JP2014074594A - スタッドボルトの除去方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタッドボルトの除去方法及び装置において、十分な作業の安全性を確保した上で、スタッドボルトを効率良く除去可能とする。
【解決手段】原子炉容器本体62の上方に原子炉容器蓋63を支持する工程と、原子炉容器蓋63と原子炉容器本体62との間からスタッドボルト64を切断する工程と、スタッドボルト64の切断面からこのスタッドボルト64の内部を切削する工程と、内部がくり抜かれたスタッドボルト64の雄ねじ部を除去する工程とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、原子炉容器を構成する原子炉容器本体の上部に原子炉容器蓋を固定するために用いられるスタッドボルトの除去方法及び装置に関するものである。
例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)を備える原子力発電プラントは、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電するものである。
このような原子力発電プラントにて、加圧水型原子炉は、十分な安全性や信頼性を確保するために各種の構造物などを定期的に検査する必要がある。原子炉容器は、原子炉容器本体内に炉内構造物が収容され、上部に原子炉容器蓋が固定されて構成されている。この場合、原子炉容器本体は、上面部に周方向に等間隔でねじ孔が形成され、この各ねじ孔にスタッドボルトが螺合している。一方、原子炉容器蓋は、フランジ部に周方向に等間隔で複数の貫通孔が形成されている。そして、原子炉容器蓋は、各貫通孔に各スタッドボルトが貫通するように原子炉容器本体の上面部に載置し、各スタッドボルトにナットを螺合することで、原子炉容器本体に原子炉容器蓋を締結している。そのため、原子炉容器の定期検査を行う場合、各ナットを弛緩して取外すと共に、原子炉容器本体から各スタッドボルトを弛緩して取外し、原子炉容器本体から原子炉容器蓋を取外している。なお、スタッドボルトの取扱装置としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
ところで、原子炉容器本体から各スタッドボルトを取外す場合、原子炉容器本体のねじ孔とスタッドボルトのねじ部との間に異物が侵入したりすると、ねじ部が固着して原子炉容器本体のねじ孔に対してスタッドボルトを回転して弛緩することができないことがある。原子炉容器本体のねじ孔にスタッドボルトのねじ部が固着したとき、スタッドボルトを無理に回転すると、スタッドボルトだけでなく、原子炉容器本体のねじ孔も損傷させてしまうおそれがある。この問題を解決するものとして、例えば、下記特許文献2に記載されたものがある。この特許文献2に記載されたスタッドボルトの除去方法は、構造物の雌ねじに固着してしまったスタッドボルトの上部を押し潰しに必要な長さを残して切断撤去し、残りの部分に穴加工をして薄肉円筒状態とし、その内面にスタッドボルト軸方向に延びる縦スリットを円周方向に分散して複数本形成し、薄肉円筒状態になったスタッドボルトを外周面から中心側に向かって押し潰すことにより、スタッドボルトの雄ねじを構造物の雌ねじから離脱させ、スタッドボルトを構造物のねじ穴から取外すものである。
特許第3679881号公報 特開2004−042194号公報
上述した従来のスタッドボルトの除去方法では、スタッドボルトが原子炉容器本体のねじ孔に固着したとき、原子炉容器本体から原子炉容器蓋を取外した後、原子炉容器本体の上部に各種の装置を設置し、この装置によりスタッドボルトの除去作業を行っている。このとき、原子炉容器本体は、内部に炉内構造物が収容されており、冷却水に浸漬されているものの、作業者は被爆の可能性があり、十分な作業の安全性が確保されているとは言えない。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、十分な作業の安全性を確保した上で、スタッドボルトを効率良く除去可能とするスタッドボルトの除去方法及び装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のスタッドボルトの除去方法は、原子炉容器本体の雌ねじ孔に螺合した原子炉容器蓋締結用のスタッドボルトを除去するスタッドボルトの除去方法であって、前記原子炉容器本体の上方に前記原子炉容器蓋を支持する工程と、前記原子炉容器蓋と前記原子炉容器本体との間から前記スタッドボルトを切断する工程と、前記スタッドボルトの切断面から該スタッドボルトの内部を切削する工程と、内部がくり抜かれた前記スタッドボルトの雄ねじ部を除去する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、原子炉容器本体の上方に原子炉容器蓋を配置した状態で、スタッドボルトの切断作業、スタッドボルトの切削作業、雄ねじ部の除去作業を行うこととなり、炉内構造物からの放射線による被爆が抑制され、十分な作業の安全性を確保した上で、スタッドボルトを効率良く除去することができる。
本発明のスタッドボルトの除去方法では、前記原子炉容器本体上に嵩上げスペーサを介して前記原子炉容器蓋を支持することで、前記原子炉容器本体と前記原子炉容器蓋との間に作業空間を確保し、該作業空間を利用して前記スタッドボルトの切断作業を行うことを特徴としている。
従って、前記原子炉容器本体の上方には必ず原子炉容器蓋を配置することとなり、炉内構造物からの放射線による被爆を抑制することができると共に、原子炉容器本体と原子炉容器蓋との間の作業空間を利用することで、スタッドボルトの切断作業を効率的に行うことができる。
本発明のスタッドボルトの除去方法では、前記原子炉容器本体上に前記原子炉容器蓋を載置し、該原子炉容器蓋の上方から前記スタッドボルト挿入用の貫通孔を通して切削工具を挿入し、前記スタッドボルトの内部切削作業を行うことを特徴としている。
従って、原子炉容器本体上に原子炉容器蓋を載置し、この原子炉容器蓋の上方から切削工具を用いてスタッドボルトの内部切削作業を行うことで、炉内構造物からの放射線による被爆を抑制することができる。
本発明のスタッドボルトの除去方法では、前記スタッドボルトに隣接する前記雌ねじ孔を用いて前記原子炉容器蓋の上方に切削装置を保持し、前記スタッドボルトの軸孔を用いて前記切削工具の位置決めを行うことを特徴としている。
従って、原子炉容器蓋の上方から切削工具の位置決めを行うと共に、スタッドボルトの切削作業を行うこととなり、炉内構造物からの放射線による被爆を抑制することができる。
本発明のスタッドボルトの除去方法では、前記スタッドボルトの切断面から内部を切削することで、前記スタッドボルトの雄ねじ部の頂部のみを螺旋状に残存させることを特徴としている。
従って、スタッドボルトは、螺旋状の雄ねじ部の頂部のみが残存することとなり、雌ねじ孔から除去作業を容易に行うことができる。
本発明のスタッドボルトの除去方法では、前記雌ねじ孔から前記スタッドボルトが除去された後、前記雌ねじ孔の雌ねじ部に損傷部があるとき、該損傷部が存在する前記雌ねじ部を部分的に除去することを特徴としている。
従って、雌ねじ孔の雌ねじ部に部分的な損傷があるとき、この損傷部がある雌ねじ部を部分的に除去するため、雌ねじ孔の大幅な修復を必要とせず、作業時間の短縮及び作業コストの低減を可能とすることができる。
本発明のスタッドボルトの除去方法では、前記雌ねじ孔から前記スタッドボルトが除去された後、前記雌ねじ孔の雌ねじ部に損傷部があるとき、前記雌ねじ部の内径を拡大するねじ加工作業を行うことを特徴としている。
従って、雌ねじ孔の雌ねじ部に大幅な損傷があるとき、雌ねじ部の内径を拡大するねじ加工作業を行うため、雌ねじ孔を高精度に修復することができる。
また、本発明のスタッドボルトの除去装置は、原子炉容器本体の雌ねじ孔に螺合した原子炉容器蓋締結用のスタッドボルトを除去するスタッドボルトの除去装置であって、前記原子炉容器本体とその上方に支持された前記原子炉容器蓋との間の作業空間から侵入して前記スタッドボルトを切断可能な切断装置と、前記原子炉容器蓋の上方から前記スタッドボルト挿入用の貫通孔を通して切削工具を挿入して前記スタッドボルトの切断面から内部を切削可能な切削装置と、を有することを特徴とするものである。
従って、原子炉容器本体の上方に原子炉容器蓋を配置した状態で、スタッドボルトの切断作業、スタッドボルトの切削作業を行うこととなり、炉内構造物からの放射線による被爆が抑制され、十分な作業の安全性を確保した上で、スタッドボルトを効率良く除去することができる。
本発明のスタッドボルトの除去方法及び装置によれば、原子炉容器本体の上方に原子炉容器蓋を支持し、原子炉容器蓋と原子炉容器本体との間からスタッドボルトを切断し、スタッドボルトの切断面から内部を切削し、内部がくり抜かれたスタッドボルトの雄ねじ部を除去するので、十分な作業の安全性を確保した上で、スタッドボルトを効率良く除去することができる。
図1は、本発明の一実施例に係るスタッドボルトの除去装置におけるスタッドボルト切断装置を表す斜視図である。 図2は、スタッドボルト切断装置の平面図である。 図3は、スタッドボルト切断装置の縦断面図である。 図4は、スタッドボルトの除去装置におけるスタッドボルト切削装置を表す斜視図である。 図5は、スタッドボルト切削装置を表す正面図である。 図6は、スタッドボルトの除去装置における雌ねじ部除去装置を表す斜視図である。 図7は、本実施例のスタッドボルトの除去方法を表すフローチャートである。 図8は、原子炉容器蓋の嵩上げ作業を表す概略図である。 図9は、切粉飛散防止カバーの取付作業を表す概略図である。 図10は、スタッドボルト切断装置の取付作業及び切断作業を表す概略図である。 図11は、スタッドボルト上部回収作業を表す概略図である。 図12は、スタッドボルト切削装置の取付作業を表す概略図である。 図13は、スタッドボルト切削装置に対するトレパニング工具の取付作業を表す概略図である。 図14は、スタッドボルト切削装置によるトレパニング作業を表す概略図である。 図15は、スタッドボルト切削装置のトレパニング工具から中ぐり工具への工具交換作業を表す概略図である。 図16は、スタッドボルト切削装置による中ぐり作業を表す概略図である。 図17は、スタッドボルト切削装置の取外作業を表す概略図である。 図18は、原子炉容器蓋の嵩上げ作業を表す概略図である。 図19は、原子炉容器本体のスタッドボルト残存部の切削作業を表す概略図である。 図20は、原子炉容器本体のスタッドボルト残存部の除去作業を表す概略図である。 図21は、原子炉容器本体の雌ねじ部の非破壊検査を表す概略図である。 図22は、原子炉容器本体の雌ねじ部の清掃作業及び目視検査を表す概略図である。 図23は、原子力発電プラントの概略構成図である。 図24は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るスタッドボルトの除去方法及び装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図23は、原子力発電プラントの概略構成図、図24は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。
本実施例の原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。
本実施例の加圧水型原子炉を有する原子力発電プラントにおいて、図23に示すように、原子炉格納容器11は、内部に加圧水型原子炉12及び蒸気発生器13が格納されており、この加圧水型原子炉12と蒸気発生器13とは高温側送給配管14と低温側送給配管15を介して連結されており、高温側送給配管14に加圧器16が設けられ、低温側送給配管15に一次冷却水ポンプ17が設けられている。この場合、減速材及び一次冷却水(冷却材)として軽水を用い、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するために、一次冷却系統は加圧器16により150〜160気圧程度の高圧状態を維持するように制御している。
従って、加圧水型原子炉12にて、燃料(原子燃料)として低濃縮ウランまたはMOXにより一次冷却水として軽水が加熱され、高温の一次冷却水が加圧器16により所定の高圧に維持された状態で、高温側送給配管14を通して蒸気発生器13に送られる。この蒸気発生器13では、高温高圧の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は低温側送給配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。
蒸気発生器13は、加熱された二次冷却水、つまり、蒸気を送給する配管31を介して蒸気タービン32と連結されており、この配管31に主蒸気隔離弁33が設けられている。蒸気タービン32は、高圧タービン34と低圧タービン35を有すると共に、発電機(発電装置)36が接続されている。また、高圧タービン34と低圧タービン35は、その間に湿分分離加熱器37が設けられており、配管31から分岐した冷却水分岐配管38が湿分分離加熱器37に連結される一方、高圧タービン34と湿分分離加熱器37は低温再熱管39により連結され、湿分分離加熱器37と低圧タービン35は高温再熱管40により連結されている。
更に、蒸気タービン32の低圧タービン35は、復水器41を有しており、この復水器41は、配管31からバイパス弁42を有するタービンバイパス配管43が接続されると共に、冷却水(例えば、海水)を給排する取水管44及び排水管45が連結されている。この取水管44は、循環水ポンプ46を有し、排水管45と共に他端部が海中に配置されている。
そして、この復水器41は、配管47が接続されており、復水ポンプ48、グランドコンデンサ49、復水脱塩装置50、復水ブースタポンプ51、低圧給水加熱器52が接続されている。また、配管47は、脱気器53が連結されると共に、主給水ポンプ54、高圧給水加熱器55、主給水制御弁56が設けられている。
従って、蒸気発生器13にて、高温高圧の一次冷却水と熱交換を行って生成された蒸気は、配管31を通して蒸気タービン32(高圧タービン34から低圧タービン35)に送られ、この蒸気により蒸気タービン32を駆動して発電機36により発電を行う。このとき、蒸気発生器13からの蒸気は、高圧タービン34を駆動した後、湿分分離加熱器37で蒸気に含まれる湿分が除去されると共に加熱されてから低圧タービン35を駆動する。そして、蒸気タービン32を駆動した蒸気は、復水器41で海水を用いて冷却されて復水となり、グランドコンデンサ49、復水脱塩装置50、低圧給水加熱器52、脱気器53、高圧給水加熱器55などを通して蒸気発生器13に戻される。
このように構成された原子力発電プラントの加圧水型原子炉12において、図24に示すように、原子炉容器61は、その内部に炉内構造物が挿入できるように、原子炉容器本体62とその上部に装着される原子炉容器蓋(上鏡)63により構成されており、この原子炉容器本体62に対して原子炉容器蓋63が複数のスタッドボルト64及びナット65により開閉可能に固定されている。
この原子炉容器本体62は、原子炉容器蓋63を取り外すことで上部が開口可能であり、下部が半球形状をなす下鏡66により閉塞された円筒形状をなしている。そして、原子炉容器本体62は、上部に一次冷却水としての軽水(冷却材)を供給する入口ノズル(入口管台)67と、軽水を排出する出口ノズル(出口管台)68が形成されている。また、原子炉容器本体62は、2ループのプラントの場合、入口ノズル67及び出口ノズル68とは別に、図示しない注水ノズル(注水管台)が形成されている。
原子炉容器本体62は、内部にて、入口ノズル67及び出口ノズル68より上方に上部炉心支持板69が固定される一方、下方の下鏡66の近傍に位置して下部炉心支持板70が固定されている。この上部炉心支持板69及び下部炉心支持板70は、円板形状をなして図示しない多数の連通孔が形成されている。そして、上部炉心支持板69は、複数の炉心支持ロッド71を介して下方に図示しない多数の連通孔が形成された上部炉心板72が連結されている。
原子炉容器本体62は、内部に円筒形状をなす炉心槽73が内壁面と所定の隙間をもって配置されており、この炉心槽73は、上部が上部炉心板72に連結され、下部に円板形状をなして図示しない多数の連通孔が形成された下部炉心板74が連結されている。そして、この下部炉心板74は、下部炉心支持板70に支持されている。即ち、炉心槽73は、原子炉容器本体62の下部炉心支持板70に吊り下げ支持されることとなる。
炉心75は、上部炉心板72と炉心槽73と下部炉心板74により形成されており、この炉心75は、内部に多数の燃料集合体76が配置されている。この燃料集合体76は、図示しないが、多数の燃料棒が支持格子により格子状に束ねられて構成され、上端部に上部ノズルが固定される一方、下端部に下部ノズルが固定されている。また、炉心75は、内部に多数の制御棒77が配置されている。この多数の制御棒77は、上端部がまとめられて制御棒クラスタ78となり、燃料集合体77内に挿入可能となっている。上部炉心支持板69は、この上部炉心支持板69を貫通して多数の制御棒クラスタ案内管79が固定されており、各制御棒クラスタ案内管79は、下端部が燃料集合体76内の制御棒クラスタ78まで延出されている。
原子炉容器61を構成する原子炉容器蓋63は、上部が半球形状をなして磁気式ジャッキの制御棒駆動装置80が設けられており、原子炉容器蓋63と一体をなすハウジング81内に収容されている。多数の制御棒クラスタ案内管79は、上端部が制御棒駆動装置80まで延出され、この制御棒駆動装置80から延出されて制御棒クラスタ駆動軸82が、制御棒クラスタ案内管79内を通って燃料集合体76まで延出され、制御棒クラスタ78を把持可能となっている。
この制御棒駆動装置80は、上下方向に延設されて制御棒クラスタ78に連結されると共に、その表面に複数の周溝を長手方向に等ピッチで配設してなる制御棒クラスタ駆動軸82を磁気式ジャッキで上下動させることで、原子炉の出力を制御している。
また、原子炉容器本体62は、下鏡66を貫通する多数の計装管台83が設けられ、この各計装管台83は、炉内側の上端部に炉内計装案内管84が連結される一方、炉外側の下端部にコンジットチューブ85が連結されている。各炉内計装案内管84は、上端部が下部炉心支持板70に連結されており、振動を抑制するための上下の連接板86,87が取付けられている。シンブルチューブ88は、中性子束を計測可能な中性子束検出器(図示略)が装着されており、コンジットチューブ85から計装管台83及び炉内計装案内管84を通り、下部炉心板74を貫通して燃料集合体76まで挿入可能となっている。
従って、制御棒駆動装置80により制御棒クラスタ駆動軸82を移動して燃料集合体76から制御棒77を所定量引き抜くことで、炉心75内での核分裂を制御し、発生した熱エネルギにより原子炉容器61内に充填された軽水が加熱され、高温の軽水が出口ノズル68から排出され、上述したように、蒸気発生器13に送られる。即ち、燃料集合体76を構成する原子燃料が核分裂することで中性子を放出し、減速材及び一次冷却水としての軽水が、放出された高速中性子の運動エネルギを低下させて熱中性子とし、新たな核分裂を起こしやすくすると共に、発生した熱を奪って冷却する。一方、制御棒77を燃料集合体76に挿入することで、炉心75内で生成される中性子数を調整し、また、制御棒77を燃料集合体76に全て挿入することで、原子炉を緊急に停止することができる。
また、原子炉容器61は、炉心75に対して、その上方に出口ノズル68に連通する上部プレナム89が形成されると共に、下方に下部プレナム90が形成されている。そして、原子炉容器61と炉心槽73との間に入口ノズル67及び下部プレナム90に連通するダウンカマー部91が形成されている。従って、軽水は、入口ノズル67から原子炉容器本体62内に流入し、ダウンカマー部91を下向きに流れ落ちて下部プレナム90に至り、この下部プレナム90の球面状の内面により上向きに案内されて上昇し、下部炉心支持板70及び下部炉心板74を通過した後、炉心75に流入する。この炉心75に流入した軽水は、炉心75を構成する燃料集合体76から発生する熱エネルギを吸収することで、この燃料集合体76を冷却する一方、高温となって上部炉心板72を通過して上部プレナム89まで上昇し、出口ノズル68を通って排出される。
このように構成された加圧水型原子炉12にて、原子炉容器61は、原子炉容器本体62その上部に原子炉容器蓋63が装着され、複数のスタッドボルト64及びナット65により締結されている。即ち、原子炉容器本体62は、上部フランジ62aの上面部に周方向に等間隔で複数の雌ねじ孔62bが形成され、この各ねじ孔62bにスタッドボルト64の下ねじ部64aが螺合している。一方、原子炉容器蓋63は、外周フランジ部63aに周方向に等間隔で複数の貫通孔63bが形成されている。そして、原子炉容器蓋63は、各貫通孔63bに各スタッドボルト64が貫通するように原子炉容器本体62の上部フランジ62aに載置され、各スタッドボルト64の上ねじ部64bにナット65を螺合することで、原子炉容器本体62の上部に原子炉容器蓋63が締結されている。
ところで、加圧水型原子炉12は、十分な安全性や信頼性を確保するために各種の構造物などを定期的に検査する。この場合、原子炉容器本体62から原子炉容器蓋63を取外す必要があり、原子炉容器本体62から複数のスタッドボルト64を抜き取る必要がある。しかし、原子炉容器本体62のねじ孔62bとスタッドボルト64の下ねじ部64aとの間に異物が侵入すると、ねじ部が固着してスタッドボルト64を回転することができず、原子炉容器本体62からスタッドボルト64を抜き取ることができなくなってしまう。
本実施例では、原子炉容器本体62のねじ孔62bにスタッドボルト64の下ねじ部64aが固着したとき、原子炉容器本体62のねじ孔62bに対して、スタッドボルト64だけを切断及び切削して除去するようにしている。
以下、本実施例のスタッドボルトの除去装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るスタッドボルトの除去装置におけるスタッドボルト切断装置を表す斜視図、図2は、スタッドボルト切断装置の平面図、図3は、スタッドボルト切断装置の縦断面図、図4は、スタッドボルトの除去装置におけるスタッドボルト切削装置を表す斜視図、図5は、スタッドボルト切削装置を表す正面図、図6は、スタッドボルトの除去装置における雌ねじ部除去装置を表す斜視図である。
本実施例のスタッドボルトの除去装置は、図1に示すように、原子炉容器本体62とその上方に支持された原子炉容器蓋63との間の作業空間Sから侵入してスタッドボルト64を切断可能な切断装置101と、図4に示すように、原子炉容器蓋63の上方からスタッドボルト挿入用の貫通孔63bを通して切削工具を挿入してスタッドボルト64の切断面から内部を切削可能な切削装置201とを有している。
切断装置101において、図1から図3に示すように、装置本体111は、左右の側部に走行支持部材112を介してそれぞれ2つのキャスタ113が装着されている。また、装置本体111は、左右の側部に脚部114が設けられている。この場合、装置本体111は、脚部114を上昇させてキャスタ113を下降することで、このキャスタ113により走行可能であり、一方、脚部114を下降してキャスタ113を上昇させることで、この脚部114により所定の位置に停止可能である。
装置本体111は、左右の側部に平行をなす一対のガイドレール115が固定されている。切断工具116は、バンドソーであって、ケース117内に環状をなす切断刃118が移動自在に支持され、駆動装置119により移動可能となっており、前部の切欠部117aから切断刃118の一部が露出している。この切断工具116は、ケース117とほぼ同形状をなすカバー120に収容され、前部の切欠部120aから切断刃118の一部が露出している。このカバー120(切断工具116)は、装置本体111に対して前部(図3にて左部)が下方に傾斜した状態で配置され、左右の側部に固定された支持部材121が各ガイドレール115に移動自在に支持されている。この場合、カバー120(切断工具116)は、前部に切断刃118の一部が露出している。
また、装置本体111は、後部に工具駆動装置(流体シリンダ)122が設けられ、駆動ロッド122aの先端部がカバー120(切断工具116)に連結されている。従って、工具駆動装置122により切断工具116を前進または後進することができる。
装置本体111は、前部の両側に支持プレート123が設けられ、各支持プレート123は位置決め孔124が形成されている。この各位置決め孔124は、原子炉容器本体62に形成された雌ねじ孔62bと一致させたときに、位置決めピン125を貫入させることで、装置本体111の固定を行うことができる。また、装置本体111は、前端部にスタッドボルト64が貫入可能な切欠部126が形成される一方、後端部に作業者が操作する操作部材127が固定されている。
切粉飛散防止カバー131は、装置本体111とは別体に設けられ、切粉飛散防止用シールド132を有している。この切粉飛散防止用シールド132は、原子炉容器本体62の上部フランジ62aにて、スタッドボルト64より内側(中心側)に装着され、スタッドボルト64の切断時に、発生する切粉が原子炉容器本体62内に飛散しないようにカバーするものである。また、切粉飛散防止カバー131は、両側に支持プレート133が設けられ、各支持プレート133は位置決め孔134が形成されている。この各位置決め孔134は、原子炉容器本体62に形成された雌ねじ孔62bと一致させたときに、位置決めピン125を装置本体111の位置決め孔124と共に貫入させることで、切粉飛散防止カバー131の固定を行うことができる。
従って、原子炉容器本体62に対して嵩上げスペーサ401(図8参照)により原子炉容器蓋63が上方位置で支持され、原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間に作業スペースSを確保する。この状態で、切粉飛散防止カバー131を所定の位置に配置すると共に、装置本体111を前進して所定の位置に停止すると、位置決めピン125を各位置決め孔124,134を通して原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに貫入させることで、切粉飛散防止カバー131及び装置本体111を固定する。そして、切断工具116を作動して工具駆動装置122により切断工具116を前進させると、切削刃118によりスタッドボルト64を切断することができる。このとき、切粉飛散防止カバー131は、発生する切粉の飛散を防止することができる。そして、スタッドボルト64の切断後、工具駆動装置122により切断工具116を後退させ、位置決めピン125を抜いて切粉飛散防止カバー131と装置本体111を回収することができる。
なお、原子炉容器本体62は、上部フランジ62aにシールリング62cが固定されており、装置本体111は、このシールリング62cの上を走行する。また、スタッドボルト64は、内部に軸心に沿った軸孔64cが形成されており、上端部にボルト把持ボルト64dを介して吊具64eが固定されている。そのため、スタッドボルト64の切断時に、図示しないクレーンにより吊具64eを介してスタッドボルト64を吊下げ支持することで、切断後のスタッドボルト64の上部を回収することができる。
切削装置201において、図4及び図5に示すように、ベースプレート211は、上面部に左右一対のガイド筒212が固定され、この各ガイド筒212によりガイド装置213が支持されている。このガイド装置213は、各ガイド筒212に挿通されるガイドロッド214と、このガイドロッド214の下部に連結される嵌合部215と、この嵌合部215の下部に連結される連結ロッド216と、この連結ロッド216の下部に連結される支持ロッド217と、この支持ロッド217の上端部及び下端部に設けられる上下一対のガイドクランプ218,219と、ガイドロッド214の上部に設けられるコラムクランプ220とを有している。
ガイドクランプ218,219は、支持ロッド217が原子炉容器蓋63の貫通孔63bを通して原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに挿入された状態で、嵌合部215から連結ロッド216及び支持ロッド217を通して水が供給されることで、拡径して雌ねじ孔62bの内面を圧接し、ガイド装置213を原子炉容器本体62に固定することができる。一方、ガイドクランプ218,219は、水が排出されることで、縮径して雌ねじ孔62bの内面から離間し、原子炉容器本体62に対するガイド装置213の固定を解除することができる。この場合、雌ねじ孔62bは、中間部に雌ねじ部が設けられ、上端部及び下端部には雌ねじ部が設けられていないことから、ガイドクランプ218,219は、雌ねじ孔62bにおける雌ねじ部が設けられていない内面を圧接する。
また、コラムクランプ220は、ガイドロッド214がガイド筒212に貫入した状態で、外部から水が供給されることで、ガイド筒212を把持し、ベースプレート211をガイド装置213に固定することができる。一方、コラムクランプ220は、水が排出されることで、ガイド筒212の把持を解除することができる。
左右のガイド筒212は、連結フレーム221により連結されており、この連結フレーム221に加工ヘッド222が上下移動自在に支持され、この加工ヘッド222に主軸223が回転自在に支持されている。連結フレーム221に設けられた送りモータ224は、減速機構225を介して加工ヘッド222に連結され、加工ヘッド222を介して主軸223を上下移動することができる。また、連結フレーム221に設けられた回転モータ226は、減速機構227を介して主軸223に連結され、この主軸223を回転することができる。
主軸223は、下端部に各種の工具を着脱自在となっており、位置決め工具(図示略)、トレパニング工具228、中ぐり工具229(図16参照)、ねじ加工工具(図示略)などを着脱することができる。
従って、原子炉容器本体62に対してスペーサ402を介して原子炉容器蓋63が上方に載置される。この状態で、まず、原子炉容器蓋63の上方にガイド装置213を装着する。即ち、各支持ロッド217を原子炉容器蓋63の貫通孔63bを通して原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに挿入し、ガイドクランプ218,219に給水することで拡径し、ガイド装置213を原子炉容器本体62に固定する。次に、各ガイドロッド214を通して補助プレート231を挿通し、原子炉容器蓋63の外周フランジ部63aの上面に載置し、左右の貫通孔63bに位置決めピン(図示略)を挿入して固定する。
続いて、各ガイドロッド214を通してベースプレート211及び各ガイド筒212を挿通し、ベースプレート211を補助プレート231上に載置する。ここで、連結フレーム221、つまり、主軸223の位置調整を行う。主軸223の下端部に位置決め工具を装着し、この位置決め工具の下端部がスタッドボルト64の軸孔64cに嵌合する位置に主軸223(連結フレーム221)を移動する。この場合、図示しない複数の調整ボルトを用いてベースプレート211の水平度、つまり、主軸223の鉛直度を調整する。また、図示しない複数の調整ボルトを用いてベースプレート211の水平方向位置、つまり、主軸223の軸心とスタッドボルト64の軸心が一致するように調整する。そして、この調整作業が終了したら、コラムクランプ220に給水することで、ガイド筒212を把持し、ベースプレート211をガイド装置213に固定する。
そして、回転モータ226を駆動し、減速機構227を介して主軸223を駆動回転し、送りモータ224を駆動し、減速機構225を介して主軸223を下降することで、主軸223に装着された各種の工具により各種の作業を行うことができる。即ち、主軸223にトレパニング工具228を装着すると、スタッドボルト64に対してトレパニング加工を行うことができ、主軸223に中ぐり工具229を装着すると、スタッドボルト64に対して切削加工を行うことができ、主軸223にねじ加工工具を装着すると、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに対してサイズアップのねじ加工を行うことができる。
また、本実施例のスタッドボルトの除去装置は、雌ねじ部除去装置301を有している。この雌ねじ部除去装置301は、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bからスタッドボルト64が除去された後、この雌ねじ孔62bの雌ねじ部に損傷部があるとき、この損傷部が存在する雌ねじ部を部分的に除去するものである。
雌ねじ部除去装置301において、図6に示すように、ガイド筒311は、円筒形状をなし、原子炉容器蓋63から貫通孔63bを通して原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに延出しており、上端部に原子炉容器蓋63の外周フランジ部63aに載置されるベース312が取付けられ、下端部の内面にねじ部313が形成されている。回転筒314は、円筒形状をなし、ガイド筒311の内側に回転自在に支持されている。そして、この回転筒314は、ガイド筒311の内部を下方に延出しており、上端部に回転用ハンドル315を有する回転盤316が固定され、下端部の外面にねじ部313に螺合するねじ部317が形成されている。回転軸318は、回転筒314の内部を下方に延出しており、回転盤316に回転自在に支持されている。そして、この回転軸318は、上端部に押付用ハンドル319を有する回転盤320が固定され、下端部に押付機構321を介して支持板322が設けられ、支持板322に切削工具(例えば、グラインダ)323を有する駆動モータ324が取付けられている。この場合、切削工具323は、ガイド筒311及び回転筒314から下方に突出して配置されている。
従って、駆動モータ324を駆動して切削工具323を駆動回転し、この状態で、押付用ハンドル319により回転盤320を回転すると、回転力が回転軸318を介して押付機構321に伝達され、切削工具323を原子炉容器本体62の雌ねじ孔62b内を径方向における外方に移動し、雌ねじ部の頂部に押付ける。そして、回転用ハンドル315により回転盤316を回転し、回転筒314を回転すると、この回転筒314は、各ねじ部313,317によりガイド筒311に対して回転しながら上昇する。即ち、ねじ部313,317のピッチを雌ねじ孔62bのピッチに合わせることで、切削工具323を雌ねじ孔62bにおける雌ねじ部の頂部に沿って移動することができる。そのため、この切削工具323により損傷部が存在する雌ねじ部を部分的に除去することができる。
本実施例のスタッドボルトの除去方法は、上述した本実施例のスタッドボルトの除去装置として、切断装置101と切削装置201を用いて行うものであり、原子炉容器本体62の上方に原子炉容器蓋63を支持する工程と、原子炉容器蓋63と原子炉容器本体62との間の作業空間Sからスタッドボルト64を切断する工程と、スタッドボルト64の切断面からスタッドボルト64の内部を切削する工程と、内部がくり抜かれたスタッドボルト64の雄ねじ部を除去する工程とを有している。
ここで、図7のフローチャート、並びに、図8から図22の概略図を用いて本実施例のスタッドボルトの除去方法について詳細に説明する。
図7は、本実施例のスタッドボルトの除去方法を表すフローチャート、図8は、原子炉容器蓋の嵩上げ作業を表す概略図、図9は、切粉飛散防止カバーの取付作業を表す概略図、図10は、スタッドボルト切断装置の取付作業及び切断作業を表す概略図、図11は、スタッドボルト上部回収作業を表す概略図、図12は、スタッドボルト切削装置の取付作業を表す概略図、図13は、スタッドボルト切削装置に対するトレパニング工具の取付作業を表す概略図、図14は、スタッドボルト切削装置によるトレパニング作業を表す概略図、図15は、スタッドボルト切削装置のトレパニング工具から中ぐり工具への工具交換作業を表す概略図、図16は、スタッドボルト切削装置による中ぐり作業を表す概略図、図17は、スタッドボルト切削装置の取外作業を表す概略図、図18は、原子炉容器蓋の嵩上げ作業を表す概略図、図19は、原子炉容器本体のスタッドボルト残存部の切削作業を表す概略図、図20は、原子炉容器本体のスタッドボルト残存部の除去作業を表す概略図、図21は、原子炉容器本体の雌ねじ部の非破壊検査を表す概略図、図22は、原子炉容器本体の雌ねじ部の清掃作業及び目視検査を表す概略図である。
図7に示すように、まず、ステップS11にて、原子炉容器61の上部に図示しないボルト着脱装置を装着し、ナット65を回転して弛緩することで、スタッドボルト64から取外す。次に、ステップS12にて、スタッドボルト64を回転して弛緩することで、原子炉容器本体62から抜き取る。このとき、ステップS13にて、スタッドボルト64が固着しているかどうかを判定し、スタッドボルト64が固着していないと判定(No)されたら、何もしないで終了する。一方、スタッドボルト64が固着していると判定(Yes)されたら、スタッドボルト64を回転して原子炉容器本体62から抜き取ることができないため、ステップS14以降で、本実施例のスタッドボルトの除去方法を実施する。なお、この場合、取外し可能な全てのナット65及びスタッドボルト64は、事前に取外しておく。
図7及び図8に示すように、ステップS14にて、図示しないクレーンにより原子炉容器蓋63を吊上げ、原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間に嵩上げスペーサ401を挿入することで、原子炉容器本体62の上方に原子炉容器蓋63を支持し、この原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間に作業空間Sを確保する。この場合、嵩上げスペーサ401は、原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間で、周方向に均等間隔で複数(例えば、3個)挿入する。
図7及び図9に示すように、ステップS15にて、この作業空間Sを用いて切粉飛散防止カバー131を原子炉容器本体62における所定の位置に配置し、図10に示すように、装置本体111をシールリング62c及び原子炉容器本体62の上部フランジ62a上を前進し、所定の位置に停止する。ここで、図2に示すように、位置決めピン125を各位置決め孔124,134を通して原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに貫入させることで、切粉飛散防止カバー131及び装置本体111を原子炉容器本体62に固定する。そして、図7及び図10に示すように、ステップS16にて、切断工具116を作動し、工具駆動装置122により切断工具116を前進させ、切削刃118によりスタッドボルト64を切断する。なお、このスタッドボルト64の切断位置は、原子炉容器本体62における上部フランジ62aの上面から所定長さ突出した位置である。
スタッドボルト64の切断が完了したら、図7に示すように、ステップS17にて、工具駆動装置122により切断工具116を後退させ、位置決めピン125を抜いて切粉飛散防止カバー131と装置本体111を回収する。また、図11に示すように、スタッドボルト64は、図示しないクレーンにより吊具64eを介して吊下げ支持されていることから、切断後のスタッドボルト上部64Aがそのまま回収され、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに切断後のスタッドボルト下部64Bが残存する。
図7及び図12に示すように、ステップS18にて、クレーンにより原子炉容器蓋63を吊上げ、原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間に挿入されていた嵩上げスペーサ401を取外し、代わりにスペーサ402を挿入することで、原子炉容器本体62上に原子炉容器蓋63を載置する。この場合、除去するスタッドボルト64の位置には、図4に示すように、切粉飛散防止用治具(開口)を兼用するスペーサ402を挿入する。そして、図7及び図12に示すように、ステップS19にて、まず、原子炉容器蓋63の上方にガイド装置213を装着し、ガイドクランプ218,219を用いて原子炉容器本体62に固定する。次に、各ガイドロッド214を通して補助プレート231を挿通して固定する。続いて、各ガイドロッド214を通してベースプレート211及び各ガイド筒212を挿通することで補助プレート231上に載置し、ステップS20にて、主軸223、つまり、切削装置201の位置調整を行った後、コラムクランプ220によりベースプレート211をガイド装置213に固定する。
このように原子炉容器蓋63の上部における所定の位置に切削装置201が装着されると、図7及び図13に示すように、ステップS21にて、主軸223にトレパニング工具228を装着し、図14に示すように、このトレパニング工具228により、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに残存するスタッドボルト下部64Bに対してトレパニング加工を行ってスタッドボルト64を切削する。即ち、主軸223と共にトレパニング工具228を駆動回転し、下降することで、トレパニング工具228によりスタッドボルト下部64Bを上端部の切削面からトレパニング加工する。すると、図15に示すように、スタッドボルト下部64Bは、内側のコア部64Cと外側の残存筒64Dとに分離される。そして、切削装置201からトレパニング工具228を取外した後、コア抜き取り治具403を用いてコア部64Cを残存筒64Dから抜き取り、続いて、ステップS22にて、主軸223に中ぐり工具229を装着する。
図7及び図16に示すように、ステップS23にて、この中ぐり工具229により、ボルト残存部、つまり、残存筒64Dの内側を切削加工する。即ち、主軸223と共に中ぐり工具229を駆動回転し、下降することで、中ぐり工具229により残存筒64Dの内周面を切削加工する。そして、残存筒64Dが所定厚さまで切削加工されると、図7及び図17に示すように、ステップS24にて、原子炉容器蓋63の上部に装着されていた切削装置201を取外す。
図7及び図18に示すように、ステップS25にて、クレーンにより原子炉容器蓋63を吊上げ、原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間からスペーサ402を取外し、代わりに嵩上げスペーサ401を挿入することで、原子炉容器本体62の上方に原子炉容器蓋63を支持し、この原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間に作業空間Sを確保する。そして、図7及び図19に示すように、ステップS26にて、切削工具(例えば、フラップホイール)404を用いて残存筒64Dの内側を更に切削加工する。すると、図20に示すように、残存筒64Dは、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bにおける雌ねじ部だけに残存したものだけとなる。即ち、残存筒64Dは、スタッドボルト64の雄ねじ部の頂部のみが螺旋状に残存した螺旋残存部64Eとなり、この螺旋残存部64Eを除去工具(例えば、フライヤ)405を用いて回収する。
図7に示すように、ステップS27にて、原子炉容器本体62の雌ねじ部62bにおける雌ねじ部に損傷部があるかどうかを目視または非破壊検査で確認する。ここで、雌ねじ部62bにおける雌ねじ部に損傷部がなければ(No)、ステップS31に移行する。一方、雌ねじ部62bにおける雌ねじ部に損傷部があれば(Yes)、ステップS28にて、雌ねじ部62bのサイズアップが必要かを検討する。即ち、雌ねじ部62bにおける雌ねじ部に多数の損傷部があるときには、部分的な補修ができない。
ここで、雌ねじ部62bにおける雌ねじ部に多数の損傷部があって部分的な補修ができず、雌ねじ部62bのサイズアップが必要であると判定(Yes)されたら、ステップS29にて、雌ねじ部62bのサイズアップ加工を実行する。一方、雌ねじ部62bにおける雌ねじ部に多数の損傷部がなくて部分的な補修ができると判定(No)されたら、ステップS30にて、雌ねじ部62bの部分的な補修作業を実行する。
具体的に、雌ねじ部62bのサイズアップ加工は、原子炉容器蓋63の上部に切削装置201を取付け、主軸223に図示しないボルト穴切削工具を装着し、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに対してボルト穴(雌ねじ孔62b)を切削加工により雌ねじ(元のネジ山)を除去するように拡大(拡径)した後、主軸223に図示しないねじ加工工具(タップ工具)を装着し、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに対して新たわ雌ねじを形成することでサイズアップのねじ加工を行う。即ち、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bにて、損傷部が完全に除去するように雌ねじ部の表面を加工することで、雌ねじ部の内径を拡大するねじ加工作業を行う。
一方、雌ねじ部62bの部分補修作業は、雌ねじ部除去装置301を用いて行う。即ち、図6に示すように、切削工具323を駆動回転し、雌ねじ孔62bにおける損傷している雌ねじ部の頂部に押付けながら、周方向に移動することで、この切削工具323により損傷部が存在する雌ねじ部を部分的に除去する。
そして、図7及び図21に示すように、ステップS31にて、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bに対して非破壊検査を行い、図7及び図22に示すように、ステップS32にて、クレーンにより原子炉容器蓋63を吊上げ、原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間から嵩上げスペーサ401を取外し、原子炉容器本体62上に原子炉容器蓋63を載置する。その後、ステップS32にて、図示しない清掃装置により雌ねじ孔62bの清掃作業を行い、ステップS33にて、雌ねじ孔62bの目視検査を行って全ての作業を終了する。
このように本実施例のスタッドボルトの除去方法にあっては、原子炉容器本体62の上方に原子炉容器蓋63を支持する工程と、原子炉容器蓋63と原子炉容器本体62との間からスタッドボルト64を切断する工程と、スタッドボルト64の切断面からこのスタッドボルト64の内部を切削する工程と、内部がくり抜かれたスタッドボルト64の雄ねじ部を除去する工程とを有している。
従って、原子炉容器本体62の上方に原子炉容器蓋63を配置した状態で、スタッドボルト64の切断作業、スタッドボルト64の切削作業、雄ねじ部の除去作業を行うこととなり、炉内構造物からの放射線による被爆が抑制され、十分な作業の安全性を確保した上で、スタッドボルト64を効率良く除去することができる。
本実施例のスタッドボルトの除去方法では、原子炉容器本体62上に嵩上げスペーサ401を介して原子炉容器蓋63を支持することで、原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間に作業空間Sを確保し、この作業空間Sを利用してスタッドボルト64の切断作業を行うようにしている。従って、原子炉容器本体62の上方には必ず原子炉容器蓋63が配置されることとなり、炉内構造物からの放射線による被爆を抑制することができると共に、原子炉容器本体62と原子炉容器蓋63との間の作業空間Sを利用することで、スタッドボルト64の切断作業を効率的に行うことができる。
本実施例のスタッドボルトの除去方法では、原子炉容器本体62上に原子炉容器蓋63を載置し、原子炉容器蓋63の上方からスタッドボルト64の貫通孔63bを通して切削工具を挿入し、スタッドボルト64の内部切削作業を行うようにしている。従って、原子炉容器本体62上に原子炉容器蓋63を載置し、この原子炉容器蓋63の上方から切削工具を用いてスタッドボルト64の内部切削作業を行うことで、炉内構造物からの放射線による被爆を抑制することができる。
本実施例のスタッドボルトの除去方法では、スタッドボルト64に隣接する雌ねじ孔62bを用いて原子炉容器蓋63の上方に切削装置201を保持し、スタッドボルト64の軸孔64cを用いて切削工具の位置決めを行うようにしている。従って、原子炉容器蓋63の上方から切削工具の位置決めを行うと共に、スタッドボルト64の切削作業を行うこととなり、炉内構造物からの放射線による被爆を抑制することができる。
本実施例のスタッドボルトの除去方法では、スタッドボルト64の切断面から内部を切削することで、このスタッドボルト64の雄ねじ部の頂部のみを螺旋状に残存させるようにしている。従って、スタッドボルト64は、螺旋状の雄ねじ部の頂部(螺旋残存部64E)のみが残存することとなり、雌ねじ孔62bから除去作業を容易に行うことができる。
本実施例のスタッドボルトの除去方法では、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bからスタッドボルト64が除去された後、雌ねじ孔62bの雌ねじ部に損傷部があるとき、損傷部が存在する雌ねじ部を部分的に除去するようにしている。従って、雌ねじ孔62bの雌ねじ部に部分的な損傷があるとき、この損傷部がある雌ねじ部を部分的に除去するため、雌ねじ孔62bの大幅な修復を必要とせず、作業時間の短縮及び作業コストの低減を可能とすることができる。
本実施例のスタッドボルトの除去方法では、原子炉容器本体62の雌ねじ孔62bからスタッドボルト64が除去された後、雌ねじ孔62bの雌ねじ部に損傷部があるとき、雌ねじ部の内径を拡大するねじ加工作業を行うようにしている。従って、雌ねじ孔62bの雌ねじ部に大幅な損傷があるとき、雌ねじ部の内径を拡大するねじ加工作業を行うため、雌ねじ孔を高精度に修復することができる。
また、本実施例のスタッドボルトの除去装置にあっては、原子炉容器本体62とその上方に支持された原子炉容器蓋63との間の作業空間Sから侵入してスタッドボルト64を切断可能な切断装置101と、原子炉容器蓋63の上方からスタッドボルト64の貫通孔63bを通して切削工具を挿入してスタッドボルト64の切断面から内部を切削可能な切削装置201とを有している。
従って、原子炉容器本体62の上方に原子炉容器蓋63を配置した状態で、スタッドボルト64の切断作業、スタッドボルト64の切削作業を行うこととなり、炉内構造物からの放射線による被爆が抑制され、十分な作業の安全性を確保した上で、スタッドボルト64を効率良く除去することができる。
なお、上述した実施例では、原子炉容器蓋63と原子炉容器本体62との間からスタッドボルト64を切断する工程と、スタッドボルト64の切断面から内部を切削する工程とを、それぞれ切断装置101と切削装置201により行ったが、内部がくり抜かれたスタッドボルト64の雄ねじ部を除去する工程も装置により行ってもよいものである。
また、本発明のスタッドボルトの除去方法及び装置を、加圧水型原子炉12の原子炉容器61に適用して説明したが、沸騰水型原子炉に適用してもよい。
61 原子炉容器
62 原子炉容器本体
62a 上部フランジ
62b 雌ねじ孔
63 原子炉容器蓋
63a 外周フランジ部
63b 貫通孔
64 スタッドボルト
64a 下ねじ部
64b 上ねじ部
64A スタッドボルト上部
64B スタッドボルト下部
64C コア部
64D 残存筒
64E 螺旋残存部
65 ナット
101 切断装置
111 装置本体
116 切削工具
122 工具駆動装置
131 切粉飛散防止カバー
201 切削装置
211 ベースプレート
212 ガイド筒
213 ガイド装置
218,219 ガイドクランプ
220 コラムクランプ
223 主軸(切削工具)
228 トレパニング工具
229 中ぐり工具
301 雌ねじ部除去装置

Claims (8)

  1. 原子炉容器本体の雌ねじ孔に螺合した原子炉容器蓋締結用のスタッドボルトを除去するスタッドボルトの除去方法であって、
    前記原子炉容器本体の上方に前記原子炉容器蓋を支持する工程と、
    前記原子炉容器蓋と前記原子炉容器本体との間から前記スタッドボルトを切断する工程と、
    前記スタッドボルトの切断面から該スタッドボルトの内部を切削する工程と、
    内部がくり抜かれた前記スタッドボルトの雄ねじ部を除去する工程と、
    を有することを特徴とするスタッドボルトの除去方法。
  2. 前記原子炉容器本体上に嵩上げスペーサを介して前記原子炉容器蓋を支持することで、前記原子炉容器本体と前記原子炉容器蓋との間に作業空間を確保し、該作業空間を利用して前記スタッドボルトの切断作業を行うことを特徴とする請求項1に記載のスタッドボルトの除去方法。
  3. 前記原子炉容器本体上に前記原子炉容器蓋を載置し、該原子炉容器蓋の上方から前記スタッドボルト挿入用の貫通孔を通して切削工具を挿入し、前記スタッドボルトの内部切削作業を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のスタッドボルトの除去方法。
  4. 前記スタッドボルトに隣接する前記雌ねじ孔を用いて前記原子炉容器蓋の上方に切削装置を保持し、前記スタッドボルトの軸孔を用いて前記切削工具の位置決めを行うことを特徴とする請求項3に記載のスタッドボルトの除去方法。
  5. 前記スタッドボルトの切断面から内部を切削することで、前記スタッドボルトの雄ねじ部の頂部のみを螺旋状に残存させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のスタッドボルトの除去方法。
  6. 前記雌ねじ孔から前記スタッドボルトが除去された後、前記雌ねじ孔の雌ねじ部に損傷部があるとき、該損傷部が存在する前記雌ねじ部を部分的に除去することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のスタッドボルトの除去方法。
  7. 前記雌ねじ孔から前記スタッドボルトが除去された後、前記雌ねじ孔の雌ねじ部に損傷部があるとき、前記雌ねじ部の内径を拡大するねじ加工作業を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のスタッドボルトの除去方法。
  8. 原子炉容器本体の雌ねじ孔に螺合した原子炉容器蓋締結用のスタッドボルトを除去するスタッドボルトの除去装置であって、
    前記原子炉容器本体とその上方に支持された前記原子炉容器蓋との間の作業空間から侵入して前記スタッドボルトを切断可能な切断装置と、
    前記原子炉容器蓋の上方から前記スタッドボルト挿入用の貫通孔を通して切削工具を挿入して前記スタッドボルトの切断面から内部を切削可能な切削装置と、
    を有することを特徴とするスタッドボルトの除去装置。
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