JP2007016681A - ロータリコンプレッサ - Google Patents

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Abstract

【課題】
ロータリコンプレッサの吐出消音室を仕切板を用いて分割することにより、密閉容器及び、吐出消音室を大きくすることなく、吐出脈動による騒音の低減を図る。
【解決手段】
本発明は、密閉容器12内に駆動要素と、該駆動要素に連結された回転軸16により駆動される回転圧縮要素と、この回転圧縮要素を形成するシリンダの開口部を閉塞すると共に、回転軸16の軸受けを有する支持部材54と、この支持部材54のシリンダとは反対側にカバー63にて形成した吐出消音室を有する圧縮機において、上部支持部材54とカバー63で形成する吐出消音室を、仕切板65で分割し、この2つの吐出消音室62A,62Bを連通することにより、密閉容器12の大きさ及び吐出消音室を拡大せずに吐出脈動のよる騒音を低減させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉容器内に駆動要素と、該駆動要素の回転軸にて駆動される回転圧縮要素を備えたロータリコンプレッサに関するものである。
従来、この種のロータリコンプレッサ、例えば、第1及び第2の回転圧縮要素を備えた多段圧縮式ロータリコンプレッサは、密閉容器内に駆動要素と該駆動要素の回転軸により駆動される第1及び第2の回転圧縮要素により構成されている。
第1及び第2の回転圧縮要素は、中間仕切板と、この中間仕切板の上下に配置された上下シリンダと、これらシリンダ内を180度の位相差を有して回転軸に設けた偏芯部に勘合されて偏芯回転するローラと、各ローラに当接してシリンダ内をそれぞれ低圧室側と高圧室側とに区画するベーンと、上シリンダの上側の開口面及び下シリンダの下側の開口面をそれぞれ閉塞すると共に、回転軸の軸受を有する上部支持部材及び下部支持部材と、上下にそれぞれ形成された吐出消音室から構成されている。また、各吐出消音室と各シリンダ内の高圧室側とは吐出ポートにより連通されており、吐出消音室内には当該吐出ポートを開閉可能に閉塞する吐出弁が設けられている。
上部支持部材と共に吐出消音室を形成するカバー形状は、上部支持部材の長手方向に可能な限り伸ばすと共に、上部支持部材外径部近傍にリング状で設けられた開口部より密閉容器内へ吐出されていた。(例えば、特許文献1参照)
特開2003−97473号公報
しかしながら、密閉容器内への吐出が上部支持部材外径近傍のリング状で密閉容器内へ吐出される場合、形成されたマフラー室の吐出通路面積が大きくなり、吐出ガスの脈動で発生する騒音を効果的に低減させられないという問題があった。
また、ロータリコンプレッサの吐出脈動による騒音を抑えるためには、吐出消音室を大きくすることが必要であるが、このためには、密閉容器を大きくする必要がありコンプレッサが大型化するという問題があった。
本発明のロータリコンプレッサは、密閉容器内に駆動要素と、該駆動要素に連結された回転軸により駆動される回転圧縮要素と、該回転圧縮要素を形成するシリンダの開口部を閉塞すると共に、回転軸の軸受けを有する支持部材と、該支持部材のシリンダとは反対側の面に取り付けられたカバーにて閉塞することにより形成された吐出消音室を有する圧縮機において、支持部材とカバーで形成する吐出消音室を、支持部材とカバーの間を仕切板により分割することにより2つの膨張マフラー効果を設け、この2つの吐出消音室が連通通路により連通されていることを特徴とする。
また、請求項2のロータリコンプレッサは、請求項1に加えて、支持部材と仕切板との間の隙間を第1消音室と第2消音室とを連通する連通通路としたことを特徴とする。
また、請求項3のロータリコンプレッサは、請求項1に加えて、仕切板に形成され、支持部材の軸受けと吐出ポートを結んだ線の±45度の角度範囲に、第1吐出消音室と第2吐出消音との連通孔を形成したことを特徴とする。
また、請求項4のロータリコンプレッサは、請求項1乃至請求項3に加えて、カバーと支持部材との間の隙間を、第2吐出消音室と密閉容器内とを連通する吐出通路としたことを特徴とする。
また、請求項5のロータリコンプレッサは、請求項1乃至請求項3に加えて、カバー上端部に、第2吐出消音室と密閉容器内とを連通する吐出孔を穿設したことを特徴とする。
以上詳述した如く本発明によれば、密閉容器内に駆動要素と、該駆動要素に連結された回転軸より駆動される回転圧縮要素を備えて成るものであって、回転圧縮要素を構成するためのシリンダと、このシリンダの開口面を閉塞する支持部材と、該支持部材のシリンダとは反対側の面に取り付けられたカバーにて閉塞することにより形成された吐出消音室を有する圧縮機において、支持部材とカバーで形成する吐出消音室を、支持部材とカバーの間を仕切板により分割することにより2つの吐出消音室を設け、それぞれの吐出消音室は、連通通路により連通されることにより、それぞれの吐出消音室に膨張型マフラー効果を持たせ、吐出ガスの脈動で発生する騒音を効果的に低減させることができるようになるものである。
また、請求項2の発明によれば、上記に加えて第1吐出消音室と第2吐出消音室とを連通する連通通路を、仕切板と支持部材との間の隙間とすることにより、連通通路を容易に形成することができるようになるものである。
また、請求項3の発明によれば、請求項1に加えて、仕切板に形成され、支持部材の軸受けと吐出ポートを結んだ線の±45度の角度範囲に、第1吐出消音室と第2吐出消音室との連通孔を形成することにより、膨張型マフラー効果を向上させ、吐出ガスの脈動で発生する騒音を更に低減させることができるようになるものである。
また、請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3に加えて、第2吐出消音室と密閉容器内とを連通する吐出通路をカバーと支持部材の軸受け部との間の隙間とすることにより、吐出通路を容易に形成することができるようになるものである。
また、請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項3に加えて、カバー上端部に第2吐出消音室と密閉容器内とを連通する吐出孔を穿設することにより、膨張型マフラー効果を向上させ、吐出ガスの脈動で発生する騒音を更に低減させることができるようになるものである。
本発明は、ロータリコンプレッサの密閉容器の大きさや、吐出消音室の容積を拡大することなく吐出ガスの脈動で発生する騒音を低減させることを特徴とする。吐出消音室の消音効果を増大させるという目的を、吐出消音室を仕切板によって分割し、各吐出消音室に膨張型マフラー効果を持たせることにより実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は、本発明のロータリコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転要素32,34を備えた内部高圧型のロータリコンプレッサ10の縦断側面図、図2は本発明の支持部材54の縦断面図をそれぞれ示している。
各図において、実施例のロータリコンプレッサ10は内部高圧型のロータリコンプレッサ10で、鋼板から成る縦型円筒状の密閉容器12内に、この密閉容器12の内部空間の上側に配置された駆動要素としての電動要素14と、この電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1及び第2の回転圧縮要素32,34から成る回転圧縮機構部18を収納している。尚、実施例のロータリコンプレッサ10には、冷媒として二酸化炭素が使用される。
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、電動要素14と回転圧縮機構部を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されており、且つ、このエンドキャップ12Bの上面には円形の取付孔12Dが形成され、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に溶接固定されたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とから構成されており、このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定される。
前記ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成されている。
前記第1の回転圧縮要素32と第2回転圧縮要素34は、中間仕切部材として中間仕切板36を挟んで、2段目(高圧)となる第2の回転圧縮要素34を密閉容器12内の電動要素14側、1段目(中間圧)となる第1の回転圧縮要素32を電動要素14とは反対側に配置している。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2回転圧縮要素34は、第1及び第2の回転圧縮要素32,34を構成する第1のシリンダとしての下シリンダ40及び第2のシリンダとしての上シリンダ38と、各シリンダ38,40間の介設されて下シリンダ40の電動要素14側(上側)の開口部及び上シリンダ38の電動要素14とは反対側(下側)の開口部を閉塞する上記中間仕切板36と、上下シリンダ38,40内を180度の位相差を有して回転軸16に設けた第1及び第2偏芯部42,44に勘合されて各シリンダ38,40内でそれぞれ偏芯回転する第1のローラ48及び第2のローラ46と、各ローラ46,48に当接して各シリンダ38,40内を低圧室側と高圧室側にそれぞれ区画する図示しないベーンと、下シリンダ40の電動要素14側とは反対側(下側)の開口部を閉塞して回転軸16の軸受け56Aを有する第1の支持部材としての下部支持部材56と、上シリンダ38の電動要素14側(上側)の開口部を閉塞すると共に、回転軸16の軸受け54Aを有する第2の支持部材としての上部支持部材54と、上下支持部材54,56の軸受け54A,56A外側に設けられ、上部支持部材54には第1吐出消音室62Aを構成するための仕切板65と、この仕切板65と共に第2吐出消音室62Bを構成するカバー63と、下部支持部材56には中間圧吐出消音室64を構成するための閉塞プレート68とにより構成されている。
上記上部支持部材54及び下部支持部材56には、吸込ポート160,161にて上下シリンダ38,40の内部とそれぞれ連通する吸込通路58,60と第1吐出消音室62A,第2吐出消音室62B及び中間圧吐出消音室64とが設けられている。第1吐出消音室62Aは、上述の如く上部支持部材54の上シリンダ38とは反対の面を凹陥させ、この凹陥部を仕切板65にて閉塞することにより形成される。また、第2吐出消音室62Bは、上記仕切板65にカバー63を取り付けることにより形成される。また、中間圧吐出消音室64は、下部支持部材56の第1シリンダ40とは反対側の面を凹陥させ、この凹陥部を閉塞プレート68にて閉塞することにより形成される。即ち、第1吐出消音室62Aは仕切板65によって閉塞され、第2吐出消音室62Bはカバー63にて閉塞され、中間圧吐出消音室64は閉塞プレート68にて閉塞されることにより構成されるものである。
この、上部支持部材54の中央には軸受け54Aが起立形成されており、軸受け54Aの外周には、仕切板65により形成される第1吐出消音室62Aが形成され、起立形成されている軸受け54Aの外周と仕切板65の内周との間に、ドーナッツ状の隙間、即ち、連通通路70が形成されている。また、前記カバー63の上部内周と軸受け54A外周との間にもドーナッツ状の隙間、即ち、吐出通路71が形成され、第2吐出消音室62Bと前記密閉容器12とを連通している。本実施例においては、軸受け54A外周と仕切板65の内周の連通通路70を、0.5mm以下の隙間とし、全周に渡り形成している。以上の構成にして、第2の回転圧縮要素34から吐出された冷媒は、第1吐出消音室62Aに導入され一次消音し、連通通路70を経てカバー63内へ吐出され、第2吐出消音室62Bにて二次消音される。その後、軸受け54A外周とカバー63上部内周とのドーナッツ状の吐出通路71より密閉容器内12に吐出されることとなる。
また、下部支持部材56の中央には軸受け56Aが貫通形成される。当該軸受け56Aは回転軸16を中心とすると共に、当該中心部には回転軸16が貫通する孔を有した略ドーナッツ形状を呈している。また、軸受け56Aの外周には中間圧吐出消音室64が設けられている。一方、閉塞プレート68はドーナッツ状の円形鋼板から形成されており、周辺部の4箇所をボルト80によって下から下部支持部材56に固定され、図示しない吐出ポートにて第1の回転圧縮要素32の第1のシリンダ40内部と連通する中間圧吐出消音室64の下面開口部を閉塞する。このボルト80は、第1及び第2の回転圧縮要素32,34を組み立てるためのボルトであり、先端は上シリンダ38に螺合する。即ち、上部シリンダ38にはボルト80の先端部に形成されたねじ山と相互に螺合するねじ溝が形成されている。
ここで、第1及び第2の回転要素32、34から構成される回転圧縮機構部18を組み立てる手順を説明する。先ず、カバー63と仕切板65と上部支持部材54と上シリンダ38を位置決めし、上シリンダ38に螺合する2本の上ボルト78、78をカバー63側(上側)から軸心方向(下方向)に挿通して、これらを一体化する。これにより第2の回転圧縮要素34が組み立てられる。
次に、上述の上ボルト78、78にて一体化された第2の回転圧縮要素34を上端側から回転軸16に挿通する。次に、中間仕切板36を下シリンダ40を組み付けて、これを下端側から回転軸16に挿通し、既に取り付けられた上シリンダ38と位置決めして、下シリンダ40に螺合する2本の図示しない上ボルトをカバー63側(上側)から軸心方向(下方向)に挿通して、これらを固定する。
そして、下部支持部材56を下側から回転軸16に挿通した後、閉塞プレート68を同じく下端部から回転軸16に挿通して、下部支持部材56の凹陥部を塞ぎ、4本の下ボルト80を閉塞プレート68側(下側)から軸心方向(上方向)に挿通して、先端部を前記上シリンダ38に形成されたねじ溝にてそれぞれ螺合させることで第1及び第2の回転軸要素32,34が組みつけられる。尚、回転軸16には第1及び第2の偏芯部42,44が形成されている関係上、上述する順番以外の方法で回転軸16に取り付けることはできない。そのため、閉塞プレート68が一番最後に回転軸16に取り付けられることになる。
このように、回転軸16に第2の回転圧縮要素34、中間仕切板36及び下シリンダ40、下部支持部材56、閉塞プレート68を順次取り付けて、一番最後に取り付けた閉塞プレート68の下側から、4本のボルト80を挿通して、上シリンダ38に螺合させることで、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を回転軸16に固定することができる。
そして、この場合冷媒としては地球環境にやさしい自然冷媒である前述した二酸化炭素冷媒(CO2冷媒)やハイドロカーボン冷媒(HC冷媒)などを使用し、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等既存のオイルが使用される。
そして、密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上記支持部材54と下部支持部材56の吸込通路58,60、中間圧吐出消音室64及び電動要素14の上側に対応する位置に、スリーブ140,141,142及び143がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ140と141は上下に隣接すると共に、スリーブ142はスリーブ141の略対角線上にある。
スリーブ140内には、上シリンダ38に冷媒ガスを導入する為の冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の吸込通路58に連通される。この冷媒導入管92は密閉容器12の上部を通過して、スリーブ142に至り、他端はスリーブ142内に挿入接続されて中間圧吐出消音室64に連通する。
また、スリーブ141内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管の一端は下シリンダ40の吸込通路60に連通される。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒吐出管96の一端は密閉容器12内に連通される。
以上の構成で、次にロータリコンプレッサ10の動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により、回転軸16と一体に設けた第1及び第2の偏芯部42,44に勘合された第1及び第2のローラ46,48が上下シリンダ38,40内を偏芯回転する。
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して吸込ポート161から下シリンダ40に低圧室側に吸入された低圧(1段目吸入圧力は4MPaG程度)の冷媒ガスは、第1のローラ48と図示しないベーンの動作により圧縮されて中間圧となる。中間圧となった冷媒ガスは、下シリンダ40の高圧室側から図示しない吐出ポートを介して下部支持部材56に形成された中間圧吐出消音室64内に吐出される。
そして、中間圧吐出消音室64に吐出された中間圧の冷媒ガスは、当該中間圧吐出消音室64内に連通された冷媒導入管92を通って、上部支持部材54に形成された吸込通路58を経由して吸込ポート160から上シリンダ38の低圧室側に吸入される。
吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46と図示しないベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなる(12MPaG程度)。そして、上シリンダ38の高圧室側から吐出ポート69を介して上部支持部材54に形成された第1吐出消音室62Aに高温高圧の冷媒ガスが吐出される。
そして、第1吐出消音室62Aに吐出された冷媒は、連通通路70より、第2吐出消音室62Bに吐出される。
そして、第2吐出消音室62Bに吐出された冷媒は、カバー63に設けられた吐出通路71から密閉容器12内に吐出された後、電動要素14の隙間を通過して密閉容器12内上部へと移動し、当該密閉容器12上側に接続された冷媒吐出配管96からロータリコンプレッサ10の外部に吐出される。
このように、上部支持部材54と仕切板65で形成された第1吐出消音室62Aと仕切板65の上に取りつかられるカバー63により形成される第2吐出消音室62Bの二つの消音室を形成することにより、密閉容器12及び吐出消音室を大きくすることなく吐出ガスの脈動で発生する騒音を低減することができる。
次に、図3乃至図5は、本発明の他の実施形態を示し、図3はのロータリコンプレッサ10の縦断側面図を示しており、図4は本発明の上部支持部材54の縦側断面図、図5は同上部支持部材54の平面図を示している。尚、前述の実施の形態と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。前述の実施の形態で説明したようなロータリコンプレッサ10において、上部支持部材と仕切板65により形成される第1吐出消音室62Aからカバー63への吐出については、軸受け54A外周と仕切板65の内周に形成されるドーナッツ状の連通通路70を0.1mm以下とし、仕切板65には第2吐出消音室62Bとの連通通路となる少なくても1箇所以上の連通孔66を設ける。
そして、仕切板65に設けられる連通孔66は、上部支持部材54の軸受け中心から圧縮ガスを吐出する吐出ポート69の中心を結んだ線の±45度の範囲に設けられる。また、仕切板65に設けられる連通孔66は、Φ2.0±0.5mmの範囲で設けられる。
また、第2吐出消音室62Bを形成するカバー63には、密閉容器12内への吐出通路となる吐出孔67を設ける。ここで、軸受け54A外周部とカバー63上部内周部の隙間を、圧入、及びOリング又は、樹脂材によりシールし、第2吐出消音室62Bを形成しても良い。
そして、カバー63に設ける吐出孔67は、上部支持部材54の軸受け中心と前記仕切板65の連通孔66の中心を結ぶ線上に直交し、軸受け中心を通る線の±30度の範囲であって、且つ、カバー上端部に対向配置して2つ穿設されている。又、その吐出孔67は、どちらか一方の孔径がΦ1.2±0.5mmで、対称方向に位置するもう一方の孔径がΦ1.5±0.5mmの範囲で設けられる。
このように、軸受け54A外周と仕切板65の内周により形成される隙間を少ない隙間とし、吐出消音室の効果を向上させると共に仕切板65とカバー63との連通通路となる連通孔66の位置、連通孔径、カバー63と密閉容器12への吐出孔67の位置、吐出孔径を決定することにより、第1吐出消音室62A,第2吐出消音室62Bの騒音低減効果を更に向上させることができるようになる。また、仕切板65及びカバー63に設けられる孔位置及び孔径については、種々の解析結果により最適な孔位置、孔径を選択したものである。
尚、本実施例はでは、ロータリコンプレッサとして第1及び第2の回転圧縮要素32,34を備えた内部高圧型ロータリコンプレッサ10を用いて説明したが、本発明はこれに限らず単シリンダのロータリコンプレッサ及び3段以上の回転要素を備えたロータリコンプレッサに適用しても差し支えない。また、内部高圧型のロータリコンプレッサ10に限らず、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を密閉容器内に吐出し、その後、第2の回転圧縮要素にて圧縮する内部中間圧型に本発明を適用しても構わない。
更に、本発明の実施形態では、仕切板65にリング状の隙間を形成し、且つ、カバー63にも同様にリング状の隙間を形成した場合の実施例と、仕切板65に連通孔66を穿設し、カバー63にも吐出孔67を穿設する実施例を示したが、仕切板にリング状の隙間、カバー63に吐出孔67でもよいし、仕切板65に連通孔66を穿設し、カバー63に隙間を形成するものであってもよい。
また、実施例では電動要素14側に設けられた第2の回転圧縮要素34を2段目、電動要素14とは反対側の第1の回転圧縮要素32を1段目として、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素34で圧縮するものとしたが、これに限らず、第2の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を第1の回転圧縮要素で圧縮するものとしても構わない。
また、実施例では上部支持部材54とカバー63で形成する吐出消音室を分割したが、下部支持部材56と閉塞プレート68にて形成する吐出消音室を分割しても構わない。また上下両方の吐出消音室を分割して形成してもよい。
更に、本実施例では、回転軸を縦置き型として説明したが、回転軸を横置き型としたロータリコンプレッサにも適用されることは言うまでもない。また、ロータリコンプレッサの冷媒として二酸化炭素を用いるものとしたが、他の冷媒を使用しても、よいものとする。
本発明の実施例1のロータリコンプレッサの縦断側面図である。 本発明の実施例1の上部支持部材、仕切板、カバーの組み立て断面図である。 本発明の実施例2のロータリコンプレッサの縦断側面図である。 本発明の実施例2の上部支持部材、仕切板、カバーの組み立て断面図である。 本発明の実施例2の上部支持部材吐出ポート、仕切板、カバーの連通孔位置関係の詳細を示す図である。
符号の説明
10 ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
12A 容器本体
14 電動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構
20 ターミナル
22 ステータ
24 ロータ
26 積層体
28 ステータコイル
30 積層体
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38 上シリンダ
40 下シリンダ
42 第2の偏芯部
44 第1の偏芯部
46 第2のローラ
48 第1のローラ
54 上部支持部材
56 下部支持部材
54A 上部支持部材軸受け
56A 下部支持部材軸受け
62A 第1吐出消音室
62B 第2吐出消音室
63 カバー
64 中間圧吐出消音室
65 仕切板
66 仕切板の連通孔
67 カバーの吐出孔
68 閉塞プレート
69 上部支持部材の吐出ポート
70 仕切板の連通通路
71 カバーの吐出通路
78 上ボルト
80 下ボルト

Claims (5)

  1. 密閉容器内に設けられた駆動要素と、該駆動要素に連結された回転軸より駆動される回転圧縮要素を備えて成るロータリコンプレッサにおいて、前記回転圧縮要素を構成するシリンダと、該シリンダの開口面を閉塞すると共に、前記回転軸の軸受けを有する支持部材と、該支持部材の前記シリンダとは反対側に設けられ、支持部材と協働して第1吐出消音室を形成する仕切板と、この仕切板の前記シリンダとは反対側に第2吐出消音室を形成するカバーとを備え、前記第1吐出消音室と、第2吐出消音室を連通すると共に、第2吐出消音室と密閉容器内が連通していることを特徴とするロータリコンプレッサ。
  2. 仕切板と支持部材の間の隙間を、第1吐出消音室と第2吐出消音室とを連通する連通通路としたことを特徴とする請求項1記載のロータリコンプレッサ。
  3. 仕切板に形成され、支持部材の軸受けと吐出ポートを結んだ線の±45度の角度範囲に、第1吐出消音室と第2吐出消音室との連通孔を形成したことを特徴とする請求項1記載のロータリコンプレッサ。
  4. カバーと支持部材との間の隙間を、第2吐出消音室と密閉容器内とを連通する吐出通路としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のロータリコンプレッサ。
  5. カバー上端部に、第2吐出消音室と密閉容器内とを連通する吐出孔を穿設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のロータリコンプレッサ。
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