JP2007147917A - 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007147917A
JP2007147917A JP2005341047A JP2005341047A JP2007147917A JP 2007147917 A JP2007147917 A JP 2007147917A JP 2005341047 A JP2005341047 A JP 2005341047A JP 2005341047 A JP2005341047 A JP 2005341047A JP 2007147917 A JP2007147917 A JP 2007147917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
image carrier
lubricant application
image
application device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005341047A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Seshimo
卓弥 瀬下
Kenji Sugiura
健治 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005341047A priority Critical patent/JP2007147917A/ja
Publication of JP2007147917A publication Critical patent/JP2007147917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像手段と、像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段、を少なくとも有する画像形成装置に用いられる潤滑剤塗布装置であって、トナー入力状況に応じて潤滑剤の像担持体上への塗布量を変更して、トナーの帯電不良、帯電手段汚染による異常画像の発生を防ぐこと。
【解決手段】現像装置15Y、15C、15M、15Kに一度に補給するトナー補給量の上限値を入力画像の情報量、例えば、入力画像の画像面積、画素などに応じて変化させることとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、潤滑剤塗布装置、前記潤滑剤塗布装置を備えたプロセスカートリッジ、前記潤滑剤塗布装置や前記プロセスカートリッジを備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ、プロッタ、複合機などの画像形成装置に関する。
回転する像担持体と、前記像担持体表面を放電により帯電させる帯電手段と、前記像担持体上を露光することによって潜像を書き込む露光手段と、前記像担持体上に書き込まれた潜像をトナーで現像する現像手段と、現像されたトナーによる像を中間転写体、またはシート状媒体に転写する転写手段と、前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段の何れかの手段の全部又はいくつかを備えた画像形成装置がある(例えば、特許文献1乃至7参照)。
上記画像形成装置の各構成要素については、以下の内容が知られている。
「帯電手段」としては、DC、または、DCにACを重畳した、近接帯電方式、接触帯電方式、また、コロナ帯電方式がある。「露光手段」としては、LD、LEDランプ、キセノンランプによる露光方法がある。
「現像手段」としては、1成分現像手段や、トナーとキャリアを混合して現像に用いる2成分現像手段による現像方法がある。「転写手段」としては、転写ベルト、転写チャージャ、転写ローラによる転写方法がある。
「現像手段」で現像された像担持体表面のトナー像は、「給紙手段」より給送されるシート状媒体に転写手段によって転写された後、「定着装置」で定着されて「排紙部」に至る。或いは、「像担持体表面」のトナー像は一旦、「中間転写転写体」に転写された後、シート状媒体に再転写されて「定着装置」で定着され排紙部に至る。
後述する理由により像担持体に塗布される「潤滑剤」としては、粉末状、固形状、フィルム状の形態のフッ素系樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等)、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどのラメラ結晶構造を持つ脂肪酸塩金属(その他に、ラウロイルリジン、モノセチルリン酸エステルナトリウム亜鉛塩、ラウロイルタウリンカルシウム)、シリコーンオイルやフッ素系オイル、天然ワックス、合成ワックスなどの液状の材料、ガス状にした材料を外添法として作用させるもの等がある。「潤滑剤塗布手段」としては、ファーブラシにより像担持体に塗布する方法がある。
<像担持体に施される潤滑剤に関する従来例>
像担持体の高寿命化、高画質化のために、「像担時体」上に「潤滑剤」を塗布する例が知られている。「潤滑剤」を塗布するのは、
(1)トナーフィルミング(融着)の発生防止、
(2)低摩擦係数化による転写効率の向上、及び、クリーニング不良の防止、
等を狙いとするものである(例えば、特許文献1乃至4参照)。
特許文献1乃至4の例では、いずれの場合も「像担時体」上に「潤滑剤を塗布し、低摩擦係数化する。また、「帯電手段」と「像担持体」の長寿命化を図るために、「像担持体」に対して非接触の「帯電手段」を用い、「像担持体」の感光層に無機微粒子を分散させ、ステアリン酸亜鉛などを「潤滑剤」として塗布することによって耐磨耗性を向上させている(例えば、特許文献5参照)。
加えて、像担持体の表面に塗布された「潤滑剤」を、「帯電手段」と「現像手段」間で薄く均一に付着、且つ、大きい径の「潤滑剤」をせき止めるためのブレード状の補助部材を持った画像形成装置の例もある(例えば、特許文献6参照)。
<クリーニングの従来技術>
従来、電子写真方式における画像形成装置のクリーニング方法は、例えば「像担持体」の表面を摺擦するブレードによるクリーニング方式が主であり、ブレードのみの「クリーニング手段」を有する画像形成装置が多数ある。「クリーニング手段」としては、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等からなる、ブレード形状のクリーニングブレードが挙げられる。
また、高速機においては、部分的に多量のトナーが付着した状態を避けるため、ブレードの上流側にブラシを設けたものもある。
しかし、上記のようなクリーニング方法・手段では、最近開発された円形度が0.96以上1.00未満の球形(重合)トナーがブレードなどのクリーニング手段をすり抜けてしまいクリーニングできない。但し、短寿命の画像形成装置では、トナー及びブレードに工夫をすることでクリーニング可能なものもある。
また、前記球形(重合)トナーは転写率が高く、転写残トナーが少ないことから、「像担持体」表面に摺擦する専用の「クリーニング手段」を持たず、「現像手段」でクリーニングを兼ねるような画像形成装置もある。
「像担持体」の回転方向上、「クリーニング手段」の上流側に設ける「極性制御手段」は、古い画像形成装置では見かけられたが、最近はほとんど見かけられない。その理由の一つには、「クリーニング手段」の技術が向上して極性制御手段が必要無くなったことと、コストダウンのためである。前述のブレードの上流側にブラシを設けたものの中には、電圧を印加して極性制御手段を兼ねたものもあるが、数は少ない。但し、前述した「クリーニング手段」を持たない画像形成装置においては、極性制御手段を持つものが多い。
<帯電の従来技術>
作像の手順として「像担持体」を帯電させ、その帯電部を露光により選択的に消去あるいは減少させ、「像担持体」上に静電潜像を形成する。「像担持体」を帯電する手段としては、コロナ放電を利用した「コロナ放電型帯電器」が主流であったが、この「コロナ放電型帯電器」を用いた場合、オゾンが多量に発生してしまい、またコロナ放電を行わせるために5〜10kVという高電圧電源を必要とし画像形成装置の低コスト化に障害となる。
そこで、近年、コロナ放電型帯電器を利用しないで帯電ローラなどを像担持体に接触させる「接触型帯電手段」が多く提案されている。この「接触型帯電手段」は、上記「コロナ放電型帯電器」のにおける問題点の多くが解消される一方、像流れと呼ばれる異常画像の発生や像担持体の摩耗量が増大するなどの問題も発生している。また、印加電圧に交流を用いた場合は騒音の発生も問題となる。加えて、前記「接触型帯電手段」がトナーや紙紛を「像担持体」と該「接触型帯電手段」間で擦りつけるので汚染を助長する。
このような問題を解消する一例として磁気ブラシによる「帯電手段」に加えてファーブラシ状の「補助帯電手段」を設け、これら「帯電手段」と「補助帯電手段」を用いて印加電圧を制御することによって、トナーや紙粉等による汚れを防止すると共に、クリーナレスシステムにおけるポジゴーストと呼ばれる異常画像の発生等を防止している(例えば、特許文献7参照)。
上記したように、像担持体には種々のプロセス部材が摺接するので、像担持体表面に「潤滑剤」を塗布し、担持体表面が「帯電手段」による放電にさらされて表面が酸化し、また、「クリーニング手段」などの摺接部材によって像担持体が磨耗することから保護している。
この「潤滑剤」は「潤滑剤塗布手段」により塗布されるが、一定厚さ以上、塗布することはできないため、通常、「像担持体」上に「潤滑剤」が蓄積されることは少ない。しかし「潤滑剤」を「像担持体」上に塗布した場合、「像担持体」表面に存在する「潤滑剤」も、「帯電手段」の放電により劣化する。劣化した「潤滑剤」には、さらにその上に「潤滑剤」を塗布することができるため、「潤滑剤」は「像担持体」上に積層されていってしまう。
一方、「潤滑剤」は「像担持体」に接触する現像キャリアにより運ばれ「現像手段」中に混入してしまう。「現像手段」中に「潤滑剤」が混入すると、「潤滑剤」はトナー間の摩擦係数を減少させる効果を持つために、トナーを十分に帯電させることができず、結果として異常画像が発生してしまう。また、「像担持体」上に「潤滑剤」が積層されると、「像手段」中に混入する「潤滑剤」の量が増え、トナーは帯電不良を起こしやすくなり、異常画像を発生しやすくなってしまう。
「像担持体」の表面に塗布された「潤滑剤」は「像担持体」とともに移動し「クリーニング手段」を通過するが、この通過した「潤滑剤」は、「帯電手段」と「像担持体」間の電界により「帯電手段」に付着し、「帯電手段」表面を汚染する。「帯電手段」表面が汚染されると、「帯電手段」の抵抗値が変化してしまうため、「像担持体」を均一に帯電することができなくなり、結果として画像にムラや地汚れを発生してしまう。また、「像担持体」上に「潤滑剤」が積層され潤滑剤の存在量が増えると、「帯電手段」に付着し、「帯電手段」の表面を汚染する「潤滑剤」の量が増え、異常画像を発生しやすくなってしまう。このように、「潤滑剤」を用いた場合においては、各手段において問題が発生し、結果として異常画像が発生してしまう。
ただし、通常の印刷プロセスにおいては、「像担持体」上に現像されたトナーに「潤滑剤」が付着するため、トナーが「転写手段」、「クリーニング手段」などにより「像担持体」から離れるときに、「像担持体」から「潤滑剤」が除去されるため、トナーの帯電不良による異常画像の発生は少ない。しかし、「像担持体」上へのトナーの入力量がなかったり、少なかったりした場合には、「潤滑剤」は像担持体上から除去されることがない。
その場合、先に述べたように、「像担持体」上に「潤滑剤」が積層されてしまい、その「潤滑剤」が「現像手段」中に混入することにより、トナーの帯電不良、また、「帯電手段」を汚染することにより、異常画像を発生してしまう。
そのため、「像担持体」へのトナーの入力量がない、または、少ない場合においては、キャリアを介しての「現像手段」中への「潤滑剤」の混入、また、「帯電手段」の汚染を避けるため、「像担持体」上への「潤滑剤」塗布量を減らすこと、また、塗布しないことが必要となる。また、画像パターンによっては、「像担持体」へのトナー入力量が多い個所と少ない個所が混在する。
かかる場合、「像担持体」長手方向のトナー入力量の疎密の分布に応じて「像担持体」長手方向の「潤滑剤」塗布量を変更する必要があり、さらに、「潤滑剤」を分割することが考えられる。
一方、従来、潤滑剤を分割する技術がある(例えば、特許文献8、9、10参照)。例えば、特許文献1は「潤滑剤」のたわんだ部分の「潤滑剤塗布手段」への当接圧が減少し、その個所において「潤滑剤」を「像担持体」に塗布することが出来なくなってしまうので、「潤滑剤」を長手方向に複数に分割することにより、「潤滑剤」のたわみによる「潤滑剤塗布手段」への当接圧の不均一をなくし、均一に「潤滑剤塗布手段」へ当接するものである。
特許文献2は、「潤滑剤」は割れやすく、ひびが入りやすいので、長い一本の潤滑剤を製作すると、壊れやすく、歩留りが悪いという点に着目して、小さい「潤滑剤」の小片として製作することで歩留りを向上させ、それらを組み合わせた「潤滑剤」を画像形成装置内に搭載するものである。
特許文献3は、「潤滑剤」は割れやすく、ひびが入りやすい。そのため、ひびが入った潤滑剤を画像形成装置内に組み入れると、ひびが入った個所において「潤滑剤」の「像担持体」への塗布が不均一になってしまう点に着目して、「潤滑剤」のひびがない部分を張り合わせることによって、ひびのない潤滑剤の画像形成装置内への組み入れを可能して「像担持体」への「潤滑剤」の塗布ムラをなくそうとする。
しかし、これら特許文献8〜10に開示された技術は、何れも、トナー入力が無い場合においても、「潤滑剤」が「潤滑剤塗布手段」に当接し、「像担持体」へ「潤滑剤」が塗布されるため、「像担持体」上に塗布された「潤滑剤」がキャリアを介するなどして「現像手段」内に混入すると、トナーが帯電不良を生じたり、また、「帯電手段」を汚染し、異常画像の原因となる。
これら特許文献8〜10に開示された技術は、「潤滑剤」を常に長手方向に均一に「潤滑剤塗布手段」に当接させていて、トナー入力量に応じた像担持体への潤滑剤の塗布を考慮したものとはいえず、トナー入力の疎密に起因した異常画像の発生を防ぐことができない。
特開2002―244516号公報 特開2002―156877号公報 特開2002―55580号公報 特開2002―244487号公報 特開2002―229227号公報 特開平10―142897号公報 特開平10―312098号公報 特開平11―344904号公報 特開平9―319274号公報 特開平9―269699号公報
本発明は、像担持体に対するトナー入力量の疎密分布に起因する異常画像の発生を防止することのできる潤滑剤塗布装置、かかる潤滑剤塗布装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を達成するため請求項1にかかる発明は、回転する像担持体と、前記像担持体表面を放電により帯電させる帯電手段と、前記像担持体上を露光することによって潜像を書き込む露光手段と、前記像担持体上に書き込まれた潜像をトナーで現像する現像手段と、現像されたトナーによる像を中間転写体、またはシート状媒体に転写する転写手段と、前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、を少なくとも有する画像形成装置に用いられる潤滑剤塗布装置であって、前記像担持体上に塗布される総体として長尺な形体をもつ固形の潤滑剤が、長手方向で分割された複数の小片から組み合わされた状態で前記潤滑剤塗布手段に当接する態様で構成され、それぞれの潤滑剤の小片の、前記潤滑剤塗布手段への当接が任意の小片毎に接離可能、または、当接圧が任意に変更可能である潤滑剤塗布装置を提供する。
請求項2にかかる発明は、請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、トナー入力がない、また、少ない領域が存在する画像を像担持体上に作像する場合においては、その領域に対応する前記小片を前記潤滑剤塗布手段から離間、または、当接圧を減少させることとした。
請求項3にかかる発明は、請求項2記載の潤滑剤塗布装置において、トナー入力がない、また、トナー入力が少ない領域が存在する画像を繰り返し前記像担持体上に作像する場合においては、前記像担持体の一定回転数毎に、前記像担持体が一定回転数回転する間、前記領域に対応する潤滑剤を前記潤滑剤塗布手段に当接させることとした。
請求項4にかかる発明は、請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、非画像形成時の像担持体回転時に、潤滑剤の小片を潤滑剤塗布手段から離間、または、当接圧を減少させることとした。
請求項5にかかる発明は、請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、潤滑剤除去制御実行中においては、全ての潤滑剤の小片を前記潤滑剤塗布手段から離間させることとした。
請求項6にかかる発明は、請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、潤滑剤塗布制御実行中においては、全ての潤滑剤の小片を潤滑剤塗布手段に当接することとした。
請求項7にかかる発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布手段が前記潤滑剤および前記像担持体に対して移動するように駆動されるものであるとき、隣り合う潤滑剤の小片同士の境界線が、潤滑剤塗布手段の前記駆動方向と交差することとした。
請求項8にかかる発明は、請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、潤滑剤の任意の小片単位で前記長手方向での位置ずれが生じないように規制又は矯正する長手方向位置規制手段を有することとした。
請求項9にかかる発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、潤滑剤消費量に応じて、徐々に潤滑剤の潤滑剤塗布手段への当接圧を増減させることとした。
請求項10にかかる発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、使用される潤滑剤が、脂肪酸金属塩からなることとした。
請求項11にかかる発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、使用される潤滑剤が、ステアリンからなることとした。
請求項12にかかる発明は、請求項1乃至11の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布手段が、ブラシ、または、弾性ローラ、または、チューブ被覆ローラ、または、ベルト、または、不織布であることとした。
請求項13に係る発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、前記像担持体が、その表層にフィラーを分散し強化した層をもつ有機感光体であることとした。
請求項14にかかる発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、前記像担持体が、架橋型電荷輸送剤料を使用した有機感光体であることとした。
請求項15にかかる発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、前記像担持体が、アモルファスシリコンからなることとした。 請求項16にかかる発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置と、前記像担持体を一つのユニットとして構成し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとして構成した。
請求項17にかかる発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、使用されるトナーの円形度を0.96以上とした。
この発明では、トナー入力状況に応じて潤滑剤の像担持体上への塗布量を変更して、トナーの帯電不良、帯電手段汚染による異常画像の発生を防ぐ。
本発明を図面に基づいて説明する。
[1]画像形成装置の例
図1に、本発明にかかる画像形成装置の一例を示す。帯電手段1により像担持体表面の画像形成領域を均一に帯電させ、露光手段2により像担持体8に書き込みを行い、現像手段3により像担持体8上に摩擦帯電させたトナーにより画像を形成し、転写手段4により中間転写体または印刷用紙などのシート状媒体に像担持体8上の画像を転写し、像担持体8の表面に潤滑剤塗布手段6を用いて潤滑剤5を塗布し、クリーニング手段7により像担持体8上の転写残トナーを該像担持体8上から除去する。像担持体8は画像形成プロセスに従い印刷を行なう。
本発明にかかる画像形成装置の特徴は、上記のような構成の画像形成装置において像担持体8上に塗布される総体として長尺な形体をもつ潤滑剤5が、図2に示すように、像担持体8の回転中心軸O−Oと平行な長手方向で分割された複数の小片5aから組み合わされた状態で画像形成装置内に組み入れられ、それぞれの小片5aの、潤滑剤塗布手段(6)への当接が任意に接離可能、または、当接圧が任意に変更可能であることである。
ここで、各手段には、それぞれ次のようなものが挙げられる。
像担持体8は紙面に垂直な方向に回転軸を有するドラム状をした所謂感光体ドラムを例示しているがベルト状のものを使用することもできる。帯電手段1としては、DCのみを印加したもの、または、DCにACを印加した、近接帯電方式、また、接触帯電方式による帯電方法が挙げられる。図1では像担持体8に接触回転する帯電ローラを例示している。露光手段2としては、LD、LEDランプ、キセノンランプによる露光方法が挙げられる。
現像手段3としては、一成分現像手段や、トナーとキャリアを混合して現像に用いる2成分現像手段による現像方法が挙げられる。転写手段4としては、転写ベルト、転写チャージャ、転写ローラによる転写方法が挙げられる。図1では転写手段4は像担持体8に接触回転する転写ローラを例示している。潤滑剤塗布手段6は潤滑剤5と像担持体8との間に位置している。
像担持体8から直接シート状媒体に転写するタイプの画像形成装置では転写手段は図1の構成となるが、別例として、像担持体8から中間転写体にトナー像を転写し、さらに中間転写体からシート状媒体に転写する方式では、転写手段4は該中間転写体を介して像担持体8に対峙する配置となる。クリーニング手段7はクリーニングブレードからなり適宜の手段で担持体8に接離し、接した状態で像担持体8上の転写残トナー等を除去する。
潤滑剤5としては、固形状のフッ素系樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等)、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどのラメラ結晶構造を持つ脂肪酸塩金属(その他に、ラウロイルリジン、モノセチルリン酸エステルナトリウム亜鉛塩、ラウロイルタウリンカルシウム)などが挙げられる。特にステアリン酸亜鉛のようなラメラ結晶紛体を使用することは好適である。
<潤滑剤塗布量について>
以上のような潤滑剤5、潤滑剤塗布手段6、図示しないが小片5a毎の担持体8に対する接離又は当接圧変更手段を含む潤滑剤塗布装置或いは該潤滑剤塗布装置を含む画像形成装置において、像担持体8上に存在する潤滑剤塗布量は以下のようになることが望ましい。
上記帯電手段1により該被帯電体である担持体8を帯電させる領域において、X線光電子分光分析装置(XPS)により検出される該被帯電体最表面を構成する物質の全元素の元素個数総和に対する、該XPSにより検出される該潤滑物質の特定元素の元素個数割合[%]を、次の[数1]式以上とする。
[数1]
1.52×10-4×{Vpp−2×Vth}×f/v×Nα
(ここで、VppはAC電圧のピークツーピーク電圧値[単位:V]、fは帯電手段1に印加する交流成分の周波数[単位:Hz]、vは被帯電体表面の移動速度[単位:mm/sec]、Nαは潤滑物質を構成する元素のうち特定元素の1分子中における元素個数である。また、Vthは放電開始電圧であり、以下の[数2]式により求められる。)
[数2]
Vth=312+6.2×(d/εopc+Gp/εair)+√(7737.6×d/εopc)
(このとき、dは被帯電体の膜厚[単位:μm]、εopcは被帯電体の比誘電率、εairは被帯電体と帯電手段(1)の間の空間における比誘電率、Gpは帯電手段(1)表面と被帯電体表面との最近接距離[単位:μm]である。)
また、上記特定元素の元素個数割合[%]を、次の[数3]式以上とする。
[数3]
2.22×10−4×{Vpp−2×Vth}×f/v×Nα
また、上記XPSにより検出される該被帯電体最表面を構成する物質の全元素の元素個数総和に対する、該XPSにより検出される該潤滑物質を構成する元素個数割合[%]を、次の[数4]式以上とする。
[数4]
1.52×10−4×{Vpp−2×Vth}×f/v×Nβ
(ここで、Nβ:潤滑物質1分子を構成する元素個数総和から水素元素の元素個数を引いた値。)
また、上記XPSにより検出される該被帯電体最表面を構成する物質の全元素の元素個数総和に対する、該XPSにより検出される該潤滑物質を構成する元素個数割合[%]を、次の[数5]式の値以上とする。
[数5]
2.22×10−4×{Vpp−2×Vth}×f/v×Nβ
(上記潤滑物質は脂肪族金属塩であって上記特定元素が金属であり、かつ上記Nαが1である。上記Nβが41である。上記帯電手段1と上記被帯電体(像担持体8)との最近接距離を1〜100[μm]とする。)
潤滑剤塗布手段6としては、図1乃至図3ではブラシとして表示してあるが、図4、図5に示すように弾性ローラ13又はチューブ被覆ローラ14で構成したり、ローラ間に掛け回されたエンドレスベルト15又は不織布16(ベルト表面部)により像担持体8に塗布する方法が挙げられる。
クリーニング手段7としては、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等から成る、ブレード形状のクリーニングブレードを用いることができる。設置態様は、像担持体8の矢印で示す回転方向に対してカウンター、または、図示していないが、トレーリングで当接するように設ける。クリーニングブレードの弾性率は、20から80%、厚さは1から6mm、像担持体8に対する当接角度θは、カウンターの場合、15°から45°、トレーリングの場合90°から175°程度がよい。
[2]画像形成装置の各例
本発明の潤滑剤塗布装置は図1に示す画像形成装置だけでなく、図6〜図12に示すような構成の画像形成装置にも適用することができる。以下に、それぞれの図に基づいて説明を記述する。
2.1 図6に示す画像形成装置の例
矢印で示す担持体8の回転方向上、転写手段4の下流側かつクリーニング手段7の上流側にブラシローラ状で例示したクリーニング補助手段11を像担持体8に接する態様で設け、クリーニング手段7の下流側かつ帯電手段1の上流側に潤滑剤5と潤滑剤塗布手段6を設けた構成である。他は図1と同じ。この構成においては、クリーニングされた後に像担持体8に潤滑剤5を塗布するため、転写残トナーにより像担持体8に潤滑剤5を塗布することができないといった課題を達成することができる。
2.2 図7に示す画像形成装置の例
転写手段4の下流側かつクリーニング手段7の上流側にブラシローラ状で例示したクリーニング補助手段11を像担持体8に接する態様で設け、クリーニング手段7の下流側かつ像担持体8に接するようにして設けられたブレード状の潤滑剤均し手段12の上流側に潤滑剤5と潤滑剤塗布手段6を設けた構成である。
この構成においては、クリーニング補助手段11及びクリーニング手段7によりクリーニングされた後に像担持体8に潤滑剤5を塗布するため、転写残トナーにより像担持体8に潤滑剤5を塗布することができないといった課題を達成することができる。また、像担持体8に塗布された潤滑剤5を潤滑剤均し手段12によってより効率的に像担持体表面8に均すことができるため、像担持体全表面を帯電手段1による放電、クリーニング手段7などの接触部材から保護することができる。
2.3 図8に示す画像形成装置の例
クリーニング手段7の下流側かつ帯電手段1の上流側に潤滑剤5と潤滑剤塗布手段6を設けた構成である。
この構成は、クリーニング手段7により像担持体8上のトナークリーニングが十分に行える場合に適用することができる。この構成においては、クリーニングされた後に像担持体8に潤滑剤5を塗布するため、転写残トナーにより像担持体8に潤滑剤5を塗布することができないといった課題を達成することができる。
2.4 図9に示す画像形成装置の例
クリーニング手段7の下流側かつ潤滑剤均し手段12の上流側に潤滑剤5と潤滑剤塗布手段6を設けた構成である。この構成は、クリーニング手段7により像担持体上8のトナークリーニングが十分に行える場合に適用することができる。
この構成においては、クリーニング手段7によりクリーニングされた後に像担持体8に潤滑剤5を塗布するため、転写残トナーにより像担持体8に潤滑剤5を塗布することができないといった課題を達成することができる。かつ、潤滑剤均し手段12により像担持体8に塗布された潤滑剤5をより効率的に像担持体全面に均すことができるため、像担持体全表面を帯電手段1による放電、クリーニング手段7などの接触部材から保護することができる。
2.5 図10に示す画像形成装置の例
像担持体8上であって、ブラシローラ状で例示したクリーニング補助手段11の下流側かつ帯電手段1の上流側に潤滑剤5と潤滑剤塗布手段6を設けた構成である。
この構成は、潤滑剤塗布手段6にクリーニング機能を合わせ持たせ、潤滑剤塗布手段6とクリーニング補助手段11により像担持体8上のトナークリーニングが十分に行える場合に適用することができる。この構成においては、クリーニングされた後に像担持体8に潤滑剤5を塗布するため、転写残トナーにより像担持体8に潤滑剤5を塗布することができないといった課題を達成することができる。また、クリーニング手段7を必要としないために、ブレードで構成されたクリーニング手段7の所謂巻き込みが発生することがない。
2.6 図11に示す画像形成装置の例
クリーニング補助手段11の下流側かつ潤滑剤均し手段12の上流側に潤滑剤5と潤滑剤塗布手段6を設けた構成である。
この構成は、潤滑剤塗布手段6にクリーニング機能を合わせ持たせ、潤滑剤塗布手段6とクリーニング補助手段11により像担持体上8のトナークリーニングが十分に行える場合に適用することができる。この構成においては、クリーニングされた後に像担持体8に潤滑剤5を塗布するため、転写残トナーにより像担持体8に潤滑剤5を塗布することができないといった課題を達成することができる。また、他の例で設けたようなクリーニング手段7を必要としないために、クリーニング手段7がブレード状のものであるときに発生することがある巻き込みの懸念がない。さらに、像担持体8に塗布された潤滑剤5を潤滑剤均し手段12により効率的に像担持体表面に均すことができるため、像担持体全表面を帯電手段1による放電、クリーニング手段7などの接触部材から保護することができる。
2.7 図12に示す画像形成装置の例
クリーニング手段7の下流側かつ潤滑剤均し手段12の上流側に潤滑剤5と潤滑剤塗布手段6を設け、潤滑剤均し手段12をトレーリングで像担持体8に当接した構成である。この構成においては、クリーニングされた後に像担持体8に潤滑剤5を塗布するため、転写残トナーにより像担持体8に潤滑剤5を塗布することができないといった課題を達成することができる。また、像担持体8に塗布された潤滑剤5をより効率的に像担持体8全面に均すことができるため、像担持体8全表面を帯電手段1による放電、クリーニング手段7などの接触部材から保護することができる。また、潤滑剤均し手段12を潤滑剤塗布手段6の下流でトレーリングで接触させるため、カウンターで接触させる場合に比べて像担持体8を磨耗させる度合いを小さくすることができる。
ただし、クリーニング手段7のみでクリーニングが十分に行えるのであれば、クリーニング補助手段11を設ける必要はなく、また、潤滑剤塗布手段6にクリーニング機能を併せ持たせ、クリーニング補助手段11と潤滑剤塗布手段6によりクリーニングが十分に行えるのであれば、クリーニング手段7を設ける必要はない。
ここで、クリーニング補助手段11としては、ブラシ状の他、ローラなどが挙げられ、それを導電性の材料で構成することによって、像担持体8との間に電圧を印加してもよい。潤滑剤均し手段12としては、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等から成る、ブレード形状の潤滑剤均しブレードが挙げられ、像担持体回転方向に対してカウンター、または、図示していないが、トレーリングで当接させる。また、その弾性率は、20〜80%、厚さは1〜6mm、像担持体8に対する当接角度は、カウンターの場合、15°〜45°、トレーリングの場合90°〜175°程度が良い。
[3]本発明に対応した各例
3.1 請求項1関連
図2に示したように、像担持体8上に塗布される総体として長尺な形体をもつ潤滑剤5が、長手方向で分割された複数の小片5aから組み合わされた状態で画像形成装置内に組み入れられ、それぞれの潤滑剤5の小片5aの、潤滑剤塗布手段6への当接が任意に接離可能、または、当接圧が任意に変更可能とした構成を特徴とする。
これにより、像担持体8へのトナー入力状況に応じて潤滑剤5の像担持体8上への塗布量を小片5a単位で適時変更することができ、トナーの帯電不良、帯電手段1汚染による異常画像の発生を防ぐことができる。
ここで、潤滑剤5の長手方向での潤滑剤5の分割数は多ければ多いほど良いが、あまりに多すぎると部品点数の増加、それによる製造工程の複雑化、それによるコストアップとなるため、必要最小限の分割数とすることが望ましい。
<潤滑剤5の当接圧変更手段についての説明>
それぞれの潤滑剤の小片5aの、潤滑剤塗布手段6への当接圧を任意に変更可能とするための当接圧変更手段として以下の手段がある。
図13に示すように、小片5a毎に対応させてばね支持板19、ばね18、潤滑剤支持板17を設けている。潤滑剤支持板17は小片5aを固定支持している。こうして小片5aの数だけ、ばね支持板19、ばね18、潤滑剤支持板17の組があり、これらの各組ごとに、ばね支持板19を例えば、モータ駆動される回転カムで駆動するようにして、個別にばね支持板19を押し動かすことにより、ばね18を介して潤滑剤支持板17を押し動かして個別に潤滑剤塗布手段6に対する各小片5aの当接圧を変更する。或いは接離する。
また、図14に示すように、各小片5a毎に対応させて独立した潤滑剤支持板17で支持し、各潤滑剤支持板17とそれぞれ一体をなす潤滑剤支持部材20の位置を適宜の手段で矢印で示す向き(小片6が潤滑剤塗布手段6に対して接離する方向)に動かして位置を変更する。潤滑剤支持部材20の位置を変更できるものであれば、その手段は問わない。
また、図15において、各小片5a毎に独立した潤滑剤支持板17を設け、各潤滑剤支持板17の上部にコの字形のプレート26を固定している。このプレート26におねじ20’の先端部を回転可能で抜け止めされた態様で保持し、おねじ20’は共通の支持板21に螺合貫通させている。おねじ20’を適宜の駆動手段で回転させると、おねじ20’の回転方向に応じて支持板21に対しておねじ20’が上下動し、これに伴い潤滑剤支持板17及び小片5aも上下動し、矢印で示す向き(小片6が潤滑剤塗布手段6に対して接離する方向)に変位する。小片5aの数だけおねじ20’があり、おねじ20’の数だけ該おねじを駆動するモータなどの駆動手段を備えており、個々の小片5a毎に潤滑剤塗布手段6に対して当接圧を変えたり、接離制御をすることができる。
ここに示した手段以外でも、潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接圧が変更でき、接離可能であればその手段は問わない。
上記各例で潤滑剤支持板17を小片5a毎に対応させて配置した構成とすることにより小片5a毎に潤滑剤塗布手段6に対する小片5aの接離制御や当接圧可変制御が可能である。
3.2 請求項2関連
請求項1において、トナー入力がない、また、少ない領域が存在する画像を像担持体上に作像する場合においては、その領域において潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6から離間、または、当接圧を減少させる。これにより、トナー入力がない領域には潤滑剤5の塗布を行わないために、像担持体8上の潤滑剤5が増加することがなく、そのため、現像手段3中へ潤滑剤5が混入しにくくなり、また、帯電手段1を汚染しにくくできる。このため、異常画像の発生を防ぐことができる。このとき、潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6から離間させるか、または、当接圧を減少させるかは、そのときのトナー入力の有無によって変更することが望ましい。
具体的には、トナー入力が無い場合には潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6から離間させ、トナー入力が少ない場合には、潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接圧を減少させ、潤滑剤5の像担持体8への塗布量を減少させる。
ここで、具体的には、トナー入力量がない場合とは、潤滑剤5の長手方向の分割数に対応した、潤滑剤5の小片5aの1個の幅の領域に対応した像担持体8上のトナー付着量が、トナー0.01mg/cm以下の場合が目安となり、この場合に潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6から離間させることが望ましい。
トナー入力量が少ない場合とは、潤滑剤5の長手方向での分割数に対応した、潤滑剤5の小片5aの1個の幅の領域に対応した像担持体8上のトナー付着量が、0.01mg/cm〜0.3mg/cm以下の場合、または、潤滑剤5の長手方向での分割数に対応した、潤滑剤5の小片5aの1個の幅の領域に対応した像担持体上の領域の、画像面積率が1%以下の場合が目安となり、この場合に潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接圧を減少させることが望ましい。
潤滑剤5は帯電手段1での放電によっても像担持体8上から除去され、その除去速度は、画像形成装置の帯電条件によって変化する。そのため、上記に示した値はおおよその参考値であり、設計する画像形成装置の帯電条件によって、目安となる値を適宜変更することが望ましい。
帯電手段1の帯電条件、また、その他当接部材の当接条件などによって、また、現像手段3においてのキャリアやトナーが像担持体8に接触することにより潤滑剤5が像担持体8上から除去されたりするために、トナー入力が無い場合でも、潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6から離間させずに当接圧を減少させ、わずかに潤滑剤5を塗布してもよい。また、トナー入力が少ない場合においても、もともと潤滑剤5を除去するトナーが少ないために、像担持体8上から潤滑剤5が除去されにくい状態となっているので、潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6から離間させてもよい。
以上のとおり、トナー入力がない領域に像担持体への潤滑剤5の塗布を行うと、潤滑剤5が像担持体上に積層され、潤滑剤5が現像手段3中に混入する量が増加し、また、帯電手段1を汚染しやすくなり、結果として、異常画像を発生してしまうが、本発明によりトナー入力がない領域には潤滑剤(5)の塗布を行わないために、像担持体8上の潤滑剤5が増加することがなく、そのため、現像手段3中へ潤滑剤5が混入しにくくなり、また、帯電手段1を汚染しにくくできる。このため、異常画像の発生を防ぐことができる。
3.3 請求項3関連
請求項2において、トナー入力がない、また、少ない領域が存在する画像を繰り返し像担持体上に作像する場合においては、その領域に、像担持体8の一定回転数毎に、像担持体が一定回転数回転する間、潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6に当接させる。
これにより、像担持体8上に潤滑剤5を塗布することにより、像担持体表面膜厚が減少することがない。ここで、潤滑剤5を塗布しない間の、像担持体8の回転数は、像担持体の回転速度[r/min]や、帯電条件、潤滑剤塗布手段6の塗布効率、また、潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接条件によって変化するため、機種によって適宜変更する必要がある。
また、潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6に当接する像担持体8の回転数は、像担持体8の回転速度[r/min]や、帯電条件、潤滑剤塗布手段6の塗布効率、また、潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接条件によって変化するため、機種によって適宜変更する必要がある。また、このときの潤滑剤5の塗布量は、前述の量を像担持体8に塗布することが望ましく、以降に示す潤滑剤5の塗布制御と同様の潤滑剤5の塗布動作を行うことが望ましい。
以上のとおり、潤滑剤5を像担持体に塗布しない時間が長時間続くと、帯電手段1による放電により、潤滑剤5が像担持体上から消失してしまう。それにより、像担持体表面が露出した場合に、帯電手段1による放電、また、クリーニング手段7の当接により、像担持体表面膜厚が減少してしまう。そのため、像担持体の一定回転数ごとに、潤滑剤5を像担持体上に塗布する必要がある。しかし、塗布する像担持体上の潤滑剤の量が多くなると、異常画像を発生してしまうので、潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6に当接し、像担持体に塗布する時間を一定時間に制限する必要がある。担持体上に潤滑剤5を塗布することにより、像担持体表面膜厚が減少することがない。
3.4 請求項4関連
請求項1において、非画像形成時の像担持体回転時において、潤滑剤5の小片5aを潤滑剤塗布手段6から離間、または、当接圧を減少させる。
これにより、像担持体8上の潤滑剤5が増加することがなく、そのため、現像手段3中へ潤滑剤5が混入しにくくなり、また、帯電手段1を汚染しにくくできる。このため、異常画像の発生を防ぐことができる。
通常の画像形成時においては、電源投入直後、また、印刷動作開始前、また、印刷動作終了後に、<潤滑剤5除去及び塗布制御のフローチャートについて>で後述する、前準備回転、後準備回転として、像担持体8を回転させるが、この時にはトナーが入力されることはなく、また、トナーが入力される場合においても、その量は少ない。このときに潤滑剤5を像担持体上に塗布してしまうと、潤滑剤5が像担持体上に積層され、潤滑剤5が現像手段3中に混入する量が増加し、また、帯電手段1を汚染しやすくなる。そのため、結果として、異常画像を発生してしまう。
そのため、非画像形成時の像担持体回転時においては、潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6から離間、または、当接圧を減少させることが必要となる。これにより、像担持体上の潤滑剤5が増加することがなく、そのため、現像手段3中へ潤滑剤5が混入しにくくなり、また、帯電手段1を汚染しにくくできる。このため、異常画像の発生を防ぐ事ができる。
しかし、トナー入力が非常に多い画像出力(0.6mg/cm)を行った後の、像担持体後準備回転時においては、クリーニング手段7によりクリーニングされたトナーが、クリーニング手段7から除去されずに、クリーニング部に残っていることが多く、この場合においては、潤滑剤5を潤滑剤塗布手段6から離間、または、当接圧を減少させることなく、当接していてもよい。
3.5 請求項5関連
請求項1において、潤滑剤5除去制御実行中においては、全ての潤滑剤5の小片5aを潤滑剤塗布手段6から離間させる。これにより、潤滑剤5除去制御の効率を向上することができる。潤滑剤5除去制御については、以降の<潤滑剤5除去及び塗布制御のフローチャートについて>を参照。
3.6 請求項6関連
請求項1において、潤滑剤5塗布制御実行中においては、全ての潤滑剤5の小片5aを潤滑剤塗布手段6に当接する。これにより、潤滑剤5を像担持体上に塗布することができ、像担持体を帯電手段1による放電、また、クリーニング手段7による当接から保護することができる。潤滑剤5の塗布制御については、以降の<潤滑剤5除去及び塗布制御のフローチャートについて>を参照。
3.7 請求項7関連
請求項1乃至6の何れかにおいて、隣り合う潤滑剤5の小片5a同士の境界線が、潤滑剤塗布手段6の駆動方向と一致しない(交差する)潤滑剤5を備えた。
これにより、潤滑剤5が長手方向に位置ずれを起こし、隣り合う潤滑剤5の小片5aが離れて隙間ができた場合においても、潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接を確保することができるため、像担持体への潤滑剤5の塗布を行うことができる。このときの隣り合う潤滑剤の小片5a境界線は、図16乃至図19に示されるような形状が考えられる。
図16に示す例では、潤滑剤塗布手段当接面22に現れる小片5a同士の境界線が、右上がりの斜線24となっている。この斜線24の方向は矢印23で示した潤滑剤塗布手段6の駆動方向と一致せず、交差する関係にある。
図17に示す例では、潤滑剤塗布手段当接面22に現れる小片5a同士の境界線が、右下がりの斜線24’となっている。この斜線24の方向は矢印23で示した潤滑剤塗布手段6の駆動方向と一致せず、交差する関係にある。
図18に示す例では、潤滑剤塗布手段当接面22に現れる小片5a同士の境界線が、S字状の曲線25となっている。この曲線25の方向は矢印23で示した潤滑剤塗布手段6の駆動方向と一致せず、交差する関係にある。
図19に示す例では、潤滑剤塗布手段当接面22に現れる小片5a同士の境界線が、逆S字状の曲線25’となっている。この曲線25’の方向は矢印23で示した潤滑剤塗布手段6の駆動方向と一致せず、交差する関係にある。
3.8 請求項8関連
請求項1において、潤滑剤5の小片5aが任意の小片単位で、潤滑剤5の長手方向位置規制部材により、長手方向の位置ずれが生じないように規制し、また位置ずれが生じた場合には矯正するようにした。これにより、潤滑剤5が長手方向に位置ずれを起こすことがないため、潤滑剤5の小片5aが離れて隙間ができることがなく、像担持体8に潤滑剤5を塗布することができる。潤滑剤5の長手方向位置規制部材としては、そのままケーシングと一体に成型された潤滑剤5長手方向位置規制部材が挙げられる。
3.9 請求項9関連
請求項1〜8の何れかに記載の潤滑剤塗布手段6において、潤滑剤5の消費量に応じて、徐々に潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接圧を増加させることを特徴とする。
これにより、潤滑剤5が消費され、経時で潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接圧が減少した場合においても、潤滑剤5を経時で一定量像担持体に塗布することができる。
潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接方法が、ばね、自重、どちらの場合においても、潤滑剤5の消費量、つまり、重量減少量、体積減少量に応じて、潤滑剤5の当接圧が減少する。そのため、経時で潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6への当接圧が減少した分、滑材の潤滑剤塗布手段6への当接圧を増加させることが必要となる。
潤滑剤5の消費量検出には、コストアップとなるが、潤滑剤5の残量を、潤滑剤5の潤滑剤塗布手段6に当接する面と反対側の位置で検出、また、潤滑剤5の重量を検出する方法がある。
そのため、前もって開発段階で、潤滑剤5の当接圧と、潤滑剤5の当接時間と、トナー入力量の違いによる、潤滑剤5の消費量の変化を、実験により求めておき、製品の実際の使用時においては、そのデータを元に潤滑剤5の消費量を予測し、潤滑剤5の当接圧を変更する制御を行うことが望ましい。これにより、コストアップすることなく、潤滑剤5を経時で像担持体に一定量塗布することができるようになる。
3.10 請求項10関連
請求項1〜9に記載の潤滑剤5の塗布装置において、使用される潤滑剤5が、脂肪酸金属塩からなる潤滑剤5であることを特徴とする。これにより、機械的磨耗、帯電手段1による放電から、像担持体表面を保護することができる。潤滑剤5塗布量については、<潤滑剤塗布量について>を参照。
3.11 請求項11関連
請求項1〜9に記載の潤滑剤塗布装置において、使用される潤滑剤5が、ステアリン酸亜鉛であることを特徴とする。これにより、機械的磨耗、帯電手段1による放電から、像担持体1の表面を保護することができる。
その他潤滑剤5については、各手段の例中、潤滑剤5の例を参照。また、このときの潤滑剤5塗布量については、各手段の例中、潤滑剤5の例、<潤滑剤塗布量について>を参照。
3.12 請求項12関連
請求項1乃至11に記載の潤滑剤塗布手段6が、図4、図5などで説明したように、ブラシ、または、弾性ローラ13、または、チューブ被覆ローラ14、または、ベルト15、または、不織布16とした。これにより、像担持体8の表面に潤滑剤5を塗布することができる。
3.13 請求項13関連
請求項1〜12に記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、像担持体8が、その表層にフィラーを分散し強化した層をもつ有機感光体である。像担持体8に、その表層にフィラーを分散し強化した層をもつ有機感光体を使用することによって、像担持体8の寿命がさらに長くなる。
3.14 請求項14関連
請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、像担持体8が、架橋型電荷輸送剤料を使用した有機感光体である。像担持体8に架橋型電荷輸送剤料を使用した有機感光体を使用することによって、像担持体寿命がさらに長くなる。
以下に、架橋構造を有する像担持体について、詳細な説明を記述する。
<架橋タイプ保護層の説明>
保護層のバインダー構成として、架橋構造からなる保護層も有効に使用される。架橋構造の形成に関しては、1分子内に複数個の架橋性官能基を有する反応性モノマーを使用し、光や熱エネルギーを用いて架橋反応を起こさせ、3次元の網目構造を形成するものである。この網目構造がバインダー樹脂として機能し、高い耐摩耗性を発現するものである。
電気的な安定性、耐刷性、寿命の観点から、上記反応性モノマーとして、全部もしくは一部に電荷輸送能を有するモノマーを使用することは非常に有効な手段である。このようなモノマーを使用することにより、網目構造中に電荷輸送部位が形成され、保護層としての機能を十分に発現することが可能となる。
電荷輸送能を有する反応性モノマーとしては、同一分子中に電荷輸送性成分と加水分解性の置換基を有する珪素原子とを少なくとも1つずつ以上含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とヒドロキシル基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とカルボキシル基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とエポキシ基とを含有する化合物、同一分子中に電荷輸送性成分とイソシアネート基とを含有する化合物等が挙げられる。これら反応性基を有する電荷輸送性材料は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
さらに好ましくは、電荷輸送能を有するモノマーとして、電気的・化学的安定性が高いこと、キャリアの移動度が速いこと等から、トリアリールアミン構造を有する反応性モノマーが有効に使用される。これ以外に塗工時の粘度調整、架橋型電荷輸送層の応力緩和、低表面エネルギー化や摩擦係数低減などの機能付与の目的で1官能及び2官能の重合性モノマー及び重合性オリゴマーを併用することができる。これらの重合性モノマー、オリゴマーとしては、公知のものが利用できる。
また本発明においては、熱または光を用いて正孔輸送性化合物の重合または架橋を行うが、熱により重合反応を行う際には、熱エネルギーのみで重合反応が進行する場合と重合開始材が必要となる場合があるが、より低い温度で効率よく反応を進行させるためには、開始材を添加することが好ましい。
光により重合させる場合は、光として紫外線を用いることが好ましいが、光エネルギーのみで反応が進行することはごく稀であり、一般には光重合開始材が併用される。この場合の重合開始材とは、主には波長400nm以下の紫外線を吸収してラジカルやイオン等の活性種を生成し、重合を開始させるものである。なお、本発明においては、上述した熱及び光重合開始材を併用することも可能である。
このように形成した網目構造を有する電荷輸送層は、耐摩耗性が高い反面、架橋反応時に体積収縮が大きく、あまり厚膜化するとクラックなどを生じる場合がある。このような場合には、保護層を積層構造として、下層(感光層側)には低分子分散ポリマーの保護層を使用し、上層(表面側)に架橋構造を有する保護層を形成しても良い。
上記架橋タイプ保護層を用いた像担持体の実施例を以下に示す。
<像担持体A>
像担持体において、保護層塗工液および膜厚・作成条件を下記のように代えた以外は像担持体と同様にして、像担持体Aを作成した。
メチルトリメトキシシラン 182部、ジヒドロキシメチルトリフェニルアミン40部、2−プロパノール 225部、2%酢酸 105部、 アルミニウムトリスアセチルアセトナート 1部を混合し、保護層用の塗布液を調製した。この塗布液を前記電荷輸送層の上に塗布・乾燥し、110°C、1時間の加熱硬化を行い、膜厚3μmの保護層を形成した。
<像担持体B>
像担持体Aにおいて、保護層塗工液および膜厚・作成条件を下記のように代えた以外は像担持体Aと同様にして、像担持体Bを作成した。正孔輸送性化合物(下記構造式(I))を30部、アクリルモノマー(下記構造式(II))及び光重合開始材(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン)0.6部を、モノクロロベンゼン50部/ジクロロメタン50部の混合溶媒中に溶解し、表面保護層用塗料を調製した。この塗料をスプレーコーティング法により先の電荷輸送層上に塗布し、メタルハライドランプを用いて500mW/cm の光強度で30秒間硬化させることによって、膜厚5μmの表面保護層を形成した。
Figure 2007147917
Figure 2007147917
3.15 請求項15関連
請求項1〜12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、像担持体8が、アモルファスシリコンからなる。これにより、像担持体にアモルファスシリコンからなる像担持体を使用することによって、像担持体寿命がさらに長くなる。
3.16 請求項16関連
請求項1〜12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置と、像担持体8を一つのユニットとして構成し、画像形成装置本体に着脱可能に構成した。これにより、ユーザメンテナンスが簡略化できる。
図20に示すように帯電手段1、現像手段3、潤滑剤塗布装置(潤滑剤5、潤滑剤塗布手段6を含む構成)、像担持体8、クリーニング手段7を一つのプロセスカートリッジ27と称されるユニットとして構成し、画像形成装置本体と着脱可能にしている。これにより、ユーザメンテナンスを簡略化することができる。
3.17 請求項17関連
請求項1〜12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、使用されるトナーが、円形度を0.96以上とした。これにより、円形度が0.96以上のトナーを使用して画像形成することにより、転写効率が上がり、像担持体8上の転写残トナーが少なくなる。このことによって、潤滑剤5の消費量が減少するため、より長時間の画像形成装置の使用が可能になる。
<実験結果の説明>
<実験1>潤滑剤5塗布厚さ
潤滑剤5の塗布厚さについて実験を行った結果を表1に示す。
Figure 2007147917
サンプルは、Si基板を使用し、その上に下記操作により、潤滑剤5を塗布した。
潤滑剤塗布手段6であるブラシで潤滑剤5を塗布し、その後クリーニング手段7であるクリーニングブレードで表面を均す、という操作を、1回、10回、20回、30回と、繰り返し行った。このようにして塗布した潤滑剤5厚さを、エリプソメータにより測定した。ただしこのとき、ZnSTの屈折率1.5、吸収係数0と仮定した。この結果、塗布回数を増やしても、潤滑剤5は一定厚さ(およそ10nm)以上塗布することができないことが明らかになった。
<実験2>潤滑剤5除去
潤滑剤5の除去性について、行った実験について以下に示す。
実験にはテーバ磨耗試験機を用いた。
サンプルには、ポリカーボネート(以下、PCと記す)の基板表面に潤滑剤5を塗布したものを用いた。
潤滑剤5の塗布は、潤滑剤塗布手段6であるブラシで潤滑剤5を塗布し、その後クリーニング手段7であるクリーニングブレードで表面を均す、という操作を、1回、10回、20回、30回と、繰り返し行った。そして、試験機により、表面にトナーを付着させた摩耗輪で摺擦した。
このとき、表面に潤滑剤5が付着しているトナーと、表面に潤滑剤5が付着していないトナーの2種類を用い、それぞれトナーは、実験30分ごとに新しいトナーに交換した。
実験開始後300分までは、表面に潤滑剤5が付着しているトナーによりPCを磨耗させ、300分から600分までは、表面に潤滑剤5が付着していないトナーにより、PCを磨耗させた。
その結果を、図21に示す。横軸に時間[min]、縦軸にPC磨耗量[mg]をとっている。実験300分までは、PCはほとんど磨耗せず、一方、実験300分以降は、PCが一定速度で磨耗している。この結果より、はじめから潤滑剤5がトナーに付着していれば、PC上の潤滑剤5は除去されずにPC上に存在し続けPCを保護できており、一方、潤滑剤5が付着していないトナーによっては、PC上の潤滑剤5がPC上から除去されてしまい、PCを保護できなくなることが明らかになった。このことは、帯電手段1による放電によって劣化した潤滑剤5の場合にも、同様の結果が得られることが考えられる。
<潤滑剤5除去及び塗布制御のフローチャートについて>
<潤滑剤5除去制御の説明>
像担持体8上の潤滑剤5を除去する為には、潤滑剤5が付着していない物を潤滑剤5に当接させて除去することが有効である。例えば、潤滑剤5が付着していない転写材(記録紙)、中間転写ベルト、又は、搬送ベルト等を像担持体に当接させることで、潤滑剤5を除去できる。そのため、トナーを像担持体に現像するのは、潤滑剤5除去手段として有効である。
但し、潤滑剤5の除去に必要な像担持体上に付着させるトナー量は適切な範囲があり、その為の制御が必要である。前記制御を行う為に、トナー現像バイアスを印加する場合は、帯電バイアスを制御して像担持体の表面電位を制御する。また、通常の画像形成時の帯電バイアスを使用する場合は、トナー現像バイアスを制御する。更に、トナー現像バイアスと帯電バイアスの両方を制御することも可能である。その他にも、トナーの帯電量を制御することによって、像担持体へのトナー付着量を制御することも可能であるが、制御が複雑になり好ましい方法ではない。
前記した潤滑剤5の除去に必要な適切なトナー量について説明する。
像担持体上のトナー付着量が、0.01mg/cm以上であれば、像担持体の潤滑剤5は除去できる。しかしながら、0.6mg/cm以上の付着量にすると、トナーの消費量が増えるとともに、トナーが飛散したり、クリーニング部でのクリーニングが不充分になったり、クリーニング容器を含めたトナー返送(搬送)手段等でトナーが詰まったりする不具合が発生し易くなる。また、0.1mg/cm未満の付着量では、十分な潤滑剤5の除去ができない。したがって、像担持体上のトナー付着量は、0.1〜0.6mg/cm程度が良い。更に、トナーの消費をより抑えるためには、0.1〜0.3mg/cm2程度の付着量にするのがよい。
トナー現像バイアスは、DCのみの場合とDC+AC重畳の場合があるが、DC+AC重畳の場合は、像担持体に一度付着したトナーをトナー現像手段3に引き戻す応力が発生するので好ましくない。その理由は、前記引き戻されたトナーは潤滑剤5が付着しており、その潤滑剤5が現像手段3の中に混入して、トナーの帯電を妨げる為である。
クリーニング手段7で回収されたトナーをトナー現像手段3で再利用する場合は、クリーニング手段7やトナー回収搬送路において、トナー回収搬送経路にトナーに付着した潤滑剤5が移着し、除去される為、トナーが現像手段3に戻った時に付着している潤滑剤5の量が少なく、上記トナーの帯電を妨げる影響が少ない。
前記トナーの付着量を制御にする為の像担持体の表面電位とトナー現像バイアスの設定値について詳細に説明する。
像担持体の表面電位とトナー現像バイアスの電位差を、トナー現像ポテンシャルと呼ぶが、このトナー現像ポテンシャルを具体的には、50Vから400V程度にするのが良い。
まず、トナー現像バイアス(現像剤担持体への印加電圧:Vdev)が画像形成時と同じであり、潤滑剤5除去制御でトナー現像バイアスを変更しない場合について説明する。
前記した像担持体上のトナー付着量にするのは、先に記載したトナー現像ポテンシャルにすればよいが、より具体的には、像担持体の表面電位を絶対値でトナー現像バイアスより小さく、通常の画像形成時の露光電位より大きくすることで達成できる。ただ、トナー現像手段3が一成分現像なのか、二成分現像なのかによって、また、トナーの帯電量等によっても、設定する適切な像担持体の表面電位は変わってくる。
以下に、トナー現像バイアスが二成分現像を用いた場合の例を示す。
この場合は、像担持体の表面電位(Vh)のみを変更する。具体的に像担持体の表面電位を制御するのは、帯電手段1への印加電圧(帯電バイアス:Vch)である。そして、帯電手段1及び帯電ブレード等の接触又は近接帯電手段1の場合は、下記(1)式の帯電バイアスに設定する。
|Vth|≦|Vch|≦|Vth|+|Vdev| ・・・(1)
更に、トナー付着量を適切にするには、下記(2)式のように帯電バイアスを設定するのがよい。
|Vth| + 150 ≦ |Vch| < |Vth| + |Vdev|- 50 ・・・(2)
<潤滑剤5塗布制御の説明>
潤滑剤5塗布制御は、像担持体表面が帯電手段1による放電や、クリーニング手段7などの当接部材による機械的な当接から保護するために、像担持体表面に潤滑剤5を塗布するための制御であり、新品の像担持体を使用する場合、また、先に示したような、潤滑剤5除去制御終了後に行われる制御である。
このときの潤滑剤5は、前述の塗布量だけ像担持体上に塗布されることが望ましい。
潤滑剤5塗布制御実行中は、潤滑剤5が潤滑剤塗布手段6に当接しており、さらに、潤滑剤塗布手段6と像担持体8が駆動していることが必須条件であり、この動作により、潤滑剤5を像担持体8上に塗布することができる。
ここで、像担持体8上の1点が潤滑剤塗布手段6を3回ほど通過すれば、潤滑剤5はほぼ像担持体全面に潤滑剤5を塗布することができため、潤滑剤5塗布制御実行中には、像担持体が3回転以上回転することが望ましい。しかし、潤滑剤5塗布効率が高い潤滑剤塗布手段6を用いた場合は、像担持体が3回転以上する必要はない。
このとき帯電手段1により像担持体8に帯電を行わないことが望ましいが、放電により劣化した潤滑剤5の上には潤滑剤5を塗布することができるという潤滑剤5の性質を利用し、像担持体上に潤滑剤5を塗布する場合、帯電手段1により像担持体に放電を行ってもよい。
また、トナーは潤滑剤5を除去してしまうため、トナーを入力せずにこの制御を行うことが望ましいが、潤滑剤5が十分に像担持体上に塗布されるまでには、クリーニング手段7にクリーニングブレードを用いた場合には、像担持体とクリーニングブレードの間の摩擦係数が非常に大きく、クリーニングブレードの巻き込みを起こしてしまう。そのため、これを防ぐために、トナーを像担持体上に現像してもよい。
これらの制御は、画像形成装置の動作中において、以下のタイミングで実行される。
以下に、潤滑剤5除去及び塗布制御のフローチャートの説明を、図22、図23、図24、図25を基に行う。
図22と図23の違いは、通常の画像形成動作の前後どちらで潤滑剤5除去及び塗布制御を行うかだけである。図24と図25の違いも同様である。これらのフローチャートにおいて、それぞれ図22、図24の方が、印刷指示者(ユーザ)を待たせない点で好ましい制御である。しかし、異常画像の発生防止や画像品質の維持の為には、図23、図25の方が好ましい制御である。このことについて、印刷指示者(ユーザ)が指定しても良い。
以下図22に基づいて説明する。
印刷指令信号を画像形成装置が受取ると(ステップP―1)、通常の画像形成を行う為の前準備回転を実施し(ステップP−2)、その後画像形成動作を実施し(ステップP−3)、後準備回転を実施して(ステップP−4)、画像形成動作を終了する(ステップP−5)。
その後、像担持体8上の劣化した潤滑剤5を除去する為の潤滑剤除去制御に入り(ステップP−5)、劣化した潤滑剤5を除去した後、新たな潤滑剤5を像担持体に塗布する為に潤滑剤5塗布制御に入る(ステップP−6)。そして、潤滑剤塗布制御で像担持体8に潤滑剤5の膜を形成して一連の動作を終了する。
以下図23に基づいて説明する。
印刷指令信号を画像形成装置が受取ると(ステップP−10)、像担持体上の劣化した潤滑剤5を除去する為の劣化潤滑剤5除去制御に入り(ステップP−11)、劣化した潤滑剤5を除去した後、新たな潤滑剤5を像担持体に塗布する為に潤滑剤5塗布制御を行う(ステップP12)。その後、通常の画像形成を行う為の前準備回転を実施し(ステップP―13)、その後画像形成動作を実施し(ステップP−14)、後準備回転を実施して(ステップP15)、画像形成動作を終了する。そして、潤滑剤5塗布制御で像担持体8に潤滑剤5の膜を形成して一連の動作を終了する。
次に、図24に基づいて説明する。
印刷指令信号を画像形成装置が受取ると(ステップP−20)、通常の画像形成を行う為の前準備回転を実施し(ステップP−21)、その後画像形成動作を実施し(ステップP−22)、後準備回転を実施して(ステップP−23)、画像形成動作を終了する。
その後、ある一定期間経過したか、あるいは、一定枚数の画像形成を行ったかを判断して(ステップP−24)、前記どちらかがYESならば、像担持体上の劣化した潤滑剤5を除去する為の潤滑剤除去制御に入り(ステップP−25)、劣化した潤滑剤5を除去した後、新たな潤滑剤5を像担持体8に塗布するために潤滑剤塗布制御に入る(ステップP−26)。そして、潤滑剤塗布制御で像担持体8に潤滑剤の膜を形成して一連の動作を終了する。
次に、図25に基づいて説明する。
印刷指令信号を画像形成装置が受取ると(ステップP−30)、ある一定期間経過したか、あるいは、一定枚数の画像形成を行ったかを判断して(ステップP−31)、前記どちらかがYESならば、像担持体上の劣化した潤滑剤5を除去するための潤滑剤除去制御に入り(ステップP−32)、劣化した潤滑剤5を除去した後、新たな潤滑剤5を像担持体に塗布するために潤滑剤塗布制御に入る(ステップP−33)。その後、通常の画像形成を行う為の前準備回転を実施し(ステップP−34)、その後画像形成動作を実施し(ステップP−35)、後準備回転を実施して(ステップP−36)、画像形成動作を終了する。そして、潤滑剤塗布制御で像担持体に潤滑剤5の膜を形成して一連の動作を終了する。
これらの違いは、図22、図23が一回の画像形成毎に劣化潤滑剤5除去及び塗布制御に入るのに対し、図25、図26は、一定の期間、又は、一定の枚数毎に潤滑剤5除去及び塗布制御を実施する点である。前記した一定期間或いは一定枚数とは、画像品質の劣化状態及び異常画像の発生までの期間、或いは、枚数を考慮して決めれば良い。枚数や期間以外の例として、像担持体の回転数等を基準にして潤滑剤5除去及び塗布制御を実施してもよい。
この期間及び枚数は、使用環境や使用するトナーの種類や量、及び、直接転写の場合は記録紙の種類等により変化するので、最短の場合を想定して設定するのがよい。
直接転写でない場合の実験例としては、枚数が20〜30枚程度で潤滑剤5除去及び塗布制御を実施すれば、潤滑剤5の薄膜は維持されていた。前記のような結果を元に、一日のプリント枚数から最短期間を算出すればよい。
前記した前準備回転とは、定着手段9の温度を上げたり、帯電手段1への印加電圧条件を決めたり、現像手段3への印加電圧を決めたり、トナー濃度を調整したりするものである。加えて、カラー画像形成装置では、色の調整や、画像の位置調整等も含む場合がある。前記した後準備回転とは、画像形成後に像担持体上に残留しているトナーのクリーニング等を行う。
本発明の潤滑剤、潤滑剤塗布手段を有する画像形成装置の構成図である。 長手方向に分割された潤滑剤の配置を説明した図である。 潤滑剤、潤滑剤塗布手段、像担持体を示した図である。 弾性ローラ、チューブ被覆ローラによる潤滑剤塗布手段の例示図である。 ベルト、不織布による潤滑剤塗布手段の例示図である。 像担持体に配置した潤滑剤まわりの部材配置を説明した図である。 像担持体に配置した潤滑剤まわりの部材配置を説明した図である。 像担持体に配置した潤滑剤まわりの部材配置を説明した図である。 像担持体に配置した潤滑剤まわりの部材配置を説明した図である。 像担持体に配置した潤滑剤まわりの部材配置を説明した図である。 像担持体に配置した潤滑剤まわりの部材配置を説明した図である。 像担持体に配置した潤滑剤まわりの部材配置を説明した図である。 潤滑剤加圧手段を例示した図である。 潤滑剤加圧手段を例示した図である。 潤滑剤加圧手段を例示した図である。 潤滑剤の分割態様を例示した図である。 潤滑剤の分割態様を例示した図である。 潤滑剤の分割態様を例示した図である。 潤滑剤の分割態様を例示した図である。 プロセスカートリッジを例示した図である。 PC磨耗量を調べた実験結果をまとめたグラフである。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。
符号の説明
5 潤滑剤
5a 小片
6 潤滑剤塗布手段
7 クリーニング手段
8 像担持体

Claims (17)

  1. 回転する像担持体と、
    前記像担持体表面を放電により帯電させる帯電手段と、
    前記像担持体上を露光することによって潜像を書き込む露光手段と、
    前記像担持体上に書き込まれた潜像をトナーで現像する現像手段と、
    現像されたトナーによる像を中間転写体、またはシート状媒体に転写する転写手段と、
    前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段と、
    前記像担持体上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、
    を少なくとも有する画像形成装置に用いられる潤滑剤塗布装置であって、
    前記像担持体上に塗布される総体として長尺な形体をもつ固形の潤滑剤が、長手方向で分割された複数の小片から組み合わされた状態で前記潤滑剤塗布手段に当接する態様で構成され、それぞれの潤滑剤の小片の、前記潤滑剤塗布手段への当接が任意の小片毎に接離可能、または、当接圧が任意に変更可能であることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、
    トナー入力がない、また、少ない領域が存在する画像を像担持体上に作像する場合においては、その領域に対応する前記小片を前記潤滑剤塗布手段から離間、または、当接圧を減少させることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  3. 請求項2記載の潤滑剤塗布装置において、
    トナー入力がない、また、トナー入力が少ない領域が存在する画像を繰り返し前記像担持体上に作像する場合においては、前記像担持体の一定回転数毎に、前記像担持体が一定回転数回転する間、前記領域に対応する潤滑剤を前記潤滑剤塗布手段に当接させることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  4. 請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、
    非画像形成時の像担持体回転時に、潤滑剤の小片を潤滑剤塗布手段から離間、または、当接圧を減少させることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  5. 請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、
    潤滑剤除去制御実行中においては、全ての潤滑剤の小片を前記潤滑剤塗布手段から離間させることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  6. 請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、
    潤滑剤塗布制御実行中においては、全ての潤滑剤の小片を潤滑剤塗布手段に当接することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、
    前記潤滑剤塗布手段が前記潤滑剤および前記像担持体に対して移動するように駆動されるものであるとき、
    隣り合う潤滑剤の小片同士の境界線が、潤滑剤塗布手段の前記駆動方向と交差することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  8. 請求項1記載の潤滑剤塗布装置において、
    潤滑剤の任意の小片単位で前記長手方向での位置ずれが生じないように規制又は矯正する長手方向位置規制手段を有することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、
    潤滑剤消費量に応じて、徐々に潤滑剤の潤滑剤塗布手段への当接圧を増減させることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、
    使用される潤滑剤が、脂肪酸金属塩からなることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  11. 請求項1乃至9の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、
    使用される潤滑剤が、ステアリンからなることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載の潤滑剤塗布装置において、
    前記潤滑剤塗布手段が、ブラシ、または、弾性ローラ、または、チューブ被覆ローラ、または、ベルト、または、不織布であることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  13. 請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、
    前記像担持体が、その表層にフィラーを分散し強化した層をもつ有機感光体であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、
    前記像担持体が、架橋型電荷輸送剤料を使用した有機感光体であることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、
    前記像担持体が、アモルファスシリコンからなることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置と、前記像担持体を一つのユニットとして構成し、画像形成装置本体に着脱可能に構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  17. 請求項1乃至12の何れかに記載の潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、
    使用されるトナーが、円形度を0.96以上としたことを特徴とする画像形成装置。
JP2005341047A 2005-11-25 2005-11-25 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 Pending JP2007147917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005341047A JP2007147917A (ja) 2005-11-25 2005-11-25 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005341047A JP2007147917A (ja) 2005-11-25 2005-11-25 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007147917A true JP2007147917A (ja) 2007-06-14

Family

ID=38209404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005341047A Pending JP2007147917A (ja) 2005-11-25 2005-11-25 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007147917A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009015034A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2009053400A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
JP2009053454A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2009069582A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2009134084A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Ricoh Co Ltd 潤滑材塗布装置、転写装置及び画像形成装置
JP2009139604A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Ricoh Co Ltd 潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2009151263A (ja) * 2007-09-04 2009-07-09 Ricoh Co Ltd 潤滑性付与剤塗布装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010169793A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Ricoh Co Ltd 転写装置及び画像形成装置
JP2011164567A (ja) * 2010-01-15 2011-08-25 Ricoh Co Ltd 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2014219645A (ja) * 2013-05-13 2014-11-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2016114915A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成方法
JP2017122889A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2017211405A (ja) * 2016-05-23 2017-11-30 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009015034A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、プロセスカートリッジ
US8204422B2 (en) 2007-07-05 2012-06-19 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus and process cartridge having a charging unit
JP2009053400A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
JP2009053454A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2009151263A (ja) * 2007-09-04 2009-07-09 Ricoh Co Ltd 潤滑性付与剤塗布装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009069582A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2009134084A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Ricoh Co Ltd 潤滑材塗布装置、転写装置及び画像形成装置
JP2009139604A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Ricoh Co Ltd 潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2010169793A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Ricoh Co Ltd 転写装置及び画像形成装置
JP2011164567A (ja) * 2010-01-15 2011-08-25 Ricoh Co Ltd 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2014219645A (ja) * 2013-05-13 2014-11-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2016114915A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成方法
JP2017122889A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2017211405A (ja) * 2016-05-23 2017-11-30 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007147917A (ja) 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
US8041281B2 (en) Cleaning device, image forming apparatus, and process cartridge
JP4928973B2 (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7593682B2 (en) Image forming apparatus, image forming method, and process cartridge
US9869957B2 (en) Image forming apparatus with cleaning function for intermediary transfer member
JP2006349735A (ja) 画像形成装置
JP2002357983A (ja) 潤滑剤供給装置及びこれを用いた画像形成装置
US20100124428A1 (en) Image forming apparatus and method for image forming
JP4339172B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2007316532A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2010191378A (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
US9836013B2 (en) Image forming apparatus, image forming system and lubricant amount adjusting method
JP4807991B2 (ja) 画像形成装置
JP2007147708A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009223072A (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2007132999A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及びクリーニング装置を備えた画像形成装置
US20070274749A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
WO2018101487A1 (ja) 画像形成装置
JP2005189594A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
WO2018101484A1 (ja) 画像形成装置
JP6213327B2 (ja) 湿式現像装置および湿式画像形成装置
JP5633586B2 (ja) 画像形成装置
JP2018077377A (ja) 画像形成装置
JP7034653B2 (ja) 画像形成装置
JP2009139604A (ja) 潤滑剤供給装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置