JP2007156229A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 用紙の排出が妨げられる程度が変化する要因の影響によらず常に最良好なスタック性を維持した画像形成動作を行える画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 装置本体に装着可能な複数種類のフィニッシャ装置のうち実際に装置本体に装着されているフィニッシャ装置の種類に少なくとも基づいて、前記用紙後端を排出する段階における前記実搬送速度である排出速度の一時的な増速の要否を決定する排出速度増速要否決定手段と、前記排出速度増速要否決定手段により、増速不要と決定された場合には前記排出速度を前記実搬送速度に維持し、増速要と決定された場合には、前記実搬送速度よりも速い所定速度に前記排出速度を一時設定変更して用紙後端排出完了後元の前記実搬送速度に戻す排出速度設定手段とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリンタ装置、複写機、複合機、ファクシミリ装置等に適用可能な画像形成装置に関する。
画像形成装置においては、画像形成後の用紙を、図1、図2に示すように、装置本体最上部(装置の構成によっては別の場所の場合もある)に設けられた本体排出トレイ部3上に排出・重畳載置する場合、本体排出トレイ部上に排出・重畳載置された各用紙の後端が排出口を塞ぐことなくきちんと排出されるようにする、つまり、スタック性をよくする必要がある。
一方、実際の画像形成動作おいては、設定された画像形成条件により用紙の実搬送速度(排出速度)も規定される一方、従来は、画像形成後用紙の後端を排出する際の排出速度も設定された実搬送速度のままとされていた。
また、例えば、画像形成装置の1つである複写機や複合機においては、装置本体に増設可能なオプションとして、画像形成後の用紙に対して各種加工作業(ステープル、パンチ・シフト等)を行う各種フィニッシャ装置が用意され、各ユーザは、自らの必要性に応じて、1または複数種類のフィニッシャ装置を装置本体に増設して使用している。
しかし、増設されるフィニッシャ装置の種類によっては、本体排出トレイ部3の形状が変化する(図1,図2参照)。具体的には、本体排出トレイ部3と増設されるフィニッシャ装置との配置関係が近いために、フィニッシャ装置の一部が、実質的に本体排出トレイ部3の一部(図1,図2の場合先端部)を構成するようになる。
それにより、増設されるフィニッシャ装置の種類によって用紙後端を排出する時点での用紙の排出が妨げられる程度が変化する。
用紙の排出が妨げられる程度が変化する要因としては、具体的には、増設するフィニッシャ装置の種別に応じた本体排出トレイ部3の傾斜変化の度合いの違いを挙げることができる。つまり、図1においては、本体排出トレイ部3の先端が傾斜し用紙の排出が妨げられる程度が増す一方、図2においては、本体排出トレイ部3の先端が水平のまま延長される構成となり、用紙の排出が妨げられる程度にはほとんど変化がない。
また、用紙のサイズが異なると、図1の場合増設されたフィニッシャ装置(フィニッシャA)に起因して本体排出トレイ部3の前端部に生じた傾斜との係合度合いが変化するため、用紙のサイズも、用紙の排出が妨げられる程度が変化する要因として挙げることができる。
また、撓みやすい用紙は、そもそも、その撓みにより傾斜した排出トレイ部にきちんと排出されにくく、排出口をふさぎがちとなる傾向があるため、用紙の撓みやすさを規定する、用紙の種類(厚さや材質等が異なる)も、用紙の排出が妨げられる程度が変化する要因として挙げることができる。
また、用紙の排出速度(従来は前記実搬送速度と同一)が遅くなると、排出される用紙の勢いが弱まり、本体排出トレイ部3との係合の度合いが増すため、用紙の搬送速度も、用紙の排出が妨げられる程度が変化する要因として挙げることができる。
そのような、増設するフィニッシャ装置の種別に応じた本体排出トレイ部3の傾斜変化の度合いをはじめとする各種の、用紙の排出が妨げられる程度が変化する要因の影響を相殺できれば、常に良好なスタック性を維持した画像形成動作が実現できることになる。
用紙後端の排出時に搬送速度を一時的に増速する事で、スタック性を確保する従来技術としては、特許文献1を挙げることができる。
特開平07−010361号公報
しかし、特許文献1に記載の技術は、実際に装着されるフィニッシャ装置による本体排出トレイ部3の傾斜変化に起因するスタック性の変化について考慮されたものではない。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、実際に増設されるフィニッシャ装置の種別をはじめとする各種の、用紙の排出が妨げられる程度が変化する要因の影響によらず常に最良好なスタック性を維持した画像形成動作を行える画像形成装置を提供することを目的とする
請求項1に記載の画像形成装置は、画像形成動作開始に先立って、設定可能搬送速度群を構成する各搬送速度のうちの1つを、設定された画像形成条件に応じて実搬送速度として選択・設定し、その設定した実搬送速度で用紙を搬送しつつ、画像形成を行うと共に画像形成後の用紙を排出し最終的に用紙後端を排出しきって本体排出トレイ上に載置する一連の画像形成動作を行う画像形成装置であって、装置本体に装着可能な複数種類のフィニッシャ装置のうち実際に装置本体に装着されているフィニッシャ装置の種類に少なくとも基づいて、前記用紙後端を排出する段階における前記実搬送速度である排出速度の一時的な増速の要否を決定する排出速度増速要否決定手段と、前記排出速度増速要否決定手段により、増速不要と決定された場合には前記排出速度を前記実搬送速度に維持し、増速要と決定された場合には、前記実搬送速度よりも速い所定速度に前記排出速度を一時設定変更して用紙後端排出完了後元の前記実搬送速度に戻す排出速度設定手段とを備え、実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じた前記本体排出トレイ部の形状変化によらずスタック性を維持することを特徴とする。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記排出速度設定手段は、前記排出速度増速要否決定手段により増速要と決定され前記実搬送速度よりも速い所定速度に前記排出速度を一時設定変更する場合に、当該排出速度を、前記設定可能搬送速度群を構成する各搬送速度のうち前記実搬送速度の次に速い段階の搬送速度に設定するものであることを特徴とする。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記排出速度設定手段は、前記排出速度増速要否決定手段により増速要と決定され前記実搬送速度よりも速い所定速度に前記排出速度を一時設定変更する場合に、当該排出速度を、前記設定可能搬送速度群を構成する各搬送速度のうち前記実搬送速度の次に速い段階の搬送速度に設定する場合に、前記実搬送速度が所定の上限速度以上のときには、前記実搬送速度の次に速い段階の搬送速度ではなく前記実搬送速度そのものを設定することを特徴とする。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記排出速度増速要否決定手段は、画像形成対象として設定された用紙のサイズにも基づいて、前記排出速度の一時的な増速の要否を決定するものであり、
実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じた前記本体排出トレイ部の形状変化及び用紙サイズによらずスタック性を維持することを特徴とする。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記排出速度増速要否決定手段は、画像形成対象として設定された用紙の種類にも基づいて、前記排出速度の一時的な増速の要否を決定するものであり、実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じた前記本体排出トレイ部の形状変化及び用紙の種類によらずスタック性を維持することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、前記本体排出トレイ部の形状変化の要因となる、実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じて、前記用紙後端を排出する段階における前記実搬送速度である排出速度の増速の要否を決定し、「要」の場合には、増速するようにしているため、用紙の排出が妨げられる程度が変化する主要因である、実際に増設されるフィニッシャ装置の種別の影響によらず常に最良好なスタック性を維持した画像形成動作を行える画像形成装置を提供することが可能となるな効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、前記用紙後端を排出する段階における前記実搬送速度である排出速度が、前記実搬送速度の次に速い段階の搬送速度に設定されるため、各種条件ごとの前記排出速度をテーブルとして記憶しておく必要が無く、前記排出速度の設定判断が簡略できる利点がある。
請求項3に係る発明によれば、前記排出速度が必要以上に高く設定されることを防止でき、良好なスタック性を維持することが可能となる効果が得られる。
請求項4に係る発明によれば、前記本体排出トレイ部の形状変化の要因となる、実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じてのみならず、用紙のサイズにも応じて、前記用紙後端を排出する段階における前記実搬送速度である排出速度の増速の要否を決定し、「要」の場合には、増速するようにしているため、用紙の排出が妨げられる程度が変化する主要因である、実際に増設されるフィニッシャ装置の種別、及び、用紙サイズの影響によらず常に最良好なスタック性を維持した画像形成動作を行える画像形成装置を提供することが可能となるな効果が得られる。
請求項5に係る発明によれば、前記本体排出トレイ部の形状変化の要因となる、実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じてのみならず、用紙の種類にも応じて、
前記用紙後端を排出する段階における前記実搬送速度である排出速度の増速の要否を決定し、「要」の場合には、増速するようにしているため、用紙の排出が妨げられる程度が変化する主要因である、実際に増設されるフィニッシャ装置の種別、及び、用紙種類(に応じて厚さや材質が異なること起因する、たわみ易さや摩擦の違い)の影響によらず常に最良好なスタック性を維持した画像形成動作を行える画像形成装置を提供することが可能となるな効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に、本発明を実施するための最良の形態に係る画像形成装置としての複写機1の概略構成について示す。
同図において、複写機1の装置本体には、中継ユニット9と、種類Aのフィニッシャ装置であるフィニシャA(5)が装着されている。中継ユニット9は、画像形成済みの用紙の排出先が本体排出トレイ部3、または、装着されたフィニッシャ装置(この場合フィニッシャA(5)のいずれであるかに応じて搬送経路を切り替えるものであると共に、本体排出トレイ部3への用紙機能も備えている。
中継ユニット9の上面は、本体排出トレイ部3の主要部を構成しているが、装着されたフィニッシャ装置(この場合フィニッシャA(5)の構成の一部も、本体排出トレイ部3の一部、具体的には、本体排出トレイ部3の先端部を構成している。
フィニッシャA(5)の右上部は、本体排出トレイ部3よりも高いため、本体排出トレイ部3上に排出・載置される用紙の先端と干渉しないように、本体排出トレイ部3の下面(中継ユニットの上面)と連なる斜面が形成されててる。
複写器1に装着可能なフィニッシャ装置としては、その提供する機能(ステープラ、パンチ、シフト)に応じて複数種類存在し、ユーザは、自分にとって必要な種類のフィニッシャ装置を1または複数種類オプションとして購入して装着し、必要に応じて複写モードを設定して利用するが、通常は本体排出トレイ部3に画像形成された用紙が排出されるモードで利用している。
そのため、図1のフィニッシャA(5)に替えて、図2に示すように、フィニッシャB(12)が装着されると、本体排出トレイ部3の形状が変化し、ひいては、用紙の排出を妨げる程度が変化する。
そのような、装着されたフィニッシャ装置の種類の違いに起因して生じる本体排出トレイ部3の形状の変化による用紙の排出を妨げる程度が変化を、何らかの方法で相殺できれば、スタック性(排出口の閉塞なしに用紙を本体排出トレイ部3上に排出載置すること)を良好にできることになる。
本発明を実施するための最良の形態では、画像形成動作時における実搬送速度(従来は排出速度も実搬送速度であった)を、用紙後端排出時のみ一時的に増速することで、用紙の排出を妨げる程度が変化を相殺してスタック性を維持する(詳細後述)。用紙後端排出時は、用紙は、搬送経路全体のうちの、最後の排出ローラ対とのみ係合しているため、その排出ローラ対の速度を一時的に増速すれば、搬送経路上にある次の用紙の搬送に悪影響を与えることなく、用紙排出時の勢いを増すことができ、用紙の排出を妨げる要因を相殺できることになる。
なお、図1において、給紙トレイ7は、セットされた用紙のサイズを検知するサイズ検知センサを有しており(図示せず)、複写機1本体は、給紙トレイ7の検出結果を読み出すことで、給紙トレイ7から分離給送して搬送する用紙のサイズ(A3,A4,B5等)を知ることができる。
また、給紙トレイ7自体がサイズ検知機能を持たなくても、給紙トレイ7に現在セットされている用紙のサイズについて給紙トレイ7自体または装置本体側で予め設定・記憶しておけば知ることができる。
また、給紙トレイ7に現在セットされている用紙の種類(薄紙、OHP、普通紙、中厚紙、厚紙等)についも、給紙トレイ7自体または装置本体側で予め設定・記憶しておけば知ることができる。また、用紙の種類を材質、厚さ、摩擦係数等に規定することももちろん可能である。
図3に、図1、図2の中継ユニット9の概略構成について示す。
本体排紙方向(図において左方向)に搬送するための、前記最後の排出ローラ対としての中継排紙コロ14と用紙の通過を検知する中継排紙センサ13を有している。中継排紙コロ14は中継搬送ステッピングモータ(図示略)で駆動されている。
中継排紙センサ13は、搬送経路の中継排紙コロ14よりも少し前に設置されていて、搬送・排出される用紙後端が中継排紙コロ14の直前まて到達したタイミング、つまり、用紙後端が排出される段階の始まりを検出する。
図4に、複写機1の動作制御に関する部分のブロック構成について示す。なお、フローチャートにより説明される本発明の動作は全てこのブロックにより実現される。
制御部20はCPU21とCPU21を動作させるためのプログラムを格納するROM22、プログラム用ワークRAM23、制御、タイミングなどの調整値及び登録した複写モード設定を格納し電源を切ってもデータを保持しておく事が可能な不揮発RAM24、及び、複写機1の各センサ37の入力(中継センサ、サイズ検知センサ)を元に、各負荷38(中継搬送ステッピングモータ)などを制御するIO制御部25などにより構成される。
また、CPU21はフィニシャ装置40(具体的には、図1のフィニッシャA(5)や図2のフィニッシャB(12))内の制御部(図示せず)とシリアル通信を行っており、電源オン時にはフィニシャ装置40からフィニシャ装置40の種類を示す情報をもらうことで、どんなタイプのフィニシャが接続されているのかを判別し、フィニシャに応じた動作可能な後処理を認識し、操作部10の画面に選択可能に表示するとともに、本願の特徴である用紙排出時に用紙の搬送速度(排出速度)を増速させる必要があるかどうか、またどの程度増速させるかの判断を行なうために参照する。
ここで、複写機1における用紙サイズ、用紙の種類の検知について説明する。
図5に、排出速度増速要否決定条件設定テーブルの一例について示す。なお、そのテーブルは、ROM22または不揮発RAM24に予め設定・記憶されているものである。
同図においては、第1に、フィニッシャ装置の種類ごとに、「増速要否設定」がなされ、更に、「増速要」の種類のフィニッシャ装置について、「用紙サイズ別増速要否設定」がなされている。
フィニッシャ種類が図1の「フィニッシャA(傾斜あり)」の場合には、「増速要否設定」が「要」に設定されている。フィニッシャ種類が図2の「フィニッシャB(傾斜なし:平坦)」の場合には、「増速要否設定」が「不要」に設定されている。
「用紙サイズ別増速要否設定」は、フィニッシャAの傾斜と係合する度合いが大きな「A3以上」が「要」に設定され、度合いが小さいか全くない「A4以下」が「不要」に設定されている。
つまり、複写機1に実際に装着されたフィニッシャ装置が「フィニッシャA」であって、画像形成時に使用される用紙のサイズが「A3以上」の場合に限り、増速「要」ということになる。もちろん、フィニッシャ装置の種類のみで増速要否を判定するようにしてもよい。ただしその場合、用紙サイズまたは後述する用紙種類との組み合わせによるきめ細かな増速要否の判定は行えないが、判定を簡略化できる利点がある。。
図6に、図5の排出速度増速要否決定条件設定テーブルの変形例について示す。なお、そのテーブルは、ROM22または不揮発RAM24に予め設定・記憶されているものである。
同図においては、第1に、フィニッシャ装置の種類ごとに、「増速要否設定」がなされ、更に、「増速要」の種類のフィニッシャ装置について、「用紙種類別増速要否設定」がなされている。
フィニッシャ種類が図1の「フィニッシャA(傾斜あり)」の場合には、「増速要否設定」が「要」に設定されている。フィニッシャ種類が図2の「フィニッシャB(傾斜なし:平坦)」の場合には、「増速要否設定」が「不要」に設定されている。
「用紙種類別増速要否設定」は、「薄紙」、「OHP(シート)」、「普通紙」、「中厚紙」、及び、「厚紙」のうちの、「薄紙」、「OHP(シート)」、「普通紙」の、薄く撓みやすく、排出された用紙後端が排出口を塞ぎやすい傾向の種類についてのみ「要」に設定され、厚さが十分で撓みにくい「中厚紙」、及び、「厚紙」については「不要」に設定されている。
つまり、複写機1に実際に装着されたフィニッシャ装置が「フィニッシャA」であって、画像形成時に使用される用紙の種類が「薄紙」、「OHP(シート)」、「普通紙」のいずれかである場合に限り、増速「要」ということになる。
もちろん、図5,図6を統合して、「フィニッシャ種類」、「用紙サイズ」、「用紙種類」の多様な組み合わせのうちの、用紙の排出を妨げる程度の大きな組み合わせについてのみ「要」を設定するようにしてもよいのはいうまでもない。
図7に、図5または図6において増速「要」と設定された場合における、設定可能搬送速度群を構成する各搬送速度が実搬送速度として設定された場合における、各実搬送速度に対応して設定されるべき増速排出速度(用紙後端排出時に一時的に増速設定される実搬送速度)の設定テーブルについて示す。なお、そのテーブルは、ROM22または不揮発RAM24に予め設定・記憶されているものである。
図7において、実搬送速度の設定候補群である、設定可能搬送速度群は、70mm/ms、140mm/ms、200mm/msの各搬送速度により構成され、実搬送速度が70mm/msに設定された場合には増速排出速度は140mm/ms、実搬送速度が140mm/msに設定された場合には増速排出速度は200mm/ms、実搬送速度が200mm/msに設定された場合には増速排出速度は200mm/msに設定される。
このように、増速「要」の場合には、実搬送速度よりも排出速度を増速するようにしているため、用紙の排出を妨げる程度を変化させる各種要因の組み合わせによらず最適な勢いで用紙後端の排出を行うことができ、スタック性を良好に維持することができる。
なお、図7のテーブルにおいて、各実搬送速度に対応する増速排出速度として、設定機能搬送速度群のうち各実搬送速度の速度が高くなるほうの次の段階の搬送速度を設定しているが、そのような設定の場合、あえてテーブル化するまでもなく、設定された実搬送速度よのも速度が高くなるほうの次の段階の搬送速度を設定可能搬送速度群のうちから自動的に選択することが可能である。
また、図7のテーブルにおいて、実搬送速度が200mm/msに設定された場合には増速排出速度を例えば250mm/msと更に高速に設定することも考えられるが、排出速度があまり高速になりすぎすると、排出された用紙が本体排出トレイ部3が落ちたりするなどの弊害が生じる場合があるため、200mm/msを上限としておくことで、そのような弊害の発生を防止できる。
なお、図5または6のテーブルで増速の要否を決定し、「要」の場合に、図7を参照して実搬送速度に基づく増速排出速度を決定するとすると、「要」の場合における実搬送速度に基づく増速排出速度の設定パターンが固定化されることになるため、図5または6のテーブルにおける各「要」の組み合わせのそれぞれについて、最適な実搬送速度と増速排出速度との関係を図7のテーブルのように予め設定しておくようにすることで、よりいっそうきめ細かに、用紙排出を妨げる程度の強弱と用紙の排出時の勢いとのバランスをとることができ、いっそうスタック性を維持するこが可能となる。
以上の説明をふまえて複写機1において行われる画像形成動作の処理手順について図8に示す。
同図において、複写機1のCPU21は、現在装着されているフィニッシャ装置の種類、これから行おうとする画像形成動作において使用する用紙のサイズや種類を、図5や図6のテーブルと照合して、排出速度増速の要否を決定する(処理S101)。
その決定の結果が「要」の場合には(判断S102のYes)、フラグFに値1を設定した上で(処理S103)、処理S105に移行する。「不要」の場合には(判断S102のNo)、フラグFに値0を設定した上で(処理S104)、処理S106に移行する。
処理S105では、実搬送速度(画像形成動作開始に先立つ画像形成条件の設定応じて予め設定されている)を図7のテーブルを照合して増速排出速度を決定する(処理S105)。
そして、1ページ分の画像形成動作を開始する。具体的には、実搬送速度で搬送される用紙に画像形成を行うと共に搬送を継続することで装置外へ排出する、画像形成・排出処理(処理S106)を、中継排紙センサ13による、最終の排出ローラ対である中継排コロ14を用紙後端が抜ける直前のタイミングの検出が確認されるまで行い(処理S107、判断S108のNoのループ),検出されると、つまり、用紙後端が排出される段階が開始されると(判断S108のYes)、フラグFの値が1か否かを確認し(判断S109)、1(要)の場合には(判断S109のYes)、中継排紙コロ13の排出速度を、処理S105で決定した増速排出速度に一時設定変更する(処理S110)。
0(不要)の場合には(判断S109のNo)、中継排紙コロ13の排出速度を、実搬送速度のまま維持する(処理S111)。
処理S110または処理S111の後は、判断S112に移行し、画像形成すべき次ページがある場合には(判断S112のYes)、処理S106に戻って同様の処理を繰り返し、画像形成すべき次ページがない場合には(判断S112のNo)、処理を終了する。
このように、本発明を実施するための最良の形態よれば、実際に装着されるフィニッシャ装置の種類により変化する本体排出トレイ部3の形状変化をはじめとして、用紙サイズまたは/及び用紙種類などの用紙の排出を妨げる程度を変化させる要因を、用紙後端の排出速度の増速を行うか否か、及び、行う場合の増速の程度の加減により相殺するようにすることで、それらの要因の変化によらず常に最適にスタック性を維持することができるようになる。
なお、フィニッシャ装置の種類の分類としては、図1の上部に傾斜のあるフィニッシャA(5)と、図2の上部が平坦なフィニッシャB(12)とのように、傾斜のあるなしのみでなく、図9(a)のフィニッシャA(5)、同図(b)のフィニッシャC(5a)のそれぞれに示すように、本体排出トレイ部3の一部となる部分の傾斜の度合いにより分類するようにしてもよい。
その場合、定性的にいえば、傾斜が大きいフィニッシャについては、傾斜が小さいフィニッシャよりも用紙の排出を妨げる程度が大きいため、用紙後端の排出速度は比較的速くすべきであるといえ、例えば、図9(a)の傾斜が比較的大きい場合は「増速要」、同図(b)の傾斜が比較的小さい場合は「増速不要」と判定する。
なお、以上本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明を実施するための最良の形態に係る画像形成装置としての複写機の概略構成について示す図である。 図1の場合とは装着しているフィニッシャ装置の種類が異なる、本発明を実施するための最良の形態に係る複写機について示す図である。 中継ユニットの構成について示す図である。 本発明を実施するための最良の形態に係る複写機の制御ブロック構成について示す図である。 排出速度増速要否決定条件設定テーブルの一例について示す図である。 排出速度増速要否決定条件設定テーブルの別について示す図である。 実搬送速度/増速排出速度対応テーブルの一例について示す図である。 本発明を実施するための最良の形態に係る複写機における画像形成動作の処理手順について示すフローチャートである。 本体排出トレイの一部となる部分の傾斜が異なる2種類のフィニッシャ装置について示す図である。
符号の説明
1 複写機

Claims (5)

  1. 画像形成動作開始に先立って、設定可能搬送速度群を構成する各搬送速度のうちの1つを、設定された画像形成条件に応じて実搬送速度として選択・設定し、その設定した実搬送速度で用紙を搬送しつつ、画像形成を行うと共に画像形成後の用紙を排出し最終的に用紙後端を排出しきって本体排出トレイ上に載置する一連の画像形成動作を行う画像形成装置であって、
    装置本体に装着可能な複数種類のフィニッシャ装置のうち実際に装置本体に装着されているフィニッシャ装置の種類に少なくとも基づいて、前記用紙後端を排出する段階における前記実搬送速度である排出速度の一時的な増速の要否を決定する排出速度増速要否決定手段と、
    前記排出速度増速要否決定手段により、増速不要と決定された場合には前記排出速度を前記実搬送速度に維持し、増速要と決定された場合には、前記実搬送速度よりも速い所定速度に前記排出速度を一時設定変更して用紙後端排出完了後元の前記実搬送速度に戻す排出速度設定手段とを備え、
    実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じた前記本体排出トレイ部の形状変化によらずスタック性を維持することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記排出速度設定手段は、前記排出速度増速要否決定手段により増速要と決定され前記実搬送速度よりも速い所定速度に前記排出速度を一時設定変更する場合に、当該排出速度を、前記設定可能搬送速度群を構成する各搬送速度のうち前記実搬送速度の次に速い段階の搬送速度に設定するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記排出速度設定手段は、前記排出速度増速要否決定手段により増速要と決定され前記実搬送速度よりも速い所定速度に前記排出速度を一時設定変更する場合に、当該排出速度を、前記設定可能搬送速度群を構成する各搬送速度のうち前記実搬送速度の次に速い段階の搬送速度に設定する場合に、前記実搬送速度が所定の上限速度以上のときには、前記実搬送速度の次に速い段階の搬送速度ではなく前記実搬送速度そのものを設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
    排出速度増速要否決定手段
  4. 前記排出速度増速要否決定手段は、画像形成対象として設定された用紙のサイズにも基づいて、前記排出速度の一時的な増速の要否を決定するものであり、
    実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じた前記本体排出トレイ部の形状変化及び用紙サイズによらずスタック性を維持することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記排出速度増速要否決定手段は、画像形成対象として設定された用紙の種類にも基づいて、前記排出速度の一時的な増速の要否を決定するものであり、
    実際に装着される前記フィニッシャ装置の種類に応じた前記本体排出トレイ部の形状変化及び用紙の種類によらずスタック性を維持することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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