JP2007154531A - 引戸用鎌錠 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動施錠時に於いて、カマが不用意に施錠方向に回転してストライクに衝突する可能性を回避すること。
【解決手段】引戸の閉戸時に戸枠体側に押されて後退変位するトリガーと、該トリガーの後退力によって作動する動力伝達手段と、該動力伝達手段と連係され、かつ、施錠方向に自動的に回転可能なカマとを備える引戸用鎌錠に於いて、トリガー7の内端部に、基端部が軸支されたトリガー係止片8を係合し、閉戸する際、少なくともトリガーの先端面7aが戸枠体側に当たる瞬間の第1段階では、トリガー係止片8の係合端部8aが錠箱内に位置するカマ6の被係合部6aに係合しており、トリガーが後退動中の第2段階では、トリガーと共働する前記トリガー係止片8の係合端部8aがカマ6の被係合部6aから離れること。
【選択図】図1
Description
本発明は、引戸を閉めるだけで、カマがストライクに対して自動的に施錠(掛合)する引戸用鎌錠に関する。
特許文献1は、出願人が提案したものである。この特許文献1に記載の従来例は、本発明と同様の目的(閉戸時、キー又は室内側操作部材を用いることなく、カマが自動的に施錠すること)であり、その基本的構成は、「引戸の閉戸時に戸枠体側に押されて後退変位するトリガーと、該トリガーの後退力によって作動する動力伝達手段と、該動力伝達手段と連係され、かつ、施錠方向に自動的に回転可能なカマとを備える引戸用鎌錠」である。
特許文献1は、引戸を閉めるだけで、カマがストライクに対して自動的に施錠(掛合)するという利点があるものの、(A)構成が複雑である、(B)自動施錠時に於いて、カマが不用意に施錠方向に回転してストライクに衝突する可能性があるという問題点があった。
特許文献2も、閉戸時にカマがストライクに対して自動的に施錠(掛合)する引戸用鎌錠に関するものであるが、該従来例の目的は、閉戸操作時における引戸のバウンド状態を防止することである。そのために、閉戸操作時の慣性力によって揺動変位する揺動部材によって一瞬だけ上記鎌体の掛止状態を保持させるストッパーを構成要件としている。しかし、特許文献2も特許文献1と同様に自動施錠時に於いて、カマが不用意に施錠方向に回転してストライクに衝突する可能性があるという問題点がある。
実用新案公開平7−26549
特開2002−13331
本発明の第1の目的は、自動施錠時に於いて、カマが不用意に施錠方向に回転してストライクに衝突する可能性を回避することである。第2の目的は、自動施錠の状態に於いて、外部操作手段の操作力により、カマを解錠方向へ動かすことができることである。第3の目的は、従来例に比して部品点数を少なくするここである。第4の目的は、各構成部材を簡単に組み合わせることができることである。
本発明の引戸用鎌錠は、引戸の閉戸時に戸枠体側に押されて後退変位するトリガーと、該トリガーの後退力によって作動する動力伝達手段と、該動力伝達手段と連係され、かつ、施錠方向に自動的に回転可能なカマとを備える引戸用鎌錠に於いて、前記トリガー7の内端部に、基端部が軸支されたトリガー係止片8を係合し、閉戸する際、少なくともトリガーの先端面7aが戸枠体側に当たる瞬間の第1段階では、トリガー係止片8の係合端部8aが錠箱内に位置するカマ6の被係合部6aに係合しており、トリガーが後退動中の第2段階では、トリガーと共働する前記トリガー係止片8の係合端部8aがカマ6の被係合部6aから離れることを特徴とする。
また、本発明の引戸用鎌錠は、上記構成の主要部をそのまま含み、「さらに、カマが完全突出した状態の第3段階では、カマ6はトリガー7の内端部に設けたカマ作動障害片17、該カマ作動障害片の押圧力によって所定方向へ移動する可動片20、該可動片に連動する動力伝達手段30を介して自動施錠していること」を特徴とする。その他特徴事項は、従属項によって特定される。
ここで、「トリガー7の内端部」とは、常に錠箱内に位置している部分を意味する。
次に列挙するような効果を得ることができる。
(1)請求項1に記載の発明は、カマは、第1段階と第2段階を経てストライクに掛合するので、自動施錠時に於いて、カマが不用意に施錠方向に回転してストライクに衝突する可能性を回避することができる。
(2)請求項5に記載の発明は、自動施錠の状態に於いて、外部操作手段の操作力により、カマを解錠方向へ動かすことができる。
(3)従来例に比して部品点数を少ない。
(4)各構成部材を簡単に組み合わせることができる。
(1)請求項1に記載の発明は、カマは、第1段階と第2段階を経てストライクに掛合するので、自動施錠時に於いて、カマが不用意に施錠方向に回転してストライクに衝突する可能性を回避することができる。
(2)請求項5に記載の発明は、自動施錠の状態に於いて、外部操作手段の操作力により、カマを解錠方向へ動かすことができる。
(3)従来例に比して部品点数を少ない。
(4)各構成部材を簡単に組み合わせることができる。
以下、図1乃至図7に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)実施の環境
図1は、戸枠体Xに対して、引戸Yを矢印A方向に閉める際に、引戸Y側のトリガー7の先端面7aが戸枠体Xのストライク1に当たり始めた状態(ここでは「第1段階」という。)を示す。この第1段階では、指状のトリガー係止片(係止片)8がONの状態である。ここで「ONの状態」とは、トリガー係止片8の係合端部8aがカマ6の先端部の外周に形成した被係合部(切欠溝)6aに係合しており、キー、サムターン等の図示しない外部操作手段の操作力により、カマ6を少なくとも完全施錠方向へ動かすことができない状態をいう。それ故に、閉戸時に於いて、不用意にカマ6が施錠方向に回転しまってストライク1の外面に衝突する事態を回避できる。
図1は、戸枠体Xに対して、引戸Yを矢印A方向に閉める際に、引戸Y側のトリガー7の先端面7aが戸枠体Xのストライク1に当たり始めた状態(ここでは「第1段階」という。)を示す。この第1段階では、指状のトリガー係止片(係止片)8がONの状態である。ここで「ONの状態」とは、トリガー係止片8の係合端部8aがカマ6の先端部の外周に形成した被係合部(切欠溝)6aに係合しており、キー、サムターン等の図示しない外部操作手段の操作力により、カマ6を少なくとも完全施錠方向へ動かすことができない状態をいう。それ故に、閉戸時に於いて、不用意にカマ6が施錠方向に回転しまってストライク1の外面に衝突する事態を回避できる。
そこで、図1を参照にして、主な環境部材を説明する。まず、1は受け金具のストライク、2はストライク1のカマ用係入孔である。受け金具の細部的事項の説明は割愛する。
次に、3は引戸の戸先側に固定された錠箱、4はフロント板、5はフロント板に形成されたカマ用開口である。錠箱3には軸孔、係合軸用案内長孔、可動支軸用弧状案内部分等が適宜に形成されている。また、錠箱3内には、引戸用鎌錠Zが組み込まれている。
引戸Yは、周知のように、矢印A方向への操作により開戸されるものであり、また、引戸Yは、所望する閉鎖位置で閉戸された時、本実施例では、(a)鎌錠Zのカマ6が自動施錠となり、(b)自動施錠の状態に於いて、外部操作手段の操作力により、カマ6を解錠方向へ動かすことができ、(c)さらに、前記閉鎖位置に於いて、外部操作手段の操作力により、カマ6を施錠方向へも動かすことができる。(d)このようなタイプの引戸用鎌錠Zは、主に、駐輪場、ゴミ置き場、共用の管理場所等に利用されるものである。
(2)鎌錠Zの主たる構成部材
図1を参照にして、鎌錠Zの主たる構成部材について説明する。なお、発明の主要部を明確にするためにトリガー用ガイド板、各部材の軸孔等の細部的事項の説明は一部割愛する。
図1を参照にして、鎌錠Zの主たる構成部材について説明する。なお、発明の主要部を明確にするためにトリガー用ガイド板、各部材の軸孔等の細部的事項の説明は一部割愛する。
まず、トリガー側の部材から説明する。6は基端部が軸支されたカマ、7はフロント板4を基準にして出没可能に設けられ、かつ、トリガー係止片8の基端部を軸支する第1固定軸9に巻装されたトリガーバネ10で常時突出方向に付勢されたトリガー、11は一端部(前方)側がトリガーの第1可動支軸12に軸支され、一方、他端部(後方)側が錠箱の下端部に形成された段差状案内部分(水平長孔、ガイドバー、ガイド溝などの制御部分)13に案内される係合軸14を有すると共に、上部側に板状のストッパー部分15を備えるストッパー、17はストッパー11と連係するようにトリガー7の第2可動支軸18に軸支されたカマ作動障害片、19は前記段差状案内部分13よりも上方に位置する第2可動支軸18用の水平案内部分、20はカマ作動障害片17に押圧される位置に配設された可動片(例えばラック)、21は第1可動支軸12に巻装され、かつ、ストッパー11をカマ作動障害片17に対して係合する方向へと常時付勢する第1バネ、一方、22は前記第2可動支軸18に巻装され、かつ、カマ作動障害片17を前記可動片20から逃す方向へと常時付勢する第2バネである。
次に、キー又は室内側操作部材で回動操作される駆動側から説明する。31は錠箱内の嵌合孔を有する受け座に回転自在に支持された駆動片、32はこの駆動片31の駆動力によって回転するように第2固定軸33に軸支され、かつ、係合手段34を介してカマ6を施・解錠方向へと回転させる伝動歯車、35は伝動歯車32及びセレクタ−部材との間に介在するように第3固定軸36に軸支された仲介歯車、37は可動片20と前記仲介歯車35にそれぞれ噛合するように第4固定軸38に軸支され、かつ、位置変位可能なバネ受け可動支軸39を有するセレクタ−部材、40は前記バネ受け可動支軸39を、前記第4固定軸38を中心にして案内できるように錠箱に形成された弧状案内部分、41は第4固定軸38に中央部が巻装され、一端部が前記バネ受け可動支軸39に圧接し、一方、他端部が錠箱に設けたバネ端支持ピン42に支持されたカマ用第1駆動バネ、そして、43はカマ6の支軸44の付近に突設された可動支軸45に巻装され、一端部が係合手段34の係合ピン34aに圧接し、一方、他端部がカマのバネ受け部分に支持されたカマ用第2駆動バネである。
上記構成の鎌錠Zは、後述する第3段階(カマ完全突出状態)では、(a)錠箱3に内装された複数個のカマ用駆動バネのバネ力により自動的に完全施錠となり、(b)自動施錠の状態に於いて、外部操作手段の操作力により、カマ6を解錠方向へ動かすことができ、(c)さらに、前記閉鎖位置に於いて、外部操作手段の操作力により、カマ6を施錠方向へも動かすことができる。以下、本発明の目的に関連する事項を詳細に説明する。
(3)構成部材の詳細−錠箱
図2は錠箱のケース蓋3aを示している。ケース蓋3aの下部側は実線である。図2に於いて、50はケース蓋3aの中央部の先端面(フロント板)側に形成されたカマの支軸44用軸孔である。ここでは、この軸孔50を基準にして、該軸孔50よりも下方に位置する軸孔や案内部分を説明する。
図2は錠箱のケース蓋3aを示している。ケース蓋3aの下部側は実線である。図2に於いて、50はケース蓋3aの中央部の先端面(フロント板)側に形成されたカマの支軸44用軸孔である。ここでは、この軸孔50を基準にして、該軸孔50よりも下方に位置する軸孔や案内部分を説明する。
40はバネ受け可動支軸39用の弧状案内部分で、この弧状案内部分40は第4固定軸38用の軸孔51の同心円上に形成されている。本実施例では、弧状案内部分40は軸孔51よりも上方に位置している。
52はバネ端支持ピン42用取り付け孔で、この取り付け孔52は、前記軸孔51よりも若干下方で、かつ、ケース蓋3aの後端面(ケース身の後壁)側に形成されている。53は可動片用の水平案内部分(水平長孔)で、該水平案内部分53には、可動片20の係合歯20aを有する板状部分の突出端部が係合する。水平案内部分53は前記軸孔51の下方に形成されている。
54はトリガー7の水平案内部分(水平長孔)で、この水平案内部分54は前記可動片20用水平案内部分53よりも下方で、かつ、前方位置に形成されている。
19は前記水平案内部分54と略同一水平ライン上に位置するようにケース蓋3aの中央部に形成された水平案内部分で、この水平案内部分19には、前述したようにカマ作動障害片17用の第2可動支軸18が係合する。そして、13は水平案内部分19の下方に形成された段差状案内部分(ストッパー制御部分)で、この段差状案内部分13には、ストッパー11用の係合軸14が係合する。
(4)各部材−カマ6
図1を参照にして説明する。先端に鉤部を有するカマ6は、その幅広の基端部側が支軸44に軸支されている。ここでは、支軸44に軸支されている部分を「中央部」という。したがって、カマ6はその中央部が支軸44を介して錠箱3に枢着されており、突出時の施錠位置と引込み時の解錠位置との間で揺動できる。
図1を参照にして説明する。先端に鉤部を有するカマ6は、その幅広の基端部側が支軸44に軸支されている。ここでは、支軸44に軸支されている部分を「中央部」という。したがって、カマ6はその中央部が支軸44を介して錠箱3に枢着されており、突出時の施錠位置と引込み時の解錠位置との間で揺動できる。
また、カマ6は中央部の可動支軸45に巻装されたカマ用第2駆動バネ43により所定方向に付勢されている。本実施例では、第2駆動バネ43の付勢力は、閉戸時にはその途中から施錠方向へ、一方、開戸時にはその途中から解錠方向に付勢するという「ニつの機能」を有している。そのために、カマ用第2駆動バネ43の一端部が圧接する係合手段34の係合ピン(制御ピン)34aは、図1の第1段階では、カマ中央部の可動支軸45よりもフロント板4側に位置する係合長孔34bの上方縁に位置する。この時、第2駆動バネ43の解錠方向への付勢力は、係合ピン(制御ピン)34aが係合長孔34bの上方縁から離れているときよりも弱まっている。
また、図1の第1段階よりも後の第2段階(トリガー係止片8がOFFの状態)に於いて、第2駆動バネ43のバネ力は、可動片20がトリガー7及びカマ作動障害片17を介して矢印B方向にスライドし始めたときには、トリガー7ないし可動片20の駆動力(駆動バネ41のバネ力も含む)よりも弱い。
したがって、カマ6は、所定の条件のとき、すなわち、トリガー係止片8の係合端部8aがカマ6の被係合部6aから離れたときには、ストライク1の外面で押されるトリガー7ないし可動片20の駆動力により、かつ、動力伝達手段30(本実施例では、セレクタ−部材37、仲介歯車35、伝動歯車32)及び係合手段34を介して、自動的に施錠方向へと回転する。
(5)各部材−トリガー7とトリガー係止片8
図1、図3及び図4を参照にして、トリガー7及び該トリガー7の内端部に対して交差状に設けられた、かつ、該トリガー7と共働するトリガー係止片8を説明する。平面視が小船形状のトリガー7は、錠箱3の前方側の水平案内部分54、フロント板1の開口等を介して水平方向にスライド自在に設けられている。またトリガー7は、トリガー係止片8の基端部を軸支する第1固定軸9に巻装されたトリガーバネ10で常時突出方向に付勢されている。
図1、図3及び図4を参照にして、トリガー7及び該トリガー7の内端部に対して交差状に設けられた、かつ、該トリガー7と共働するトリガー係止片8を説明する。平面視が小船形状のトリガー7は、錠箱3の前方側の水平案内部分54、フロント板1の開口等を介して水平方向にスライド自在に設けられている。またトリガー7は、トリガー係止片8の基端部を軸支する第1固定軸9に巻装されたトリガーバネ10で常時突出方向に付勢されている。
さて、本実施例のトリガー7は、図3で示すように複数個の支持部分を有している。すなわち、61は中央部に形成された第1支持部(係合孔)で、この係合機能を有する第1支持部61には、図1で示すように、全体として指形状のトリガー係止片8が貫通係合している。
62は左右側壁にそれぞれ突設され係合小突起で、これらの係合小突起62は、錠箱3のトリガー用水平案内部分54に係合する。63は左右側壁からそれぞれ下方に延びる第2支持部で、これらの第2支持部63には第1可動支軸12用の軸孔が形成されている。64は第2支持部63よりも後端部に突出形成された第3支持部で、これらの第3支持部64には第2可動支軸18用の軸孔が形成されている。さらに、65は第3支持部64の間に形成されたカマ作動障害片17用の切欠あるいは開口部分である。
したがって、トリガー7の第1支持部61には、基端部(下端部)が第1固定軸9によって軸支されたトリガー係止片8の中央部分が係合している。
そして、本実施例では、閉戸時、少なくともトリガー7の先端面7aが戸枠体X側に当たる瞬間の第1段階では、トリガー係止片8の係合端部8aはカマ6の被係合部6aに係合し、一方、トリガーが後退動中の第2段階では、前記係合端部8aがカマ6の被係合部6aから離れ、さらに、カマが完全突出した状態の第3段階では、カマ6はトリガー7の後端部に設けたカマ作動障害片17、該カマ作動障害片の押圧力によって所定方向へ移動する可動片20、該可動片と共働する動力伝達手段30を介して自動施錠の状態となる。
それ故に、トリガー7と共働するトリガー係止片8は、閉戸時の第1段階を除き、トリガー7が所定位置まで後退した第2段階及びカマ6が完全突出した第3段階では、カマ6の被係合部6aから離れている。
(6)各部材−ストッパー11とカマ作動障害片17
図5を参照にして、ストッパー11とカマ作動障害片(ラック押圧片)17を説明する。ストッパー11はトリガー7の下方に位置するようにトリガー7の第2支持部63に第1可動支軸12を介して軸支されていると共に、該第1可動支軸12よりも後方側の係合軸14を介して錠箱3の段差状案内部分13に案内される。そのために、板片を任意に折り曲げて形成さたれ立体形状のストッパー11は、前方側に第1可動支軸12用の軸孔71aを有する端面U字形状の第1軸部71と、前記軸孔71aよりもズレタ位置(下方)に係合軸14用の軸孔72aを有すると共に、上方に切欠部分とストッパー部分15を有する第2軸部72とから構成されている。
図5を参照にして、ストッパー11とカマ作動障害片(ラック押圧片)17を説明する。ストッパー11はトリガー7の下方に位置するようにトリガー7の第2支持部63に第1可動支軸12を介して軸支されていると共に、該第1可動支軸12よりも後方側の係合軸14を介して錠箱3の段差状案内部分13に案内される。そのために、板片を任意に折り曲げて形成さたれ立体形状のストッパー11は、前方側に第1可動支軸12用の軸孔71aを有する端面U字形状の第1軸部71と、前記軸孔71aよりもズレタ位置(下方)に係合軸14用の軸孔72aを有すると共に、上方に切欠部分とストッパー部分15を有する第2軸部72とから構成されている。
ストッパー11は、前述したように第1可動支軸12に巻装された第1バネ21のバネ力により、カマ作動障害片17の他端部(下端部)の係合爪75に係合する方向に常時付勢されている。
ストッパー11は、トリガー7の後端部に第2支持部63及び第1可動支軸12を介して一体的に設けられているから、閉戸時にトリガー7が後退動すると、錠箱3の段差状案内部分13及び係合軸14を介してトリガー7と一緒に後退動する。その際、前記係合軸14は段差状案内部分13に案内されることから、傾斜状の途中から第1バネ21のバネ力に抗して若干傾倒状態に位置変位する。ストッパー11が傾倒状態に位置変位すると、カマ作動障害片17の係合爪75はストッパー11のストッパー部分15から外れる。
付言すれば、ストッパー11は、カマ作動障害片17の指先状障害部分76が可動片20の傾斜状先端部からは離れないように該カマ作動障害片17の爪状下端部75を係止していた段階(可動片20の前進を許容しない状態、可動片20を押圧可能な状態)から、前記指先状障害部分76が可動片20の傾斜状先端部からは離れることを許容する係止解除の段階(可動片20の前進を許容する状態)へとカマ作動障害片17を制御する。
カマ作動障害片17は、前述したように下端部の係合爪75と可動片20を押圧する上端部の指先状障害部分76とを有し、かつ、トリガー7の後端部に軸支したストッパー11と係脱する(図1、図6参照)。
なお、カマ作動障害片17は、第2可動支軸18に巻装された第2バネ22にバネ力により所定方向(指先状障害部分76が可動片20の先端面から離れる方向)に付勢されているものの、開戸時に於いて、トリガー7がトリガーバネ10のバネ力により前進すると、その前進途中で、ストッパー17が段差状案内部分13の傾斜状の途中から第1バネ21のバネ力により元の位置へと位置変位し、その際、ストッパー部分15でカマ作動障害片17の係合爪75を引っ掛けるので、カマ作動障害片17は第2バネ22のバネ力に抗して時計方向へと回転する。したがって、障害部分76が可動片20の先端面に対向する状態となる。また、開戸時に錠箱3内に引っ込むと、トリガー7が前進することから、トリガー係止片8が直立方向へ回転し、その結果、カマ6はトリガー係止片8に係止される(図1参照)。
(7)動力伝達手段30
動力伝達手段30を構成する各部材の細部的符号は割愛する。本実施例の動力伝達手段30は、セレクタ−部材37と、仲介歯車35と、伝動歯車32とから構成されている。
動力伝達手段30を構成する各部材の細部的符号は割愛する。本実施例の動力伝達手段30は、セレクタ−部材37と、仲介歯車35と、伝動歯車32とから構成されている。
セレクタ−部材37は、第4固定軸38回りに形成され、かつ、可動片(ラック)20の係合歯20aに係合するピニオンと、前記第4固定軸38を中心とする円弧状に形成され、かつ、仲介歯車35に噛合するギヤ部と、該ギヤ部と前記ピニオンとの間の適宜部位に設けられたバネ受け可動支軸39とを有し、可動片(ラック)20側の駆動力や駆動片31側の駆動力によって所定量回転する。
図1の第1段階に於いて、セレクタ−部材37は、第4固定軸38に巻装されたカマ用第1駆動バネ41のバネ力により、常時、施錠方向(図1では反時計方向)へ付勢されている。
仲介歯車35は、セレクタ−部材37のギヤ部と伝動歯車32のギヤ部にそれぞれ噛合している。また、伝動歯車32のギヤ部は伝動歯車32と駆動片31のギヤ部にそれぞれ噛合している。伝動歯車32は、外周の一部に半径外方向に突出する突起部にカマ6の係合長孔34bに係合する係合ピン34aを有する。
したがって、カマ6は、閉戸時の完全突出した状態の第3段階(図7)に於いて、トリガー7の後端部に設けたカマ作動障害片17、該カマ作動障害片の押圧力によって所定方向へ移動する可動片20、該可動片と共働する動力伝達手段30を介して自動施錠する反面、該閉戸時(施錠時)に於いて、外部操作手段の操作力によって回転する駆動片31及び動力伝達手段30を介して解錠し得る。
カマ作動障害片(ラック押圧片)17は、本実施例では、可動片20の先端面に対して、その障害部分76が直接押圧可能であるが、例えば可動片(ラック)20に図示しない受け片(キャッチャー)を適宜に軸支すると共に、図示しない付勢手段で該受け片を所定方向へと付勢し、カマ作動障害片17の一端部が該受け片に当たるように構成して、いわゆる間接的に可動片20を押圧するようにしても良い。
本発明の主たる目的は、閉戸時におけるストライク1に対するカマ6の自動施錠であると共に、自動施錠時に於いて、カマ6が不用意に施錠方向に回転してストライク1に衝突しないことであるから、カマ作動障害片17の形状や押圧態様に関しては、本発明の付随的事項である。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図7は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
本発明の一例を示す概略断面説明図(第1段階)。
錠箱のケース蓋の概略説明図。
要部(トリガー、トリガーバネなど)の概略説明図。
要部(トリガー)の概略縦断面説明図。
要部(ストッパー、カマ作動障害片など)の概略説明図。
閉戸時、トリガーが後退動した第2段階のフロー的説明図。
閉戸時における第3段階の概略説明図。
X…戸枠体、Y…引戸、A、B…矢印、1…ストライク、2…カマ用係入孔、3…錠箱、4…フロント板、5…カマ用開口、6…カマ、6a…被係合部(切欠溝)、7…トリガー、7a…先端面、8…トリガー係止片(係止片)、8a…係合端部、9…第1固定軸、10…トリガーバネ、11…ストッパー、13…段差状案内部分(制御部分)、12…第1可動支軸、14…係合軸、15…ストッパー部分、17…カマ作動障害片(ラック押圧片)、18…第2可動支軸、19…水平案内部分、20…可動片(ラック)、20a…係合歯、21…第1バネ、22…第2バネ、30…動力伝達手段、31…駆動片、32…伝動歯車、33…第2固定軸、34…係合手段、34a…係合ピン、34b…係合長孔、35…仲介歯車、36…第3固定軸、37…セレクタ−部材、38…第4固定軸、39…バネ受け可動支軸、40…弧状案内部分、41…カマ用第1駆動バネ、42…バネ端支持ピン、43…カマ用第2駆動バネ、44…支軸、45…可動支軸、61…第1支持部(係合孔)、62…係合小突起、63…第2支持部、64…第3支持部、65…開口部分、71…第1軸部、72…第2軸部、75…係合爪、76…指先状障害部分。
Claims (7)
- 引戸の閉戸時に戸枠体側に押されて後退変位するトリガーと、該トリガーの後退力によって作動する動力伝達手段と、該動力伝達手段と連係され、かつ、施錠方向に自動的に回転可能なカマとを備える引戸用鎌錠に於いて、前記トリガー7の内端部に、基端部が軸支されたトリガー係止片8を係合し、閉戸する際、少なくともトリガーの先端面が戸枠体側に当たる瞬間の第1段階では、トリガー係止片8の係合端部が錠箱内に位置するカマ6の被係合部に係合しており、トリガーが後退動中の第2段階では、トリガーと共働する前記トリガー係止片8の係合端部がカマ6の被係合部から離れることを特徴とする引戸用鎌錠。
- 請求項1に於いて、トリガー係止片8は、トリガー7の内端部に対して交差状態に係合していると共に、トリガーバネ10で係合方向に付勢されていることを特徴とする引戸用鎌錠。
- 請求項1に於いて、トリガー7は、内端部にストッパー11を備え、該ストッパーは、第1可動支軸12に軸支されていると共に、該第1可動支軸に巻装された第1バネ21で所定方向に付勢され、かつ、錠箱の制御機能を有する案内部分13に案内される係合軸14を介してトリガーの後退動に対応してカマ作動障害片17の可動を許容する位置へと変位することを特徴とする引戸用鎌錠。
- 請求項3に於いて、カマ作動障害片17は、バネで付勢された状態でトリガーの後端部に軸支されていることを特徴とする引戸用鎌錠。
- 引戸の閉戸時に戸枠体側に押されて後退変位するトリガーと、該トリガーの後退力によって作動する動力伝達手段と、該動力伝達手段と連係され、かつ、施錠方向に自動的に回転可能なカマとを備える引戸用鎌錠に於いて、前記トリガー7の内端部に、基端部が軸支されたトリガー係止片8を係合し、閉戸する際、少なくともトリガーの先端面7aが戸枠体側に当たる瞬間の第1段階では、トリガー係止片8の係合端部8aが錠箱内に位置するカマ6の被係合部6aに係合しており、また、トリガーが後退動中の第2段階では、前記係合端部8aがカマ6の被係合部6aから離れ、さらに、カマが完全突出した状態の第3段階では、カマ6はトリガー7の内端部に設けたカマ作動障害片17、該カマ作動障害片の押圧力によって所定方向へ移動する可動片20、該可動片に連動する動力伝達手段30を介して自動施錠していることを特徴とする引戸用鎌錠。
- 請求項5に於いて、カマ作動障害片17は、一端部に可動片を押圧する障害部分を有し、一方、他端部にトリガーに設けられたストッパー11と係脱する係合爪を有することを特徴とする引戸用鎌錠。
- 請求項5に於いて、可動片20は水平方向へスライドするラックであり、また、動力伝達手段は、ラックに噛合するセレクタ−部材37を含むことを特徴とする引戸用鎌錠。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013064292A (ja) * | 2011-09-20 | 2013-04-11 | Shikoku Chem Corp | スライド式門扉 |
JP2019007298A (ja) * | 2017-06-28 | 2019-01-17 | 株式会社フロンテア | 鎌錠 |
JP2020153231A (ja) * | 2020-06-26 | 2020-09-24 | 株式会社フロンテア | 鎌錠 |
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2005
- 2005-12-06 JP JP2005352069A patent/JP2007154531A/ja active Pending
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