JP2007146824A - ロータリコンプレッサ - Google Patents

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Kazuya Sato
和哉 里
Masaaki Takezawa
正昭 竹澤
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Abstract

【課題】
従来のコンプレッサは、コンプレッサの回転数が低くなるほど、回転振動の増加や電動機の効率低下によるコンプレッサの効率低下の問題があった。
【解決手段】
本発明は、密閉容器内に駆動要素と該駆動要素により駆動される回転圧縮要素を備えて成るロータリコンプレッサにおいて、前記駆動要素を構成するロータの端面の上部(反圧縮機構側)又は、下部(圧縮機構側)のどちらかに、銅及び銅合金にて形成した回転慣性モーメントが得られる回転慣性体を設けることにより、コンプレッサの回転数が低い運転の場合に於いても、コンプレッサの回転振動の増加を抑え、効率の高いコンプレッサを得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素の回転軸にて駆動される回転圧縮要素とこの回転要素の回転軸を回動自在に片持ち支持する軸受けを備えたロータリコンプレッサに関するものである。
従来、この種のロータリコンプレッサ、例えば、第1及び第2の回転圧縮要素を備えた多段
圧縮式ロータリコンプレッサは、密閉容器内に駆動要素とこの駆動要素の回転軸により駆動
される第1及び第2の回転圧縮要素により構成されている。
電動要素は、密閉容器の上部空間の内周面に沿って環状に溶接固定されたステータと、このステータの内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータから構成されており、このロータは、中心を通り鉛直方向に延びる回転軸に固定される。
また、第1及び第2の回転圧縮要素は、中間仕切板と、この中間仕切板の上下に配置された上下シリンダと、これらシリンダ内を180度の位相差を有して回転軸に設けた偏芯部に勘合されて偏芯回転するローラと、各ローラに当接してシリンダ内をそれぞれ低圧室側と高圧室側とに区画するベーンと、上シリンダの上側の開口面及び下シリンダの下側の開口面をそれぞれ閉塞すると共に、回転軸の軸受けを有する上部支持部材及び下部支持部材と、上下にそれぞれ形成された吐出消音室から構成されている。また、各吐出消音室と各シリンダ内の高圧室側とは吐出ポートにより連通されており、吐出消音室内には当該吐出ポートを開閉可能に閉塞する吐出弁が設けられている。(例えば、特許文献1参照)
特開2004−19599号公報
従来のロータリコンプレッサのロータには、圧縮トルクと電動機のトルクの差に比例して、回転慣性モーメントに反比例する回転角速度が生じ、この回転慣性モーメントに反比例する回転角速度の変動(回転角速度の反作用)がロータリコンプレッサの回転振動の原因となる。またロータの回転角速度は、回転慣性モーメントに反比例する回転角速度の時間に対する積分であり、1回転でもとの回転角速度に戻ることから、コンプレッサの回転数が低くなるほど、1回転に要する時間が長くなり、1回転の間の回転角速度の変動幅が大きくなり、これによりコンプレッサの振動が増加するという問題があった。
また、1回転の間の回転角速度の変動幅が大きい場合、効率が低い回転角速度域で運転される割合が高くなり、電動機の効率が低下する為、電動機の回転数が低いほどコンプレッサの効率が低下する。また、コンプレッサや電動機を小型にするほど、回転慣性モーメントが小さくなり、上記の圧縮機振動増大と効率低下が現れやすくなる。
本発明のロータリコンプレッサは、密閉型容器内に駆動要素と、この駆動要素によって駆動される圧縮機構と、回転要素の回転軸を回動自在に片持ち支持する軸受けを有し、ロータの下面(圧縮機構側)に、ステータの下方まで延在し、回転慣性モーメントが得られる質量体を有し、前記質量体が銅及び銅合金であること特徴とする。
また、請求項2ロータリコンプレッサは、密閉型容器内に駆動要素と、この駆動要素によって駆動される圧縮機構と、回転要素の回転軸を回動自在に片持ち支持する軸受けを有し、ロータの上面(反圧縮機構側)に、ステータの下方まで延在し、回転慣性モーメントが得られる質量体を有し、前記質量体が銅及び銅合金であることを特徴とする。
また、請求項3のロータリコンプレッサは、上記に加えて、ロータに設けられる質量体の形状をステータコイルから必要な絶縁距離に至るまでは、ロータと同じ外径もしくはロータ外径より細く形成し、前記絶縁距離以降では、密閉容器の内壁側へステータコイルを覆う大きさまで外径が拡大される形状とすることにより、必要な回転慣性モーメントが得られること特徴とする。
また、請求項4のロータリコンプレッサは、請求項1乃至請求項3に加えて、回転要素から密閉容器内に圧縮ガスを吐出する吐出口を、ロータに設ける質量体の最大外径の1/2以内に位置させたことにより、コンプレッサ外へのオイル吐出量が低減されることを特徴とする。
以上詳述した如く本発明によれば、密閉型容器内に駆動要素と、この駆動要素により駆動される回転圧縮要素と、その回転要素の回転軸を回動自在に片持ち支持する軸受けを備えて成るものであって、ロータに回転慣性モーメントが得られる質量体をロータの上部(反圧縮機構側)又は、下部(圧縮機構側)の端面の何れか一方に取り付けることにより、コンプレッサの回転数が低い運転の場合においても、コンプレッサの振動増加を抑えると同時に、効率の高いコンプレッサを提供することが出来るようになったものである。また、取付けられる質量体は、比重が大きい銅及び銅合金であることとし、また、ステータ側まで延在しているため、質量体の幅方向の寸法を拡大することにより、厚み方向の寸法の削減が可能となり、圧縮機全体の高さ方向の寸法を小型化することができる。
また、請求項3の発明によれば、上記に加えて、ロータに設けられる質量体の形状をステータコイルから必要な絶縁距離に至るまでは、ロータと同じ外径もしくはロータ外径より細く形成し、前記絶縁距離以降では、密閉容器の内壁側へステータコイルを覆う大きさまで外径が拡大される形状とすることにより、必要な回転慣性モーメントが得られることができるようになるものである。
また、請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3に加えて、回転要素から密閉容器内に圧縮ガスを吐出する吐出口を、ロータに設ける質量体の最大外径の1/2以内に位置させたことにより、質量体により吐出ガス内のオイルが分離され、コンプレッサ外部へのオイル吐出量を低減することができるようになったものである。
本発明は、ロータリコンプレッサを低回転域でもコンプレッサの振動増加を抑えると同時に効率の高いコンプレッサを、ロータに回転慣性体を取り付けることにより可能としたことを特徴とする。また、コンプレッサの小型化による振動増加、効率低下にも対応可能とした。また、ロータに設けられる質量体の材質を銅及び銅合金とし、その形状をステータコイルから必要な絶縁距離に至るまでは、ロータと同じ外径もしくはロータ外径より細く形成し、前記絶縁距離以降では、密閉容器の内壁側へステータコイルを覆う大きさまで外径が拡大される形状とすることにより、必要な回転慣性モーメントが得られると同時に、回転要素から密閉容器内に圧縮ガスを吐出する吐出口を、ロータに設ける質量体の最大外径の1/2以内に位置させたことにより、質量体により吐出ガス内のオイルが分離され、コンプレッサ外部へのオイル吐出量が低減されることを特徴とする。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は、本発明のロータリコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転要素32,34を備え、ロータ24の圧縮機構側にリベット73にて取付られた質量体即ち、回転慣性体82を設けた内部高圧型のロータリコンプレッサ10の縦断側面図を示す。また図2は、請求項2の縦断側面図を示している。
図1において、実施例のロータリコンプレッサ10は内部高圧型のロータリコンプレッサ10で、鋼板から成る縦型円筒状の密閉容器12内に、この密閉容器12の内部空間の上側に配置された駆動要素としての電動要素14と、この電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1及び第2の回転圧縮要素32,34から成る回転圧縮機構部18を収納している。尚、実施例のロータリコンプレッサ10には、冷媒として二酸化炭素が使用される。
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、電動要素14と回転圧縮機構部を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されており、且つ、このエンドキャップ12Bの上面には円形の取付孔12Dが形成され、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に溶接固定されたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24と、そのロータ24にリベット73により取り付けられた回転慣性体82から構成されており、このロータ24及び回転慣性体82は、中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定される。
ここで、前記回転慣性体82は、ステータコイル28から最低限必要な絶縁距離(印加される電圧により変化する)に至るまでは、ロータ24と同じ外径もしくは、ロータ24外径より細く形成され、前記絶縁距離以降では、密閉容器12の内壁側へステータコイル28を覆う方向に外径が拡大される形状となっている。この外径が拡大される形状にすることにより、少ない材料で大きな回転慣性モーメントを得ることが可能となる。
また、この場合に回転慣性体82の材質としては、銅及び銅合金を使用し、鋳型成型品、鍛造成型品又は、銅及び銅合金の板を積層した積層体で形成されている。
前記ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成されている。
前記第1の回転圧縮要素32と第2回転圧縮要素34は、中間仕切部材として中間仕切板36を挟んで、2段目となる第2の回転圧縮要素34を密閉容器12内の電動要素14側、1段目となる第1の回転圧縮要素32を電動要素14とは反対側に配置している。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2回転圧縮要素34は、第1及び第2の回転圧縮要素32,34を構成する第1のシリンダとしての下シリンダ40及び第2のシリンダとしての上シリンダ38と、各シリンダ38,40間の介設されて下シリンダ40の電動要素14側(上側)の開口部及び上シリンダ38の電動要素14とは反対側(下側)の開口部を閉塞する上記中間仕切板36と、上下シリンダ38,40内を180度の位相差を有して回転軸16に設けた第1及び第2偏芯部42,44に勘合されて各シリンダ38,40内でそれぞれ偏芯回転する第1のローラ48及び第2のローラ46と、各ローラ46,48に当接して各シリンダ38,40内を低圧室側と高圧室側にそれぞれ区画する図示しないベーンと、下シリンダ40の電動要素14側とは反対側(下側)の開口部を閉塞して回転軸16の軸受け56Aを有する第1の支持部材としての下部支持部材56と、上シリンダ38の電動要素14側(上側)の開口部を閉塞すると共に、回転軸16の軸受け54Aを有する第2の支持部材としての上部支持部材54と、上下支持部材54,56の軸受け54A,56A外側に設けられ、上部支持部材54には吐出消音室62を構成するためのカバー63を取り付け、下部支持部材56には中間圧吐出消音室64を構成するための閉塞プレート68とにより構成されている。
上記上部支持部材54及び下部支持部材56には、吸込ポート160,161にて上下シリンダ38,40の内部とそれぞれ連通する吸込通路58,60と吐出消音室62及び中間圧吐出消音室64が設けられている。吐出消音室62は、上述の如く上部支持部材54の上シリンダ38とは反対の面を凹陥させ、この凹陥部をカバー63にて閉塞することにより形成される。また、中間圧吐出消音室64は、下部支持部材56の下シリンダ40とは反対側の面を凹陥させ、この凹陥部を閉塞プレート68にて閉塞すると共に、閉塞プレート68により形成される。即ち、吐出消音室62はカバー63にて閉塞され、中間圧吐出消音室64は閉塞プレート68にて閉塞される。
この場合、上部支持部材54の中央には軸受け54Aが起立形成されている。また軸受け54Aの外周には、カバー63とにより形成される吐出消音室62が設けられ、図示されない吐出ポートから吐出されたガスは、吐出消音室62を通り、上部軸受け54A上部とカバー63とのドーナッツ状の隙間である連通通路65より密閉容器内12に吐出される。
また、下部支持部材56の中央には軸受け56が貫通形成される。当該軸受け56Aは回転軸16を中心とすると共に、当該中心部には回転軸16が貫通する孔を有した略ドーナッツ形状を呈している。また、軸受け56Aの外周には中間圧吐出消音室64が設けられている。一方、閉塞プレート68はドーナッツ状の円形鋼板から形成されており、周辺部の4箇所をボルト80によって下から下部支持部材56に固定され、図示しない吐出ポートにて第1の回転圧縮要素32の下シリンダ40内部と連通する中間圧吐出消音室64の下面開口部を閉塞する。このボルト80は、第1及び第2の回転圧縮要素32,34を組み立てるためのボルトであり、先端は上シリンダ38に螺合する。即ち、上シリンダにはボルト80の先端部に形成されたねじ山と相互に螺合するねじ溝が形成されている。
ここで、第1及び第2の回転要素32、34から構成される回転圧縮機構部18を組み立てる手順を説明する。先ず、カバー63と上部支持部材54と上シリンダ38を位置決めし、上シリンダ38に螺合する2本の上ボルト78、78をカバー63側(上側)から軸心方向(下方向)に挿通して、これらを一体化する。これにより第2の回転圧縮要素34が組み立てられる。
次に、上述の上ボルト78にて一体化された第2の回転圧縮要素34を上端側から回転軸16に挿通する。次に、中間仕切板36を下シリンダ40と組み付けて、これを下端側から回転軸16に挿通し、既に取り付けられた上シリンダ38と位置決めして、下シリンダ40に螺合する2本の図示しない上ボルトをカバー63側(上側)から軸心方向(下方向)に挿通して、これらを固定する。
そして、下部支持部材56を下側から回転軸16に挿通した後、閉塞プレート68を同じく下端部から回転軸16に挿通して、下部支持部材56の凹陥部を塞ぎ、4本の下ボルト80を閉塞プレート68側(下側)から軸心方向(上方向)に挿通して、先端部を前記上シリンダ38に形成されたねじ溝にてそれぞれ螺合させることで第1及び第2の回転軸要素32,34が組みつけられる。尚、回転軸16には第1及び第2の偏芯部42,44が形成されている関係上、上述する順番以外の方法で回転軸16に取り付けることはできない。そのため、閉塞プレート68が一番最後に回転軸16に取り付けられることになる。
このように、回転軸16に第2の回転圧縮要素34、中間仕切板36及び下シリンダ40、下部支持部材56、閉塞プレート68を順次取り付けて、一番最後に取り付けた閉塞プレート68の下側から、4本のボルト80を挿通して、上シリンダ38に螺合させることで、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を回転軸16に固定することができる。
そして、この場合冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である前述した二酸化炭素(CO2)を使用し、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等既存のオイルが使用される。
そして、密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上記支持部材54と下部支持部材56の吸込通路58,60、吐出消音室64及び電動要素14の上側に対応する位置に、スリーブ140,141、142及び冷媒吐出管96、サービス管97がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ140と141は上下に隣接すると共に、スリーブ142はスリーブ141の略対角線上にある。
スリーブ140内には、上シリンダ38に冷媒ガスを導入する為の冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の吸込通路58に連通される。この冷媒導入管92は密閉容器12の上部を通過して、スリーブ142に至り、他端はスリーブ142内に挿入接続されて中間圧吐出消音室64に連通する。
また、スリーブ141内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管の一端は下シリンダ40の吸込通路60に連通される。また、冷媒吐出管96は、容器本体12Aに溶接固定され、この冷媒吐出管96の一端は密閉容器12内に連通される。
以上の構成で、次にロータリコンプレッサ10の動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により、回転軸16と一体に設けた第1及び第2の偏芯部42,44に勘合された第1及び第2のローラ46,48が上下シリンダ38,40内を偏芯回転する。
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して吸込ポート161から下シリンダ40に低圧室側に吸入された低圧(1段目吸入圧力は4MPaG程度)の冷媒ガスは、第1のローラ48と図示しないベーンの動作により圧縮されて中間圧となる。中間圧となった冷媒ガスは、下シリンダ40の高圧室側から図示しない吐出ポートを介して下部支持部材56に形成された中間圧吐出消音室64内に吐出される。
そして、中間圧吐出消音室64に吐出された中間圧の冷媒ガスは、当該中間圧吐出消音室64内に連通された冷媒導入管92を通って、上部支持部材54に形成された吸込通路58を経由して吸込ポート160から上シリンダ38の低圧室側に吸入される。
吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46と図示しないベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなる(12MPaG程度)。そして、上シリンダ38の高圧室側から、図示しない吐出ポートを介して上部支持部材54に形成された吐出消音室62に高温高圧の冷媒ガスが吐出される。
そして、吐出消音室62に吐出された冷媒は、カバー63に設けられた連通通路65から密閉容器12内に吐出された後、電動要素14の隙間を通過して密閉容器12内上部へと移動し、当該密閉容器12上側に接続された冷媒吐出配管96からロータリコンプレッサ10の外部に吐出される。
このように、ロータ24に回転慣性体82を取り付けることにより、必要な回転慣性モーメントを得ろことができるため、コンプレッサの低回転数域に於いても、回転振動を抑えることが可能となると同時に、効率が高いコンプレッサが得られる。また、上記回転慣性体82を銅及び銅合金等により作成すことにより、高価な材料を使用するロータ24の形状を大きくすることなく、安価な材料で振動低減に必要な回転慣性モーメントが得られる。
次に、図3、図4は、本発明の他の実施形態を示し、図3は、本発明のロータリコンプレッサの縦断側面図を示している。図4は、本発明の回転慣性体と、吐出ガスを吐出する吐出口65の位置関係を示す部分の拡大図である。尚、前述の実施の形態と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。前述の実施の形態で説明したようなロータリコンプレッサ10において、回転慣性体84は、ステータコイル28全体を覆う大きさまで拡大されて形成している。
また、圧縮要素18から密閉容器12内へ吐出ガスを吐出する吐出口65は、図4に示すように、前記回転慣性体84の最大外径1/2以内の位置に設けられる。
そして、吐出口65から吐出されたオイルを含む冷媒ガスは、回転慣性体84に当たり、回転慣性体の回転力により、オイルと冷媒に分離され、分離されたオイルは、コンプレッサのオイル溜りに戻り、分離されたガスは、電動要素14の隙間を通過し密閉容器12内上部へと移動し、当該密閉容器12上側に接続された冷媒吐出配管96からロータリコンプレッサ10の外部に吐出される。
このように、回転慣性体84の1/2以内の内側に、吐出口65を設けることにより、回転慣性体の回転によるオイル分離能力を有効に活用し、オイル吐出量の低減を図ると共に、安定したオイル供給が可能となる。
尚、本実施例はでは、ロータリコンプレッサとして第1及び第2の回転圧縮要素32,34を備えた内部高圧型ロータリコンプレッサ10を用いて説明したが、本発明はこれに限らず単シリンダのロータリコンプレッサ及び3段以上の回転要素を備えたロータリコンプレッサに適用しても差し支えない。また、内部高圧型のロータリコンプレッサ10に限らず、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を密閉容器内に吐出し、その後、第2の回転圧縮要素にて圧縮する内部中間圧型に本発明を適用しても構わない。
また、実施例では電動要素14側に設けられた第2の回転圧縮要素34を2段目、電動要素14とは反対側の第1の回転圧縮要素32を1段目として、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素34で圧縮するものとしたが、これに限らず、第2の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を第1の回転圧縮要素で圧縮するものとしても構わない。
また、多段圧縮機で第1の圧縮機構と第2の圧縮機構で排除容積が異なる場合には、当該回転慣性体84の重量バランスを各圧縮機構の排除容積に合わせて変更し、全体のバランスをとる物でも良い。
更に、本実施例では、回転軸を縦置き型として説明したが、回転軸を横置き型としたロータリコンプレッサにも適用されることは言うまでもない。また、ロータリコンプレッサの冷媒として二酸化炭素を用いるものとしたが、他の冷媒を使用しても、よいものとする。
本発明の実施例1のロータリコンプレッサ縦断側面図である。(回転慣性体を圧縮機構側に付けた例) 本発明の実施例1のロータリコンプレッサ縦断側面図である。(回転慣性体を反圧縮機構側に付けた例) 本発明の実施例2のロータリコンプレッサ縦断側面図である。 本発明の実施例2の回転慣性体と吐出口の位置を示す拡大図である。
符号の説明
10 ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
12A 容器本体
14 電動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構
20 ターミナル
22 ステータ
24 ロータ
26 積層体
28 ステータコイル
30 積層体
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38 上シリンダ
40 下シリンダ
42 第2の偏芯部
44 第1の偏芯部
46 第2のローラ
48 第1のローラ
54 上部支持部材
56 下部支持部材
54A 上部支持部材軸受け
56A 下部支持部材軸受け
62 吐出消音室
64 中間圧吐出消音
63 カバー
65 吐出口
68 閉塞プレート
70 下部支持部材吐出ポート
73 リベット
78 上ボルト
80 下ボルト
82 回転慣性体

Claims (4)

  1. 密閉容器内に設けられ、ステータとロータとよりなる電動要素と、該電動要素により駆動され、冷媒を圧縮して吐出する回転圧縮要素と、該回転圧縮要素と前記電動要素のロータとを接続し、軸受けにて回動自在に軸支される回転軸とを備えて成るロータリコンプレッサにおいて、前記電動要素のロータ下面に、前記ステータの下方まで延在し、回転慣性モーメントが得られる質量体を設け、前記質量体が銅及び銅合金であることを特徴とするロータリコンプレッサ。
  2. 密閉容器内に設けられ、ステータとロータとよりなる電動要素と、該電動要素により駆動され、冷媒を圧縮して吐出する回転圧縮要素と、該回転圧縮要素と前記電動要素のロータとを接続し、軸受けにて回動自在に軸支される回転軸とを備えて成るロータリコンプレッサにおいて、前記電動要素のロータ上面に、前記ステータの下方まで延在し、回転慣性モーメントが得られる質量体を設け、前記質量体が銅及び銅合金であることを特徴とするロータリコンプレッサ。
  3. 駆動要素を形成するモータが直巻方式であり、ロータに設けられる質量体の形状を、ステータコイルから必要な絶縁距離に至るまでは、ロータと同じ外径もしくはロータ外径より細く形成し、前記絶縁距離以降では、密閉容器の内壁側へステータコイルを覆う大きさまで外径が拡大される形状とすることを特徴とする請求項1または2記載のロータリコンプレッサ。
  4. 回転要素から密閉容器内に圧縮ガスを吐出する吐出口を、ロータに設ける質量体の最大外径の1/2以内に位置させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のロータリコンプレッサ。
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