JP2007151234A - 多重外装ケーブル引留め装置及び多重外装ケーブル引留め方法 - Google Patents

多重外装ケーブル引留め装置及び多重外装ケーブル引留め方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 多重外装ケーブルの外装鉄線を一括して引留める。
【解決手段】外装線部材の最外層の外周側を引留めるための引留め面とする円錐形状の内テーパー面を備えた第1のリングと、外装線部材の最内層の内周側を引留めるための引留め面とする第1のリングの内テーパー面の形状と対応して傾斜した円錐形状の外テーパー面を備えた第2のリングと、多層の外装線部材の層間に配され、第1のリングの内テーパー面及び第2のリングの外テーパー面の形状と対応して傾斜した引留め面とする円錐形状の内周側テーパー面、外周側テーパー面を備えた1つ又は複数の多重外装線部材間リングとを備え、多重外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面がいずれも粗面に形成され、第1のリングの内テーパー面及び第2のリングの外テーパー面が、いずれも多重外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面よりも滑らかな平滑面に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信ケーブルや電力ケーブル等の外周に外装鉄線が多層に配置された多重外装ケープルの接続装置や端末装置に係るもので、外装鉄線を引留めるための多重外装ケーブルの引留め装置及びその方法に関する。
通信用線路としてのケーブルには、その外被構造上から、通常のケーブルの上に何の工作もしていない無外装ケーブル( non armoured cable )と、無外装ケーブルを保護する目的で、無外装ケーブルの上に工作を施した外装ケーブル(armoured cable)に分類される。
浅海用の海底ケーブルとしては、例えば図13に断面図を示すように、ケーブルコア56の表面をPPヤーン等を巻いた座床55で覆い、その上に鋼線で形成された複数本の外装鉄線54を撚り合わせ、更にPPヤーン等の外部被覆53で覆った鉄線外装ケーブル(wire armoured cable )が使用される。即ち、外装52はケーブルコア56の表面を順次覆った座床55、外装鉄線54、外部被覆53で構成される。外装ケーブルは、漁労による損傷の恐れのある所、又は、底質が岩等で特に被覆の損傷の恐れのある所で使用される。
このような外装ケーブルをその端末で接続する際、ケーブルを光学的、電気的、かつ機械的に強固に引留める必要があり、この引留め部は、最大、ケーブルの破断張力に相当する引留め力を発揮することが要求されるため、ケーブル構成部材中、外部張力に対抗可能な全ての部材を引留め、各部材の破断張力に対応した引留め力を与えるようにされる。当然外装鉄線54も強固に引留めなければならない。この外装鉄線54の引留め部もジョイントボックス(JB)等の大きさに見合った小スペースに収まることが要求される。
特許文献1には、内面が円錐形、外面が円錐形である2つのリング(リング)の間に一重の外装鉄線を挟み込み圧縮し、引留め力を高めるために外装鉄線に接する側のリング外表面に凹凸形状の粗面を有する引留め装置が記載されている。
特許文献1に記載の外装ケーブルの引留め装置を設置したジョイントボックスを、図10、図11、図12を参照して説明する。
ジョイントボックス30は、外装ケーブル51a、51bを機械的、電気的、及び光学的に接続するものである。外装ケーブル51a、51bが引き込まれるジョイントボックス30の両端の最外部には、それぞれゴム製のブーツ40、40が取り付けられており、例えば布設時に受ける屈曲からケーブルを保護するようにしている。
ジョイントボックス30の中央に、ケーブルコア56内の光ファイバを相互に接続する接続部20が置かれ、その両側に外装ケーブル51a、51bのケーブルコアを引留める引留め部10が設置されて、耐圧シリンダ38内に収容されている。耐圧シリンダ38は、その内部に収納される光ファイバの接続部20を水圧や屈曲等の外力から保護するとともに、ケーブルコア相互の張力の伝達や給電路の電気的な接続を行っている。このため、耐圧シリンダ38は高強度の金属により形成されている。
外装ケーブル51a、51bの一層の外装鉄線54は、耐圧シリンダ38の外周側に配置された、外装鉄線引留め部41で引留められる。外装鉄線引留め部41はほぼ円筒形のブーツインサート36aの内フランジ部で支持され、左右のブーツインサート36aは円筒形のカバー36と、例えば螺合により結合され、外装鉄線54に印加される張力はカバー36を介して外装ケーブル51a、51b相互に伝えられることになる。
アンカー42’は中心部に円錐形の内テーパー面42a’が形成された、外形がほぼ円柱状のアンカーで、例えば鉄鋼材料で作成される。内テーパー面42a’の頂点部分に設けられた貫通孔42c’を貫通して外装ケーブル51bが挿入される。ウェッジ43’は、外テーパー面43a’を持った円錐台形状に円板状のフランジ部分を結合した形状とされ、外テーパー面43a’のテーパーの傾斜角は内テーパー面42a’のテーパーとほぼ同一の傾斜角とされている。また、ウェッジ43’の中心部にケーブルコア50を挿通する貫通孔43c’が設けられている。
アンカー42’に挿入された外装ケーブル51bの外部被覆53や座床55を取り除き、外装鉄線54を広げてアンカー42’の内テーパー面42a’に並べて配置し、ウェッジ43’をアンカー42’に圧入すると、アンカー42’の内テーパー面42aに配置された外装鉄線54’を内テーパー面42a’と外テーパー面43a’で挟持し、把持することになる。
外装ケーブル51bは、外装の外装鉄線54が露出して広げられ、外部被覆53と座床54が取り去られて、ケーブルコアの海底光ケーブル50のみとなる。海底光ケーブル50は貫通孔43c’を左方向(図11の矢印の方向)に挿通され、絶縁シース層が途中で取り除かれ、金属チューブ層が露出され、耐圧シリンダ38の内部に導かれ、接続部20で光ファイバ相互の接続がなされてケーブル51a、51bの接続が完了する。
また、ウェッジ43’のフランジ部分に雌ねじ孔43b’を設け、アンカー42’のボルト孔42b’に挿通されたボルト44’を螺合させ、圧入されたアンカー42’を圧入位置に固定する。
引留め面であるウェッジ43’の外テーパー面43a’、又はアンカー42’の内テーパー面42a’の何れか1面、或いはその両面に凹凸形状46’が形成されている。引留め面が外テーパー面43a’なら、ローレット加工でアヤ目(方向の異なる直線状の凹凸が2重に重なった形状)の凹凸を付け、内テーパー面42aの場合はサンドブラスト類似の加工により、凹凸形状の凸部が先鋭で食いつきが良く、引留め面に平行な外力により外れない形状の凹凸として形成される。
また、別形式の従来の外装ケーブルの外装鉄線の引留め装置として、特許文献2に記載されているような、外装鉄線の先端にカシメスリーブを挿入してカシメ固定し、接続装置に組み付けられたフランジの溝にカシメスリーブを引っ掛けることにより引留めるものがある。
さらに、外装ケーブルの外装鉄線の引留め装置として、2層の外層鉄線を備えた外装ケーブルの引留め装置として、2つのリング(アンカーとウェッジ)の中間に内外面とも円錐形の中間リングを挿入し、1層目と2層目の外装鉄線を分けて配列して引留める、特許文献3に記載のような引留め装置がある。
特許文献3に記載の二重の外装線層を備えた外装ケーブルの引留め装置を、特許文献1に記載の外装ケーブル引留め装置に適用したものとして、図8,図9を参照して説明する。
図8,図9から明らかなように、二重の外装線層を備えた外装ケーブル51bの二重の外装鉄線54a、54bは、アンカー(リング1)42’の内テーパー面42a’と外装鉄線引留め部41内のウェッジ(リング2)43の外テーパー面43a’とによって、挟持されて、把持されることにより、引留められる点は、特許文献1に記載されている引留め装置と同様であるが、外装鉄線が2層であるため、引留める際には、第1外装鉄線54aと第2外装鉄線54bとの間に、外装線部材間リング(中間リング)48’を挿入したのちに、ウェッジ43’の外テーパー面43a’と,アンカー42’の内テーパー面42a’によって、挟持されて、把持されることとなる。
特許文献3に記載の引留め装置は、ウェッジ43’の外テーパー面43a’と,外装線部材間リング48’の外テーパー面48b’に凹凸形状46’が形成されている。
特許文献1,特許文献3に記載の引留め装置の凹凸形状は、外装鉄線と引留め面の間に高い摩擦力発生をもたらし、両者間の摩擦係数と接触面積を共に増加させて、高い把持力が得るために設けられたものである。
特開2002−320320号公報 特開2005−73318号公報 特許第2767249号公報
従来の特許文献2に記載のようなカシメ型の引留め装置は、外装鉄線を1本若しくは複数本ずつカシメるため、二重外装ケーブルのような外装鉄線の本数が多い場合には、作業時間が増大するとともに、カシメスリーブの本数増加により収納部が大きくなり、引留め装置の大型化につながるものであった。
特許文献3に記載のリング型の引留め装置において、2層の外装ケーブルの引留めの場合、図8、9に示されているように、1層目の外層鉄線54aと2層目の外装鉄線54bとの間に中間リング48’が挿入されるが、1度で圧縮する場合には、中間リングの内面テーパーの摩擦力が低いため、第2のリング43’を圧縮しても中間リング48’がその力を十分に受けきれないため、1層目には圧縮力がうまく伝わらずに十分な引留め力が得られ難かった。つまり、第2のリング43’と下層の外装鉄線54a、中間リング48’と上層の外装鉄線54bは、固定状態にあるが、中間リング48’と下層の外装鉄線54a、第1のリング42’と上層の外装鉄線54bは滑るため、中間リング48’と上層の外装鉄線54bがテーパー部の大径方向にずれてしまう恐れがあり、上層の外装鉄線54b、下層の外装鉄線54aのバランスがくずれて引留め力が低下する恐れがある。
また、外装鉄線の層毎に分けて2回圧縮して引留める方法もあるが、中間リングに圧縮用の鍔や1層目を引留める際には2層目の外装鉄線を一時解体しておく必要があり、作業効率が悪くなるという課題があった。
本発明は、ケーブルの外周部に多層の外装線部材が設けられた多重外装ケーブルであって、前記外装線部材の終端部をその最外層の外周側と最内層の内周側から挟み込んで引留める多重外装ケーブルの引留め装置であって、前記外装線部材の最外層の外周側を引留めるための引留め面とする円錐形状の内テーパー面を備えた第1のリングと、前記外装線部材の最内層の内周側を引留めるための引留め面とする前記第1のリングの内テーパー面の形状と対応して傾斜した円錐形状の外テーパー面を備えた第2のリングと、前記多層の外装線部材の層間に配され、前記第1のリングの内テーパー面及び前記第2のリングの外テーパー面の形状と対応して傾斜した引留め面とする円錐形状の内周側テーパー面、外周側テーパー面を備えた1つ又は複数の多重外装線部材間リングと、を備え、前記多重外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面がいずれも粗面に形成され、前記第1のリングの内テーパー面及び第2のリングの外テーパー面が、いずれも前記多重外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面よりも滑らかな平滑面に形成されていることを特徴とする。
本発明の引留め方法は、前記多重外装ケーブルの引留め装置の引留め方法において、前記多層の外装線部材の層間に前記外装線部材間リングを配し、前記外装線部材間リングの粗面とされた内周側テーパー面及び外周側テーパー面とにより多重外装線引留め部を形成し、前記多重外装線引留め部を、前記第1のリングの内テーパー面と前記第2のリングの外テーパー面との間に挿入して配し、前記第1のリングと前記第2のリングを圧入して一括して多重外装鉄線を把持して引留めることを特徴とする。
外装線部材間リングの内外面の引留め面を粗面に加工することで、第1のリングと上層の外装線、第2のリングと下層の外装線内の摩擦力よりも、中間リングと外装線部材との摩擦力が上がるため、内周側の第1のリングと外周側の第2のリングを圧入しても、第1のリングと上層の外装線、第2のリングと下層の外装線が滑るので、外装線部材間リングに対して1層目および2層目の外装線部材の位置関係がズレることがなく、内周側の第1のリングと外周側の第2のリングがそれぞれ外装線部材を外装線部材間リングに押し付ける方向に移動するため、外装鉄線の位置関係にズレが生じることは無く、1層目と2層目の外装鉄線をほほ同等の圧縮力で一括で引留めることが出来る。
また、1回の圧入で引留めることが可能である。
外装線部材間リングの外周側表面および内周側表面は、表面の粗面加工は凹凸加工を傾斜面に対して垂直方向に加工することで、1層目は2層目の外装線部材の張力印荷時に外装線部材間リングのくさび効果が得られなくても、凹凸部に食込む方向に外装線部材が引張られるため、十分な引留め力を得ることができる。
本発明は、多重外装鉄線を一括して引留めるため、外装鉄線の解体は外装鉄線を立ち上げる部分のみでよいため、必要最小限の工程で可能となる。
本発明の多重外装ケーブルの引留め装置の実施例について、図2〜図7に基づいて説明する。実施例において説明するものは、二重外装ケーブルを例として説明する。
本発明におけるジョイントボックスは、多重外装ケーブルを機械的、電気的、及び光学的に接続するものであり、外装ケーブル51a、51bが引き込まれるジョイントボックス30の両端の最外部には、それぞれゴム製のブーツ40、40が取り付けられており、例えば布設時に受ける屈曲からケーブルを保護するようにされており、ジョイントボックス30の中央には、ケーブルコア56内の光ファイバを相互に接続する接続部20が置かれ、その両側に外装ケーブル51a、51bのケーブルコアを引留める引留め部10が設置されて、耐圧シリンダ38内に収容されている。耐圧シリンダ38は、その内部に収納される光ファイバの接続部20を水圧や屈曲等の外力から保護するとともに、ケーブルコア相互の張力の伝達や給電路の電気的な接続を行っている。このため、耐圧シリンダ38は高強度の金属により形成されている(図10参照)。
二重外装ケーブル51a、51bの外装鉄線54は、耐圧シリンダ38の外周側に配置された、外装鉄線引留め部41、41で引留められる。
図2、図5に示されるように、外装鉄線引留め部41は、カバー36、第1のリングであるアンカー42(以下、「第1のリング42」という。)、第2のリングであるウェッジ43(以下、「第2のリング43」という。)、中間リングである外装線部材間リング48(以下、「中間リング48」という。)をその基本的構成としている。
第1のリング42は、内周部に円錐形の内テーパー面42aが形成された、外形がほぼ円柱形状をなし、例えば鉄鋼材料で作成され、カバー36と取付け部43eによってネジ止めされている。内テーパー面42aの頂点部分に設けられた貫通孔を貫通して外装ケーブル51bが挿入される。内テーパー面42aは、平滑に形成されている。
第2のリング43は、外テーパー面43aを持った円錐台形状に円板状のフランジ部分を結合した形状とされ、外テーパー面43aのテーパーの傾斜角は第1のリング42の内テーパー面42aのテーパーの傾斜角とほぼ同一形状とされている。また、第2のリング43の中心部にケーブルコア50を挿通する貫通孔43cが設けられている。第2のリング43は、例えば、第1のリング42と同等の材料、例えば鉄鋼材料で作成される。外テーパー面43aは、平滑に形成されている。
中間リング48は、外テーパー面48a、内テーパー面48bが形成された中空の円錐形状とされた、例えば鉄鋼材料で作成され、外テーパー面48a、内テーパー面48bのテーパー傾斜角は、第1のリング42の内テーパー面42a、第2のリング43の外テーパー面43aのテーパーとほぼ同一形状とされている。
そして、外テーパー面48a、内テーパー面48bには、凹凸加工がされており、凹凸加工部の方向が傾斜面に対して垂直、又は中間リングの大口径方向に傾斜していることが、望ましく、外装線の引留め面としての作用をなすように形成されている。
図4に示されるように、中間リング48の凹凸形状とされている外テーパー面48a、内テーパー面48bと二重外装線54a、54bとによって、摩擦力によって固定されて実質的に一体化された外装鉄線引留め部48dが形成されることとなる。
中間リング48の外テーパー面48a、内テーパー面48bは凹凸形状に加工されているため、外装鉄線54a、54bとの摩擦力が、第1のリング42、第2のリング43のテーパー面42a、43aと外装鉄線との摩擦力よりも高くなっているため、圧縮時に中間リングと外装鉄線の位置関係にズレが生じることは無く、1層目と2層目の外装鉄線をほぼ同等の圧縮力で一括で引留めることができる。
二重外装ケーブル51bの外部被覆53や座床55を取り除いた外装鉄線54a、54bは、第1のリング42の内テーパー面42aと同心円状に二重に並べて広げ、外装鉄線間に中間リング48を挿入して、外装鉄線の引留め面である中間リング48の外テーパー面48a、内テーパー面48b係合させて、第1のリング42に挿入し、そののち、第2のリング43を第1のリング42に圧入すると、第1のリング42の内テーパー面42aと、第2のリング43の外テーパー面43aとで、配置された外装鉄線54a、54bと中間リング48とで一体化された外装鉄線引留め部48dを内テーパー面42aと外テーパー面43aで挟持し、把持することになる。
引留め面である中間リング48の外テーパー面48a、内テーパー面48aに凹凸形状48cが形成されている。凹凸形状を形成する範囲はテーパー面全体或いはその要所の一部でもよい。凹凸形状加工の具体例として、例えば、ネジ山形状を持つテーパーネジ、又は、旋盤加工でネジ山と類似の断面形状の線条をリング状に付けても良い。
そして、外テーパー面48a、内テーパー面48bの凹凸形状は、その方向が傾斜面に対して垂直、又は中間リングの大口径方向に傾斜していることが望ましく、より外装線の引留め面としての作用をなす。
第1のリングの内テーパー面42a及び第2のリングの外テーパー面43aは、中間リングのテーパー面48a、48bよりも滑らかな表面加工が施されている。各リング48のテーパー面には、表面硬化層が形成されていることが望ましい。
第1のリング42の外周側端面はカバー36の内フランジ部で支持され、第2のリング43のフランジ部分の取付け部43dにはネジが切られ、カバー36と固着される。
取付け部42dの別の実施例として、図3に示されているように、第2のリング43の取付け部とカバー36との雌ねじ孔を設け、ネジ43dによって螺着させるようにしてもよい。
本発明の引留め装置41によって、二重外装鉄線を引留めるための方法を、図5,図6を参照して、以下に説明する。
二重外装ケーブル51bの外部被覆53や座床55を取り除いた外装鉄線54a、54bを、第1のリング42の内テーパー面42aと同心円状に、二重に並べて広げ、外装鉄線間に中間リング48を挿入して、外装鉄線の引留め面である中間リング48の外テーパー面48a、内テーパー面48b係合させて、第1のリング42に挿入し、そののち、第2のリング43を第1のリング42に圧入する。
第2のリング43の圧入操作により、第1のリング42の内テーパー面42aと、第2のリング43の外テーパー面43aとで、外装鉄線54a、54bと中間リング48により一体化された外装鉄線引留め部48dを挟持し、把持することにより、確実に且つ強固に外装ケーブルを引留められることとなる。
第2のリング43の圧入操作の際、外装鉄線54a、54bは、中間リング48と外装鉄線引留め部48dが実質的に形成されているため、第1の外装鉄線54aと、第2の外装鉄線54bとは、互いにずれることがないため、外装鉄線相互の位置関係にズレが生ずることがなく、第1の外装鉄線54aと第2の外装鉄線54bをほぼ同等の圧縮力で一括して引留めることができる。
圧入操作の方法の一例を、図5,図6を参照して、説明する。
第1のリング42にボルト孔42b、第2のリング43に雌ねじ孔43bを設け、第1のリング42のに挿通されたボルト44と雌ねじ孔を螺合させ、ボルト44をねじ締めすることにより、圧入された第1のリング42を圧入位置に固定する。なお、図ではボルト44は1個のみが描かれているが、外装鉄線に加わる大きな張力に対抗し、且つ、第1のリング42と第2のリング43の安定した結合を確保するため、第1のリング42の周辺にほぼ等分に配置された複数個のボルトが使用されている。
本発明は、以上の説明の場合の二重外装ケーブルの引留め装置に適用されるだけでなく、三重以上の多重外装ケーブルに適用できる。
三重以上の多重外装ケーブルに適用する場合は、外テーパー面、内テーパー面ともに凹凸加工されている中間リングを複数用意して、前記の実施例で説明したように構成し、操作することにより、実施することができる。
本発明の多重外装ケーブルの引留め装置の断面図。 図1の多重外装ケーブルの引留め装置の断面図の要部拡大図。 図2の矢印部分の部分拡大図。 本発明の中間リングが二重外装線を引留めた状態を示す拡大断面図。 本発明の引留め装置の展開斜視図。 本発明の引留め装置の別の実施例を示す断面図 多重外装ケーブルの断面図。 従来の二重外装ケーブルの引留め装置の断面図。 従来の二重外装ケーブルの引留め装置の展開斜視図。 ジョイントボックスの要部断面図。 従来の一重外装ケーブルの引留め装置の展開斜視図。 従来の一重外装ケーブルの引留め装置及び引留め部材の凹凸形状の断面図。 一重外装ケーブルの断面図。
符号の説明
10 引留め部、
20 接続部、
30 ジョイントボックス、
36 カバー、
36a ブーツインサート、
36b 接続部、
38 耐圧シリンダ、
38a 鏡板、
38b ボルト、
38c モールド部、
40 ブーツ、
41 外装鉄線引留め部、
42 アンカー(第1のリング)、
42a 内テーパー面、
42b ボルト孔、
42c 貫通孔、
43 ウェッジ(第2のリング)、
43a 外テーパー面、
43b 雌ねじ、
43c 貫通孔、
43d カバーとの取付け部、
44 ボルト、
46 凹凸形状、
48 外装線部材間リング(中間リング)、
48a 外テーパー面、
48b 内テーパー面、
50 海底光ケーブル、
51、51a、51b 外装ケーブル、
52 外装、
53 外部被覆、
54 外装鉄線、
54a 第1外装鉄線、
54b 第2外装鉄線、
55 座床、
56 ケーブルコア、

Claims (4)

  1. ケーブルの外周部に多層の外装線部材が設けられた多重外装ケーブルであって、前記外装線部材の終端部をその最外層の外周側と最内層の内周側から挟み込んで引留める多重外装ケーブルの引留め装置であって、
    前記外装線部材の最外層の外周側を引留めるための引留め面とする円錐形状の内テーパー面を備えた第1のリングと、
    前記外装線部材の最内層の内周側を引留めるための引留め面とする前記第1のリングの内テーパー面の形状と対応して傾斜した円錐形状の外テーパー面を備えた第2のリングと、
    前記多層の外装線部材の層間に配され、前記第1のリングの内テーパー面及び前記第2のリングの外テーパー面の形状と対応して傾斜した引留め面とする円錐形状の内周側テーパー面、外周側テーパー面を備えた1つ又は複数の多重外装線部材間リングと、
    を備え、
    前記多重外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面がいずれも粗面に形成され、
    前記第1のリングの内テーパー面及び第2のリングの外テーパー面が、いずれも前記多重外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面よりも滑らかな平滑面に形成されていること
    を特徴とする多重外装ケーブルの引留め装置。
  2. 外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面は、テーパー面が粗くなるように凹凸加工が施されるとともに、前記凹凸加工部の方向が傾斜面に対して垂直、又は外装線部材間リングの大口径方向に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の多重外装ケーブルの引留め装置。
  3. 前記外装線部材間リングの各テーパー面には、表面硬化層が形成されていることを特徴とする請求項1、2に記載の多重外装ケーブルの引留め装置。
  4. ケーブルの外周部に多層の外装線部材が設けられた多重外装ケーブルであって、前記外装線部材の最外層の外周側を引留めるための引留め面とする円錐形状の内テーパー面を備えた第1のリングと、前記外装線部材の最内層の内周側を引留めるための引留め面とする前記第1のリングの内テーパー面の形状と対応して傾斜した円錐形状の外テーパー面を備えた第2のリングと、前記多層の外装線部材の層間に配され、前記第1のリングの内テーパー面及び前記第2のリングの外テーパー面の形状と対応して傾斜した引留め面とする円錐形状の内周側テーパー面、外周側テーパー面を備えた1つ又は複数の多重外装線部材間リングと、を備え、前記多重外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面がいずれも粗面に形成され、前記第1のリングの内テーパー面及び第2のリングの外テーパー面が、いずれも前記多重外装線部材間リングの内周側テーパー面及び外周側テーパー面よりも滑らかな平滑面に形成されている引留め装置の多重外装ケーブルの引留め方法において、
    前記多層の外装線部材の層間に前記外装線部材間リングを配し、前記外装線部材間リングの粗面とされた内周側テーパー面及び外周側テーパー面とにより多重外装線引留め部を形成し、
    前記多重外装線引留め部を、前記第1のリングの内テーパー面と前記第2のリングの外テーパー面との間に挿入して配し、
    前記第1のリングと前記第2のリングを圧入して一括して多重外装鉄線を把持して引留めることを特徴とする多重外装ケーブル引留め方法。
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