JP2007150874A - 複合機,複合機システム,およびコンピュータプログラム - Google Patents

複合機,複合機システム,およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】応用性があり、指紋を用いて簡単に複雑な機能、パラメータ設定を実行できる複合機,複合機システム,およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】指紋を読み取る読取手段と、一つの指紋に対して、装置が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目、設定値の一つを対応付けて記憶する記憶手段と、読取手段により読み取られた指紋に対応付けられている機能あるいは設定項目、設定値を記憶手段から呼び出す呼出手段と、呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目、設定値に基づく動作の実行を指示する指示手段と、読取手段により複数の指紋が連続して読み取られた場合に、呼出手段はその読み取られた指紋に対応する機能あるいは設定項目、設定値を順次呼び出し、指示手段による指示がなされた場合、指示手段による指示がなされるまでに呼び出された機能あるいは設定項目、設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行手段と、を備えることを特徴とする複合機として提供可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、コピー機能、印刷機能、およびファクシミリ機能等を含む複合機,複合機システム,およびコンピュータプログラムに関するものである。
複合機においては、まずいくつかの機能の中から一つの機能を選択し、次にその選択した機能に対応する各種パラメータを設定するという所望の操作を行なうことで所望の動作を装置に実行させる構成となっている。しかし、複合機の高機能化・多機能化によって上記のような操作は段々複雑になってきている。
そこで、複数のキーを操作しなければ実行できないような複雑な機能、パラメータの設定を、ユーザの指紋に対応付けて予め登録しておき、ユーザが指紋を読み取らせることにより、登録されている設定を読み出し、複雑な操作を行なうことなく、単に指をセンサに読み取らせるだけの操作で所望の動作を実行可能とする画像処理装置および画像処理方法が考案されている(特許文献1参照)。
特開2002−044313号公報
特許文献1の例では、複数のキー操作で設定されるような複雑な機能、パラメータ設定の組み合わせを、一括して一つの指紋に関連付けて登録している。この場合、登録内容どおりに実行する場合には、簡単に実行できるとともに、ユーザの認証も可能であるが、複数本の指から得られる指紋を上記指紋として登録し、これに対して一つの複雑な機能、パラメータ設定の組み合わせが登録されているので、一人のユーザが多くの組み合わせを登録することはできない。また、登録されている組み合わせと一部だけ異なる機能、パラメータ設定の組み合わせを実行する場合は、最初からキー操作を行なわなければならず、応用性に乏しく、かえってユーザにとっては不便なものとなってしまうという問題点がある。
上記問題を背景として、本発明は、応用性があり、指紋を用いて簡単に複雑な機能、パラメータ設定を実行できる複合機,複合機システム,およびコンピュータプログラムを提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、上記課題を解決するための複合機を提供するものである。即ち、請求項1によれば、指紋を読み取る読取手段と、一つの指紋に対して、装置が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目、設定値の一つを対応付けて記憶する記憶手段と、読取手段により読み取られた指紋に対応付けられている機能あるいは設定項目、設定値を記憶手段から呼び出す呼出手段と、呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目、設定値に基づく動作の実行を指示する指示手段と、読取手段により複数の指紋が連続して読み取られた場合に、呼出手段はその読み取られた指紋に対応する機能あるいは設定項目、設定値を順次呼び出し、指示手段による指示がなされた場合、指示手段による指示がなされるまでに呼び出された機能あるいは設定項目、設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行手段と、を備えることを特徴とする複合機として構成される。
上記構成によって、指紋センサ等の読取手段があれば、各機能を選択したり、設定項目、設定値を選択するためのキーが不要となり、操作パネル上のキーを減らすことができ、複合機の製造コストが低減され、また、操作部のサイズを小さくする等、操作部周辺の意匠設計の自由度も高まる。これにより、ユーザが操作部を一見してキーの多さから操作が難しいのではないかという先入観を持つこともなくなる。また、ユーザの指毎に機能あるいは設定項目、設定値を割り当てることができるので、複数の指の組み合わせにより、従来技術とは異なり機能と設定項目や設定値との様々な組み合わせを実現することができる。さらに、指紋によりユーザの認証を行なうこともできるので、限られたユーザにだけ装置の使用を許可することができる。
請求項2によれば、本発明の複合機は、機能あるいは設定項目、設定値の一つを指定する指定手段と、読取手段により読み取られた指紋と指定手段により指定された機能あるいは設定項目、設定値を対応付けて記憶手段に登録させる登録手段を備えることを特徴とする。
よく使う機能あるいは設定項目や設定値はユーザ毎に異なる。上記構成によって、ユーザ毎に機能あるいは設定項目や設定値を各自の指に自由に登録可能となるので、操作性・利便性が向上する。また、複合機において指紋と機能あるいは設定項目、設定値との対応付けを登録でき、さらに、指紋を用いた操作指示が実行できることで使い勝手が向上する。
請求項3によれば、本発明の複合機は、機能として、コピー機能、印刷機能、およびファクシミリ機能を少なくとも備え、記憶手段には、機能毎に異なる指紋が対応付けられて記憶されることを特徴とする。
上記構成によって、読み取られた指紋に基づいて複数の機能を選択したり、切り替えたりすることができ、機能を選択するための入力キー等を削減することができる。
請求項4によれば、本発明の複合機における前記機能はその機能を実行する際に参照される階層構造にある一つ以上の設定項目を備え、登録手段には、設定項目の設定値毎に異なる指紋が対応付けられて登録され、呼出手段は、機能が選択された状態で読取手段により読み取られた指紋に対応する設定項目の設定値を記憶手段から呼び出し、実行手段は、選択されている機能に対して呼び出された設定項目の設定値に対応する動作を実行することを特徴とする。
上記構成によって、各機能に対する設定項目の設定値の具体的な設定も、指紋の読み取りにより実行可能となることから、例えばタッチパネル等の表示部の表示を切り替えて、必要な設定項目を表示させてから設定値を選択・入力する、といった操作が不要となり、機能の選択、および希望の設定項目や設定値に基づく動作を容易に登録して実行させることができる。
請求項5によれば、本発明の複合機における登録手段は、機能と当該機能と階層構造にある設定項目の設定値とでは同一の指紋による登録を許可することを特徴とする。
上記構成によって、機能と設定項目の設定値とは階層関係にあることから、同じ指の指紋であっても、機能と設定項目あるいは設定値とに登録することが可能であり、これによって限られた指(指紋)の数に対してより多くの機能や設定項目あるいは設定値を対応付けることができる。
また、請求項6によれば、上記課題を解決するための複合機は、指紋を読み取る読取手段と、一つの指紋に対して、符号情報を対応付けて記憶する第一記憶手段と、装置が備える機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目の設定値に対応して符号情報を割り当て、それを記憶する第二記憶手段と、読取手段により読み取られた指紋に対応付けられた符号情報を第一記憶手段から呼び出すとともに、その符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値を第二記憶手段から呼び出す呼出手段と、呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目の設定値に基づいた動作を実行させる実行手段と、を備えることを特徴とする複合機として構成される。
上記構成によって、予め各機能や設定項目あるいは設定値を符号情報に対応付けて記憶しておくとともに、符号情報に対応して指紋を記憶させることで、指紋センサ等の読取手段があれば、機能あるいは設定項目を選択するための操作パネル上のキーを減らすことができ、複合機の製造コストが低減され、また、操作部のサイズを小さくする等、操作部周辺の意匠設計の自由度も高まる。これにより、ユーザが操作部を一見してキーの多さから操作が難しいのではないかという先入観を持つこともなくなる。また、ユーザの指毎に符号情報を割り当てることができるので、複数の指の組み合わせにより、従来技術とは異なり機能と設定項目との様々な組み合わせを実現することができる。さらに、指紋によりユーザの認証を行なうことができるので、限られたユーザにだけ装置の使用を許可することができる。
請求項7によれば、本発明の複合機は、符号情報の一つを指定する指定手段と、読取手段により読み取られた指紋と指定手段により指定された符号情報とを対応付けて第一記憶手段に登録させる登録手段を備えることを特徴とする。
操作しやすい指はユーザ毎に異なる。上記構成によって、ユーザ毎に所望の符号情報を各自の指に自由に登録可能となるので、操作性・利便性が向上する。また、複合機において指紋と符号情報との対応付けを登録でき、さらに、指紋を用いた操作指示が実行できることで使い勝手が向上する。
請求項8によれば、本発明の複合機は、機能として、コピー機能、印刷機能、およびファクシミリ機能を少なくとも備え、第一記憶手段には、機能毎に異なる符号情報が対応付けられて記憶されることを特徴とする。
上記構成によって、読み取られた指紋に基づいて、複数の機能を選択したり、切り替えることができ、機能を選択するための入力キー等を削減できる。また、各指紋に符号情報が対応付けられているので、操作者は設定を覚えやすいという利点もある。
請求項9によれば、本発明の複合機における機能はその機能を実行する際に参照される階層構造にある一つ以上の設定項目を備え、第二記憶手段には、その設定項目の設定値毎に異なる符号情報が対応付けられて記憶され、呼出手段は、機能が選択された状態で、読取手段により読み取られた指紋に対応する符号情報を第一記憶手段から呼び出すとともに、その符号情報に対応する設定項目の設定値を第二記憶手段から呼び出し、実行手段は、選択されている機能に対して呼び出された設定項目の設定値に対応する動作を実行することを特徴とする。
上記構成によって、各機能に対する設定項目の設定値の具体的な設定も、指紋の読み取りにより実行可能となることから、例えばタッチパネル等の表示部の表示を切り替えて、必要な設定項目を表示させてから設定値を選択・入力する、といった操作が不要となり、機能の選択、および希望の設定項目の設定値に基づく動作を容易に登録して実行させることができる。
請求項10によれば、本発明の複合機は、呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目の設定値に対応する動作の実行を指示する指示手段と、読取手段により複数の指紋が連続して読み取られた場合に、呼出手段はその読み取られた指紋に対応する符号情報と、その符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値を順次呼び出し、指示手段による指示がなされた場合、実行手段は、指示手段による指示がなされるまでに呼び出された機能あるいは設定項目の設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させることを特徴とする。
階層関係にある複雑な機能の設定も符号情報のため、例えば数字の列のようにユーザが覚えやすいものとなる。上記構成によって、指紋を読み取らせて表示された画面上の符号情報を確認してから、次の指紋を読み取らせるという操作を行なわずに、実行したい機能・設定項目あるいは設定値の順に当該符号情報に対応する指を連続して読み取らせることで、短い操作時間で希望の設定に基づく動作を実行させることができる。つまり、表示画面に表示させた上で、その中から所望の符号を選び設定するというように、表示画面と設定操作とを連動させる必要がなくなる。
請求項11によれば、本発明の複合機における登録手段は、同一の指紋に対して異なる種別の符号情報の登録を許可することを特徴とする。
上記構成によって、装置内で階層の位置に応じて、例えば数字やアルファベットのような異なる符号種別を用いている場合、一つの指紋に対して複数の種別の符号情報を対応付けることができ、限られた数の指紋を有効に使用することができる。
請求項12によれば、本発明の複合機は、読取手段により指紋が読み取られ、その指紋に対応する機能あるいは設定項目、設定値が記憶手段に登録されている場合に、その登録内容を表示する登録内容表示手段を備えることを特徴とする。
上記構成によって、読み取られた指紋に対応する機能あるいは設定項目や設定値を表示により確認しながら操作を行なうことで、間違った指定が行なわれることを防ぐことができる。
請求項13によれば、本発明の複合機は、読取手段により指紋が読み取られ、その指紋に対応する符号情報が第一記憶手段に登録されている場合、さらにその符号情報に対応する機能、あるいは設定項目、設定値が第二記憶手段に登録されている場合に、その登録内容を表示する登録内容表示手段を備えることを特徴とする。
上記構成によって、読み取られた指紋に対応する機能あるいは設定項目や設定値を表示により確認しながら操作を行なうことで、間違った指定が行なわれることを防ぐことができる。
請求項14によれば、本発明の複合機は、管理者を識別するための予め設定されている管理者識別情報が入力されたか否かを判断する第一判断手段と、第一判断手段により管理者識別情報が入力されたと判断された場合に、登録手段による登録を受け付ける登録モードに移行する登録モード移行手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によって、管理者識別情報を知る管理者のみが登録モードに移行する権限を有し、その管理者の立会いの下に指紋が登録され、機能、設定項目あるいは設定値との対応付け、または、符号情報との対応付けが登録される。そして、管理者以外の不特定のユーザによる登録されたデータの消去・改竄を防止し、データの安全性が向上する。
請求項15によれば、本発明の複合機は、個人を識別するための予め設定されている個人識別情報が入力されたか否かを判断する第二判断手段と、第二判断手段により個人識別情報が入力されたと判断された場合に、読取手段により指紋を読み取らせることにより呼出手段および実行手段による動作を受け付ける操作モードに移行する操作モード移行手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によって、個人識別情報が登録されているユーザのみが指紋を用いた操作が可能となり、操作モード移行時のユーザ認証と操作時の指紋認証という2段階の認証により操作およびデータの安全性が向上する。
請求項16によれば、本発明の複合機は、キーあるいはスイッチを含む操作パネルを備え、操作モードにおいて操作パネルを介した入力を受け付けることを特徴とする。
上記構成によって、指紋の読み取り精度が低下するなどして、指紋の読み取りができず、操作途中で指紋による操作が不可能な状態になった場合でも、通常のキー操作が受け付けられることで、最初から操作し直す必要がなく、操作性が向上する。
請求項17によれば、本発明の複合機は、指紋に対応付けて記憶手段、あるいは第一記憶手段に記憶された内容を確認するための登録内容確認手段を備えることを特徴とする。
上記構成によって、指紋に対応付けられている登録内容を忘れた場合にも、容易に確認することができる。
請求項18によれば、本発明の複合機は、所定のタイミングを生成するタイミング生成手段と、タイミング生成手段により生成されたタイミングに基づいて登録内容の更新を要求する更新要求手段とを備えることを特徴とする。
上記構成によって、指紋の読み取り精度が低下する前にユーザに更新を要求することで、指紋を用いて機能あるいは設定項目や設定値を入力する場合に、その精度が低下して入力操作がスムーズに行われなくなることを防止することができる。
請求項19によれば、本発明の複合機は、読取手段による指紋の読み取りが正しく行なわれない回数を記録するエラー回数記録手段を備え、タイミング生成手段は、エラー回数記録手段により記録されたエラー回数が所定の値を上回る場合を所定のタイミングとすることを特徴とする。
指紋の読み取りが正しく行なわれない場合、現在のユーザの指紋データに、ユーザが登録した時点の指紋データから何らかの変化があったということが考えられる。上記構成によって、エラー回数をカウントしていき、それに基づいて登録内容の更新を要求する適切なタイミングを生成することが可能となる。
請求項20によれば、本発明の複合機は、登録手段による指紋の登録がなされてからの期間を計測する期間計測手段を備え、タイミング生成手段は、期間計測手段により計測された期間が所定の値を上回る場合を所定のタイミングとすることを特徴とする。
指紋は例えば指荒れ等で季節毎に状況が変化することがある。上記構成によって、予め設定された期間毎に指紋データの登録内容の更新を要求することが可能となり、定期的に指紋データが更新され、読取精度の低下を防ぐことができる。また、所定の周期で指紋データの登録を更新する構成とすれば、指紋採取による偽造による不正使用を防止することもできる。
請求項21によれば、上記課題を解決するための複合機システムは、複合機と、その複合機にネットワーク接続された端末装置とを含む複合機システムであって、端末装置は、指紋を読み取る端末装置用読取手段と、端末装置用読取手段により読み取られた一つの指紋に対して、複合機が備える一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目、設定値の一つを対応付けて登録する登録手段とを備え、複合機は、端末装置から登録手段により登録された登録内容を取得する情報取得手段と、情報取得手段により取得された登録内容を記憶する記憶手段と、指紋を読み取る読取手段と、読取手段により読み取られた指紋に対応付けられた機能あるいは設定項目、設定値を記憶手段から呼び出す呼出手段と、呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目、設定値に対応する動作の実行を指示する指示手段と、読取手段により複数の指紋が連続して読み取られた場合に、呼出手段はその読み取られた指紋に対応する機能あるいは設定項目、設定値を順次呼び出し、指示手段による指示がなされた場合、指示手段による指示がなされるまでに呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目、設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行手段と、を備えることを特徴とする複合機システムとして構成される。
上記構成によって、指紋センサ等の読取手段があれば、各機能を選択したり、設定項目の設定値を選択するためのキーが不要となり、操作パネル上のキーを減らすことができ、複合機の製造コストが低減され、また、操作部のサイズを小さくする等、操作部周辺の意匠設計の自由度も高まる。これにより、ユーザが操作部を一見してキーの多さから操作が難しいのではないかという先入観を持つこともなくなる。また、ユーザの指毎に機能あるいは設定項目の設定値を割り当てることができるので、複数の指の組み合わせにより、従来技術とは異なり機能と設定項目、設定値との様々な組み合わせを実現することができる。さらに、指紋によりユーザの認証を行なうこともできるので、限られたユーザにだけ装置の使用を許可することができる。さらに、複合機以外の端末装置から登録する構成であるため、複合機が複数ある場合あるいは複数の複合機が離れた場所に設置されている場合に、ユーザがその複合機のある場所へ行かなくても端末装置の設置されている場所に行けば一括して登録が可能となりユーザの手間が省ける。また、どの複合機にどのユーザの指紋データを送るかというように端末装置で指紋データを一括管理できるので、管理工数を低減することも可能であり、指紋データの安全性も向上する。
また、請求項22によれば、上記課題を解決するための複合機システムは、複合機と、その複合機にネットワーク接続された端末装置とを含む複合機システムであって、端末装置は、指紋を読み取る端末装置用読取手段と、端末装置用読取手段により読み取られた一つの指紋に対して、符号情報を対応付けて登録する登録手段とを備え、複合機は、端末装置から登録手段により登録された登録内容を取得する情報取得手段と、情報取得手段により取得された登録内容に含まれる符号情報を記憶する第一記憶手段と、複合機が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目の設定値に対応して登録内容に含まれる符号情報と、それに対応する指紋とを割り当て、それを記憶する第二記憶手段と、指紋を読み取る読取手段と、読み取られた指紋に対応付けられた符号情報を第一記憶手段から呼び出すとともに、その符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値を第二記憶手段から呼び出す呼出手段と、呼出手段により呼び出された符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値に基づいた動作を実行させる実行手段と、を備えることを特徴とする複合機システムとして構成される。
上記構成によって、予め各機能や設定項目あるいは設定値を符号情報に対応付けて記憶しておくとともに、符号情報に対応して指紋を記憶させることで、指紋センサ等の読取手段があれば、機能あるいは設定項目を選択するための操作パネル上のキーを減らすことができ、複合機の製造コストが低減され、また、操作部のサイズを小さくする等、操作部周辺の意匠設計の自由度も高まる。これにより、ユーザが操作部を一見してキーの多さから操作が難しいのではないかという先入観を持つこともなくなる。また、ユーザの指毎に符号情報を割り当てることができるので、複数の指の組み合わせにより、従来技術とは異なり機能と設定項目との様々な組み合わせを実現することができる。さらに、指紋によりユーザの認証を行なうことができるので、限られたユーザにだけ装置の使用を許可することができる。さらに、複合機以外の端末装置から登録する構成であるため、複合機が複数ある場合あるいは複数の複合機が離れた場所に設置されている場合に、ユーザがその複合機のある場所へ行かなくても端末装置の設置されている場所に行けば一括して登録が可能となりユーザの手間が省ける。また、どの複合機にどのユーザの指紋データを送るかというように端末装置で指紋データを一括管理できるので、管理工数を低減することも可能であり、指紋データの安全性も向上する。
請求項23によれば、上記課題を解決するためのコンピュータプログラムは、指紋を取得する取得ステップと、一つの指紋に対して、装置が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目の設定値の一つを対応付けて記憶する記憶手段を参照し、取得ステップにより取得された指紋に対応付けられている機能あるいは設定項目、設定値を呼び出す呼出ステップと、呼出ステップにより呼び出された機能あるいは設定項目の設定値に基づく動作の実行の指示を検出する実行指示検出ステップと、取得ステップにより複数の指紋が連続して取得された場合に、呼出ステップにより取得された指紋に対応する機能あるいは設定項目、設定値を順次呼び出させ、実行指示検出ステップにより指示が検出された場合、実行指示検出ステップによる検出がなされるまでに呼出ステップにより呼び出された機能あるいは設定項目、設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行ステップと、をコンピュータで実行させる、記録媒体に格納されたまたは利用可能な状態におかれたコンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラムとして構成される。
上記プログラムをコンピュータに読み取らせ動作させることで、請求項1と同様の作用・効果を得ることができる。
請求項24によれば、本発明におけるコンピュータプログラムは、機能あるいは設定項目、設定値の一つが指定されたことを検出する指定検出ステップと、取得ステップにより取得された指紋と指定検出ステップにより検出された機能あるいは設定項目、設定値を対応付けて記憶手段に登録させる登録ステップと、をコンピュータで実行させる構成をとることができる。
上記プログラムをコンピュータに読み取らせ動作させることで、請求項2と同様の作用・効果を得ることができる。
請求項25によれば、上記課題を解決するためのコンピュータプログラムは、指紋を取得する取得ステップと、一つの指紋に対して、符号情報を対応付けて記憶する第一記憶手段と、装置が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目、設定値に対応して符号情報が割り当てられて、それを記憶する第二記憶手段とを参照し、取得ステップにより取得された指紋に対応付けられている符号情報を第一記憶手段から呼び出すとともに、その符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値を第二記憶手段から呼び出す呼出ステップと、呼出ステップにより呼び出された機能あるいは設定項目の設定値に基づく動作の実行の指示を検出する実行指示検出ステップと、実行指示検出ステップにより指示が検出された場合、実行指示検出ステップによる検出がなされるまでに呼出ステップにより呼び出された機能あるいは設定項目の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行ステップと、をコンピュータで実行させる、記録媒体に格納されたまたは利用可能な状態におかれたコンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラムとして構成される。
上記プログラムをコンピュータに読み取らせ動作させることで、請求項6と同様の作用・効果を得ることができる。
請求項26によれば、本発明におけるコンピュータプログラムは、符号情報の一つが指定されたことを検出する指定検出ステップと、取得ステップにより取得された指紋と指定検出ステップにより検出された符号情報とを対応付けて第一記憶手段に登録させる登録ステップと、をコンピュータで実行させる構成をとることができる。
上記プログラムをコンピュータに読み取らせ動作させることで、請求項7と同様の作用・効果を得ることができる。
応用性があり、指紋を用いて簡単に複雑な機能を実行できる複合機,複合機システム,およびコンピュータプログラムを提供するという目的を、一つの指紋に対して、装置が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目の設定値の一つを対応付けて記憶する構成により実現した。
以下、本発明の実施の形態を、複合機を例に挙げて説明する。図1に複合機10の電気的構成のブロック図を示す。複合機10は、CPU11、ワークメモリ12aを備えるRAM12、各種プログラムを記憶するROM13、バスライン14、入出力部15(図1ではI/Oと表記)、メモリ16、通信インターフェース18(図1では通信I/Fと表記)、および印刷制御データ等の受信したデータを一時格納する受信バッファ17を備えて構成される。
ROM13には、印刷制御プログラム13a、スキャナ制御プログラム13b、FAX制御プログラム13c、通信プログラム13d、および指紋制御プログラム13eが格納されている。
入出力部15には、操作パネル20(図2参照、詳細は後述)、周知のインクジェット印字機構、レーザー印字機構、熱転写印字機構、あるいはドットインパクト式印字機構などからなる印刷部23、イメージセンサ等を含む原稿の読み取りを行なうスキャナ部24、FAXモデム等を含みファクシミリ通信を行なうFAX部25等が制御対象として接続されている。これら印刷部23、スキャナ部24およびFAX部25の動作は周知のものであり、ROM13に格納された対応する印刷制御プログラム13a、スキャナ制御プログラム13b、FAX制御プログラム13cを、本発明の呼出手段,指示手段,実行手段,第一判断手段,登録モード移行手段,第二判断手段,操作モード移行手段,タイミング生成手段,更新要求手段,エラー回数記録手段,期間計測手段であるCPU11がRAM12のワークメモリ12aを用いて実行することで動作制御される。
また、本発明の情報取得手段である通信インターフェース18はLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク50を介して端末装置30(詳細は後述)とデータ等を送受信するための通信インターフェース回路を含んで構成される。通信ネットワーク50に接続された外部通信網を経由した各種データの送受信は、CPU11が通信プログラム13dを実行することで行なわれる。
本発明の記憶手段,第一記憶手段,第二記憶手段でもあるメモリ16は、例えばEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)等の不揮発性メモリで構成され、ここには他に例えば人名または会社名等に電話番号等の送信先情報が付加された電話帳が記憶されている。この電話帳を用いて所望の電話番号にファクシミリ送信を行なうことができる。
図2に、複合機10の操作パネル20の例を示す。操作パネル20は、本発明の指定手段,登録手段である操作部21と表示部22とを含んで構成される。操作部21はメカニカルキーが用いられ、複合機10の電源の入/切を行なう電源ボタン21a、カーソルキー21b、コピーボタン21c1,FAXボタン21c2,スキャナボタン21c3を含んで構成される機能選択ボタン21c、テンキー21d、電話番号、FAX番号等の情報が登録されるワンタッチボタン21e,各種動作の開始を行なう本発明の指示手段であるスタートボタン21f、各種動作を中断あるいは停止させるストップボタン21g、指紋読取器21h、およびスピーカ21jが含まれる。
本発明の読取手段である指紋読取器21hは、指紋を利用して本人確認を行なうためのもので、周知の指紋照合技術を用いる。指紋読み取りの方法には、半導体センサで検出される電荷の量から指紋の凹凸を判別して画像に変換する方法、指紋に照射した光の反射光の状態から指紋の凹凸を判別して画像に変換する方法等がある。読み取られた指紋画像から、例えば指紋模様の中心である中心点,指紋の凸部模様の枝分かれである分岐点,指紋凸部模様の行き止まりである端点,三方向からの集まりである三角州,等の指紋の模様の特徴を表す場所である特徴点を抽出しデータ化し、データベース等に登録する。照合は、照合の対象となる指紋データと登録されている指紋データのそれぞれ特徴点のデータを、特徴点の種類,特徴点の向き,特徴点の中心点からの座標等を比較し、その結果所定の判定レベルを上回る場合は両者が一致していると判断する(本人であると確認する)。
本発明の登録内容表示手段,登録内容確認手段である表示部22は周知のドット・マトリックス方式のカラー液晶表示器および液晶表示制御を行なうための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、入出力部15から送られる表示指令および表示画面データに基づいて表示を行なう。また、表示部22として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。
また、操作部21として、表示部22と一体になったタッチパネルを用いてもよい。タッチパネルは、表示部22の画面上にガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線され、フィルム上をユーザがタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式が広く用いられる。その他に、いわゆる静電容量方式を用いてもよい。
(指紋データ登録処理1)
図3から図5を用いて、機能あるいは設定項目、設定値に対応して指紋を登録する指紋データ登録処理について説明する。なお、本処理は指紋制御プログラム13eに含まれ、指紋制御プログラム13eの他の処理とともに繰り返し実行される。また、セキュリティ確保のため管理者がパスワード等の入力を行なった上で指紋データの登録が可能となるものである。まず、操作部21のカーソルキー21b等を操作し、図示しない初期画面においてユーザID(ユーザAを例として説明する)およびパスワードを入した後に指紋登録メニューを選択して、表示部22に図4のような指紋登録メニュー画面を表示させる(S1)。
図4の指紋登録メニュー画面でユーザAが機能の行の「登録」ボタンを押下すると、図5(a)のような機能選択画面が表示される。ここで、例えば「コピー」,「選択」の順にボタンを押下してコピー機能を選択すると(S2)、図5(b)の画面が表示されるので、指紋読取器21hに登録したい指、例えば「右手人差し指」を置いて「読取」ボタンを押下して指紋の読み取りを行なう(S3)。なお、図5(b)には表示されていないが、ここで登録したい指がどの指であるかの指定を行なう。例えば、右手親指、右手人差し指、右手中指というように選択肢が表示され、それをカーソルで選択して確定入力することで指の名称が指定される。指の名称が指定され、指紋が正しく読み取られて特徴点が抽出されデータ化されると、メモリ16に領域が確保される指紋データ記憶領域を参照し、当該機能に対してユーザAの指紋データが登録済であるかを調べる。
ユーザAの指紋データが登録済である場合(S4:Yes)、図5(c)のような画面が表示されるので、指紋データの置き換えを行なうかを選択する。図5(c)の画面で「はい」を押下した場合(S7:Yes)、ユーザAの「コピー」に対応する記憶領域に新たに登録された指紋データ(名称:右手人差し指)を登録する(S5)。登録が完了すると図5(d)の画面が表示されるので、ユーザAが別の機能あるいは設定項目を登録したい場合(S6:Yes)には、「はい」ボタンを押下して、上記ステップS2からS6の処理を繰り返す。
機能の下層(第2階層に相当)に位置する設定項目の設定値に対応する指紋データを登録する場合は、図5(a)の表示画面上で「コピー」、「次へ」の順にボタンを押下すると、図5(e)のようなコピー機能に関する設定項目の設定値を選択する画面が表示される。コピーの場合では、まず、設定項目として「色」があり、その設定値として本実施形態では、「モノクロ」、「カラー」、「単色赤」および「単色青」が用意されている。この中から指紋登録を行ないたい設定値のボタンを押下した後に「選択」ボタンを押下し、続いて、上記と同様に指紋の読み取り、登録を行なう。また、他の色についても指紋登録を行ないたい場合には、同画面において、別の設定値のボタンを押下した後に「選択」ボタンを押下し、同様に指紋登録を行なうことができる。
さらに、下層(第3階層)の設定項目としては、例えば、「コピー方式」があり、その設定値として、例えば、「片面」、「両面」、「2in1」、および「4in1」が用意されている。この場合も同様に、図5(e)の画面上の「次へ」を押下することで、図示しない次の階層の選択を行なう画面が表示され、指紋登録を行ないたい設定値を「選択」ボタンで選択し、指紋の読み取りを行なうことで指紋登録を行なうことができる。尚、他の設定項目としては、コピーの濃淡、コピー枚数、あるいはトレイといった項目が考えられ、枚数は、ユーザが希望する枚数を指定した上で設定値として登録される。
メモリ16に記憶されている、機能あるいは設定項目の設定値と指紋データとを対応付けた登録内容の一例を図6(a)に示す。登録データは、ユーザ毎に記憶領域が設けられ、ユーザID、パスワード、機能、機能に対する指紋データ、設定項目に対する設定値、その設定値に対する指紋データが登録されている。
図6(a)の例では、ユーザAの登録内容が示されており、コピー機能に対しては、「右手人差し指」の指紋データが登録され、FAX機能に対しては、「右手中指」の指紋データがそれぞれ登録されている。また、コピー機能の設定項目「色」についての設定値1として、「モノクロ」には「右手人差し指」の指紋データが登録され、「カラー」には「右手中指」、「赤単色」には「右手薬指」の指紋データがそれぞれ登録されている。さらに、下層の設定項目「コピー方式」についての設定値2として、「片面」には「右手人差し指」、「両面」には「右手中指」、「2in1」には「右手薬指」の指紋データがそれぞれ登録されている。
FAX機能については、設定項目(第2階層に相当)として「解像度設定」や「電話帳選択」が指紋データと対応付けて登録されており、「解像度設定」の下層にある設定値1(第3階層に相当)として「粗い」、「標準」、「詳細」が存在し、それぞれ指紋データと対応付けて登録されている。
ここで、設定項目と設定値との関係は、機能毎に態様が異なっており、コピー機能のように、機能の次の下層に設定値がある場合と、FAX機能のように、機能の下層に設定項目がある場合とが存在する。基本的に、設定値の場合は、それが指定されることで機能についての一つの動作が確定するものであり、例えば、コピー機能で「モノクロ」や「カラー」は設定値であり、その内容が指定された場合、コピーの動作としてモノクロのコピーであること、カラーのコピーであることが決定される。一方、設定項目の場合は、それが指定されるだけでは機能についての動作は確定せず、設定項目の次下層に存在する設定値が指定されてはじめて動作が確定するものであり、例えば、FAX機能で「解像度」が指定されたとしても、その動作は確定できない。この場合は、設定項目と設定値とが両方指定される必要がある。
また、図6(a)のデータのうち、少なくとも指紋データは周知の暗号鍵と暗号化アルゴリズムによる暗号化技術を用いて暗号化された状態で登録されることが望ましい。なお、暗号化は、例えば、指紋データを一定長のブロックに分け、所定のビット長のデータである暗号鍵を用いて各ブロックを暗号化する。アルゴリズムとしては、ブロックを前後で2つに分け、一方のブロック1を暗号鍵を用いてシフトし、そのシフトしたものと他方のブロック2との排他的論理和を求め新しいブロック2とし、ブロック1と新しいブロック2の内容を入れ替える操作を所定の回数繰り返すものなどがある。
さらに、登録されているユーザAの指紋データについて、その登録日(詳細は後述)と、指紋認識のエラー回数(詳細は後述)等が図6(b)のように登録されている。
なお、コピー機能の場合のように、機能とその機能に対応する設定項目の設定値1、さらに設定値2は階層関係にあり、表示部22に同時に選択項目として同時に表示されることはないので、同じ指紋データを用いた登録が可能である。従って、限られた数の指紋データに対して、より多くの設定項目や設定値を対応付けることができる。また、指紋データを登録したユーザに複合機10の使用を許可することができ、セキュリティを確保できる。
(指紋データ登録処理2)
図3,図4,図7を用いて符号情報に対応する指紋データを登録する指紋データ登録処理について説明する。なお、本処理は指紋制御プログラム13eに含まれ、指紋制御プログラム13eの他の処理とともに繰り返し実行され、セキュリティを確保するために管理者のパスワード等による認証を必要とする。指紋データ登録処理1と同様に指紋登録メニューを選択して、図4の指紋登録メニュー画面でユーザAが符号の行の「登録」ボタンを押下すると、図7(a)のような符号選択画面が表示される。ここで、例えば「1」,「選択」の順にボタンを押下すると(S2)、図7(b)の画面が表示されるので、指紋読取器21hに登録したい指を置いて「読取」ボタンを押下して指紋の読み取りを行なう(S3)。なお、図7(b)には表示されていないが、ここで登録したい指がどの指であるかの指定を行なう。例えば、右手親指、右手人差し指、中指というように選択肢が表示され、それをカーソルで選択して確定入力することで指の名称が指定される。指の名称が指定され、指紋が正しく読み取られて特徴点が抽出されデータ化されると、メモリ16に領域が確保される指紋データ記憶領域を参照し、当該符号に対してユーザAの指紋データが登録済であるかを調べる。
ユーザAの指紋データが登録済である場合(S4:Yes)、図7(c)のような画面が表示されるので、指紋データの置き換えを行なうかを選択する。図7(c)の画面で「はい」を押下した場合(S7:Yes)、ユーザAの「1」に対応する記憶領域に指紋データ(右手人差し指)を登録する(S5)。登録が完了すると図7(d)の画面が表示されるので、ユーザAが別の符号を登録したい場合(S6:Yes)には、「はい」ボタンを押下して、上記ステップS2からS6の処理を繰り返す。
図8に符号情報に対応する指紋データ記憶領域の登録内容の一例を示す。登録データはユーザ毎にメモリ16に記憶領域が設けられ、ユーザID,パスワード,符号(キー名称),符号に対応する指紋データ,指紋データの登録日(詳細は後述),指紋認識のエラー回数(詳細は後述)等が登録されている。また、これらデータのうち、少なくとも指紋データは周知の暗号化技術を用いて暗号化された状態で登録される。
また、図7,8の例では、符号として「数字」と「アルファベット」とを選択可能であり、「数字」と「アルファベット」とでは、同じ指の指紋データを登録することができるようになっている。これは、通常、機能や、設定項目あるいは設定値を指定する場合には、同階層にある選択肢に対しては同じ種別の符号が付与されることから、例えば、機能の選択を行なう場合の選択肢には、A,B,Cを用い、機能の下層にある設定項目の設定値の選択肢に対しては1,2,3を用いる、といった使い方がなされるため、同じ指紋データを数字とアルファベットとの両方に登録しておいても、これらが混乱して間違った指定がなされることはない。従って、限られた数の指紋データに対して、より多くの符号情報を対応付けることができ、指紋を用いて指定できる機能や、設定項目あるいは設定値の範囲が広くなる。また、各指紋に符号情報が対応付けられているので、操作者は設定を覚えやすいという利点もある。
図9に数字を例に挙げた、機能あるいは設定項目や設定値に対応して符号情報を割り当てた例を示す。これは、メモリ16に確保される符号情報記憶領域に記憶される。最上層に相当する第1階層が機能の階層で、数字に対応して機能が設定されている。その下の第2階層以下は、数字に対応して第1階層の機能に対応する設定項目や設定値が設定されている。
(登録内容の確認)
ユーザAのユーザIDにより操作モードに移行した状態において、ユーザAが登録した内容を確認することも可能である。図4の指紋登録メニュー画面で機能の行の「確認」ボタンを押下すると、図10のように、そのユーザの機能あるいは設定項目に対応する指紋データの登録内容が表示部22に表示される。また、符号の行の「確認」ボタンを押下すると、図11のように、ユーザAの符号情報に対応する指紋データの登録内容が表示部22に表示される。なお、登録内容が一画面で表示できない場合には、カーソルキー21bの操作で表示を切り替えて確認することができる。このように、指紋に対応付けられている登録内容を忘れた場合にも、容易に確認することができる。
(指紋モードへの移行)
図12,図13を用いて、指紋データを用いた操作を行なうことが可能な指紋モードへのモード設定処理について説明する。なお、本処理は指紋制御プログラム13eに含まれ、指紋制御プログラム13eの他の処理とともに繰り返し実行され、セキュリティを確保するために管理者のパスワード等による認証を必要とする。まず、操作部21のカーソルキー21b等を操作し、表示部22に図13(a)のような指紋登録メニュー画面を表示させ(S11)、「管理」ボタンを押下して管理モードを選択する(S12)。
管理モードを選択すると、図13(b)のようなパスワード入力画面が表示されるので、テンキー21d等を操作して管理モード用のパスワードを入力する(S13)。管理モード用のパスワードは、予め工場出荷時にメモリ16に初期データが記憶されているが、管理権限を有するユーザによって変更することも可能である。
入力されたパスワードが一致したら(S14:Yes)、図13(c)のような管理メニューが表示されるので、「指紋モード」ボタンを押下する(S15)。図13(c)の例では、指紋モードはOFF(無効)状態となっている。そして、図13(d)の画面が表示されたら、「ON」,「OK」の順にボタンを押下して指紋モードをON(有効)状態とする(S16)。設定された内容はメモリ16に記憶される。
その後、図13(e)の画面が表示されるので、「はい」ボタンを押下すれば(S17:Yes)、管理モードが継続され、「いいえ」ボタンを押下すれば(S17:No)管理モードは終了する。
なお、「一般モード」は操作部21のキーのみによる操作が可能で指紋データを用いた操作ができないモードであり、「併用モード」は操作部21のキー操作および指紋データを用いた操作の両方を行なうことのできるモードである。
また、時間帯によって操作モードを変更する方法を用いてもよい。操作モードの変更は管理メニューで行ない、時間帯を入力しその時間帯で動作させたいモードを選択する。例えば、夜間(22:00から06:00)は指紋モードでのみ動作するように設定する。このような設定が可能となることで、夜間に不特定の人が複写機10を使用することを禁止し、セキュリティを確保することができる。
また、図6(b)および図8において登録される指紋データ登録時の登録日時,操作モードを変更する時間帯に用いる日時データの取得は以下の方法がある。CPU11にはカウンタ機能が含まれているので、そのカウンタのカウント周期を基に日時データを取得することができる。日時データの初期値は工場出荷時等に設定される。また、CPU11の代わりに時計機能を持つ周知の時計ICを用いてもよい。通信ネットワーク50を介して他の機器から日時データを取得してもよい。
(指紋モード操作1)
図14から図16を用いて、先の指紋データ登録処理によりユーザの指紋の登録がなされた状態で実行される、機能あるいは設定項目や設定値に対応する指紋データを用いた操作処理について説明する。なお、本処理は指紋制御プログラム13eに含まれ、指紋制御プログラム13eの他の処理とともに繰り返し実行される。まず、操作部21のカーソルキー21b等を操作し、表示部22に図16(a)のような表示画面を表示させてユーザIDおよびパスワードを入力する。このように、操作モード移行時のユーザ認証と操作時の指紋認証という2段階の認証により操作およびデータの安全性が向上する。
ユーザIDおよびパスワードが正しく入力されると(S21:Yes)、図16(b)のような機能選択画面が表示され、指紋入力待ちの状態となる。指紋読取器21hに指が置かれて指紋データが読み取られると(S22:Yes)、図6の指紋データ記憶領域を参照し、その指紋データが更新タイミングにある場合(S23:Yes,詳細は後述)、図16(c)のようなメッセージ画面が表示され、ユーザAに指紋データの更新を促す(S24)。
更新タイミングは、指紋データ記憶領域に登録されている指紋データの登録日から例えば3ヶ月,半年等の所定の期間が経過している場合、更新タイミングフラグ(詳細は後述)がセットされている場合のいずれかである。
図16(c)の表示画面上でユーザが「はい」ボタンを押下して図3のような手順で指紋データを再登録した場合、あるいは「いいえ」ボタンを押下して指紋データの再登録をスキップした場合、読み取られた指紋データに対応する機能が登録済であるかを調べて対応する処理を行なう。例えば、指紋データが「メニュー選択」に相当する場合(S25:Yes)は装置の各種メニューの選択操作(S26)、「FAX」に相当する場合(S27:Yes)はFAXメニューの操作(S28)、「コピー」に相当する場合(S29:Yes)はコピーメニューの操作(S30)を実行可能となる。また、読み取られた指紋データに対応する機能が登録されていない場合や指紋の読み取りが正常に行なわれなかった場合(S29:No)はエラー処理(S31,詳細は後述)を実行する。
図14のステップS30に相当するコピーメニュー操作の詳細を表したフロー図を図15に示す。読み取られた指紋データが「コピー」に相当する場合(図14のS29:Yes)、図16(d)のような画面が表示され、選択された機能(コピー)が表示されるとともに第2階層にあたる設定項目あるいは設定値の入力待ちの状態となる。
設定項目あるいは設定値の入力待ちの状態で指紋データが読み込まれると(S41:Yes)、指紋データ記憶領域を参照し、指紋データに対応する設定項目あるいは設定値が登録済であるかを調べて対応する設定項目あるいは設定値を選択する。このときに指紋データ更新タイミングであるかどうかを調べてもよい。図16(e)は「カラー」に相当する指紋データが読み込まれた場合(S42:Yes)の表示画面である。この状態でスタートボタン21fを押下すると(S45:Yes)、カラーコピーが実行される(S47)。
また、指紋読取器21hに「モノクロ」に相当する指が置かれて指紋データが読み取られると(S43:Yes)、モノクロコピーが実施可能となる。また、指紋読取器21hに「単色赤」に相当する指が置かれて指紋データが読み取られると(S44:Yes)、赤色によるコピーが実施可能となる。また、読み取られた指紋データに対応する機能が登録されていない場合や指紋の読み取りが正常に行なわれなかった場合(S44:No)はエラー処理(S46,詳細は後述)を実行する。
設定項目、あるいは設定値は、次の階層(階層が異なるもの)であれば、複数設定することができる。図16(e)の画面において、スタートポタン21fを押下することなく、次の階層の設定値を指定するために指紋データの入力、例えば右手薬指の指紋データを入力することで(S45:No,S48;Yes)、S49の次階層処理に移行し、先に設定された設定項目「色」の設定値の次階層である設定項目「コピー方式」の設定値として、図6(a)の登録内容に基づき、右手薬指に対応する「2in1」が設定され(S49)、そのときの表示が図16(f)の画面である。この状態でスタートボタン21fを押下することで(S45:Yes)、カラーで2in1によるコピーが実行される(S47)。また、さらに下層の設定項目があり、その設定値を指定したい場合は、スタートボタン21fを押下せずに(S45:No)、次の指紋データを入力することで(S48:Yes)、上記と同様に設定される。従って、スタートボタン21fが押下されるまで、複数の指紋データを順に読み取らせることで、S45,S48,S49の処理が繰り返され、複数の設定値の組み合わせによるコピーを自由に指定することができる。
なお、コピー機能が選択され、他の設定値の入力が行われることなくスタートボタン21が押下されることも考えられ、その場合は、予めメモリ16に記億されているデフォルトの設定値を用いたコピーが実行される。デフォルトの設定値としては、例えば、色が「モノクロ」、コピー方式が「片面」、コピー枚数「1」、等倍といった通常の複写機による一般的なコピーと同様の内容が考えられる。そして、上記の処理において指紋読み取りにより「カラー」が指定された状態で、他に指紋が読み取られることなくスタートボタン21fが押下された場合は、コピー処理に必要な他の設定値は、デフォルトの設定値が使用される。
また、機能および設定項目あるいは設定値の選択内容の訂正(再入力)も可能である。例えば、指紋データを読み取らせ、その指紋データに対応する登録内容が表示された状態でストップボタン21gを押下すると、現在表示中の内容が取り消され、指紋データ待ちの状態に戻る。
(指紋モード操作2)
図17から図19を用いて、符号情報に対応する指紋データを用いた操作処理について説明する。なお、本処理は指紋制御プログラム13eに含まれ、指紋制御プログラム13eの他の処理とともに繰り返し実行される。まず、操作部21のカーソルキー21b等を操作し、表示部22の図16(a)と同様の表示画面においてユーザIDおよびパスワードを入力する。
ユーザIDおよびパスワードが正しく入力されると(S51:Yes)、図19(a)のような機能選択画面が表示され、指紋入力待ちの状態となる。なお、読み取られた指紋データの更新タイミングを調べ、ユーザAに指紋データの更新を促すステップ(S53,S54)については、図14のステップS23,S24と同様であるため、ここでの説明は割愛する。
そして、図8の指紋データ記憶領域を参照し、読み取られた指紋データに対応する機能が登録済であるかを調べて対応する処理を行なう。例えば、読み取られた指紋データが「1」に相当する場合(S55:Yes)はコピー操作処理が可能となり(S56)、「2」に相当する場合(S57:Yes)はFAX操作処理が可能となり(S58)、「3」に相当する場合(S59:Yes)はスキャン操作処理が可能となる(S60)。これら以外の符号に相当する場合や指紋データが読み取られた場合も登録内容にしたがって操作処理を行なうことが可能となる。また、読み取られた指紋データに対応する機能が登録されていない場合や指紋の読み取りが正常に行なわれなかった場合(S59:No)はエラー処理(S61,詳細は後述)を実行する。
図17のステップS56に相当するコピー操作の詳細を表したフロー図を図18に示す。読み取られた指紋データが数字「1」に相当する場合(図17のS55:Yes)、図19(b)のような画面が表示され、選択された機能(コピー)が表示されるとともに設定項目あるいは設定値の入力待ちの状態となる。
この状態で、ユーザAが指紋読取器21hに「1」に相当する人差し指を置いた場合(S71:Yes,S72:Yes)、図19(c)のようにモノクロコピー設定が行なわれる(S73)。設定が行なわれる前に指紋データ更新タイミングであるかどうかを調べてもよい。また、指紋読取器21hに「2」に相当する中指を置いた場合(S74:Yes)、カラーコピー設定が行なわれる(S75)。その他の指を置いた場合(S76:Yes)はその指の指紋データに対応する符号に相当する設定項目あるいは設定値が選択される(S77)。また、読み取られた指紋データに対応する機能が登録されていない場合や指紋の読み取りが正常に行なわれなかった場合(S76:No)はエラー処理(S80,詳細は後述)を実行する。
図19(c)の画面が表示されている状態でスタートボタン21fを押下すると(S78:Yes)、モノクロコピーが実行される(S79)。なお、上述の指紋モード操作1と同様に、設定項目あるいは設定値は複数個の設定が可能で、選択された機能設定および内容の訂正(再入力)も可能である。
なお、上述の指紋操作モード1と同様に、設定項目、あるいは設定値は、次の階層(階層が異なるもの)であれば、複数設定することができる。図19(c)の画面において、スタートボタン21fを押下することなく(S78:No)、次の階層の設定値を指定するために、画面上の「次設定」ボタンを押下すると(S81:Yes)、S82の次階層処理に移行する。次階層処理では、図19(d)の画面表示し、ここで、例えば、「3」に相当する右手薬指の指紋データを入力することで、次階層の設定項目「コピー方式」の設定値として、図9の登録内容に基づき、「2in1」が設され、その時の表示が図19(e)の画面である。この状態でスタートボタン21fを押下することで(S78:Yes)、カラーで2in1によるコピーが実行される(S79)。また、さらに下層の設定項目があり、その設定値を指定したい場合は、スタートボタン21fを押下せずに(S78:No)、「次設定」ボタンを押下すると共に次の指紋データを入力することで(S81:Yes,S82)、上記と同様にさらに下層の設定値が設定される。従って、スタートボタン21fが押下されるまで、複数の指紋データを順に読み取らせることで、S78,S81,S82の処理が繰り返され、複数の設定値の組み合わせによるコピーを自由に指定することができる。
なお、コピー機能が選択され、他の設定値の入力が行われることなくスタートボタン21fが押下された場合等の処理は、上記の指紋モード操作1と同様である。
図20を用いて、図14のステップS31,図15のステップS46,図17のステップS61,および図18のステップS80に相当するエラー処理について説明する。まず、指紋の読み取りが正しく行なわれなかったことを表す拒否音がスピーカ21jから送出される(S91)。表示部22にその旨を表示してもよい。その後、操作部21のキー操作が行なわれた場合(S92:Yes)は、操作されたキーに応じた処理が行なわれる(S93)。これにより、指紋の読み取り精度が低下するなどして、指紋の読み取りができず、操作途中で指紋による操作が不可能な状態になった場合でも、操作パネルによる入力に切り替えて設定を継続でき、最初から操作し直す必要がなく、操作性が向上する。
そして、図6(b)あるいは図8のような指紋データ記憶領域の当該ユーザのエラー回数を更新する(S94)。エラー回数のカウントは図6(b),図8のようにユーザの指単位で記憶してもよいし(読み取られた指紋データに最も類似しているが判定基準を満たしていない指)、指毎ではなくユーザ単位で記憶してもよい。ユーザ単位で記憶する場合は、全ての指の指紋データを更新させる必要がある。
そして、エラー回数が例えば、5回のような所定の回数を上回る場合(S95:Yes)、更新タイミングフラグ「0」を「1」にセットする(S96)。ここで、セットされる更新タイミングフラグに基づいて、図14におけるS23,24、および図17におけるS53、S54の処理が実行され、ユーザに対して指紋データの更新が必要であることを報知することができる。
(複合機システム)
複合機10の指紋データ登録を端末装置30で行なう構成としてもよい。図21は、端末装置30の電気的構成を示すブロック図である。CPU31、ワークメモリ32aを備えるRAM32、各種プログラムを記憶するROM33、記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)34、バスライン35、入出力部(図中では「I/O」と表示)36、CD−ROMドライブ39および通信ネットワーク50に接続するための通信インターフェース(図中では「通信I/F」と表示)40等を備えたパーソナルコンピュータ(あるいはワークステーション)として構成される。
HDD34やCD−ROMドライブ39は、インターフェース(I/F)44、49を介してバスライン35に接続されている。HDD34は、端末装置30の基本ソフトウェアとなるOS34a、指紋データ登録の機能を実現する指紋読取プログラム34b、通信ネットワーク50上の機器(複合機10等)との通信を行なうための通信プログラム34c、指紋データ等を格納するデータベース34d等が記憶されている。入出力部36には、キーボードあるいはマウス等からなる入力部37、LCDあるいはCRTからなる表示部38、本発明の端末装置用読取手段である指紋読取器41が接続されている。
端末装置30では、指紋データの読み取り,登録,操作モードの設定,登録された指紋データおよび設定された操作モードの複合機10への配信が行なわれる。指紋データの読み取り,登録方法は図3と同様、操作モードの設定については図12と同様であるため、ここでの説明は割愛する。
本発明の登録手段により登録された内容を保持するデータベース34dには図6,図8のようなユーザ毎の指紋データが記憶される。また、図8のような符号情報に指紋データを対応させる場合、複合機10には図9のような、機能あるいは設定項目あるいは設定値に対応して符号情報を割り当てた情報が予め記憶されている。これらデータは複合機10の機種毎に分けられて記憶される構成としてもよい。
端末装置30からデータベース34dの記憶内容を複合機10に送信することが可能である。表示部38の表示画面にしたがって、送信先の複合機(複合機名,ネットワークアドレス等),送信内容(指紋データ,操作モード,符号情報の割り当て)を指定する。図22は、複合機10に指紋データを送る例である。「送信」ボタンをクリックすると、指定されたデータがデータベース34dから読み出され、複合機10に送られる。複合機10では送られてきたデータをメモリ16に格納する。
また、端末装置30は、複合機10のメモリ16の記憶内容(指紋データ,操作モード,符号情報の割り当て)を取得することもできる。図22の画面で「受信」ボタンをクリックすると、複合機10から指定されたデータを受信する。受信したデータは一旦ワークメモリ32aに格納され、所定のコマンドを実行することでデータベース34dの該当領域に格納される。複数の複合機が接続されている場合は複合機を指定した上で同様の処理を行なう。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
例えば、指紋データを登録できる機能や、設定項目あるいは設定値は、上記実施形態の内容に限定されるものではなく、様々な機能や設定項目に対応可能である。また、管理者がユーザ毎に、指紋データを登録できる機能や、設定項目(設定値)に制限をかけるような設定ができる構成であってもよい。
また、図16(b),(d)において、表示画面に余裕があれば、指紋データの入力により選択可能な機能や設定項目(設定値)としてどのような機能が登録されているか、また、それはどの指に対応しているか、といったユーザ毎の情報を表示させるように構成されていてもよい。このように構成することで、ユーザが指紋を用いた操作をより行いやすくなる。
さらに、図19の表示画面の例では、次の階層の設定項目(設定値)を指定する場合に、「次設定」ボタンを押下することにより次階層の選択肢を表示させてから、指紋を読み取らせるように構成されていたが、「次設定」ボタンの押下を行うことなく、指定したい符号情報に対応する指紋を連続して読み取らせる構成であってもよい。符号情報を指定する場合、例えば、数字の列やアルファベットの文字列のように、ユーザが覚えやすいものであれば、慣れてくればいちいち画面を確認することなく指紋を読み取らせることも可能となると考えられるため、連続して指紋を読み取らせることで短時間で希望の設定に基づく動作を実行させることができる。
また、操作パネルの構成も図2の構成に限定されるものではなく、基本的に指紋入力のみを受け付ける構成とした場合には、機能選択ボタン21c、テンキー21d、ワンタッチボタン21e等は必ずしも必要ではなくなる。
さらに、上記実施形態においては、符号情報と機能や設定項目(設定値)との対応付けは、複合機10において予め登録されている場合を例として説明したが、これについても、ユーザが対応付けを行えるように構成されていてもよい。
複合機,複合機システムの全体構成を示すブロック図。 操作パネルの構成を示す図。 機能あるいは設定項目、その設定値に対応する指紋データ登録処理を説明するフロー図。 指紋データ登録時の表示画面の一例を示す図。 図4に続く指紋データ登録時の表示画面の一例を示す図。 機能あるいは設定項目、その設定値に対応する指紋データ記憶領域の登録内容の一例を示す図。 符号情報に対応する指紋データを登録する際の表示画面の一例を示す図。 符号情報に対応する指紋データ記憶領域の登録内容の一例を示す図。 機能、設定項目および設定値の階層構造を説明する図。 機能あるいは設定項目、その設定値に対応する指紋データ登録内容の表示画面の一例を示す図。 符号情報に対応する指紋データ登録内容の表示画面の一例を示す図。 モード設定処理について説明するためのフロー図。 モード設定処理時の表示画面の一例を示す図。 機能あるいは設定項目、その設定値に対応する指紋データを用いた操作処理を説明するフロー図。 図14のコピーメニュー処理の詳細を説明するフロー図。 図14の処理実行時の表示画面の一例を示す図。 符号情報に対応する指紋データを用いた操作処理を説明するフロー図。 図17のコピー処理の詳細を説明するフロー図。 図17の処理実行時の表示画面の一例を示す図。 エラー処理の詳細を説明するフロー図。 端末装置の構成を示す図。 端末装置の表示画面の一例を示す図。
符号の説明
10 複合機
11 CPU(呼出手段,指示手段,実行手段,第一判断手段,登録モード移行手段,第二判断手段,操作モード移行手段,タイミング生成手段,更新要求手段,エラー回数記録手段,期間計測手段)
16 メモリ(記憶手段,第一記憶手段,第二記憶手段)
18 通信I/F(情報取得手段)
20 操作パネル
21 操作部(指定手段,登録手段)
21c 機能選択ボタン
21d テンキー
21f スタートボタン(指示手段)
21g ストップボタン
21h 指紋読取器(読取手段)
22 表示部(登録内容表示手段,登録内容確認手段)
30 端末装置
31 CPU
34d データベース(登録手段)
41 指紋読取器(端末装置用読取手段)

Claims (26)

  1. 指紋を読み取る読取手段と、
    一つの指紋に対して、装置が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目、設定値の一つを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記読取手段により読み取られた指紋に対応付けられている前記機能あるいは設定項目、設定値を前記記憶手段から呼び出す呼出手段と、
    前記呼出手段により呼び出された前記機能あるいは設定項目、設定値に基づく動作の実行を指示する指示手段と、
    前記読取手段により複数の前記指紋が連続して読み取られた場合に、前記呼出手段はその読み取られた指紋に対応する前記機能あるいは設定項目、設定値を順次呼び出し、
    前記指示手段による指示がなされた場合、前記指示手段による指示がなされるまでに呼び出された前記機能あるいは設定項目、設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行手段と、
    を備えることを特徴とする複合機。
  2. 前記機能あるいは設定項目、設定値の一つを指定する指定手段と、
    前記読取手段により読み取られた指紋と前記指定手段により指定された機能あるいは設定項目、設定値とを対応付けて前記記憶手段に登録させる登録手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の複合機。
  3. 前記機能として、コピー機能、印刷機能、およびファクシミリ機能を少なくとも備え、
    前記記憶手段には、前記機能毎に異なる指紋が対応付けられて記憶されることを特徴とする請求項1または2に記載の複合機。
  4. 前記機能はその機能を実行する際に参照される階層構造にある一つ以上の設定項目を備え、
    前記登録手段には、前記設定項目の設定値毎に異なる指紋が対応付けられて登録され、
    前記呼出手段は、前記機能が選択された状態で前記読取手段により読み取られた指紋に対応する設定項目の設定値を前記記憶手段から呼び出し、
    前記実行手段は、前記選択されている機能に対して呼び出された設定項目の設定値に対応する動作を実行することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の複合機。
  5. 前記登録手段は、前記機能と当該機能と階層構造にある設定項目、設定値とでは同一の指紋による登録を許可することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の複合機。
  6. 指紋を読み取る読取手段と、
    一つの指紋に対して、符号情報を対応付けて記憶する第一記憶手段と、
    装置が備える機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目の設定値に対応して前記符号情報を割り当て、それを記憶する第二記憶手段と、
    前記読取手段により読み取られた指紋に対応付けられた符号情報を前記第一記憶手段から呼び出すとともに、その符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値を前記第二記憶手段から呼び出す呼出手段と、
    前記呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目の設定値に基づいた動作を実行させる実行手段と、
    を備えることを特徴とする複合機。
  7. 前記符号情報の一つを指定する指定手段と、
    前記読取手段により読み取られた指紋と前記指定手段により指定された符号情報とを対応付けて前記第一記憶手段に登録させる登録手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の複合機。
  8. 前記機能として、コピー機能、印刷機能、およびファクシミリ機能を少なくとも備え、
    前記第一記憶手段には、前記機能毎に異なる符号情報が対応付けられて記憶されることを特徴とする請求項6または7に記載の複合機。
  9. 前記機能はその機能を実行する際に参照される階層構造にある一つ以上の設定項目を備え、
    前記第二記憶手段には、その設定項目の設定値毎に異なる符号情報が対応付けられて記憶され、
    前記呼出手段は、前記機能が選択された状態で、前記読取手段により読み取られた指紋に対応する符号情報を前記第一記憶手段から呼び出すとともに、その符号情報に対応する前記設定項目の設定値を前記第二記憶手段から呼び出し、
    前記実行手段は、前記選択されている機能に対して呼び出された設定項目の設定値に対応する動作を実行することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の複合機。
  10. 前記呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目の設定値に対応する動作の実行を指示する指示手段と、
    前記読取手段により複数の前記指紋が連続して読み取られた場合に、前記呼出手段はその読み取られた指紋に対応する符号情報と、その符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値を順次呼び出し、
    前記指示手段による指示がなされた場合、前記実行手段は、前記指示手段による指示がなされるまでに呼び出された機能あるいは設定項目の設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の複合機。
  11. 前記登録手段は、同一の指紋に対して異なる種別の前記符号情報の登録を許可することを特徴とする請求項6ないし10のいずれか1項に記載の複合機。
  12. 前記読取手段により前記指紋が読み取られ、その指紋に対応する機能あるいは設定項目、設定値が前記記憶手段に登録されている場合に、その登録内容を表示する登録内容表示手段を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の複合機。
  13. 前記読取手段により前記指紋が読み取られ、その指紋に対応する前記符号情報が前記第一記憶手段に登録されている場合、さらにその符号情報に対応する機能、あるいは設定項目、設定値が前記第二記憶手段に登録されている場合に、その登録内容を表示する登録内容表示手段を備えることを特徴とする請求項6ないし11のいずれか1項に記載の複合機。
  14. 管理者を識別するための予め設定されている管理者識別情報が入力されたか否かを判断する第一判断手段と、
    前記第一判断手段により前記管理者識別情報が入力されたと判断された場合に、前記登録手段による登録を受け付ける登録モードに移行する登録モード移行手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の複合機。
  15. 個人を識別するための予め設定されている個人識別情報が入力されたか否かを判断する第二判断手段と、
    前記第二判断手段により前記個人識別情報が入力されたと判断された場合に、前記読取手段により指紋を読み取らせることにより前記呼出手段および前記実行手段による動作を受け付ける操作モードに移行する操作モード移行手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の複合機。
  16. キーあるいはスイッチを含む操作パネルを備え、
    前記操作モードにおいて前記操作パネルを介した入力を受け付けることを特徴とする請求項15に記載の複合機。
  17. 前記指紋に対応付けて前記記憶手段、あるいは前記第一記憶手段に記憶された内容を確認するための登録内容確認手段を備えることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の複合機。
  18. 所定のタイミングを生成するタイミング生成手段と、
    前記タイミング生成手段により生成されたタイミングに基づいて前記登録内容の更新を要求する更新要求手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか1項に記載の複合機。
  19. 前記読取手段による指紋の読み取りが正しく行なわれない回数を記録するエラー回数記録手段を備え、
    前記タイミング生成手段は、前記エラー回数記録手段により記録されたエラー回数が所定の値を上回る場合を前記所定のタイミングとすることを特徴とする請求項18に記載の複合機。
  20. 前記登録手段による指紋の登録がなされてからの期間を計測する期間計測手段を備え、
    前記タイミング生成手段は、前記期間計測手段により計測された期間が所定の値を上回る場合を前記所定のタイミングとすることを特徴とする請求項18または19に記載の複合機。
  21. 複合機と、その複合機にネットワーク接続された端末装置とを含む複合機システムであって、
    前記端末装置は、
    指紋を読み取る端末装置用読取手段と、
    前記端末装置用読取手段により読み取られた一つの指紋に対して、前記複合機が備える一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目、設定値の一つを対応付けて登録する登録手段とを備え、
    前記複合機は、
    前記端末装置から前記登録手段により登録された登録内容を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された登録内容を記憶する記憶手段と、
    前記指紋を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた指紋に対応付けられた前記機能あるいは設定項目、設定値を前記記憶手段から呼び出す呼出手段と、
    前記呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目、設定値に対応する動作の実行を指示する指示手段と、
    前記読取手段により複数の前記指紋が連続して読み取られた場合に、前記呼出手段はその読み取られた指紋に対応する前記機能あるいは設定項目、設定値を順次呼び出し、
    前記指示手段による指示がなされた場合、前記指示手段による指示がなされるまでに前記呼出手段により呼び出された機能あるいは設定項目、設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行手段と、
    を備えることを特徴とする複合機システム。
  22. 複合機と、その複合機にネットワーク接続された端末装置とを含む複合機システムであって、
    前記端末装置は、
    指紋を読み取る端末装置用読取手段と、
    前記端末装置用読取手段により読み取られた一つの指紋に対して、符号情報を対応付けて登録する登録手段とを備え、
    前記複合機は、
    前記端末装置から前記登録手段により登録された登録内容を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された前記登録内容に含まれる符号情報を記憶する第一記憶手段と、
    前記複合機が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目の設定値に対応して前記登録内容に含まれる符号情報と、それに対応する指紋とを割り当て、それを記憶する第二記憶手段と、
    前記指紋を読み取る読取手段と、
    前記読み取られた指紋に対応付けられた符号情報を前記第一記憶手段から呼び出すとともに、その符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値を前記第二記憶手段から呼び出す呼出手段と、
    前記呼出手段により呼び出された符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値に基づいた動作を実行させる実行手段と、
    を備えることを特徴とする複合機システム。
  23. 指紋を取得する取得ステップと、
    一つの指紋に対して、装置が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目、設定値の一つを対応付けて記憶する記憶手段を参照し、前記取得ステップにより取得された指紋に対応付けられている前記機能あるいは設定項目の設定値を呼び出す呼出ステップと、
    前記呼出ステップにより呼び出された前記機能あるいは設定項目の設定値に基づく動作の実行の指示を検出する実行指示検出ステップと、
    前記取得ステップにより複数の前記指紋が連続して取得された場合に、前記呼出ステップにより取得された指紋に対応する機能あるいは設定項目、設定値を順次呼び出させ、
    前記実行指示検出ステップにより指示が検出された場合、前記実行指示検出ステップによる検出がなされるまでに前記呼出ステップにより呼び出された機能あるいは設定項目、設定値の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行ステップと、
    をコンピュータで実行させる、記録媒体に格納されたまたは利用可能な状態におかれたコンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラム。
  24. 前記機能あるいは設定項目、設定値の一つが指定されたことを検出する指定検出ステップと、
    前記取得ステップにより取得された指紋と前記指定検出ステップにより検出された機能あるいは設定項目、設定値とを対応付けて前記記憶手段に登録させる登録ステップと、
    をコンピュータで実行させる、記録媒体に格納されたまたは利用可能な状態におかれたコンピュータ読み取り可能な請求項23に記載のコンピュータプログラム。
  25. 指紋を取得する取得ステップと、
    一つの指紋に対して、符号情報を対応付けて記憶する第一記憶手段と、装置が備える機能のうちの一つの機能あるいは当該機能を実行する際に参照される設定項目、設定値に対応して前記符号情報が割り当てられて、それを記憶する第二記憶手段とを参照し、
    前記取得ステップにより取得された指紋に対応付けられている符号情報を第一記憶手段から呼び出すとともに、その符号情報に対応する機能あるいは設定項目の設定値を第二記憶手段から呼び出す呼出ステップと、
    前記呼出ステップにより呼び出された機能あるいは設定項目の設定値に基づく動作の実行の指示を検出する実行指示検出ステップと、
    前記実行指示検出ステップにより指示が検出された場合、前記実行指示検出ステップによる検出がなされるまでに前記呼出ステップにより呼び出された機能あるいは設定項目の組み合わせに基づいた動作を実行させる実行ステップと、
    をコンピュータで実行させる、記録媒体に格納されたまたは利用可能な状態におかれたコンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラム。
  26. 前記符号情報の一つが指定されたことを検出する指定検出ステップと、
    前記取得ステップにより取得された指紋と前記指定検出ステップにより検出された符号情報とを対応付けて前記第一記憶手段に登録させる登録ステップと、
    をコンピュータで実行させる、記録媒体に格納されたまたは利用可能な状態におかれたコンピュータ読み取り可能な請求項25に記載のコンピュータプログラム。
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