JP5307386B2 - 床材及び床材施工構造 - Google Patents

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本発明は、床材及び床材施工構造に関し、特に、床鳴りを防止する技術に関するものである。
従来より、四周に本実加工が施された床材を隣り合う床材と接合して施工する施工構造は一般によく知られている。その1例として、例えば特許文献1に示されるものでは、雄実の嵌合突条の上面に隆起部を形成して、その隆起部の下側入隅部を釘先を打ち込むための目印とする一方、雌実における嵌合凹溝の開口部上側隅角部に、斜めにカットされた欠截部を設け、この欠截部と嵌合突条の上面入隅部との間の空間を釘頭の格納空間にするようになされている。尚、この特許文献1のものにおいて、段差部は釘打ちの目印とするものである。
実公平5−39146号公報
ところで、このように本実加工が施された床材同士を接合して施工する施工構造では、雄実は釘で床下地材に固定されているのに対し、雌実は単に雄実に嵌合されただけの状態であるので、長期間の使用中、室内の湿気条件の変化により床材が伸び縮みした場合、雌実及び雄実同士が当接したり、両者間に隙間が開いたりする状態になるが、そのとき、特に雌実近辺を踏んで床材の変位により床が変形すると、雌実の上側端面と雄実の上側端面とのみが当接した状態(後述する本発明の実施形態に係る図2で示すと、雌実上側端面6と雄実上側端面13とが当接する状態)となり、これらの部分同士が特に強く擦れ合うことにより、「床鳴り」という現象を引き起こす問題があった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、床材の実形状に工夫を加えることで、その実での床鳴りを引き起こし難くすることにある。
上記の目的の達成のため、この発明では、雄実の嵌合突条の上面に段差部を形成して、床材同士の施工状態では、この段差部の先端隅角部を雌実における嵌合凹溝の内部上面に当接させ、これらの当接により他の部分での接触を緩和して床鳴りを抑制するようにした。
具体的には、請求項1の発明の床材は、互いに対向する2辺の一方に、厚さ方向の上下部を残して中間部を切り除いてなる嵌合凹溝を有する雌実が形成されている一方、他方に、厚さ方向の中間部を残して上下部を切り欠いてなる嵌合突条を有する雄実が形成され、隣接する床材に対して雌実の嵌合凹溝に雄実の嵌合突条を嵌合することで施工されるものが前提である。
そして、上記嵌合凹溝の内部上面は、嵌合凹溝の奥部に向かって下側に向かうように傾斜している一方、嵌合凹溝の内部下面は、嵌合凹溝の奥部に向かって上側に向かうように傾斜していて、嵌合凹溝は溝側面の断面がテーパ形状に形成され、上記雄実の嵌合突条の上面基端部に、先端側よりも上方に段差状に突出した段差部が形成されており、床材がそれに隣接する床材と施工された状態では、上記段差部の先端隅角部(出隅角部、上端隅角部)が雌実における嵌合凹溝の内部上面に当接し、雄実における嵌合突条の上面先端が雌実における嵌合凹溝の内部上面の奥部に当接し、雄実における嵌合突条の下面先端が雌実における嵌合凹溝の内部下面の奥部に当接していることを特徴とする。
この発明では、隣接する床材同士は、一方の床材の雌実の断面テーパ形状の嵌合凹溝に他方の床材の雄実の嵌合突条が嵌合されることで施工される。この施工状態では、上記雄実の嵌合突条の上面基端部に形成された段差部の先端隅角部が上記雌実嵌合凹溝において、その奥部に向かって下側に向かうように傾斜した内部上面に当接する。このように段差部の先端隅角部が嵌合凹溝の内部上面に常に当接状態にあることで、雌実近辺を踏んで床材が変位しても、その荷重は、上記段差部の先端隅角部と嵌合凹溝の内部上面との当接部で優先的に受けることになり、荷重を他の部分、特に雌実の上側端面と雄実の上側端面との間で受けて両者間に強い接触が生じるのを緩和することができ、その接触に起因する床鳴りの発生を抑制することができる
しかも、隣接する床材同士が施工された状態では、雄実の嵌合突条の上面先端雌実の嵌合凹溝において、上記傾斜した内部上面奥部に当接し、かつ雄実の嵌合突条の下面先端雌実の嵌合凹溝において、その奥部に向かって上側に向かうように傾斜した内部下面奥部に当接しているので、上記雌実の上側端面と雄実の上側端面との間の強い接触をさらに有効に緩和して、床鳴りの発生をより一層確実に抑制することができる。
請求項の発明では、上記雌実における嵌合凹溝の内部上面の開口側隅角部に、嵌合凹溝の奥部から開口側に向かって上側に向かうように傾斜する傾斜面が設けられており、床材がそれに隣接する床材と施工された状態では、上記段差部の先端隅角部が上記傾斜面に当接していることを特徴とする。
この発明では、隣接する床材同士が施工された状態では、雌実における嵌合凹溝の内部上面の開口側隅角部に形成した傾斜面と段差部の先端隅角部とが当接するので、上記雌実の上側端面と雄実の上側端面との間の接触をさらに有効に緩和でき、床鳴りの発生をより一層確実に抑制することができる。
請求項の発明では、床材がそれに隣接する床材と施工された状態では、雌実の上側端面と雄実の上側端面との間に0.1mm以上でかつ0.5mm以下の隙間が形成されていることを特徴とする。
この発明では、隣接する床材同士が施工された状態では、段差部の先端隅角部が雌実における嵌合凹溝の内部上面又はその開口側隅角部の傾斜面に当接した状態で、雌実の上側端面と雄実の上側端面との間そのものに0.1mm〜0.5mmの隙間が形成されるので、これら雌実の上側端面と雄実の上側端面との直接の接触をなくすことができ、床鳴りの発生をより一層確実に抑制することができる。
請求項は床材施工構造の発明であり、この発明では、互いに隣接する1対の床材の一方の辺に、厚さ方向の上下を残して中間部を切り欠いてなる嵌合凹溝を有する雌実が形成されている一方、他方の床材に、厚さ方向の中間部を残して上下部を切り欠いてなる嵌合突条を有する雄実が形成されていて、両床材が雌実の嵌合凹溝に雄実の嵌合突条を嵌合することで施工される床材施工構造において、上記嵌合凹溝の内部上面は、嵌合凹溝の奥部に向かって下側に向かうように傾斜している一方、嵌合凹溝の内部下面は、嵌合凹溝の奥部に向かって上側に向かうように傾斜していて、嵌合凹溝は溝側面の断面がテーパ形状に形成され、上記床材における雄実の嵌合突条の上面基端部に、先端側よりも上方に段差状に突出した段差部が形成されており、隣接する床材同士が施工された状態では、上記段差部の先端隅角部が雌実における嵌合凹溝の内部上面に当接し、雄実における嵌合突条の上面先端が雌実における嵌合凹溝の内部上面の奥部に当接し、雄実における嵌合突条の下面先端が雌実における嵌合凹溝の内部下面の奥部に当接していることを特徴とする。
この発明でも、上記請求項1の発明と同様の作用効果を奏することができる。
以上説明した如く、請求項1及びの発明によると、隣接する床材を一方の雌実の嵌合凹溝に他方の雄実の嵌合突条を嵌合することで施工する場合において、嵌合凹溝は、その内部上面が嵌合凹溝の奥部に向かって下側に向かうように傾斜している一方、内部下面が嵌合凹溝の奥部に向かって上側に向かうように傾斜していて、溝側面の断面をテーパ形状に形成し、床材の雄実の嵌合突条の上面基端部に上方に突出した段差部を形成し、床材同士が施工された状態では、段差部の先端隅角部が雌実における嵌合凹溝の内部上面に当接するとともに、雄実の嵌合突条の上面先端が雌実の嵌合凹溝の内部上面奥部に当接し、かつ雄実の嵌合突条の下面先端が雌実の嵌合凹溝の内部下面奥部に当接するようにしたことにより、雌実近辺を踏んで床材が変位したとき、その荷重を段差部の先端隅角部と雌実における嵌合凹溝の内部上面との当接部で優先的に受けて、雌実の上側端面と雄実の上側端面との間に強い接触が生じるのを有効に緩和し、その接触に起因する床鳴りの発生を抑制することができる。
請求項の発明によると、雌実における嵌合凹溝の内部上面の開口側隅角部に傾斜面を設け、床材同士が施工された状態では、段差部の先端隅角部と傾斜面とを当接させたことにより、上記雌実の上側端面と雄実の上側端面との間の接触をさらに有効に緩和でき、床鳴りの発生をより一層確実に抑制することができる。
請求項の発明によると、床材同士が施工された状態では、雌実の上側端面と雄実の上側端面との間に0.1mm以上でかつ0.5mm以下の隙間を形成するようにしたことにより、段差部の先端隅角部が雌実における嵌合凹溝の内部上面又はその開口側隅角部の傾斜面に当接した状態で、雌実の上側端面と雄実の上側端面との間自体に隙間を形成して、それらの直接の接触をなくすことができ、床鳴りの発生をより一層確実に抑制することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る床材Aを、また図2は本発明の実施形態1に係る床材施工構造をそれぞれ示している。上記床材Aは、従来から一般的に用いられている公知の材料からなる板状のものであり、その例えば幅方向(又は長さ方向、幅方向及び長さ方向の双方でもよい)に互いに対向する2辺の一方(図1左側)に雌実1が、また他方(図1右側)に雄実10がそれぞれ形成されている。
上記雌実1は、床材Aの厚さ方向の上下部を残して中間部を切り除いてなる断面略矩形状の嵌合凹溝2を有し、その上側に残った部分(嵌合凹溝2よりも上側部分)である上側雌実凸部3の上下厚さは、下側に残った部分(嵌合凹溝2よりも下側部分)である下側雌実凸部4よりも大きく、このことで嵌合凹溝2は床材A全体の上下厚さの中央位置よりも下側寄りに形成されている。また、下側雌実凸部4の水平横方向への突出長さは上側雌実凸部3よりも短く設定されている。そして、上側雌実凸部3の先端面は雌実1の上側端面をなす雌実上側端面6を、また下側雌実凸部4の先端面は雌実1の下側端面をなす雌実下側端面7をそれぞれ構成しており、雌実下側端面7は床材Aの上下面と垂直な上下方向の鉛直面で構成されているが、雌実上側端面6は、下側に向かって床材Aの幅方向中央部に向かうように僅かに傾斜する傾斜面からなっている。
また、嵌合凹溝2の内部上面2a(上側雌実凸部3の下面)は、嵌合凹溝2の奥部に向かって下側に向かうように若干傾斜している。一方、嵌合凹溝2の内部下面2b(下側雌実凸部4の上面)も、嵌合凹溝2の奥部に向かって上側に向かうように若干傾斜しており、このことで、嵌合凹溝2は溝側面の断面がテーパ形状に形成されている。
これに対し、雄実10は、床材Aの厚さ方向の中間部を残して上下部を切り欠いてなる嵌合突条11を有し、その上側の切欠部分(嵌合突条11よりも上側部分)の側面は雄実10の上側端面をなす雄実上側端面13を、また下側の切欠部分(嵌合突条11よりも下側部分)の側面は雄実10の下側端面をなす雄実下側端面14をそれぞれ構成しており、雄実上側端面13の高さは雄実下側端面14よりも大きく、このことで、嵌合突条11は床材A全体の上下厚さの中央よりも下側寄りに上記雌実1の嵌合凹溝2に対応して形成されている。また、雄実下側端面14は、床材Aの幅方向中央へ雄実上側端面13よりも小さく切り欠かれている。さらに、雄実下側端面14は床材Aの上下面と垂直な上下方向の鉛直面からなっているのに対し、雄実上側端面13は、下側に向かって床材Aの幅方向中央部に向かうように僅かに傾斜する傾斜面で構成されている。
また、嵌合突条11の上面11aは床材Aの上下面と平行な水平面であるが、その下面11bは嵌合突条11の先端部に向かって上側に向かうように若干傾斜しており、このことで嵌合突条11の上下面11a,11bは断面がテーパ形状に形成されている。また、嵌合突条11の先端部は断面円弧状に形成されている。
そして、この床材Aは、図2に示すように、隣接する床材Aに対し、一方の床材Aの雌実1の嵌合凹溝2に他方の床材Aの雄実10の嵌合突条11を嵌合することで、互いに各々の上面同士及び下面同士を面一にした状態で施工される。
本発明の特徴として、図1に示すように、上記雄実10における嵌合突条11の上面11aの基端部(基端部上面)には、先端側よりも上方に所定高さhだけ段差状に突出した段差部17が形成されている。この段差部17の高さhはh=0.5mm〜2mm(0.5mm以上でかつ以下2mm)程度が好ましい。そして、図2に示すように、床材Aがそれに隣接する床材Aと施工された状態(隣接する床材A,A同士が施工された状態)では、上記段差部17の先端隅角部17a(出隅角部、上端隅角部)が上記雌実1の嵌合凹溝2の内部上面2aに線接触状態で当接している。
また、図2に示すように、床材Aがそれに隣接する床材Aと施工された状態では、雄実10の嵌合突条11の上面11aの先端が雌実1の嵌合凹溝2の内部上面2aの奥部に図2の当接位置P1で当接し、かつ雄実10の嵌合突条11の下面11bの先端が雌実1の嵌合凹溝2の内部下面2bの奥部に図2の当接位置P2で当接しているとともに、上記雌実1における雌実上側端面6(上側雌実凸部3の先端面)と、雄実10の雄実上側端面13(上側の切欠部の側面)との間に隙間20が形成されている。この隙間20は、雌実上側端面6及び雄実上側端面13の双方の傾斜により下側に向かって間隔が大きくなるようにテーパ状に設けられており、その上端部(面取り部23を除く)での最小の間隔dはd=0.1mm〜0.5mm(0.1mm以上でかつ0.5mm以下)とされている。
尚、図1及び図2中、22は、上記雄実10の段差部17と雄実上側端面13との入隅角部に加工時に形成される条溝であり、具体的な作用効果を有さない。また、23は面取り部である。
したがって、この実施形態においては、複数の床材A,A,…を床下地材(図示せず)上に施工する場合、各床材Aの雄実10における嵌合突条11の上面11aとその段差部17との入隅角部に釘(図示せず)の先端部を当てて釘打ちし、その床材Aを床下地材に固定する。このとき、段差部17の一部は釘打ちによって潰れるが、釘打ち以外の部分は残ったままに保たれる。このようにして固定された床材Aの雄実10に対し、それに隣接する床材Aの雌実1を突き合わせ、図2に示すように、その雌実1の嵌合凹溝2内に雄実10の嵌合突条11を嵌合することで、隣接する両床材A,A同士が施工される。
そして、上記雄実10における嵌合突条11の上面11a基端部には段差状に突出した段差部17が形成されているので、上記両床材A,Aの施工状態では、上記段差部17の先端隅角部17aが上記雌実1の嵌合凹溝2の内部上面2aに線接触状態で当接する。こうして段差部17の先端隅角部17aが嵌合凹溝2の内部上面2aに常に当接状態にあるので、雌実1近辺を踏んで床材Aが下側に変位しても、そのときの荷重は、上記段差部17の先端隅角部17aと嵌合凹溝2の内部上面2aとの当接部が優先的に受けることになり、この当接部での優先的な荷重の受け作用により、他の部分、特に雌実1の雌実上側端面6と雄実10の雄実上側端面13との間に荷重が作用して、それらの間に強い接触が生じるのは緩和される。その結果、その雌実上側端面6と雄実上側端面13との接触に起因する床鳴りの発生を抑制することができる。
そのとき、上記嵌合凹溝2の断面はテーパ形状に形成され、その内部上面2a(上側雌実凸部3の下面)は嵌合凹溝2の奥部に向かって下側に向かうように傾斜しているので、上記段差部17の先端隅角部17aが線接触し易くなり、上記雌実上側端面6と雄実上側端面13との強い接触の緩和が高い信頼性で得られる。
しかも、雄実10における嵌合突条11の上面11a先端が雌実1の嵌合凹溝2の内部上面2a奥部に当接し、かつ雄実10の嵌合突条11の下面11b先端が雌実1の嵌合凹溝2の内部下面2b奥部に当接しているので、上記雌実上側端面6と雄実上側端面13との強い接触がさらに確実に緩和される。
また、上記雌実上側端面6と雄実上側端面13との間自体に0.1mm〜0.5mmの間隔dを有する隙間20が形成されているので、これらの直接の接触そのものをなくすことができ、床鳴りの発生をより一層確実に抑制することができる。
(実施形態2)
図3及び図4は本発明の実施形態2を示し(尚、図1及び図2と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、段差部17が接触する部分に傾斜面を形成したものである。
すなわち、この実施形態では、床材Aの雌実1の嵌合凹溝2の内部上面2aにおける開口側隅角部(上側雌実凸部3の下側隅角部)に、その開口側隅角部を斜めに切り欠くことで、嵌合凹溝2の奥部から開口側に向かって上側に向かうように傾斜する傾斜面25が形成されており、図4に示すように、床材Aが隣接する床材Aと施工された状態では、雄実10の段差部17の先端隅角部17aが上記傾斜面25に線接触状態で当接している。その他の構成は実施形態1と同じである。
したがって、この実施形態の場合、隣接する床材A,A同士が施工された状態では、雌実1の嵌合凹溝2の内部上面2aの開口側隅角部に形成されている傾斜面25と雄実10の段差部17の先端隅角部17aとが線接触状態で当接する。このことで、雌実1の雌実上側端面6と雄実10の雄実上側端面13との間の接触をさらに有効に緩和でき、床鳴りの発生をより一層確実に抑制することができる利点がある。
尚、上記雌実1における傾斜面25の幅や、雄実10における段差部17の高さhを種々に変更してもよく、実施形態2と同様の作用効果を奏することができる。図5はその変更例を示し、図3のものに比べ、傾斜面25の幅及び雄実10における段差部17の高さhをいずれも大きくしている。
本発明は、床材の施工時の床鳴りを抑制できるので、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
図1は、本発明の実施形態1に係る床材の断面図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る床材施工構造の要部拡大断面図である。 図3は、実施形態2を示す図1相当図である。 図4は、実施形態2を示す図2相当図である。 図5は、実施形態2の変形例を示す図2相当図である。
A 床材
1 雌実
2 嵌合凹溝
2a 内部上面
2b 内部下面
6 雌実上側端面
10 雄実
11 嵌合突条
11a 上面
11b 下面
13 雄実上側端面
17 段差部
17a 先端隅角部
h 高さ
20 隙間
d 間隔
25 傾斜面

Claims (4)

  1. 互いに対向する2辺の一方に、厚さ方向の上下部を残して中間部を切り除いてなる嵌合凹溝を有する雌実が形成されている一方、他方に、厚さ方向の中間部を残して上下部を切り欠いてなる嵌合突条を有する雄実が形成され、隣接する床材に対して雌実の嵌合凹溝に雄実の嵌合突条を嵌合することで施工される床材において、
    上記嵌合凹溝の内部上面は、嵌合凹溝の奥部に向かって下側に向かうように傾斜している一方、嵌合凹溝の内部下面は、嵌合凹溝の奥部に向かって上側に向かうように傾斜していて、嵌合凹溝は溝側面の断面がテーパ形状に形成され、
    上記雄実の嵌合突条の上面基端部に、先端側よりも上方に段差状に突出した段差部が形成されており、
    隣接する床材と施工された状態では、上記段差部の先端隅角部が雌実における嵌合凹溝の内部上面に当接し、雄実における嵌合突条の上面先端が雌実における嵌合凹溝の内部上面の奥部に当接し、雄実における嵌合突条の下面先端が雌実における嵌合凹溝の内部下面の奥部に当接していることを特徴とする床材。
  2. 請求項の床材において、
    雌実における嵌合凹溝の内部上面の開口側隅角部に、嵌合凹溝の奥部から開口側に向かって上側に向かうように傾斜する傾斜面が設けられており、
    隣接する床材と施工された状態では、段差部の先端隅角部が上記傾斜面に当接していることを特徴とする床材。
  3. 請求項1又は2の床材において、
    隣接する床材と施工された状態では、雌実の上側端面と雄実の上側端面との間に0.1mm以上でかつ0.5mm以下の隙間が形成されていることを特徴とする床材。
  4. 互いに隣接する1対の床材の一方の辺に、厚さ方向の上下を残して中間部を切り欠いてなる嵌合凹溝を有する雌実が形成されている一方、他方の床材に、厚さ方向の中間部を残して上下部を切り欠いてなる嵌合突条を有する雄実が形成されていて、両床材が雌実の嵌合凹溝に雄実の嵌合突条を嵌合することで施工される床材施工構造において、
    上記嵌合凹溝の内部上面は、嵌合凹溝の奥部に向かって下側に向かうように傾斜している一方、嵌合凹溝の内部下面は、嵌合凹溝の奥部に向かって上側に向かうように傾斜していて、嵌合凹溝は溝側面の断面がテーパ形状に形成され、
    上記床材における雄実の嵌合突条の上面基端部に、先端側よりも上方に段差状に突出した段差部が形成されており、
    隣接する床材同士が施工された状態では、上記段差部の先端隅角部が雌実における嵌合凹溝の内部上面に当接し、雄実における嵌合突条の上面先端が雌実における嵌合凹溝の内部上面の奥部に当接し、雄実における嵌合突条の下面先端が雌実における嵌合凹溝の内部下面の奥部に当接していることを特徴とする床材施工構造。
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