JP2007147163A - 蒸気発生器及び蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法 - Google Patents

蒸気発生器及び蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蒸気発生器及び蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法において、伝熱管群を流れる一次冷却水の流動抵抗を調整することで熱回収効率の低下を抑制可能とする。
【解決手段】胴部31内に逆U字形状をなして一次冷却水が流動する複数の伝熱管37からなる伝熱管群38を配設し、各伝熱管37の端部を管板33により支持し、胴部31の下端部に下部半球鏡部39を固定することで、各伝熱管37の一端部に連通する入口側水室41を設けると共に、各伝熱管37の他端部に連通する出口側水室42を設け、この入口側水室41に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として2枚の流動抵抗調整板51,52を着脱自在に設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原子力プランに熱交換器として使用される蒸気発生器及びこの蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法に関するものである。
例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)では、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電するものである。そして、この加圧水型原子炉は、高温高圧の一次冷却水の熱を蒸気発生器を介して二次冷却水に伝え、二次冷却水で水蒸気を発生させるものである。この蒸気発生器は、多数の細い伝熱管の内側を一次冷却水が流れ、外側を流れる二次冷却水に熱を伝えて水蒸気を生成し、この水蒸気によりタービンを回して発電している。
この蒸気発生器は、中空密閉形状をなす胴部内に、その内壁面と所定間隔をもって管群外筒を配設し、この管群外筒内に逆U字形状をなす複数の伝熱管を配設し、各伝熱管の端部を管板に支持すると共に、中間部を管板から延びるステーロッドにより支持された複数の管支持板により支持し、胴部の下端部に入口側水室及び出口側水室が形成されて構成されている。
従って、冷却水配管より入口側水室を通して複数の伝熱管に一次冷却水が供給される一方、胴部の上部に形成された給水管からこの胴部内に二次冷却水が供給される。すると、複数の伝熱管内を流れる一次冷却水(熱水)と胴部内を循環する二次冷却水(冷水)との間で熱交換を行われることで、二次冷却水が熱を吸収して水蒸気が生成される。そして、生成された蒸気が胴部の上端部から排出される一方、熱交換を終了した一次冷却水が出口側水室から冷却水配管に排出される。
なお、このような蒸気発生器としては、下記特許文献1に記載されている。
特開平01−235897号公報
上述した蒸気発生器において、長期の使用により伝熱管群における一部の伝熱管が腐食や劣化したり、機械的なストレスにより損傷することがあり、定期検査時などに伝熱管の損傷などが見つかったときには、この損傷などした伝熱管を閉塞することで使用不能としている。ところが、伝熱管群における一部の伝熱管を使用不能とすると、蒸気発生器の流動抵抗が増加し、伝熱管群を流れる一次冷却水の流量が減少することで、一次冷却水からの熱回収効率が低下してしまう。
また、蒸気発生器を20〜30年程度まで使用すると、閉塞して使用不能とする伝熱管の本数も増えて流動抵抗が増大し、熱回収効率が更に低下することから、蒸気発生器自体を取り替える工事を行うようにしている。この場合、既存の原子力プラントに合わせて、新たに設置する蒸気発生器の流動抵抗、つまり、一次冷却水の流量が適量となるように設計する必要があるが、従来設計を踏襲しながら流動抵抗を維持しつつ、且つ、製造コストを低減することは困難である。そのため、既存の原子力プラントと蒸気発生器を取り替えた新規の原子力プラントとで、一次冷却水の流動抵抗が変化して熱回収効率が低下してしまうおそれがある。
更に、蒸気発生器を取り替える工事を行う場合、伝熱管の本数を減らして小型化を図る一方で、熱回収効率を維持、または向上させるような蒸気発生器を設置したいという要望がある。この場合、既存の原子力プラントに対して、伝熱管の本数を減らして熱回収効率を向上するように流動抵抗を設定した蒸気発生器を設計することは困難である。
なお、上述した特許文献1には、原子炉圧力容器に発生した蒸気の圧力に基づいて蒸気流量を求めるものが開示されているが、この蒸気の流動抵抗を調整することはできない。
本発明は上述した課題を解決するものであり、伝熱管群を流れる一次冷却水の流動抵抗を調整することで熱回収効率の低下を抑制可能とした蒸気発生器及び蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の蒸気発生器は、中空密閉形状をなす胴部と、該胴部内に配設されて逆U字形状をなして一次冷却水が流動する複数の伝熱管からなる伝熱管群と、前記胴部内の下部に固定されて前記複数の伝熱管の端部を支持する管板と、前記胴部の下端部に設けられて前記複数の伝熱管の一端部に連通する入口側水室と、前記胴部の下端部に設けられて前記複数の伝熱管の他端部に連通する出口側水室と、前記胴部内に二次冷却水を給水して前記複数の伝熱管内を流れる一次冷却水との間で熱交換を行う二次冷却水給水路とを具えた蒸気発生器において、前記入口側水室に設けられた入口ノズルまたは前記出口側水室に設けられた出口ノズルの少なくともいずれか一方に流動抵抗調整手段が設けられたことを特徴とするものである。
請求項2の発明の蒸気発生器では、前記流動抵抗調整手段は、前記入口ノズルまたは前記出口ノズルに着脱自在に設けられた流路面積の異なる複数の流動抵抗調整板を有することを特徴としている。
請求項3の発明の蒸気発生器では、前記流動抵抗調整手段は、前記入口ノズルまたは前記出口ノズルの径方向に沿って移動自在に設けられた流動抵抗調整ゲートを有することを特徴としている。
請求項4の発明の蒸気発生器では、前記入口ノズルから前記入口側水室に流入する給水量または前記出口側水室から前記出口ノズルに排出される排水量を計測する流量計が設けられ、前記流動抵抗調整手段は、該流量計が計測した給水量または排水量に基づいて前記流動抵抗調整ゲートを移動することを特徴としている。
請求項5の発明の蒸気発生器では、前記流動抵抗調整手段は、前記入口ノズルまたは前記出口ノズルに着脱自在に設けられた複数の流動抵抗調整用円筒管を有することを特徴としている。
また、請求項6の発明の蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法は、中空密閉形状をなす胴部と、該胴部内に配設されて逆U字形状をなして一次冷却水が流動する複数の伝熱管からなる伝熱管群と、前記胴部内の下部に固定されて前記複数の伝熱管の端部を支持する管板と、前記胴部の下端部に設けられて前記複数の伝熱管の一端部に連通する入口側水室と、前記胴部の下端部に設けられて前記複数の伝熱管の他端部に連通する出口側水室と、前記胴部内に二次冷却水を給水して前記複数の伝熱管内を流れる一次冷却水との間で熱交換を行う二次冷却水給水路とを具えた蒸気発生器において、前記蒸気発生器の運転状態に応じて前記入口側水室に流入する一次冷却水の流動抵抗または前記出口側水室から排出される流動抵抗を調整することを特徴とするものである。
請求項7の発明の蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法では、前記入口側水室への一次冷却水の給水を停止した状態で、マンホールを開放して作業者または作業ロボットが前記入口側水室または前記出口側水室に入り、入口ノズルの開放量または出口ノズルの開放量を調整することを特徴としている。
請求項1の発明の蒸気発生器によれば、中空密閉形状をなす胴部内に逆U字形状をなして一次冷却水が流動する複数の伝熱管からなる伝熱管群を配設し、複数の伝熱管の端部を胴部内の下部に固定された管板により支持し、胴部の下端部に複数の伝熱管の一端部に連通する入口側水室を設けると共に、複数の伝熱管の他端部に連通する出口側水室を設け、胴部内に二次冷却水を給水して複数の伝熱管内を流れる一次冷却水との間で熱交換を行う二次冷却水給水路とを設けて構成し、入口側水室に設けられた入口ノズルまたは出口側水室に設けられた出口ノズルの少なくともいずれか一方に流動抵抗調整手段を設けたので、既存の蒸気発生器または新設の蒸気発生器に対して、この流動抵抗調整手段により入口ノズルから入口側水室に流入する一次冷却水の流動抵抗または出口側水室から出口ノズルに排出される一次冷却水の流動抵抗を調整することで、伝熱管群を流れる一次冷却水の流動抵抗を調整することができ、既存の蒸気発生器における熱回収効率の低下を抑制することができると共に、新設の蒸気発生器における熱回収効率の調整を容易に行うことができる。
請求項2の発明の蒸気発生器によれば、流動抵抗調整手段を、入口ノズルまたは出口ノズルに着脱自在に設けられた流路面積の異なる複数の流動抵抗調整板としたので、この流動抵抗調整板を装着したり、取外したりすることで、容易に一次冷却水の流動抵抗を調整することができる。
請求項3の発明の蒸気発生器によれば、流動抵抗調整手段を、入口ノズルまたは出口ノズルの径方向に沿って移動自在に設けられた流動抵抗調整ゲートとしたので、流動抵抗調整ゲートを移動することで、容易に一次冷却水の流動抵抗を調整することができると共に、構造の簡素化を図ることができる。
請求項4の発明の蒸気発生器によれば、入口ノズルから入口側水室に流入する給水量または出口側水室から出口ノズルに排出される排水量を計測する流量計を設け、流動抵抗調整手段により流量計が計測した給水量または排水量に基づいて流動抵抗調整ゲートを移動するので、蒸気発生器に対する給水量または排水量に基づいて流動抵抗調整ゲートを移動することで、一次冷却水の流動抵抗を確実に適正値に調整することができる。
請求項5の発明の蒸気発生器によれば、流動抵抗調整手段を、入口ノズルまたは出口ノズルに着脱自在に設けられた複数の流動抵抗調整用円筒管としたので、この流動抵抗調整用円筒管を装着したり、取外したりすることで、容易に一次冷却水の流動抵抗を調整することができると共に、給水と排水を安定して行うことができる。
また、請求項6の発明の蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法によれば、蒸気発生器の運転状態に応じて入口側水室に流入する一次冷却水の流動抵抗または出口側水室から排出される一次冷却水の流動抵抗を調整するようにしたので、既存の蒸気発生器または新設の蒸気発生器に対して、この流動抵抗調整手段により入口ノズルから入口側水室に流入する一次冷却水の流動抵抗または出口側水室から出口ノズルに排出される一次冷却水の流動抵抗を調整することで、伝熱管群を流れる一次冷却水の流動抵抗を容易に調整することができる。
請求項7の発明の蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法によれば、入口側水室への一次冷却水の給水を停止した状態で、マンホールを開放して作業者または作業ロボットが入口側水室または出口側水室に入り、入口ノズルの開放量または出口ノズルの開放量を調整するようにしたので、安全性を確保した上で、容易に一次冷却水の流動抵抗を調整することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る蒸気発生器及び蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る蒸気発生器における水室の構造を表す要部断面図、図2は、実施例1の蒸気発生器が適用された加圧水型原子炉を有する発電設備の概略構成図、図3は、実施例1の蒸気発生器を表す概略構成図である。
実施例1の原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。
即ち、この加圧水型原子炉を有する発電設備において、図2に示すように、原子炉格納容器11内には、加圧水型原子炉12及び蒸気発生器13が格納されており、この加圧水型原子炉12と蒸気発生器13とは冷却水配管14,15を介して連結されており、冷却水配管14に加圧器16が設けられ、冷却水配管15に冷却水ポンプ17が設けられている。この場合、減速材及び一次冷却水としてとして軽水を用い、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するために、一次冷却系統は加圧器16により150〜160気圧程度の高い圧力をかけている。従って、加圧水型原子炉12にて、燃料として低濃縮ウランまたはMOXにより一次冷却水として軽水が加熱され、高温の軽水が加圧器16により所定の高圧に維持した状態で冷却水配管14を通して蒸気発生器13に送られる。この蒸気発生器13では、高圧高温の軽水と二次冷却水としての水との間で熱交換が行われ、冷やされた軽水は冷却水配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。
蒸気発生器13は、原子炉格納容器11の外部に設けられたタービン18及び復水器19と冷却水配管20,21を介して連結されており、冷却水配管21に給水ポンプ22が設けられている。また、タービン18には発電機23が接続され、復水器19には冷却水(例えば、海水)を給排する供給管24及び配水管25が連結されている。従って、蒸気発生器13にて、高圧高温の軽水と熱交換を行って生成された蒸気は、冷却水配管20を通してタービン18に送られ、この蒸気によりタービン18を駆動して発電機23により発電を行う。タービン18を駆動した蒸気は、復水器19で冷却された後、冷却水配管21を通して蒸気発生器13に戻される。
加圧水型原子炉を有する発電設備における蒸気発生器13おいて、図3に示すように、胴部31は、密閉された中空円筒形状をなし、上部に対して下部が若干小径となっている。この胴部31内には、この胴部31の内壁面と所定間隔をもって円筒形状をなす管群外筒32が配設され、下端部が管板33の近傍まで延設されている。そして、この管群外筒32は、長手方向における所定間隔離間した位置で、且つ、周方向における所定間隔離間した位置で、複数のジャッキ組立体34により胴部31に位置決め支持されている。
また、管群外筒32内には、ジャッキ組立体34に対応した高さ位置に複数の管支持板35が配設されており、管板33から上方に延設された複数のステーロッド36によりにより支持されている。そして、この管群外筒32内には、逆U字形状をなす複数の伝熱管37からなる伝熱管群38が配設されており、各伝熱管37の端部は管板33を貫通して支持されると共に、中間部が複数の管支持板35により支持されている。この場合、管支持板35には多数の貫通孔(図示略)が形成されており、各伝熱管37がこの貫通孔内に非接触状態で貫通している。
胴部31の下端部には下部半球鏡部39が固定されており、内部が隔壁40により入口側水室41及び出口側水室42により区画されると共に、この入口側水室41及び出口側水室42に入口ノズル43及び出口ノズル44が連結されている。そして、入口側水室41が各伝熱管37の一端部に連通し、出口側水室42が各伝熱管37の他端部に連通している。なお、この入口ノズル43には上述した冷却水配管14が連結される一方、出口ノズル44には冷却水配管15が連結されている。
胴部31の上部には、給水を蒸気と熱水とに分離する気水分離器45、分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする湿分分離器46が設けられている。また、胴部31にて、伝熱管群38と気水分離器45との間には、胴部31内に二次冷却水の給水を行う給水管47が挿入される一方、天井部には蒸気排出口48が形成されている。そして、胴部31内には、給水管47からこの胴部31内に給水された二次冷却水を、胴部31と管群外筒32との間を流下して管板33にて上方に循環し、伝熱管群38内を上昇するときに各伝熱管37内を流れる熱水(一次冷却水)との間で熱交換を行う給水路49が設けられている。なお、給水管47には上述した冷却水配管21が連結される一方、蒸気排出口48には冷却水配管20が連結されている。
従って、加圧水型原子炉12で加熱された一次冷却水が冷却水配管14を通して入り靴ノズル43から蒸気発生器13の入口側水室41に送られ、多数の伝熱管47内を通って循環して出口側水室42に至る。一方、復水器19で冷却された二次冷却水が冷却水配管21を通して蒸気発生器13の給水管47に送られ、胴部31内の給水路49を通って伝熱管47内を流れる熱水(一次冷却水)と熱交換を行う。即ち、胴部31内で、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は出口側水室42から冷却水配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。一方、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行った二次冷却水は、胴部31内を上昇し、気水分離器45で蒸気と熱水とに分離され、湿分分離器46でこの蒸気の湿分を除去してから、冷却水配管20を通してタービン18に送られる。
このように構成された蒸気発生器13にて、本実施例では、入口ノズル43に流動抵抗調整手段が設けられており、この流動抵抗調整手段により入口ノズル43を流れる一次冷却水の流動抵抗を調整することで、蒸気発生器13内を流動する一次冷却水の流動抵抗を調整することができる。
即ち、図1に示すように、入口ノズル43の内壁面には、流動抵抗調整手段としての2枚の流動抵抗調整板51,52が溶接により固定されている。この流動抵抗調整板51,52は、中央部に形成された貫通孔51a,52aの内径が相違することで、一次冷却水が流通する流路面積が相違している。本実施例では、流動抵抗調整板51の貫通孔51aに対して、流動抵抗調整板52の貫通孔51aの方が小径に設定されている。なお、各水室41,42には、検査や補修作業用のマンホール41a,42aが設けられている。
従って、入口ノズル43内に2枚の流動抵抗調整板51,52が溶接により固定された状態では、この入口ノズル43を流れる一次冷却水の流動抵抗は流動抵抗調整板52によって設定され、入口側水室41への給水量は流動抵抗調整板52の貫通孔52aによって設定されている。そして、蒸気発生器13の定期検査などで伝熱管37の損傷などが見つかったときには、作業者または作業ロボットを用いてマンホール41a,42aから各水室41,42に入り、伝熱管37の補修作業や閉塞作業などを行う。
このとき、伝熱管群38における一部の伝熱管37を閉塞して使用不能になると、蒸気発生器13の流動抵抗が増加し、伝熱管群38を流れる一次冷却水の流量が減少することで、一次冷却水からの熱回収効率が低下してしまう。そこで、作業者は、入口側水室41から作業工具を用いて溶接部を切削し、流動抵抗調整板52を撤去する。すると、入口ノズル43内に1枚の流動抵抗調整板51だけが固定された状態となり、入口ノズル43を流れる一次冷却水の流動抵抗は流動抵抗調整板51によって設定され、入口側水室41への給水量は流動抵抗調整板51の貫通孔51aによって設定されることとなる。そのため、入口ノズル43での流動抵抗が減少することで、蒸気発生器13の流動抵抗も減少し、伝熱管群38を流れる一次冷却水の流量が増加することで、一次冷却水からの熱回収効率の低下が抑制される。
なお、使用不能になる伝熱管37の本数が多いときには、全ての流動抵抗調整板51,52を撤去することで、入口ノズル43を流れる一次冷却水の流動抵抗を更に減少することで、蒸気発生器13の流動抵抗を減少するようにしてもよい。
このように実施例1の蒸気発生器にあっては、胴部31内に逆U字形状をなして一次冷却水が流動する複数の伝熱管37からなる伝熱管群38を配設し、各伝熱管37の端部を管板33により支持し、胴部31の下端部に下部半球鏡部39を固定することで、各伝熱管37の一端部に連通する入口側水室41を設けると共に、各伝熱管37の他端部に連通する出口側水室42を設け、この入口側水室41に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として2枚の流動抵抗調整板51,52を着脱自在に設けている。
従って、既存の蒸気発生器13に対して、この流動抵抗調整板51,52により入口ノズル43から入口側水室41に流入する一次冷却水の流動抵抗を調整することで、伝熱管群38を流れる一次冷却水の流動抵抗を調整することができ、使用できる伝熱管37の本数が減少した場合であっても、一次冷却水の流動抵抗を調整して蒸気発生器13における熱回収効率の低下を抑制することができる。
また、本実施例では、流動抵抗調整手段を、入口ノズル43の内壁面に溶接した流路面積の異なる2枚の流動抵抗調整板51,52としている。従って、伝熱管群38の流動抵抗の上昇に応じて、各流動抵抗調整板51,52を除去して入口ノズル43での流動抵抗を減少することで、蒸気発生器13全体での一次冷却水の流動抵抗を容易に調整することができる。
図4は、本発明の実施例2に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の蒸気発生器において、図4に示すように、入口ノズル43の内壁面には、流動抵抗調整手段としての2枚の流動抵抗調整板51,52が締結ボルト53により固定されている。従って、作業者または作業ロボットを用いてマンホールから入口側水室に入り、この入口側水室から作業工具を用いて締結ボルト53を弛緩することで流動抵抗調整板52を撤去することができる。
このように実施例2の蒸気発生器にあっては、入口側水室に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として2枚の流動抵抗調整板51,52を締結ボルト53により着脱自在に設けている。
従って、蒸気発生器の伝熱管群の流動抵抗の上昇に応じて、締結ボルト53を弛緩した後に、流動抵抗調整板52を除去して入口ノズル43での流動抵抗を減少することで、蒸気発生器全体での一次冷却水の流動抵抗を容易に調整することができる。
図5は、本発明の実施例3に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3の蒸気発生器において、図5に示すように、入口ノズル43の内壁面には、流動抵抗調整手段としての4枚の流動抵抗調整板61〜64が締結ボルト65〜67により着脱自在に固定されている。この流動抵抗調整板61〜64は、中央部に形成された貫通孔61a〜64aの内径が相違することで、一次冷却水が流通する流路面積が相違しており、流動抵抗調整板61の貫通孔61aに対して、流動抵抗調整板64の貫通孔64aの方が小径に設定されている。従って、作業者または作業ロボットを用いてマンホールから入口側水室に入り、この入口側水室から作業工具を用いて締結ボルト65〜67を弛緩することで流動抵抗調整板62〜64を撤去することができる。この場合、使用不能になる伝熱管の本数に応じて撤去する流動抵抗調整板61〜64の枚数を調節すればよく、必要に応じて流動抵抗調整板61を撤去するようにしてもよい。
このように実施例3の蒸気発生器にあっては、入口側水室に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として4枚の流動抵抗調整板61〜64を締結ボルト65〜67により着脱自在に設けている。
従って、蒸気発生器の伝熱管群の流動抵抗の上昇に応じて、締結ボルト65〜67を弛緩した後に、流動抵抗調整板61〜64を所定の枚数だけ除去して入口ノズル43での流動抵抗を減少することで、蒸気発生器全体での一次冷却水の流動抵抗を容易に調整することができ、蒸気発生器における一次冷却水の流動抵抗を細かく調整することができる。
なお、上述した実施例1、2、3にて、流動抵抗調整板51,52,61〜64の枚数は、各実施例に限定されるものではなく、必要に応じて設定すればよく、流動抵抗調整板51,52,61〜64を撤去した後に、新たな流動抵抗調整板を固定するようにしても良い。また、流動抵抗調整板51,52,61〜64の固定方法も溶接や締結ボルト53,65〜67に限らず、一次冷却水の水圧に耐えることができれば、別の固定方法であってもよい。
図6は、本発明の実施例4に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面概略図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4の蒸気発生器において、図6に示すように、入口ノズル43には、流動抵抗調整手段としての流動抵抗調整ゲート71が、入口ノズル43に固定された支持部材72により入口ノズル43の径方向に沿って移動自在に支持されている。この流動抵抗調整ゲート71は、駆動装置73によりねじ軸74を軸方向に移動することで、入口ノズル43内を移動可能であり、その移動位置に応じて一次冷却水が流通する流路面積を変更することができる。また、流動抵抗調整ゲート71の駆動装置73を駆動制御する制御装置75には、この入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量(または、出口側水室から出口ノズルに排出される一次冷却水の排水量)を計測する流量計76が接続されており、制御装置75は、この流量計76が計測した給水量(または、排水量)に基づいて流動抵抗調整ゲート71を移動している。
従って、蒸気発生器の定期検査などで伝熱管の損傷などが見つかったときには、作業者または作業ロボットを用いてマンホールから各水室に入り、伝熱管の補修作業や閉塞作業などを行う。このとき、一部の伝熱管を閉塞して使用不能になると、蒸気発生器の流動抵抗が増加し、伝熱管群を流れる一次冷却水の流量が減少することで、一次冷却水からの熱回収効率が低下してしまう。そこで、制御装置75は、流量計76が計測した入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量に基づいて駆動装置75を駆動制御し、流動抵抗調整ゲート71を移動して入口ノズル43の流路面積(流動抵抗調整ゲート71の開放量)を最適なものに調整する。そのため、入口ノズル43での流動抵抗が減少することで、蒸気発生器の流動抵抗も減少し、伝熱管群を流れる一次冷却水の流量が増加することで、一次冷却水からの熱回収効率の低下が抑制される。
このように実施例4の蒸気発生器にあっては、入口側水室に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として流動抵抗調整ゲート71を移動自在に設け、駆動装置75により移動可能とし、制御装置75は流量計76が計測した入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量に基づいて駆動装置75を駆動制御している。
従って、既存の蒸気発生器に対して、制御装置75が、入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量に基づいて駆動装置75を駆動制御し、流動抵抗調整ゲート71を移動して入口ノズル43の流路面積を調整することで、一次冷却水の流動抵抗を最適値に調整することができ、蒸気発生器全体における一次冷却水の流動抵抗を調整し、熱回収効率の低下を抑制することができる。
図7は、本発明の実施例5に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面概略図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例5の蒸気発生器において、図7に示すように、入口ノズル43には、流動抵抗調整手段としての上下一対の流動抵抗調整ゲート81,82が、入口ノズル43に固定された上下の支持部材83,84により入口ノズル43の径方向に沿って、且つ、互いに接近離反自在に支持されている。この流動抵抗調整ゲート81,82は、圧縮コイルばね85,86により互いに接近する方向に付勢支持される一方、電源部87から各コイル87,88に通電することで、発生する磁力により互いに離間する方向に移動することができ、その移動位置に応じて一次冷却水が流通する流路面積を変更することができる。また、各コイル88,87に通電する電源部89を駆動制御する制御装置90には、この入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量を計測する流量計76が接続されており、制御装置90は、この流量計76が計測した給水量に基づいて流動抵抗調整ゲート81,82を移動している。
従って、蒸気発生器の定期検査などで伝熱管の損傷などが見つかったときには、作業者または作業ロボットを用いてマンホールから各水室に入り、伝熱管の補修作業や閉塞作業などを行う。このとき、一部の伝熱管を閉塞して使用不能になると、蒸気発生器の流動抵抗が増加し、伝熱管群を流れる一次冷却水の流量が減少することで、一次冷却水からの熱回収効率が低下してしまう。そこで、制御装置90は、流量計76が計測した入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量に基づいて電源部87を駆動制御し、流動抵抗調整ゲート81,82を移動して入口ノズル43の流路面積(流動抵抗調整ゲート81,82の開放量)を最適なものに調整する。この場合、制御装置90は、流量計76が計測した一次冷却水の給水量に応じて一方の流動抵抗調整ゲート81,82だけを移動してもよい。そのため、入口ノズル43での流動抵抗が減少することで、蒸気発生器の流動抵抗も減少し、伝熱管群を流れる一次冷却水の流量が増加することで、一次冷却水からの熱回収効率の低下が抑制される。
このように実施例5の蒸気発生器にあっては、入口側水室に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として流動抵抗調整ゲート81,82を圧縮コイルばね85,86により付勢支持すると共に、電源部87から各コイル88,89に通電することで移動可能とし、制御装置90は流量計76が計測した入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量に基づいて電源部87を駆動制御している。
従って、既存の蒸気発生器に対して、制御装置90が、入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量に基づいて電源部87を駆動制御し、流動抵抗調整ゲート81,82を移動して入口ノズル43の流路面積を調整することで、一次冷却水の流動抵抗を最適値に調整することができ、蒸気発生器全体における一次冷却水の流動抵抗を調整し、熱回収効率の低下を抑制することができる。
なお、上述した実施例4、5では、制御装置75,90は、流量計76が計測した入口ノズル43から入口側水室に流入する一次冷却水の給水量に基づいて駆動装置73または電源部87を駆動制御し、流動抵抗調整ゲート71,81,82を移動して入口ノズル43の流路面積を調整するようにしたが、一次冷却水の給水量と相関関係にある原子力プラントの発電量に応じて流動抵抗調整ゲート71,81,82を移動して入口ノズル43の流路面積を調整するようにしてもよい。
図8は、本発明の実施例6に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例6の蒸気発生器において、図8に示すように、入口ノズル43の内壁面には、流動抵抗調整手段としての3個の流動抵抗調整用円筒管91,92,93が溶接により着脱自在に固定されている。従って、作業者または作業ロボットを用いてマンホールから入口側水室に入り、この入口側水室から切削工具を用いて溶接部を切除することで流動抵抗調整用円筒管91,92,93を撤去することができる。
このように実施例6の蒸気発生器にあっては、入口側水室に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として流動抵抗調整用円筒管91,92,93を溶接により着脱自在に設けている。
従って、蒸気発生器の伝熱管群の流動抵抗の上昇に応じて、切削工具を用いて溶接部を切除することで、流動抵抗調整用円筒管91,92,93を除去して入口ノズル43での流動抵抗を減少することで、蒸気発生器全体での一次冷却水の流動抵抗を容易に調整することができる。この場合、流動抵抗調整手段として流動抵抗調整用円筒管91,92,93を用いることで、内部を流れる一次冷却水の安定化を図ることができる。
図9は、本発明の実施例7に係る蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法を表す入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例7の蒸気発生器において、図9に示すように、入口ノズル43の内壁面には、2枚の流動抵抗調整板51,52が溶接により着脱自在に固定されている。この流動抵抗調整板51,52は、中央部に形成された貫通孔51a,52aの内径が相違することで、一次冷却水が流通する流路面積が相違している。従って、作業者または作業ロボットを用いてマンホールから入口側水室に入り、この入口側水室から研削工具101を用いて流動抵抗調整板52の貫通孔52aの内面を研削することで、その流路面積を調整することができる。また、溶接部を切削して流動抵抗調整板52を撤去してから、研削工具101を用いて流動抵抗調整板51の貫通孔51aの内面を研削することで、その流路面積を調整することもできる。
このように実施例7の蒸気発生器にあっては、入口側水室に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として流動抵抗調整板51,52を設け、必要に応じて研削工具101を用いて流動抵抗調整板51,52の貫通孔51a,52aの内面を研削することで、その流路面積を調整可能としている。
従って、蒸気発生器の伝熱管群の流動抵抗の上昇に応じて、入り口側水室から研削工具101により流動抵抗調整板51,52の貫通孔51a,52aの内面を研削することで、入口ノズル43での流動抵抗を減少することができ、蒸気発生器全体での一次冷却水の流動抵抗を容易に調整することで、蒸気発生器における一次冷却水の流動抵抗を細かく調整することができる。
図10は、本発明の実施例8に係る蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法を表す入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例8の蒸気発生器において、図10に示すように、入口ノズル43の内壁面には、流動抵抗調整手段として溶接肉盛部111,112が予め形成されている。従って、作業者または作業ロボットを用いてマンホールから入口側水室に入り、この入口側水室から研削工具101を用いて溶接肉盛部111,112の表面を研削することで、その流路面積を調整することができる。
このように実施例8の蒸気発生器にあっては、入口側水室に設けられた入口ノズル43に一次冷却水の流動抵抗調整手段として溶接肉盛部111,112を予め形成し、必要に応じて研削工具101を用いて溶接肉盛部111,112の表面を研削することで、その流路面積を調整可能としている。
従って、蒸気発生器の伝熱管群の流動抵抗の上昇に応じて、入り口側水室から研削工具101により溶接肉盛部111,112の表面を研削することで、入口ノズル43での流動抵抗を減少することができ、蒸気発生器全体での一次冷却水の流動抵抗を容易に調整することで、蒸気発生器における一次冷却水の流動抵抗を細かく調整することができる。
なお、上述した各実施例では、流動抵抗調整手段を入口ノズル43に設けることで、入口側水室41に流入する一次冷却水の流動抵抗を調整するようにしたが、出口ノズル44に設けることで、出口側水室42から排出される一次冷却水の流動抵抗を調整するようにしてもよく、入口ノズル43及び出口ノズル44に設けることで、入口側水室41に流入する一次冷却水の流動抵抗と出口側水室42から排出される一次冷却水の流動抵抗を調整するようにしてもよい。
また、各実施例では、蒸気発生器13の定期検査などで伝熱管37の損傷などが見つかり、一部の伝熱管37を閉塞して伝熱管群38の流動抵抗が増加したとき、入口ノズル43の流動抵抗を減少することで、蒸気発生器13全体の流動抵抗が減少するようにしたが、本発明の蒸気発生器及び蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法は、この場合に適用することに限定するものではない。例えば、蒸気発生器を取り替える工事を行う場合、伝熱管の本数を減らして小型化を図る一方で、熱回収効率を維持、または向上させるような蒸気発生器を設置するとき、本発明の蒸気発生器及び蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法を適用し、新設の蒸気発生器の流動抵抗を調整することもできる。
本発明に係る蒸気発生器及び蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法は、入口ノズルまたは出口ノズルに流動抵抗調整手段を設けることで、容易に蒸気発生器における冷却水の流動抵抗を調整可能としたものであり、いずれの種類の蒸気発生器にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る蒸気発生器における水室の構造を表す要部断面図である。 実施例1の蒸気発生器が適用された加圧水型原子炉を有する発電設備の概略構成図である。 実施例1の蒸気発生器を表す概略構成図である。 本発明の実施例2に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。 本発明の実施例3に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。 本発明の実施例4に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面概略図である。 本発明の実施例5に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面概略図である。 本発明の実施例6に係る蒸気発生器における入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。 本発明の実施例7に係る蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法を表す入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。 本発明の実施例8に係る蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法を表す入口側水室の入口ノズルを表す断面図である。
符号の説明
13 蒸気発生器
31 胴部
32 管群外筒
33 管板
35 管支持板
37 伝熱管
38 伝熱管群
41 入口側水室
42 出口側水室
41a,42a マンホール
43 入口ノズル
44 出口ノズル
49 給水路
51,52,61,62,63,64 流動抵抗調整板(流動抵抗調整手段)
51a,52a,61a,62a,63a,64a 貫通孔
53,65,66,67 締結ボルト
71,81,82 流動抵抗調整ゲート(流動抵抗調整手段)
73 駆動装置
75,90 制御装置
76 流量計
85,86 圧縮コイルばね
87 電源部
88,89 コイル
91,92,93 流動抵抗調整用円筒部(流動抵抗調整手段)
101 研削工具
111,112 溶接肉盛部

Claims (7)

  1. 中空密閉形状をなす胴部と、該胴部内に配設されて逆U字形状をなして一次冷却水が流動する複数の伝熱管からなる伝熱管群と、前記胴部内の下部に固定されて前記複数の伝熱管の端部を支持する管板と、前記胴部の下端部に設けられて前記複数の伝熱管の一端部に連通する入口側水室と、前記胴部の下端部に設けられて前記複数の伝熱管の他端部に連通する出口側水室と、前記胴部内に二次冷却水を給水して前記複数の伝熱管内を流れる一次冷却水との間で熱交換を行う二次冷却水給水路とを具えた蒸気発生器において、前記入口側水室に設けられた入口ノズルまたは前記出口側水室に設けられた出口ノズルの少なくともいずれか一方に流動抵抗調整手段が設けられたことを特徴とする蒸気発生器。
  2. 請求項1に記載の蒸気発生器において、前記流動抵抗調整手段は、前記入口ノズルまたは前記出口ノズルに着脱自在に設けられた流路面積の異なる複数の流動抵抗調整板を有することを特徴とする蒸気発生器。
  3. 請求項1に記載の蒸気発生器において、前記流動抵抗調整手段は、前記入口ノズルまたは前記出口ノズルの径方向に沿って移動自在に設けられた流動抵抗調整ゲートを有することを特徴とする蒸気発生器。
  4. 請求項3に記載の蒸気発生器において、前記入口ノズルから前記入口側水室に流入する給水量または前記出口側水室から前記出口ノズルに排出される排水量を計測する流量計が設けられ、前記流動抵抗調整手段は、該流量計が計測した給水量または排水量に基づいて前記流動抵抗調整ゲートを移動することを特徴とする蒸気発生器。
  5. 請求項1に記載の蒸気発生器において、前記流動抵抗調整手段は、前記入口ノズルまたは前記出口ノズルに着脱自在に設けられた複数の流動抵抗調整用円筒管を有することを特徴とする蒸気発生器。
  6. 中空密閉形状をなす胴部と、該胴部内に配設されて逆U字形状をなして一次冷却水が流動する複数の伝熱管からなる伝熱管群と、前記胴部内の下部に固定されて前記複数の伝熱管の端部を支持する管板と、前記胴部の下端部に設けられて前記複数の伝熱管の一端部に連通する入口側水室と、前記胴部の下端部に設けられて前記複数の伝熱管の他端部に連通する出口側水室と、前記胴部内に二次冷却水を給水して前記複数の伝熱管内を流れる一次冷却水との間で熱交換を行う二次冷却水給水路とを具えた蒸気発生器において、前記蒸気発生器の運転状態に応じて前記入口側水室に流入する一次冷却水の流動抵抗または前記出口側水室から排出される流動抵抗を調整することを特徴とする蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法。
  7. 請求項6に記載の蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法において、前記入口側水室への一次冷却水の給水を停止した状態で、マンホールを開放して作業者または作業ロボットが前記入口側水室または前記出口側水室に入り、入口ノズルの開放量または出口ノズルの開放量を調整することを特徴とする蒸気発生器における冷却水の流動抵抗調整方法。
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