実行する。また、出力増加指令信号の入力があった場合には、遮断弁を閉じ、空気流量・空気圧力を通常制御に戻して、通常運転に戻る(ステップS110〜S112)。
このようにして燃料電池システム1の運転中、コントローラ3は、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより大きくなることがないように管理して本実施形態の燃料電池システム1によるセル電圧制御処理を終了する。
このように、本実施形態の燃料電池システム1では、燃料電池2のセル電圧が予め設定された所定電圧VL以下となるように空気循環流路15を流れる空気の循環流量を制御するので、燃料電池2の負荷に応じた空気をカソードに供給することができる。特に、低出力時またはOCV状態のときに燃料電池2のセル電圧が所定電圧VL以下となるように循環する空気の流量を制御することができ、これによって電圧サイクル及びOCV状態において高電位による電極触媒の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池システム1では、空気循環流路15に遮断弁16を設置し、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VL以下になると、遮断弁16を開放するようにしたので、空気を循環させない低出力時以外には空気循環流路15を閉塞することができ、燃料電池2のカソード入口における酸素濃度が低下することを防止して中・高出力時における電流−電圧特性の低下を防止することができる。
さらに、本実施形態の燃料電池システム1では、空気循環流路15を燃料電池2のカソード出口から空気供給装置10の上流へ接続したので、空気供給装置10によって作られる圧力差で空気を循環させることができる。また、燃料電池2の定格出力での空気流量をまかなう空気供給装置10により、運転に必要な空気流量を確保しながら、空気循環によるカソード低SR(燃料電池反応に必要な酸素量に対して供給する酸素量の余剰率が低い:以下、低SRと記述)状態を実現できるので、1つの空気供給装置10で空気循環を実現でき、これによってシステムが大型化してしまうリスクを抑えることができる。
また、本実施形態の燃料電池システム1では、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VL以下に低下すると、燃料電池2のカソード出口における酸素濃度が低下したと判定するので、確実にセル電圧の一時上昇を防止することができる。
さらに、本実施形態の燃料電池システム1では、空気循環流路15へ循環されずに排出される排出流量と空気循環流路15を流れる空気の循環流量との比を、空気流量調整弁13によって制御するので、空気循環流路15にポンプなどを設置することなく空気の循環流量を変更することができ、これによって新たな構成を追加することなく循環流量を制御することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図4に基づいて説明する。図4は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態の燃料電池システム41は、燃料電池2のカソード排気ガスを利用して燃料電池2へ供給される空気を加湿する加湿装置42と、燃料電池2のカソード出口における酸素濃度を検出する酸素濃度検知装置(酸素濃度検出手段)43をさらに備えたことが実施形態1と異なっており、その他の構成については実施形態1と同様なので、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の実施形態2を図4に基づいて説明する。図4は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態の燃料電池システム41は、燃料電池2のカソード排気ガスを利用して燃料電池2へ供給される空気を加湿する加湿装置42と、燃料電池2のカソード出口における酸素濃度を検出する酸素濃度検知装置(酸素濃度検出手段)43をさらに備えたことが実施形態1と異なっており、その他の構成については実施形態1と同様なので、詳しい説明は省略する。
ここで、空気循環流路15は、燃料電池2のカソード出口と加湿装置42との間から空気供給装置10の上流側へ接続されている。
このように、加湿装置42の上流から空気を循環させるので、循環される空気の湿度が高く維持されており、低出力運転時に電解質膜の湿潤状態を維持することが容易になる。また、加湿装置42の上流から空気を循環させることによって加湿装置42の下流から空気を循環させた場合よりも、空気循環流路15の上流と下流との間の差圧を大きくすることができ、空気循環流路15を流れる空気の流れを確保することができる。
さらに、カソード出口に酸素濃度検知装置43を設置したことにより、カソード出口の酸素濃度に応じて空気循環を開始することができ、燃料電池2の電解質膜の乾燥等の他の影響を受けることなく空気循環運転の開始や電圧維持を管理することができる。
次に、本実施形態の燃料電池システム41によるセル電圧制御処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。図5に示すように、まず燃料電池2が要求された出力を発生している通常の運転状態において、出力低下指令信号がコントローラ3に入力されると(S201)、コントローラ3は、燃料電池2の単セルにおける電流−電圧(I−V)特性に基づいて入力された出力低下指令値からセル電圧予測値を算出し、このセル電圧予測値が燃料電池2の電極触媒の劣化を抑制するために予め設定された所定電圧VLより大きいか否かを判定する(S202)。
そして、セル電圧予測値が所定電圧VL以下になるときには出力低下指令信号で指令された出力まで燃料電池2の出力を低下させて通常運転を実施し、一方セル電圧予測値が所定電圧VLより大きくなるときには、燃料電池2のカソード出口における酸素濃度を低下させるために、空気供給装置10の回転数を低下させて燃料電池2に供給される空気の流量を通常より減少させる。さらに、この空気流量の低下に対応して空気流量調整弁13の開度を縮小して空気圧が燃料電池2の運転に支障が生じないように制御する(S203)。このように燃料電池2のアノード流路とカソード流路との差圧を制御することによって燃料電池2の電解質膜に耐圧を超える差圧が加わらないようにしている。
次に、酸素濃度検知装置43によって検出されたカソード排ガスの酸素濃度が所定値より低下したか否かを監視し(S204)、酸素濃度が所定値より低下していない場合にはステップS203の処理を継続して実施してさらに空気流量を低下させる。
そして、酸素濃度が所定値より低下すると、カソードから排気される空気を燃料電池2の上流へ循環させる運転モードに移行して遮断弁16を開放する(S205)。これにより燃料電池2のカソードから排出された空気を空気供給装置10の上流へ循環させるので、空気流量調整弁13を流れる空気流量が低下する。さらに、これに対応させて空気流量調整弁13の開度を縮小し、この状態で燃料電池2の出力電流を出力低下指令信号で指令された出力電流まで低下させる(S206)。
こうして燃料電池2の出力電流が低下すると、コントローラ3は、酸素濃度検知装置43で検出された酸素濃度が所定値より大きくなったか否かを監視し(S207)、酸素濃度が所定値以下となる場合にはそのままの出力を維持して運転を継続し、酸素濃度が所定値より大きくなると、空気供給装置10の回転数を低下させて供給する空気流量を減少させ、これに伴って空気流量調整弁13の開度を縮小して空気循環流路15を流れる循環流量を増加させる(S208)。
これにより、排気流路14から排出される排出流量と空気循環流路15を流れる循環流量との比(排出流量/循環流量)を小さくし、燃料電池2に供給される空気の総流量を一定にしたまま燃料電池2に流入する酸素流量を減少させることができる。さらに、このとき空気の供給流量を低下することによって酸素濃度が所定値以下になるように調整することができる。
こうしてステップS208の処理が実行されたら、出力増加指令信号の入力があったか否かを監視し(S209)、無い場合にはステップS207に戻って酸素濃度と所定値とを比較し、酸素濃度が所定値以下になるまでステップS208の処理を継続して実行する。また、出力増加指令信号の入力があった場合には、遮断弁を閉じ、空気流量・空気圧力を通常制御に戻して、通常運転に戻る(ステップS210〜S212)。
このようにして燃料電池システム41の運転中、コントローラ3は、燃料電池2のカソード排ガスの酸素濃度が所定値より大きくなることがないように管理して本実施形態の燃料電池システム41によるセル電圧制御処理を終了する。
このように、本実施形態の燃料電池システム41では、燃料電池2のカソード排気ガスを利用して燃料電池2へ供給される空気を加湿する加湿装置42を備え、空気循環流路15をカソード出口と加湿装置42との間から空気供給装置10の上流へ接続したので、加湿装置42によって空気循環流路15の上流側の圧力が上昇し、空気循環流路15を流れる空気の流れを確保することができる。これによって、空気循環運転中における空気供給装置10の動力を抑えることができ、システム効率を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料電池システム41では、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VL以上になると予測されるときには、燃料電池2に供給される空気の流量を減少させ、その後に燃料電池2のカソード出口における酸素濃度が所定値以下に低下したと判定すると遮断弁16を開放するので、セル電圧が所定電圧VL以上になると予測される空気流量が大きい状態のときに一旦低SR運転をすることでカソード出口における酸素濃度の低下を早めることができ、これによって空気循環運転開始時にセル電圧が一時的に上昇することを防いで燃料電池2の劣化を抑制することができる。
さらに、本実施形態の燃料電池システム41では、燃料電池2のカソード出口における酸素濃度を検出する酸素濃度検知装置43を備えたので、酸素濃度を直接検出することができ、これによって確実にセル電圧の一時的な上昇を防止することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図6に基づいて説明する。図6は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態の燃料電池システム61は、空気循環流路15を流れる空気を循環させる空気循環ポンプ62をさらに備え、空気循環流路15を燃料電池2のカソード出口から空気供給装置10の下流へ接続したことが実施形態1と異なっており、その他の構成については実施形態1と同様なので、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の実施形態3を図6に基づいて説明する。図6は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態の燃料電池システム61は、空気循環流路15を流れる空気を循環させる空気循環ポンプ62をさらに備え、空気循環流路15を燃料電池2のカソード出口から空気供給装置10の下流へ接続したことが実施形態1と異なっており、その他の構成については実施形態1と同様なので、詳しい説明は省略する。
ここで、空気循環ポンプ62に要求される容量は、空気を循環させために必要な容量だけなので、空気供給装置10が最大流量を流すときの容量よりは小さな容量になる。したがって、空気循環ポンプ62は小型で消費電力の小さなポンプにすることができる。とくに、空気循環流路15を燃料電池2のカソード出口と空気供給装置10の下流とを接続するようにしたので、空気循環のために必要となる空気循環ポンプ62の揚程は燃料電池2のカソード流路圧損分だけとなり、消費電力を削減することができる。
次に、本実施形態の燃料電池システム61によるセル電圧制御処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。図7に示すように、まず燃料電池2が要求された出力を発生している通常の運転状態において、出力低下指令信号がコントローラ3に入力されると(S301)、コントローラ3は、燃料電池2の単セルにおける電流−電圧(I−V)特性に基づいて入力された出力低下指令値からセル電圧予測値を算出し、このセル電圧予測値が燃料電池2の電極触媒の劣化を抑制するために予め設定された所定電圧VLより大きいか否かを判定する(S302)。
そして、セル電圧予測値が所定電圧VL以下になるときには出力低下指令信号で指令された出力まで燃料電池2の出力を低下させて通常運転を実施し、一方セル電圧予測値が所定電圧VLより大きくなるときには、燃料電池2のカソード出口における酸素濃度を低下させるために、空気供給装置10の回転数を低下させて燃料電池2に供給される空気の流量を通常より減少させる。さらに、この空気流量の低下に対応して空気流量調整弁13の開度を縮小して空気圧が燃料電池2の運転に支障が生じないように制御する(S303)。このように燃料電池2のアノード流路とカソード流路との差圧を制御することによって、燃料電池2の電解質膜に耐圧を超える差圧が加わらないようにしている。
次に、コントローラ3は、燃料電池2のカソード流路容積と空気流量と出力電流とに基づいて、カソード出口における酸素濃度が低下するまでの時間を酸素濃度低下予測時間として算出し、この酸素濃度低下予測時間がステップS303における処理が実施されてから経過したか否かを監視する(S304)。
そして、酸素濃度低下予測時間が経過していない場合にはステップS303の処理を継続して実施してさらに空気流量を低下させ、酸素濃度低下予測時間が経過すると、燃料電池2のカソードから排出される空気中の酸素濃度が必要濃度以下に低下したと判断し、カソードから排気される空気を燃料電池2の上流に循環させる運転モードに移行して遮断弁16を開放する(S305)。これにより燃料電池2のカソードから排出される空気を空気供給装置10の上流へ循環させるので、空気流量調整弁13を流れる空気流量が低下する。さらに、これに対応させて空気流量調整弁13の開度を縮小し、この状態で燃料電池2の出力電流を出力低下指令信号で指令された出力電流まで低下させる(S306)。
こうして燃料電池2の出力電流が低下すると、コントローラ3は、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより大きくなったか否かを監視し(S307)、セル電圧が所定電圧VL以下となる場合にはそのままの出力を維持して運転を継続し、セル電圧が所定電圧VLより大きくなると、空気循環ポンプ62の回転数を上昇させて空気循環流路15を循環する空気流量を増加させ、さらに空気流量調整弁13の開度を縮小して空気循環流路15を流れる循環流量を増加させる(S308)。
こうしてステップS308の処理が実行されたら、出力増加指令信号の入力があったか否かを監視し(S309)、無い場合にはステップS307に戻ってセル電圧と所定電圧VLとを比較し、セル電圧が所定電圧VL以下になるまでステップS308の処理を継続して実行する。また、出力増加指令信号の入力があった場合には、遮断弁を閉じ、空気流量・空気圧力を通常制御に戻して、通常運転に戻る(ステップS310〜S312)。
このようにして燃料電池システム61の運転中、コントローラ3は、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより大きくなることがないように管理して本実施形態の燃料電池システム61によるセル電圧制御処理を終了する。
このように、本実施形態の燃料電池システム61では、空気循環流路15に空気を循環させるための空気循環ポンプ62を設置したので、空気供給装置10とは別に空気を循環させることができ、これによって空気循環流路15を循環する空気流量を容易に調整することができるので、制御性を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料電池システム61では、空気循環ポンプ62を空気供給装置10よりも小型のポンプにしたので、システムが大型化してしまうことを防止できる。
さらに、本実施形態の燃料電池システム61では、空気循環流路15を燃料電池2のカソード出口から空気供給装置10の下流へ接続したので、空気循環ポンプ62の消費電力を低く抑えることができる。
また、本実施形態の燃料電池システム61では、燃料電池2のカソード流路容積と空気流量と出力電流とに基づいて、カソード出口における酸素濃度が低下するまでの時間を酸素濃度低下予測時間として算出し、この酸素濃度低下予測時間が経過するとカソード出口における酸素濃度が低下したと判定するので、酸素濃度検知装置のような特別な検知手段を設置することなく、セル電圧の一時的な上昇を防止することができる。
さらに、本実施形態の燃料電池システム61では、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより大きくなると、空気循環流路15を流れる空気の循環流量を増加させるので、外気圧や車速等による外乱で燃料電池2のカソード入口における酸素濃度が変化してセル電圧が上昇することを防ぎ、これによって低電圧状態を維持することができるので、燃料電池2の電解質膜の劣化を防ぐことができる。
また、本実施形態の燃料電池システム61では、空気循環流路15へ循環されずに排出される空気の排出流量と空気循環流路15を流れる空気の循環流量との比を、空気循環ポンプ62によって制御するので、燃料電池2のカソード入口における酸素濃度を容易に制御することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図8に基づいて説明する。図8は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態の燃料電池システム81は、空気循環流路15を流れる空気の循環流量を制御する開度可変弁82をさらに備えたことが実施形態1と異なっており、その他の構成については実施形態1と同様なので、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の実施形態4を図8に基づいて説明する。図8は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態の燃料電池システム81は、空気循環流路15を流れる空気の循環流量を制御する開度可変弁82をさらに備えたことが実施形態1と異なっており、その他の構成については実施形態1と同様なので、詳しい説明は省略する。
本実施形態の燃料電池システム81において、コントローラ3は、開度可変弁82を制御することによって、空気循環流路15へ循環されずに排出される空気の排出流量と空気循環流路15を流れる空気の循環流量との比をコントロールしている。
また、開度可変弁82によって空気循環流路15を流れる空気流量を制御するので、ポンプ等で制御する場合と比較してシステムの出力変化を低く抑えることができる。
さらに、空気流量調整弁13は定格発電運転における最大空気流量を流すために大径の弁にする必要があるが、開度可変弁82は小径の弁でよいので、循環する空気流量を精度良く調整することができる。
次に、本実施形態の燃料電池システム81によるセル電圧制御処理を図9のフローチャートに基づいて説明する。ただし、実施形態1で説明した図2のステップS101〜S107までの処理と、図9のステップS401〜S407までの処理は同一なので、説明は省略する。
図9のステップS407において、コントローラ3は、セル電圧が所定電圧VLより大きくなると、開度可変弁82の開度を拡大するとともに、空気流量調整弁13の開度を縮小して空気循環流路15を流れる循環流量を増加させる(S408)。
これにより、排気流路14から排出される排出流量と空気循環流路15を流れる循環流量との比(排出流量/循環流量)を小さくし、燃料電池2に供給される空気の総流量を一定にしたまま燃料電池2に流入する酸素流量を減少させることができる。
こうしてステップS408の処理が実行されたら、出力増加指令信号の入力があったか否かを監視し(S409)、無い場合にはステップS407に戻ってセル電圧と所定電圧VLとを比較し、セル電圧が所定電圧VL以下になるまでステップS408の処理を継続して実行する。また、出力増加指令信号の入力があった場合には、遮断弁を閉じ、空気流量・空気圧力を通常制御に戻して、通常運転に戻る(ステップS410〜S412)。
このようにして燃料電池システム81の運転中、コントローラ3は、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより大きくなることがないように管理して本実施形態の燃料電池システム81によるセル電圧制御処理を終了する。
このように、本実施形態の燃料電池システム81では、空気循環流路15を流れる空気の循環流量を制御する開度可変弁82を設置し、空気循環流路15へ循環されずに排出される空気の排出流量と空気循環流路15を流れる空気の循環流量との比を、開度可変弁82によって制御するので、空気流量調整弁13に対して小さな容量の開度可変弁82によって空気の流量を制御することができ、これによって空気循環流路15の循環流量を精度良く制御することができる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5を図10に基づいて説明する。ただし、本実施形態の燃料電池システムの構成は実施形態1と同一なので、詳しい説明は省略する。図10は本実施形態の燃料電池システムによるセル電圧制御処理を示すフローチャートである。図10に示すように、実施形態1で説明した図2のステップS101〜S107までの処理と、図10のステップS501〜S507までの処理は同一なので、説明は省略する。
次に、本発明の実施形態5を図10に基づいて説明する。ただし、本実施形態の燃料電池システムの構成は実施形態1と同一なので、詳しい説明は省略する。図10は本実施形態の燃料電池システムによるセル電圧制御処理を示すフローチャートである。図10に示すように、実施形態1で説明した図2のステップS101〜S107までの処理と、図10のステップS501〜S507までの処理は同一なので、説明は省略する。
図10のステップS507において、コントローラ3は、セル電圧が所定電圧VLより大きくなると、セル電圧を所定電圧VL以下に抑えるために燃料電池2の出力電流を上昇させ、空気流量調整弁13の開度を縮小して空気循環流路15を流れる循環流量を増加させる(S508)。
こうしてステップS508の処理が実行されたら、出力増加指令信号の入力があったか否かを監視し(S509)、無い場合にはステップS507に戻ってセル電圧と所定電圧VLとを比較し、セル電圧が所定電圧VL以下になるまでステップS508の処理を継続して実行する。また、出力増加指令信号の入力があった場合には、遮断弁を閉じ、空気流量・空気圧力を通常制御に戻して、通常運転に戻る(ステップS510〜S512)。
このようにして燃料電池システムの運転中、コントローラ3は、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより大きくなることがないように管理して本実施形態の燃料電池システムによるセル電圧制御処理を終了する。
このように、本実施形態の燃料電池システムでは、燃料電池2のセル電圧が所定電圧VLより大きくなると、燃料電池2の出力電流を増加させるので、応答性良くセル電圧を低下させることができ、外乱に対して遅れなくセル電圧を管理することができる。
以上、本発明の燃料電池システムについて、図示した実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
1、41、61、81 燃料電池システム
2 燃料電池
3 コントローラ(制御手段)
4 高圧水素タンク
5 水素供給流路
6 水素調圧弁
7 水素循環流路
8 水素循環ポンプ
9 パージ弁
10 空気供給装置(酸化剤ガス供給装置)
11 空気フィルタ
12 空気供給流路
13 空気流量調整弁
14 排気流路
15 空気循環流路(酸化剤循環流路)
16 遮断弁
42 加湿装置
43 酸素濃度検知装置(酸素濃度検出手段)
62 空気循環ポンプ
82 可変開度弁
2 燃料電池
3 コントローラ(制御手段)
4 高圧水素タンク
5 水素供給流路
6 水素調圧弁
7 水素循環流路
8 水素循環ポンプ
9 パージ弁
10 空気供給装置(酸化剤ガス供給装置)
11 空気フィルタ
12 空気供給流路
13 空気流量調整弁
14 排気流路
15 空気循環流路(酸化剤循環流路)
16 遮断弁
42 加湿装置
43 酸素濃度検知装置(酸素濃度検出手段)
62 空気循環ポンプ
82 可変開度弁
Claims (16)
- 燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学反応により反応させて発電する燃料電池と、前記燃料電池を通過した酸化剤ガスを前記燃料電池の上流へ循環させる酸化剤循環流路と、前記燃料電池の運転制御及び前記酸化剤循環流路の循環流量を制御する制御手段とを備えた燃料電池システムであって、
前記制御手段は、前記燃料電池の最高セル電圧もしくは平均セル電圧が予め設定された所定電圧以下となるように前記酸化剤循環流路を流れる酸化剤ガスの循環流量を制御することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記酸化剤循環流路に遮断弁を設置し、
前記制御手段は、前記燃料電池の最高セル電圧もしくは平均セル電圧が前記所定電圧以下になると、前記遮断弁を開放することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記酸化剤循環流路は、前記燃料電池のカソード出口から前記燃料電池へ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置の上流へ接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池のカソード排気ガスを利用して前記燃料電池へ供給される酸化剤ガスを加湿する加湿装置を備え、
前記酸化剤循環流路は、前記燃料電池のカソード出口と前記加湿装置との間から前記燃料電池へ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置の上流へ接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の燃料電池システム。 - 前記酸化剤循環流路に酸化剤ガスを循環させるための酸化剤循環ポンプを設置したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記酸化剤循環ポンプは、前記酸化剤ガス供給装置よりも小型のポンプであることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
- 前記酸化剤循環ポンプが設置された酸化剤循環流路は、前記燃料電池のカソード出口から前記酸化剤ガス供給装置の下流へ接続されていることを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記燃料電池の最高セル電圧もしくは平均セル電圧が前記所定電圧以上になると予測されるときには、前記燃料電池に供給される酸化剤ガスの流量を減少させ、その後に前記燃料電池のカソード出口における酸素濃度が所定値以下に低下したと判定すると、前記遮断弁を開放することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記燃料電池の最高セル電圧もしくは平均セル電圧が前記所定電圧以下に低下すると、前記燃料電池のカソード出口における酸素濃度が低下したと判定することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池のカソード出口における酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記燃料電池のカソード流路容積と空気流量と出力電流とに基づいて、前記燃料電池のカソード出口における酸素濃度が低下するまでの時間を酸素濃度低下予測時間として算出し、この酸素濃度低下予測時間が経過すると前記燃料電池のカソード出口における酸素濃度が低下したと判定することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記燃料電池の最高セル電圧もしくは平均セル電圧が前記所定電圧より大きくなると、前記酸化剤循環流路を流れる酸化剤ガスの循環流量を増加させることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池のカソードから排出される酸化剤ガスの流量を調節する流量調整弁を備え、
前記制御手段は、前記酸化剤循環流路へ循環されずに排出される酸化剤ガスの排出流量と前記酸化剤循環流路を流れる酸化剤ガスの循環流量との比を、前記流量調整弁によって制御することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記制御手段は、前記酸化剤循環流路へ循環されずに排出される酸化剤ガスの排出流量と前記酸化剤循環流路を流れる酸化剤ガスの循環流量との比を、前記酸化剤循環ポンプによって制御することを特徴とする請求項5から請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記酸化剤循環流路を流れる酸化剤ガスの循環流量を制御する開度可変弁を設置し、
前記酸化剤循環流路へ循環されずに排出される酸化剤ガスの排出流量と前記酸化剤循環流路を流れる酸化剤ガスの循環流量との比を、前記開度可変弁によって制御することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記制御手段は、前記燃料電池の最高セル電圧もしくは平均セル電圧が前記所定電圧より大きくなると、前記燃料電池の出力電流を増加させることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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