JP2007155086A - 断熱箱体および冷蔵庫 - Google Patents

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Takahito Shibayama
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Abstract

【課題】複数芯材からなる真空断熱材において、芯材間の個別密封のためのシールを真空断熱材作製後に行うが、シワが発生し易く、芯材間を広くとる必要があり、筐体に配設しても有効断熱面積が低く、断熱性能がでない問題がある。
【解決手段】断熱箱体3は、内箱4と、外箱5と、内箱4と外箱5とから形成される空間6と、空間6に配設した真空断熱材7とからなり、真空断熱材7は外箱5に沿うように配設してある。真空断熱材7は芯材8が配置された芯材部10を、外箱5の各平面に一つずつ配設し、外箱5に沿うように配設してある。真空断熱材7の製法は、真空断熱材7作製と同時に芯材8間を溶着するので、芯材間を短くすることができる。よって、断熱箱体3の外箱5に真空断熱材7を配設した場合、従来の真空断熱材より有効断熱面積を拡大することができ、断熱性能を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の芯材からなる真空断熱材を適用した断熱箱体、並びに冷蔵庫に関するものである。
従来、真空断熱材を利用して断熱箱体を製造する際には、複数個の真空断熱材を、それぞれ当該断熱箱体を構成する外箱内側の所定の位置に貼り付け固定するという面倒な作業が必要であり、しかも真空断熱材自体が比較的重量が大きいという事情のため、断熱箱体の製造作業性が悪化する問題点があった。
この課題を解決するために、袋状外装体内に互いに所定間隔を存して複数個の充填体を配置し、袋状外装体において充填体の各間に位置した部分に形成され袋状外装体内を、充填体を備えた複数の単位気密部に区分するシール部を備えた真空断熱材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に記載された従来の真空断熱材の斜視図である。この真空断熱材101は、非通気性のフィルムの縁部を接合して形成され内部の空気が排気される袋状外装体102と、この袋状外装体102内に互いに所定間隔を存して配置された複数個の充填体と、袋状外装体102における充填体の各間に位置した部分に形成され、袋状外装体102内を、充填体を備えた複数の単位気密部104に区分するシール部105とを設けたものである。
この真空断熱材101は、2枚のシート状のフィルムの3辺部を予め熱圧着し、一辺に開口部を有した袋状のフィルムの内部へ複数の充填体を入れ、真空排気して、残りの一辺を熱圧着することにより形成され、複数の充填体の間にシールは真空断熱材101作製後、充填体の各間に位置した部分を熱圧着することにより行われる。
この構成により、シール部105で折曲することが可能となったので、断熱箱体となる平板状の金属板上106に真空断熱材101を接着固定すると共に、この固定状態で金属板106を折曲することにより、複数の単位気密部104が独立した真空断熱材101として外箱における所定位置の内側に位置されるようになった。これにより、外箱内側の所定位置に複数枚の真空断熱材を個々に固定する場合に比べて、断熱箱体の製造作業性が向上するようになる。
また、この真空断熱材101の構成では、各単位気密部104においては、互いにシール部105を介して隣接した状態となるため、単位気密部104を構成するフィルム接合部のうち外気と接する部分の長さが、一つの袋状外装体102に一つの充填体を減圧密封した真空断熱材と比べて相対的に短くなるため、各単位気密部104において外部からのガス侵入を受けにくくなり、内部圧力の増大を抑制し、長期にわたり断熱効果を維持できるとされている。
特開平7−98090号公報
しかしながら、上記従来の構成では、真空断熱材101作製後に充填体の各間に位置した部分を熱圧着することにより充填体個々の密封を行うとしている。真空断熱材101を作製すると、フィルムが充填体に沿うので、充填体の角にフィルムのたるみが集中し、フィルムにシワが発生する。シールするにはこのシワを避けて熱圧着する必要があり、充填体から離れた個所で熱圧着する必要がでてくる。これにより、断熱効果のない充填体と充填体との間隔が広がってしまい、充填体が配置された有効断熱面積が低下して断熱性能が低下する問題があった。
また、上記の真空断熱材の作製方法では、3方シールされた袋の中に充填体を並べるので位置決めが難しく、所定の位置に充填体が配置された真空断熱材が作製し難い。このため、充填体と充填体との間隔を狭くできない問題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決した断熱箱体を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明は、内箱と外箱とから形成される空間に真空断熱材を配設した断熱箱体であって、前記真空断熱材は、熱溶着層同士が対向するガスバリア性の外被材の間に板状の複数の芯材がそれぞれ独立した空間内に位置するように減圧密封されて成り、対向する前記熱溶着層同士が芯材形状に沿うように熱溶着されており、前記外被材の間に前記芯材が減圧密封されている芯材部と前記芯材部に隣接する前記芯材部との間に対向する前記熱溶着層同士が熱溶着されている目地部を有するのである。
本発明の断熱箱体に用いる真空断熱材は、対向する熱溶着層同士が芯材形状に沿うように熱溶着されており、外被材の間に芯材が減圧密封されている芯材部とこの芯材部に隣接する芯材部との間に、対向する熱溶着層同士が熱溶着されている目地部を有するものであり、芯材間を独立空間に密封する目地部の溶着を真空断熱材作製と同時に行うことができ、芯材と芯材との間隔を従来より短くすることができる。これにより、従来より有効断熱面積を拡大することができ、断熱性能を向上できる。
また、3方シールされた外被材に芯材を配置して真空密封するのではなく、熱溶着層同士が対向する外被材の間に芯材を配置して真空密封するので、芯材を所定の位置に配置し易く、位置ズレが発生し難い。これにより、目地部の長さを精度よく作製することができ、短くすることが可能となるので、従来より有効断熱面積を拡大することができ、断熱性能を向上できる。
本発明の断熱箱体は、真空断熱材の有効断熱面積を拡大することができ、断熱性能を向上できる。また、真空断熱材の芯材を所定の位置に配置し易く、位置ズレが発生し難い。これにより、目地部の長さを精度よく作製することができ、短くすることが可能となるので、従来より有効断熱面積を拡大することができ、断熱性能を向上できる。
請求項1に記載の断熱箱体の発明は、内箱と外箱とから形成される空間に真空断熱材を配設した断熱箱体であって、前記真空断熱材は、熱溶着層同士が対向するガスバリア性の外被材の間に板状の複数の芯材がそれぞれ独立した空間内に位置するように減圧密封されて成り、対向する前記熱溶着層同士が芯材形状に沿うように熱溶着されており、前記外被材の間に前記芯材が減圧密封されている芯材部と前記芯材部に隣接する前記芯材部との間に、対向する前記熱溶着層同士が熱溶着されている目地部を有するものである。
本発明の断熱箱体に用いる真空断熱材は、芯材間を独立空間に分断する目地部の溶着が減圧密封する工程と同時に行われるので、外被材にシワが発生する前の状態で溶着することができる。これにより、芯材と芯材との間隔を従来の真空断熱材より短くすることができる。よって、従来の真空断熱材より芯材部の占める割合が大きくなり、有効断熱面積が拡大するので、断熱性能が向上できる。
また、3方シールされた外被材に芯材を配置して真空密封するのではなく、溶着層同士が対向する外被材の間に芯材を配置して真空密封するので、芯材を所定の位置に配置し易く、位置ズレが発生し難い。これにより、目地部の長さを精度よく作製することができ、短くすることができるので、従来より有効断熱面積を拡大することができ、断熱性能を向上できる。
また、1つの真空断熱材で内箱もしくは外箱の複数面にわたって配置することができ、複数枚真空断熱材を配設する必要がなくなる。よって、真空断熱材を配設する工程が短縮でき、作業効率が向上する。
請求項2に記載の断熱箱体の発明は、請求項1に記載の発明において、内箱もしくは外箱における隣り合う2つの平面のそれぞれに、目地部で接続された2つの芯材部の片方づつが配置されるよう真空断熱材が配設されており、前記2つの芯材部同士が略接触しているものである。
ここで、略接触とは、少なくとも一部が接触している、最接近している、見た目的には接触しているような状態のことを指す。従来の真空断熱材よりも芯材と芯材との間隔を短くできるので、芯材部同士を接触させて内箱もしくは外箱の2つの平面にわたって真空断熱材を配設することができるようになり、熱橋となっていた芯材部同士の隙間がなくなるので、断熱性能が従来よりもさらに向上する。
従来の真空断熱材で上記のように配設しようとすると、芯材と芯材との間隔が長いので外被材が余ってしまい、外被材に負荷をかけて配設する必要がある。それにより外被材に穴が開き、真空度が劣化して断熱性能が低下してしまう問題が発生する。また、配設するにも手間がかかり、作業効率が低下する。
請求項3に記載の断熱箱体の発明は、請求項1に記載の発明において、内箱もしくは外箱における隣り合う2つの平面のそれぞれに、目地部で接続された2つの芯材部の片方づつが配置されるよう真空断熱材が配設されており、前記2つの芯材部同士が略接触し、かつ芯材部と内箱もしくは外箱との隙間をなくすよう芯材部が配設されたものである。
本発明の断熱箱体に用いる真空断熱材は、従来の真空断熱材よりも芯材と芯材との間隔を短く製作でき、内箱もしくは外箱に沿って隙間なく芯材部が配設できるので、熱橋となる部分がなくなり、かつ有効断熱面積が拡大するので、断熱性能が飛躍的に向上する。
従来の真空断熱材で上記のように配設しようとすると、芯材と芯材との間隔が長いので外被材が余ってしまい、外被材に負荷をかけて配設する必要がある。それにより外被材に穴が開き、真空度が劣化して断熱性能が低下してしまう問題が発生する。また、配設するにも手間がかかり、作業効率が低下する。
請求項4に記載の断熱箱体の発明は、請求項1に記載の発明において、真空断熱材の片面において芯材部表面と目地部が同一平面を形成しており、前記平面側で内箱もしくは外箱に沿うように配設したものである。
これにより、一方の外被材に芯材を配置し、もう一方の外被材のみで芯材に沿うように熱溶着して作製するので、芯材を配置したときの芯材同士の間隔が維持できる。よって、目地部の長さを制御し易くなり、さらに芯材と芯材との間隔を短くすることができ、内箱もしくは外箱に、真空断熱材の芯材表面と目地部とが同一平面を形成した面を沿うように配設した場合、有効断熱面積が拡大し、断熱性能が向上する。
請求項5に記載の冷蔵庫の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の断熱箱体と、圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器とを順次環状に連接した冷凍サイクルとからなるものであり、製造効率の向上や、断熱性能の向上した冷蔵庫を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における断熱箱体を用いた保温ボックスの斜視図である。図2は本発明の実施の形態1における断熱箱体を用いた保温ボックスの断面図である。図3は本発明の実施の形態1における断熱箱体に用いる真空断熱材の断面図である。
図1、図2、図3に示すように、保温ボックス1は、蓋2と、この蓋2によって上面の開口部が覆われる断熱箱体3とから構成されており、断熱箱体3と蓋2とにより略密閉空間が形成される。
本実施の形態の断熱箱体3は、内箱4と外箱5とから形成される空間6に外箱5内面に沿うように真空断熱材7を配設した断熱箱体3であって、真空断熱材7は、熱溶着層同士が対向するガスバリア性の外被材9の間に板状の複数の芯材8がそれぞれ独立した空間内に位置するように減圧密封されて成り、対向する熱溶着層同士が芯材8形状に沿うように熱溶着されており、外被材9の間に芯材8が減圧密封されている芯材部10とこの芯材部10に隣接する芯材部10との間に、対向する熱溶着層同士が熱溶着されている目地部11を有するものであり、真空断熱材7の芯材8が配置された芯材部10を、外箱5の各平面に一つずつ配設し、芯材部10間を繋ぐ外被材9同士が溶着された目地部11において屈曲させて真空断熱材7を外箱5に沿うように配設してある。
ここで、真空断熱材7の外箱5への配設方法としては、ホットメルトを用いて接着している。なお、接着方法としては、両面テープや市販の接着剤等を用いても構わない。また、蓋2の内部にはウレタンを配設してある。
ここで真空断熱材7の製造方法の一例について説明する。
図4は本発明の実施の形態1における断熱箱体に用いる真空断熱材7の製造に用いる真空包装機の概略断面図である。
図4において、気密室を構成できる真空包装機12の内部には、長方形にカットされたガスバリア性の外被材9aが、熱溶着層側を上側にして真空包装機12の供試台13に設置されている。この供試台13にはコンベア(図示せず)が設置されており、外被材9aを図中右から左へ移動させることができる。
外被材9aの上には芯材8が配置され、その上に外被材9bがその熱溶着層側が芯材8側を向くように、かつ上下の外被材9a,9bの各端面がほぼ一致するように配置される。
真空包装機12において、加熱加圧により熱溶着するための熱板14は供試台13の中央付近の上下部位に位置しており、外被材9a,9bを図4の手前側から奥行き側の方向に渡り熱溶着することができる位置に配置されている。
また、芯材8はそれぞれが所定間隔をおいて配置されている。真空包装機12の蓋を閉じて真空ポンプ16の運転を開始すると、真空包装機12の内部は排気され10Pa以下に減圧した後、コンベアが動いて外被材9a,9bを熱板14の幅以下で所定距離移動させた後停止し、熱板14が加熱加圧することにより外被材9a,9bに目地部11が形成される。
この操作を減圧中で繰り返すことにより、すべての芯材8がそれぞれ独立した空間内に位置し、かつ、芯材8の周囲に沿うように目地部11が形成された真空断熱材7を製造することができる。
以上のような構成により、本実施の形態1における真空断熱材7は、上記のような製造方法で作製され、芯材8間を独立空間に分断する目地部11の溶着が減圧密封する工程と同時に行われるので、外被材9にシワが発生する前の状態で溶着することができる。
これにより、目地部11を従来の真空断熱材より短くすることができる。よって、断熱箱体3の外箱5に真空断熱材を配設した場合、従来の真空断熱材より芯材部10が配置された有効断熱面積を拡大することができ、保温ボックス1の断熱性能を向上できる。
また、1つの芯材からなる真空断熱材を複数枚用いて構成する場合に比べると、製造における作業性が向上する。
なお、本実施の形態では内箱4と外箱5とから形成される空間6に真空断熱材7のみ配置しているが、ウレタン等の他の断熱材を空いている空間に配置してもよい。これにより、芯材部10同士の隙間による熱橋を抑えることができ、断熱性能を向上できる。
なお、本実施の形態では、外箱5に真空断熱材7を配設しているが、内箱4に配設しても構わない。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における断熱箱体3の断面図である。
図5に示すように、本実施の形態の断熱箱体3は、内箱4と外箱5とから形成される空間6に外箱5内面に沿うように真空断熱材7を配設した断熱箱体3であって、真空断熱材7は、熱溶着層同士が対向するガスバリア性の外被材9の間に板状の複数の芯材8がそれぞれ独立した空間内に位置するように減圧密封されて成り、対向する熱溶着層同士が芯材8形状に沿うように熱溶着されており、外被材9の間に芯材8が減圧密封されている芯材部10とこの芯材部10に隣接する芯材部10との間に、対向する熱溶着層同士が熱溶着されている目地部11を有するものであり、真空断熱材7の芯材8が配置された芯材部10を、外箱5の各平面に一つずつ配設し、かつ芯材部10同士を略接触させて、芯材部10間を繋ぐ外被材9同士が溶着された目地部11において屈曲させて配設してある。
ここで、略接触とは、少なくとも一部が接触している、最接近している、見た目的には接触しているような状態のことを指す。
以上のような構成により、目地幅11を従来の真空断熱材よりも短く製作でき、芯材部10同士を略接触させて外箱4に真空断熱材7を配設することが可能となるので、熱橋となる断熱性能の比較的低い芯材部10と芯材部10の隙間がなくなり、保温ボックス1の断熱性能が飛躍的に向上する。
従来の真空断熱材で上記のように配設しようとすると、芯材8と芯材8との間隔が長いので外被材9が余ってしまい、外被材9に負荷をかけて配設する必要がある。それにより外被材9に穴が開き、真空度が劣化して断熱性能が低下してしまう問題が発生する。また、配設するにも手間がかかり、作業効率が低下する。
また、1つの芯材からなる真空断熱材を複数枚用いて構成する場合に比べると、製造における作業性が向上する。
なお、本実施の形態では、外箱5に真空断熱材7を配設しているが、内箱4に配設しても構わない。
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3における断熱箱体3の断面図である。図7は、図6のA部の拡大図である。
図6に示すように本実施の形態の断熱箱体3は、内箱4と外箱5とから形成される空間6に外箱5内面に沿うように真空断熱材7を配設した断熱箱体3であって、真空断熱材7は、熱溶着層同士が対向するガスバリア性の外被材9の間に板状の複数の芯材8がそれぞれ独立した空間内に位置するように減圧密封されて成り、対向する熱溶着層同士が芯材8形状に沿うように熱溶着されており、外被材9の間に芯材8が減圧密封されている芯材部10とこの芯材部10に隣接する芯材部10との間に、対向する熱溶着層同士が熱溶着されている目地部11を有するものであり、真空断熱材7の芯材8が配置された芯材部10を、外箱5の各平面に一つずつ配設し、かつ外箱5の隅(角)の部分と芯材部10との間に隙間ができないように、隣接する一方の芯材部10の厚み方向に平行な隣接する他方の芯材部10に近接する外周面の略全面が、隣接する他方の芯材部10の厚み方向に垂直な一方の伝熱面に、一部目地部11を介して略接触するように、芯材部10間を繋ぐ外被材9同士が溶着された目地部11において屈曲させて配設してある。
目地部11は、図7に示すように、隣接する他方の芯材部10の角部に沿うように折り曲げているが、目地部11の長さ(幅)を芯材部10の厚みと同等または、目地部10の厚みや目地部10の屈曲部の曲率半径の大きさを考慮して芯材部10の厚みより若干に長め(広め)にしておくことで、上記のように配置した場合、目地部11の長さが余分に余ることがなく、配設し易くなる。また、外被材9への負荷も最小に抑えることができる。なお、図7では芯材部10同士や芯材部10と外箱5の間に隙間があるが、目地部11の配置が分かりやすく図示しただけであり、実際は略接触している状態にある。
以上のような構成により、目地部11を従来の真空断熱材よりも短く製作でき、図6に示すように外箱5に沿って隙間なく芯材部10が配設できるので、実施の形態2よりも熱橋となる断熱性能の比較的弱い部分が低減され、保温ボックス1の断熱性能がさらに向上する。
従来の真空断熱材で上記のように配設しようとすると、芯材8と芯材8との間隔が長いので外被材9が余ってしまい、外被材9に負荷をかけて配設する必要がある。それにより外被材9に穴が開き、真空度が劣化して断熱性能が低下してしまう問題が発生する。また、配設するにも手間がかかり、作業効率が低下する。
また、1つの芯材からなる真空断熱材を複数枚用いて構成する場合に比べると、製造における作業性が向上する。
なお、本実施の形態では、外箱5に真空断熱材7を配設しているが、内箱4に配設しても構わない。
(実施の形態4)
図8は本発明の実施の形態4における断熱箱体3の断面図である。図9は本発明の実施の形態4における断熱箱体3に使用する真空断熱材の断面図である。
図8、図9に示すように、本実施の形態の断熱箱体3は、内箱4と外箱5とから形成される空間6に内箱4外面に沿うように真空断熱材7を配設した断熱箱体3であって、真空断熱材7は、熱溶着層同士が対向するガスバリア性の外被材9の間に板状の複数の芯材8がそれぞれ独立した空間内に位置するように減圧密封されて成り、対向する熱溶着層同士が芯材8形状に沿うように熱溶着されており、外被材9の間に芯材8が減圧密封されている芯材部10とこの芯材部10に隣接する芯材部10との間に、対向する熱溶着層同士が熱溶着されている目地部11を有するものであり、真空断熱材7の芯材8が配置された芯材部10を、内箱4の各平面に一つずつ配設し、芯材部10間を繋ぐ外被材9同士が溶着された目地部11において屈曲させて真空断熱材7を内箱4に沿うように配設してある。
なお、真空断熱材7の片面において芯材部10表面と目地部11が同一平面を形成しており、その平面側を内箱4側にして、内箱4に配設してある。
真空断熱材7の製造方法は、実施の形態1に記載した方法で作製するが、一方の外被材9に芯材8を配置し、もう一方の外被材9のみで芯材8に沿うように熱溶着して作製する。
以上のような構成により、芯材8を配置した外被材9は芯材8に沿うように溶着されないので、芯材8を配置したときの芯材8同士の間隔を維持できる。よって、目地部11の長さを制御し易くなり、目地部11をさらに短くすることができるので、内箱4を芯材部11が覆える有効断熱面積が拡大し、保温ボックス1の断熱性能が向上する。
また、1つの芯材からなる真空断熱材を複数枚用いて構成する場合に比べると、製造における作業性が向上する。
なお、本実施の形態では、内箱4に真空断熱材7を配設しているが、外箱5に配設しても構わない。
(実施の形態5)
図10は本発明の実施の形態5における冷蔵庫の断面図である。
図10に示すように、本実施の形態の冷蔵庫16は、実施の形態3の断熱箱体3を冷蔵庫に適用したもので、内箱4と外箱5とから形成される空間6に真空断熱材7を配設し、残りの空間6にウレタン19を充填した断熱箱体3に、コンプレッサー17と、凝縮器(図示せず)と、膨張手段としての膨張器(図示せず)と、蒸発器18とを環状に接続した冷凍サイクルを組み合わせたものである。
真空断熱材7は、冷蔵庫奥側上部の内箱4の階段状に形成された箇所に、芯材部10同士が略接触し、かつ内箱4と芯材部10に隙間が生じないように内箱4に沿って配設してある。また、冷蔵庫16の下部の外箱5にも配設してあり、芯材部10同士が略接触して、かつ外箱5と芯材部10との間に隙間が生じないように配設してある。
以上のような構成により、従来は複数の真空断熱材7を平面個々に配設する必要があり、製造の作業効率やコスト的に難しかった角部に真空断熱材7を配設できたので、冷蔵庫の真空断熱材7の被覆率を向上することができ、大幅な断熱性能の向上を図ることができる。
また、従来の真空断熱材7より目地幅が短くできるので、芯材部10同士を接触させて冷蔵庫の角部に配設することができるようになり、芯材部10間に隙間がないので熱橋となる断熱性能の比較的弱い部分が低減され、冷蔵庫16の断熱性能を向上できる。よって、熱負荷が低減するので、少ないエネルギーで冷蔵庫16を冷やすことができ、省エネが図れる。
以上のように、本発明の断熱箱体は断熱性能が優れているので、保冷、保温を必要とする箱体の用途として使用することができ、例えば保温や保冷用のボックス、輸送用の入れ物、自販機などにも適用することができる。
本発明の実施の形態1における断熱箱体を用いた保温ボックスの斜視図 本発明の実施の形態1における断熱箱体を用いた保温ボックスの断面図 本発明の実施の形態1における断熱箱体に用いる真空断熱材の断面図 本発明の実施の形態1における断熱箱体に用いる真空断熱材の製造に用いる真空包装機の概略断面図 本発明の実施の形態2における断熱箱体の断面図 本発明の実施の形態3における断熱箱体の断面図 図6のA部の拡大図 本発明の実施の形態4における断熱箱体の断面図 本発明の実施の形態4における断熱箱体に用いる真空断熱材の断面図 本発明の実施の形態5における冷蔵庫の断面図 従来の真空断熱材の斜視図
符号の説明
3 断熱箱体
4 内箱
5 外箱
6 空間
7 真空断熱材
8 芯材
9 外被材
10 芯材部
11 目地部
16 冷蔵庫
17 コンプレッサー
18 蒸発器

Claims (5)

  1. 内箱と外箱とから形成される空間に真空断熱材を配設した断熱箱体であって、前記真空断熱材は、熱溶着層同士が対向するガスバリア性の外被材の間に板状の複数の芯材がそれぞれ独立した空間内に位置するように減圧密封されて成り、対向する前記熱溶着層同士が芯材形状に沿うように熱溶着されており、前記外被材の間に前記芯材が減圧密封されている芯材部と前記芯材部に隣接する前記芯材部との間に、対向する前記熱溶着層同士が熱溶着されている目地部を有する断熱箱体。
  2. 内箱もしくは外箱における隣り合う2つの平面のそれぞれに、目地部で接続された2つの芯材部の片方づつが配置されるよう真空断熱材が配設されており、前記2つの芯材部同士が略接触している請求項1に記載の断熱箱体。
  3. 内箱もしくは外箱における隣り合う2つの平面のそれぞれに、目地部で接続された2つの芯材部の片方づつが配置されるよう真空断熱材が配設されており、前記2つの芯材部同士が略接触し、かつ芯材部と内箱もしくは外箱との隙間をなくすよう芯材部が配設された請求項1に記載の断熱箱体。
  4. 真空断熱材の片面において芯材部表面と目地部が同一平面を形成しており、前記平面側で内箱もしくは外箱に沿うように配設した請求項1に記載の断熱箱体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の断熱箱体と、圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器とを順次環状に連接した冷凍サイクルとからなる冷蔵庫。
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