JP2007170408A - ロータリコンプレッサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 内部高圧型の多段圧縮式ロータリコンプレッサにおいて、第1の回転圧縮要素のローラのシール性を改善する。
【解決手段】 第1の回転圧縮要素32とこの第1の回転圧縮要素32よりも排除容積の小なる第2の回転圧縮要素34を備え、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素34にて圧縮して密閉容器12内に吐出するロータリコンプレッサ10において、第1の回転圧縮要素32の下シリンダ40(第1のシリンダ)と第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38(第2のシリンダ)の高さ寸法及び両偏心部42、44の径を同一とし、下シリンダ40の内径寸法を上シリンダ38より大きくして、第1のローラ48の肉厚寸法を第2のローラ47より大きくした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素の回転軸にて駆動される第1及び第2の回転圧縮要素を備え、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素にて圧縮して密閉容器内に吐出するロータリコンプレッサに関するものである。
従来、この種ロータリコンプレッサ、例えば回転軸を縦置き型とした内部高圧型ロータリコンプレッサは、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素の回転軸にて駆動される第1の回転圧縮要素とこの第1の回転圧縮要素よりも排除容積の小さい第2の回転圧縮要素にて構成されている。第1及び第2の回転圧縮要素は、当該第1及び第2の回転圧縮要素をそれぞれ構成する上下シリンダと、回転軸に形成された偏心部に嵌合されて各シリンダ内でそれぞれ偏心回転するローラと、各シリンダ間に介設されて両シリンダの一方の開口部を閉塞する中間仕切板と、両シリンダの他方の開口をそれぞれ閉塞すると共に回転軸の軸受けを有する支持部材とから構成されている。また、各支持部材の各シリンダとは反対側の面は凹陥され、この凹陥部をカバーにてそれぞれ閉塞することにより吐出消音室が形成されていた。
そして、前記駆動要素が駆動されると、回転軸と一体に設けた偏心部に嵌合されたローラが上下シリンダ内を偏心回転する。これにより、第1の回転圧縮要素の吸込ポートから冷媒ガスがシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮されて中間圧となりシリンダの高圧室側より吐出ポートを経て吐出消音室に吐出される。そして、吐出消音室に吐出された中間圧の冷媒ガスは第2の回転圧縮要素の吸込ポートからシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、高圧室側より吐出ポート、吐出消音室を経て密閉容器内に吐出される。これにより、密閉容器内は高温高圧となる。一方、密閉容器内に吐出された冷媒ガスは、冷媒吐出管からロータリコンプレッサの外部に吐出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−27970号公報
このような多段圧縮式ロータリコンプレッサでは、1段目となる第1の回転圧縮要素の排除容積が2段目の第2の回転圧縮要素の排除容積より大きくなるように各ローラの肉厚寸法(ローラ径方向の寸法)を設定していた。即ち、従来では第1及び第2の回転圧縮要素に上下シリンダの内径(ボア径)及び高さ、両偏心部の径が同一のものを使用しており、第1のローラの肉厚寸法を第2のローラの肉厚寸法より小さくすることで、第1の回転圧縮要素の排除容積が第2の回転圧縮要素の排除容積より大きくなるように設定していた。
しかしながら、内部高圧型ロータリコンプレッサでは、第1の回転圧縮要素のシリンダ内と密閉容器内との圧力差が大きく、上述の如く第1の回転圧縮要素のローラの肉厚寸法を小さくして、ローラによるシール幅を減らした場合、ローラ端面から冷媒リークが生じる問題が生じていた。
特に、中間仕切板と回転軸との間の隙間は密閉容器内と同様に高圧となる関係上、この高圧がローラ端面からシリンダ内に流入し易く、第1の回転圧縮要素のローラの肉厚を薄くすることで、係る高圧の流入が増大して、第1の回転圧縮要素の体積効率が低下する問題が生じていた。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、内部高圧型の多段圧縮式ロータリコンプレッサにおいて、第1の回転圧縮要素のローラのシール性を改善することを目的とする。
本発明のロータリコンプレッサは、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素の回転軸にて駆動される第1の回転圧縮要素とこの第1の回転圧縮要素よりも排除容積の小なる第2の回転圧縮要素を備え、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素にて圧縮して密閉容器内に吐出するものであって、第1及び第2の回転圧縮要素をそれぞれ構成する第1及び第2のシリンダと、回転軸に形成された第1及び第2の偏心部に嵌合されて第1及び第2のシリンダ内でそれぞれ偏心回転する第1及び第2のローラと、各シリンダ間に介設されて両シリンダの一方の開口部を閉塞する中間仕切板と、前記中間仕切板で閉塞する各シリンダの他方の開口部を閉塞する支持部材とを備え
前記両シリンダの高さ寸法及び前記回転軸の両偏心部の径寸法を同一寸法として前記第1のシリンダの内径寸法を前記第2のシリンダの内径寸法より大きくし
前記第1のローラの肉厚寸法を前記第2のローラよりも大きくしたものである。
本発明のロータリコンプレッサによれば、両シリンダの高さ寸法及び回転軸の両偏心部の径の寸法を同一とし、第1のシリンダの内径寸法を第2のシリンダより大きくすることで、その分、第1のローラの肉厚寸法を大きくすることが可能となる。
以下、図面に基づき本発明のロータリコンプレッサの実施形態を詳述する。
図1は本発明のロータリコンプレッサの一実施例として、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素34にて圧縮して密閉容器12内に吐出する、所謂内部高圧型の多段圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断側面図、図2はロータリコンプレッサ10の第1及び第2の回転圧縮要素32、34の縦断側面図、図3は第1及び第2の回転圧縮要素32、34の上下シリンダ38、40の平断面図をそれぞれ示している。尚、上記図1と図2はそれぞれ異なる断面を示している。
各図において、ロータリコンプレッサ10は、鋼板から成る縦型円筒状の密閉容器12内に駆動要素としての電動要素14と、この電動要素14の回転軸16にて駆動される第1の回転圧縮要素32とこの第1の回転圧縮要素32よりも排除容積の小なる第2の回転圧縮要素34からなる回転圧縮機構部18を収納している。尚、本実施例のロータリコンプレッサ10には冷媒として二酸化炭素(CO2)が使用される。
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、の容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されており、且つ、このエンドキャップ12Bの上面には円形の取付孔12Dが形成され、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に溶接固定されたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とから構成されており、このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定される。
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成されている。
前記回転圧縮機構部18は、中間仕切板36を挟んで、2段目となる第2の回転圧縮要素34を密閉容器12内の電動要素14側、1段目となる第1の回転圧縮要素32を電動要素14とは反対側に配置している。第1の回転圧縮要素32は、当該第1の回転圧縮要素32を構成する第1のシリンダとしての下シリンダ40と、回転軸16に形成された第1の偏心部44に嵌合されて下シリンダ40内で偏心回転する第1のローラ48と、下シリンダ40の下側(他方)の開口部を閉塞すると共に、回転軸16の軸受け56Aを有する下部支持部材56にて構成されている。また、第2の回転圧縮要素34は、当該第2の回転圧縮要素34を構成する第2のシリンダとしての上シリンダ38と、回転軸16に上記第1の偏心部44と180度の位相差を有して形成された第2の偏心部44に嵌合されて上シリンダ38内で偏心回転する第2のローラ46と、上シリンダ38の上側(他方)の開口部を閉塞すると共に、回転軸16の軸受け54Aを有する上部支持部材54にて構成されている。
また、前記中間仕切板36は、上下シリンダ38、40間に介設されて、両シリンダ38、40の一方の開口部(上シリンダ38の下側及び下シリンダ40の上側の開口部)を閉塞する。
下シリンダ40には、下部支持部材56に形成された吸込通路60を下シリンダ40内の低圧室に連通させる吸込ポート161が形成されている。同様に、上シリンダ38にも上部支持部材54に形成された吸込通路58を下シリンダ40内の低圧室に連通させる吸込ポート160が形成されている。
また、下部支持部材56の下シリンダ40とは反対側(下側)の面で、且つ、軸受け56Aの外側を凹陥させ、この凹陥部を下部カバー68にて閉塞することにより吐出消音室64が形成される。同様に、上部支持部材54の上シリンダ38とは反対側(上側)の面を凹陥させ、この凹陥部を上部カバー63にて閉塞することにより吐出消音室62が形成される。
この場合、上部支持部材54の中央には前記軸受け54Aが起立形成されている。また、下部支持部材56の中央には前記軸受け56Aが貫通形成される。また、軸受け56Aの下部カバー68と当接する面(下面)には、図示しないOリング溝が形成されており、当該Oリング溝内にはOリング71が収納される。
一方、第1及び第2の回転圧縮要素32、34は下部カバー68側から複数の主ボルト80・・にて締結される。即ち、本実施例では、下部カバー68、下部支持部材56、下シリンダ40、中間仕切板36及び上シリンダ38を下部カバー68側から4本の主ボルト80・・にて締結している。また、上シリンダ38には主ボルト80・・の先端部に形成されたねじ山と相互に螺合するねじ溝が形成されている。
ここで、第1及び第2の回転圧縮要素32、34から構成される上記回転圧縮機構部18を組み立てる手順を説明する。先ず、上部カバー63と上部支持部材54と上シリンダ38を位置決めし、上シリンダ38に螺合する2本の上ボルト78、78を上部カバー63側(上側)から軸心方向(下方向)に挿通し、これらを一体化する。これにより、第2の回転圧縮要素34が組み立てられる。
次に、上述の上ボルト78、78にて一体化された第2の回転圧縮要素34を回転軸16に挿通する。そして、中間仕切板36と下シリンダ40を組み付けて、これを下端側から回転軸16に挿通し、既に取り付けられた上シリンダ38と位置決めして、下シリンダ40に螺合する2本の図示しない上ボルトを上部カバー63側(上側)から軸心方向(下方向)に挿通し、これらを固定する。
そして、下部支持部材56を下端側から回転軸16に挿通した後、同様に、下部カバー68を下端側から回転軸16に挿通して、下部支持部材56に形成された凹陥部を塞ぎ、下部カバー68側(下側)から4本の主ボルト80・・を軸心方向(上方向)に挿通する。このとき、主ボルト80・・の先端部に形成されたねじ山と前記上シリンダ38に形成されたねじ溝とを相互に螺合させることで、これらが締結され、第1及び第2の回転圧縮要素32、34が組み付けられる。
他方、本発明のロータリコンプレッサ10は、第1の回転圧縮要素32の第1のローラ48の肉厚寸法(第1のローラ48の径方向の厚さ)は、第2の回転圧縮要素34の第2のローラ46よりも大きくなるように構成されている。
本実施例では、第1及び第2の回転圧縮要素32、34をそれぞれ構成する上下シリンダ38、40の高さ寸法(軸心方向の寸法)及び両偏心部42、44の径を同一として、下シリンダ40の内径(下シリンダ40のボア径)の寸法を上シリンダ38の内径(上シリンダ38のボア径)より大きくすることにより、第1のローラ46の肉厚寸法を第2のローラ48より大きくしている。
従来では、図4に示すように上下シリンダ38、40の内径(ボア径)の寸法及び高さ、両偏心部42、44の径を同一とし、第1のローラ48A及び第2のローラ46Aの肉厚寸法により、第1の回転圧縮要素32の排除容積が第2の回転圧縮要素34の排除容積より大きくなるように設定していた。
即ち、第1のローラ48Aの肉厚を第2のローラ48Aの肉厚より薄くすることで、第1の回転圧縮要素32の排除容積を第2の回転圧縮要素34の排除容積より大きくしていた。
しかしながら、第1のローラ48Aの肉厚寸法を小さくすることで、第1のローラ48Aの上下端面のシール幅が減少してしまう。この場合、内部高圧型ロータリコンプレッサ10では、第1の回転圧縮要素32の下シリンダ40内と密閉容器12内との圧力差が大きいため、第1のローラ48Aのシール幅の減少により、第1のローラ48Aの上下端面からの冷媒リークが増大する問題が生じていた。
特に、下シリンダ40の上側の開口部を閉塞する中間仕切板36とその内側の回転軸16との間の隙間36Aは、密閉容器12内と同様に高圧となるため、従来よりこの隙間36Aに溜まった高圧が第1のローラ48Aの上側端面から下シリンダ40内に流入し易かった。そのため、従来の如く第1のローラ48Aの肉厚を薄くした場合には、第1のローラ48A端面からのリークがより一層増大する不都合が生じていた。
更に、本実施例の如く高低圧差の大きい二酸化炭素を冷媒として使用した場合には、係る高圧と下シリンダ40内との圧力差が激しいので、第1のローラ48Aの肉厚を薄くすることで、第1のローラ48Aによるシール性がより一層低下して、第1の回転圧縮要素32の体積効率の悪化を招いていた。
しかしながら、本実施例の如く下シリンダ40の内径寸法を上シリンダ38より大きくすることで、第1及の回転圧縮要素32の排除容積を第2の回転圧縮要素34の排除容積より大きく設定しながら、第1のローラ48の肉厚寸法を第2のローラ46より大きくすることができるようになる。
また、下シリンダ40の内径寸法を上シリンダ38より大きくすることで、従来の如く上下シリンダ38、40の高さ、両偏心部42、44の径を同一としたままで、第1のローラ48の肉厚寸法を第2のローラ46より大きくすることが可能となる。
このように、偏心部42、44の径を従来のままとすることで、回転軸16の加工を変更する必要が無い。また、従来使用していた上シリンダ38及び第2のローラ46もそのまま使用可能となる。更に、下シリンダ40の高さ寸法も従来の寸法のままであるので、下シリンダ40の素材は従来使用していたものをそのまま使用でき、切削加工する際の内径のみの変更で済む。従って、本実施例では、少なくとも下シリンダ40の素材はそのままで、その切削加工と第1のローラ48の外径の変更のみで対処可能となる。これにより、部品変更を最小限に抑えながら第1のローラ48の肉厚寸法を第2のローラ46より大きくすることができるようになる。
これにより、第1のローラ48の端面からの冷媒リークを低減して、第1のローラ48のシール性を改善することができるようになる。
他方、前記上部カバー63には吐出消音室62と密閉容器12内とを連通する図示しない連通路が形成されており、この連通路から第2の回転圧縮要素34で圧縮された高温高圧の冷媒ガスが密閉容器12内に吐出される。
そして、密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路58、60、吐出消音室64及び電動要素14の上側に対応する位置に、スリーブ140、141、142及び143がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ140と141は上下に隣接すると共に、スリーブ142はスリーブ141の略対角線上にある。
スリーブ140内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の吸込通路58に連通される。この冷媒導入管92は密閉容器12の上側を通過して、スリーブ142に至り、他端はスリーブ142内に挿入接続されて吐出消音室64に連通する。
また、スリーブ141内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60に連通される。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒吐出管96の一端は密閉容器12内に連通される。
以上の構成で、次にロータリコンプレッサ10の動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた偏心部42、44に嵌合された第1及び第2のローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して吸込ポート161から下シリンダ40に低圧室側に吸入された低圧の冷媒ガスは、ローラ48とベーン52の動作により圧縮されて中間圧となり、下シリンダ40の高圧室側より吐出ポート41を経て吐出消音室64内に吐出される。
吐出消音室64に吐出された中間圧の冷媒ガスは、当該吐出消音室64内に連通された冷媒導入管92を通って、上部支持部材54に形成された吸込通路58を経由して吸込ポート160から上シリンダ38の低圧室側に吸入される。
他方、上シリンダ38内に吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とベーン50の動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、下シリンダ40の高圧室側より吐出ポート39を経て吐出消音室64内に吐出される。
そして、吐出消音室62に吐出された冷媒は、図示しない連通路を経由して密閉容器12内に吐出された後、電動要素14の隙間を通過して密閉容器12内上側へと移動し、当該密閉容器12上側に接続された冷媒吐出管96からロータリコンプレッサ10の外部に吐出される。
以上詳述する如く、本実施例の如く第1及び第2の回転圧縮要素32、34をそれぞれ構成する上下シリンダ38、40の高さ寸法及び両偏心部42、44の径を同一として、下シリンダ40の内径(下シリンダ40のボア径)の寸法を上シリンダ38の内径(上シリンダ38のボア径)より大きくすることで、設計変更による生産コストの高騰を抑えると共に、第1のローラ48の肉厚寸法を第2のローラ46の肉厚寸法より大きくして、第1の回転圧縮要素32の排除容積を第2の回転圧縮要素34の排除容積より大きく設定することが可能となる。これにより、第1のローラ48のシール性が改善され、第1の回転圧縮要素32の体積効率の向上を図ることができるようになる。
尚、上記各実施例では回転軸を縦置き型として説明したが、本発明は回転軸を横置き型としたロータリコンプレッサにも適応できることは言うまでもない。
更に、ロータリコンプレッサの冷媒として二酸化炭素を用いるものとしたが、他の冷媒を使用した場合にも有効である。
本発明の一実施例の内部高圧型ロータリコンプレッサの縦断側面図である。 図1のロータリコンプレッサの第1及び第2の回転圧縮要素の縦断側面図である。 図1のロータリコンプレッサの第1及び第2の回転圧縮要素のシリンダの平断面図である。 従来の内部高圧型ロータリコンプレッサの第1及び第2の回転圧縮要素の縦断側面図である。
符号の説明
10 ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
14 電動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構部
20 ターミナル
22 ステータ
24 ロータ
26 積層体
28 ステータコイル
30 積層体
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
36 中間仕切板
38 上シリンダ
40 下シリンダ
42 第1の偏心部
44 第2の偏心部
46 第1のローラ
48 第2のローラ
54 上部支持部材
56 下部支持部材
54A、56A 軸受け
58、60 吸込通路
62、64 吐出消音室
63 上部カバー
68 下部カバー
80 主ボルト
160、161 吸込ポート

Claims (1)

  1. 密閉容器内に駆動要素と、該駆動要素の回転軸にて駆動される第1の回転圧縮要素とこの第1の回転圧縮要素よりも排除容積の小なる第2の回転圧縮要素を備え、前記第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を前記第2の回転圧縮要素にて圧縮して前記密閉容器内に吐出するロータリコンプレッサにおいて、
    前記第1及び第2の回転圧縮要素をそれぞれ構成する第1及び第2のシリンダと、
    前記回転軸に形成された第1及び第2の偏心部に嵌合されて前記第1及び第2のシリンダ内でそれぞれ偏心回転する第1及び第2のローラと、
    前記各シリンダ間に介設されて両シリンダの一方の開口部を閉塞する中間仕切板と、
    前記中間仕切板で閉塞する各シリンダの他方の開口部を閉塞する支持部材とを備え
    前記両シリンダの高さ寸法及び前記回転軸の両偏心部の径寸法を同一寸法として前記第1のシリンダの内径寸法を前記第2のシリンダの内径寸法より大きくし
    前記第1のローラの肉厚寸法を前記第2のローラよりも大きくしたことを特徴とするロータリコンプレッサ。
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JP2009115067A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Fujitsu General Ltd 2段圧縮ロータリー圧縮機

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