JP7119796B2 - 情報送信装置、情報処理装置、および情報送信プログラム - Google Patents

情報送信装置、情報処理装置、および情報送信プログラム Download PDF

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本発明は、情報送信装置情報処理装置、および情報送信プログラムに関する。
複数のユーザによって共用される情報処理装置において、使い勝手の向上のために、複数の手順からなる一連の操作をパッケージ化して1つの操作で済ます機能を搭載することが考えられている。例えば、ファクシミリ機あるいはファクシミリ機の機能を備えた複合機等において、ファクシミリの送信先の情報や、その送信の付属情報、例えば、文字の細かさ、濃度、原稿の文字/写真の別などの送信の付属情報をパッケージ化して1つの送信情報とし、その送信情報を1つの操作ボタン等の操作子(例えば、タッチパネル上の1つのソフトボタン)に対応づけておき、その操作子を操作すると、その操作子に対応づけられている送信情報に基づいたファクシミリ送信を実行する機能を搭載することが考えられている。
この場合に、パッケージ化された一連の操作からなる1つの操作を使用する権限を誰に与えるかが問題となる。上記のファクシミリ送信を例に挙げると、上記の送信情報を作成して操作子への対応づけを行なったユーザにのみ、その操作子を操作する権限を与えるのか、そのユーザが属するグループ内のユーザに権限を与えるのか、あるいは全てのユーザに開放するのかという点が問題となる。この、どの範囲のユーザに権限を与えるかの設定を、上記の対応づけの操作を行なうユーザの判断のみに委ねると、ユーザに迷いが生じたり対応づけを誤ったりするおそれがある。
ここで、特許文献1には、電子機器の設定値に関し、他の電子機器を使用したユーザについてのユーザ情報の統計値をネットワークを介して受信して、その電子機器の設定値のデフォルト値を変更することが提案されている。
特開2016-029550号公報
本発明は、一連の操作を1つの操作子に対応づける操作において、ユーザの判断のみに委ねた場合に比べて、どの範囲のユーザに使用権限を与えるかを認識しやすい情報送信装置情報処理装置、および情報送信プログラムを提供することを目的とする。
請求項1は、
複数のユーザによって共用されて情報を送信する情報送信装置であって、
1つ以上の宛先情報を含む送信情報に対応づけられた作成ツールであって、該作成ツールによる処理実行の起動を受けて、該作成ツールに対応づけられた送信情報に含まれる宛先情報が示す宛先に情報を送信する送信ツールを作成して、該送信ツールを、該送信ツールの起動を担う該送信ツールごとの操作ボタンに対応づける作成ツールを有し、
前記送信ツールが、使用権限のあるユーザの範囲が複数段階に定義されてなる複数の使用権限範囲の中から該送信ツールごとに対応づけられた1つの使用権限範囲内のユーザにのみ使用させるツールであって、
前記作成ツールが、前記送信ツールの作成にあたり、該送信ツールに対応づける使用権限範囲として推奨される推奨使用権限範囲が存在する場合には該推奨使用権限範囲を特定した提示方式で、作成中の前記送信ツールへの対応づけが可能な使用権限範囲をユーザに提示することを特徴とする情報送信装置である。
請求項2は、前記推奨使用権限範囲の基になる属性情報が対応づけられた宛先を含む宛先表を有することを特徴とする請求項1に記載の情報送信装置である。
請求項3は、
前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
前記宛先表が、複数のユーザによって共用され、使用するユーザに優先的に提示する個人優先提示宛先であることを表わす、各ユーザの個人優先情報が付された宛先を含む共用宛先表であって、
前記作成ツールが、前記個人優先情報を前記属性情報とし、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの個人優先情報が付された第1の宛先が含まれている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置である。
請求項4は、
前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
前記宛先表が、複数のユーザによって共用され、ユーザを区別せずに優先的に提示する共用優先提示宛先であることを表わす共用優先情報が付された宛先を含む共用宛先表であって、
前記作成ツールが、前記共用優先情報を前記属性情報とし、作成中の前記送信ツールに、前記共用優先情報が対応付けられた第2の宛先が対応づけられている場合には、前記第2の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置である。
請求項5は、
前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
前記宛先表が、複数のユーザによって共用され、ユーザを区別せずに優先的に提示する共用優先提示宛先であることを表わす共用優先情報が付された宛先と、使用するユーザに優先的に提示する個人優先提示宛先であることを表わす、各ユーザの個人優先情報が付された宛先とを含む共用宛先表であって、
前記作成ツールが、前記共用優先情報と前記個人優先情報との双方を前記属性情報とし、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの前記個人優先情報が対応付けられた第1の宛先のみが対応づけられている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とし、作成中の前記送信ツールに、前記共用優先情報が対応付けられた第2の宛先のみが対応づけられている場合には、前記第2の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置である。
請求項6は、前記作成ツールは、作成中の前記送信ツールに前記第1の宛先と前記第2の宛先との双方が対応づけられている場合には、前記推奨使用権限範囲を特定しない提示方式とすることを特徴とする請求項5に記載の情報送信装置である。
請求項7は、前記作成ツールは、作成中の前記送信ツールに前記第1の宛先および前記第2の宛先の双方を除く第3の宛先のみが対応付けられている場合には前記推奨使用権限範囲を特定しない提示方式とすることを特徴とする請求項5または6に記載の情報送信装置である。
請求項8は、
前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
複数のユーザによって共用され、前記第2の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを禁止する、各ユーザの推奨範囲制限情報が付された宛先を含む共用宛先表を有し、
前記作成ツールが、前記推奨範囲制限情報を前記属性情報とし、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの前記推奨範囲制限情報が付された宛先が対応づけられている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置である。
請求項9は、
前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
各ユーザの個人宛先表を有し、
前記作成ツールが、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの前記個人宛先表から選んだ宛先が含まれている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置である。
請求項10は、前記作成ツールが、作成中の前記送信ツールへの対応づけが可能な使用権限範囲を、宛先に応じて、宛先によっては推奨使用権限範囲を特定し、あるいは宛先によっては特定しない提示方式で、ユーザに提示することを特徴とする請求項1に記載の情報送信装置である。
請求項11は、
前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
前記作成ツールが、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの宛先のみが含まれている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項10に記載の情報送信装置である。
請求項12は、
前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
前記第2の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを禁止する、複数のユーザに共通の推奨範囲制限情報を有し、
前記作成ツールが、作成中の前記送信ツールに、前記推奨範囲制限情報が付された宛先が含まれている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項10に記載の情報送信装置である。
請求項13は、前記作成ツールが、前記推奨使用権限範囲を含む複数の使用権限範囲を提示し、作成中の前記送信ツールに対応づけられる使用権限範囲が該推奨使用権限範囲以外の使用権限範囲に変更された場合に、警告を発することを特徴とする請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の情報送信装置である。
請求項14は、前記警告が、前記推奨使用権限範囲を作成中の前記送信ツールに対応づけることを推奨する理由の提示を含むことを特徴とする請求項13に記載の情報送信装置。
請求項15は、
複数のユーザによって共用される情報処理装置であって、
ツール処理情報に対応づけられた作成ツールであって、該作成ツールによる処理実行の起動を受けて、該作成ツールに対応づけられたツール処理情報に基づく処理を行なう処理ツールを作成して、該処理ツールを、該処理ツールの起動を担う該処理ツールごとの操作ボタンに対応づける作成ツールを有し、
前記作成ツールによって作成される前記処理ツールが、使用権限のあるユーザの範囲が複数段階に定義されてなる複数の使用権限範囲の中から該処理ツールごとに選択された1つの使用権限範囲内のユーザにのみ使用させるツールであって、
前記作成ツールが、前記処理ツールの作成にあたり、該処理ツールに対応づける使用権限範囲として推奨される推奨使用権限範囲が存在する場合には該推奨使用権限範囲を特定した提示方式で、作成中の前記処理ツールへの対応づけが可能な使用権限範囲をユーザに提示することを特徴とする情報処理装置である。
請求項16は、
演算処理装置内で実行され、該演算処理装置を、複数のユーザによって共用されて情報を送信する情報送信装置として動作させる情報送信プログラムであって、
前記演算処理装置を、
1つ以上の宛先情報を含む送信情報に対応づけられた作成ツールであって、該作成ツールによる処理実行の起動を受けて、該作成ツールに対応づけられた送信情報に含まれる宛先情報が示す宛先に情報を送信する送信ツールを作成して、該送信ツールを、該送信ツールの起動を担う該送信ツールごとの操作ボタンに対応づける作成ツールを有し、
前記送信ツールが、使用権限のあるユーザの範囲が複数段階に定義されてなる複数の使用権限範囲の中から該送信ツールごとに対応づけられた1つの使用権限範囲内のユーザにのみ使用させるツールであって、
前記作成ツールが、前記送信ツールの作成にあたり、該送信ツールに対応づける使用権限範囲として推奨される推奨使用権限範囲が存在する場合には該推奨使用権限範囲を特定した提示方式で、作成中の前記送信ツールへの対応づけが可能な使用権限範囲をユーザに提示する情報送信装置として動作させることを特徴とする情報送信プログラムである
請求項1の情報送信装置請求項15の情報処理装置、および請求項16の情報送信プログラムによれば、一連の操作を1つの操作子に対応づける操作において、ユーザの判断のみに委ねた場合と比べて、どの範囲のユーザに使用権限を与えるかが認識しやすくなる。
請求項2の情報送信装置によれば、属性情報に基づくことにより推奨使用権限範囲の有無が判定される。
請求項3の情報送信装置によれば、個人優先情報に基づくことにより第1の使用権限範囲を推奨使用権限範囲とするか否かが判定される。
請求項4の情報送信装置によれば、共用優先情報に基づくことにより第2の使用権限範囲を推奨使用権限範囲とするか否かが判定される。
請求項5の情報送信装置によれば、共用優先情報と個人優先情報とに基づくことにより第1の使用権限範囲を推奨使用権限範囲とするか第2の使用権限範囲を推奨使用権限範囲とするかが判定される。
請求項6の情報送信装置および請求項7の情報送信装置によれば、共用優先情報と個人優先情報に基づくことにより、推奨使用権限範囲が存在しないことが判定される。
請求項8の情報送信装置によれば、作成中の送信ツールの作成者であるユーザの推奨範囲制限情報に基づくことにより、第1の使用権限範囲を推奨使用権限範囲とするか否かが判定される。
請求項9の情報送信装置によれば、宛先を個人宛先表から選んだ否かで、第1の使用権限範囲を推奨使用権限範囲とするか否かが判定される。
請求項10の情報送信装置によれば、宛先に基づくことにより、属性情報に基づくよりもさらに直接的に推奨使用権限範囲の有無が判定される。
請求項11の情報送信装置によれば、送信ツールの作成者であるユーザの宛先のみが対応づけられているか否かにより第1の使用権限範囲を推奨使用権限範囲とするか否かが判定される。
請求項12の情報送信装置によれば、複数のユーザに共通の推奨範囲制限情報が付された宛先か否かにより第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とするか否かが判定される。
請求項13の情報送信装置によれば、推奨使用権限範囲以外の使用権限範囲に変更された場合に警告を発すると、推奨使用権限範囲を単に提示するよりも強く、ユーザに注意を喚起することができる。
請求項14の情報送信装置によれば、推奨の理由を提示することで、使用権限範囲の誤選択がさらに抑制される。
複合機の外観を示した模式図である。 UIのタッチパネル上に表示されるホーム画面を示した図である。 複合機内の認証情報格納部のデータ構造を例示した図である。 複合機内に格納された、ファックス送信用の宛先リストである共通宛先表のデータ構造を示した図である。 個人宛先表を併用した場合における共通宛先表のデータ構造を示した図である。 個人宛先表のデータ構造を示した図である。 共通宛先表のみを使うか、あるいは個人宛先表を併用するかを選択する画面操作を示した図である。 プリセット登録格納部のデータ構造を示した図である。 ワンタッチアプリ格納部のデータ構造を示した図である。 ファックス処理の上流部分のフローチャートを示した図である。 図10に続く、ファックス処理の中流の一部分のフローチャートを示した図である。 図10に続く、ファックス処理の中流の、図11とは別の一部分のフローチャートを示した図である。 図11および図12に続く、ファックス処理の下流の一部分のフローチャートを示した図である。 図11および図12に続く、ファックス処理の下流の、図13とは異なる一部分のフローチャートを示した図である。 ファックス送信処理の画面操作の手順の一例を示した図である。 宛先表を参照してワンタッチ登録を行なう際の画面操作の上流部分の手順を示した図である。 宛先表を参照してワンタッチ登録を行なう際の画面操作の中流部分の手順を示した図である。 宛先表を参照してワンタッチ登録を行なう際の画面操作の下流部分の手順を示した図である。 「個人お気に入り」と「共有お気に入り」との切換え操作を示した図である。 ワンタッチアプリ登録の際に推奨した「パーソナル」あるいは「パブリック」をユーザが変更しようとしている場面における画面操作を示した図である。 宛先表を参照して複数の宛先を含むワンタッチアプリを登録する場合の画面操作の中流部分の手順を示した図である。 宛先表を参照して複数の宛先を含むワンタッチアプリを登録する場合の画面操作の下流部分の手順を示した図である。 プリセット登録時の画面操作を示した図である。 登録されているプリセットを利用したワンタッチアプリを登録する場面の画面操作の前半部分の手順を示した図である。 登録されているプリセットを利用したワンタッチアプリを登録する場面の画面操作の後半部分の手順を示した図である。 宛先表切換えの画面操作を示した図である。 「個人お気に入り」を優先させたときの、図11に示した処理フローに代わる処理フローを示した図である。 「個人宛先表」を優先させたときの、図12に示した処理フローに代わる処理フローを示した図である。 「個人お気に入り」よりも「共有お気に入り」を優先させたときの、図11に示した処理フローに代わる処理フローを示した図である。 「個人宛先表」よりも「共有お気に入り」を優先させたときの、図12に示した処理フローに代わる処理フローを示した図である。 登録可能な場合のみ登録を認めるという考え方に基づく、未認証時のワンタッチアプリ登録の処理フローを示した図である。 図31のステップS105で表示される通知画面を示した図である。 図31のステップS106で表示される問合せ画面を示した図である。 認証を促すという考え方に基づく、ワンタッチアプリ登録の処理フローを示した図である。 図34のステップS108で表示される通知画面を示した図である。 図34のステップS110で表示される通知画面を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、複合機の外観を示した模式図である。この複合機100は、本発明の情報送信装置の一実施形態に相当するとともに、本発明の情報処理装置の一実施形態に相当する。
この複合機100は、プリンタとしての機能、コピー機としての機能、スキャナとしての機能、ファックスの送受信機能、スキャナで読み取って得た画像データを添付ファイルとしてEメールで送信する機能など、複合的な様々な機能を有する装置である。また、この複合機100は後処理装置110を備えている。この後処理装置110では、プリント出力された複数枚の用紙をホッチキス止めしたり、用紙にパンチ穴を空けたりなど、プリント後の後処理が行われる。
この複合機100には、UI(ユーザインタフェース)120が備えられている。このUI120には、タッチパネル121や、キーボード122およびホームボタン123などからなる複数の押ボタンが含まれている。
また、この複合機100には、ICカードリーダ130が備えられている。この複合機100は、ユーザ認証機能を有する。各ユーザは、認証用のICカード(不図示)を携行していて、この複合機100を使おうとするときには、自分のICカードをこのICカードリーダ130に翳す。すると、ICカードリーダ130がそのICカードを読み取り、複合機100では、そのユーザがこの複合機100を使用する権限のあるユーザであることの認証処理が行われる。ただし、この複合機100は、一部の機能については、認証なしでも使用することができるように設定されている。
なお、認証処理は、ICカードを用いる認証処理に限られるものではなく、パスワードの入力、指紋認証等、どのような認証処理であってもよい。ここでは、ICカードを使った認証処理を行なうものとして説明する。
図2は、UIのタッチパネル上に表示されるホーム画面を示した図である。ここで、図2(A)は、認証前のホーム画面であり、図2(B)は、認証後のホーム画面である。
図2(A)に示す認証前のホーム画面には、「コピー」ボタンと「ファックス」ボタンが示されている。「コピー」ボタンを押すとコピーの処理に移行し、「ファックス」ボタンを押すと、ファックス送信処理に移行する。すなわち、この複合機100は、コピーとファックス送信については、認証処理を経ずに誰でも使用することができるように設定されている。ただし、未認証の状態におけるコピーあるいはファックス送信については、いくつかの制限が設けられている。以下の説明に関連する制限については、その都度、説明する。
一方、図2(B)に示す認証後のホーム画面には、認証前から表示されていた「コピー」ボタンと「ファックス」ボタンに加え、その他の様々なボタンも表示されている。ここでは、個々のボタンの説明は省略し、本実施形態の説明に必要なボタンについては、その都度説明する。
この図2(B)のホーム画面には、スクロールバーSが示されている。このスクロールバーSは、この画面をスクロールするとさらに異なるボタンが画面上に現れることを意味している。
図3は、複合機内の認証情報格納部のデータ構造を例示した図である。
複合機100内には、ユーザ認証に必要な認証情報を格納しておく認証情報格納部が設けられている。ここには、各ユーザの、氏名、メールアドレス、ファックス番号、および所属が記録されている。この認証情報は、この複合機100の管理者により、不図示のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略記する)から複合機100に予めダウンロードされる。また、この複合機100の稼働後においても、管理者のPCから、あるいは、管理者によるタッチパネル121の操作によって、追加、削除等が可能である。
以下では、この複合機100のファックス送信機能を取り上げて説明する。なお、以下では、煩雑さを避けるために、複合機100のユーザは、ユーザAと、ユーザBと、ユーザCとの3名のみであるとして説明する。
図4は、複合機内に格納された、ファックス送信用の宛先リストである共通宛先表のデータ構造を示した図である。
本実施形態におけるファックス送信用の宛先表の持ち方のモードとしては、共通宛先表のみを用いるモードと、共通宛先表に加え、ユーザ個人ごとの個人宛先表を用いるモードとがある。いずれのモードを採用するかは、複合機100の導入の際の初期設定で決定される。
この図4は、図6を参照して説明する個人宛先表を用いずに共通宛先表のみを用いるモードにおける共通宛先表である。個人宛先表を用いるモードであっても共通宛先表も併用されるが、個人宛先表を用いる場合における共通宛先表については、図5を参照して後述する。
図4に示す共通宛先表は、本発明にいう共用宛先表の一例に相当する。
図4に示す共通宛先表には、「共有お気に入り」、「Aお気に入り」、「Bお気に入り」、「Cお気に入り」が設定されている。この共通宛先表には、多数の宛先が登録されている。このため、この共通宛先表を順に見ていって、ファックス送信しようとしている宛先を探し出すのは大変である。そこで、この複合機100では、「お気に入り」を設定することができるようになっている。この複合機100では、タッチパネル121上に「お気に入り」に登録されている宛先のみからなる宛先リストを表示することができる。ファックス送信の頻度の高い宛先を「お気に入り」に登録しておくことにより、目的の宛先を比較的容易に探し出すことができる。
この「お気に入り」のうちの「共有お気に入り」は、ユーザを問わず、かつ、未認証であっても参照することができるお気に入りの宛先リストである。この「共有お気に入り」は、本発明にいう共用優先情報の一例に相当し、この「共有お気に入り」内の宛先は、本発明にいう共用優先提示宛先の一例に相当する。
また、「Aお気に入り」は、認証したユーザがユーザAであったときに「お気に入り」として参照することができる宛先リストである。「Bお気に入り」および「Cお気に入り」についても同様である。これら「Aお気に入り」、「Bお気に入り」および「Cお気に入り」は本発明にいう、各ユーザの個人優先情報の一例に相当し、これら「Aお気に入り」内の宛先、「Bお気に入り」内の宛先、および「Cお気に入り」内の宛先の各々は、個人優先提示宛先の一例に相当する。
ただし、これらの「お気に入り」の宛先リストに登録されている宛先であっても、以下に説明する「公開制限」の宛先リストに登録されている宛先については、「公開制限」の方が優先となり、参照出来ない場合がある。
この図4に示す共通宛先表には、上記の各種の「お気に入り」のほか、「共有公開制限」、「A公開制限」、「B公開制限」、「C公開制限」が設定されている。
「共有公開制限」は、未認証時には参照させない宛先のリストである。図2(A)に示したように、ファックス送信機能は、未認証の状態で誰もが使うことができる。これは、例えば外部からの来訪者であっても使うことができることを意味している。そのような外部の人には宛先として登録してあることを知られたくない場合に、その宛先がこの「共有公開制限」の宛先リストに登録される。この「共有公開制限」の宛先リストに登録されている宛先は、未認証の状態では参照されないが、認証後であれば、ユーザを問わず参照することができる。
また、「A公開制限」は、ユーザAが認証したときにのみ、この共通宛先表内の宛先の一部として参照することができ、未認証の状態や、他のユーザB,Cが認証したときには参照させない宛先のリストである。例えば、ユーザAが、社内でも一部の人しか知らない秘密のプロジェクトに参加していて、この複合機100を使う権限のあるユーザであっても、自分(ユーザA)以外に知られたくない宛先などが、この「A公開制限」の宛先リストに登録される。「B公開制限」や「C公開制限」も同様である。
なお、この図4では、図面表現上、例えば「共有お気に入り」のファイルにはどの宛先が含まれているか、「共有公開制限」のファイルにはどの宛先が含まれているか等を、人間の目に見える形式で示しているが、例えば電子すかしの技術を適用して、必要なユーザ以外にはどのファイルにどの宛先が含まれているかが分からないように構成してもよい。図5以下の宛先表についても同様である。
図5は、個人宛先表を併用した場合における共通宛先表のデータ構造を示した図である。
この図5に示す共通宛先表も、本発明にいう共用宛先表の一例に相当する。
この図5に示す共通宛先表には、「共有お気に入り」と「共有公開制限」の宛先リストが含まれている。これら「共有お気に入り」および「共有公開制限」は、図4を参照して説明した共通宛先表における「共有お気に入り」および「共有公開制限」とそれぞれ同じ意味を持つ宛先リストである。すなわち、この共通宛先表は、基本的には未認証のゲストユーザであっても参照することができる。ただし、未認証の場合は、「共有公開制限」に登録されている宛先については、参照することができない。認証後は、どのユーザであっても、この共通宛先表内の全ての宛先を参照することができる。
図6は、個人宛先表のデータ構造を示した図である。ここには、ユーザAの個人宛先表が例示されている。他のユーザB,Cについても、これと同様な、各ユーザごとの個人宛先表が存在する。
この図6に示す個人宛先表には、「Aお気に入り」が設定されている。ユーザAは、認証後、この個人宛先表内の全ての宛先を参照することができる。ただし、ユーザAは、認証後であっても、他のユーザB,Cの個人宛先表については参照することはできない。ユーザAは、認証後において宛先表を参照するにあたり、切換え操作により、ユーザAの「個人宛先表」と図5に示した「共通宛先表」のいずれをも参照することができる。また、ユーザAは、「Aお気に入り」と「共有お気に入り」についても、切換え操作により、いずれをも参照することができる。この点については、図26を参照して後述する。
なお、個人宛先表には、「公開制限」のリストは存在しない。この個人宛先表自体がユーザAのみが参照できる宛先リストだからである。
図7は、共通宛先表のみを使うか、あるいは個人宛先表を併用するかを選択する画面操作を示した図である。
この画面操作は、複合機100を導入して使い始める前に行われる操作であり、共通宛先表のみを使うかあるいは個人宛先表を併用するかを一旦選択すると、特別にリセットしない限り、その選択した宛先表モードがこの複合機100のライフに亘りずっと有効となる。
ここでは、この複合機100の管理者による認証の後のホーム画面上の「デバイス」ボタンを押す(図7(1))。すると、タッチパネル(図1に示すタッチパネル121)の画面上に、「宛先表」、「日時」、「バージョン」の欄が現れる(図7(2))。その画面上の「宛先表」の欄を押すと、「共通」と「個人」の選択肢の画面がポップアップ表示される(図7(3))。「共通」は、個人宛先表を併用しない、図4を参照して説明した「共通宛先表」を用いるモードを意味し、「個人」は、図5を参照して説明した「共通宛先表」と、図6を参照して説明した「個人宛先表」とを併用するモードを意味している。「共通」と「個人」のいずれかを選択して(図7(4)に示す例では「共通」を選択している)、ホームボタン(図1に示すホームボタン122)を押すと、その選択が有効となる。なお、ここでは分かり易さのため、タッチパネル上での画面操作を示したが、管理者のPCからリモートで選択することも可能である。
このようにして、宛先表のモードを選択した後、その選択したモードの宛先表にファックス送信の宛先を登録する。この登録は、複合機100の導入時には管理者のPCから初期設定としての宛先リストがダウンロードされる。その後の宛先の追加、削除等は、タッチパネルの画面操作により行われる。この画面操作は、認証後のホーム画面上の「アドレスブック」を押すことにより開始される。ここでは、宛先の登録、削除等についての、これ以上の説明は省略する。
図8は、プリセット登録格納部のデータ構造を示した図である。
この複合機100には、ファックス送信の宛先(同報送信の場合は複数の宛先)と、ファックス送信の付属情報(ここでは、「原稿種類」、「解像度」および「濃度」)をセットにし、そのセットに名前とアイコンを付して登録しておくという、プリセット登録機能が設けられている。このプリセット登録機能を使って設定されたプリセットは、複合機100内の、この図8に示すプリセット登録格納部に登録される。このプリセットは、ユーザごとに分かれている。この図8に示す例では、ユーザAのプリセットとして、「A社図面送信」と「B社文書送信」の2つのプリセットが登録されている。ここで、「B社文書送信」には、2か所の送信先に同報送信されるように、2つの宛先が登録されている。ここでは図示を省略しているが、ユーザAだけでなく、ユーザごとにプリセットを登録しておくことができる。このプリセット登録については、図23および図24を参照して後述する。
図9は、ワンタッチアプリ格納部のデータ構造を示した図である。
「ワンタッチアプリ」は、図8を参照して説明した「プリセット」と同様に、ファックス送信の宛先と付属情報とを対応づけ、名前とアイコンを付して登録された1種のアプリケーションである。「プリセット」との相違点は、後述する図18(11)に示す「A社図面送信」のように、ホーム画面上にアイコン(ボタン)を表示することにある。複合機100にファックス送信用の原稿をセットして、ホーム画面上に表示されたワンタッチアプリ用のアイコン(ボタン)を押すと、そのアイコン(ボタン)のワンタッチアプリに登録されている宛先に向けて、そのワンタッチアプリに登録されている付属情報に従ったファックス送信が直ちに実行される。このワンタッチアプリは、ユーザごとに登録される。また、全てのユーザに共有されるワンタッチアプリもある。ここでは、ユーザごとに登録されるワンタッチアプリを「パーソナル」と称し、全てのユーザに共有されるワンタッチアプリを「パブリック」と称する。これら「パーソナル」および「パブリック」は、本発明にいう「使用権限範囲」の各例に相当する。そして、「パーソナル」は、本発明にいう第1の使用権限範囲の一例に相当し、「パブリック」は、本発明にいう第2の使用権限範囲の一例に相当する。
また、本実施形態におけるワンタッチアプリは、本発明にいう送信ツールの一例、および本発明にいう処理ツールの一例に相当する。また、本実施形態におけるホーム画面上のワンタッチアプリのアイコン(ボタン)は、本発明にいう操作子の一例に相当する。そして、図9に示す、各1列の情報は、ワンタッチアプリのアイコン(ボタン)を押すと、その1列に情報に従ってファックス送信が行われる情報であり、本発明にいう送信情報の一例に相当する。また、それら各1列の情報は、ワンタッチアプリのアイコン(ボタン)を押すと、ファックス送信という処理を行なうツールが起動し、そのツールがその1列に情報に従って送信という処理を行なうものであり、したがって、それら各1列の情報は、本発明にいうツール処理情報の一例にも相当する。
以下、「ファックス」ボタンの押下から始まる一連の処理について説明する。ここでは、本実施形態の特徴である「ワンタッチアプリ」の登録の場面を中心に説明する。以下において説明する、ユーザ操作にしたがってワンタッチアプリを作成する手段は、本発明にいう作成ツールの一例に相当する。
ここで、このワンタッチアプリを登録するにあたっては、特定のユーザ(ここではユーザAとする)の認証後にのみ、ホーム画面上にアイコン(ボタン)を表示する(ここでは、これを「パーソナル」と称する)か、未認証および認証後を問わずにホーム画面上に常に表示する(ここでは、これを「パブリック」と称する)か、が問題となる。ワンタッチアプリを「パーソナル」として登録するか「パブリック」として登録するかは、そのワンタッチアプリを登録しようとしているユーザの判断に委ねられる。ただし、ユーザの判断のみに委ねるとユーザに迷いやミスが生じるおそれもある。「パーソナル」として登録すべきワンタッチアプリが誤って「パブリック」として登録されると、機密漏洩等につながるおそれがある。また、これとは逆に、「パブリック」として登録すべきワンタッチアプリが誤って「パーソナル」として登録されると、全員の便宜のためにと思って登録したワンタッチアプリが、登録した本人(例えばユーザA)のホーム画面上にしかアイコン(ボタン)が現れず、他のユーザの役に立たないことになる。しかも、登録した本人(ユーザA)のホーム画面上にはアイコン(ボタン)が現れているため、誤って「パーソナル」として登録したことに気づきにくいおそれがある。
そこで、本実施形態では、ユーザによる登録時の迷いやミスを減らすために、登録しようとしているワンタッチアプリには「パーソナル」と「パブリック」のいずれが適しているかを、以下に説明する様々な条件から推測し、登録しようとしているユーザに向けて「パーソナル」または「パブリック」のいずれかを推奨することとしている。ただし、条件によっては、いずれも推奨できない場合もある。以下、具体的に説明する。
図10は、ファックス処理の上流部分のフローチャートを示した図である。
また、図11、図12は、図10に続く、ファックス処理の中流の各一部分のフローチャートを示した図である。
さらに、図13および図14は、図11および図12に続く、ファックス処理の下流の各一部分のフローチャートを示した図である。
ここでは、図10に示すように、先ずは、認証処理が行われる(ステップS01)。なお、未認証のまま行われるファックス処理については、後述する。この認証処理は、図1に示す複合機100のICカードリーダ130に自分(ここでは、ユーザAとする)のICカードを翳すことにより行われる。すると、タッチパネル上のホーム画面が、未認証時のホーム画面(図2(A)参照)から認証後のホーム画面(図2(B)参照)に移行する。
次に、この認証後のホーム画面上で「ファックス」ボタンが押下される(ステップS02)。すると、ファックス送信の処理が開始される。本実施形態の特徴は、ステップS03以降の、ワンタッチアプリを登録する「ワンタッチ登録」の処理にある。ただし、ファックス送信処理の中の最もベーシックな処理は、図10では「他のファックス処理」の1つに位置づけられている、宛先を入力してその宛先にファックス送信を行なう処理である。そこで、ここでは、先ずは、その最もベーシックな処理について説明する。
図15は、ファックス送信処理の画面操作の手順の一例を示した図である。
図15(1)に示したホーム画面上で「ファックス」ボタンを押す。すると図15(2)に示す、宛先や付属情報の入力画面が表示される。そこで、テンキー122(図1参照)を押して、ファックス番号(宛先)を入力する。その入力された宛先は、図15(3)に示すように、宛先入力欄に表示される。複数の宛先を入力するときは、1つの宛先を入力したときに宛先入力欄に表示される「次宛先」ボタンを押してから、テンキーを使って次の宛先を入力する。なお、この画面上の、宛先入力欄の直ぐ右側にあるボタンは、宛先表(図4~図6参照)を参照するときに押す「宛先表」ボタンである。宛先表の参照方法については後述する。
付属情報(原稿種類、解像度、濃度)は、標準的な値(文字、標準、ふつう)がプリセットされている。これを変更するには、変更したい付属情報の欄をタッチする。すると、その欄についての選択肢がポップアップ表示される。図15(4)には、濃度の欄について、「うすい」、「ふつう」、「濃い」の選択肢からなる画面がポップアップ表示されている。ここに示す例では「濃い」がタッチ(選択)され、図15(5)には、濃度の欄が「ふつう」から「濃い」に変更されている。
複合機100のファックス送信の原稿をセットし、上記のようにして宛先の入力および付属情報の設定を行った後、「送信」ボタンを押す。すると、その入力された宛先に向けて、設定された付属情報に従って調整されたファックスの送信が行われる。
図16,図17,および図18は、宛先表を参照してワンタッチ登録を行なう際の画面操作の、それぞれ上流部分、中流部分、および下流部分の手順を示した図である。図10に示したフローチャートとの関係では、図17(8)の画面上で「ワンタッチ登録」ボタンを押すことが、図10のステップS03に相当する。図16~図18とフローチャートとの間の、「ワンタッチ登録」ボタンの押下以外の対応づけについては、図16~図18の画面操作について説明した後に説明する。
ここでは、先ず、認証後のホーム画面上の「ファックス」ボタンを押す(図16(1))。すると、図16(2)に示す、宛先や付属情報の入力画面が表示される。ここまでは、図15(1),(2)と同じである。ここでは、次に、「宛先表」ボタンを押す。すると、宛先表の画面(図16(3))が表示される。この画面上には、「Aお気に入り」と「すべて」のタブが表示されている。「Aお気に入り」のタブを開いた画面上には、その「お気に入り」の宛先が並んだ画面が表示される。また、「すべて」のタブを押すと、宛先表内の全ての宛先(ただし、前述の「公開制限」の例外がある)が並んだ画面が表示される。ただし、「Aお気に入り」のタブを開いた画面であっても、「すべて」のタブを開いた画面であっても、その画面上に表示しきれない宛先は、スクロール操作により、その画面上に現れる。
ここでは、図4を参照して説明した、「共通宛先表」のみを用いるモードが選択されているものとする(図7参照)。この場合、「宛先表」ボタンを押したときに画面上に最初に表示されるのは「すべて」ではなく「お気に入り」の宛先である。ここではユーザAが認証されていることから、図4に示した共通宛先表中の「Aお気に入り」の宛先が最初に表示される。また、「すべて」のタブを押したときに表示されるのは、図4の共通宛先表中の全ての宛先(ユーザB,Cの「公開制限」を除く)である。
ここで、図4に示す「共通宛先表」には、認証したユーザAの「Aお気に入り」のほか、「共有お気に入り」が存在する。
図19は、「Aお気に入り」と「共有お気に入り」との切換え操作を示した図である。
「Aお気に入り」のタブが開いている画面上で、その「Aお気に入り」のタブをタッチする。すると、「個人」と「共有」の選択肢がポップアップ表示される。このポップアップ画面中の「個人」をタッチすれば、そのユーザ(ここではユーザA)のお気に入りである「Aお気に入り」の宛先が表示され、「共有」をタッチすれば、「共有お気に入り」の宛先が表示される。
図16に戻って説明を続ける。
図16(3)には、「Aお気に入り」の宛先が表示されている。この画面上で「A社○○」をタッチすると、宛先入力欄に「A社○○」が表示される(図16(4))。宛先を追加するときは、「宛先表」ボタンを再度押して、次の宛先を選択する。ここでは、宛先として「A社○○」のみを選択したものとして、説明を先に進める。図17(5)には、「解像度」の欄がタッチされた結果の、「標準」と「きれい」の選択肢からなるポップアップ画面が表示されている。ここでは、「きれい」が」タッチされ、「濃度」が「きれい」に変更されている(図17(6))。
この段階で「送信」ボタンを押すと、「A社○○」を宛先とするファックスが送信される。ただし、ここでは、「送信」ボタンを押すのではなく、画面をスクロールする(図17(7))。すると、画面の下部に、「プリセット登録」ボタンと「ワンタッチ登録」ボタンが表示される。ここでは、「ワンタッチ登録」ボタンを押す(図10のステップS03参照)。「プリセット登録」については後述する。
なお、図15は、図1に示すテンキー122を操作して宛先を直接に入力して「送信」ボタンを押した例であるが、「送信」ボタンを押さずに、図15(5)の画面でスクロール操作をすると、図17(8)と同様に「プリセット登録」ボタンと「ワンタッチ登録」ボタンが画面上に現れ、「プリセット登録」や「ワンタッチ登録」に進むことができる。
ただし、ここでは、図16を参照して説明を開始した、宛先表を参照して宛先を入力する例について、説明を続ける。
「ワンタッチ登録」ボタンを押すと、図18(9)に示すワンタッチ登録画面が表示される。このワンタッチ登録画面上には、「ワンタッチ名」入力欄および「アイコン」ボタンaのほか、キーボードkが表示されている。ここでは、キーボードのキーをタッチしてワンタッチ名(ここでは「A社図面送信」)が入力される。また、「アイコン」ボタンを押すと、図示は省略するがアイコン一覧が表示され、その一覧の中から好みのアイコンをタッチするとそのアイコンが選択される。ここでは、図18(11)に示す、「A社図面送信」の名前が付されたアイコンが選択されたものとする。
このようにして、ワンタッチ名を入力してアイコンを選択した後、「次へ」ボタンを押す。すると、図18(10)に示す、「パーソナル」と「パブリック」の選択画面が表示される。ここでは、「パーソナル」が強調表示されている。この強調表示により「パーソナル」を推奨することが示されている。また、この画面上には、「パーソナル」を推奨する理由として、「Aさんのお気に入りの宛先なので、「パーソナル」を推奨します」の文言が表示されている。なお、この理由の文言は、「パーソナル」を推奨するに至った経緯によって変更される。「パブリック」を推奨する場合、あるいは後述すように「パーソナル」も「パブリック」も推奨しない場合の理由についても、同様である。
この段階で、「実行」ボタンを押す。すると、ユーザAの認証後のホーム画面に戻るとともに、そのホーム画面上に、ワンタッチ名「A社図面送信」のアイコン(ボタン)が表示される(図18(11))。
この処理の流れを、図10以降のフローチャート上で追うと、以下の通りとなる。
前述の通り、図17(8)の画面上での「ワンタッチ登録」の押下は、図10のフローチャートのステップS03に相当する。今回のワンタッチ登録の宛先は、「Aお気に入り」の中から選択した宛先なので、ステップS04~ステップS08(これらのステップについては後述する)のいずれにも該当しなければ全てNo.の向きに進み、図11のステップS21に至る。今回は、ユーザAのお気に入りの宛先の中から選んだので、このステップS21はYes.であって、次にステップS22に進む。今回は、共有のお気に入りではないので、このステップS22はNo.に進み、「パーソナル」が推奨される(ステップS23)。
この段階で「実行」ボタンを押す(図18(10)、図13のステップS41)。すると、ステップS47に進み、「パーソナル」のワンタッチアプリとして登録される。
図20は、ワンタッチアプリ登録の際に推奨した「パーソナル」あるいは「パブリック」をユーザが変更しようとしている場面における画面操作を示した図である。
図20(1)では、図18(10)と同様、「パーソナル」が推奨されていて、その推奨の理由が表示されている。ここでは、この画面上で「パブリック」をタッチしたものとする。すると、図20(2)に示すように、「パブリックに変更するとセキュリティ上の問題が発生する可能性があります。変更しますか?」という注意喚起の言葉と、「はい」、「いいえ」の各ボタンが表示されている。
この図20(2)の画面上で「はい」ボタンを押すと、「パブリック」が強調表示された画面が表示され(図20(3))、「実行」ボタンを押すと、ワンタッチアプリが登録される(図20(5))。この場合、ワンタッチアプリのアイコン(ボタン)は、認証後のユーザAのホーム画面だけでなく、未認証のホーム画面、および認証後の全てのユーザのホーム画面上に表示される。
一方、図20(2)の画面上で「いいえ」ボタンを押すと、図20(4)に示す画面、すなわち、図20(1)と同じく、「パーソナル」が強調表示された画面が表示される。
この図20(4)の画面上で「実行」ボタンを押すと、「パーソナル」のワンタッチアプリが登録される(図20(5))。この場合におけるワンタッチアプリのアイコン(ボタン)は、前述の通り、認証後のユーザAのホーム画面にのみ表示される。
この図20の処理の流れをフローチャート上で追うと、以下の通りとなる。
図13のステップS41で「実行」ボタンの押下が確認されないまま、変更操作がなされる(ステップS42)。すると、この変更操作を受けて、図20(2)に示すような警告の画面を表示する(ステップS43)。その図20(2)の画面上で「はい」ボタンが押されると、ユーザによる変更の意志と判断し(ステップS44)、「実行」ボタンの押下により(ステップS45)、「パブリック」としてのワンタッチアプリが登録される(ステップS47)。
一方、図20(2)の画面上で「いいえ」ボタンが押されると、変更の意志がないものと判断し(ステップS44)、「実行」ボタンの押下により(ステップS46)、「パーソナル」としてのワンタッチアプリが登録される(ステップS47)。
なお、図20は、「パーソナル」が推奨されている場面で「パブリック」に変更しようとしたときの画面の推移を示した図であるが、逆の場合も同様である。「パブリック」が推奨される場合は、「パブリック」が強調表示され、「パブリック」を推奨する理由として、例えば、「全てのユーザに開放されている宛先なので、パブリックを推奨します。」という理由が表示される。そして、これを「パーソナル」に変更しようとすると、「パーソナルに変更するとAさん以外のユーザは使えなくなります。変更しますか?」という警告文と、「はい」、「いいえ」の各ボタンが表示される。その後の画面の推移も、図20と同様である。
次に、複数の宛先を含むワンタッチアプリの登録の際の画面操作の例を説明する。
図21,図22は、宛先表を参照して複数の宛先を含むワンタッチアプリを登録する場合の画面操作の、それぞれ中流部分および下流部分の手順を示した図である。複数の宛先を選択にあたっても、先ずは1つの宛先を選択するため、画面操作の上流部分は、1つの宛先を選択する図16と同一である。
図16では、「Aお気に入り」(図4参照)の中から「A社○○」という宛先が選択されている。図16では、図16(2)の段階で「宛先表」ボタンが押されたが、複数の宛先を選択するには、図16(4)の段階で再度「宛先表」ボタンが押される。すると、宛先表が再度表示される。図21(1)は、このようにして宛先表を再度表示させ、「Aお気に入り」のタブ(図16(3)参照)をタッチし、図19を参照して説明した操作により「共有お気に入り」のタブに変更した後の画面である。ここでは、「共有お気に入り」の宛先の中から「D社□□さん」の欄をタッチする。すると、図21(6)に示すように、宛先入力欄が2段に表示され、その2段の宛先入力欄に、先に選択されていた「A社○○」に加え、「D社□□さん」が表示される。ここでは、この段階で画面をスクロールし(図21(7))、「ワンタッチ登録」ボタンを押す(図21(8))。すると、図22(9)に示すワンタッチ登録画面が表示され、この画面上で、ワンタッチ名の入力とアイコンの選択を行なう。ここでは、ワンタッチ名として「営業本部A社営業」が入力され、アイコンとして、図22(12)に示す、「営業本部A社営業」の名前が付されたアイコンが選択されたものとする。そして、ワンタッチ名の入力とアイコンの選択を行なった後、この図22(9)の画面上の「次へ」ボタンを押す。
すると、図22(10)に示すように、「パーソナル」と「パブリック」が、いずれも強調表示されることなく、表示される。これは、すなわち、「パーソナル」も「パブリック」も推奨されていないことを意味している。また、この図22(10)の画面上には、「パーソナル」および「パブリック」のいずれも推奨しないことの理由として、「Aさんのお気に入りの宛先と共有のお気に入りの宛先とのとの両方が含まれているので、いずれも推奨しません。いずれかを選択してください。」が表示される。ここでは、2つの宛先のうち「A社○○」は、「パーソナル」を推奨すべき「Aお気に入り」の宛先であり、「D社□□さん」は、「パブリック」を推奨すべき「共有お気に入り」の宛先である。ここには、このように、「パーソナル」を推奨すべき宛先と「パブリック」を推奨すべき宛先とが混在しているため、「パーソナル」と「パブリック」にいずれも推奨しない、としているのである。
この場合は、ユーザの判断により、「パーソナル」と「パブリック」のうちのいずれか一方が選択される。図22(11)では、「パブリック」が選択されている。「パーソナル」と「パブリック」のうちのいずれか一方を選択して「実行」ボタンを押すと、図22(12)に示すように、ホーム画面上に、今回作成したワンタッチアプリのアイコン(ボタン)が表示される。ここでは、「パブリック」が選択されているため、このアイコン(ボタン)は、未認証のホーム画面、および認証後の全てのユーザのホーム画面に表示される。
図22(10)に示した、「パーソナル」と「パブリック」にいずれも推奨しない判定に至る過程をフローチャートで追うと、以下の通りとなる。
ここでは、宛先に「Aお気に入り」の宛先である「A社○○」が含まれているため、図11のステップS21では、個人お気に入り宛先あり、と判定されて、ステップS22に進む。また、宛先に「D社□□さん」が含まれているため、ステップS22でも、共有お気に入り宛先あり、と判定されてステップS26に進む。このステップS26の「予測値なし」は、「パーソナル」と「パブリック」のいずれをも推奨しないことを意味していて、図22(10)の画面が表示される。
ここで、図15を参照して説明した、宛先をテンキー122(図1参照)の操作で入力して「ワンタッチ登録」ボタンを押した場合について説明する。テンキーから入力した宛先が宛先表には存在しない新たな宛先の場合も、図10から始まるフローチャートを追っていくと分かるように、ステップS26に到達する。すなわち、テンキーから新たな宛先が入力された場合は、「パーソナル」と「パブリック」のいずれも推奨しようがなく、図22(10)と同様、「パーソナル」と「パブリック」のいずれも強調表示されていない画面が表示される。ただし、その画面上に表示される理由は、例えば、「新たな宛先なのでいずれも推奨しません。いずれかを選択してください。」となる。ただし、既に宛先表に存在する宛先と同じ宛先がテンキーから入力される場合も有り得る。その場合は、図21から始まるフローチャートにしたがって、「パーソナル」、「パブリック」、あるいは「予測値なし」のいずれかに判定される。
次に、図8にデータ構造を示したプリセットを利用したワンタッチアプリの登録について説明する。
ここでは先ず、プリセットを登録する場面について説明する。
図23は、プリセット登録時の画面操作を示した図である。
図23(1)は、画面操作により、図17(8)あるいは図21(8)にまで進んだ状態の画面を示している。この図23(1)の画面上の「プリセット登録」ボタンを押すと、「登録」と「読み込み」の選択肢からなる画面がポップアップ表示される。ここでは、「登録」をタッチする。すると、図23(2)に示す、プリセット登録用の画面が表示される。この画面上では、図18(9)に示したワンタッチ登録のときと同様にして、プリセット名の入力とアイコンの選択が行われる。ここでは、プリセット名として「A社図面送信」が入力される。また、アイコンは、図2(3)の画面上に「A社図面送信」の文字と対応付けられて示されている星印が選択される。そして、プリセット名の入力とアイコンの選択を行なった後、「実行」ボタンを押す。すると、図23(3)に示す、プリセット登録がなされたことの通知画面が表示される。この図23(3)の画面には、今回プリセット登録された「A社図面送信」がアイコンとともに強調表示され、さらに、これよりも先に登録されていた「B社文書送信」がアイコンとともに表示されている(図8を併せて参照)。このプリセット登録は、ユーザごとに行われる。この図23(3)の画面上に表示されているのは、ユーザAに対応づけられて登録されているプリセットである。
次に、ホームボタン(図1に示すホームボタン123)を押す。するとタッチパネル上の表示がホーム画面(ここでは、ユーザAの認証後のホーム画面)に戻る。
図24,図25は、登録されているプリセットを利用したワンタッチアプリを登録する場面の画面操作の前半部分および後半部分の手順を示した図である。
ここでは、ユーザAの認証の後、図15(1)に示したように「ファックス」ボタンを押す。すると、図15(2)の画面に移行し、その画面上での宛先の入力や宛先表の参照を行わないまま画面をスクロールして、図24(1)に示すような「プリセット登録」ボタンを表示させる。
そして、その「プリセット登録」ボタンをタッチし、表示されたポップアップ画面上の「読み込み」をタッチする。すると、ユーザA用のプリセット一覧が表示される(図24(2))。その一覧から、目的のプリセット(ここでは、「B社文書送信」)を選択する。すると、ファックス送信の画面に戻る。そこで、スクロールにより、もう一度「プリセット登録」ボタンと「ワンタッチ登録」ボタンを表示させる。
なお、この段階、すなわち、ファックス送信の画面に戻った段階で複合機100に原稿をセットして「送信」ボタンを押すと、プリセット登録を利用して選択した宛先である「B社文書送信」の宛先に向けてファックスが送信される。
ただし、ここでは、プリセットを利用してワンタッチアプリを登録するのが目的であるから、「送信」ボタンは押さずに、「プリセット登録」ボタンと「ワンタッチ登録」ボタンを表示させた後、今度は「ワンタッチ登録」ボタンを押す。すると、図25(4)に示すワンタッチ登録画面が表示される。この図25(4)のワンタッチ登録画面では、初期設定として、ワンタッチ名の欄にプリセット名「B社文書送信」が入力されており、また、アイコンについても、プリセットのアイコンが選択されている。ただし、この段階でワンタッチ名あるいはアイコンを変更することも可能である。
図25(6)の画面上の「次へ」ボタンを押すと、図25(7)に示す、「パーソナル」と「パブリック」の選択画面が表示される。ここでは、強調表示により、「パーソナル」が推奨されていることが示されている。また、この画面上には、「パーソナル」を推奨する理由として、「プリセット登録されている宛先ですので、パーソナルを推奨します。」の文言が表示されている。そして、そのまま「実行」ボタンを押すと、ユーザAのホーム画面上に「B社文書送信」のアイコン(ボタン)が表示される。
この画面の推移は、図10に示すフローチャートの、ステップS05でYes.に進み、ステップS09で「パーソナル」を推奨する処理に対応している。
なお、これまでの説明は、宛先表として、図4に示す共通宛先表を採用したモードについての説明である。図5に示した共通宛先表と図6に示した個人宛先表を併用するモードを採用した複合機の場合、宛先表を切り換え必要がある。
図26は、宛先表切換えの画面操作を示した図である。
個人宛先表を併用するモードが選択されている複合機において「宛先表」ボタンを押すと、先ずは、今回の認証のユーザ(ここではユーザA)の個人宛先表(図6参照)の宛先が表示される。この宛先表の画面上には、図26(A)に示すように、「Aお気に入り」のタブと「Aすべて」のタブがある。
ここで、図26(A)の画面上の「宛先表」の欄をタッチすると、「個人」と「共通」の選択肢からなる画面がポップアップ表示される。そのポップアップ画面上の「共有」をタッチすると、図26(B)に示すような、「共有お気に入り」のタブと「共通すべて」のタブの宛先表が表示される。この図26(B)に示される宛先表は、図5に示した共通宛先表に登録されている宛先である。
個人宛先表を併用するモードが選択されている複合機の場合も、このようにして、必要に応じて宛先表を切り換えながら、宛先を選択し、ワンタッチアプリとして登録することができる。
これまで説明してきたワンタッチアプリの登録の各例を踏まえ、以下では、図10~図14のフローチャートについて説明する。
図10のステップS01では、認証処理が行われる。ここでは、ユーザAの認証が行われたものとする。認証により、未認証のホーム画面が認証後のホーム画面に変更される(図2参照)。
なお、ユーザAがこの複合機を使い終えたら、UI120上の不図示の「終了」ボタンを押す。すると、認証が解除されて未認証のホーム画面に戻る。あるいは、ボタン操作が行われないまま一定時間が経過したときも、未認証のホーム画面に戻る。
認証後のホーム画面上で「ファックス」ボタンが押される(ステップS02)。すると、ファックスの処理が開始される。そして上述したようにして宛先を入力あるいは選択し付属情報を調整して、「ワンタッチ登録」ボタンを押す。すると、ワンタッチアプリの登録の処理が開始される。
ここでは先ず、ワンタッチ登録用に入力あるいは選択された宛先が、本人(ここではユーザA)自身の宛先のみであるか否かが判定される(ステップS04)。この判定は、図3に示した認証情報格納部を参照することにより行われる。そして、本人の宛先のみの場合は、「パーソナル」が推奨される(ステップS09)。
今回登録しようとしているワンタッチアプリに本人の宛先が含まれていないか、あるいは本人の宛先のほか他の宛先も含まれているときは、次に、プリセット登録を利用してのワンタッチアプリの登録か否かが判定される(ステップS05)。
プリセット登録を利用している場合は、ステップS09に進み、「パーソナル」が推奨される。プリセットはユーザごとに区分けされて登録され、そのユーザにとって重要な宛先と考えられるため、ここでは「パーソナル」を推奨することとしている。
ただし、本実施形態からは外れるが、ユーザごとのプリセット登録とともに共有のプリセット登録を可能なシステムとしてもよい。共有のプリセットは、ユーザ全員で共用することを前提として登録したプリセットであるため、共有のプリセットを利用してのワンタッチアプリの登録では、「パブリック」が推奨となる。
本実施形態に戻り、図10についてさらに説明を続ける。
ステップS05において、プリセット登録を利用していないと判定されると、次に、この複合機100が個人宛先表(図6参照)を利用するモードに設定されているか否かが判定される(ステップS06)。この複合機100が、個人宛先表を使用しないモード、すなわち、図4に示した共通宛先表を使用するモードに設定されているときは、ステップS07に進む。
このステップS07では、個人(ここではユーザA)の公開制限のリストに載っている宛先が含まれているか否かが判定される。個人の公開制限のリストに載っている宛先が含まれているときは、ステップS09に進み、「パーソナル」が推奨される。また、個人の公開制限のリストに載っている宛先が含まれていなくても、共有の公開制限のリストに載っている宛先が含まれているときも(ステップS08)、ステップS09に進み、「パーソナル」が推奨される。
個人の公開制限のリストに載っている宛先が存在せず、かつ、共有の公開制限のリストにも載っている宛先も存在しないときは、図11のステップS21に進む。この図11では、個人のお気に入りの宛先が存在するか否か(ステップS21)、および、共有のお気に入りの宛先が存在するか否か(ステップS22,S24)が判定される。前述の通り、個人のお気に入りの宛先が存在し(ステップS21)、共有のお気に入りの宛先が存在しないときは(ステップS22)、ステップS23に進んで「パーソナル」が推奨される。
また、個人のお気に入りの宛先が存在し(ステップS21)、それと同時に、共有のお気に入りの宛先も存在するときは(ステップS22)、ステップS26に進んで、「パーソナル」および「パブリック」のいずれをも推奨しない「予測値なし」とされる(図22(10)参照)。
一方、個人のお気に入りの宛先が存在せず(ステップS21)、共有のお気に入りの宛先が存在するときは(ステップS24)、ステップS25に進んで、「パブリック」が推奨される。
さらに、個人のお気に入りの宛先が存在せず(ステップS21)、共有のお気に入りの宛先も存在しないときは(ステップS24)、ステップS26に進んで、「予測値なし」とされる。なお、テンキー123を使って全く新たな宛先を入力したときは、ステップS21→ステップS24→ステップS26と進むことになる。
「パーソナル」あるいは「パブリック」が推奨されるときは、次に、図13の処理フローに進む。この図13の処理フロ―は、図19を参照して説明済みであるため、ここでの重複説明は省略する。
図13の処理フローが終了すると、図10のステップS02に戻り、認証後のホーム画面となる。前述の通り、不図示の「終了」ボタンを押すと認証が解除され、未認証のホーム画面となる。
図11のフローで「予測値なし」(ステップS26)に到達したときは、次に図14の処理に移る。ここでは、図22を参照して説明した通り、ユーザにより、「パーソナル」か「パブリック」かのいずれか一方が選択される(ステップS51)。そして、「実行」ボタンが押されると(ステップS52)、ワンタッチアプリが登録される(ステップS53)。ワンタッチアプリ登録後は、図10のステップS02に戻り、認証後のホーム画面となる。
図10のステップS06において、この複合機100が個人宛先表を併用するモードに設定されていると判定されると、ステップS10に進み、今回登録しようとしているワンタッチアプリに、図5に示した共通宛先表中の「共有公開制限」のリストに載っている宛先が含まれているか否かが判定される。
「共有公開制限」のリストに載っている宛先が含まれているときは、ステップS11に進み、「パーソナル」が推奨となる。
一方、「共有公開制限」のリストに載っている宛先が含まれていないときは、図12のステップS31に進む。ここでは、今回登録しようとしているワンタッチアプリの宛先に個人宛先表(図6参照)から選んだ宛先が含まれているか否かが判定される。個人宛先表から選んだ宛先が含まれているとステップS32に進み、共有のお気に入りの宛先(図5参照)が含まれているか否かが判定される。個人宛先表から選んだ宛先が含まれていて(ステップS31)共有のお気に入りの宛先が含まれていない(ステップS32)ときは、ステップS33に進み、「パーソナル」が推奨となる。個人宛先表から選んだ宛先が含まれていて(ステップS31)、さらに共有のお気に入りの宛先も含まれている(ステップS32)ときは、ステップS36に進み、「パーソナル」および「パブリック」にいずれをも推奨しない「予測値なし」とされる。また、ステップS31において個人宛先表から選んだ宛先が含まれていないと判定されたときは、ステップS34に進み、共有のお気に入りの宛先が含まれているか否かが判定される。個人宛先表から選んだ宛先が含まれていなくて、共有のお気に入りの宛先が含まれているときは、ステップS35に進み、「パブリック」が推奨となる。さらに、個人宛先表から選んだ宛先が含まれていなくて、共有のお気に入りの宛先も含まれていときは、ステップS36に進み、「予測値なし」となる。
「パーソナル」あるいは「パブリック」が推奨されるときは、図13の処理フローに移る。一方、「予測値なし」の場合は、図14の処理フローに移る。図13,図14の処理フローについては説明済みであり、重複説明は省略する。
ここまで説明してきた実施形態の場合、図11の処理フローに示すように、「個人お気に入り」と「共有お気に入り」を対等に取り扱い、「個人お気に入り」の宛先と「共有お気に入り」の宛先との双方が含まれているときは「予測値なし」としている。また、図12の処理フローについても同様であり、「個人宛先表」と「共有お気に入り」とを対等に取り扱い、「個人宛先表」から選択した宛先と「共有お気に入り」の宛先との双方が含まれているときは「予測値なし」としている。
ただし、秘密漏洩の防止に重点を置く場合は、以下のように、「個人お気に入り」あるいは「個人宛先表」を優先させてもよい。
図27は、「個人お気に入り」を優先させたときの、図11に示した処理フローに代わる処理フローを示した図である。
ここでは、「個人お気に入り」の宛先が含まれているときは(ステップS61)、「共有お気に入り」の宛先が含まれているか否かにかかわらずに、「パーソナル」が推奨される(ステップS62)。「個人お気に入り」の宛先が含まれていないときはステップS63に進み、「共有お気に入り」の宛先が含まれているか否かが判定される。「共有お気に入り」の宛先が含まれているときは、「パブリック」が推奨され(ステップS64)、「共有お気に入り」の宛先も含まれていないときは、「予測値なし」とされる(ステップS65)。
また、図28は、「個人宛先表」を優先させたときの、図12の示した処理フローに代わる処理フローを示した図である。
ここでは、「個人宛先表」から選択した宛先が含まれているときは(ステップS71)、「共有お気に入り」の宛先が含まれているか否かにかかわらずに、「パーソナル」が推奨される(ステップS72)。「個人宛先表」から選択した宛先が含まれていないときはステップS73に進み、「共有お気に入り」の宛先が含まれているか否かが判定される。「共有お気に入り」の宛先が含まれているときは、「パブリック」が推奨され(ステップS74)、「共有お気に入り」の宛先も含まれていないときは、「予測値なし」とされる(ステップS75)。
あるいは、ユーザ全員で共用する場面を増やすという考え方も有り得る。その場合は、「個人お気に入り」あるいは「個人宛先表」よりも「共有お気に入り」を優先させてもよい。
図29は、「個人お気に入り」よりも「共有お気に入り」を優先させたときの、図11に示した処理フローに代わる処理フローを示した図である。
ここでは、「共有お気に入り」の宛先が含まれているときは(ステップS81)、「個人お気に入り」の宛先が含まれているか否かにかかわらずに、「パブリック」が推奨される(ステップS82)。「共有お気に入り」の宛先が含まれていないときはステップS83に進み、「個人お気に入り」の宛先が含まれているか否かが判定される。「個人お気に入り」の宛先が含まれているときは、「パーソナル」が推奨され(ステップS84)、「個人お気に入り」の宛先も含まれていないときは、「予測値なし」とされる(ステップS85)。
また、図30は、「個人宛先表」よりも「共有お気に入り」を優先させたときの、図12に示した処理フローに代わる処理フローを示した図である。
ここでは、「共有お気に入り」の宛先が含まれているときは(ステップS91)、「個人宛先表」から選択した宛先が含まれているか否かにかかわらずに、「パブリック」が推奨される(ステップS92)。「共有お気に入り」の宛先が含まれていないときはステップS93に進み、「個人宛先表」から選択した宛先が含まれているか否かが判定される。「個人宛先表」から選択した宛先が含まれているときは、「パーソナル」が推奨され(ステップS94)、「個人宛先表」から選択した宛先も含まれていないときは、「予測値なし」とされる(ステップS95)。
以上で、認証を行なった場合の処理についての説明を終了し、次に、ワンタッチアプリを未認証のまま登録しようとする場面について説明する。
ここでは、未認証時のワンタッチアプリの登録に関し、3通り例示する。
その1つは、ワンタッチアプリの登録は、認証後においてのみ許可することとし、未認証のままでは、登録不可とする考え方である。この考え方の場合、例えば図17(8)に示す「ワンタッチ登録」ボタンは、認証前においてはブランクとすることで、ワンタッチ登録の処理を不能とする。また、本実施形態では共有のプリセットの設定はなく、したがって、本実施形態の場合は、未認証の段階では「プリセット登録」についてもブランクとする。
また、未認証時のワンタッチアプリの登録に関する2つ目の考え方は、未認証であっても登録しても差し支えないワンタッチアプリのみ、未認証での登録を認める、という考え方である。
図31は、この2つ目の、登録可能な場合のみ登録を認めるという考え方に基づく、未認証時のワンタッチアプリ登録の処理フローを示した図である。
ここでは先ず、認証処理を行なうことなく「ファックス」ボタンが押下される(ステップS101)。そして、宛先等の入力あるいは選択を経た後、「ワンタッチ登録」ボタンが押下される(ステップS102)。すると、ここでは、全てのユーザに関して調べ、いずれかのユーザが認証した後の場面であれば、「パーソナル」を推奨することになるか否か(ステップS103)、あるいは、いずれかのユーザに関し、「予測値なし」となるか否か(ステップS104)が、判定される。
そして、「パーソナル」として推奨すべきユーザが存在するか、あるいは、「予測値なし」とすべきユーザが存在する場合は、ステップS105に進み、登録不可であることを通知する。
図32は、図31のステップS105で表示される通知画面を示した図である。この画面上には、「この宛先は、未認証のままではワンタッチアプリの登録はできません。認証後に試みてください。」と表示されている。「確認」ボタンを押すか、あるいは予め定められた時間だけ表示した後は、未認証のホーム画面に戻る。
図31に戻って説明を続ける。
どのユーザの認証後であったとしても「パーソナル」を推奨する場面は存在せず(ステップS103)、「予測値なし」とする場面も存在しない(ステップS104)場合は、ステップS106に進み、「パブリック」として登録するか否かの問合せ画面を表示する。
図33は、図31のステップS106で表示される問合せ画面を示した図である。
この問合せ画面上には、「この宛先は、パブリックであれば登録可能です。パブリックとして登録しますか?」の問合せと、「登録する」と「登録しない」のボタンが表示されている。「登録する」ボタンを押すと(ステップS107)、パブリックのワンタッチアプリが登録されて(ステップS108)、未認証のホーム画面に戻る。一方、「登録しない」ボタンを押すと(ステップS107)、ワンタッチアプリの登録は行わずに、未認証のホーム画面に戻る。
なお、この図31に示す処理フローでは、「予測値なし」(ステップS104)の場合、ステップS105に進み登録不可としているが、これに代わり、「予測値なし」の場合もステップS106に進み、パブリックとして登録するか否かをユーザの判断に委ねてもよい。
未認証時のワンタッチアプリの登録に関する3つ目の考え方は、認証を促すというものである。
図34は、この3つ目の、認証を促すという考え方に基づく、ワンタッチアプリ登録の処理フローを示した図である。
この図34の処理フローのステップS101~S104は、図31に示した処理フローのステップS101~S104と各々同一であり、説明は省略する。
ステップS108では、図31のステップS105と同様、登録不可であるという通知がなされるが、ここでは、それと同時に、認証が促される。
図35は、図34のステップS108で表示される通知画面を示した図である。
この通知画面上には、「この宛先は、未認証のままではワンタッチアプリの登録はできません。」の通知と、「認証に進みますか?」の問合せと、「はい」、「いいえ」の各ボタンが表示される。
「はい」ボタンを押すと(ステップS109)、図34のステップS113に進み、認証待ちの状態となる。ステップS113以降の処理については、後述する。「いいえ」ボタンを押すと、ワンタッチアプリの登録は行わずに、未認証のホーム画面に戻る。
どのユーザについても、「パーソナル」とも「予測値なし」とも一致せず(ステップS103,S104)「パブリック」を推奨する場合は、ステップS110に進み、「パブリック」のみが選択可能であることの通知と、認証を促すメッセージが表示される。
図36は、図34のステップS110で表示される通知画面を示した図である。
この通知画面上には、「この宛先は、パブリックであればワンタッチアプリの登録が可能です。パブリックとして登録しますか?プライベートとして登録するときは認証後に変更してください。」というメッセージが表示され、さらに、「登録」、「認証」、「キャンセル」の各ボタンが表示されている。「登録」ボタンを押すと(ステップS111)、「パブリック」のワンタッチアプリが登録されて(ステップS112)、未認証のホーム画面に戻る。また、「認証」ボタンを押すと、ステップS113に進む。さらに、「キャンセル」ボタンを押すと、ワンタッチアプリの登録は行わずに、未認証のホーム画面に戻る。
ステップS113において認証が行われると、入力あるいは選択されている宛先を、その認証したユーザ(例えばユーザA)の宛先表等に照らし、「パーソナル」、「パブリック」、あるいは「予測値なし」が判定される(ステップS114)。そして、その判定結果に応じて(ステップS115)、「パーソナル」を推奨するのであれば、「パーソナル」を推奨する画面(図18(10)参照)が表示され、「パブリック」を推奨するのであれば、「パブリック」を推奨する画面が表示され、「予測値なし」であれば、「パーソナル」および「パブリック」のいずれも推奨しない画面(図22(10)参照)が表示される。その後の推移は、前述したとおりである。
ここでは、未認証時におけるワンタッチアプリの登録に関して3通りの例を示したが、それら3通りの例のいずれを採用するかは、複合機の設計思想に委ねられる。あるいは、個別の複合機の設置時にユーザにどれかを選択させる構成としてもよい。
なお、上記の実施形態では、本発明にいう「複数の使用権限範囲」の一例として、「パーソナル」と「パブリック」との2段階の使用権限範囲を採用しているが、例えば、上記の「パーソナル」と「パブリック」との間に、中間的な使用権限範囲を設定してもよい。例えば、未認証のユーザと、認証されたユーザとを区別した使用権限範囲を設定してもよい。あるいは、ユーザ(「パーソナル」)と、社員全員(「パブリック」)との中間に、そのユーザが属する組織上のグループを1つの使用権限範囲としてもよい。ユーザ本人のみからなる使用権限範囲(本発明にいう第1の使用権限範囲)以外に2つ以上の使用権限範囲が設定されている場合、本発明にいう第2の使用権限範囲としては、それら2つ以上の使用権限範囲のいずれを採用してもよい。
また、上記の実施形態では、ワンタッチアプリに関し、ファックス送信を例に挙げて説明したが、ワンタッチアプリは、ファックス送信に限られるものではなく、例えばスキャナで原稿をスキャンして画像データを得て、その画像データを、直接にPCに送信したり、その画像データを添付ファイルとしてEメール送信したりなど、様々な送信の場面に適用することができる。また、このワンタッチアプリは、情報の送信を伴う場面に限られるものでもない。例えば、原稿をスキャンしてプリントするコピー機能にも適用することができる。例えば、コピー枚数、画像濃度の調整、さらにはガマット変換(色変換)マトリックスの選択、階調補正テーブルの選択など、コピーに関する様々な条件をパッケージにしてワンタッチアプリとして登録してもよい。
さらに、ここでは、図1に示す複合機100を例に挙げて説明したが、本発明は、複合機にのみ適用されるのではなく、例えば、共用のPCやその他共用の様々な機器に広く適用することができる。
100 複合機
110 後処理装置
120 UI(ユーザインタフェース)
121 タッチパネル
122 テンキー
123 ホームボタン
130 ICカードリーダ
a アイコン
k キーボード
s スクロールバー

Claims (16)

  1. 複数のユーザによって共用されて情報を送信する情報送信装置であって、
    1つ以上の宛先情報を含む送信情報に対応づけられた作成ツールであって、該作成ツールによる処理実行の起動を受けて、該作成ツールに対応づけられた送信情報に含まれる宛先情報が示す宛先に情報を送信する送信ツールを作成して、該送信ツールを、該送信ツールの起動を担う該送信ツールごとの操作ボタンに対応づける作成ツールを有し、
    前記送信ツールが、使用権限のあるユーザの範囲が複数段階に定義されてなる複数の使用権限範囲の中から該送信ツールごとに対応づけられた1つの使用権限範囲内のユーザにのみ使用させるツールであって、
    前記作成ツールが、前記送信ツールの作成にあたり、該送信ツールに対応づける使用権限範囲として推奨される推奨使用権限範囲が存在する場合には該推奨使用権限範囲を特定した提示方式で、作成中の前記送信ツールへの対応づけが可能な使用権限範囲をユーザに提示することを特徴とする情報送信装置。
  2. 前記推奨使用権限範囲の基になる属性情報が対応づけられた宛先を含む宛先表を有することを特徴とする請求項1に記載の情報送信装置。
  3. 前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
    前記宛先表が、複数のユーザによって共用され、使用するユーザに優先的に提示する個人優先提示宛先であることを表わす、各ユーザの個人優先情報が付された宛先を含む共用宛先表であって、
    前記作成ツールが、前記個人優先情報を前記属性情報とし、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの個人優先情報が付された第1の宛先が含まれている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置。
  4. 前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
    前記宛先表が、複数のユーザによって共用され、ユーザを区別せずに優先的に提示する共用優先提示宛先であることを表わす共用優先情報が付された宛先を含む共用宛先表であって、
    前記作成ツールが、前記共用優先情報を前記属性情報とし、作成中の前記送信ツールに、前記共用優先情報が対応付けられた第2の宛先が対応づけられている場合には、前記第2の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置。
  5. 前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
    前記宛先表が、複数のユーザによって共用され、ユーザを区別せずに優先的に提示する共用優先提示宛先であることを表わす共用優先情報が付された宛先と、使用するユーザに優先的に提示する個人優先提示宛先であることを表わす、各ユーザの個人優先情報が付された宛先とを含む共用宛先表であって、
    前記作成ツールが、前記共用優先情報と前記個人優先情報との双方を前記属性情報とし、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの前記個人優先情報が対応付けられた第1の宛先のみが対応づけられている場合には、前記第1の
    使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とし、作成中の前記送信ツールに、前記共用優先情報が対応付けられた第2の宛先のみが対応づけられている場合には、前記第2の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置。
  6. 前記作成ツールは、作成中の前記送信ツールに前記第1の宛先と前記第2の宛先との双方が対応づけられている場合には、前記推奨使用権限範囲を特定しない提示方式とすることを特徴とする請求項5に記載の情報送信装置。
  7. 前記作成ツールは、作成中の前記送信ツールに前記第1の宛先および前記第2の宛先の双方を除く第3の宛先のみが対応付けられている場合には前記推奨使用権限範囲を特定しない提示方式とすることを特徴とする請求項5または6に記載の情報送信装置。
  8. 前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
    複数のユーザによって共用され、前記第2の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを禁止する、各ユーザの推奨範囲制限情報が付された宛先を含む共用宛先表を有し、
    前記作成ツールが、前記推奨範囲制限情報を前記属性情報とし、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの前記推奨範囲制限情報が付された宛先が対応づけられている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置。
  9. 前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
    各ユーザの個人宛先表を有し、
    前記作成ツールが、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの前記個人宛先表から選んだ宛先が含まれている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項2に記載の情報送信装置。
  10. 前記作成ツールが、作成中の前記送信ツールへの対応づけが可能な使用権限範囲を、宛先に応じて、宛先によっては推奨使用権限範囲を特定し、あるいは宛先によっては特定しない提示方式で、ユーザに提示することを特徴とする請求項1に記載の情報送信装置。
  11. 前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
    前記作成ツールが、作成中の前記送信ツールに、該作成中の前記送信ツールの作成者であるユーザの宛先のみが含まれている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項10に記載の情報送信装置。
  12. 前記複数の使用権限範囲が、送信ツールを作成した作成ユーザにのみ使用権限を与える第1の使用権限範囲と、該作成ユーザに限らずに使用権限を与える第2の使用権限範囲とを含み、
    前記第2の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを禁止する、複数のユーザに共通の推奨範囲制限情報を有し、
    前記作成ツールが、作成中の前記送信ツールに、前記推奨範囲制限情報が付された宛先が含まれている場合には、前記第1の使用権限範囲を前記推奨使用権限範囲とすることを特徴とする請求項10に記載の情報送信装置。
  13. 前記作成ツールが、前記推奨使用権限範囲を含む複数の使用権限範囲を提示し、作成中の前記送信ツールに対応づけられる使用権限範囲が該推奨使用権限範囲以外の使用権限範囲に変更された場合に、警告を発することを特徴とする請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の情報送信装置。
  14. 前記警告が、前記推奨使用権限範囲を作成中の前記送信ツールに対応づけることを推奨する理由の提示を含むことを特徴とする請求項13に記載の情報送信装置。
  15. 複数のユーザによって共用される情報処理装置であって、
    ツール処理情報に対応づけられた作成ツールであって、該作成ツールによる処理実行の起動を受けて、該作成ツールに対応づけられたツール処理情報に基づく処理を行なう処理ツールを作成して、該処理ツールを、該処理ツールの起動を担う該処理ツールごとの操作ボタンに対応づける作成ツールを有し、
    前記作成ツールによって作成される前記処理ツールが、使用権限のあるユーザの範囲が複数段階に定義されてなる複数の使用権限範囲の中から該処理ツールごとに選択された1つの使用権限範囲内のユーザにのみ使用させるツールであって、
    前記作成ツールが、前記処理ツールの作成にあたり、該処理ツールに対応づける使用権限範囲として推奨される推奨使用権限範囲が存在する場合には該推奨使用権限範囲を特定した提示方式で、作成中の前記処理ツールへの対応づけが可能な使用権限範囲をユーザに提示することを特徴とする情報処理装置。
  16. 演算処理装置内で実行され、該演算処理装置を、複数のユーザによって共用されて情報を送信する情報送信装置として動作させる情報送信プログラムであって、
    前記演算処理装置を、
    1つ以上の宛先情報を含む送信情報に対応づけられた作成ツールであって、該作成ツールによる処理実行の起動を受けて、該作成ツールに対応づけられた送信情報に含まれる宛先情報が示す宛先に情報を送信する送信ツールを作成して、該送信ツールを、該送信ツールの起動を担う該送信ツールごとの操作ボタンに対応づける作成ツールを有し、
    前記送信ツールが、使用権限のあるユーザの範囲が複数段階に定義されてなる複数の使用権限範囲の中から該送信ツールごとに対応づけられた1つの使用権限範囲内のユーザにのみ使用させるツールであって、
    前記作成ツールが、前記送信ツールの作成にあたり、該送信ツールに対応づける使用権限範囲として推奨される推奨使用権限範囲が存在する場合には該推奨使用権限範囲を特定した提示方式で、作成中の前記送信ツールへの対応づけが可能な使用権限範囲をユーザに提示する情報送信装置として動作させることを特徴とする情報送信プログラム。
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