JP2007153993A - 導電性熱可塑性樹脂組成物及び成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性熱可塑性樹脂組成物において、補強繊維の配合で十分な補強効果を得ると共に、カーボンブラックによる導電性の発現効果を高めることにより、少ないカーボンブラック配合量で良好な導電性を得、これにより、より一層の機械的特性の向上を図る。
【解決手段】下記の成分(a)、(b)及び(c)を、成分(a)と成分(b)の合計に対する成分(a)の含有量が60〜95質量%で成分(b)の含有量が5〜40質量%であり、且つ、成分(c)の含有量が成分(a)の100質量部あたり5〜20質量部となるように含有する導電性熱可塑性樹脂組成物。
(a)オレフィン系樹脂
(b)極性を有する樹脂からなる有機長繊維
(c)導電性充填材としてカーボンブラック粉

Description

本発明は、導電性能に優れ、且つ曲げ強度、曲げ弾性率、耐衝撃強度等の機械的特性に優れており、自動車用部品、建築用資材や、液晶関係ないし半導体関係で使用されるトレイ等の弱電部品などの成形材料等として有用な導電性熱可塑性樹脂組成物に関する。
本発明はまた、この導電性熱可塑性樹脂組成物を成形してなる導電性熱可塑性樹脂成形品に関する。
今日、様々な分野で樹脂製品に導電性が求められ、例えば、帯電防止、電磁波シールド、静電塗装性を発現させるための導電性付与のための様々な試みがなされている。従来、樹脂にカーボンブラックを配合することにより、導電性の樹脂組成物及び成形品が得られることが知られている。この場合、高導電性を得るためには、多量のカーボンブラックを樹脂組成物中に配合する必要があるが、樹脂に多量のカーボンブラックを充填すると、得られる成形品の機械物性が低下することが問題となっている。
そこで、機械物性と導電性のバランスをとるために、カーボン繊維とカーボンブラックを熱可塑性樹脂に配合した導電性繊維強化複合材料(特許文献1)や、ガラス繊維で強化した繊維強化複合材料にカーボンブラックを配合した電気的性質の優れた熱可塑性樹脂組成物(特許文献2)などが提案されている。
しかし、これらの技術では、機械物性、特に衝撃強度の改善が不十分である。即ち、カーボン繊維やガラス繊維を配合しても、剛性や弾性率は向上するが、衝撃強度はさほど向上しない。これは、例えば、補強繊維としてガラス繊維のチョップドストランドを通常の押出機を使用して混練する方法では、繊維が混練工程で短く切断され、これを更に射出成形することにより繊維は更に短く破損することとなり、この結果、剛性や弾性率の向上は図れても、耐衝撃性の向上効果は得られないことによる。
特許文献1ではスクリューやシリンダーを表面加工した押出機を用い、連続状態の炭素繊維を供給して混練工程における繊維の破損を防止しているが、十分な効果は得られていない。
特許文献1,2のように、主に射出成形品を対象とするものに対して、スタンピング成形を採用することによって、機械物性を向上させる技術(特許文献3)もある。スタンピング成形であれば、長繊維を切断することなくそのまま成形品中に充填することができるため、長繊維による良好な補強効果が得られる。しかし、スタンピング成形は、通常の射出成形に比べて成形サイクルが長く、また、成形に手間がかかるという問題がある。
特開平11−116818号公報 特公昭51−45297号公報 特開平10−158443号公報
本発明は、上記従来の問題を解消し、補強繊維の配合で十分な補強効果を得ると共に、カーボンブラックによる導電性の発現効果を高めることにより、少ないカーボンブラック配合量で良好な導電性を得、これにより、より一層の機械的特性の向上を図ることができる導電性熱可塑性樹脂組成物と、この導電性熱可塑性樹脂組成物を成形してなる導電性熱可塑性樹脂成形品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、オレフィン系樹脂をマトリックス樹脂とし、極性を有する樹脂からなる有機長繊維及び導電性充填材としてカーボンブラック粉を含有する導電性熱可塑性樹脂組成物が、上記課題を解決できることを見出し本発明に到達した。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] 下記の成分(a)、(b)及び(c)を、成分(a)と成分(b)の合計に対する成分(a)の含有量が60〜95質量%で成分(b)の含有量が5〜40質量%であり、且つ、成分(c)の含有量が成分(a)の100質量部あたり5〜20質量部となるように含有することを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
(a)オレフィン系樹脂
(b)極性を有する樹脂からなる有機長繊維
(c)導電性充填材としてカーボンブラック粉
[2] [1]において、(b)有機長繊維を構成する極性を有する樹脂の融点が200℃以上であることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
[3] [1]又は[2]において、(b)有機長繊維がポリエステル系繊維及び/又はポリアミド系繊維であることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
[4] [1]〜[3]において、(a)オレフィン系樹脂がプロピレン系樹脂であることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
[5] [1]〜[4]において、(b)有機長繊維の平均繊維長が4mm以上であることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
[6] [1]〜[5]において、極性を有する樹脂からなる前記有機長繊維のロービングに前記オレフィン系樹脂を含浸させた後引き抜き成形し、次いで切断して得られる有機長繊維含有オレフィン系樹脂ペレットを含むことを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
[7] [6]において、前記有機長繊維のロービングに含浸させるオレフィン系樹脂がカーボンブラック粉を含むことを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
[8] [6]又は[7]において、前記有機長繊維含有オレフィン系樹脂ペレットと、カーボンブラック粉を含有するオレフィン系樹脂ペレットとを含むことを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
[9] [1]〜[8]に記載の導電性熱可塑性樹脂組成物を成形してなることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂成形品。
[10] [9]において、前記導電性熱可塑性樹脂組成物を射出成形してなることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂成形品。
オレフィン系樹脂と極性を有する樹脂からなる有機長繊維及び導電性充填材としてのカーボンブラック粉を含有する本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物であれば、有機長繊維による良好な補強効果で、優れた機械物性を得ることができ、しかも、極性を有する樹脂よりなる有機長繊維による下記の効果で少ないカーボンブラック粉配合量で高い導電性を発現させることができることから、必要な導電性を得るためのカーボンブラック粉配合量を低減して、より一層の機械的特性の向上を図ることができる。
即ち、本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物では、非極性樹脂であるオレフィン系樹脂よりなる樹脂マトリックス中に、カーボンブラック粉と共に極性を有する樹脂よりなる有機長繊維が三次元状に分散しているが、組成物中のカーボンブラック粉は、極性樹脂よりなる有機長繊維に引き寄せられ、有機長繊維の周囲に局在化するようになる。そして、このように、カーボンブラック粉が有機長繊維の周囲に局在化することにより、単にオレフィン系樹脂中にカーボンブラック粉を分散させた場合よりも、同量のカーボンブラック粉の配合で高い導電性が得られるようになる。
また、有機長繊維は、ガラス繊維や炭素繊維に比べて弾性、延性に優れるため、成形加工工程で破損し難い。このため、有機長繊維の長さが成形品中にも十分に維持されることとなり、有機長繊維による優れた補強効果が得られるようになる。
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物は、導電性能に優れ、また、曲げ強度、曲げ弾性率、耐衝撃強度等の機械的特性にも優れていることから、自動車用部品、建築用資材や、液晶関係ないし半導体関係で使用されるトレイ等の弱電部品などの成形材料等として工業的に極めて有用である。
以下に本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物及び成形品の実施の形態を詳細に説明する。
[(a)オレフィン系樹脂]
本発明で用いる(a)オレフィン系樹脂としては、特に制限はなく、様々なオレフィン系樹脂を用いることができる。例えば、エチレンの単独重合体;エチレンを主成分とした、プロピレン、1−ブテン等の他のα−オレフィン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等のビニル単量体等の1種又は2種以上との共重合体等のエチレン系樹脂;プロピレンの単独重合体;プロピレンを主成分とした、エチレン、1−ブテン等の他のα−オレフィン等の1種又は2種以上との共重合体等のプロピレン系樹脂;1−ブテンの単独重合体;1−ブテンを主成分とした、エチレン、プロピレン等の他のα−オレフィン等の1種又は2種以上との共重合体等のブテン系樹脂;等が挙げられる。これらのオレフィン系樹脂は、単独重合体であっても、共重合体でも良く、また、ランダム共重合体であっても良いし、ブロック共重合体であっても良い。
なお、上記の「主成分」とは、オレフィン系樹脂中に50重量%以上、好ましくは60重量%以上含まれるものを指す。
これらのうち、耐熱性に優れる点から、プロピレン系樹脂が好ましく、その具体例としては、例えば、プロピレンの単独重合体、或いはプロピレンを主成分とするプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂、プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂等が挙げられる。
オレフィン系樹脂の重合様式は、樹脂状物が得られる限り、如何なる重合様式を採用しても差し支えないが、気相法、溶液法であるものが特に好ましい。
オレフィン系樹脂としては、JIS K7210に準拠して温度230℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートの下限が0.05g/10分であるのが好ましく、0.1g/10分であるのが特に好ましく、上限が200g/10分であるのが好ましく、100g/10分であるのが特に好ましい。メルトフローレートが上記下限以上である方が、導電性熱可塑性樹脂組成物としての成形加工性が向上し、得られる成形品の表面外観が良好になり易い傾向にあり、一方、上記上限以下である方が、導電性熱可塑性樹脂組成物の機械的強度と有機長繊維の分散が良好な傾向となる。
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物には、成分(a)のオレフィン系樹脂はその1種のみが含まれていても良く、2種以上が混合して含まれていても良い。
[(b)極性を有する樹脂からなる有機長繊維]
本発明で用いる(b)極性を有する樹脂からなる有機長繊維を構成する樹脂は、極性を有するものであれば特に制限はなく、様々なものを挙げることができる。
なお、ここで極性とは、非極性である成分(a)のオレフィン系樹脂に対して、これより極性のある樹脂のことを指す。
極性を有する樹脂からなる有機長繊維の例としては、例えばポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリアクリルニトリル系繊維等が挙げられる。
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物には、有機長繊維はその1種のみが含まれていても良く、2種以上が混合して含まれていても良い。
有機長繊維の繊維径は太すぎると成形品のアイゾット衝撃強度が低下する。繊維径が細いものはナノサイズの繊維まで使用可能と思われ、成形品の用途によっては大変良いものとなる可能性がある。このように使用される繊維径は広範に渡るので繊維の使用本数は規定できないが、繊維の束の断面積で考えると、通常は、ペレットの繊維とほぼ直行する方向の断面積中5〜60%程度を繊維の断面積がしめる程度であろう。
ところで、本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物を用いて射出成形を行う場合、成分(a)のオレフィン系樹脂の融点以上の成形温度で行うため、有機長繊維としては射出成形しても溶けない温度のものを使用するのが好ましい。すなわち、成分(a)のオレフィン系樹脂の融点は通常70〜170℃程度であり、従って成形温度(成形機の出口温度とする)は150〜210℃程度である。成分(b)である有機長繊維の材質は、融点がこの成形温度より10℃以上、好ましくは20℃以上高い材質のものを選択するのが良い結果を生む。
また、成形過程において、カーボンブラック粉を有機長繊維側に引き寄せて、カーボンブラック粉の局在化による導電性の向上効果を十分得るために、有機長繊維の材質はそのガラス転移温度が成形温度と同等かそれより低い(好ましくは5℃以上低い)ことが望ましい。即ち、有機長繊維のガラス転移点が成形温度よりも低ければ、成形過程で有機長繊維の表面の分子運動性が上がり、カーボンブラック粉が、より有機長繊維側に集まりやすくなると考えられる。有機長繊維の具体的ガラス転移温度は通常150℃以下であることが好ましい。
(b)有機長繊維としては、好ましくはポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、より好ましくはPET(ポリエチレンテレフタレート)繊維(融点260℃,ガラス転移温度67℃)、PEN(ポリエチレンナフタレート)繊維(融点272℃,ガラス転移温度113℃)、特にPEN繊維を用いることが好ましい。即ち、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、特にPET繊維やPEN繊維、とりわけPEN繊維を用いると、射出成形品中の繊維の分散が良く、繊維としての物性も高いため、良好な機械物性の射出成形品が得られる。
(b)有機長繊維の長さは、後述する本発明の組成物のペレットの長さに相当し、成分(a)オレフィン系樹脂よりなるペレット中に含有された有機長繊維の平均繊維長は好ましくは4mm〜50mm、より好ましくは4mm〜20mm、特に好ましくは4mm〜10mmである。有機長繊維の平均繊維長が4mm未満のものであると、耐衝撃強度の向上効果が十分に得られず、平均繊維長が50mmを超えるものであると、成形が困難になる。
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物中の(b)極性を有する樹脂からなる有機長繊維の含有量は、成分(a)と成分(b)の合計量に対して、成分(a)が60〜95質量%で成分(b)が5〜40質量%となる範囲であることが必須である。好ましくは成分(a)65〜90質量%で成分(b)10〜35質量%、より好ましくは成分(a)70〜10質量%で成分(b)10〜30質量%である。
上記範囲よりも(b)有機長繊維の含有量が少ないと、機械強度の改良効果に乏しくなり、多いと最終成形品中の繊維の分散が悪くなり、その結果、製品外観も悪くなってしまう。
[(c)カーボンブラック粉]
導電性充填材としての(c)カーボンブラック粉としては、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック等が挙げられる。これらの中では、少量の添加で導電性付与効果が出る高導電性のアセチレンブラックやファーネスブラックが好ましい。
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物には、成分(c)のカーボンブラック粉は、その1種のみが含まれていても良く、2種以上が混合して含まれていても良い。
(c)カーボンブラック粉のDBP吸油量が50cm/100gより低いと、カーボンブラックを多量に添加しても導電性が発現しにくいことから、カーボンブラック粉のDBP吸油量は50cm/100g以上が好ましく、特に100cm/100g以上であることが好ましい。
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物中の成分(c)の含有量は、成分(a)の100質量部あたり、5〜20質量部であることが必須である。好ましくは、成分(a)の100質量部あたり、成分(c)が5〜15質量部、より好ましくは5〜10質量部である。成分(c)が成分(a)の100質量部あたり5質量部未満の場合、必要な導電性が得られず、20質量部を超えると機械物性の低下が著しくなる。
なお、本発明が対象とする導電性材料として必要な体積固有抵抗値は、10(Ω・cm)以下を指す。一般的には10(Ω・cm)以下、10(Ω・cm)以上の導電性材料を静電防止材と呼び、10(Ω・cm)以下、10(Ω・cm)以上を導電性材料、10(Ω・cm)以下を高導電性材料という。例えば自動車部品では10(Ω・cm)以下、10(Ω・cm)以上の静電防止材領域が、電極用材料では10(Ω・cm)以下、10(Ω・cm)以上の導電性材領域が一般的に必要とされる。
[その他の成分]
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物は、上記成分(a)、(b)及び(c)を必須成分として含有するものであるが、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、熱可塑性樹脂、ゴム、添加剤、充填材等の成分を含有していても構わない。ただし、本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物中には、前記(a)〜(c)の必須成分を合計で50質量%以上含んでいることが好ましく、80質量%以上含んでいることが特に好ましい。
前記添加剤としては、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、ブロッキング防止剤、分散剤、難燃剤、着色剤の他、熱可塑性樹脂に通常用いられる各種添加剤等を挙げることができる。
このうち酸化防止剤としては、例えば、モノフェノール系、ビスフェノール系、トリ以上のポリフェノール系、チオビスフェノール系、ナフチルアミン系、ジフェニルアミン系、フェニレンジアミン系のもの等が挙げられる。これらの中では、モノフェノール系、ビスフェノール系、トリ以上のポリフェノール系、チオビスフェノール系の酸化防止剤が、酸化防止効果が高いことから好ましい。酸化防止剤を使用する場合は、成分(a)〜(c)の合計量に対し、通常、0.01〜5質量%、好ましくは0.05〜3質量%用いる。酸化防止剤が上記下限以上である方が、酸化防止剤の使用による酸化防止効果が有効に発現しやすく、また、上記上限以下である方が、使用量に見合った効果が得られ経済的である上、着色などの影響が出るおそれも少ない。
また、前記充填材としては、例えば、タルク、マイカ、シリカ、チタニア、炭酸カルシウムの他、熱可塑性樹脂に通常用いられる各種充填剤等を挙げることができる。
[導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法]
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物は、極性を有する樹脂からなる有機長繊維のロービングにオレフィン系樹脂を含浸させた後引き抜き成形し、次いで好ましくは4mm〜50mm、より好ましくは4mm〜20mm、特に好ましくは4mm〜10mmに切断してペレット化することにより製造することができる。
ここで、オレフィン系樹脂を含浸させる方法については、特に制限はなく、有機長繊維のロービングを樹脂粉体流動床中に通した後、樹脂の融点以上に加熱する方法(特公昭52−3985);クロスヘッドダイを用いて有機長繊維のロービングに溶融オレフィン系樹脂を含浸させる方法(特開昭62−60625、特開昭63−132036、特開昭63−264326、特開平1−208118);ポリオレフィン系樹脂繊維を用い、これと有機長繊維のロービングを同時に集束した後、樹脂の融点以上に加熱する方法(特開昭61−118235);など、いずれであってもかまわない。
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物中の有機長繊維の繊維長は、このようにして製造されるペレット長と等しくなるので、ペレットの製造に当たり、その切断長さを調整することによって、導電性熱可塑性樹脂組成物中の有機長繊維の繊維長を制御することができる。
上記ペレットを製造する際、有機長繊維に含浸させるオレフィン系樹脂として、カーボンブラック粉を配合したオレフィン系樹脂を用いることにより、本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物である有機長繊維とカーボンブラック粉とを含むオレフィン系樹脂ペレットを得ることができる。この場合には、カーボンブラック粉とオレフィン系樹脂を押出機で混練しながら、その押出機のダイをクロスヘッドダイに換えて、極性を有する樹脂からなる有機長繊維に含浸させ、引き抜き成形を行えば良い。
また、本発明においては、カーボンブラック粉と、極性を有する樹脂からなる有機長繊維とを、オレフィン系樹脂に別々に配合して、それぞれをマスターバッチ化しておき、成形直前にそれらのマスターバッチをドライブレンドしても良い。
即ち、本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物は、
(1) 有機長繊維とカーボンブラック粉を含有するオレフィン系樹脂ペレット
(2) 有機長繊維を含有するオレフィン系樹脂ペレット
(3) カーボンブラック粉を含有するオレフィン系樹脂ペレット
のうち、(1)のみ、(2)と(3)との混合物、(1)と(2)及び/又は(3)との混合物、或いはこれに更に有機長繊維もカーボンブラック粉も含まないオレフィン系樹脂ペレットを混合したもの、として提供される。
[導電性熱可塑性樹脂組成物の成形方法]
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物の成形は、スクリュー可塑化機構を有する一般の各種成形機を用いて行なうことができる。
本発明の導電性熱可塑性樹脂組成物は、補強繊維としてスクリューの練りが強くても、折れ難い有機長繊維を用いたものであるため、スクリューの練りが比較的強い成形機を用いて、効率的な射出成形を行える。より具体的には、サブフライトやダルメージなどを入れた高混練タイプのスクリューを用い、背圧をかけて低スクリュー回転数で時間をかけて混練してから成形するなどの方法で成形することが好ましい。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例により限定されるものではない。
実施例、比較例で用いた材料及び評価方法は以下に示す通りである。
[使用材料]
成分(a−1):プロピレン単独重合体樹脂(日本ポリプロ株式会社製「SA06A」
、メルトフローレート60g/10分(230℃、21.2N荷重))
成分(b−1):PET繊維(帝人製「P900M BHT1670T250」、平均
繊維径25μm)
成分(b−2):PEN繊維(帝人製「Q900N BHT1670T250」、平均
繊維径25μm)
成分(c−1):カーボンブラック粉(ケッチェンブラック製「ケッチェンブラックE
C」、DBP吸油量360cm/100g)
成分(x−1):カーボン繊維(東レ製「トレカ」)
[評価方法]
〈曲げ弾性率〉
成形により得られた厚み1/8インチmm×幅1/2mm×長さ5.0インチのバーについて、ASTM−D−790法に準拠して下記条件で測定を行った。
試験速度:2mm/min
支点間距離:100mm
〈アイゾット衝撃強度〉
成形により得られた厚み1/8インチmm×幅1/2mm×長さ5.0インチのバーを半分の2.5インチの長さに切削したものについて、ASTM−D−256法に準拠して下記条件で測定を行なった。
ノッチ回転数:400rpm
ノッチ送り速度:120mm/min
ハンマー容量:60kgf・cm
〈体積固有抵抗〉
成形により得られた厚み1/8インチmm×幅1/2mm×長さ5.0インチのバーの両端をカットして10cmに調整し、カットした端面に導電ペーストを塗り、体積固有抵抗測定用サンプルとした。このサンプルについて、ディジタルマルチメータ(横河M&C株式会社製)を用いて抵抗値を測定し、得られた測定値から下記式で計算により体積固有抵抗値を求めた。
体積固有抵抗値=(測定値/サンプルバーの長さ)× 断面積
〈外観〉
成形により得られた80mm×100mm×厚さ2.0mmの平板の表面を目視にて観察し、下記基準で評価した。
○:繊維の分散が最も良好で、開繊していない繊維の束はほとんど見えず、平板表面
も平滑である。
△:開繊していない繊維の束が少し見られ、平板表面に少し凸凹がある。
×:開繊していない繊維の束が多数みられ、平板表面が荒れている。
[製造例]
〈製造例1:長繊維含有オレフィン系樹脂ペレットの製造〉
成分(a−1)プロピレン単独重合体樹脂と表1に示す長繊維成分とを、表1に示す配合でクロスヘッドダイを有する二軸押出機(JSW製「TEX30」、L/D=42、シリンダー径30mm、シリンダー温度:190〜220℃、クロスダイヘッド温度:220℃)を用いて引抜き成形を行い、長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレット(成分A−1〜7、X−1)を製造した。なお、ペレット長は8mmとなるように調整した。
Figure 2007153993
〈製造例2:カーボンマスターバッチの製造〉
所定量の成分(a−1)プロピレン単独重合体樹脂と成分(c−1)カーボンブラック粉とを二軸押出機(JSW製「TEX30」、L/D=42、シリンダー径30mm、シリンダー温度:160〜240℃)を用いて混練し、カーボンマスターバッチ(成分C、カーボンブラック粉含有量20質量%)を製造した。
[実施例及び比較例]
〈実施例1〜4、比較例3〜6〉
表1に示す材料配合で各長繊維含有ポリオレフィン系樹脂ペレットを、カーボンマスターバッチ(成分C)とともにドライブレンドした後、射出成形機に供し、シリンダー温度210℃、金型温度70℃、背圧10kg、およびスクリュー回転数50rpmにて、80mm×100mm×厚さ2.0mmの平板と、厚み1/8インチmm×幅1/2mm×長さ5.0インチのバーをそれぞれ成形した。
成形品の評価結果を表2に示す。
〈比較例1,2〉
有機長繊維を含浸していない成分(a−1)プロピレン単独重合体樹脂とカーボンマスターバッチ成分Cを表1に示す材料配合でドライブレンドした後、射出成形機に供し、シリンダー温度210℃、金型温度40℃、背圧10kg、およびスクリュー回転数50rpmにて成形を行ったこと以外は実施例1と同様にして成形及び評価を行って、結果を表2に示した。
Figure 2007153993
表2より、本発明によれば、導電性に優れ、曲げ弾性率、耐衝撃強度等の機械的特性にも優れ、成形品外観も良好な成形品が得られることが分かる。

Claims (8)

  1. 下記の成分(a)、(b)及び(c)を、成分(a)と成分(b)の合計に対する成分(a)の含有量が60〜95質量%で成分(b)の含有量が5〜40質量%であり、且つ、成分(c)の含有量が成分(a)の100質量部あたり5〜20質量部となるように含有することを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
    (a)オレフィン系樹脂
    (b)極性を有する樹脂からなる有機長繊維
    (c)導電性充填材としてカーボンブラック粉
  2. 請求項1において、(b)有機長繊維を構成する極性を有する樹脂の融点が200℃以上であることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
  3. 請求項1又は2において、(b)有機長繊維がポリエステル系繊維及び/又はポリアミド系繊維であることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、(a)オレフィン系樹脂がプロピレン系樹脂であることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、(b)有機長繊維の平均繊維長が4mm以上であることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、極性を有する樹脂からなる前記有機長繊維のロービングに前記オレフィン系樹脂を含浸させた後引き抜き成形し、次いで切断して得られる有機長繊維含有オレフィン系樹脂ペレットを含むことを特徴とする導電性熱可塑性樹脂組成物。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の導電性熱可塑性樹脂組成物を成形してなることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂成形品。
  8. 請求項7において、前記導電性熱可塑性樹脂組成物を射出成形してなることを特徴とする導電性熱可塑性樹脂成形品。
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