JP2007149869A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI層からなる素子分離領域に、トレンチゲートを有するMOSトランジスタの各セルが、分散して配置されてなる半導体装置であって、結晶欠陥でのリーク等による特性劣化が抑制され、高い信頼性を有する半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】素子分離トレンチ4により取り囲まれたSOI層1からなる素子分離領域1sが、素子分離トレンチ4に隣接する外殻領域1aと、外殻領域1aの内側の内部領域1bに区分され、トレンチゲート3bを有するMOSトランジスタの各セルが、内部領域1bに分散して配置され、素子分離トレン4より浅いダミーゲートトレンチ3aが、外殻領域1aに分散して配置されてなる半導体装置10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI(Silicon On Insulator)層からなる素子分離領域に、トレンチゲートを有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタの各セルが、分散して配置されてなる半導体装置およびその製造方法に関する。
素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI層からなる素子分離領域内に、MOSトランジスタの各セルが配置されてなる半導体装置が、例えば、特開平8−213604号公報(特許文献1)と特開平10−313064号公報(特許文献2)に開示されている。特許文献1,2で開示された半導体装置におけるMOSトランジスタは、いずれも、平面ゲート構造の横型MOSトランジスタ(LDMOS、Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)である。
一方、素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI層からなる素子分離領域では、一般的に、素子分離トレンチの周辺において結晶欠陥が発生し易いことが知られている。結晶欠陥が存在する領域にMOSトランジスタを形成すると、当該半導体装置の特性がリーク等によって劣化すると共に、当該半導体装置の信頼性が低下する。
このため、上記した素子分離トレンチに起因した結晶欠陥の発生を抑制する方法が、例えば、特開2002−33382号公報(特許文献3)に開示されている。特許文献3に開示された半導体装置の製造方法によれば、素子分離領域を取り囲む素子分離トレンチの外側を非デバイス形成領域とし、当該非デバイス形成領域に高濃度のイオン注入を行う。これによって、その後のLOCOS(Local Oxidation of Silicon)酸化時の増速酸化によって大きな応力を生じさせ、当該非デバイス形成領域に優先的に結晶欠陥を発生させて、デバイスを形成する素子分離トレンチにより取り囲まれた素子分離領域での欠陥発生を抑制している。
特開平8−213604号公報 特開平10−313064号公報 特開2002−33382号公報
上記特許文献3に開示された素子分離トレンチに起因する結晶欠陥の抑制方法は、素子分離領域での結晶欠陥発生を抑制できるものの、LOCOS酸化に伴う応力が素子分離トレンチ近傍の素子分離領域に残存することは避けられない。
上記のように、素子分離トレンチ近傍の素子分離領域に大きな残留応力が存在すると、LOCOS酸化以降の製造工程において、この残留応力が依然として結晶欠陥の発生要因となる。特に、素子分離領域にトレンチゲート構造のMOSトランジスタを形成する場合には、上記LOCOS酸化時の残留応力とトレンチゲート形成時の応力が相関して、結晶欠陥の発生に繋がり易いと考えられる。
そこで本発明は、素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI層からなる素子分離領域に、トレンチゲートを有するMOSトランジスタの各セルが、分散して配置されてなる半導体装置であって、結晶欠陥でのリーク等による特性劣化が抑制され、高い信頼性を有する半導体装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI層からなる素子分離領域が、前記素子分離トレンチに隣接する外殻領域と、前記外殻領域の内側の内部領域に区分され、トレンチゲートを有するMOSトランジスタの各セルが、前記内部領域に分散して配置され、前記素子分離トレンチより浅いダミーゲートトレンチが、前記外殻領域に分散して配置されてなることを特徴としている。
当該半導体装置においては、ダミーゲートトレンチが分散して配置された外殻領域を、結晶欠陥を積極的に発生させる領域として利用することができる。すなわち、素子分離トレンチ形成時の残留応力とダミーゲートトレンチ形成時の残留応力を相関させて、外殻領域に多量の結晶欠陥を発生させることができる。この結晶欠陥の積極的な発生によって、当該半導体装置では、素子分離トレンチの形成に伴って発生した外殻領域における残留応力を緩和することができる。これによって、MOSトランジスタの各セルが分散して配置される内部領域において、結晶欠陥の発生が抑制される。
以上のようにして、当該半導体装置は、トレンチゲートを有するMOSトランジスタの各セルが、分散して配置されてなる半導体装置であって、結晶欠陥でのリーク等による特性劣化が抑制され、高い信頼性を有する半導体装置とすることができる。
請求項2に記載のように、上記半導体装置においては、前記ダミーゲートトレンチの深さが、前記トレンチゲートと同じ深さであることが好ましい。
これによって、後述するように、同一のトレンチ形成工程を用いて、トレンチゲートとダミーゲートトレンチを同時形成することができる。従って、ダミーゲートトレンチの形成によるコストアップもないため、安価な半導体装置とすることができる。
請求項3に記載のように、上記半導体装置は、前記素子分離トレンチ上に、LOCOSが形成されてなる場合に好適である。
当該半導体装置においては、LOCOS酸化時の大きな残留応力とダミーゲートトレンチ形成時の残留応力を相関させて、外殻領域に多量の結晶欠陥を発生させることができる。この結晶欠陥の積極的な発生によって、当該半導体装置では、LOCOSの形成に伴って発生した外殻領域における大きな残留応力を十分に低減することができる。
請求項4に記載のように、上記半導体装置においては、
前記外殻領域と内部領域の境界が、前記素子分離トレンチから30μm以上の距離にあることが好ましい。
これによって、MOSトランジスタの各セルが分散して配置される内部領域での結晶欠陥の発生を、確実に抑制することができる。
請求項5に記載のように、上記半導体装置においては、前記ダミーゲートトレンチの配置ピッチが、3.1μm以上、5.6μm以下であることが好ましい。
素子分離トレンチに付随した残留応力の存在する外殻領域において、ダミーゲートトレンチの配置ピッチと結晶欠陥の発生個数を調査したところ、ダミーゲートトレンチの配置ピッチが、3.1μm以上、5.6μm以下の範囲において、内部領域での結晶欠陥の発生を確実に抑制することができることが判明した。ダミーゲートトレンチの配置ピッチが5.6μmより大きい場合は、素子分離トレンチに付随した残留応力の緩和効果が小さいため、結晶欠陥の発生個数は全体的に低減するものの、素子分離トレンチから遠い距離まで発生領域が延びて内部領域まで及ぶ。一方、ダミーゲートトレンチの配置ピッチが3.1μmより小さい場合は、ダミーゲートトレンチ自体による結晶欠陥が発生し、素子分離トレンチから遠い距離まで結晶欠陥の発生領域が延びると共に、発生個数も全体的に増大する。
請求項6に記載のように、上記半導体装置は、例えば、前記トレンチゲートの深さが、5μm以下である構成とすることができる。
請求項7と8に記載の発明は、上記半導体装置の製造方法に関する発明である。
請求項7に記載の発明は、素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI層からなる素子分離領域が、前記素子分離トレンチに隣接する外殻領域と、前記外殻領域の内側の内部領域に区分され、トレンチゲートを有するMOSトランジスタの各セルが、前記内部領域に分散して配置され、前記素子分離トレンチより浅いダミーゲートトレンチが、前記外殻領域に分散して配置されてなる半導体装置の製造方法であって、前記トレンチゲートと前記ダミーゲートトレンチを、同一のトレンチ形成工程を用いて形成することを特徴としている。
これによれば、ダミーゲートトレンチを形成するための特別な工程が必要ないため、ダミーゲートトレンチの形成に伴うコストアップを防止することができる。
請求項8に記載のように、上記半導体装置の製造方法においては、前記トレンチ形成工程後において、熱処理温度1150℃以上、熱処理時間10秒以上の条件で、ランプ加熱による急熱急冷処理工程を実施することが好ましい。
ランプ加熱による急熱急冷処理工程を実施することで、外殻領域のダミーゲートトレンチの周りに誘起される結晶欠陥の発生量を増大することができ、これに伴って、残留応力の低減効果もより確実なものにすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の半導体装置の一例で、図1(a)は、半導体装置10の模式的な上面図であり、図1(b)は、半導体装置10の模式的な断面図である。
図1(a),(b)に示す半導体装置10では、埋め込み酸化膜2に達する素子分離トレンチ4により取り囲まれて、SOI(Silicon On Insulator)層1からなる素子分離領域1sが設けられている。半導体装置10では、図中の一点鎖線で示したように、素子分離領域1sが、素子分離トレンチ2に隣接する外殻領域1aと、外殻領域1aの内側の内部領域1bに区分されている。半導体装置10では、トレンチゲート3bを有するMOS (Metal Oxide Semiconductor)トランジスタの各セルが、内部領域1bに分散して配置されている。また、素子分離トレンチ4の深さ(SOI層1の厚さ)d4より浅く、配線接続されていないダミーゲートトレンチ3aが、外殻領域1aに分散して配置されている。
図1の半導体装置10においては、ダミーゲートトレンチ3aが分散して配置された外殻領域1aを、結晶欠陥を積極的に発生させる領域として利用することができる。すなわち、素子分離トレンチ4形成時の残留応力とダミーゲートトレンチ3a形成時の残留応力を相関させて、外殻領域1aに多量の結晶欠陥を発生させることができる。この結晶欠陥の積極的な発生によって、半導体装置10では、素子分離トレンチ4の形成に伴って発生した外殻領域1aにおける残留応力を緩和することができる。これによって、MOSトランジスタの各セルが分散して配置される内部領域1bにおいて、結晶欠陥の発生が抑制される。
特に、図1の半導体装置10のように、素子分離トレンチ4上に、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)5が形成されている場合には、LOCOS酸化時に素子分離トレンチ4の周囲に大きな残留応力が発生する。この場合にも、図1の半導体装置10では、LOCOS酸化時の大きな残留応力とダミーゲートトレンチ3a形成時の残留応力を相関させて、外殻領域1aに多量の結晶欠陥を発生させることができる。この結晶欠陥の積極的な発生によって、半導体装置10では、LOCOS5の形成に伴って発生した外殻領域1aにおける大きな残留応力を十分に低減することができる。
以上のようにして、図1に示す半導体装置10は、トレンチゲート3bを有するMOSトランジスタの各セルが、分散して配置されてなる半導体装置であって、結晶欠陥でのリーク等による特性劣化が抑制され、高い信頼性を有する半導体装置とすることができる。
尚、図1の半導体装置10においては、図1(b)に示すダミーゲートトレンチ3aの深さd3aが、トレンチゲート3bの深さd3bと同じであることが好ましい。これによって、後述するように、同一のトレンチ形成工程を用いて、トレンチゲート3bとダミーゲートトレンチ3aを同時形成することができる。従って、ダミーゲートトレンチ3aの形成によるコストアップもないため、安価な半導体装置とすることができる。
例えば、半導体装置10においては、トレンチゲート3bとダミーゲートトレンチ3aの深さを、5μm以下とすることができる。
図2〜図4は、図1の半導体装置10に関する評価結果の一例で、ダミーゲートトレンチ3aの深さを一般的に用いられるトレンチゲート3bの深さと同じにして、図1(a)に示すダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを変え、素子分離トレンチ4からの距離と結晶欠陥の発生個数の関係を調査した結果である。図2(a)は、ダミーゲートトレンチ3aを形成しない場合であり、図2(b)は、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを5.6μmとした場合である。図3(a)は、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを4.4μmとした場合であり、図3(b)は、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを3.1μmとした場合である。また、図4は、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを1.8μmとした場合である。
上記評価試験において、図2(b),図3(a),図3(b)の各図で示したように、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPが、3.1μm以上、5.6μm以下の範囲において、内部領域1bでの結晶欠陥の発生を確実に抑制することができることが判明した。ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチが5.6μmより大きい場合およびダミーゲートトレンチ3aを形成しない場合は、素子分離トレンチに付随した残留応力の緩和効果が小さいため、図2(a)に示すように、結晶欠陥の発生個数は全体的に低減するものの、素子分離トレンチ4から遠い距離まで発生領域が延びて内部領域1bまで及ぶ。一方、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチが3.1μmより小さい場合は、ダミーゲートトレンチ自体による結晶欠陥が発生し、図4に示すように、素子分離トレンチ4から遠い距離まで結晶欠陥の発生領域が延びると共に、発生個数も全体的に増大する。以上の結果から、上記半導体装置においては、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPが、3.1μm以上、5.6μm以下であることが好ましい。
特に、図3(a)と図3(b)の試料では、素子分離トレンチ4からの距離が30μmより小さい領域では多量の結晶欠陥が発生しているのに対して、素子分離トレンチ4から30μm以上離れた領域では、結晶欠陥がほとんど発生していない。
従って、図1の半導体装置10においては、(a)
に一点鎖線で示した外殻領域1aと内部領域1bの境界の素子分離トレンチ4からの距離Laが、30μm以上であることが好ましい。これによって、MOSトランジスタの各セルが分散して配置される内部領域1aでの結晶欠陥の発生を、確実に抑制することができる。
次に、図1(a),(b)に示す半導体装置10の製造方法を説明する。
図5(a)〜(e)と図6(a)〜(d)は、半導体装置10の製造方法を示す工程別断面図である。
最初に、図5(a)に示すように、埋め込み酸化膜2を有するSOI基板を準備し、SOI層1の表面を、500Å程度の熱酸化膜2で覆う。
次に、図5(b)に示すように、熱酸化膜2s上にフォトレジスト膜マスクM1を形成し、例えば40keVのエネルギーで1×1013cm−2程度、選択的にボロン(B)をイオン注入してボロン注入領域ipを形成する。次に、フォトレジスト膜マスクM1を除去した後、同様にして、例えば100keVのエネルギーで5×1013cm−2程度、選択的にリン(P)をイオン注入してリン注入領域(図示省略)を別位置に形成する。
次に、図5(c)に示すように、フォトレジスト膜マスクを除去した後、窒素(N)雰囲気で、例えば1150℃で300分間熱処理を行い、ボロン拡散層からなるP導電型のウエル1pとリン拡散層からなるN導電型のウエル(図示省略)を形成する。
次に、図5(d)に示すように、LP−CVD(Low Pressure - Chemical Vapor Deposition)法を用いて、熱酸化膜2s上に、150〜200nmの厚さの窒化シリコン(Si)膜N1を堆積する。続いて、窒化シリコン膜N1上にフォトレジスト膜マスクM2を形成する。次に、フォトレジスト膜マスクM2を用いて、窒化シリコン膜N1と熱酸化膜2sを選択的にドライエッチングし、所定位置においてSOI層1を露出させる。
次に、図5(e)に示すように、フォトレジスト膜マスクM2を除去した後、窒化シリコン膜N1をマスクとしてSOI層1をドライエッチングし、埋め込み酸化膜2に達するトレンチ溝を形成する。続いて、トレンチ溝の表面に形成されたエッチングによるダメージ層を、ケミカルドライエッチングを用いて150nm除去する。次に、例えばLP−CVD法により、トレンチ溝の側壁部に500nmの厚さのBPSG膜4sを形成する。その後、リン(P)をドープしたポリシリコン4pをLP―CVD法で堆積して、トレンチ溝を埋め戻す。これによって、素子分離トレンチ4が完成する。
次に、図6(a)に示すように、窒化シリコン膜N1上にフォトレジスト膜マスクM3を形成する。次に、フォトレジスト膜マスクM3を用いて、窒化シリコン膜N1を選択的にドライエッチングし、所定位置において熱酸化膜2sを露出させる。
次に、図6(b)に示すように、フォトレジスト膜マスクM3を除去した後、窒化シリコン膜N1をマスクとして、例えば1000℃で400〜500分間、熱酸化する。これによって、厚いLOCOS5が形成される。
尚、このLOCOS酸化の際に、素子分離トレンチ4の近傍に、大きな残留応力が発生する。
次に、図6(c)に示すように、窒化シリコン膜N2を、LP−CVD法で150〜200nmの厚さ堆積する。続いて、窒化シリコン膜N2上にフォトレジスト膜マスクM4を形成する。次に、フォトレジスト膜マスクM4を用いて、窒化シリコン膜N2と熱酸化膜2sを選択的にドライエッチングし、所定位置においてSOI層1を露出させる。
次に、図6(d)に示すように、フォトレジスト膜マスクM4を除去した後、窒化シリコン膜N2をマスクとしてSOI層1をドライエッチングし、トレンチゲート3bおよびダミーゲートトレンチ3aのトレンチ溝を形成する。続いて、トレンチ溝の表面に形成されたエッチングによるダメージ層を、ケミカルドライエッチングを用いて150nm除去する。次に、窒化シリコン膜N2をリン酸でエッチング除去し、更に、熱酸化膜2sを希フッ酸(HF)により除去する。その後、例えば1100℃で熱酸化を行い、厚さ100nmの犠牲酸化膜を形成した後、希HFによりこの犠牲酸化膜を除去する。
次いで、例えば1000℃の酸素雰囲気で熱酸化を行い、所定厚さのゲート酸化膜2tを形成する。
尚、このゲート酸化の際に、素子分離トレンチ4形成時の残留応力と、ダミーゲートトレンチ3aの形成時の残留応力が相関し、この応力によって外殻領域1aに多量の結晶欠陥が発生する。
その後、リン(P)をドープしたポリシリコンをLP―CVD法で堆積して、トレンチ溝を埋め戻す。次に、堆積したポリシリコン上にフォトレジスト膜マスクを形成し、平坦部に堆積したポリシリコンをドライエッチングして、所定パターンのゲート電極とする。これによって、トレンチゲート3bおよびダミーゲートトレンチ3aが完成する。
以後、通常用いられる一般的な工程を経て、MOSトランジスタのソースとドレイン(図示省略)、層間絶縁膜6、配線7、パッシベーション膜8を形成する。
以上で、図1(a),(b)に示す半導体装置10が完成する。
図5と図6に示した半導体装置10の製造方法は、トレンチゲート3bとダミーゲートトレンチ3aを、同一のトレンチ形成工程を用いて形成している。これによれば、ダミーゲートトレンチ3aを形成するための特別な工程が必要ないため、ダミーゲートトレンチ3aの形成に伴うコストアップを防止することができる。
また、上記半導体装置の製造方法においては、図6(d)に示したトレンチ形成工程後において、熱処理温度1150℃以上、熱処理時間10秒以上の条件で、ランプ加熱による急熱急冷処理工程を実施することが好ましい。このランプ加熱による急熱急冷処理工程を実施することで、外殻領域1aにあるダミーゲートトレンチ3aの周りに誘起される結晶欠陥の発生量を増大することができ、これに伴って、残留応力の低減効果もより確実なものにすることができる。
以上のようにして、上記した本発明の半導体装置およびその製造方法は、素子分離トレンチ4により取り囲まれたSOI層1からなる素子分離領域1sに、トレンチゲート3bを有するMOSトランジスタの各セルが、分散して配置されてなる半導体装置10であって、結晶欠陥でのリーク等による特性劣化が抑制され、高い信頼性を有する半導体装置およびその製造方法となっている。
本発明の半導体装置の一例で、(a)は、半導体装置10の模式的な上面図であり、(b)は、半導体装置10の模式的な断面図である。 図1の半導体装置10に関する評価結果の一例で、(a)は、ダミーゲートトレンチ3aを形成しない場合であり、(b)は、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを5.6μmとした場合である。 図1の半導体装置10に関する評価結果の一例で、(a)は、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを4.4μmとした場合であり、(b)は、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを3.1μmとした場合である。 図1の半導体装置10に関する評価結果の一例で、ダミーゲートトレンチ3aの配置ピッチPを1.8μmとした場合である。 (a)〜(e)は、図1の半導体装置10の製造方法を示す工程別断面図である。 (a)〜(d)は、図1の半導体装置10の製造方法を示す工程別断面図である。
符号の説明
10 半導体装置
1 SOI層
1s 素子分離領域
1a 外殻領域
1b 内部領域
2 埋め込み酸化膜
3a ダミーゲートトレンチ
3b トレンチゲート
4 素子分離トレンチ
5 LOCOS
La 外殻領域と内部領域の境界の素子分離トレンチからの距離

Claims (8)

  1. 素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI層からなる素子分離領域が、前記素子分離トレンチに隣接する外殻領域と、前記外殻領域の内側の内部領域に区分され、
    トレンチゲートを有するMOSトランジスタの各セルが、前記内部領域に分散して配置され、
    前記素子分離トレンチより浅いダミーゲートトレンチが、前記外殻領域に分散して配置されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ダミーゲートトレンチの深さが、前記トレンチゲートと同じ深さであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記素子分離トレンチ上に、LOCOSが形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記外殻領域と内部領域の境界が、前記素子分離トレンチから30μm以上の距離にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記ダミーゲートトレンチの配置ピッチが、3.1μm以上、5.6μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記トレンチゲートの深さが、5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 素子分離トレンチにより取り囲まれたSOI層からなる素子分離領域が、前記素子分離トレンチに隣接する外殻領域と、前記外殻領域の内側の内部領域に区分され、
    トレンチゲートを有するMOSトランジスタの各セルが、前記内部領域に分散して配置され、
    前記素子分離トレンチより浅いダミーゲートトレンチが、前記外殻領域に分散して配置されてなる半導体装置の製造方法であって、
    前記トレンチゲートと前記ダミーゲートトレンチを、同一のトレンチ形成工程を用いて形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記トレンチ形成工程後において、熱処理温度1150℃以上、熱処理時間10秒以上の条件で、ランプ加熱による急熱急冷処理工程を実施することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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