JP2018064297A - 処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、処理の内容を表す確認画面上で実行指示を受け付けることを条件に登録されている処理を実行する機能と、第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、実行指示を必要とすることなく、登録されている処理を実行する機能と、第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合でも、第2の処理受付部に対する処理の登録後に処理に影響を与える変更があり、変更が実行前の確認を必要とするときには、第2の処理受付部について登録されている処理の内容を表示する確認画面上で実行指示を受け付けるまで、第2の処理受付部について登録されている処理を実行しない機能を備える。
【選択図】図9
Description
請求項2に記載の発明は、コンピュータに、表示手段の表示画面上で第1の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、当該第1の処理受付部について登録されている処理の内容を確認画面に表示し、当該確認画面上で実行指示を受け付けることを条件に当該登録されている処理を実行する機能と、前記表示手段の表示画面上で第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、前記実行指示を必要とすることなく、当該第2の処理受付部について登録されている処理を実行する機能と、前記第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合でも、当該第2の処理受付部に対する前記処理の登録後に当該処理に影響を与える変更があり、当該変更が実行前の確認を必要とするときには、当該第2の処理受付部について登録されている前記処理の内容を表示する確認画面上で実行指示を受け付けるまで、当該第2の処理受付部について登録されている当該処理を実行しない機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項2に係る発明によれば、全ての処理について第2の処理受付部の作成を許可する場合に比べ、一部の処理について、誤って処理が実行されることを抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。本実施の形態の画像形成装置10には、制御部100、記憶部105、表示部107、画像読取部108、画像形成部109、通信部110および画像処理部111が設けられている。なお、これらの各機能部は、バス101に接続されており、このバス101を介してデータの授受を行う。
CPU102により制御プログラムが実行されると、画像形成装置10の各機能部である記憶部105、表示部107、画像読取部108、画像形成部109、通信部110および画像処理部111が制御される。これにより、例えば、表示部107に予め定められた表示がなされ、また、記録媒体である例えば用紙への画像の形成が行われる。また、画像読取部108にセットされた原稿の読み取りなどが行われる。制御部100は、処理手段、作成手段および実行部の一例である。
ユーザを識別する情報の入力としては、例えば、ユーザごとに割り当てられた識別番号(ID(Identification)番号)が記録され、ユーザがそれぞれ所有するIDカードを、図示しない例えばIDカード読み取り機にかざすことで、IDカード読み取り機によりIDカードに記録されたID番号を読み取る方式や、ユーザごとに登録された識別番号やパスワードをユーザ自身が表示画面に入力する方式などを適用することができる。なお、他の方式でユーザを識別する情報を入力してもよい。また、表示部107は、後述するワンタッチ選択用ボタン21や選択用ボタン21等もその表示画面の表示領域に表示する。
画像形成部109は、電子写真方式等によって記録媒体である例えば用紙に対して画像データに応じたトナー像を形成する画像形成機構を備えている。通信部110は、図示しない通信回線に接続されており、通信回線に接続されている他の装置と通信を行う通信インターフェースとして機能する。画像処理部111は、入力される画像データに対して色補正や階調補正等の画像処理を施すものであり、画像処理が施された画像データを生成して画像形成部109へ出力する。記憶部105は、ハードディスク装置などの記憶装置を具備しており、例えば通信部110で受信したデータや画像形成装置10で生成されたデータ等を記憶する。
このホーム画面には、アイコンで表された複数の選択用ボタン21が表示されており、これらの選択用ボタン21のいずれかがユーザにより選択(タッチパネルの押圧)されることで、選択用ボタン21に関連付けられている処理の指示を受け付け、処理に対応した機能が実行される。選択用ボタン21は、処理受付部の一例である。
また、本実施の形態の表示部107では、選択用ボタン21の各々を、操作によって移動できるようになっている。具体的には、ユーザが選択用ボタン21を指で押した状態で、この指を移動させることで、選択用ボタン21を移動させることができるようになっている。すなわち、本実施の形態では、ドラッグアンドドロップの操作によって、選択用ボタン21の移動が行われるようになっている。
本実施の形態では、選択用ボタン21を予め定められた時間以上押し続け、あるいは、選択用ボタン21のいずれかが選択されている状態にて、画面の右上に位置する歯車状の記号(符号2Aで示す記号)を押すと、表示画面が切り替わり、この選択用ボタン21に関連付けられている処理の詳細な設定を行えるようになる。
つまり、表示されている側のタブには、ユーザが必要とするボタン(操作しようとするボタン)が存在しない場合であっても、他方のタブに移動すれば、その移動先のタブには、ユーザが必要とするボタンが必ず存在することとなる。したがって、タブが4つ、5つなどというように3つ以上ある場合に比べて、ユーザは、必要とするボタン(操作しようとするボタン)が存在するタブを選択するまでのタブの移動の回数を減らすことができる。すなわち、タブが数多くあると、どのタブにどの機能が入っているかを把握しづらくなるが、本実施の形態のようにタブが2つだけであると、必要とする機能がいずれのタブに存在するかを把握し易くなる。
図4に示す表示画面では、各設定項目(ユーザが設定を行う各項目)が、画面の縦方向に並べられて表示されている。すなわち、各設定項目はリスト形式で表示されている。なお、図4に示す表示画面では、図中下方向にスクロールすることで、隠れている設定項目も表示されるようになる。
一方、本実施の形態は、一方向(上下方向)にスクロールさせて設定項目を表示するため視線の移動方向が一方向となる。したがって、本実施の形態は、視線の移動方向が二方向の場合よりも視線の移動方向を限定することができる。
また、本実施の形態では、「ボックス保存」がユーザにより選択されて表示画面が切り替わると、最初に第1タブ5Aに対応した表示画面が表示されるようになっている。そして、本実施の形態では、第1タブ5Aに対応した表示画面が表示されている状態で、ユーザにより第2タブ5Bが選択されることで、第2タブ5Bに対応した表示画面が表示される。
なお、この保存先の選択がなされるまでは、図5にて表示されている各選択用ボタン21はいずれも選択されていないオフ状態(「地」の色と略同じ色)となっている。そして、保存先の選択がなされると、選択された選択用ボタン21が選択されたオン状態となって、地の色が他の色に切り替わり、オン状態であることをユーザに識別させる。また、図5に示す表示画面では、画面の最下部に、ユーザによって変更される頻度の高い設定項目(「カラーモード」、「原稿の送りモード」、「読み取り解像度」)を表示している。これらの設定項目については、画面の切り替えを行わずに(第2タブ5Bを選択せずに)、その内容を変更できるようになっている。
また、本実施の形態では、図6(A)における「ファイル名」の設定項目が選択されると、同図(B)に示すように、ファイル名入力用の表示画面が表示される。本実施の形態では、この表示画面を介し、ユーザは、希望するファイル名を入力する。
個人プリントでは、ユーザが画像形成装置10の傍にいる状態にて画像形成がなされるため、ユーザは、印刷物が印刷された直後にこの印刷物を取得できるようになる。かかる場合、このユーザ以外の他の者が、この印刷物を取得することが起きにくくなる。個人プリントが行われる際には、図2にて示したホーム画面が操作され、「個人プリント」の選択用ボタン(図2では不図示)がユーザにより選択される。そして、この「個人プリント」の選択用ボタンが選択されると、図7(「個人プリント」が選択された後の表示画面を示した図)に示す表示画面に切り替わる。
図7にて示した複数のファイルのうちの一つが選択されると、図8(ファイルが選択された後の表示画面を示した図)に示す画面に切り替わる。この表示画面では、画面の下半分に設定項目が表示される。具体的には、この例では、「プリント部数」、「カラーモード」、「両面印刷の有無」の3つの設定項目が表示される。
ここで、本実施の形態では、このように、ファイルがリスト形式で表示され、次いで、ユーザが印刷を希望するファイルを選択する。そして、この選ばれたファイルについて印刷がなされる。
なお、図示は省略するが、本実施の形態では、「個人一括プリント」という選択用ボタン21もホーム画面上に用意されている。この選択用ボタン21が押圧されると、未出力の蓄積文書(ファイル)が一括で印刷される。すなわち、本実施の形態では、個人プリントに関し、「個人プリント(リスト表示)」、「個人一括プリント」の2種類の選択用ボタン21が用意されている。
このようにユーザによって新たに作成、登録された選択用ボタン21を、以下、「ワンタッチ選択用ボタン21」という。本実施の形態では、後述するように、ワンタッチ選択用ボタン21として、第2の処理受付部の一例としてのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21と、第1の処理受付部の一例としての非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とを作成することができる。
一方、非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ユーザがワンタッチ選択用ボタン21の選択を行うと、制御部100が、関連付けられた処理の指示を受け付けた後、その処理の開始に先立って、ワンタッチ選択用ボタン21に設定されたパラメータなどをユーザに提示する。そして、ユーザが、提示されたパラメータなどの確認等を行った後に、処理の開始の操作の入力を行うことで、さらなる指示を受け付けた後、処理が開始されるものである。非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を、以下、「確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21」ともいう。
ここで、ワンタッチ選択用ボタン21をユーザが作成する際の表示画面の変化を、図9を参照して説明する。なお、図9は表示画面の変化の概略を示すものである。
この詳細設定の受付状態の表示画面で歯車状の記号9Aが押圧されると、制御部100の制御により、図9(B)に示す、ワンタッチ選択用ボタン21の作成画面が表示される。図9(B)の作成画面では、ワンタッチ選択用ボタン21の作成にあたって必要となる情報(パラメータ等)がユーザにより入力される。具体的には、ワンタッチ選択用ボタン21の名称として、「名前(1行目)」、「名前(2行目)」がユーザにより入力される。
本実施の形態のワンタッチ選択用ボタン21の名称は、2行の名前で表示される。「名前(1行目)」は、2行のうちの上の行に表示される名前を示し、「名前(2行目)」は、2行のうちの下の行に表示される名前を示している。
また、本実施の形態では、ユーザは、説明文を登録できるようになっており、説明文の登録を行いたいユーザは、図9(B)にて示す作成画面の下部に位置するボックス内に、説明文を入力する。
ここでは、非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を作成する際の処理を説明したが、本実施の形態において、この確認画面を表示させるワンタッチ選択用ボタン21の選択によって確認画面を表示させた後に処理を開始させるためのスタートボタンは、表示画面に表示される形式のものではなく、画像形成装置10の他の箇所にハードウェアのボタン(不図示)として配置されている。
つまり、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に表示されたときの図柄には、例えば後述する図13に示す菱形のマーク9Eが付加される。この菱形のマーク9Eは、画像形成装置10に設けられたハードウェアのスタートボタン(各機能に応じた処理の開始をユーザが押下することで指示するボタン)に付されたマークを模したものであり、このマーク9Eが付加されたワンタッチ選択用ボタン21は、選択されることで、スタートボタンが押下されること、すなわち処理が開始されることをユーザに連想させ易い。なお、本実施の形態では、画像形成装置10における表示処理について説明したが、この表示処理は、画像形成装置10以外の装置(例えばタブレット端末などの装置)でも同様に行うことができる。
図11に示すように、新たに選択用ボタン21の作成を行うに際して、制御部100は、まずユーザから新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能(処理)についての入力を受け付ける(ステップ101(S101))。具体的には、新たに選択用ボタン21を作成する際には、ユーザは、上述の図2に示したホーム画面にて、新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能を表す選択用ボタン21を選択(押圧)する。この例では、ユーザは、まず図2に示した、そのユーザ用のホーム画面にて、「ファックス」の選択用ボタン21を選択する。
すなわち、詳細な説明は省略するが、ファックス機能についての設定を行う画面についても、第1タブと第2タブとが設けられた構成となっている。第1タブには、ユーザによって変更される頻度が高い設定項目が表示され、第2タブには、全ての設定項目がリスト形式で表示される構成となっている。これら第1タブと第2タブとの構成は、図3および図4に示したコピー機能についての設定を行う画面や、図5および図6に示したボックス保存機能についての設定を行う画面と同様である。
処理の種別としてコピー機能が選択されている場合には、ユーザは、例えば「両面/片面/製本」、「コピー部数」、「Nアップ数(1ページへの集約ページ数)」、「倍率」および「カラーモード」等の詳細設定を行う。また、ボックス保存機能が選択されている場合には、ユーザは、例えば「カラーモード」、「原稿の送りモード」および「読み取り解像度」等の詳細設定を行う。
なお、詳細設定の項目である「送信先」については、一つのワンタッチ選択用ボタン21を作成するに際して、1つまたは複数の送信先を設定することが可能であるが、この例においては、ユーザにより1つの送信先が設定されたものとする。
次いで、作成開始ボタン9Aが選択されたと制御部100が判断した場合(ステップ104でYES)、制御部100は、新たに作成するワンタッチ選択用ボタン21の設定内容を確認し変更するための表示画面(以下、ワンタッチ選択用ボタン作成画面または単に作成画面とよぶ)を表示部107に表示させる(ステップ106,ステップ112)。
具体的には、制御部100は、ステップ101にてユーザにより入力された新たに作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付ける機能(詳細設定の情報を含む)に対応する作成画面を、表示部107に表示させる。この例では、図12に示すように、制御部100は、ステップ101にて選択されたファックス機能に対応する作成画面を表示部107に表示させる。
具体的には、記憶部105に記憶された処理の内容が予め設定された条件を満たすとき(ステップ105にてYES)は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21の作成を許可する作成画面を表示部107に表示する(ステップ106)。一方、記憶部105に記憶された処理の内容が予め設定された条件を満たさないとき(ステップ105にてNO)は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21の作成を禁止し、非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21の作成だけを許可する作成画面を表示部107に表示する(ステップ112)。
具体的には、不用意に実行された場合に、その影響が大きいと考えられる処理の内容に対応するパラメータ等の条件を予め設定し、制御プログラムにその条件を組み込んでおいたり、あるいは、記憶部105などにその条件を記憶させておいたりする。そして、制御部100が、ワンタッチ選択用ボタン21を作成する際に、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理の内容(ステップ102で受け付けされ、ステップ103で記憶された設定の内容や処理の種別など)を、上述した予め設定された条件(影響が大きいと考えられる処理の内容に対応して予め設定された条件)と照合する。
また、例えば処理の種別「ボックス保存」、かつ処理に用いられる資源の量(データが保存されるボックスにデータを他へ自動的に転送するなどの自動実行処理が設定されている状態)の場合も、上記条件として設定されている。したがって、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられている処理が「コピー」かつ出力部数「10部以上」の場合は、制御部100は、ステップ105にてNOと判定し、非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を作成する画面を表示する(ステップ112)。
予め設定された条件は、固定されていてもよいし、変更できるようにしてもよい。変更できるようにする場合は、例えば、画像形成装置10を管理する権限を有する者の指示によって設定するようにしてもよい。すなわち、画像形成装置10を管理する権限を有する者が、画像形成装置10に対してその権限によって許可された操作を行うことで、制御部100に対して条件の書き換えの指示を与える。制御部100はこの指示を受けて、記憶部105に記憶されている条件を読み出し、読み出された条件を表示部107に表示する。
このように、作成されるワンタッチ選択用ボタン21としてダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を選ぶことができるものとするか(ステップ106)、またはダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を選ぶことができないものとするか(ステップ112)を、処理の内容に応じて切り替える場合に、その処理の内容に対応する条件を、予め設定された権限を有する者(例えば、処理装置の管理者等)の指示に応じたものとすることができる。
続いて、制御部100は、図12に示した作成画面においてユーザによって入力された、新たに作成されるワンタッチ選択用ボタン21に関する設定内容の変更等を受け付ける(ステップ107)。ワンタッチ選択用ボタン21に関する設定内容については後述するが、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21の作成を許可する作成画面には、ワンタッチ選択用ボタン21に関する設定内容の1つとして、ワンタッチ選択用ボタン21を、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とするか、または確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21とするか、の別を設定するためのダイレクトスタートボタン34が設けられている。
なお、ダイレクトスタートボタン34は、アクティブのとき、図12の作成画面の「地」の色とは異なる色で表示されるように制御部100により制御されている。このようにダイレクトスタートボタン34がこのように「地」の色と異なる色で表示されることにより、ユーザに対して、ダイレクトスタートボタン34がアクティブであることをひと目で認識させることができる。
なお、図12においては、ダイレクトスタートボタン34のつまみが左側にスライドされているため、「する」の表示が見えていて、「しない」の表示は隠れて見えないが、ダイレクトスタートボタン34のつまみが右側にスライドされると、図9(B)と同様に、「する」の表示が隠れて見えなくなり、「しない」の表示は見える状態となる。そして、見えている状態の表示が、ユーザにより選択された指示となる。
なお、ダイレクトスタートボタン34は、非アクティブのとき、図12の作成画面の「地」の色とは同じ色で表示されるように制御部100により制御されている。このようにダイレクトスタートボタン34がこのように「地」の色と同じ色で表示されることにより、ユーザに対して、ダイレクトスタートボタン34が非アクティブであることをひと目で認識させることができる。
以上により、制御部100によるワンタッチ選択用ボタン21の作成が終了する。
なお、ステップ110において、制御部100が、作成完了ボタン38が押されたと判断した場合、制御部100は、表示部107の表示画面をユーザ用のホーム画面に切り替える。そして、上述した工程にて作成されたワンタッチ選択用ボタン21は、制御部100の制御により、このホーム画面上で、例えば図13に示すように表示される。
ワンタッチ選択用ボタン作成画面には、制御部100の制御により、ユーザがワンタッチ選択用ボタン21の作成にあたって必要となる情報等をユーザが入力するためのボタンやボックス等が表示される。図12に示すワンタッチ選択用ボタン作成画面は、名前ボックス31(1行目31A、2行目31B)、アイコン変更ボタン32(図9(B)におけるボタン9Bに対応)、宛先表示選択ボタン33、ダイレクトスタートボタン34を有している。
名前ボックス31は、作成するワンタッチ選択用ボタン21の名前が入力されるボタンである。アイコン変更ボタン32は、作成するワンタッチ選択用ボタン21の図柄(アイコン)を変更するためのボタンである。宛先表示選択ボタン33は、作成する選択用ボタン21のアイコンに宛先を表示するか否かを選択するためのボタンである。ダイレクトスタートボタン34は、作成するワンタッチ選択用ボタン21をダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とするか、または確認画面を表示する選択用ボタン21とするかをユーザが切り替えるためのスライド式のボタンである。
種別表示部35は、作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付ける処理の機能の種別を表示するための部分である。説明ボックス36は、作成するワンタッチ選択用ボタン21に関する説明文を入力するためのボックスである。プレビュー表示部37は、作成するワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に表示される際の状態を表示するものである。作成完了ボタン38は、ワンタッチ選択用ボタン21の作成を完了するための指示を入力するボタンである。
アイコン変更ボタン32は、作成するワンタッチ選択用ボタン21のアイコンを変更する際に、ユーザにより選択されるボタンである。また、アイコン変更ボタン32の図中左側には、現在設定されているアイコンが表示される。本実施の形態では、表示部107に始めに表示されるデフォルト状態において、制御部100により予め定められた図柄が設定され、アイコン変更ボタン32の図中左側に表示される。
アイコン変更ボタン32がユーザにより選択されると、制御部100により表示部107に、複数の図柄が並んだアイコン選択画面(図10参照)が表示される。そして、ユーザはこのアイコン選択画面の中から図柄を選択することで、作成する選択用ボタン21の図柄を変更することができる。図12は、アイコンがファックス用のアイコンに変更された状態を示している。
詳細については後述するが、宛先表示選択ボタン33にてユーザが「する」を選択した場合には、制御部100の制御により、ホーム画面に表示されるワンタッチ選択用ボタン21のアイコンに、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能の宛先に関する情報が併せて表示される。なお、本実施の形態では、宛先表示選択ボタン33は、表示部107に始めに表示されるデフォルト状態の作成画面において、「する」に設定されている。これにより、ユーザが宛先表示選択ボタン33に対する操作を行わない場合には、選択用ボタン21のアイコンに宛先が併せて表示されることになる。
この結果、ユーザがワンタッチ選択用ボタン作成画面において、宛先表示選択ボタン33を「しない」の設定に変更する操作を行わない限り、ユーザに宛先を通知するように設定される。したがって、デフォルト状態の作成画面において、宛先表示選択ボタン33を「しない」に設定している場合に比べて、意図しない宛先にデータが送信される等の誤送信の発生を抑制することができる。なお、図12に示す例では、宛先表示選択ボタン33は「する」に選択されている。
ユーザが、ダイレクトスタートボタン34にて「する」を選択した場合に、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が作成されるが、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面にて表示されるアイコンに、菱形のマーク9Eが付される(図13参照)。一方、ユーザが、ダイレクトスタートボタン34にて「しない」を選択した場合は、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21が作成される。この場合には、ホーム画面にて表示されるアイコンには、菱形のマーク9Eは付されない。
一方、ユーザが、確認画面の提示を受けた後に、処理の取り消しを求めるときは、ユーザが、画像形成装置10に設けられた取り消しボタンを押下することで、そのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理は実行されず、表示部107はホーム画面に戻る。
この結果、ユーザが作成画面においてダイレクトスタートボタン34を「する」と変更しない限り、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とはしないように設定される。したがって、デフォルト状態においてダイレクトスタートボタン34が「する」に設定されている場合に比べ、意図せずにダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が作成されることが抑制される。そして、ユーザが誤ってダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を選択することによって、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理が意図せずに実行されるのを抑制することができる。
一方、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21の作成だけが許容されているときに表示されたワンタッチ選択用ボタン作成画面(図11のステップ112)では、ダイレクトスタートボタン34は「しない」に固定されていて、非アクティブに設定されている。したがって、ユーザはボタンのつまみを左右にスライドさせることができず、ダイレクトスタートに「する」を選択することはできない。
上述したように、作成するワンタッチ選択用ボタン21のアイコンや名前はユーザにより変更することが可能であるため、ユーザによって、ワンタッチ選択用ボタン21のアイコンや名前等が、選択した機能と関連しないものに変更される場合もある。この場合、機能選択をする際において機能と関連しないアイコンや名前等を見ることによってユーザはワンタッチ選択用ボタン21に関連付けされた機能を誤認するおそれがある。
したがって、本実施の形態では、このような不具合の発生を抑制するために、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能の種別を、種別表示部35にて表示している。図12に示す例では、制御部100によって種別表示部35に、ステップ101にて選択されたファックス機能に対応する「ファックス送信」、およびステップ102にて設定された送信先の件数に対応する「(送信先:1件)」の文字が表示されている。
ユーザは、このキーボードを用いて、任意の説明文を入力することができる。そして、制御部100は、キーボードを介して入力を受け付けた説明文を説明ボックス36に表示する。また、本実施の形態では、例えばステップ101にて選択された機能やステップ102にて設定された項目等に応じて、制御部100により、説明ボックス36に説明文が自動的に入力され表示される場合がある。この例では、制御部100により、ステップ101にてファックスの送信先として設定した電話番号が、説明ボックス36内に自動的に入力され表示されている。
また、宛先表示選択ボタン33にて「する」が選択されている場合には、図13に示すホーム画面およびプレビュー表示部37にそれぞれ、選択した機能の宛先に関する情報(宛先表示9F)がアイコンの上方に重畳して表示される。さらに、ダイレクトスタートボタン34にて「する」が選択されている場合には、図13に示すホーム画面およびプレビュー表示部37にそれぞれ、菱形のマーク9Eがアイコンの右下に重畳して表示される。
作成完了ボタン38は、上述したように、ワンタッチ選択用ボタン21の作成を完了させるためのボタンである。制御部100は、ユーザにより作成完了ボタン38が選択された場合(図11のステップ110)に、選択された機能や設定項目を、記憶部105に記憶させる(図11のステップ111)。
これにより、例えばコピーを1〜2部作成するだけの処理については、誤って実行されても、その誤りの影響は大きくないため、確認画面を表示し、改めてスタートボタンを押させるという操作をユーザに求める必要がなく、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けた処理として、ユーザが、選択を行うだけで処理が実行されるようにすることで、ユーザによる操作の手数を省かせることができる。
一方、ファックスを送信する処理については、誤って実行されると、その誤りの影響が大きい場合も少なくないため、確認画面を表示し、改めてスタートボタンを押させるという操作がユーザに求められる。
このように、本実施の形態によれば、処理への指示を受け付けた場合の動作の種類が一つしか選択できない場合に比べ、ユーザの意図に応じた処理の実行動作をする2種類のワンタッチ選択用ボタン21を作成することができる。また、ワンタッチ選択用ボタン21の選択後にユーザに求められる操作に差異を与えて、ユーザの利便性を向上させる。
したがって、ユーザの選択によっても、ある程度は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21と確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21とを切り替えて作成することができる。
例えば、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21に、ボックス保存の処理(ボックス保存機能)が関連付けられた場合について説明する。本実施の形態において、ボックス保存機能をワンタッチ選択用ボタン21に関連付ける場合には、ボックス保存の属性(以下、ボックス属性とよぶ)として、ワンタッチ選択用ボタン21に対してさらにファックスやメール等の転送機能を詳細設定の項目として関連付ける(図11のステップ102)ことが可能になっている。
具体的には、図11のステップ105において、その作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられる詳細設定の項目(ステップ102,103)としてファックスやメール等の転送機能が存在する場合は、誤った選択に起因する不用意な実行を防止するため、制御部100は、確認なしで実行可能ではないと判定し(ステップ105でNO)、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21の作成画面を表示する(ステップ112)。
したがって、そのようにファックスやメール等の転送機能のボックス属性が後から付与されたボックスを対象としたボックス保存機能を関連付けられたダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、誤った選択によって不用意に実行されると、関連付けられている処理の内容にしたがって、データが対象のボックスに格納されるが、そのボックスに格納されたデータは、後から付与されたボックス属性によって、画像形成装置10の外部へ自動的に転送されることになる。
具体的には、図14に示すように、作成されたワンタッチ選択用ボタン21が選択されたとき、制御部100が、選択されたワンタッチ選択用ボタン21が、「確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン」であるかを判定する(ステップ201(S201))。制御部100は、選択されたワンタッチ選択用ボタン21が「確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン」であると判定したとき(ステップ201でYES)は、表示部107に確認画面を表示するよう制御し(ステップ205)、ユーザによりスタートボタンが押下された後に、そのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理を実行するよう制御する(ステップ204)。
また、制御部100は、そのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理の内容を規定する設定項目に関して変更が加えられていると判定したとき(ステップ202でYES)は、その変更によって、確認なしで処理の実行が可能か否かを判定する(ステップ203)。この「確認なしで処理の実行が可能か否かの判定」は、ワンタッチ選択用ボタン21を作成する際に、記憶部105に記憶された処理の内容が予め設定された条件を満たすか否かを制御部100が判定したときと同じ処理(図11のステップ105)である。
発明1は、指示操作に応じて処理を実行する処理手段と、表示手段と、を有し、前記処理手段は、前記表示手段の表示画面上で第1の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、当該第1の処理受付部について登録されている処理の内容を確認画面に表示し、当該確認画面上で実行指示を受け付けることを条件に当該登録されている処理を実行し、前記表示手段の表示画面上で第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、前記実行指示を必要とすることなく、当該第2の処理受付部について登録されている処理を実行することを特徴とする処理装置である。
発明1によれば、処理への指示を受け付けた場合の動作の種類が一つしか選択できない場合に比べ、使用者の意図に応じた処理を実行できる。
発明2は、前記処理手段は、前記第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合でも、当該第2の処理受付部に対する前記処理の登録後に当該処理に影響を与える変更があり、当該変更が実行前の確認を必要とするときには、当該第2の処理受付部について登録されている処理の内容を表示する確認画面上で実行指示を受け付けるまで、当該第2の処理受付部について登録されている当該処理を実行しないことを特徴とする発明1に記載の処理装置である。
発明2によれば、第2の処理受付部による指示を受け付けた場合には、常に再度の指示を受けずに処理を実行する場合に比べ、誤って処理が実行されるのを抑制することができる。
発明3は、前記第1の処理受付部または前記第2の処理受付部は、使用者の入力指示に応じて事前に登録されることを特徴とする発明1に記載の処理装置である。
発明3によれば、使用者によって入力された指示に応じて、第1の処理受付部または第2の処理受付部を作成することができる。
発明4は、前記第1の処理受付部と前記第2の処理受付部とが同じ表示画面上に配置されていることを特徴とする発明1に記載の処理装置である。
発明4によれば、処理への指示を受け付けた場合の動作の種類が一つしか選択できない場合に比べ、使用者の意図に応じた処理を実行できる。
発明5は、コンピュータに、表示手段の表示画面上で第1の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、当該第1の処理受付部について登録されている処理の内容を確認画面に表示し、当該確認画面上で実行指示を受け付けることを条件に当該登録されている処理を実行する機能と、前記表示手段の表示画面上で第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、前記実行指示を必要とすることなく、当該第2の処理受付部について登録されている処理を実行する機能とを実現させるためのプログラムである。
発明5によれば、処理への指示を受け付けた場合の動作の種類が一つしか選択できない場合に比べ、使用者の意図に応じた処理を実行できる。
Claims (2)
- 指示操作に応じて処理を実行する処理手段と、
表示手段と、
を有し、
前記処理手段は、
前記表示手段の表示画面上で第1の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、当該第1の処理受付部について登録されている処理の内容を確認画面に表示し、当該確認画面上で実行指示を受け付けることを条件に当該登録されている処理を実行し、
前記表示手段の表示画面上で第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、前記実行指示を必要とすることなく、当該第2の処理受付部について登録されている処理を実行し、
前記第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合でも、当該第2の処理受付部に対する前記処理の登録後に当該処理に影響を与える変更があり、当該変更が実行前の確認を必要とするときには、当該第2の処理受付部について登録されている前記処理の内容を表示する確認画面上で実行指示を受け付けるまで、当該第2の処理受付部について登録されている当該処理を実行しない
ことを特徴とする処理装置。 - コンピュータに、
表示手段の表示画面上で第1の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、当該第1の処理受付部について登録されている処理の内容を確認画面に表示し、当該確認画面上で実行指示を受け付けることを条件に当該登録されている処理を実行する機能と、
前記表示手段の表示画面上で第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合、前記実行指示を必要とすることなく、当該第2の処理受付部について登録されている処理を実行する機能と、
前記第2の処理受付部に対する操作を受け付けた場合でも、当該第2の処理受付部に対する前記処理の登録後に当該処理に影響を与える変更があり、当該変更が実行前の確認を必要とするときには、当該第2の処理受付部について登録されている前記処理の内容を表示する確認画面上で実行指示を受け付けるまで、当該第2の処理受付部について登録されている当該処理を実行しない機能と
を実現させるためのプログラム。
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