JP2007156402A - 負荷力変動を補償可能なオートフォーカスシステム装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レンズを支持する移動式レンズキャリアを駆動するために用いられる線形アクチュエーターを使用し負荷変動補償制御法を組み合わせるとともに、該アクチュエーターの速度および位置変化量を監視制御することによって負荷力変動を補償する位置制御を達成する。また、負荷変動補償制御法を利用してレンズフォーカスを制御し、かつ線形アクチュエーターをキャリアとして使用して高速フォーカスを達成する更に、システムの中央処理ユニット内のリードオンリーメモリーに入力、出力結果を表作成しておき、表検索の方式を介して有効に演算量を低減させて良好な補償制御効果を達成する。
【選択図】図2
Description
1.フォーカス時間が十分に速くなく、高品質の移動撮影装置に応用できない。
2.低速のオートフォーカス過程では、システムが時間を必要とし、エネルギーを消耗する。
3.オートフォーカス過程の機械ノイズが比較的大きい。
4.オートフォーカス過程において、外部からの負荷変動により同期外れを起こし、デジタル信号処理後のフィードバックパラメーターによる補償を必要とする。
上記目的を達成するため、この発明の一実施例によれば、負荷変動補償制御法を利用してレンズフォーカスを制御し、かつ線形アクチュエーターをキャリアとして使用して高速フォーカスを達成するものである。後続の負荷変動補償制プログラムコードを減少させて、システムの中央処理ユニット内のリードオンリーメモリーに書き込むことができ、その負荷変動補償制御中に使用する参照モデル(reference model)が複雑なs領域(s-domain)の計算に属するものであるので、先に実験の過程を経て、入力・出力結果を予めシステムの中央処理ユニット内のリードオンリーメモリーに表作成しておき、表検索の方式を介して有効に演算量を低減させて良好な補償制御効果を達成することができる。
この目的を達成するため、本発明の一実施例によれば、磁気抵抗センサーを使用して線形アクチュエーターの生成する線形マグネットバーの磁場変化を検出し、かつ前記磁場変化がその後に中央処理ユニットの位置計算法によって前記線形アクチュエーターに対応する位置信号を生成することと;画像デジタル信号処理器を使用して、前記線形アクチュエーターの位置に対応する位置命令を生成することと;位置制御器を使用して、前記位置命令を受信するために用いられるとともに、それに基づいて前記線形アクチュエーターの水平姿勢の原始制御電圧を決定することと;位置微分器を使用して、それが前記位置信号を前記線形アクチュエーターの実際速度信号に変換するために用いられることと;参照モデル変換器を使用するとともに、既にリードオンリーメモリー内部にビルトインされた線形アクチュエーターの参照モデル特性によって、入力される線形アクチュエーターの制御電圧を対応する前記移動式レンズキャリアを移動させることのできる速度に変換するために用いることと;速度比較器を使用して、前記参照モデル変換器の出力する速度信号と位置微分器の生成する実際速度信号とを比較し、1つの速度差異信号を生成することと;負荷変動補償器を使用して、前記速度比較器の出力する速度差異値に基づき、補償制御電圧を決定するために用いられ、前記補償制御電圧および位置制御器の生成する原始制御電圧が一緒に加算器に入力されて加算され、前記線形アクチュエーターの駆動器に伝送されて前記線形アクチュエーターの速度を調整することとを含む。
1.この発明は、揺動(stagger スタガー)の負荷力変動に対して補償制御を提供するオートフォーカスシステム装置を提供することができ、それが重力により発生する負荷変動に補償を提供できるだけでなく、かつ外部の摂動(perturbation)または揺動(stagger スタガー)により発生する負荷変動に対して補償を提供する故に、従来技術と比較して重力により発生する負荷変動に補償を提供するだけでなく、外部の摂動(または揺動)により発生する負荷変動を補償するので、従来技術と比較して効果を顕著に増進させることができる。
2.この発明のオートフォーカスシステム装置は、公知のステップモーターの欠点を取り除くだけでなく、アクチュエーターの効率を向上させて、オートフォーカス時間を短縮し、電池の電気エネルギー消耗を減少させる故に、この発明の電池は、従来技術と比較して使用寿命を増大させることができる。
この発明は、負荷変動を補償できるオートフォーカスシステムに対して補償制御を行い、高速かつ正確なオートフォーカス効果を達成するものであって、この発明の線形アクチュエーターは、それ自体が体積が小さく構造が簡単であるという利点を備える外にも、重力以外の例えば揺動に対する補償制御を行うことができ、また、速度変化量および外部負荷が線形特性を備えることを利用して、速度変化量の差異に対して新しい制御電圧を生成して負荷力変動を補償して、高速かつ正確なフォーカスを達成することができる。
ニュートン力学の法則に基づいて、線形アクチュエーターが外部負荷FLOADの影響のもと、仮に線形アクチュエーターの出力をFとし、かつ摩擦力をゼロ(0)とすれば、線形アクチュエーターの正味出力は,下記の数式(1)および数式(2)によって表わされる。
図1において、オートフォーカスシステム装置は、中央処理ユニット(CPU)(14)と、2つ以上のアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)(13)と、例えば、60KBytesの容量を有するリードオンリーメモリー(ROM)(15)と、例えば、1KBytesの容量を有するランダムアクセスメモリー(RAM)(16)とを含んでいる。線形アクチュエーター(9)の駆動器(11)が直列伝送インターフェース(serial transmission interface)を介して、一方では中央処理ユニット(CPU)(14)から出力されるデジタルデータおよび制御命令を受信することができ、他方では受信したデータおよび制御命令に基づいて異なる駆動電圧を生成し、これを線形アクチュエーター(9)に供給する。
線形アクチュエーター(9)が移動する時、磁気抵抗式エンコーダーが磁気抵抗式センサー(MR sensor)(7)を利用して線形マグネットバー(6)の磁場変化を検出して、2組の位相差が90度の正余弦磁気信号(即ち、サイン(sin)およびコサイン(cos))を生成し、フレキシブル印刷回路(FPC)(8)を介して能動式低域通過フィルター(10)へ送って信号ノイズを濾過してから、信号増幅器(12)を介して電圧レベルを、後続のアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)(13)が受信できる範囲に調整する。最後に、得られたノイズレス信号が再びアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)(13)により中央処理ユニット(CPU)(14)へ出力され、その内部の高速位置演算法によって線形アクチュエーター(9)の位置を正確に算出することができる。
次に、パルス幅変調信号変換器(22)により、入力制御電圧命令V*を適切なパルス幅変調制御に必要な駆動電圧命令VCOMおよび適切なパルス幅デューティサイクル命令DTCOMに変換して、これら2命令を再び線形アクチュエーター(9)のプログラム可能モーター駆動器(11)へ送り、最後にパルス幅変調PWMの制御電圧を生成して線形アクチュエーター(9)に提供する。従って、図1に示した線形アクチュエーター(9)が移動式レンズキャリア(1)とともにガイドロッド(3)に沿ってヨーク(5)中で直線移動する。
また、線形アクチュエーター(9)の実際速度νは、位置微分器(25)内部で磁気抵抗式センサー(MR sensor)(7)を介して絶えず位置フィードバックdを行うとともに、サンプリング時間CDATAに基づいて差分計算し実際の線形アクチュエーター(9)の実際速度νを出力する。
この実際速度νは、ビルトインされた線形アクチュエーター参照モデルの速度応答特性の参照モデル変換器(28)が出力する原始制御電圧命令Vに基づいた対応する速度変化量△νeと照会し積分して得られたものνeと比較したものであり、比較器(26)内部で中央処理ユニット(CPU)(14)によって減算計算される。実際上、この比較器(26)は、実質的に減算器である。線形アクチュエーター(9)が移動式レンズキャリア(1)と共に外部負荷Text(t)の変動があった時、この減算計算後の差異値evが一定値となるから、負荷変動補償器(27)の変換を介して、差異値evの大きさに基づき異なるレベルの補償制御命令Veを生成してから、補償制御命令Veおよび原始制御電圧命令Vを加算すること(21)によって、1組の補償特性を備える入力制御電圧命令V*を生成して外部負荷Text(t)時にもたらされる速度差異を動態補償する。
また、上記した理論実験に基づいて、先に実験プラットホーム全体を水平にし、かつ時間軸が70ミリ秒である時、図4Aに示すように、外部瞬間摂動(または揺動)負荷が線形アクチュエーター(9)上に加えられる。つまり、時間軸が70ミリ秒より低い時、外部負荷Text(t)が未変動で重力T(t)である故に、Text(t)-T(t)=0であるが、時間軸が70ミリ秒である時、重力以外に既に瞬間摂動が加わっている。再び図4Aに示すように、時間軸が70ミリ秒である時、この発明の実施形態(図1および図2参照)では、補償制御電圧を生成して線形アクチュエーター(9)上の外部摂動(または揺動)入力を補償する。尚、図4Bは、この発明の実施形態にかかる外部負荷変動と時間軸との関係を示す。
2 スリーブ
3 ガイドロッド
5 ヨーク
6 マグネットバー
7 磁気抵抗式センサー
8 フレキシブル印刷回路
9 線形アクチュエーター
10 能動式低域通過フィルター
12 信号増幅器
13 2つ以上のアナログ/デジタル(A/D)変換器
14 中央処理ユニット(CPU)
15 リードオンリーメモリー(ROM)
16 ランダムアクセスメモリー(RAM)
17 画像デジタル信号処理器
Claims (9)
- レンズを固定支持する移動式レンズキャリアを駆動するために用いられる線形アクチュエーターと;
前記線形アクチュエーターの位置に対応する位置命令を生成するために用いられる画像デジタル信号処理器と;
前記位置命令を受信するとともに、該位置命令に基づいて前記線形アクチュエーターの水平姿勢の原始制御電圧を決定する位置制御器と;
磁気抵抗エンコーダーを含み、該磁気抵抗エンコーダーの生成する位置信号を前記線形アクチュエーターの実際速度信号に変換する位置微分器と;
ビルトインされたリードオンリーメモリー内部の線形アクチュエーターの参照モデル特性によって、入力される線形アクチュエーターの制御電圧を、対応する前記移動式レンズキャリアを移動させることのできる速度に変換する参照モデル変換器と;
前記参照モデル変換器の出力する速度信号と前記位置微分器の生成する実際速度信号とを比較して、1つの速度差異信号を生成する速度比較器と;
前記速度比較器の出力する速度差異値に基づいて補償制御電圧を決定し、該補償制御電圧と位置制御器の生成する原始制御電圧とを共に加算器に入力して加算し、前記線形アクチュエーターの駆動器へ伝送して前記線形アクチュエーターの速度を調整する負荷変動補償器と、
を含むオートフォーカスシステム装置。 - 更にパルス幅変調信号変換器を含み、該パルス幅変調信号変換器が合成後の補償制御電圧と原始制御電圧とをパルス幅変調信号の必要とする駆動電圧命令および適切なパルス幅デューティサイクル命令に変換するために用いられ、かつ前記2つの命令をその後に前記線形アクチュエーターの駆動器に入力する請求項1に記載のオートフォーカスシステム装置。
- 更に前記線形アクチュエーターの移動により生成される線形マグネットバーの磁場変化を感知するために用いられる磁気抵抗センサーを含み、かつ前記磁気抵抗エンコーダーが中央処理ユニットの位置計算法によって前記線形アクチュエーターに対応する位置信号を生成する請求項1に記載のオートフォーカスシステム装置。
- 前記速度比較器が実質的に減算器である請求項1に記載のオートフォーカスシステム装置。
- 前記位置制御器が2重比例積分演算法を含み、且つ受信した前記位置命令を前記線形アクチュエーターの水平姿勢時の原始制御電圧として算出するために用いられる請求項1に記載のオートフォーカスシステム装置。
- 磁気抵抗センサーを使用して線形アクチュエーターの生成する線形マグネットバーの磁場変化を検出し、かつ前記磁場変化がその後に中央処理ユニットの位置計算法によって前記線形アクチュエーターに対応する位置信号を生成し;
画像デジタル信号処理器を使用して、前記線形アクチュエーターの位置に対応する位置命令を生成し;
位置制御器を使用して、前記位置命令を受信するために用いられるとともに、それに基づいて前記線形アクチュエーターの水平姿勢の原始制御電圧を決定し;
位置微分器を使用して前記位置信号を前記線形アクチュエーターの実際速度信号に変換し;
参照モデル変換器を使用し既にリードオンリーメモリー内部にビルトインされた線形アクチュエーターの参照モデル特性によって、入力される線形アクチュエーターの制御電圧を、対応する前記移動式レンズキャリアを移動させることのできる速度に変換し;
速度比較器を使用して、前記参照モデル変換器の出力する速度信号と位置微分器の生成する実際速度信号とを比較し、1つの速度差異信号を生成し;
負荷変動補償器を使用して、前記速度比較器の出力する速度差異値に基づき、補償制御電圧を決定し、前記補償制御電圧および位置制御器の生成する原始制御電圧を共に加算器に入力して加算し、前記線形アクチュエーターの駆動器に伝送されて前記線形アクチュエーターの速度を調整することを含むオートフォーカス方法。 - 更にパルス幅変調信号変換器を使用するステップを含み、該ステップによって合成後の補償制御電圧と原始制御電圧とをパルス幅変調信号の必要とする駆動電圧命令および適切なパルス幅デューティサイクル命令に変換し、かつ前記2つの命令をその後に前記線形アクチュエーターの駆動器に入力する請求項6に記載のオートフォーカス方法。
- 前記速度比較器を使用するステップ中で、前記速度比較器が実質的には減算器である請求項6に記載のオートフォーカス方法。
- 前記位置制御器を使用するステップ中で、前記位置制御器が受信した前記位置命令を前記線形アクチュエーターの水平姿勢時の原始制御電圧として算出するために用いられる請求項6に記載のオートフォーカス方法。
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