JP2007146393A - 階段の踏板の取付構造および取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 側板に踏板を簡単に取り付けることができる、階段の踏板の取付構造を実現すること。
【解決手段】 側板1の上面に溝7を形成し、踏板2の下面に溝8を形成し、両溝7、8に固定具6を嵌め込むことにより、側板1の上面に踏板2を取り付ける。固定具6は、上下左右の縁部が折り曲げて折曲部9が形成された形状とされ、折曲部9は、弾性変形可能とされる。固定具6を側板1の溝7に差し込み、側板1から突出した固定具6に上方から踏板2の溝8を嵌め込む。固定具6の折曲部9が撓んで先端が溝壁に押し付けられて、固定具6が側板1および踏板2に固定され、踏板2が側板1にしっかりと取り付けられる。
【選択図】 図3
【解決手段】 側板1の上面に溝7を形成し、踏板2の下面に溝8を形成し、両溝7、8に固定具6を嵌め込むことにより、側板1の上面に踏板2を取り付ける。固定具6は、上下左右の縁部が折り曲げて折曲部9が形成された形状とされ、折曲部9は、弾性変形可能とされる。固定具6を側板1の溝7に差し込み、側板1から突出した固定具6に上方から踏板2の溝8を嵌め込む。固定具6の折曲部9が撓んで先端が溝壁に押し付けられて、固定具6が側板1および踏板2に固定され、踏板2が側板1にしっかりと取り付けられる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、側板と踏板と蹴込板とからなる階段における踏板の取付構造および取付方法に関する。
踏板を雛壇状に複数の段差を有する左右一対の側板に固定するとき、踏板の上面から釘を打ちつける。すると、踏板の上面に、釘の頭部が露出する。そこで、釘の頭部を覆い隠すために、踏板の周縁が幅木で覆われる。
このような踏板の取付構造では、釘を打つことによって、木製の踏板に割れが生じやすい。また、幅木を取り付ける作業が増え、施工時間が余計にかかってしまう。
そこで、釘や幅木を不要にした取付構造として、例えば特許文献1では、側板の差込溝にスペーサ部材を介して踏板の端部を差し込んで固定している。
特許文献1のようなスペーサ部材は、目に付かないように、踏板の下側に装着される。しかも、スペーサ部材は側板にねじ止めされ、スペーサ部材が抜けないようにされている。そのため、スペーサ部材の装着作業が非常にやりにくく、施工時間が長くなってしまう。
本発明は、上記技術的課題に鑑みなされたもので、踏板の取付作業が容易であるとともに、踏板を堅固に取り付けることができるようにした階段の踏板の取付構造および取付方法を提供することを目的とする。
第1の局面から観た発明は、側板の上面に溝が形成され、踏板の下面に溝が形成され、側板側の溝および踏板側の溝の両者に固定具を嵌め込んで上記側板の上面に上記踏板を取り付けるための構造であって、上記固定具の上下の縁部が折り曲げられて折曲部とされ、これら上下の折曲部の弾性によって上記固定具が上記側板および踏板の両者に固定される。
上記構成において、固定金具が側板および踏板の両者の溝に挿入されると、上下の折曲部が側板および踏板の両者の溝の壁に押されて撓む。このときの折曲部の弾性力によって、固定具が側板および踏板のそれぞれの溝に嵌め込まれるので、踏板は、側板に抜けることなく取り付けられる。
上記第1の局面から観た発明において、上記上下の折曲部は、上記固定具の内側に向かって折り曲げられることにより弾性変形可能とされ、上記固定具が上記側板側の溝内に嵌め込まれたとき、上記下側の折曲部の先端が当該側板側の溝の壁に線接触あるいは面接触し、他方上記固定具が上記踏板の溝内に嵌め込まれたとき、上記上側の折曲部の先端が当該踏板の溝内の壁に線接触あるいは面接触する。
上記構成によると、上下の折曲部が固定具の内側に向かって折り曲がっているので、固定具を溝に挿入するとき、固定具を側板および踏板の両者の溝に引っ掛かることなくスムーズに挿入できる。そして、固定具が側板および踏板の両者の溝に挿入されると、折曲部が側板および踏板の溝の壁に線接触あるいは面接触するので、固定具の当該各溝壁に対する摩擦力が増える。したがって、踏板を介して固定具に対して抜け出す方向に力がかかっても、折曲部の先端が上下方向から上記の各溝壁に食い込むようになり、踏板は動かない。その結果、踏板が側板から外れることはない。
第2の局面から観た発明は、側板の上面に溝が形成され、踏板の下面に溝が形成され、側板側の溝および踏板側の溝の両者に固定具を嵌め込んで上記側板の上面に上記踏板を取り付けるための構造であって、上記固定具の上下左右の縁部が折り曲げられて折曲部とされ、これら上下左右の折曲部の弾性によって上記固定具が上記側板および踏板の両者に固定される。
上記構成において、固定具が側板および踏板の両者の溝に挿入されると、上下左右の折曲部が側板および踏板の両者の溝の壁に押されて撓む。このときの折曲部の弾性力によって、固定具が側板および踏板のそれぞれの溝に嵌め込まれるので、踏板は、側板に抜けることなくより強固に取り付けられる。
上記第2の局面から観た発明において、上記上下左右の折曲部は、上記固定具の内側に向かって折り曲げられることにより弾性変形可能とされ、上記固定具が上記側板側の溝内に嵌め込まれたとき、上記下側および左右両側の折曲部の先端が当該側板側の溝の壁に線接触あるいは面接触し、他方上記固定具が上記踏板の溝内に嵌め込まれたとき、上記上側および左右両側の折曲部の先端が当該踏板の溝内の壁に線接触あるいは面接触する。
上記構成によると、上下左右の折曲部が固定具の内側に向かって折り曲がっているので、固定具を側板および踏板の両者の溝に挿入するとき、固定具を溝に引っ掛かることなくスムーズに挿入できる。そして、固定具が側板および踏板の両者の溝に挿入されると、上下左右の折曲部が側板および踏板の両者の溝壁に線接触あるいは面接触するので、固定具の当該各溝壁に対する摩擦力がより一層増える。したがって、踏板を介して固定具に対して抜け出す方向に力がかかっても、折曲部の先端が上下左右方向から上記の各溝壁に食い込むようになり、踏板は動かない。その結果、踏板が側板から外れるのをより効果的に防止できる。
上記第1の局面および第2の局面から観た発明において、上記折曲部とは反対側に上記固定金具の一部が切り起こされて爪が上下に形成され、これら上下の記爪の先端は上記固定具の内側に向かっていることが好ましい。この場合、固定具を側板および踏板の両者の溝に挿入するときには、爪は邪魔にならず、逆に当該各溝から抜くときには、上下の爪がそれぞれ楔として機能して側板および踏板の両者の溝の壁に食い込む。これによって、固定具は、上記の各溝からより一層抜けにくくなる。換言すると、踏板を持ち上げる力がかかっても、上下の爪各々が楔として側板および踏板の両者の溝の壁に引っ掛かって食い込むので、踏板および側板は固定具から抜け出すことはなく、しっかりと踏板を側板に固定することができる。
第3の局面から観た発明は、側板の上面に溝が形成され、踏板の下面に溝が形成され、側板側の溝および踏板側の溝の両者に固定具を嵌め込んで上記側板の上面に上記踏板を取り付けるための方法であって、上下の縁部を弾性変形可能なように折り曲げて折曲部とした固定具を用い、上記側板側の溝内に固定金具を嵌め込んで下側の折曲部の弾性により当該固定具を上記側板に固定し、この側板から突出した固定具に上記踏板側の溝を差し込んだ後に上記踏板をその上面側から押し込んで上記上側の折曲部の弾性により当該固定具を当該踏板に固定し、それによって上記踏板を上記側板に取り付ける。
上記構成によると、側板に固定具を嵌め込み、その上方から踏板を嵌め込むといった手順により、簡単に踏板を側板に取り付けることができる。
第4の局面から観た発明は、側板の上面に溝が形成され、踏板の下面に溝が形成され、側板側の溝および踏板側の溝の両者に固定具を嵌め込んで上記側板の上面に上記踏板を取り付けるための方法であって、上下左右の縁部を弾性変形可能なように折り曲げて折曲部とした固定具を用い、上記側板側の溝内に固定金具を嵌め込んで下側および左右両側の折曲部の弾性により当該固定具を上記側板に固定し、この側板から突出した固定具に上記踏板側の溝を差し込んだ後に上記踏板をその上面側から押し込んで上記上側および左右両側の折曲部の弾性により当該固定具を当該踏板に固定し、それによって上記踏板を上記側板に取り付ける。
上記構成によると、上記第3の局面から観た発明と同様、側板に固定具を嵌め込み、その上方から踏板を嵌め込むといった手順により、簡単に踏板を側板に取り付けることができる。
なお、上記「側板」とは、雛壇状に複数の段差を有する側板を含む概念である。
本発明によると、折曲部を有する固定具を用いて、側板の溝および踏板の溝に嵌め込むことによって、踏板を側板に簡単に取り付けることができる。このとき、側板に嵌め込まれた固定具に踏板を嵌め込むだけなので、常に外側から作業を行うことができ、作業性がよく、施工時間を短縮できる。また、固定具は外部に露出しないので、幅木のような目隠し用の部材が不要となる。
そして、固定具の縁部を当該固定具の内側に向かって折り曲げて折曲部を形成しているので、固定具の製作が容易である。この折曲部は弾性変形可能であるので、上記の各溝に嵌め込まれたとき、折曲部が押されて弾性復元しようとする力が生じる。これによって、固定具を側板および踏板の両者に堅固に固定することができる。しかも、折曲部の先端が上記各溝の壁に線接触あるいは面接触するので、折曲部と当該各溝壁との摩擦力が増大し、固定具が上記各溝から抜け出すことを防げ、踏板が側板から外れることを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1を参照して、本実施の形態1が適用される階段は、左右一対の側板1と、側板1に固定される踏板2と、蹴込板3とから構成される。特に、木製の側板1は、複数の段差4を有する雛壇状に形成される。
図1を参照して、本実施の形態1が適用される階段は、左右一対の側板1と、側板1に固定される踏板2と、蹴込板3とから構成される。特に、木製の側板1は、複数の段差4を有する雛壇状に形成される。
図2を参照して、踏板2は、側板1の各段差4の上面に載置され、段差4よりも前方に突出する。この踏板2の突出した部分の下面には、左右方向に差込溝5が形成される。
他方、蹴込板3は、側板1の前壁に沿って立てられ、蹴込板3の下端に踏板2の後端が当接している。この蹴込板3の上端は、踏板2の差込溝5に差し込まれ、蹴込板3が固定される。
図3を参照して、上記の踏板2は、側板1に固定具6によって取り付けられた構造とされる。具体的には、側板1の段差4の上面には、固定具6を差し込むための前後一対の溝7が形成され、他方踏板2の下面の左右両端に、固定具6を差し込むための前後一対の溝8が形成されている。踏板2を側板1に載せたとき、側板1の溝7と踏板2の溝8とは互いに対向する。
図4を参照して、本実施の形態1における固定具6は、ステンレス鋼あるいはアルミニウム製の平板からなり、上下左右の縁部が折り曲げられて折曲部9とされる。上側および下側の折曲部9は、上側の縁部および下側の縁部の中央片10を固定具6の中央に向かうように内側に向かって折り曲げて形成される。他方、左右の折曲部9は、左側の縁部および右側の縁部を固定具6の中央に向かうように内側に向かって折り曲げて形成される。このように上下左右の折曲部9を内側に向かって折り曲げることにより、各折曲部9は弾性変形可能となる。よって、上下左右の折曲部9に内側に向かう力がかかると、各折曲部9は内側に撓むが、この力がなくなると、各折曲部9は、元の状態に復元する。
上下左右の折曲部9の高さは、側板1および踏板2の各溝7,8の前後方向の幅よりも大とされる。また、固定具6の上下方向の長さは、側板1の溝7と踏板2の溝8とが合わさってできる溝の上下方向の長さとほぼ同じとされる。固定具6の左右方向の長さは、側板1および踏板2の各溝7,8の左右方向の長さとほぼ同じとされる。
ここで、主に図3を参照して、上記の固定具6を用いた踏板2の取付方法を説明する。
まず、側板1の段差4の上面の溝7に、固定具6を差し込む。固定具6の折曲部9の高さは溝7の幅よりも大きいが、折曲部9は、側板1の溝7の上縁に押されて撓む。これにより、固定具6を側板1の溝7に挿入できる。固定具6が溝7の底まで嵌め込まれると、折曲部9の先端は、溝7の壁に線接触、場合によっては面接触する。このとき、撓んでいる折曲部9は弾性により復元しようとするが、溝7の壁に阻まれ、固定具6自体が溝7の壁に密接するとともに、折曲部9の先端は溝7の反対側の壁に食い込むようになる。その結果、固定具6は、側板1に固定される。
固定具6の上側は、側板1から上方に突出している。踏板2を上方からこの固定具6に合わせて押し下げる。このとき、木槌やハンマー等によって踏板2の上面を叩きながら、踏板2の溝8に固定具6を差し込んでいく。そうすると、踏板2が側板1の段差4の上面に密着して、固定具6が踏板2に嵌め込まれる。
固定具6が側板1の溝7および踏板2の溝8に嵌め込まれたとき、折曲部9の先端は、溝7,8の両者の壁に接触している。踏板2を側板1から抜く方向に力がかかると、折曲部9の先端は抜く方向とは逆の方向に向いているので、折曲部9の先端が上記の溝壁に食い込むことになり、固定具6から踏板2は外れない。また、上下方向の力だけでなく、左右方向の力に対しても、左右の折曲部9の作用により、踏板2は横ずれしない。
上記のようにして、踏板2は、固定具6を介して簡単に抜けないように側板1に取り付けられる。
<実施の形態2>
図5を参照して、本実施の形態2の踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6の特徴は、上側および下側のみに折曲部9を有し、これら上下の折曲部9が当該固定具6の左右方向全長にわたって形成されている点にあり、その他の構成は、上記実施の形態1で開示した固定具6と同じである。
図5を参照して、本実施の形態2の踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6の特徴は、上側および下側のみに折曲部9を有し、これら上下の折曲部9が当該固定具6の左右方向全長にわたって形成されている点にあり、その他の構成は、上記実施の形態1で開示した固定具6と同じである。
本実施の形態2に係る固定具6では、折曲部9の先端と溝7,8の両者の壁とが線接触するが、接触する面積が大きくなっている。したがって、折曲部9の上記溝壁に対する摩擦力が大となり、より一層固定具6は溝7,8から抜けにくくなり、踏板2を側板1に堅固に取り付けることができる。
<実施の形態3>
図6を参照して、本実施の形態3の踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6の特徴は、上側および下側のみに折曲部9を有し、これら上下の折曲部9が当該固定具6の左右方向に3分割されて形成されている点にあり、その他の構成は、上記実施の形態1で開示した固定具6と同じである。
図6を参照して、本実施の形態3の踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6の特徴は、上側および下側のみに折曲部9を有し、これら上下の折曲部9が当該固定具6の左右方向に3分割されて形成されている点にあり、その他の構成は、上記実施の形態1で開示した固定具6と同じである。
本実施の形態3に係る固定具6では、上下の折曲部9の個々の左右方向の長さが短いので、各折曲部9は撓みやすい。それゆえ、溝7,8に対して固定具6が斜めになって差し込まれた場合でも、各折曲部9は必ず溝7.8の両者の壁に接触するので、固定具6が溝7,8から抜け出すことはない。また、上記溝壁に凹凸があっても、それぞれの折曲部9は当該溝壁に応じて撓むので、固定具6は溝7,8にしっかりと嵌め込まれる。
<実施の形態4>
図7を参照して、本実施の形態4の踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6の特徴は、上下方向に沿って山谷が連続するように蛇腹状に折り曲げられている点にある。換言すると、折曲部11が上下だけでなく、中間にも形成されることにより、折曲部11が、一側の面には2つ、他側の面には3つとなり、しかも固定具6の上縁と下縁とは、同じ一側の面に位置している。なお、固定具6の前後方向の幅は、各溝7、8の前後方向の幅よりも大とされる。
図7を参照して、本実施の形態4の踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6の特徴は、上下方向に沿って山谷が連続するように蛇腹状に折り曲げられている点にある。換言すると、折曲部11が上下だけでなく、中間にも形成されることにより、折曲部11が、一側の面には2つ、他側の面には3つとなり、しかも固定具6の上縁と下縁とは、同じ一側の面に位置している。なお、固定具6の前後方向の幅は、各溝7、8の前後方向の幅よりも大とされる。
<実施の形態5>
図8を参照して、本実施の形態5の踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6では、上記実施の形態4で開示した固定具6と同様、蛇腹状に折り曲げられている。ただし、折り曲げられる回数が上記実施の形態4に係る固定具6よりも少なく、折曲部11は、一側の面には1つ、他側の面には2つとなっている。
図8を参照して、本実施の形態5の踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6では、上記実施の形態4で開示した固定具6と同様、蛇腹状に折り曲げられている。ただし、折り曲げられる回数が上記実施の形態4に係る固定具6よりも少なく、折曲部11は、一側の面には1つ、他側の面には2つとなっている。
<実施の形態6>
図9を参照して、本実施の形態5に係る踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6は、上記実施の形態5で開示した固定具6と基本的には同じであるが、折曲部11の曲率が大きくされている点に特徴を有している。
図9を参照して、本実施の形態5に係る踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6は、上記実施の形態5で開示した固定具6と基本的には同じであるが、折曲部11の曲率が大きくされている点に特徴を有している。
<実施の形態7>
図10を参照して、本実施の形態7に係る踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6は、上記実施の形態7で開示した固定具6と同様、蛇腹状に折り曲げられている。ただし、固定具6の上縁と下縁とは、互いに反対側に位置し、且つ、折曲部11は、一側の面および他側の面ともに2つとなっている。
図10を参照して、本実施の形態7に係る踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6は、上記実施の形態7で開示した固定具6と同様、蛇腹状に折り曲げられている。ただし、固定具6の上縁と下縁とは、互いに反対側に位置し、且つ、折曲部11は、一側の面および他側の面ともに2つとなっている。
<実施の形態8>
図11を参照して、本実施の形態8に係る踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6は、実施の形態7で開示した固定具6と基本的には同じであるが、折曲部11の曲率が大きくされている点に特徴を有する。
図11を参照して、本実施の形態8に係る踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6は、実施の形態7で開示した固定具6と基本的には同じであるが、折曲部11の曲率が大きくされている点に特徴を有する。
上述した実施の形態4〜実施の形態8のいずれの実施の形態に係る固定具6においても、固定具6が側板1および踏板2の溝7,8に嵌め込まれたとき、各折曲部11の先端が当該両側の溝7,8の壁に線接触する。このとき、固定具6は撓んで上下方向に伸びようとするが、固定具6の上縁および下縁は側板1の溝7および踏板2の溝8に規制されるので、各折曲部11の先端が当該各溝壁に食い込んでいく。したがって、固定具6は側板1の溝7および踏板2の溝8にしっかりと嵌め込まれ、踏板2は側板1に堅固に取り付けられる。
<実施の形態9>
図12を参照して、本実施の形態9に係る踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6では、上下に折曲部12が形成されるとともに、爪13が形成されている。上側の折曲部12と下側の折曲部12とは、互いに反対側に位置する。爪13は、上下にそれぞれ設けられ、固定具6の一部が切り起こされることにより爪13が形成される。上側の爪13は、上側の折曲部12とは反対側に位置し、爪13の先端は固定具6の内側を向いている。下側の爪13も同様である。すなわち、本実施の形態9に係る固定具6は、側面から見て、点対称な形状とされる。
図12を参照して、本実施の形態9に係る踏板2を側板1に取り付ける際に利用される固定具6では、上下に折曲部12が形成されるとともに、爪13が形成されている。上側の折曲部12と下側の折曲部12とは、互いに反対側に位置する。爪13は、上下にそれぞれ設けられ、固定具6の一部が切り起こされることにより爪13が形成される。上側の爪13は、上側の折曲部12とは反対側に位置し、爪13の先端は固定具6の内側を向いている。下側の爪13も同様である。すなわち、本実施の形態9に係る固定具6は、側面から見て、点対称な形状とされる。
側板1の溝7と踏板2の溝8とが前後方向にずれている場合に、本実施の形態9に係る固定具6を用いるのが好適である。すなわち、側板1の溝7に固定具6を差し込むと、折曲部12の先端が当該溝7の一方の壁に接触し、爪13が楔のように当該溝7の反対側の壁に接触する。折曲部12の弾性力により、折曲部12の先端および爪13がそれぞれ上記溝壁に押し付けられ、固定具6の下側は側板1の溝7にしっかりと嵌め込まれる。
固定具6の上側は、側板2から斜め上に突出する。この固定具6の上側に踏板2の溝8を嵌めながら、踏板2を押し下げる。そうすると、固定具6の上側が踏板2の溝8に差し込まれ、上記と同じ態様で、踏板2の溝8にしっかりと嵌め込まれる。これにより、踏板2を側板1に堅固に取り付けることができる。
なお、本発明は上記実施の形態1〜実施の形態9に限定されるものではなく、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更および修正を加え得ることは勿論である。
本発明では、踏板の取付作業が容易であるとともに、踏板を堅固に取り付けることができるゆえ、側板と踏板と蹴込板とからなる階段における踏板の取付構造および取付方法にとして有用である。
1 側板
2 踏板
3 蹴込板
4 段差
6 固定具
7 側板の溝
8 踏板の溝
9、11、12 折曲部
13 爪
2 踏板
3 蹴込板
4 段差
6 固定具
7 側板の溝
8 踏板の溝
9、11、12 折曲部
13 爪
Claims (7)
- 側板の上面に溝が形成され、踏板の下面に溝が形成され、側板側の溝および踏板側の溝の両者に固定具を嵌め込んで上記側板の上面に上記踏板を取り付けるための構造であって、
上記固定具の上下の縁部が折り曲げられて折曲部とされ、
これら上下の折曲部の弾性によって上記固定具が上記側板および踏板の両者に固定されることを特徴とする階段の踏板の取付構造。 - 上記上下の折曲部は、上記固定具の内側に向かって折り曲げられることにより弾性変形可能とされ、
上記固定具が上記側板側の溝内に嵌め込まれたとき、上記下側の折曲部の先端が当該側板側の溝の壁に線接触あるいは面接触し、他方上記固定具が上記踏板の溝内に嵌め込まれたとき、上記上側の折曲部の先端が当該踏板の溝内の壁に線接触あるいは面接触することを特徴とする請求項1に記載の階段の踏板の取付構造。 - 側板の上面に溝が形成され、踏板の下面に溝が形成され、側板側の溝および踏板側の溝の両者に固定具を嵌め込んで上記側板の上面に上記踏板を取り付けるための構造であって、
上記固定具の上下左右の縁部が折り曲げられて折曲部とされ、
これら上下左右の折曲部の弾性によって上記固定具が上記側板および踏板の両者に固定されることを特徴とする階段の踏板の取付構造。 - 上記上下左右の折曲部は、上記固定具の内側に向かって折り曲げられることにより弾性変形可能とされ、
上記固定具が上記側板側の溝内に嵌め込まれたとき、上記下側および左右両側の折曲部の先端が当該側板側の溝の壁に線接触あるいは面接触し、他方上記固定具が上記踏板の溝内に嵌め込まれたとき、上記上側および左右両側の折曲部の先端が当該踏板の溝内の壁に線接触あるいは面接触することを特徴とする請求項3に記載の階段の踏板の取付構造。 - 上記折曲部とは反対側に上記固定具の一部が切り起こされて爪が上下に形成され、
これら上下の爪の先端は、所定の間隔を隔てて上記固定具の内側に向かっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の階段の踏板の取付構造。 - 側板の上面に溝が形成され、踏板の下面に溝が形成され、側板側の溝および踏板側の溝の両者に固定具を嵌め込んで上記側板の上面に上記踏板を取り付けるための方法であって、
上下の縁部を弾性変形可能なように折り曲げて折曲部とした固定具を用い、上記側板側の溝内に固定金具を嵌め込んで下側の折曲部の弾性により当該固定具を上記側板に固定し、この側板から突出した固定具に上記踏板側の溝を差し込んだ後に上記踏板をその上面側から押し込んで上記上側の折曲部の弾性により当該固定具を当該踏板に固定し、それによって上記踏板を上記側板に取り付けることを特徴とする階段の踏板の取付方法。 - 側板の上面に溝が形成され、踏板の下面に溝が形成され、側板側の溝および踏板側の溝の両者に固定具を嵌め込んで上記側板の上面に上記踏板を取り付けるための方法であって、
上下左右の縁部を弾性変形可能なように折り曲げて折曲部とした固定具を用い、上記側板側の溝内に固定金具を嵌め込んで下側および左右両側の折曲部の弾性により当該固定具を上記側板に固定し、この側板から突出した固定具に上記踏板側の溝を差し込んだ後に上記踏板をその上面側から押し込んで上記上側および左右両側の折曲部の弾性により当該固定具を当該踏板に固定し、それによって上記踏板を上記側板に取り付けることを特徴とする階段の踏板の取付方法。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005339095A Ceased JP2007146393A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | 階段の踏板の取付構造および取付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007146393A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014066059A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Asahi Woodtec Corp | 段板取付構造および段板取付方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5693963A (en) * | 1979-12-27 | 1981-07-29 | Dantani Plywood Co | Method of assembling stair |
JPS6132330U (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-27 | 株式会社 横森製作所 | 階段の踏板固定装置 |
JPH09273229A (ja) * | 1996-04-04 | 1997-10-21 | Shinwa Kenko Kk | 埋設金具、顎掛金具及び建材接続金具セット |
JPH10227112A (ja) * | 1997-02-13 | 1998-08-25 | Dantani Plywood Co Ltd | 木製階段 |
-
2005
- 2005-11-24 JP JP2005339095A patent/JP2007146393A/ja not_active Ceased
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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