JP2007153600A - 画像形成媒体収容装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に感光材Pを収容するための収容部を有し、マガジン本体101とマガジン蓋部102とからなるマガジンケースを備えたマガジン100において、マガジン蓋部102を含む開閉側部の軽量化を図ることにより、感光材P交換時におけるマガジン蓋部102の開閉作業に要する作業者の肉体的負担を低減すとともに、該マガジン蓋部102の支持構造をコンパクトで且つ廉価のものにする。
【解決手段】上記マガジン本体101のみに感光材Pを外部に排出するための排出口104と、該排出口104の開閉を行うための開閉シャッター105と、該排出口104から感光材Pを連続的に排出させるための一対の搬送用ローラ413とを設けるようにした。
【選択図】図17

Description

本発明は、内部に画像形成媒体を収容する収容部を有するケース部材からなる画像形成媒体収容装置に関する技術分野に属する。
従来より、内部に画像形成媒体を収容する収容部を有するケース部材からなり、該画像形成媒体の画像形成面上に画像を形成する画像形成装置に着脱可能に装填される画像形成媒体収容装置は知られている。例えば、特許文献1に示す画像形成媒体収容装置は、ケース部材内に画像形成媒体としてロール状感光材が収容され、該感光材の画像形成面上に露光を行うことで画像形成する画像形成装置に着脱可能に装填されるように構成されている。このものでは、上記ケース部材は、上記ロール状感光材を該収容部に対して出し入れするための開口部が設けられたケース本体と、該開口部を開閉する開閉部材とからなる。該開閉部材は、ヒンジを介してケース本体に取り付けられるとともに該ヒンジ回りに回動することで開閉動作を行う。また、該ケース本体に収容されたロール状感光材は、一対の搬送用ローラにより挟持搬送されて、上記ケース本体に設けられた排出口を通って外部に連続的に排出される。該搬送用ローラは、ケース本体側に設けられた駆動用ローラと、開閉部材側に設けられた従動用ローラとからなる。該各ローラは開閉部材を閉じることにより互いに圧着状態になり上記感光材を挟持する一方、開閉部材が開くことにより該圧着状態が解除される。
特開平15−302284号公報

ところで、近年、ユーザーニーズの多様化に伴い、従来の幅12インチ以下の感光材よりも幅広の感光材、例えば幅24インチの感光材に画像を形成することができる画像形成装置の開発が進んでおり、これに伴い幅24インチの感光材を収容することができる画像形成媒体収容装置が必要となる。このような画像形成媒体収容装置では、感光材の幅に対応するローラ長さを長くするとともに該ローラ長さに対応するケース部材長さ(ケース本体長さ及び開閉部材長さと一致)も長くする必要がある。従って上記収容装置の重量も増大する。
一方、作業者が感光材を交換する場合、作業者自身が上記開閉部材を開閉して交換作業を行う。従って、作業者の肉体的負担を考慮しても上記開閉部材及び該開閉部材に付属する部品等は軽い方が望ましい。(以下、開閉部材及び該開閉部材に付属する部品を合わせて開閉側部と呼ぶ。)また、設計面においても、開閉側部の重量が増すと、該開閉側部を支持するための支持部材(例えばヒンジ部等)への荷重負荷が増大するため、開閉側部の重量は軽い方が望ましい。
しかしながら、従来の構造では、上記ローラ対のうちの一方のローラ(特許文献1に記載の収容装置においては従動ローラ)は開閉部材に取り付けられていた。このため開閉側部の重量が増大し、作業者にとって該開閉側部を開閉する際の肉体的負担が増大するという問題があった。さらに、該開閉側部を支持する支持部への荷重負担が増大するため該支持部(特許文献1においてはヒンジ)の構造を強固なものにする必要があった。従って、該支持部の大型化やコスト増といった問題を招くことになる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記開閉側部の軽量化を図ることで、感光材交換時において作業者が上記開閉部材を開閉する際の肉体的負担を低減するとともに、上記開閉側部を支持する支持部をコンパクトで且つ廉価な構造にすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明では、ケース本体のみに一対の上記搬送用ローラと上記ペーパー排出口と上記開閉シャッターとを設けるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、内部に画像形成媒体を収容する収容部を有するケース部材からなり、該画像形成媒体の画像形成面上に画像を形成する画像形成装置に着脱可能に装填される画像形成媒体収容装置を対象とする。
そして、上記ケース部材は、上記画像形成媒体を収容部に対して出し入れするための開口部が設けられたケース本体と、該開口部を開閉する開閉部材とから構成され、上記ケース本体のみに、上記ケース部材内に収容された上記画像形成媒体を外部に排出するための排出口と、該排出口の開閉を行う開閉シャッターと、上記画像形成媒体を該排出口を通じて該ケース部材の外側に連続的に排出させるための搬送用ローラとが設けられてなるように構成されている。
この構成により、感光材交換作業時において作業者が開閉側部を開閉する際の肉体的な負担が軽減される。すなわち、従来は開閉部材に取り付けられていた従動用ローラが本体側に取り付けられることにより開閉側部の軽量化が図られるためである。また、開閉部材自体も該ローラを支持するための剛性が不要となって部材を薄肉化することができるので軽量化を図ることができる。また、開閉部材を本体側に支持している支持部にかかる荷重も小さくなり、従って支持部のコンパクト化を図ることが可能となる。さらに、支持部として例えばヒンジ等を使用した場合、ヒンジ部周辺の応力集中が緩和されるので該周辺部におけるケース本体及び開閉部材の破損を防止することができる。
請求項2の発明では、請求項1記載の画像形成媒体収容装置において、上記搬送用ローラは少なくとも一つの駆動用ローラを有するローラ対からなり、該ローラ対は、上記開閉部材が閉じられた状態にあるときには、該各ローラの外周面同士で上記画像形成媒体を挟持して搬送可能なように互いに圧着状態となる一方、上記開閉部材が開かれた状態にあるときには、該ローラ対の外周面同士が互いに離反状態になるように構成されている。
この構成により、上記ローラ対は開閉部材の開閉と連動して圧着状態、離反状態を切り換えることができるので、作業者が感光材をローラ対に挟持させる作業を容易に行うことができる。すなわち、ローラ対は上記開閉部材が開かれた状態にあるときは、互いに離反するように構成されているので、感光材をローラ対の間に容易にセットすることができる。また、上記ローラ対は、上記開閉部材を閉じると互いに圧着状態になるように構成されいるので、該ローラ対の間を通るようにセットされた上記感光材を、開閉側部の閉動作を利用して挟持することができる。このように、開閉部材の開閉動作を利用して上感光材を挟持することができ、従って従来に比べて感光材セッティング作業が煩雑化することもない。
請求項3の発明では、請求項2記載の画像形成媒体収容装置において、上記開閉シャッターは、上記開閉部材が開かれた状態にあるときには開状態になる一方、上記開閉部材が閉じられた状態にあるときには閉状態になるように構成されている。
この構成により、上記感光材が上記ローラ対の間に確実にセットされているかを確認することができる。すなわち、通常、感光材交換作業は該感光材の露光をさけるために暗室内で行われるため、感光材がローラ対により挟持されている状態を視認することは困難である。そこで、作業者は、ローラ対の圧着部付近に手を差し入れて感光材に触接することにより感光材の挟持状態つまり感光材が該感光材幅方向に撓んだ状態や折れ曲がった状態で挟持されていないかということを確認する必要がある。しかしながら、上記ローラ対はケース本体内の狭いスペースに収容されているために他の機器類や該ローラ自体が邪魔になり確認は困難である。一方、本発明においては、感光材交換時つまり開閉部材が開いた状態にあるときには、感光材排出口に設けられた開閉シャッターが開かれるようになっているので、作業者は該排出口から上記ローラ対の圧着部付近に容易に手を差し入れるできる。これにより、作業者は、感光材がローラ対により確実に挟持されているか否かを触接により確認することができ、従って感光材セッティング作業を容易に行うことができる。
請求項4の発明では、請求項3記載の画像形成収容装置において、上記開閉部材及び上記開閉シャッターが共に閉じられた状態にあるときに、上記開閉部材に開閉動作を行わせることなく上記開閉シャッターを開閉することが可能なシャッター開閉操作手段を有してなるように構成されている。
この構成により、例えば、上記画像形成媒体収容装置を画像形成装置本体部に設けられた装填部に装填する場合に、該装置本体部に設けられた開閉扉と上記操作手段とを連動させて、該扉が閉状態にあるときには該操作手段を作動させてシャッターを開状態にする一方、上記開閉扉が開状態にあるときには該操作手段を解除させて上記シャッターが閉状態になるようにすることにより、感光材が露光してしまうことを防止することができる。すなわち、通常、上記開閉扉は、該開閉扉が閉状態にあるときには装置本体部内が外部空間に対して遮光状態となり、該開閉扉が開状態にあるときには遮光状態が解除されるように構成されている。従って、上記開閉扉が開状態になると上記装置本体部内の遮光状態が解除されるので、開閉シャッターが開状態になっていると上記収容装置内に収容された感光材が露光してしまうが、本発明の開閉操作手段によると上記開閉扉が開かれると開閉シャッターは常に閉状態になるので作業者が意図せず感光材を露光させてしまうことがない。
以上説明したように、本発明の画像形成媒体収容装置によると、一対の搬送用ローラをケース本体側に設けることにより開閉側部の軽量化が図られ、これにより感光材交換時において作業者が開閉部材を開閉する際の肉体的負担が軽減される。さらに、該開閉部材を支持する支持部への荷重負担を低減することができ、これにより該支持部のコンパクト化を図るとともに製作コストを低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<写真処理システムの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成媒体収容装置としてのマガジン100が装填される画像形成装置Aを備えた写真処理システムの構成を示す部分断面図である。この図1に示す写真処理システムは、画像データを取得し、この画像データに基づいて、感光材料からなる印画紙等のペーパーP(画像形成媒体に相当)の乳剤面(画像形成面に相当)に画像を焼付露光し、写真プリントを作成する機能を備えている。
さらに、この写真処理システムは、現像済みの写真フィルムに形成されているコマ画像をスキャニングして画像データを取得するためのフィルムスキャナー(図示省略)や、デジタルカメラ用の記憶メディアや、その他の記録媒体に格納されている画像データを読み取るためのメディア読取部(図示省略)を備えている。
図1において画像形成装置Aの左右方向の一端部(図1の右側端部)には、マガジン90,100がそれぞれ装填される2つのマガジン装填部95,200が、上下方向に並んで配設されている。上側のマガジン装填部95に装填されるマガジン(以下、上側のマガジンという)90及び下側のマガジン装填部200に装填されるマガジン(以下、下側のマガジン又は単にマガジンという)100には、それぞれ、長尺のペーパーPが乳剤面を外側にしてロール状に巻かれたロールRとして収容されている。上側のマガジン90は、スライドレール91(図5参照)を介して画像形成装置Aのマガジン装填部95に着脱自在に装填され、下側のマガジン100は、後述のキャスター111を介して画像形成装置Aのマガジン装填部200に着脱自在に装填される。
上記上側のマガジン90は、比較的小さい幅サイズ(通常よく使用されている汎用性の高いサイズ(約300mm以下))のペーパーP(ロールR)を収容するためのものであって、従来よりよく知られた構成のものであり、その詳細な説明は省略する。
一方、上記下側のマガジン100は、上側のマガジン90に収容されるペーパーPよりもかなり幅広(例えば約600mm)のペーパーP(ロールR)を収容するためのものであって、本発明の対象として、後にその構成を詳細に説明する。
上記マガジン装填部95,200にそれぞれ装填された上側又は下側のマガジン90,100のうち、一方のマガジンがプリントサイズ等に応じて選択され、該選択された方のマガジンから引き出されたペーパーPが、所定の搬送経路に沿って搬送されるようになっている。
すなわち、上側又は下側のマガジン90,100のうち一方から引き出されたペーパーPは、アドバンスローラユニット4により方向変換され、ペーパーカッター5により、所定のプリントサイズに切断される。そして、切断されたペーパーPは、搬送ユニット6によって、下流側に位置する露光エンジン7へと搬送される。
上記露光エンジン7には、上流側露光搬送ローラ9a及び下流側露光搬送ローラ9b(両者を区別しないときには、単に露光搬送ローラ9ともいう)が設けられている。これらの露光搬送ローラ9a,9bの間には、ペーパーPをレーザー光によって露光処理するための露光位置が設定されている。上流側露光搬送ローラ9aの上流側には、ペーパー検出センサー10が設けられており、ペーパーPが送り込まれてくると、その先端(前端)部分を検出して信号を出力するようになっている。このペーパー検出センサー10は、赤外光を出力する発光素子と、これを受光する受光素子とにより構成される。このペーパー検出センサー10によってペーパーPの位置を検出することで、上記露光位置における露光開始タイミングを決めることができる。
上記露光エンジン7は、公知の構造からなるもので、レーザー光源(レーザーダイオード等)から出力されるレーザー光を画像データに基づいて光変調し、この光変調されたレーザー光をペーパーPに照射することで、画像露光を行う。この画像露光を行う際には、ペーパーPは、露光搬送ローラ9a,9bにより挟持された状態で、所定速度(一定速度)で搬送される。上記レーザー光は、ペーパーPの搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向に走査されるため、ペーパーP上には1ラインごとに画像(潜像)が焼付露光される。
そして、上述のような画像露光が行われながら、ペーパーPは、下流側の露光搬送ローラ9bによって露光位置よりも下流側へ送り出されていく。上記露光エンジン7の下流側には、第1搬送ユニット11が設けられている。この第1搬送ユニット11は、所定の回転軸芯周りに回転可能に設けられていて、下流側の露光搬送ローラ9bにより受け渡されたペーパーPを、さらに第2搬送ユニット12に受け渡す機能を備えている。
上記第2搬送ユニット12は、搬送経路に沿うように配置された複数の挟持搬送ローラ対12aと、搬送経路を形成するためのガイド板12bとを備えており、搬送ローラ対12aは図示しない駆動機構によって駆動されるように構成されている。
また、上記露光エンジン7の下流側(図1において露光エンジン7の左側)には、搬送方向の長さが所定長さ(例えば430.1mm)以上のペーパーPを一時的に収容するための収容空間部Sが設けられている。
すなわち、露光位置から現像処理部までの距離よりもペーパーPの長さが長いと露光中に現像処理部に該ペーパーPが入ることになり、該現像処理部での処理によって発生する振動がペーパーPの露光部分に伝達されて露光ムラの原因となるため、ペーパーPの搬送方向の長さが上記所定長さ以上の場合には上記収容空間部S内にペーパーPを収容することで露光ムラの発生を防止するようにしている。
一方、搬送方向の長さが所定長さよりも短いペーパーPは、上述のような露光ムラの問題が生じないため、上記収容空間部S内に収容されることなく、現像処理部へと搬送されることになる。上述の問題が生じないような搬送方向長さのペーパーPについても上記収容空間部S内に収容すると、装置全体としての処理速度が無駄に低下してしまうからである。
上記収容空間部Sには、ペーパーPを巻き取るための巻き取りドラム20と、この巻き取りドラム20の外周面にペーパーPを圧着して保持するための圧着ローラ21とが配置されている。これらの巻き取りドラム20及び圧着ローラ21は、ペーパーPの搬送方向前端側を挟持するとともに、巻き取り機構8としても機能する。
上記収容空間部S内の巻き取りドラム20の下方には、上記収容空間部S内に収容されるペーパーPのたるみを検出するためのたるみ検出センサー22が設けられている。このたるみ検出センサー22は、発光素子22aと受光素子22bとによって構成され、発光素子22aから照射される光がペーパーPによって遮断されると、たるみ量が所定量よりも大きい状態であると判断される。ここで、上記発光素子22aと受光素子22bとを結ぶラインは、水平線に対して傾斜するように設定されている。
<下側のマガジンの構成>
図2は下側のマガジン100の構成を示す側面図であり、図3は下側のマガジン100の構成を示す正面図である。このマガジン100は、略矩形箱状のケース部材としてのマガジンケース150を備えており、このマガジンケース150の内部に、ペーパーP(ロールR)を収容する収容部が形成されている。なお、図2及び図3は、マガジンケース150を、画像形成装置A外の床面F(例えば画像形成装置Aの設置面や暗室の床面等)上に後述のキャスター111を介して置いた状態を示している。
上記マガジンケース150において、図2の左右方向をケース長手方向という。このケース長手方向は、上記収容部に収容されているペーパーP(ロールR)の幅方向と一致する。また、ケース長手方向において図3の手前側(図2の右側)をケース正面側といい、奥側(図2の左側)をケース背面側という。さらに、マガジンケース150において、図3の左右方向をケース幅方向といい、ケース正面側から見て左側(図3の左側)をケース左側といい、右側(図3の右側)をケース右側という。
上記マガジンケース150は、ケース本体としてのマガジン本体部101と、開閉部材としてのマガジン蓋部102とで構成されている。上記マガジン本体部101における底面を除く部分(本実施形態では、上面の一部及びケース右側の側面)には、上記ロールRを上記収容部に対して出し入れするための開口部が形成されており、マガジン蓋部102は、この開口部を開閉するようになっている。
マガジン蓋部102は、ケース長手方向に延びているとともに、開口部を閉塞しているときには、上下方向に延びていて、マガジン本体部101のケース左側の側面と対向している。なお、マガジン蓋部102の上端部は、開口部を閉塞しているときに、マガジン本体部101のケース左側の側面に向かって略水平に突出していて、マガジン本体部101の上面と共に、マガジンケース150の上面を構成している。
そして、上記マガジン蓋部102は、後述する下部フレーム108に取り付けられたヒンジ116を介してマガジン本体部101に取り付けられている。このヒンジ116は、マガジン蓋部102の下端部にケース長手方向に延びるように設けられた回動軸となるものであり、マガジン蓋部102はヒンジ116周りに回動することが可能になっている。この回動により、図3において二点鎖線で示すように、マガジン蓋部102の上記閉塞時における上部が、ケース右側(外側)でかつ下側へ、つまり上記床面F側へ移動することとなり、これにより、上記開口部が開放されるようになる。
上記マガジン本体部101の底面(後述の下部フレーム108の下面)の4つの角部には、マガジンケース150移動用のローラとしてのキャスター111,111,…がそれぞれ設けられている。
上記マガジン蓋部102の上記閉塞時における上部の外側面においてケース長手方向両端部には、弾性部材としてのゴム部材115,115がそれぞれ設けられている。この各ゴム部材115は、マガジン蓋部102が上記開口部を開放したときに、上記床面Fに当接するとともに、マガジン蓋部102の自重により床面Fへ押し付けられるようになっている。この状態では、ゴム部材115と床面Fとの間の比較的大きな摩擦抵抗により、マガジン本体部101の底面にキャスター111が設けられていても、マガジンケース150がキャスター111を介して床面F上を移動し難くなる。すなわち、各ゴム部材115は、マガジンケース150のマガジン本体部101が床面F上にキャスター111を介して置かれた状態にあるときにおいて、マガジン蓋部102が上記開口部を開放したときに、マガジンケース150がキャスター111を介して上記床面F上を移動するのを抑制する抑制手段を構成する。
上記マガジン本体部101の上面におけるケース長手方向の両端部には、上記マガジン蓋部102を係合自在に保持する係合具103がそれぞれ設けられており、これら係合具103の係合により、上記開口部を完全に閉塞して上記収容部内を遮光した状態に維持することができるとともに、係合具103を解除することで、マガジン蓋部102を回動させて上記開口部を開放状態にすることができるようになっている。
上記マガジン本体部101の左側側面の上部には、上記収容部に収容されたロールRから引き出されたペーパーPをマガジンケース150から外部に排出するためのペーパー排出口104が形成されている。図3において破線で示すように、ペーパーPがマガジン100内に収容された状態において、ロール状ペーパーPの芯材120は、マガジン本体部101に設けられた不図示の軸受部に回動可能に支持されている。ペーパーPは図16に示すように、駆動用ローラ413aと従動用ローラ413bとからなる一対の搬送用ローラ413により圧着挟持されて該搬送用ローラ413の回転駆動力により芯材120回りに回転しながら連続的に引き出される(以下、該ペーパーPが引き出される側のことを引出側と呼ぶことにする。)。これによりペーパーPは上記排出口104を通って該マガジン100の外部に連続的に排出される。従動用ローラ413bは、上下方向に移動可能になっていて、後述するローラ圧着機構により移動が制御されている。すなわち、上記搬送用ローラ413は圧着機構により、マガジン蓋部102が閉状態にあるときには互いに圧着状態になり、マガジン蓋部102が開状態にあるときには互いに離反状態になるように制御されている。なお、駆動用ローラ413aは伝動ベルトを介して図示しないモーター駆動軸に連結されて回転駆動され、従動用ローラ413bは、該各ローラ413a,413bが互いに圧着状態にあるときに駆動用ローラ413aから伝達された駆動力により回転駆動される。
また、上記ペーパー排出口104には、該ペーパー排出口104を閉塞するシャッター105が設けられている。そして、マガジン100内には、該シャッター105に開閉動作を行わせるためのシャッター開閉機構が設けられている。シャッター開閉機構は、上記開閉シャッター105が、上記マガジン蓋部102が開かれた状態にあるときは開状態になる一方、マガジン蓋部102が閉じられた状態にあるときには閉状態になるように構成されている。さらに、該シャッター開閉機構は、マガジン蓋部102が閉状態にあるとき、すなわちマガジン蓋部102及び開閉シャッター105が共に閉状態にあるときには、後述のシャッター開閉スイッチ107を押すことでシャッター105のみを開くことができるように構成されている。
上記マガジン本体部101のケース正面側の面には、上記ロールRから引き出したペーパーPをペーパー排出口104に手動で送り出すための調整ローラ106と、上記シャッター105の開閉を行うための上記シャッター開閉スイッチ107とが設けられている。
上記調整ローラ106は、上記駆動用ローラ413aの芯材412と同軸上に一体に設けられており、駆動用ローラ413aは該調整ローラ106の回動操作と連動して回動するようになっている。
上記シャッター開閉スイッチ107は、作業者が押すことでシャッター105の開閉を行うことが可能である。また、マガジン100を画像形成装置Aのマガジン装填部200内に装填した後に、図示しない装置前面カバーを閉じると、この閉動作に連動して、装置前面カバーの内側に設けられた突起部により押されるようになっている。これにより、装置前面カバーを閉めるだけでシャッター105が開かれ、マガジン100からペーパーPを送り出すことができる状態となる。一方、装置前面カバーを開けると、シャッター開閉スイッチ107が上記装置前面カバーの突起部により押されなくなって上記付勢手段により自動的に元の状態に復帰し、これによりシャッター105が閉じられる。
以下、本発明の特徴の一つである、シャッター開閉機構及びローラ圧着機構について説明する。両機構は互いに連動して動作するものであり図16乃至図19に基づいて詳細に説明する。図16はシャッター開閉機構とローラ圧着機構を示す概略図である。ここで、ケース幅方向をX方向、上下方向をY方向、マガジン長手方向をZ方向と定義する。
図16はマガジン蓋部102及び開閉シャッター105が共に閉じられている状態を示している。シャッター開閉機構は、主に開閉シャッター105と一体に設けられた第1カムローラ409と、該第1カムローラ409を駆動する第1板カム404とからなる。シャッター105はガイド部材435(図19参照)によりガイドされて、Y方向にのみ移動可能になっている。また、該シャッター105はマガジン本体部101に取り付けられた引張りコイルスプリング420によりシャッター閉方向、図16におけるY1からY2に向かう方向に付勢されて図示しないストッパーにより位置決めされている。シャッター105はシャッター本体105aと、該本体105aにおけるケース正面側の端部からマガジン本体内部に向かって突出して延びる突出部105bとからなり、該突出部105bの先端には上記第1カムローラ409が該ローラ軸心425回りに回動可能に取り付けられている。第1板カム404は、略矩形状の板状部材からなり、該第1板カム404の略中央部には台形上の欠損部405が設けられている。これにより開閉シャッター105に所定の動作をさせるためのカムプロフィール(カム面)405a,405b,405c,405dを形成している。本図においては、第1カムローラ409は何れのカム面405a,405b,405c,405dとも当接していない。従って、開閉シャッター105は所定の付勢力でY1からY2に向かう方向に付勢されて閉状態を維持している。なお、第1板カム404は図16におけるX方向の運動のみが許容されるように、不図示のガイド部材によりガイドされている。さらに、該第1板カム404は、後述する第2板カム406との間に掛け渡される引張りコイルスプリング421有していて、通常、X1からX2に向かう方向に付勢されるとともに第2板カム406に接している。
次にローラ圧着機構について搬送用ローラ413の構造と共に説明する。搬送用ローラ413は、上述の通り駆動用ローラ413aと、従動用ローラ413bとからなる。駆動用ローラ413aは、該ローラ413aの芯材412を、マガジン本体部101に取付固定された不図示のベアリングにより支持することで該ローラ軸心回りに回動可能になっている。一方、従動用ローラ413bは、該ローラ413bの芯材414をベアリング430(図19参照)により支持することで該ローラ軸芯回りに回動可能になっている。ベアリング430は、マガジン本体部101に取り付けられたガイド部材431(図19参照)によりガイドされてY方向の移動のみが許容されている。さらに、該ベアリング430は圧縮コイルスプリング423によりY1からY2に向かう方向に付勢されており、従って、従動用ローラ413bも圧縮コイルスプリング423によりY1からY2に向かう方向に付勢されている。
ローラ圧着機構は主に、従動用ローラ413bの芯材414と同軸に取り付けられた第2カムローラ411と、該第2カムローラ411を駆動する第2板カム406とからなる。第2板カム406の略中央部には欠損部407が設けられていて、これにより、従動用ローラ413bに所定の動きをさせるためのカムプロフィール(カム面)407a,407b,407c,408dが形成されている。本図の状態において、第2カムローラ411は何れのカム面407a,407b,407c,408dとも当接していない。従って、従動用ローラ413bは、駆動用ローラ413aによりY方向位置が規制され、圧縮コイルスプリング423の付勢力による所定の圧着力で該駆動用ローラ413aに向かって押し付けられる。このようにして、上記搬送用ローラ413はペーパーPを所定の圧着力で挟持する。
また、第2板カム406は図16におけるX方向の運動のみが許容されるように不図示のガイド部材によりガイドされるとともに、マガジン本体部101に取り付けられた引張りコイルスプリング422によりX1からX2に向かう方向に付勢されている。また、第2板カム406にはX方向に沿って延びるロッド416が一体に設けられ、該ロッド416の先端には第3カムローラ417が該ローラ軸心428回りに回動可能に取り付けられている。該第3カムローラ417は、マガジン蓋部102に突出して設けられた第3板カム418によりマガジン蓋部102の開閉と連動して駆動される。
次に、図17に基づいてマガジン蓋部102が開かれたときの、シャッター開閉機構及びローラ圧着機構の動作について説明する。図17はシャッター105が開かれた状態における図16相当図である。図17に示すようにマガジン蓋部102が開くと、該マガジン蓋部102に取り付けられた第3板カム418と、第2板カム406に連結された第3カムローラ417との当接が解除され、このため第2板カム406は引張りコイルスプリング422の付勢力によりX1からX2に向かう方向に移動する。また、第1板カム404は引張りコイルスプリング421により第2板カム406と連結されているので、第2板カム406と連動して移動する。このとき、第1カムローラ409は第1板カム404に形成されたカム面405aと当接して、該カム面405a上を転がりながらY2からY1に向かう方向に押下げられる。また、同様に従動用ローラ413bと連結された第2カムローラ411が、第2板カムに形成されたカム面407aと当接して、該カム面407a上を転がりながらY2からY1に向かう方向に押下げられる。これに伴い、シャッター105及び従動用ローラ413bがY2からY1に向かう方向に押下げられて、シャッター105は開状態となり、また駆動用ローラ413aと従動用ローラ413bとの圧着状態も解除される。なお、図17に示す2点鎖線は図16の状態を、つまり、マガジン蓋部102及び開閉シャッター105が共に閉まった状態を示している。
さらに、図18及び図19に基づいて、マガジン蓋部102及びシャッター105が共に閉状態にあるときに、シャッター開閉スイッチ107の操作によりシャッター105を開閉させる動作について説明する。図18はマガジン蓋部102及びシャッター105が共に閉状態にあるときに、シャッター開閉スイッチ107が押されてシャッター105のみが開状態になった状態を示す図を示している。図19は図18を上側(図18におけるW方向)から見た図である。上述の通り、マガジン本体部101のケース正面側には、シャッター開閉スイッチ107が設けられ、該開閉スイッチ107の先端には第4カムローラ424が、該ローラ軸429回りに回動可能に取り付けられている。シャッター開閉スイッチ107は不図示の引張りコイルスプリングによりケース正面側に向かって付勢されている。従って、通常、第4カムローラ424は他のどの部分にも当接していない(図18における二点鎖線)。しかし、シャッター開閉スイッチ107が押されると、図に実線で示すように第4カムローラ424はZ1からZ2に向かう方向に移動する。このとき、第4カムローラ424は第1板カム404に形成された当接面404aに当接する。この当接時に、第1板カム404はX2からX1に向かう方向成分の力を受けて、これにより引張りコイルスプリング421の付勢力に抗してX2からX1に向かう方向に移動する。従って、図18に示すように第1カムローラ409は、第1板カム404に形成されたカム面405bと当接して、該カム面405bを転がりながらY2からY1に向かう方向に押下げられる。これにより、第1カムローラ409と連結されたシャッター105がY2からY1に向かう方向に押下げられてシャッター105が開状態となる。
上記マガジン本体部101の底面におけるケース幅方向両端には、ケース長手方向に延びる下部フレーム108がそれぞれ配設されている。この各下部フレーム108は、マガジン本体部101のケース正面側の面よりもケース正面側に突出しており、この突出部分の下面に、両方の下部フレーム108,108同士を連結する連結フレーム109が取り付けられている。
また、上記下部フレーム108,108の突出部分には、3つの角パイプを接続して逆U字状に構成した取手110が取り付けられている。この取手110は、その上部がマガジン本体部101の上面よりも上方に突出しており、この突出した上部(主として水平に延びている部分)を作業者が把持して押したり引いたりすることで、マガジンケース150をキャスター111を介して床面F上を移動させることができる。
上記各下部フレーム108の下面におけるケース長手方向両端部に、上記キャスター111が設けられている。また、各下部フレーム108の下面には、鉛直方向に延びる回転軸を有し該回転軸周りに回転する複数(本実施形態では、4つ)のガイドベアリング112が、ケース長手方向に所定間隔を開けて配設されている。すなわち、各下部フレーム108においてケース長手方向両端部と中間部の2箇所に4つのガイドベアリング112が配設されている。
上記各ガイドベアリング112は、後述するタラップ350の側面ガイド板352(図5及び図6参照)や、マガジン装填部200に設けたマガジンガイド202(図4参照)に摺接させ、マガジンケース150(マガジン100)のケース幅方向の移動を規制するためのものである。そのために、各ガイドベアリング112の外周面の一部が、マガジン本体部101又はマガジン蓋部102よりもケース幅方向にはみ出すように配置されている。
上記マガジン本体部101の底面における上記両下部フレーム108,108の間の部分には、マガジン装填部200の床面に配設された後述の位置決めユニット250(図4参照)に係合してマガジンケース150(マガジン100)を位置決めするための位置決めピン113が、位置決めピンブラケット114を介して取り付けられている。
上記位置決めピン113及び位置決めピンブラケット114は、マガジン本体部101の底面におけるケース長手方向の両端部にそれぞれ設けられており、ケース正面側のブラケットの高さ(マガジン本体部101の底面からの突出量)がケース背面側のブラケットよりも高くなっている(図10及び図11参照)。この点について詳しくは後述する。
上記2つの下部フレーム108,108のうち、ケース左側に配設された下部フレーム108のケース背面側の端部には、後述するマガジンダンパーユニット300の係合部材301と係合するダンパー係合ピン117が設けられている。なお、本実施形態では、ダンパー係合ピン117として、下部フレーム108のケース背面側の一部を切り欠いて露出させたガイドベアリング112の回転軸を用いている。もちろん、この形態に限定するものではなく、別途専用のダンパー係合ピンを配設するようにしても構わない。
<マガジン装填部の構成>
図4は画像形成装置Aにおける下側のマガジン装填部200の構成を示す平面図であり、図5は2つのマガジン装填部95,200の構成を示す側面図である。図4及び図5に示すように、マガジン装填部200は、画像形成装置A内部において鉛直方向に延びるように立設した4つの装置本体フレーム201で区画される領域で構成されている。
下側のマガジン装填部200の床面には、上記マガジン100のガイドベアリング112が摺接する2つのマガジンガイド202,202が互いに所定間隔をあけて平行に配設されており、これら2つのマガジンガイド202,202により、マガジン100をマガジン装填部200に装填する際にマガジン100がケース幅方向に移動するのを規制するようになっている。なお、マガジン100は、マガジンガイド202が延びる方向で図4の図面下側から図面上側に向かって装填される。
上記2つのマガジンガイド202,202間には、マガジン装填部200内に装填されたマガジン100の位置決めを行うための2つの位置決めユニット250,250が配設されている。これら2つの位置決めユニット250,250は、マガジン100の装填完了時における上記2つの位置決めピン113に対応する位置にそれぞれ配設されている。各位置決めユニット250は、後に詳しく説明するように、該位置決めユニット250上を通過しようとするマガジン100を、リフトローラ255により微少量だけ持ち上げて、位置決めガイド257の嵌合溝257aに上記位置決めピン113を嵌合させることで、マガジン100の位置決めを行う。
なお、ケース背面側の位置決めピン113に対応するマガジン装填方向奥側の位置決めユニット250(図4の図面上側に記載のもの)は、その高さ(マガジン装填部200の床面からの突出量)が、ケース正面側の位置決めピン113に対応するマガジン装填方向手前側の位置決めユニット250(図4の下側に記載のもの)よりも高くなるように形成されている。その他の構造は両方とも同じであり、詳しくは後述する。
上記マガジン装填部200におけるペーパー搬送方向下流側(図4の左側)のマガジンガイド202のマガジン装填方向奥側の端部に相当する位置には、上記ダンパー係合ピン117が係合する係合部材301が配設されている。この係合部材301は、マガジンダンパーユニット300を構成する部材の一つであり、このマガジンダンパーユニット300は、詳しくは後述するが、マガジン100の位置決めピン113が位置決めユニット250における位置決めガイド257の嵌合溝257aに嵌合される直前で、マガジン100の走行速度を減速させて衝撃力を緩和する役目を果たす。すなわち、マガジンダンパーユニット300の係合部材301の先端部が、マガジンガイド202上方からマガジン装填部200内に突出しており、この係合部材301にマガジン100のダンパー係合ピン117を係合させ、該係合時の衝撃力をショックアブソーバ302で緩和しながら、マガジン100を所定位置に導くようになっている。
上記マガジン装填部200のマガジン装填方向手前側(装置前面カバー側)の端部には、タラップ350がタラップヒンジ361を介して接続されている。このタラップ350は、タラップヒンジ361の周りに回動させて先端部を画像形成装置Aの設置面に当接させることで、マガジン装填部200の床面と装置設置面との間に架設されるようになっている。これにより、マガジン100をタラップ350を介してスムーズに装填又は取り出しできるようになる。さらに、タラップ350は、タラップヒンジ361により回動自在に保持されていることから、マガジン100を装填した後に、タラップ350を鉛直方向に立てた状態(図4に示す状態で、この状態を格納状態という)にして上記装置前面カバーを閉じることで、装置前面カバーの内側に格納することができ、作業者の作業を妨げることがない。
上記タラップ350の両側部には、後述の如く、側面ガイド板352,352がそれぞれ設けられている。これら両側面ガイド板352,352の一方(図4で右側の側面ガイド板352)には、一端が装置本体フレーム201に接続されたタラップ用ダンパー362が接続されている。このタラップ用ダンパー362は、タラップ350の開閉速度を制御するものであり、例えば、タラップ350開閉時に作業者がタラップ350を誤って離してしまった場合でも、勢いよくタラップ350が装置設置面上に落下してしまうことを防止し、安全性を確保する上で有利である。
なお、本実施形態では、タラップ350にタラップ用ダンパー362を取り付けた構造について説明したが、タラップ用ダンパー362が取り付けられていなくても構わない。
また、図示は省略するが、タラップ350の開閉作業を容易にするために、タラップ350に取手を設けるようにしても構わない。
<タラップの構成>
次に、上記タラップ350の構成について図6を参照しながら説明する。図6に示すように、タラップ350は、踏み板351と、踏み板351の幅方向両端から立設した上記側面ガイド板352,352と、踏み板351の幅方向略中央位置に配設された補強リブ353とを備えている。
上記踏み板351は、上記マガジン100のキャスター111の走行面を構成している。また、この踏み板351には、タラップ350を格納状態にしたときに、マガジン装填部200に装填されているマガジン100のシャッター開閉スイッチ107に対応する位置に抜き孔354が開けられている。これにより、上記装置前面カバーを閉じたときに、該装置前面カバーの内側に設けられた突起部が抜き孔354を通してシャッター開閉スイッチ107を押すことができるようになっている。
上記2つの側面ガイド板352,352は、上記マガジンガイド202,202と同様に、マガジン100のガイドベアリング112と摺接してマガジン100がケース幅方向に移動するのを規制するものである。これら両側面ガイド板352,352の間の間隔は、上記マガジン装填部200のマガジンガイド202,202の間隔と略同じである。但し、両側面ガイド板352,352のタラップ先端側の端部(マガジン装填方向の手前側の端部)は、先端に向かって踏み板351の幅方向外側に傾斜しており、このことで、タラップ先端部においては両側面ガイド板352,352の間隔が、先端に向かって大きくなるようになされていて、マガジンガイド202,202の間隔よりも大きくなっている。これにより、マガジン100をタラップ350を介してマガジン装填部200に装填する際に、マガジン100のタラップ350への入り勝手が良くなり、作業性が向上する。
なお、本実施形態では、両方の側面ガイド板352,352がそれぞれ先端に向かって外側へ傾斜する構造としたが、この形態に限定されるものではなく、いずれか一方の側面ガイド板352のみが傾斜していて、他方は真っ直ぐに延びる構造であっても構わない。
上記側面ガイド板352の高さは、マガジン100の装填時に少なくともガイドベアリング112が摺接する高さであって、マガジン100をスムーズに装填可能なできるだけ低い高さであることが好ましい。すなわち、タラップ350を格納状態にしたときには、側面ガイド板352のヒンジ361側端がマガジン装填部200の床面のマガジン装填方向手前側の端部に略接触した状態となる。このとき、マガジンガイド202がマガジン装填部200のマガジン装填方向手前側の端まで延びていたとすると、マガジンガイド202と側面ガイド板352とが干渉してしまう。このため、マガジンガイド202は、図4に示すように、マガジン装填部200のマガジン装填方向手前側の端から側面ガイド板352の高さと略同じ量だけ切り取られている。ここで、側面ガイド板352の高さが高くなるほど、マガジンガイド202の上記切取り量が大きくなる。このように切取り量が大きくなると、タラップ350架設時には、側面ガイド板352のヒンジ361側の端とマガジンガイド202のマガジン装填方向手前側の端との間隔が大きくなって、マガジン100装填時のケース幅方向の規制が良好に行えない可能性がある。そこで、側面ガイド板352の高さをできるだけ低くして上記切取り量を小さくすることで、マガジン100を安定して装填できるようにすることが好ましい。
上記補強リブ353は、上記踏み板351におけるキャスター111の走行面側に配設されており、キャスター111の走行領域とオーバーラップしない幅方向の略中央位置にマガジン装填方向に延びるように形成されている。
具体的には、補強リブ353は、板材を断面ハット状に折り曲げてなっていて、そのフランジ部が踏み板351に接合されて踏み板351と共に閉断面構造をなしている。これにより、踏み板351の強度を確保することができるとともに、踏み板351の裏面に補強リブ353を設けた場合に比べて、側面ガイド板352及び補強リブ353を含むタラップ350全体の厚さが小さくて済む。また、踏み板351の裏面に補強リブ353を設けると、タラップ350を格納状態にしたときに、補強リブ353がマガジン装填方向手前側に出っ張るために、装置前面カバーとの干渉や作業者の作業を妨げるといった問題があるので、補強リブ353をキャスター111の走行面側に配設する方が有利である。
なお、本実施形態では、タラップ350をタラップヒンジ361を介して回動自在に画像形成装置Aに取り付ける形態について説明しているが、タラップ350を画像形成装置Aから取り外し可能な別部材として装置内部の空きスペースに格納しておき、必要に応じてマガジン装填部200の床面と装置設置面とを架設するように設置して使用するような形態であっても構わない。
<位置決めユニットの構成>
図7は位置決めユニット250の構成を示す平面図であり、図8は位置決めユニットの構成を示す側面図であり、図9は位置決めユニット250の構成を示す正面図である。図7〜図9に示すように、各位置決めユニット250は、マガジン装填部200の床面に設置される2つの設置ブラケット251,251を備えている。この各設置ブラケット251は、マガジン装填部200の床面に接触する水平部分と、鉛直方向に延びる鉛直部分とからなる略L字状部材で構成されている。2つの設置ブラケット251,251は、互いに上記鉛直部分を内側にして対向した状態でマガジン装填部200の床面に設置されている。
上記2つの設置ブラケット251,251間には、本体部252が取り付けられている。この本体部252は、該本体部252の幅方向(設置ブラケット251,251の対向方向)に貫通して延びるローラ支軸253を有し、このローラ支軸253の両端部にはリフトローラ255が回転自在に取り付けられており、ローラ支軸253のリフトローラ255よりも長さ方向外側部分は、本体部252に固定された保持ブラケット254により保持されている。
上記リフトローラ255は、マガジン100のマガジン本体部101の底面に取り付けられた位置決めピンブラケット114に当接して、マガジン装填方向に走行するマガジン100全体を持ち上げるものであり、リフトローラ255の上端の高さ位置がマガジン装填部200に装填されたマガジン100の高さの基準位置となるように設定されている。
具体的に、上記本体部252には、設置ブラケット251に対する本体部252の高さ位置を調整する4つの高さ調整ボルト256,256,…が設けられており、この各高さ調整ボルト256により本体部252の高さ位置を調整することで、リフトローラ255のマガジン装填部200床面からの高さ位置を調整することができるようになっている。
上記本体部252の上面には、マガジン100の位置決めピン113が嵌合可能な位置決めガイド257が取り付けられている。この位置決めガイド257には、マガジン装填方向の手前側に開口する嵌合溝257aが形成されている。また、位置決めガイド257におけるマガジン装填方向の手前側の端部(嵌合溝257aの開口端部の両側部分)の上面は、マガジン100の入り勝手を良くするために、マガジン装填方向の手前側に向かって高さが低くなる傾斜状に加工されているとともに、嵌合溝257aの溝幅が、開口端部において、マガジン装填方向の手前側に向かって大きくされている。
なお、上記位置決めユニット250は、マガジン装填部200におけるマガジン装填方向の手前側と奥側とに2箇所配設されているが、両者の違いは床面からの高さのみであり、奥側よりも手前側の位置決めユニット250の方が床面からの高さが低くなっている。この点について、以下に説明する。
図10は、マガジン100をマガジン装填部200に装填し始めた状態を示す図である。図10に示す手前側の位置決めユニット250における位置決めガイド257上面の床面からの高さは、マガジン100におけるマガジン本体部101の底面のケース背面側に設けられた位置決めピン113先端(下端)の床面からの高さよりも低くなるように設定されている。これにより、該位置決めガイド257上面と該位置決めピン113先端との間には、高さの差Hの分だけ隙間が形成され、マガジン100は手前側の位置決めユニット250の上方を通過可能となっている。
図11は、マガジン100をマガジン装填部200に装填完了させる直前の状態を示す図である。図11に示すように、マガジン本体部101の底面のケース正面側に設けられた位置決めピン113は、手前側の位置決めユニット250の位置決めガイド257に嵌合可能な高さに設定されている。
従って、このままマガジン100を装填方向に移動させると、まず、リフトローラ255とマガジン100の位置決めピンブラケット114とが摺接し、そのままリフトローラ255上に位置決めピンブラケット114が乗り上げた状態となる。その結果、マガジン100のキャスター111が床面から離れた状態となる。
図12は、マガジン100のマガジン装填部200内における位置決めが完了した状態を示す図である。図12に示すように、マガジン100がリフトローラ255に乗り上げた状態で、さらにマガジン100を移動させていくと、位置決めガイド257の嵌合溝257aに、その開口側から位置決めピン113が嵌合されていき、マガジン100のマガジン装填方向における位置が決定される。
このように、マガジン100がリフトローラ255上に乗り上げることで、キャスター111によってマガジン装填方向のみならずケース幅方向にも移動可能であったマガジン100が、マガジン装填方向のみに移動方向が規制されることとなり、マガジン装填がスムーズに行える。
また、キャスター111の部品精度に起因するマガジン100の高さ方向の位置決め誤差が、リフトローラ255の高さを基準として行うことで解消でき、マガジン100の高さ方向の位置決めをより精度良く行うことができる。
<マガジンダンパーユニットの構成>
図13は、マガジンダンパーユニット300の構成を示す平面図であって、マガジンダンパーユニット300が作動する前の状態を示している。
図13に示すように、マガジンダンパーユニット300は、上記の如く、マガジン装填部200に装填されてくるマガジン100の走行速度を減速させてマガジン100と画像形成装置Aとの衝撃力を緩和するものであって、マガジン100のダンパー係合ピン117に係合する係合部材301を備えている。
上記係合部材301は、マガジン装填部200の床面に設置された設置ブラケット303と該設置ブラケット303に取り付けられたカバーブラケット304とに、両者の間に挟まれた状態でかつ回転中心となる回転軸305を介して回転自在に取り付けられている。
上記係合部材301の係合側先端部には、マガジン100のダンパー係合ピン117が当接する当接突起部301aと、ダンパー係合ピン117を保持する保持突起部301bとが形成されている。
具体的に、マガジン100をマガジン装填部200に装填していくと、マガジン100のダンパー係合ピン117は、最初に係合部材301の当接突起部301aに当接する。続いて、マガジン100がそのままマガジン装填方向奥側に移動し続けると、係合部材301がダンパー係合ピン117によって押されて回転軸305の周りに図13で反時計回り方向に回転する。そして、係合部材301が所定角度回転すると、ダンパー係合ピン117が当接突起部301aと保持突起部301bとの間に位置して、これら両突起部301a,301bによってダンパー係合ピン117、つまりマガジン100が保持されるようになる。
一方、上記係合部材301の後端部には、連結軸306を介してショックアブソーバ302の一端が回動自在に連結されている。このショックアブソーバ302の他端は支点軸307を介して設置ブラケット303に回動自在に取り付けられており、係合部材301の後端部は、連結軸306を介してショックアブソーバ302によって押圧されている。また、連結軸306の下端部は、回転軸305を中心として設置ブラケット303にあけられた円弧状のガイド孔308に嵌合されている。
上記ショックアブソーバ302は、マガジン100のダンパー係合ピン117と係合部材301との係合状態に応じて、係合部材301の回転方向を変化させるように機能している。この点について、図13〜図15を用いて説明する。
図13は、マガジン100のダンパー係合ピン117が係合部材301の当接突起部301aに当接した状態を示している。この状態では、係合部材301の係合側先端がマガジン装填方向の手前側を向いているため、ショックアブソーバ302は係合部材301を回転軸305の周りに図13で時計回り方向に回転させるように押圧している。これにより、係合部材301の反時計回り方向の回転を許容しつつマガジン100の走行速度を減速させることで、マガジン100装填時の衝撃力を緩和することができるようになっている。
図14は、マガジンダンパーユニット300におけるマガジン100の走行速度を減速させる機能と、マガジン100をマガジン装填方向の奥側に押し付ける機能とが切り替わるときの係合部材301の角度位置を示している。具体的には、ショックアブソーバ302の支点軸307の軸中心と連結軸306の軸中心とを結ぶ中心線L2と、連結軸306の軸中心と係合部材301の回転軸305の軸中心とを結ぶ中心線L3とが一直線となって、支点軸307の軸中心と回転軸305の軸中心とを結ぶ中心線L1上に重なった状態となっている。この状態では、係合部材301は係合側先端部の当接突起部301aと保持突起部301bとでマガジン100のダンパー係合ピン117を挟み込んでおり、ショックアブソーバ302の押圧力は係合部材301の回転に寄与せず、両者が均衡した状態となっている。
図15は、マガジン100を位置決めした状態を示す図である。この状態では、係合部材301の係合側先端がマガジン装填方向の奥側を向いているため、ショックアブソーバ302は係合部材301を反時計回り方向に回転させるように押圧している。これにより、ショックアブソーバ302は、位置決めが完了したマガジン100を奥側に押し付けて保持するようになっている。
<マガジン内のペーパー詰替え動作>
画像形成装置Aのマガジン装填部200に装填されているマガジン100のペーパーPを他のものに交換するには、まず、作業者が装置前面カバーを開けた後、格納状態にあるタラップ350を回動させて先端部を装置設置面に当接させることで、マガジン装填部200の床面と装置設置面との間に架設する。
その後、マガジン100の取手110(マガジン装填方向手前側に位置している)をマガジン装填方向手前側に引いて、マガジン100をリフトローラ255から降ろす。これにより、キャスター111がマガジン装填部200の床面に接触するとともに、位置決めピン113が位置決めガイド257の嵌合溝257aから外れる。また、マガジンダンパーユニット300の係合部材301が回転軸305の周りに図15で時計回り方向に回転して、係合部材301の係合側先端がマガジン装填方向手前側を向き、やがて、ダンパー係合ピン117が当接突起部301aから離れる。
マガジン100の取手110をそのままマガジン装填方向手前側に引き続けると、キャスター111がタラップ350の踏み板351に乗り、タラップ350を介してマガジン100を装置設置面に降ろすことができる。
続いて、マガジン100をキャスター111を介して暗室へ移動させた後、係合具103を解除して、マガジン蓋部102を回動させることで開口部を開放状態にする。マガジン蓋部102は、或る程度回動させると、そのまま自重で回動し、やがて、図3に二点鎖線で示すように、ゴム部材115,115が、マガジン100(マガジンケース150)がキャスター111を介して置かれている暗室床面(図3の床面F)に当接する。このとき、ゴム部材115,115は、マガジン蓋部102の自重により暗室の床面に押し付けられる。これにより、マガジン100(マガジンケース150)がキャスター111を介して暗室の床面上を移動するのが抑制される。この結果、マガジン100が殆ど動かないので、開口部を通じてのペーパー詰替え作業が容易になる。
この状態において、ペーパーPの芯材120の両端部をマガジン内に設けられた不図示の軸受部に装着した後、ペーパーPを該ペーパーPの引出側の一端が搬送用ローラ413の間を通るようにセットする。このとき、搬送用ローラ413は上記ローラ圧着機構により互いに離反状態になっているので容易にペーパーPをセットすることができる。さらに、マガジン蓋部102を閉じることにより搬送用ローラ413を互いに圧着状態にさせ、該搬送用ローラ413によりペーパーPを挟持する。またこのとき、上記開閉シャッター105は上記シャッター開閉機構により開状態になっているので、排出口104からローラ413の圧着部付近に手を差し入れてペーパーPの状態、つまりペーパーPが幅方向に撓んだ状態や折れ曲がった状態で挟持されていないかを確認する。そして、該ペーパPの状態を確認後、調整ローラ106を回動操作することにより、ペーパPの引出側先端のX方向位置を調整して、該ペーパーP先端を排出口104の近傍に位置させる。これにより、マガジン100を上記装填部200に装填した状態においてペーパーPを該マガジン100の外部に排出する際に、ペーパーPを排出口104の手前で詰まらせたりすることがない。
このようにして、マガジンケース150内の収容部に新しいペーパーPをセットした後、マガジン蓋部102を開放時とは逆に回動させて、開口部を閉塞し、係合具103を係合状態にして、収容部内を遮光状態に維持する。
次いで、上記新しいペーパーPをセットしたマガジン100をキャスター111を介して、画像形成装置Aのタラップ350先端のところまで移動させ、図5に示すように、マガジン本体部101のケース背面側がタラップ350先端と対向するようにする。そして、マガジン100を、その取手110を押して、キャスター111を介してタラップ350の踏み板351上を走行させていく。このとき、タラップ350の側面ガイド板352とマガジン100のガイドベアリング112とが摺接して幅方向の位置が規制される。そして、最もケース背面側に位置する左右1組のガイドベアリング112,112がタラップ350の両側面ガイド板352,352から外れてからマガジン装填部200のマガジンガイド202,200に摺接するまでの間は、ケース背面側から2番目及び3番目に位置する2組(合計4つ)のガイドベアリング112,112がタラップ350の両側面ガイド板352,352と摺接するようになっており、これにより、マガジン100の幅方向の規制状態が維持される。従って、最もケース背面側に位置する左右1組のガイドベアリング112,112はスムーズにマガジンガイド202,200に摺接するようになる。
また、ケース背面側から2番目の組のガイドベアリング112,112がタラップ350の両側面ガイド板352,352から外れてからマガジン装填部200のマガジンガイド202,200に摺接するまでの間においては、最もケース背面側に位置する組のガイドベアリング112,112がマガジンガイド202,200に摺接しており、ケース背面側から3番目の組のガイドベアリング112,112がタラップ350の両側面ガイド板352,352に摺接しているので、ケース背面側から2番目の組のガイドベアリング112,112はスムーズにマガジンガイド202,200に摺接するようになる。
このように左右1組のガイドベアリング112,112がタラップ350の両側面ガイド板352,352から外れてからマガジン装填部200のマガジンガイド202,200に摺接するまでの間においては、残りの少なくとも2組のガイドベアリング112,112がタラップ350の両側面ガイド板352,352又はマガジンガイド202,200に摺接しているので、マガジン100は、どこにも引っ掛かることなくスムーズにマガジン装填部200へと装填されていく。
そして、マガジン100をマガジン装填部200内へとさらに移動させていくと、マガジン100のダンパー係合ピン117がマガジンダンパーユニット300の係合部材301に係合する。これにより、マガジン100の走行速度が減速する。さらにマガジン100を装填していくと、位置決めユニット250のリフトローラ255上にマガジン100全体が乗り上げ、キャスター111が床面から離れた状態となる。
この状態でさらにマガジン100を装填していくと、最終的に、マガジン100のケース背面側及び正面側に設けられた位置決めピン113が、それぞれマガジン装填方向奥側及び手前側の位置決めユニット250の位置決めガイド257の嵌合溝257aに嵌合して、マガジン100のマガジン装填部200における位置決めが完了する。これにより、マガジン100の装填が完了する。
次いで、タラップ350を回動させて格納状態にし、その後、装置前面カバーを閉じると、この装置前面カバーの内側に設けられた突起部が、タラップ350の踏み板351に設けた抜き孔354を通してシャッター開閉スイッチ107を押すことになり、シャッター105が開状態となる。これにより、画像形成装置Aによる画像形成の準備が整う。
従って、本実施形態では、下側のマガジン装填部200に装填されるマガジン100において、マガジンケース150のマガジン本体部101の底面にマガジンケース150(マガジン100)移動用のローラとしてのキャスター111を設けたので、マガジン100が大きくかつ重くても、画像形成装置Aに対するマガジン100の装填及び取り出しが容易に行えるようになるとともに、画像形成装置A外でマガジン100をキャスター111を介して自由に移動させることができる。
以上のような画像形成媒体収容装置100において、上記マガジン本体部101のみに、マガジン100内に収容されたペーパーPを外部に排出するための排出口104と、該排出口104の開閉を行う開閉シャッター105と、ペーパーPを該排出口104を通じてマガジン100の外側に連続的に排出させるための搬送用ローラ413とが設けられている。これにより、マガジン蓋部102に取り付けられる付属品の数を減らすことができ、従ってマガジン蓋部102を含む開閉側部の重量を低減することができる。すなわち、従来はマガジン蓋部102に取り付けられていた従動用ローラ413a(本実施形態においては駆動用ローラ413a)がマガジン本体部101に取り付けられることにより開閉側部の軽量化が図られるためである。また、マガジン蓋部102自体もローラ413aを支持するための剛性が不要となって部材を薄肉化することがでるので軽量化を図ることができる。従って、ペーパーP交換作業時において作業者がマガジン蓋部102を開閉する際の肉体的な負担が軽減される。さらに、マガジン蓋部102をマガジン本体部101に支持しているヒンジ116にかかる荷重も小さくなり、従ってヒンジ116の小型化を図ることができる。また、ヒンジ116周辺の応力集中が緩和されるので該周辺部におけるマガジン本体部101及びマガジン蓋部102の破損を防止することができる。
また、搬送用ローラ413は、上記マガジン蓋部102が閉じられた状態にあるときに、該搬送用ローラ413は、該各ローラ413a,413bの外周面同士でペーパーPを挟持して搬送可能なように互いに圧着状態となる一方、上記マガジン蓋部102が開かれた状態にあるときは、該搬送用ローラ413の外周面同士が互いに離反するように構成されている。これにより、作業者はマガジン蓋部102を開くことにより、ペーパーPを搬送用ローラ413の間に容易にセットすることができる。また、マガジン蓋部102を閉じるとことでペーパーPを搬送用ローラ413により確実に挟持することができ、従って従来に比べてペーパーPのセッティング作業が煩雑化することもない。
また、マガジン本体部101の排出口104に設けられた開閉シャッター105は、マガジン蓋部102が開かれた状態にあるときは開状態になる一方、上記マガジン蓋部102が閉じられた状態にあるときは閉状態になるように構成されている。これにより作業者はペーパーP交換時において、排出口104から搬送用ローラ413の圧着部付近に手を差し入れてペーパーPの状態、つまりペーパーPが幅方向に撓んだ状態や折れ曲がった状態で挟持されていないかを確認することができる。
さらに、マガジン本体部101は、マガジン蓋部102及び開閉シャッター105が共に閉じられた状態にあるときに、マガジン蓋部102に開閉動作を行わせることなく開閉シャッター105を開閉することが可能なシャッター開閉操作手段としてのシャッター開閉スイッチ107を備えている。これにより、マガジン100を画像形成装置A本体部に設けられた装填部200に装填した後、図示しない装置全面カバーを閉じると、閉動作に連動して装置全面カバーの内側に設けられた突起部によ開閉スイッチ107が押され、上述の機構によりシャッター105が開かれて、マガジン100からペーパーPを送り出すことができる状態となる。一方、装置前面カバーを開けると、シャッター開閉スイッチ107が上記装置前面カバーの突起部により押されなくなって不図示の付勢手段により自動的に元の状態に復帰し、これによりシャッター105が閉じられる。従って、開閉扉が開いた状態にあるときは、つまり装置A本体部内の遮光状態が解除されて開放状態にあるときは、開閉シャッター105は常に閉状態となり、従って、作業者が意図せずにマガジン100内に収容されたペーパーPを露光させてしまうことがない。
さらに、本実施形態では、マガジン蓋部102が開口部を開放したときに、マガジンケース150(マガジン100)がキャスター111を介して移動するのを抑制するように、マガジン蓋部102にゴム部材115を設けたので、暗室でのペーパーPの詰替え作業時に、マガジン100が移動することは殆どない。しかも、マガジン蓋部102により開口部を開放させる動作は、ペーパーPの詰替え作業では必ず行う動作であるので、その動作を行うだけで、マガジン100の移動を抑制することができ、このマガジン100の移動抑制のための特別な動作を作業者が行う必要はない。よって、暗室でのペーパーPの詰替えの作業性を向上させることができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。上記実施形態では、ローラ圧着機構を設けているが該圧着機構は必ずしも必要ではない。
さらに、搬送用ローラ413は各ローラ413a,413bのどちらが駆動側であってもよい。すなわち、上下方向に移動可能に設けられた従動側ローラ413bを駆動用ローラとしてもよい。但し、この場合、該駆動用ローラを駆動するための駆動部も上下方向に移動可能にする必要があり付勢用の圧縮コイルスプリング423が大型化したり、レイアウトの関係上、マガジンケース100自体が大型化するといった問題がある。
なお、上記実施形態では、上側に位置するローラ413aを固定して、下側に位置するローラ413bを上下方向に移動可能な可動側にしているが、これに限ったものではなく、どちらのローラを可動側にしてもよい。
また、上記実施形態では、搬送用ローラ413は一方の駆動用ローラ413aにより両ローラ413a,413bを駆動していたが、両ローラ413a,413bが共に駆動用ローラであってもよい。これにより、ペーパーPの搬送駆動力は増すがマガジン100自体が大型化する可能性がある。
さらに、上記実施形態では、搬送用ローラ413は一対だけ設けられていたが、複数の搬送用ローラを設けてもよい。
また、ローラ413の圧着動作や開閉シャッター105の開閉動作はカム機構を用いて行っているが、これに限ったものではない。例えば、開閉シャッター105やマガジン蓋部102の開閉を検知する近接センサーを設ける等して電気的な回路を構成し、開閉シャッター105や搬送用ローラ413の制御を行ってもよい。
また、上記実施形態では、マガジン本体部101の底面に、マガジンケース150移動用のローラとして、キャスター111を設けたが、キャスター111の代わりに、例えばケース長手方向に転がるローラを設けるようにしてもよい。また、キャスターとローラとを併用してもよい。
また、上記実施形態では、マガジン蓋部102が開口部を開放したときに、マガジン100の移動を抑制する抑制手段を、マガジン蓋部102に設けたゴム部材115で構成したが、抑制手段としてはどのような構成であってもよい。例えば、マガジン蓋部102が開口部を開放する動作に連動して、ゴム部材等の弾性部材がマガジン本体部101の底面から下方に突出してその先端が床面上に当接するような構成や、マガジン蓋部102が開口部を開放する動作に連動してスイッチがONとなり、このスイッチのONにより、モーター等によって弾性部材がマガジン本体部101の底面から下方に突出してその先端が床面上に当接するような構成であってもよい。
さらに、マガジン蓋部102や開口部は、マガジン本体部101の底面以外の部分であればどこに設けてもよく、また、マガジン蓋部102が開口部を開放する際に、上記実施形態のようにヒンジ116周りに回動する形態のものに限らず、例えばスライドする形態のものであってもよい。
さらにまた、上記実施形態では、画像記録部としてレーザー光を用いる露光エンジンについて説明したが、この限りではなく、例えば、液晶シャッターを用いた画像露光や、インクジェットプリンタであってもよい。従って、画像形成媒体についても、写真感光材料だけでなく、それ以外の材料からなるペーパーであってもよい。
本発明は、内部に画像形成媒体を収容する収容部を有するケース部材からなり、該画像形成媒体の画像形成面上に画像を形成する画像形成装置に着脱可能に装填される画像形成媒体収容装置に有用であって、特に幅24インチ以上の感光材を収容するための画像形成媒体収容装置に有用である。
本発明の実施形態に係る画像形成媒体収容装置としてのマガジンが装填される画像形成装置を備えた写真処理システムの構成を示す部分断面図である。 下側のマガジンの構成を示す側面図である。 下側のマガジンの構成を示す正面図である。 下側のマガジン装填部の構成を示す平面図である。 上側及び下側のマガジン装填部の構成を示す側面図である。 タラップの構成を示す斜視図である。 位置決めユニットの構成を示す平面図である。 位置決めユニットの構成を示す側面図である。 位置決めユニットの構成を示す正面図である。 マガジンをマガジン装填部に装填し始めた状態を示す側面図である。 マガジンをマガジン装填部に装填完了させる直前の状態を示す図である。 マガジンのマガジン装填部内における位置決めが完了した状態を示す図である。 マガジンダンパーユニットの構成(非係合状態)を示す平面図である。 マガジンダンパーユニットの構成(均衡状態)を示す平面図である。 マガジンダンパーユニットの構成(係合状態)を示す平面図である。 シャッター開閉機構及びローラ圧着機構の構成を示すケース正面側から見た概略図である。 マガジン蓋が開かれ且つシャッター開閉スイッチが解除された状態における図16相当図である。 マガジン蓋が開かれ且つシャッター開閉スイッチが押された状態における図16相当図である。 マガジン蓋が開かれ且つシャッター開閉スイッチが押された状態におけるシャッター開閉機構及びローラ圧着機構の構成を示す平面図である。
符号の説明
A 画像形成装置
P ペーパー(画像形成媒体)
100 マガジン(画像形成媒体収容装置)
101 マガジン本体部(ケース本体)
102 マガジン蓋(開閉部材)
104 排出口
105 開閉シャッター
107 シャッター開閉スイッチ(シャッター開閉操作手段)
150 マガジンケース(ケース部材)
413 搬送用ローラ
413a 駆動用ローラ
413b 従動用ローラ

Claims (4)

  1. 内部に画像形成媒体を収容する収容部を有するケース部材からなり、該画像形成媒体の画像形成面上に画像を形成する画像形成装置に着脱可能に装填される画像形成媒体収容装置であって、
    上記ケース部材は、上記画像形成媒体を収容部に対して出し入れするための開口部が設けられたケース本体と、該開口部を開閉する開閉部材とから構成され、
    上記ケース本体のみに、上記ケース部材内に収容された上記画像形成媒体を外部に排出するための排出口と、該排出口の開閉を行う開閉シャッターと、上記画像形成媒体を該排出口を通じて該ケース部材の外側に連続的に排出させるための搬送用ローラとが設けられていることを特徴とする画像形成媒体収容装置。
  2. 請求項1記載の画像形成媒体収容装置において、
    上記搬送用ローラは少なくとも一つの駆動用ローラを有するローラ対からなり、該ローラ対は、上記開閉部材が閉じられた状態にあるときには、該各ローラの外周面同士で上記画像形成媒体を挟持して搬送可能なように互いに圧着状態となる一方、上記開閉部材が開かれた状態にあるときには、該ローラ対の外周面同士が互いに離反状態になるように構成されていることを特徴とする画像形成媒体収容装置。
  3. 請求項2記載の画像形成媒体収容装置において、
    上記開閉シャッターは、上記開閉部材が開かれた状態にあるときには開状態になる一方、上記開閉部材が閉じられた状態にあるときには閉状態になるように構成されていることを特徴とする画像形成媒体収容装置。
  4. 請求項3記載の画像形成媒体収容装置において、
    上記開閉部材及び上記開閉シャッターが共に閉じられた状態にあるときに、上記開閉部材に開閉動作を行わせることなく上記開閉シャッターを開閉することが可能なシャッター開閉操作手段を有していることを特徴とする画像形成媒体収容装置。
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