JP2007150526A - サスペンデット線路及び高周波パッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】 低損失で広範囲の温度環境下で使用でき、且つ、生産性の良いサスペンデット線路を得る。
【解決手段】 導体線路の形成された誘電体基板を挟んで中空の空洞を形成するように、接地導体が形成された誘電体基板を多層積層し、積層した各誘電体基板の間に非導電性の接着層を介在させて接合するとともに、各誘電体基板と各接着層とを共に貫通する導体スルーホールを設けることによって、上記各誘電体基板の接地導体を電気的に接続する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、マイクロ波もしくはミリ波の高周波信号を伝送するサスペンデット線路、及び当該線路を有した高周波パッケージに関する。
従来のサスペンデット線路は、溝の形成された金属からなる第1、第2の導体平板の間に、給電線路(ストリップ導体線路)の形成された誘電体基板を挟んで構成される。誘電体基板の給電線路と対向する位置には各導体平板の溝が対応するように配置されて、第1、第2の導体平板の溝と給電線路とが一種の同軸線路を構成する。誘電体基板における給電線路の周囲には接地導体が設けられ、各導体平板の接合面に導通されてグランドに接続される(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−186837号公報
サスペンデット線路は、給電線路の周囲を導電体で取り囲むことにより、電界が給電線路と導体平板の溝との間に集中し、誘電体による損失が少なくなり、伝播損失が主に導体による損失となるので、低損失な給電線路を実現することができる。
しかしながら、従来のサスペンデット線路は、給電線路の周囲を導電体で囲む構造上、導体平板と誘電体基板の接地導体とを導電性接着剤により接着して、その接合面での導通を確保する必要がある。この接着時に、導電性接着剤が誘電体基板の給電線路側に流れ出すと、流れ出た導電性接着剤が給電線路の周辺に不規則に固着し、信号伝播特性が劣化する。最悪の場合、流れ出た導電性接着剤が給電線路に付着し、グランドと導通して信号伝搬が出来なくなる。このため、組立工程の歩留まりが悪く、生産性が低くなるという問題があった。
また、導体平板と誘電体基板の異種材料を導電性接着剤によって接合しているので、広範囲の温度環境下で使用される場合、材料の熱膨張率差によって基板に歪が発生して信号伝播特性が劣化し、環境信頼性が低くなるという問題があった。なお、導電性接着剤は導電性ビーズが樹脂バインダに混成されているので非導電性接着剤に比べて僅かに接着力が弱く、広範囲の温度環境下で使用した場合に接着強度の信頼性がより低い。
さらに、導体平板に溝を形成するので切削加工が必要となり、加工費が高く生産性が悪くなるという問題もあった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、広範囲の温度環境下での信頼性を向上させるとともに、生産性を向上させることができるサスペンデット線路を得ることを目的とする。
この発明によるサスペンデット線路は、
第1の接地導体が形成された第1の誘電体基板と、
側面及び表裏面に第2の接地導体を有し、当該第2の接地導体が上記第1の誘電体基板における第1の接地導体に接合された第2の誘電体基板と、
第1面に設けられた第1の導体線路、第1面の裏面である第2面に第1の導体線路と対向して設けられた第2の導体線路、上記第1の導体線路から離間して上記第1面に設けられた第3の接地導体、上記第2の導体線路から離間して上記第2面に設けられた第4の接地導体、及び当該第1、第2の導体線路を導通する導電体とを有し、当該第3の接地導体が上記第2の誘電体基板における第2の接地導体に接合された第3の誘電体基板と、
側面及び表裏面が第5の接地導体を有し、当該第5の接地導体が上記第3の誘電体基板における第4の接地導体に接合された第4の誘電体基板と、
第6の接地導体が形成され、当該第6の接地導体が上記第4の誘電体基板における第5の接地導体に接合された第5の誘電体基板と、
非導電性の接着剤から成り上記各誘電体基板間をそれぞれ接合する接着層と、
を備え、
上記第2の誘電体基板は、上記第1、第2の接地導体層と上記第3の誘電体基板の第1面とで周囲を囲まれた第1の空洞が形成され、
上記第1の空洞内に上記第1の導体線路が配置され、
上記第5の誘電体基板は、上記第5、第6の接地導体と上記第3の誘電体基板の第2面とで周囲を囲まれた第2の空洞が形成され、
上記第2の空洞内に上記第2の導体線路が配置され、
上記第1〜第6の接地導体層は、上記各誘電体基板および上記接着層をそれぞれ共に貫通する接地導電体を介して電気的に接続されたものである。
この発明によれば、誘電体基板の積層構造によってサスペンデット線路を構成できるので、熱膨張の影響を抑えることができ、かつ生産性を向上させることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるサスペンデット線路を構成するパッケージ10の構造を示す断面図、図2はマイクロ波又はミリ波の高周波信号を伝送する高周波パッケージ10を構成する各基板を示す分解断面図、図3は分解斜視図である。以下、図1〜3について説明する。
高周波パッケージ10は、第1の誘電体基板1、第2の誘電体基板2、第3の誘電体基板3、第4の誘電体基板4、第5の誘電体基板5が、それぞれ下から順に積層され接合されて構成される。各誘電体基板は、いずれも比誘電率及び熱膨張率が等しい材料を用いる。
なお、図3では、図示の簡略化のために第1、第2の誘電体基板1、2を一体的に記載し、第4、第5の誘電体基板4、5を一体的に記載している他、適宜構成を簡略化している。また、図の説明において、誘電体基板における図の下方向を表面、上方向を裏面と呼ぶが、両者の位置関係を明記するための記述であって、表面、裏面を逆に表記しても良い。
第1の誘電体基板1は、少なくとも一方の表面全面に金めっきが施されて、第1の接地導体11が形成される。
第2の誘電体基板2は、第1の誘電体基板1よりもサイズの小さい複数の部分基板の集合体から構成される。図の例では、中央に1つ(部分基板2a)、中央の両側に2つ(部分基板2b、2c)の、3つの部分基板から構成された例を示している。また、別の例として、各部分基板が一体構造を成して第2の誘電体基板2を構成しても良い。例えば、一枚の基板に複数の刳り貫き穴を設けて、刳り貫き穴の周囲を一体的に形成された複数の部分基板によって取り囲んだ構造(すなわち、部分基板2a〜2cが一体化されて日の字型を成した構造)であっても良い。第2の誘電体基板2は、表面から少なくとも一側端面を介して裏面に至るまでの全面に金めっきが施されて、第2の接地導体12が形成される。
第3の誘電体基板3は、表面(第1面)及びその裏面(第2面)の端縁及び中央部に部分的に金めっきが施されて、第3の接地導体13及び第4の接地導体14が形成される。図の例では、基板の両側端縁と基板中央における表面側及び裏面側に、第3の接地導体13及び第4の接地導体14が設けられている。また、第3の誘電体基板3の表面に金導体のストリップ線路を構成する第1の導体線路15が形成され、第3の誘電体基板3の裏面における第1の導体線路15と対向する位置に金導体のストリップ線路を構成する第2の導体線路16が配置される。
第1の導体線路15及び第2の導体線路16は基板端縁と基板中央との間に配置され、第3の接地導体13及び第4の接地導体14から所定の距離を有して非接続に設けられ、第3の接地導体13及び第4の接地導体14から絶縁される。図の例では、誘電体基板3の同一表面(第1面)上における、基板一端と基板中央の間と基板他端と基板中央の間の2箇所に、第1の導体線路15a及び第1の導体線路15bが並列に配列されている。また、誘電体基板3の同一裏面(第2面)上における、基板一端と基板中央の間と基板他端と基板中央の間の2箇所に、第1の導体線路16a及び第1の導体線路16bが並列に配列されている。第1の導体線路15と第2の導体線路16は、第3の誘電体基板3の表裏を貫通する円柱もしくは円筒もしくは円錐台形状の、所定の間隔で複数配列された導電体(スルーホール)40によって導通される。
第4の誘電体基板4は、第1の誘電体基板1よりもサイズの小さい複数の部分基板の集合体から構成される。図の例では、中央に1つ、中央の両側に2つの、3つの部分基板から構成された例を示している。また、別の例として、各部分基板が一体構造を成して第4の誘電体基板4を構成しても良い。例えば、一枚の基板に複数の刳り貫き穴を設けて、刳り貫き穴の周囲を一体的に形成された複数の部分基板によって取り囲んだ構造であっても良い。第4の誘電体基板4は、表面から少なくとも一側端面を介して裏面に至るまでの全面に金めっきが施されて、第5の接地導体17が形成される。
第5の誘電体基板5は、少なくとも一方の表面全面に金めっきが施されて、第6の接地導体18が形成される。
第1の誘電体基板1の裏面に、接着層21を介在して第2の誘電体基板2が接着される。接着層21は第1の誘電体基板1における第1の接地導体11と、第2の誘電体基板2における表面側の第2の接地導体12とを接着する接着剤から構成される。第2の誘電体基板2における中央と両端縁の各部分基板は、それぞれ接着層21を介在して第1の誘電体基板1に接着される。
第3の誘電体基板3の表面に、接着層22を介在して第4の誘電体基板4が接着される。接着層22は第2の誘電体基板2における裏面側の第2の接地導体12と、第3の誘電体基板3の第3の接地導体13とを接着する接着剤から構成される。第2の誘電体基板2における中央と両端縁の各部分基板は、それぞれ接着層22を介在して第1の誘電体基板1に接着される。
第3の誘電体基板3の裏面に、接着層23を介在して第4の誘電体基板4が接着される。接着層23は第3の誘電体基板3における第4の接地導体14と、第4の誘電体基板4における表面側の第5の接地導体17とを接着する接着剤から構成される。第4の誘電体基板4における中央と両端縁の各部分基板は、それぞれ接着層23を介在して第3の誘電体基板3に接着される。
第4の誘電体基板4の裏面に、接着層24を介在して第5誘電体基板5が接着される。接着層24は第4の誘電体基板4における裏面側の第5の接地導体17と、第5の誘電体基板5の第6の接地導体18とを接着する接着剤から構成される。第4の誘電体基板4における中央と両端縁の各部分基板は、それぞれ接着層24を介在して第5の誘電体基板5に接着される。
接着層21〜24を構成する接着剤は、接着強度の高い非導電性接着剤を用いるのが好ましい。
すなわち、第1の接地導体11、第2の接地導体12、第3の接地導体13、第4の接地導体14、第4の接地導体17、第5の接地導体18は、接着層21〜24に対して非導通に接合される。
第1〜第5の誘電体基板の接合体(もしくは積層体)は、内部に第1の空洞31、第2の空洞32を有する。第1の空洞31は、第2の誘電体基板2bを間に隔てて異なる隔室(一方の第1の空洞31a、他方の第1の空洞31b)から構成される。第2の空洞32は、第4の誘電体基板2bを間に隔てて異なる隔室(一方の第2の空洞32a、他方の第2の空洞32b)から構成される。
すなわち、中央に設けられた第2の誘電体基板2bと一方端に設けられた第2の誘電体基板2aとが所定の間隙を有して配置され、第1の誘電体基板1、第2の誘電体基板2a、第2の誘電体基板2b、及び第3の誘電体基板3とで、一方の第1の空洞31aを形成する。
中央に設けられた第2の誘電体基板2bと他方端に設けられた第2の誘電体基板2cとが所定の間隙を有して配置され、第1の誘電体基板1、第2の誘電体基板2b、第2の誘電体基板2c、及び第3の誘電体基板3とで、他方の第1の空洞31bを形成する。
中央に設けられた第4の誘電体基板4bと一方端に設けられた第4の誘電体基板4aとが所定の間隙を有して配置され、第5の誘電体基板5、第4の誘電体基板4a、第4の誘電体基板4b、及び第3の誘電体基板3とで、一方の第2の空洞32aを形成する。
中央に設けられた第4の誘電体基板4bと他方端に設けられた第4の誘電体基板4cとが所定の間隙を有して配置され、第5の誘電体基板5、第4の誘電体基板4b、第4の誘電体基板4c、及び第3の誘電体基板3とで、他方の第2の空洞32bを形成する。
第1の導体線路15は第1の空洞31に接して設けられ、3方を第1の接地導体11及び第2の接地導体12に囲まれる。第2の導体線路16は第2の空洞32に接して設けられ、3方を第6の接地導体18及び第5の接地導体17に囲まれる。
図1に示す断面内で、一方の第1の導体線路15aが一方の第1の空洞31a内に配置され、他方の第1の導体線路15bが他方の第1の空洞31b内に配置される。また、一方の第2の導体線路16aが一方の第2の空洞32a内に配置され、他方の第2の導体線路16bが他方の第2の空洞32b内に配置される。第3の誘電体基板が第1の空洞31及び第2の空洞32と接する面は、第1の導体線路15及び第2の導体線路16の占める部分を除いて、誘電体表面が露出しており絶縁されている。
この際、第1の導体線路15及び第2の導体線路16は、第3の誘電体基板3の中央部と両端縁にそれぞれ設けられた第3の接地導体13及び第4の接地導体14に対して、概ね対称に配置される。また、第1の導体線路15及び第2の導体線路16は、第2の誘電体基板2および第4の誘電体基板4の各接地導体12、17に対して、概ね対称に配置される。
第1〜第5の誘電体基板1〜5は、導体スルーホール(接地導電体)50、51、52が共に貫通する。導体スルーホール50、51は高周波パッケージ10の外縁部に沿って複数個配列され、導体スルーホール52は高周波パッケージ10の中央部に複数個配列される。また、導体スルーホール50、51、52は、接着層21〜24をそれぞれ共に貫通する。これによって、第1の接地導体11、第2の接地導体12、第3の接地導体13、第4の接地導体14、第4の接地導体17、第5の接地導体18が相互に導通される。
導体スルーホール50、51、52は、導体線路15、16を伝播する信号の各誘電体基板及び接着層内の自由伝搬波長λに対して、λ/2以下の間隔で配列されることが望ましい。これによって、導体線路15、16を伝播する信号は、各誘電体基板及び各接着層から漏れ出ることがないように、複数配列された導体スルーホール50、51と第1の接地導体11、第2の接地導体12、第4の接地導体17、第5の接地導体18によって電磁的に遮蔽される。
また、第1の空洞31aまたは第2の空洞32a内の導体線路15a、16aを伝播する信号が、第1の空洞31bまたは第2の空洞32b内の導体線路15b、16bに干渉することがないように、複数配列された導体スルーホール52と第1の接地導体11、第2の接地導体12、第4の接地導体17、第5の接地導体18によって電磁的に遮蔽されている。すなわち、互いに隣接する第1の導体線路15aまたは16aと、第2の導体線路15bまたは16bとが電磁干渉しないように遮断されている。
第1〜第5の誘電体基板1〜5と、第1〜第6の接地導体11、12、13、14、17、18と、導体スルーホール50、51、52は擬似的な外導体として作用し、第1、第2の導体線路15、16を擬似的な内導体として作用して、サスペンデット線路が構成される。サスペンデット線路は、擬似的な同軸線路を構成する。図1の例では、第1、第2の導体線路15a、16aが第1のサスペンデット線路の内導体、第1、第2の導体線路15b、16bが第2のサスペンデット線路の内導体を構成し、各線路が相互に並列に配置されている。
図4は、本実施の形態によるサスペンデット線路の動作を示す図である。
第3の誘電体基板3上の第1の導体線路15に所定の周波数の電圧を印加すると、これに応じて、第3の誘電体基板表面の第1の導体線路15と第1の誘電基板の第1の接地導体11との間に電界が形成されるとともに、第3の誘電体基板裏面の第2の導体線路16と第5の誘電基板の第6の接地導体18との間に電界が形成される。この電界により、導体線路上を伝送すべき高周波信号の電波が伝播する。
このようにサスペンデット線路は、電界が第1の導体線路15と第1の接地導体11、および第2の導体線路16と第6の接地導体18の間に集中し、第3の誘電体基板3中にはほとんど電界が通過しないため、誘電体による損失がほとんどなく、伝播損失が主に導体による損失に帰着されるので、マイクロストリップ線路と比べて極めて低損失な給電線路を実現することができる。
また、第1の導体線路15aと15bのように、導体線路を並列させた場合であっても、第2の接地導体12、第5の接地導体17、及び導体スルーホール52によって隣接する線路が電気的に遮断されており、かつ第3の誘電体基板中を伝播する電波も遮断されているので、線路間の不要な結合も抑制されている。
図5に、本実施の形態によるサスペンデット線路の製造工程を示す。図に示されているように、第3の誘電体基板3の導体スルーホールを形成した後(ステップS1)、第1〜第5の誘電体基板1〜5を適宜金めっき(エッチング加工)して導体線路及び接地導体をパターニングする(ステップS2)。
その後、各誘電体基板間に接着剤を介在させて、第1〜第5の誘電体基板1〜5を積層した後、加熱した状態で加圧することによって、各誘電体基板を一体化させる(ステップS3)。
一体化後、各誘電体基板1〜5及び接着層21〜25を貫通させて、導体スルーホール50〜52を設けることにより、各接地導体の導通が確保できる(ステップS4)。
これによって、導電性接着剤を使用する必要がないので、導電性接着剤のはみ出しによる第1の誘電体基板3上の導体線路と接地導体間の導通の発生を排除できる。
以上のように、本実施の形態では、導体線路の形成された誘電体基板を挟んで中空の空洞を形成するように、接地導体が形成された誘電体基板を多層積層し、積層した各誘電体基板の間に非導電性の接着層を介在させて接合するとともに、各誘電体基板と各接着層とを共に貫通する導体スルーホールを設けることによって各誘電体基板の接地導体を電気的に接続することにより、サスペンデット線路を形成することが出来る。
これによって、従来問題となっていた、接着剤のはみ出しや誘電体基板上への付着による、信号伝播特性の劣化を防ぎ、生産性が高くなる。また、導体板を切削加工する必要もないので、加工費が安く、生産性がさらに向上する。
さらに、同一種類の誘電体基板を積層することによってサスペンデット線路を形成することができるので、従来問題となっていた異種間材料の熱膨張の違いによる、広範囲の温度環境下での歪みの発生を防止することができる。また、非導電性の強力な接着剤を使用できるので、接着強度の信頼性も向上する。
この発明の実施形態を示すサスペンデット線路の構成図である。 この発明の実施形態を示すサスペンデット線路の分解図である。 この発明の実施形態を示すサスペンデット線路の分解斜視図である。 この発明の実施形態において、電波が伝搬する時の電界を表す図である。 この発明の実施形態において、サスペンデット線路の製造工程を表す図である。
符号の説明
1 第1の誘電体基板、2 第2の誘電体基板、3 第3の誘電体基板、4 第4の誘電体基板、5 第5の誘電体基板、10 高周波パッケージ、11 第1の接地導体、12 第2の接地導体、13 第3の接地導体、14 第4の接地導体、15(15a、15b) 第1の導体線路、16(16a、16b) 第2の導体線路、17 第5の接地導体、18 第6の接地導体、21、22、23、24 接着層、31(31a、31b) 第1の空洞、32(32a、32b) 第2の空洞、40 導電体(スルーホール)、50、51、52 導体スルーホール(接地導電体)。

Claims (2)

  1. 第1の接地導体が形成された第1の誘電体基板と、
    側面及び表裏面に第2の接地導体を有し、当該第2の接地導体が上記第1の誘電体基板における第1の接地導体に接合された第2の誘電体基板と、
    第1面に設けられた第1の導体線路、第1面の裏面である第2面に第1の導体線路と対向して設けられた第2の導体線路、上記第1の導体線路から離間して上記第1面に設けられた第3の接地導体、上記第2の導体線路から離間して上記第2面に設けられた第4の接地導体、及び当該第1、第2の導体線路を導通する導電体とを有し、当該第3の接地導体が上記第2の誘電体基板における第2の接地導体に接合された第3の誘電体基板と、
    側面及び表裏面が第5の接地導体を有し、当該第5の接地導体が上記第3の誘電体基板における第4の接地導体に接合された第4の誘電体基板と、
    第6の接地導体が形成され、当該第6の接地導体が上記第4の誘電体基板における第5の接地導体に接合された第5の誘電体基板と、
    非導電性の接着剤から成り上記各誘電体基板間をそれぞれ接合する接着層と、
    を備え、
    上記第2の誘電体基板は、上記第1、第2の接地導体層と上記第3の誘電体基板の第1面とで周囲を囲まれた第1の空洞が形成され、
    上記第1の空洞内に上記第1の導体線路が配置され、
    上記第5の誘電体基板は、上記第5、第6の接地導体と上記第3の誘電体基板の第2面とで周囲を囲まれた第2の空洞が形成され、
    上記第2の空洞内に上記第2の導体線路が配置され、
    上記第1〜第6の接地導体層は、上記各誘電体基板および上記接着層をそれぞれ共に貫通する接地導電体を介して電気的に接続されたサスペンデット線路。
  2. 請求項1もしくは請求項2記載のサスペンデット線路が少なくとも2列配列され、
    一方のサスペンデット線路と他方のサスペンデット線路の間に、上記各誘電体基板及び接着層をそれぞれ貫通する複数の接地導電体が配列されたことを特徴とする高周波パッケージ。
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