JP2007151887A - 内視鏡湾曲部及びその製造方法、並びに、内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲性能の低下が防止されている内視鏡湾曲部を提供する。
【解決手段】この内視鏡湾曲部28は、複数の節輪104a,104b,104cの外周面に被覆されている柔軟性を有する被覆部材116を有する。この被覆部材116は、ワイヤ114による複数の節輪104a,104b,104cの湾曲操作を妨げずかつ複数の節輪104a,104b,104c間のねじれを防止するように複数の節輪104a,104b,104cの軸方向にたるみをもって複数の節輪104a,104b,104cの一端側の節輪104aと他端側の節輪104cとに固定されている。
【選択図】図19

Description

本発明は、内視鏡の挿入部に配設され、湾曲操作される湾曲部、及び、その製造方法に関する。
従来、細長い挿入部を管腔内に挿入して観察を行う内視鏡が広く用いられており、このような内視鏡には、体腔内で臓器等を観察する医療用内視鏡や、例えば、ボイラー、ガスタービンエンジン、科学プラントの配管、及び、自動車エンジンの内部の傷、腐食を観察、検査する工業用内視鏡がある。
これら内視鏡では、通常、挿入部の先端部近傍に湾曲部が配設されている。このような湾曲部は、複数の節輪をリベットによって湾曲自在に連結すると共に、これら複数の節輪に設けられているワイヤ挿通部にワイヤを挿通して手元側操作部まで延設することにより形成することが可能である。そして、ワイヤの手元側端部を牽引することにより、湾曲部を湾曲操作することが可能である。
また、引用文献1には、節輪同士の連結にリベットを用いずに、組立性とスペックアップとを両立した湾曲部が開示されている。
この湾曲部では、一方の節輪の隆起部を他方の節輪に当接させて、隆起部を回動支点として隣り合う両節輪を回動可能としている。そして、各節輪に形成されているワイヤ挿通部にワイヤを挿通させて節輪同士を直線的に配列すると共に、各節輪の外周面に網管を被覆して、網管の先後端部を夫々先後端の節輪に固定することにより、節輪同士がばらばらにならないように保持している。
このような湾曲部では、面倒なリベット結合作業が必要ないため、湾曲部の組立性が大幅に改善されていることに加え、リベットの頭部が節輪内に突出することがないため、その分の空間を利用することで、内蔵物の高密度化、高密度化による性能向上、あるいは、挿入部の細径化が可能となっている。
特開2003−260020号公報
このような節輪に被覆される網管は、金属製の細線を格子状に編組して筒状に形成し、長手軸方向に伸縮自在としたもので、長手軸方向に伸張すると径方向に縮み、収縮すると径方向に膨らむこととなる。
湾曲部の湾曲操作の際には、網管の外側は、長手軸方向に伸張されて径方向に縮み、節輪群に密着されることとなる。ここで、網管を節輪に密着状態で被覆した場合には、網管の外側が充分に伸張することができなくなるため、湾曲動作が阻害され、湾曲操作力量の増大や最大湾曲角度の減少を招来することとなる。一方、網管と節輪との間に大きなクリアランスが生じるように網管を被覆した場合には、湾曲部がねじれやすくなり、湾曲時の挿入部の先端部の向きが既定の上下左右の向きからずれる可能性がある。
このように、同一の網管を用いても、節輪群への組み付け方により、湾曲部の湾曲性能に違いが生じることとなる。しかしながら、特許文献1の湾曲部では、節輪群への網管の被覆、固定において、節輪群に対する網管の密着の程度は何ら考慮されていない。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、湾曲性能の低下が防止されている内視鏡湾曲部、及び、その製造方法を提供することである。
本発明の一実施態様の内視鏡湾曲部は、互いに略共軸に並設されている略筒状の複数の節輪と、隣り合う両節輪の一方の節輪に設けられ、当該両節輪の他方の節輪に当接されて当該両節輪の回動支点となる隆起部と、前記節輪に設けられているワイヤ挿通部と、前記ワイヤ挿通部に挿通され、前記複数の節輪を湾曲操作するためのワイヤと、前記複数の節輪の外周面に被覆されている柔軟性を有する被覆部材と、を具備し、前記被覆部材は、前記ワイヤによる前記複数の節輪の湾曲操作を妨げずかつ前記複数の節輪間のねじれを防止するように前記複数の節輪の軸方向にたるみをもって前記複数の節輪の内の一端側の節輪と他端側の節輪とに固定されている、ことを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲部は、前記複数の節輪は、互いに内空形状の異なる第1及び第2の節輪を有する、ことを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲部は、前記複数の節輪は、その内周面に突設され、前記ワイヤ挿通部を備える突起部を有する、ことを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲部は、前記被覆部材は、網管である、ことを特徴とする。
本発明の別の一実施態様の内視鏡は、上記内視鏡湾曲部を具備することを特徴とする。
本発明のさらに別の一実施態様の内視鏡湾曲部の製造方法は、第1及び第2の節輪に挿通可能であり、前記第1の節輪は通過可能で前記第1の節輪とは内空形状が異なる前記第2の節輪は通過不能である段部を有する、細長い節輪配列部材を準備する工程と、前記節輪配列部材に少なくとも1つの第1の節輪を挿通して配列する工程と、前記節輪配列部材に少なくとも1つの第2の節輪を挿通し、前記第1の節輪と隣り合う前記第2の節輪を前記段部により係止して当該第1の節輪との間に隙間を形成するように配列する工程と、複数の前記節輪の外周面に被覆部材を密着させるように被覆して、前記被覆部材を複数の前記節輪の内の一端側の節輪と他端側の節輪とに固定する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲部の製造方法は、前記第1又は第2の節輪は、その内周面に突設され、ワイヤを挿通するワイヤ挿通部を備える突起部を有し、前記第1の節輪を配列する工程又は前記第2の節輪を配列する工程は、前記第1又は第2の節輪の突起部を前記節輪配列部材に係止させて複数の前記節輪を前記節輪配列部材の長手軸の軸周り方向に互いに位置合わせする、ことを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲部の製造方法は、前記被覆部材は、網管である、ことを特徴とする。
本発明の内視鏡湾曲部によれば、湾曲性能の低下が防止されている。
また、本発明の内視鏡湾曲部の製造方法によれば、湾曲性能の低下が防止されている内視鏡湾曲部を製造することが可能である。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図21を参照して説明する。
図1を参照して、本実施形態の内視鏡22の概略構成を説明する。
本実施形態の内視鏡22は、体腔内に挿入される細長い挿入部24を有する。この挿入部24は、硬質の先端硬質部26、上下左右方向に湾曲自在な湾曲部28、長尺で硬性の硬性部30を先端側から順に連結することにより形成されている。なお、本実施形態の硬性部30は、ステンレス鋼材製の硬性パイプによって形成されている、
挿入部24の基端部には、術者に操作される操作部32が連結されている。この操作部32の先端側には、先端側に向けて先細りのテーパ形状をなし、挿入部24を支持している支持部34が配設されている。この支持部34の外周部には、後述する保護シース36を装着するためのリング状のグリップ凸部38が周方向の全体にわたって延設されている。そして、支持部34の基端部には、術者に把持されるグリップ40が設けられている。このグリップ40には、図示しないVTR等の映像記録装置やカメラコントロールユニット(以下、CCUという)を遠隔操作するためのリモートスイッチ42が配設されている。そして、グリップ40の基端部には、湾曲部28を上下方向、左右方向に夫々湾曲操作する湾曲操作レバー44a,44bが配設されている。各湾曲操作レバー44a,44bに隣接して湾曲固定レバー46が配設されており、この湾曲固定レバー46は、湾曲操作レバー44a,44bを所望の位置で固定し、湾曲部28の湾曲状態を所望の状態で固定する。なお、図1では、一方の湾曲固定レバー46のみが図示されている。
操作部32の後端部には、光、各種信号等を伝達するユニバーサルケーブル48の一端部が接続されている。このユニバーサルケーブル48の他端部には、図示しない光源装置が接続されるライトガイドコネクタ50が配設されている。このライトガイドコネクタ50の側部からカメラケーブル52が延出されており、カメラケーブル52の延出端部にはカメラコネクタ54が配設されている。このカメラコネクタ54には、映像信号を処理する図示しないCCUが接続され、このCCUには、被検部の画像を表示する図示しないモニタが接続される。
また、ライトガイドコネクタ50の側部には、内視鏡22の内外の連通と閉塞との選択が可能な通気口金56が設けられている。このため、内視鏡22の水漏れ検査が行えるようになっている。通常、通気口金56は閉塞されて、内視鏡22の内部に水が浸入しない水密構造となっている。
なお、挿入部24の全体にわたって保護シース36が装着可能であり、この保護シース36は主に湾曲部28を保護するためものである。保護シース36では、撓みにくい素材からなるチューブ状のシース58の基端部に口元部60が連結されている。この口元部60は略筒状であり、口元部60の内周面には一対の係合凸部62が形成されている。口元部60から保護シース36内へと挿入部24を先端部から順次挿入すると、係合凸部62が上述したグリップ凸部38を乗り越えて係合され、保護シース36が挿入部24に外装され保持される。
図1及び図2を参照して、挿入部24の内蔵物について説明する。本実施形態の挿入部24には、一対のライトガイド64が挿通されている。これら一対のライトガイド64は、挿入部24、操作部32、ユニバーサルケーブル48を挿通されている。そして、一対のライトガイド64は、ユニバーサルケーブル48内で一本に合流されてライトガイドコネクタ50に接続され、ライトガイドコネクタ50を介して図示しない光源装置に接続される。このため、光源装置からの照明光は、ライトガイドコネクタ50及びライトガイド64を導光されて、ライトガイド64の先端面から体腔内の被検部へと照射される。
そして、先端硬質部26には、照明光により照射された被検部像を撮像するための撮像ユニット66が内蔵されている。この撮像ユニット66は、複数のレンズが組み合わされている対物レンズ系68と、CCD等の固体撮像素子が内蔵されている撮像部70と、によって形成されている。被検体像は、対物レンズ系68に導入され、固体撮像素子に結像される。
撮像ユニット66には、図示しない電子回路基板を介して、撮像ケーブル72の先端部が連結されている。この撮像ケーブル72は、挿入部24、操作部32、ユニバーサルケーブル48を介してライトガイドコネクタ50、カメラケーブル52、カメラコネクタ54を介して図示しないCCUに接続され、CCUへと映像信号を出力する。
なお、撮像ケーブル72の外表面には、湾曲部28よりも後端側において、金属細線等を格子状に編組したグランド網管74がぴったりと密着するように被覆されている。このグランド網管74は、硬性部30、操作部32、ユニバーサルケーブル48、ライトガイドコネクタ50、カメラケーブル52内を撮像ケーブル72に被覆された状態で挿通され、カメラコネクタ54内のグランド導通部に接続されている。そして、カメラコネクタ54を図示しないCCUに接続したとき、グランド導通部はCCUのグランド接点に接続される。また、グランド網管74の外表面には、少なくとも硬性部30、操作部32において、絶縁性のグランド被覆チューブ76が被覆されている。そして、グランド網管74の先端部は、グランド被覆チューブ76で完全に覆われている。このようにして、撮像ケーブル72から外部に放射される電磁波が抑制されている。
図2乃至図7Bを参照して、先端硬質部26について説明する。
図2を参照し、先端硬質部26は、先端本体78に先端枠80を外嵌し、先端枠80の後端側に先端円筒部材82を外嵌することにより形成されている。
先端本体78の中央部には、対物収納孔81が挿入部24の長手軸方向に貫通形成されている。この対物収納孔81には、撮像ユニット66の先端側の対物レンズ系68が嵌入され水密的に接着固定されている。なお、先端本体78には対物収納孔81に直交してねじ穴が形成されており、このねじ穴に螺着されているビス83によって側方から撮像ユニット66を固定している。ねじ穴には充填材84が充填され、水密性が確保されている。一方、先端本体78の先端部外周面側には、フランジ部86が形成されている。
先端本体78は、金属材製で薄肉円管形状の先端枠80に嵌入されて接着固定され、一体化されている。ここで、先端本体78のフランジ部86は、先端枠80の内周部に形成されている段差形状の第1の当接部88に当接され、接着固定されている。なお、先端本体78の先端面と先端枠80の先端面とによって形成されている先端硬質部26の先端面は、ほぼ平坦となっている。そして、先端枠80の外周部には、段差形状の第2の当接部90が形成されている。
図2及び図3を参照し、先端枠80の後端側は、金属材製で薄肉円管状の先端円筒部材82の先端部に嵌入されて接着固定されている。ここで、先端枠80の外周部の第2の当接部90には、先端円筒部材82の先端部が当接されて接着固定されている。このようにして、先端本体78、先端枠80、及び、先端円筒部材82が一体化されている。この先端円筒部材82は、先端側の本体部92と、本体部92よりも細径の段付細径部94によって形成されている。この段付細径部94は、先端側の第1の細径部96aと、第1の細径部96aよりも細径な後端側の第2の細径部96bとによって形成されており、第1の細径部96aと第2の細径部96bとの間に段が形成されている。また、第2の細径部96bには、挿入部24の長手軸方向に一対の切欠部98が延設されている。
図2、及び、図4乃至図6を参照し、先端硬質部26の先端面には、平板ガラス等の一対の照明窓100が覆設されている。各照明窓100には、各ライトガイド64の先端面が透明な接着材等によって水密的に固定されている。これらライトガイド64は、先端本体78と先端枠80との間に形成されている内空空間102に配置されている。ここで、ライトガイド64は、先端枠80から先端円筒部材82にかけて、太径な撮像ユニット66に並設させる必要があるため、接着剤等によってライトガイド64のファイバーバンドルを断面扁平矩形形状に成形し、先端円筒部材82の外径が増大しないようにしている。さらに、湾曲部28の構成上、湾曲部28の内空空間102は先端円筒部材82の内空空間102よりも小さくなるため、ライトガイド64を先端円筒部材82から湾曲部28へと挿通するにあたっては、ライトガイド64を挿入部24の中心軸方向へと屈曲させながら湾曲部28へと導く必要がある。このため、ライトガイド64は、先端円筒部材82の段付細径部94の近傍まで接着剤により硬質に成形され、それ以後は接着成形をされず、柔軟なままの断面円形形状となっている。
図2、図7A及び図7Bを参照し、第1及び第2の細径部96a,96bには、撮像ケーブル72及び一対のライトガイド64を収納可能な内空空間102が形成されている。この内空空間102は、各種内蔵物の配置に応じて、3つの円柱状の空間を挿入部24の長手軸方向に組み合わせて並設させた形状を有する。さらに、上述した第2の細径部96bの一対の切欠部98は、夫々、挿入部24の中心軸の軸周り方向に対して、一対のライトガイド64にアラインメントされている。このため、ライトガイド64の収容においては、第2の細径部96bに外嵌されている後述する口金管104aの内周面までを内空空間102として利用することが可能である。なお、第2の細径部96bにおいて、内空空間102の形成に対して比較的肉厚が多く残る部分の外周面側に、挿入部24の長手軸の径方向にみて円形の円孔106を形成している。
図2、図3、図7A及び図7Bを参照して、先端硬質部26の後端部と湾曲部28の先端部との連結について説明する。本実施形態では、先端硬質部26の先端円筒部材82の後端側の段付細径部94と、湾曲部28の先端部の口金管104aの先端側とが連結されている。
第1の細径部96aの外径寸法は薄肉円筒形状の口金管104aの外径寸法と略同じであり、第2の細径部96bの外径寸法は口金管104aの内径寸法と略同じである。そして、口金管104aは、第2の細径部96bにぴったりと外嵌されて接着固定されている。ここで、口金管104aの周部には挿入部24の長手軸の径方向にみて半円形の第1の爪部108aが形成されており、この第1の爪部108aは、挿入部24の長手軸の周方向に対して第2の細径部96bの円孔106に位置合わせされ、内側に向けて折り曲げられて円孔106に係合されている。即ち、この係合により、先端円筒部材82と口金管104aとの周方向の位置合わせと、抜け止め用の機械的係合とが実現されている。また、口金管104aの先端部は第1の細径部96aと第2の細径部96bとの間の段に突き当てられ、口金管104aの外周面と第1の細径部96aの外周面とが連結されている。この外周面部分には、湾曲部28に被覆されている屈曲自在な軟性の被覆チューブ110の先端部が被覆されており、この被覆チューブ110の先端部は、第1の細径部96aの外周面においてテグスを巻回されて接着剤を塗布されて水密的に外装固定されている。
図2、及び、図8乃至図10を参照して、湾曲部28について説明する。
湾曲部28では、口金管104a、所定の個数の節輪104b、最終節輪104cが先端側から順に並設されて、骨格をなす節輪群を形成している。ここで、口金管104a、最終節輪104cも節輪の一種であるが、説明を明確にするため、湾曲部28の中間部の所定の個数の節輪104bと区別して表現している。
湾曲部28の中間部では、板材を円環状に連結した略円筒状の所定の個数の節輪104bが挿入部24の長手軸方向に略共軸に並設されている。これら節輪104bは、好ましくは、SUS303、SUS304等のステンレス鋼材により切削加工によって形成され、あるいは、SUS303、SUS304、SUS316、SUS630等のステンレス鋼材の粉体によりメタルインジェクションモールドによって形成されている。
挿入部24の長手軸方向への節輪104bの円周部106bの長さはほぼ均一であり、円周部106bの先後端面はほぼ平坦である。この円周部106bの後端面には、節輪104bの中心軸方向に円弧形状に隆起している一対の隆起部109が節輪104bの中心軸に対して対称に形成されている。これら隆起部109は、隣り合う節輪104bの円周部106bの先端面に当接して回動支点として機能し、隣り合う両節輪104bを回動可能とする。ここで、複数の節輪104bは、挿入部24の長手軸方向に順次、長手軸の軸周り方向に略90°づつ回転移動して配置されており、一対の隆起部109も順次略90°づつ回転移動して配置されていることとなる。このため、所定の節輪104bに対して、その所定の節輪104bの先端側の節輪104bと後端側の節輪104bとは互いに略直交する方向に回動することとなり、この回動を組み合わせることにより湾曲部28は上下方向と左右方向とに略同じ最大湾曲角度で湾曲可能となる。
なお、一対の隆起部109を順次略90°づつ回転移動して配置せず、挿入部24の長手軸の軸周り方向に同じ配置とした節輪104bを適宜混在させることにより、上下方向と左右方向との最大湾曲角度を変化させることができる。
そして、節輪104bの円周部106bの内周面には、節輪104bの径方向内側に突出する4つの突起部111が節輪104bの中心軸方向の全体にわたって延設されている。これら4つの突起部111は、節輪104bの中心軸の軸周り方向を4等分した位置、即ち、略90°だけ離間して配置されており、4つの突起部111の内の2つの突起部111は、節輪104bの中心軸の軸周り方向に一対の隆起部109と同じ位置に一体的に形成されている。そして、4つの突起部111には、夫々、節輪104bの径方向に対して節輪104bの円周部106bの内周面と略同じ位置に、ワイヤ挿通部112が節輪104bの中心軸方向に貫通形成されている。これらワイヤ挿通部112には、夫々、上下左右湾曲操作用のワイヤ114が進退自在に挿通されている。
なお、節輪群の外周面には、金属製の細線を格子状に編組して筒状に形成した柔軟性を有する被覆部材としての網管116が被覆されており、この網管116には上述した被覆チューブ110が被覆されている。
最先端の節輪104bには、上述した口金管104aが連結されている。この口金管104aの外径寸法は節輪104bの外径寸法と同じか、僅かに小さく、内径寸法は節輪104bの内径寸法よりも大きい。そして、口金管104aの内周面には、口金管104aの径方向内側に突出する4つの係止部118が形成されている。ここで、係止部118は突起部の一種であるが、説明を明確にするため、節輪104bの突起部111と区別して表現している。これら4つの係止部118は、節輪104bのワイヤ挿通部112と略同じ位置になるように、口金管104aの中心軸の軸周り方向を4等分した位置に、即ち、略90°だけ離間して配置されている。そして、最先端の節輪104bのワイヤ挿通部112から先端側へと導出されたワイヤ114の先端部は、係止部118に挿入されて、係止部118に銀ロウ等で固定されている。なお、口金管104aの規定位置には、後述する配列確認のための先端側孔120aが形成されている。
一方、最後端の節輪104bには、略円筒形状の最終節輪104cが連結されている。この最終節輪104cの先端面には、最後端の節輪104bの一対の隆起部109が当接収容される一対の凹部122が形成されている。これら一対の凹部122の形状により、最終節輪104cに対する最後端の節輪104bの回動角度が決定される。最後端の節輪104bと最終節輪104cとの間の回動機構では、他の節輪104b間の回動機構よりも回動角度を小さく設定している。
また、最終節輪104cの先端側の内径寸法は、口金管104aの内径寸法と同じか、より小さく、節輪104bの内径寸法よりも大きい。そして、最終節輪104cの内周面の先端部には、通常の節輪104bと同様に、突起部111及びワイヤ挿通部112が形成されており、ワイヤ挿通部112にはワイヤ114が挿通されている。
最終節輪104cの外周部の先端部には、節輪104bの外径寸法と略同じ外径寸法を有する網管固定部124が形成されており、この網管固定部124に、網管116の後端部が半田、銀ロウ等で固定されている。網管固定部124の後端側には、網管固定部124よりも太径の第1の突出部126aが形成されている。この第1の突出部126aの後端側には、第1の突出部126aよりも細径のチューブ固定部128が形成されており、このチューブ固定部128には、被覆チューブ110の後端部がテグスを巻回され接着剤を塗布されて水密的に外装固定されている。チューブ固定部128の後端側には、第1の突出部126aと略同径でチューブ固定部128よりも太径の第2の突出部126bが形成されている。さらに、第2の突出部126bの後端側には、硬性部30との連結用の雄ねじ部130が形成されている。
図2及び図11を参照して、湾曲部28の後端部と硬性部30の先端部との連結について説明する。本実施形態では、湾曲部28の最終節輪104cの後端側が、接続管132を内嵌するようにして硬性部30の先端部に連結されている。
湾曲部28の最終節輪104cの後端側には雄ねじ部130が形成されており、この雄ねじ部130の後端部から部分的に第2の爪部108bが一体的に延出されている。第2の爪部108bの外径寸法は、雄ねじ部130の谷径よりも小さくなっている。また、最終節輪104cにおいて、ワイヤ挿通部112と第2の爪部108bとの位置関係は一義的である。なお、第2の爪部108bには後端側孔120bが形成されており、この後端側孔120bと湾曲部28の最先端の口金管104aの先端側孔120aとは、挿入部24の長手軸方向に直線状に配置されている。
一方、接続管132は、薄肉円管形状であり、先端側の細径部134と後端側の太径部136とによって形成されており、細径部134と太径部136との間には段差形状の第3の当接部138が形成されている。なお、細径部134の外径寸法は、最終節輪104cの後端側にぴったりと嵌入するように設定されている。また、太径部136の外径寸法は最終節輪104cの第2の爪部108bの外径寸法と略等しい。さらに、接続管132には段差形状を跨いで接続管132の中心軸方向に長孔140が延設されており、この長孔140の幅寸法は最終節輪104cの後端部の第2の爪部108bが隙間なく係入されるように設定されている。
そして、最終節輪104cの後端側が接続管132の先端側に嵌合され、最終節輪104cの後端面が接続管132の第3の当接部138に当接され、最終節輪104cの第2の爪部108bが接続管132の長孔140(特に太径部136に形成されている部分)に係入された状態で、最終節輪104cと接続管132とが接着固定されている。
さらに、硬性部30の先端部の内周面には、最終節輪104cの後端側の雄ねじ部130に対応する雌ねじ部142が形成されており、この雌ねじ部142の後端側には、段差形状の第4の当接部144が形成されている。そして、最終節輪104cの雄ねじ部130が硬性部30の雌ねじ部142に螺合され、接続管132の後端面が第4の当接部144に当接された状態で、螺合部が水密的に接着固定されている。
図2及び図11を参照して、硬性部30について説明する。
硬性部30内には、湾曲部28から操作部32(図1参照)へと延びているワイヤ114を挿通しているワイヤガイド146が延設されている。このワイヤガイド146は、断面円形あるいは断面矩形の単線を密巻きにした柔軟性のある長尺コイルであり、湾曲部28の湾曲操作時に、ワイヤ114とライトガイド64、撮像ケーブル72等の内蔵物とが直接接触することを回避して、ワイヤ114の進退によって内蔵物が損傷することを防止するためのものである。そして、ワイヤガイド146の先端部は、半田、銀ロウ等によって接続管132の内周面に固定され、後端側から先端側へと接続管132の径方向外向きに傾斜されており、ワイヤガイド146の先端は接続管132の先端に位置合わせされている。また、接続管132の長孔140の位置とワイヤガイド146の固定位置とは一義的である。
ワイヤ114の後端部は、操作部32(図1参照)内で図示しない嵌合部材に嵌合保持され、湾曲操作レバー44a,44b(図1参照)の湾曲操作機構に連結されている。
次に、図12乃至図21を参照して、本実施形態の内視鏡湾曲部28の製造方法について説明する。本実施形態の製造方法では、口金管104a、節輪104b及び最終節輪104cを配列するための細長い節輪配列部材148を用いる。
図12乃至図15を参照し、節輪配列部材148の基端部の第1の部分150aは、外径がφAの丸棒形状である。
第1の部分150aの先端側の第2の部分150bは、第1の部分150aの丸棒形状に4つの第1の平面部152aを加えた形状となっている。即ち、丸棒形状の外周面の接面から丸棒形状の中心軸の径方向内側に距離T1の位置に、中心軸と平行かつ互いに直交する4つの第1の平面部152aが形成されている。4つの第1の平面部152aの側辺間には、外径がφAの丸棒形状が残存している。なお、4つの第1の平面部152aの内の互いに対向する2つの平面部間の距離はT2となっている。
第2の部分150bの先端側の第3の部分150cは、第2の部分150bの丸棒形状及び4つの第1の平面部152aに2つの第2の平面部152bを加えた形状となっている。即ち、丸棒形状の中心軸から径方向外向きに距離T3の半分の位置に、中心軸と平行かつ4つの第1の平面部152aと略45°の角度をなすように、2つの第2の平面部152bが形成されている。即ち、第2の平面部152b間の距離はT3となっている。そして、第2の部分150bと第3の部分150cとの間には、第1及び第2の平面部152a,152bに直交し、丸棒形状の中心軸方向にみて一端が丸みをおびた三角形である2つの第3の平面部152cが形成されている。
第3の部分150cの先端側の第4の部分150dは、第3の部分150cの丸棒形状並びに第1及び第2の平面部152a,152bに、2つの周面部152fを加えた形状となっている。即ち、丸棒形状と同心で、丸棒形状の外径φAよりも小さい外径φBを有する2つの周面部152fが、夫々、隣り合う一対の第1の平面部152a間であって第2の平面部152bが配置されていない部分に形成されている。そして、第3の部分150cと第4の部分150dとの間には、丸棒形状の外周面と周面部152fとの間に、第1の平面部152a及び周面部152fに直交する2つの段部としての第4の平面部152dが形成されている。そして、第2及び第3の部分150b,150c間の第3の平面部152cと、第3及び第4の部分150c,150d間の第4の平面部152dとの間の距離はLとなっている。さらに、第4の部分150dは、節輪配列部材148の先端部まで延びている。
さらに図16乃至図18を参照し、第1の部分150aにおける丸棒形状の外径φAは、最終節輪104cの円周部の内径φAに略等しい。また、第1の部分150aの中心軸方向の長さについては、特に制限はなく、必要に応じて適宜設定される。第2の部分150bにおける丸棒形状の外周面の接面と第1の平面部152aとの間の距離T1は、最終節輪104cの円周部の内周面とワイヤ挿通部112の径方向内端部との間の距離に略等しく、内周面と突起部111の径方向内端部との間の距離よりも小さい。また、第2の部分150bの中心軸方向の長さは、最終節輪104cの全長よりも充分に長く設定されている。最終節輪104c、節輪104b及び口金管104aの内周面の隣り合う突起部111あるいは係止部118間の距離は互いに略等しく、第3の部分150cの第2の平面部152b間の距離T3は突起部111及び係止部118間の距離に略等しい。第2及び第3の部分150b,150c間の第3の平面部152cと、第3及び第4の部分150c,150d間の第4の平面部152dとの間の距離Lは、後述するように、湾曲部28を組み立てる際に網管116(図10参照)のたるみ具合を決定する長さとして設定される。第4の部分150dの2つの周面部152fの外径φBは、節輪104bの円周部106bの内径φBに略等しい。また、第4の部分150dの軸方向寸法は、湾曲部28の全長よりも充分に長い。
即ち、最終節輪104c、節輪104b、口金管104aの円周部の内径φA、φB、φCには、φC≧φA>φBの関係が成り立ち、湾曲部28の節輪群は、異なる内空形状を有する少なくとも2種類の節輪を有することとなる。
図16乃至図21を参照し、節輪配列部材148を用いた複数の節輪104bの配列について説明する。
節輪配列部材148の先端側(第4の部分150d側)から最終節輪104c、所定の個数の節輪104b、口金管104aを順に差し入れて配列させる。
最終節輪104cを差し入れる際には、第4の部分150dの一対の第2の平面部152bが突起部111間に係合されることにより、配列部材の中心軸の軸周り方向に対する最終節輪104cの向きが決定される。最終節輪104cは、第4及び第3の部分150d,150cを後端側へと移動され、第3の部分150cにおいて外径φAの丸棒形状の外周面にぴったりと嵌合される。そして、最終節輪104cの突起部111の後端面が第3の部分150cと第2の部分150bとの間の第3の平面部152cに当接されて、節輪配列部材148の中心軸方向に対して最終節輪104cが位置決めされる。
所定の個数の節輪104bを差し入れる際には、節輪配列部材148の中心軸の軸周り方向に対する節輪104bの隆起部109の配置に留意しながら節輪104bを順次差し入れていく。最終節輪104cと同様に、第4の部分150dの一対の第2の平面部152bが突起部111間に係合されることにより、節輪配列部材148の中心軸の軸周り方向に対する節輪104bの向きが決定され、最終節輪104c及び各節輪104bのワイヤ挿通部112が節輪配列部材148の中心軸方向に直線状に配置される。また、節輪104bは、第4の部分150dにおいて外径φBの周面部152fにぴったりと嵌合されて、第4の部分150dを後端側へと移動される。最後端の節輪104bについては、外径がφBからφAへと移行する第4の部分150dと第3の部分150cとの間の第4の平面部152dに節輪104bの後端面が当接されて、節輪配列部材148の中心軸方向に対して位置決めされる。この際、最終節輪104cと最後端の節輪104bとの間には、最終節輪104cが当接されている第3の平面部152cと最後端の節輪104bが当接されている第4の平面部152dとの間の距離Lに応じて、所定の間隔Cが形成される。以後の節輪104bについては、後端側の隆起部109が後端側の節輪104bの先端面に順次当接される。
口金管104aを差し入れる際には、最終節輪104c及び節輪104bと同様に、第4の部分150dの一対の第2の平面部152bが係止部118間に係合されることにより、節輪配列部材148の中心軸の軸周り方向に対する口金管104aの向きが決定される。同時に、口金管104aの係止部118にワイヤ114の先端部を予め固定しておき、直線状に配置された各節輪104b及び最終節輪104cのワイヤ挿通部112にワイヤ114を順次挿通していく。そして、口金管104aを後端側へと移動させて、口金管104aの後端面を最先端の節輪104bの先端面に当接させると共に、最終節輪104cの内周面と節輪配列部材148の第2の部分150bの第1の平面部152aとの間の隙間にワイヤ114を挿通させて、最終節輪104cの後端部と第1の平面部152aとの隙間からワイヤ114を引き出す。さらに、引き出されたワイヤ114を後端側へと引っ張って、口金及び所定の個数の節輪104bを互いに密着させる。
続いて、節輪群の密着状態を維持するように、最終節輪104cから引き出されたワイヤ114の後端側と節輪配列部材148とを、又は、最終節輪104cの後端側と節輪配列部材148とをテープ等で仮止めしておく。このとき、節輪群において、ねじれや取り付け向きの間違いが無いことを確認するために、最先端の口金管104aの先端側孔120aと最後端の最終節輪104cの後端側孔120bとが挿入部24の長手軸方向に直線状に配置されていることを確認する。
配列が終了した節輪群の外周部に、網管116を被覆する。そして、網管116を長手方向に伸張させて節輪群の外周面に密着させ、この状態で、網管116の先端側及び後端側を、夫々、口金管104aの外周面及び最終節輪104cの網管固定部124の外周面に固定する。本実施形態では網管116の固定に半田を用い、網管116を半田で固定した後、網管116の両端部の不要な部分をカットして、グラインダー160等によって半田固定部を凹凸がないように仕上げる。ここで、最終節輪104cの外周面には、先端側から順に網管固定部124、第1の突出部126a、チューブ固定部128、第2の突出部126b、雄ねじ部130が形成されている。チューブ固定部128の両端部には夫々チューブ固定部128より太径の第1及び第2の突出部126a,126bが配置されているため、最終節輪104cに対して単に水平にグラインダー160を当てるだけで、第1及び第2の突出部126a,126bがグラインダー160の研磨面を受けて、チューブ固定部128の平滑面にグラインダー160の研磨面が当たることなく半田固定部を研磨仕上げすることができる。なお、網管固定部124に網管116を被覆した部分の外径寸法は、第1及び第2の突出部126a,126bの外径寸法に略等しい。また、雄ねじ部130の山径は第2の突出部126bよりも太径であり、グラインダー160の研磨面が第2の突出部126bから雄ねじ部130へと越えにくく、雄ねじ部130に当たりにくくなっている。
さらに、最終節輪104cを先端側へと移動させ、最終節輪104cの凹部122に最後端の節輪104bの後端側の隆起部109を当接させる。同時に、ワイヤ114を後端側に引っ張って、口金、所定の個数の節輪104b及び最終節輪104cを互いに密着させる。この結果、網管116は、挿入部24の長手軸方向にたるみをもつこととなる。このたるみの量は、節輪配列部材148の第3の平面部152cと第4の平面部152dとの間の距離Lに対応しており、ワイヤ114による湾曲操作を妨げず、かつ、節輪104b間のねじれを防止するように設定されている。
次に、本実施形態の内視鏡湾曲部28の作用について説明する。内視鏡22の操作部32の湾曲操作レバー44a,44bを操作することにより、上下左右操作用のワイヤ114の内の所望のワイヤ114が牽引され、ワイヤ114の牽引方向に回転モーメントが発生し、各節輪104bが隆起部109を支点として互いに回動される。この各節輪104bの回動が組み合わされて、湾曲部28が所望の方向に湾曲される。網管116はほどよいたるみをもっているため、湾曲時に網管116が突っ張ることがなく、所望の湾曲形状が得られる。
また、内視鏡22の観察中、洗滌中等には、挿入部24の先端部を保持する等、何らかの要因により挿入部24の先端部の動きを規制した状態で、操作部32を挿入部24の中心軸の軸周り方向にひねることがある。このような場合であっても、網管116は節輪群の外周面にほどよく密着しているため、網管116がねじり力を抑制し、湾曲部28が極端にねじれて節輪同士がずれることが回避される。従って、湾曲部28が規定の上下左右方向に向かなくなることが防止される。
従って、本実施形態の内視鏡湾曲部28は次の効果を奏する。本実施形態の内視鏡湾曲部28では、節輪群の外周面に柔軟性を有する被覆部材としての網管116が被覆されている。そして、網管116は、ワイヤ114による湾曲操作を妨げず、かつ、節輪群の節輪104b間のねじれを防止するように、挿入部24の長手軸方向にたるみをもって、節輪群の先端側の口金管104aと後端側の最終節輪104cとに固定されている。このため、湾曲部28の湾曲時には網管116の充分な伸張が確保されるため、湾曲操作力量の増大や最大湾曲角度の減少が防止されている。また、湾曲部28がねじれにくいため、湾曲時の挿入部24の先端部の向きが既定の上下左右の向きからずれることが防止されている。このように、湾曲部28の湾曲性能の低下が防止されている。
また、本実施形態の内視鏡湾曲部28は、互いに内空形状の異なる最終節輪104cと節輪104b及び口金管104aとを有する。このような内視鏡湾曲部28は、以下のように製造することが可能である。即ち、最終節輪104cと節輪104b及び口金管104aとに挿通可能であり、最終節輪104cは通過可能で節輪104b及び口金管104aは通過不能である段部としての第4の平面部152dを有する、細長い節輪配列部材148を準備している。そして、節輪配列部材148に最終節輪104cを挿通して配列し、節輪配列部材148に複数の節輪104b及び口金管104aを挿通し、最終節輪104cと隣り合う節輪104bを段部152dにより係止して最終節輪104cとの間に隙間を形成している。さらに、最終節輪104c、複数の節輪104b及び口金管104aの外周面に被覆部材116を密着させるように被覆して、被覆部材116を最終節輪104cと口金管104aとに固定している。続いて、上記隙間をなくすように、最終節輪104c、複数の節輪104b及び口金管104aを配列している。このように、節輪配列部材148によって容易かつ正確に上記隙間を形成して、網管116に適切なたるみを付与することが可能であり、湾曲性能のよい内視鏡湾曲部28を安定して製造することができる。
さらに、本実施形態の内視鏡湾曲部28の最終節輪104c、節輪104b及び口金管104aの内周面には、ワイヤ挿通部112を備える突起部111あるいは係止部118が突設されている。このため、節輪配列部材148において最終節輪104c、節輪104b及び口金管104aを配列する際には、突起部111あるいは係止部118を節輪配列部材148に係止させて、節輪配列部材148の長手軸の軸周り方向に位置合わせすることが可能である。このため、最終節輪104c、節輪104b及び口金管104aの中心軸の軸周り方向の位置決めを容易に行うことが可能となっている。
加えて、先端硬質部26の先端円筒部材82と湾曲部28の口金管104aとの連結部分では、口金管104aに先端円筒部材82が嵌合されるのに加えて、さらに被覆チューブ110が被覆されているため、連結部分の円筒形状部分の厚みが増大する。挿入部24においては径方向外向きへのサイズアップはスペックダウンとなるため、上記連結部分では径方向内側へと肉厚を増大させることとなり、内空空間102を充分に広く取りにくくなっている。本実施形態では、上記連結部において、内側の先端円筒部材82の第2の細径部96bに一対の切欠部98を形成しているため、切欠部98が形成されている部分では、第2の細径部96bに外嵌されている口金管104aの内周面までを内空空間102として利用することが可能であり、充分な内空空間102が確保されている。
そしてまた、先端円筒部材82の第2の細径部96bにおいて切欠部98を形成した部分については、第2の細径部96bに薄肉の口金管104aが未嵌合となっており、径方向内側への圧縮力に対して比較的脆弱となっている。ここで、内視鏡22の基本機能の内で観察機能が最も重要であり、観察機能を確保する構造について耐性を充分に確保することが必要である。本実施形態では、切欠部98の近傍の内空空間102にはライトガイド64が配置されており、口金管104aの未嵌合部分が径方向内側への圧縮力に負けて内側に変形するようなことがあっても、ライトガイド64が緩衝部材として機能するため、撮像ケーブル72に直接的な損傷を与えることが回避されている。また、撮像ケーブル72が圧迫されることを防ぐことで、先端本体78に固定された撮像ユニット66にあおり力が加わることを防止することができ、撮像ユニット66に損傷を与えることが回避され、観察画像に異常をきたすことが防止されている。
さらにまた、最後端の節輪104bと最終節輪104cとの間の回動機構は、硬性の硬性部30と湾曲部28とを接続するものであり、節輪104b間の回動機構の内で、内視鏡22を取り扱う際に外力の影響を最も受けやすい(挿入部24の先端部等をぶつけたり、あてつけたりした際に、最も力を受けやすい)。本実施形態では、最後端の節輪104bと最終節輪104cとの間の回動機構では、他の節輪104b間回動機構よりも回動角度を小さく設定しており、回動方向に無理な外力が働いた場合であっても、網管116を破損させるほどのきつい回動が発生するのが防止されている。
加えてまた、本実施形態では、最終節輪104cにおいて、硬性部30の先端部よりも先端側のチューブ固定部128に被覆チューブ110の後端部を固定しており、湾曲部28の後端部と硬性部30の先端部との重なり部分に被覆チューブ110がさらに重ならないようになっている。このため、湾曲部28と硬性部30との連結部分の外径が必要以上に太くなることが回避されている。また、被覆チューブ110が後端部において硬性部30まで延出されることなく短く切り詰められており、挿入部24全体の中で、機械的強度に劣る被覆チューブ110による被覆部分を極力小さくしている。このため、被覆チューブ110の切れによる水漏れ頻度を低減させることができる。
そしてさらに、最終節輪104cの外周面には、先端側から順に網管固定部124、第1の突出部126a、チューブ固定部128、第2の突出部126b、雄ねじ部130が形成されている。チューブ固定部128の両端部には夫々チューブ固定部128より太径の第1及び第2の突出部126a,126bが配置されているため、最終節輪104cにおける網管116の後端部の半田固定部分を研磨仕上げする際には、最終節輪104cに対して単に水平にグラインダー160を当てるだけで、第1及び第2の突出部126a,126bがグラインダー160の研磨面を受けるため、グラインダー160の研磨面がチューブ固定部128の平滑面に当たって傷をつけることが防止されている。また、雄ねじ部130の山径は第2の突出部126bよりも太径であり、グラインダー160の研磨面が第2の突出部126bから雄ねじ部130へと越えにくく、雄ねじ部130に当たりにくくなっている。このように、グラインダー160で網管116の半田固定部を研磨仕上げする際に、特別な配慮を必要とせず、確実容易に作業を行うことが可能となっている。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1)挿入部の軸方向に沿って互いに揺動可能な複数の節輪が並接され、各節輪の一側面に回動支点となる一対の隆起部を設け、これら隆起部を他の節輪の他側面に順次当接して節輪群を構成するとともに、最先端側の節輪の所定位置に複数の牽引ワイヤの先端部をそれぞれ接続し、その節輪よりも後端部側に配列した節輪にこれら牽引ワイヤを貫通するワイヤ挿通穴を形成して湾曲可能とした湾曲部と、前記牽引ワイヤの基端部を接続して前記湾曲部を湾曲操作可能な湾曲操作機構を備えた操作部と、を有する内視鏡において、前記節輪群の外周部を柔軟性のある被覆部材で覆うとともに、前記各節輪の隆起部全てが他の節輪の他側面に当接した密着状態の節輪群よりも長さ方向へたるみをもって前記節輪群の先端側と後端側とをこの被覆部材で固定したことを特徴とする内視鏡。
(付記項2)前記被覆部材は金属索線からなる網状管であることを特徴とする請求項1の内視鏡。
(付記項3)前記節輪群を構成する各々の節輪の内空に前記ワイヤ挿通穴が形成された複数の突起部を設け、前記突起部を除く部分の節輪内空形状が異なる少なくとも2種以上の節輪を用いて前記節輪群を構成し、前記突起部の間に係入し、前記各々の節輪を所定の向きに整列しながら直線状に配列するとともに、前記内空形状の異なる節輪の一方の節輪は通過し、他方の節輪は通過しない段部を備えた節輪配列手段を用いて、特定の節輪の隆起部と隣接する他の節輪の他側面との間に規定量の隙間が生じるように前記節輪群を直線状に配列保持し、前記配列保持状態の節輪群外周に、前記網管を密着させるように被覆して前記節輪群の先端側と後端側とに前記網状管を固定するようにしたことを特徴とする請求項2の内視鏡(の節輪群の製造方法)。
本発明は、湾曲性能の低下が防止されている、内視鏡の挿入部に配設され湾曲操作される湾曲部、及び、その製造方法を提供する。
本発明の一実施形態の内視鏡を示す斜視図。 本発明の一実施形態の内視鏡の挿入部を示す縦断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端硬質部と湾曲部との連結を説明するための分解斜視図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端硬質部の縦断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の挿入部を示す正面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端硬質部を図2のVI−VI線に沿って切断して示す横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端硬質部と湾曲部との連結部分を図2のVIIA−VIIA線に沿って切断して示す横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端硬質部と湾曲部との連結部分を図7AのVIIB矢視線方向にみて示す透過上面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の節輪を示す斜視図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の節輪群及びワイヤを示す斜視図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部を図2のX−X線に沿って切断して示す横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の硬性部の先端部を図2のXI矢視線方向にみて示す透過上面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法に用いる節輪配列部材を示す側面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法に用いる節輪配列部材を図12のXIII−XIII線に沿って切断して示す横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法に用いる節輪配列部材を図12のXIV−XIV線に沿って切断して示す横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法に用いる節輪配列部材を示す正面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法における最終節輪の配列工程を説明するための横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法における節輪の配列工程を説明するための横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法における口金管の配列工程を説明するための横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法における網管の被覆工程を説明するための横断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法における配列の確認工程を説明するための先端側孔を示す上面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の湾曲部の製造方法における配列の確認工程を説明するための後端側孔を示す上面図。
符号の説明
28…湾曲部、104a…節輪(口金管)、104b…節輪、104c…節輪(最終節輪)、109…隆起部、112…ワイヤ挿通部、114…ワイヤ、116…被覆部材、148…節輪配列部材、152d…段部(第4の平面部)。

Claims (8)

  1. 互いに略共軸に並設されている略筒状の複数の節輪と、
    隣り合う両節輪の一方の節輪に設けられ、当該両節輪の他方の節輪に当接されて当該両節輪の回動支点となる隆起部と、
    前記節輪に設けられているワイヤ挿通部と、
    前記ワイヤ挿通部に挿通され、前記複数の節輪を湾曲操作するためのワイヤと、
    前記複数の節輪の外周面に被覆されている柔軟性を有する被覆部材と、
    を具備し、
    前記被覆部材は、前記ワイヤによる前記複数の節輪の湾曲操作を妨げずかつ前記複数の節輪間のねじれを防止するように前記複数の節輪の軸方向にたるみをもって前記複数の節輪の内の一端側の節輪と他端側の節輪とに固定されている、
    ことを特徴とする内視鏡湾曲部。
  2. 前記複数の節輪は、互いに内空形状の異なる第1及び第2の節輪を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部。
  3. 前記複数の節輪は、その内周面に突設され、前記ワイヤ挿通部を備える突起部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部。
  4. 前記被覆部材は、網管である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内視鏡湾曲部。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の内視鏡湾曲部を具備することを特徴とする内視鏡。
  6. 第1及び第2の節輪に挿通可能であり、前記第1の節輪は通過可能で前記第1の節輪とは内空形状が異なる前記第2の節輪は通過不能である段部を有する、細長い節輪配列部材を準備する工程と、
    前記節輪配列部材に少なくとも1つの第1の節輪を挿通して配列する工程と、
    前記節輪配列部材に少なくとも1つの第2の節輪を挿通し、前記第1の節輪と隣り合う前記第2の節輪を前記段部により係止して当該第1の節輪との間に隙間を形成するように配列する工程と、
    複数の前記節輪の外周面に被覆部材を密着させるように被覆して、前記被覆部材を複数の前記節輪の内の一端側の節輪と他端側の節輪とに固定する工程と、
    を具備することを特徴とする内視鏡湾曲部の製造方法。
  7. 前記第1又は第2の節輪は、その内周面に突設され、ワイヤを挿通するワイヤ挿通部を備える突起部を有し、
    前記第1の節輪を配列する工程又は前記第2の節輪を配列する工程は、前記第1又は第2の節輪の突起部を前記節輪配列部材に係止させて複数の前記節輪を前記節輪配列部材の長手軸の軸周り方向に互いに位置合わせする、
    ことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡湾曲部の製造方法。
  8. 前記被覆部材は、網管である、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の内視鏡湾曲部の製造方法。
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