JP2007146068A - 熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いてなる成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】〈1〉下記の(A)、(B)及び(C)を含む熱可塑性樹脂組成物。
(A)熱可塑性樹脂
(B)下記のI群から選ばれる導電性物質を含むシェル、下記のII群から選ばれる金属を含む金属粒子をコアとしたコア−シェル構造を有する複合フィラー
(I群) Au、Pt、Ag、Ni、Sn、Ti及びTa
(II群) Mg、Al、Fe、Cu、Zn、Mo及びW
(C)グラファイト
〈2〉前記〈1〉記載の液晶ポリエステル樹脂組成物を成形して得られる成形体。
【選択図】なし
Description
これまで、高い熱伝導性を必要とする材料には、主として金属材料が用いられてきたが、該金属材料は電気・電子部品の小型化に適合する上で、軽量性や易成形加工性の面で難があり、樹脂材料への代替が進んでいる。
しかし、樹脂材料は一般に熱伝導性が低く、樹脂材料の構造を変更するだけでは高熱伝導化には限界がある。そこで、熱伝導性の高い粉末(例えば、銅、アルミニウム、酸化アルミニウム等の粉末)を熱伝導性フィラーとして樹脂に高充填した樹脂組成物によって、高熱伝導化する方法が行われている(例えば特許文献1、2参照)
なお、本発明の複合フィラーに関するコア・シェル構造とは、コア(中心部)とシェル(外殻部)がそれぞれ異なるもので構成されている構造を示すものである。
[1]下記の(A)、(B)及び(C)を含む熱可塑性樹脂組成物。
(A)熱可塑性樹脂
(B)下記のI群から選ばれる導電性物質を含むシェル、下記のII群から選ばれる金属をを含む金属粒子をコアとしたコア−シェル構造を有する複合フィラー
(I群) Au、Pt、Ag、Ni、Sn、Ti及びTa
(II群) Mg、Al、Fe、Co、Cu、Zn及びMo
(C)グラファイト
[2]前記金属粒子が、Mg、Al、Cu及びZnからなる群から選ばれる金属を含む前記[1]記載の熱可塑性樹脂組成物。
[3]前記金属粒子が、Cu及び/またはAlを含む前記[1]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[4]前記シェルが、Au、Ag、Ni及びSnよりなる群から選ばれる導電性物質を含む前記[1]〜[3]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
[5]前記(B)の体積平均粒径が1〜200μmである前記[1]〜[4]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
[6]前記(C)の体積平均粒径が30〜300μmである前記[1]〜[5]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[7]前記(A)が、下記の方法で求められる流動開始温度が280℃以上の液晶ポリエステルである前記[1]〜[6]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
流動開始温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを持つ毛細管レオメータを用い、100kg/cm2の荷重下において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融体をノズルから押し出すときに、溶融粘度が48000ポイズを示す温度。
[8]前記(A)が、p−ヒドロキシ安息香酸および/又は2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸に由来する繰り返し構造単位30〜80モル%、ヒドロキノンおよび/又は4,4’−ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位10〜35モル%、テレフタル酸、イソフタル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸からなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物に由来する繰り返し構造単位10〜35モル%からなる液晶ポリエステルである前記[7]に熱可塑性樹脂組成物。
[8]前記の(A)及び(B)の合計を100容量%としたとき、(B)が2〜20容量%である前記[1]〜[8]の熱可塑性樹脂組成物。
まず、本発明の熱可塑性樹脂組成物において、熱伝導性に係る(B)複合フィラーについて説明する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物に使用される(B)において、コアとなる金属粒子は主として高熱伝導性に係るものであり、具体的に前記II群に記載した金属は、測定温度300Kにおける熱伝導率が50W/m・K以上の金属を示し、Mg(156W/m・K)、Al(237W/m・K)、Fe(80W/m・K)、Cu(402W/m・K)、Zn(121W/m・K)及びMo(138W/m・K)からなる群から選ばれる金属を含むものである。ここで、上記の括弧内に表記した熱伝導率は測定温度300Kにおける熱伝導率の文献値(日本化学会編「化学便覧基礎編II」改定4版,1995年)である。ここで、前記II群から選ばれる金属が、前記金属粒子の総重量に対して70重量%以上含むと好ましく、90重量%以上含むとさらに好ましく、95重量%以上含むととりわけ好ましい。また、前記II群から選ばれる金属の2種以上を含む場合は、II群から選ばれる2種以上の金属の増量が、前記金属粒子の総重量に対して、70重量%以上含むと好ましく、90重量%以上含むとさらに好ましく、95重量%以上含むととりわけ好ましい。また、前記II群から選ばれる金属を含む金属粒子を2種以上混合して、前記(B)の製造に使用してもよい。
さらには安価であり、市場から容易に入手可能であるCu及び/またはZnを含む金属粒子が好ましい。
さらに、(B)複合フィラーは、コアとなる金属粒子の表面に対し、前記I群から選ばれる金属が、シェルとして全面を覆っていることが好ましいが、該金属粒子の表面の50%程度が前記I群から選ばれる金属で覆われているフィラーも本発明の(B)として用いることができる。また、コア(金属粒子)とシェルの重量比率も、前記のI群から選ばれる金属と、前記II群から選ばれる金属の組合せにおいて、適宜決定されるが、通常、コア100重量部に対して、シェル部が0.01〜50重量部、好ましくは0.1〜30重量部の範囲で選択できる。
ア.コアとなる金属粒子に対して、シェルとなる導電性物質からなるターゲット(例えば、Auターゲット、Taターゲット、Ptターゲット、Niターゲット等)を用い、スパッタリング法にて、複合フィラーを製造する方法、
イ. 真空チャンバー中で、シェルとなる導電性物質を含む揮発性化合物(例えば、Au、Pt等のヘキサフルオロアセチルアセトン錯体等)を用い、プラズマを用いて該シェルとなる金属の活性種を生成させ、そのチャンバー内にコアとなる金属粒子を噴霧して複合フィラーを製造する方法、
ウ.水または酸性水溶液を媒体とした中に、シェルとなる導電性物質の水溶性塩または水溶性錯体(例えば、Sn、Niの塩酸塩、硫酸塩、Au、Agのシアン錯体等)を溶解せしめ、さらにコアとなる金属粒子を加えた後、適切な還元剤を加える化学メッキによって複合フィラーを製造する方法、
エ.水または酸性水溶液を媒体とした中に、シェルとなる導電性物質の水溶性塩または水溶性錯体(前記ウと同様のものが例示される)を溶解せしめ、さらにコアとなる金属粒子を加えた後、電気分解を行う電解メッキによって複合フィラーを製造する方法。
また、前記の複合フィラーを製造する前に、コアとなる金属粒子を予め、酸処理や界面活性剤処理、プラズマ処理、加熱処理または解粒処理等を施してもよい。
さらに、前記のア〜エに例示される複合フィラーを製造した後に、前記の酸処理や界面活性剤処理、プラズマ処理、加熱処理または解粒処理等を、製造された複合フィラーのシェルを損なわない範囲で施してもよい。
前記の、化学メッキあるいは電解メッキによって、前記コアとなる金属粒子の表面を被覆する(シェルを作成できる)ことが容易な導電性物質としては、NiまたはSn、特にSnが好適である。
さらにSnは、本発明の熱可塑性樹脂組成物を成形して成形体を得る際に、溶融することで該成形体中に熱伝導に係る伝導路を構成しやすく、とりわけ本発明の課題を達成しやすい観点からも好適である。
また、上記の複合フィラーの製造において、コアとシェルの界面に一部、シェルとして使用される導電性物質と、コアとして使用される金属粒子の合金あるいは複合体が生成する場合もあるが、本発明の(B)はこのような複合フィラーも範疇に属する。また、コアとなる金属粒子の表面に、シェルとなる導電性物質との接着性を向上させるための接着層を予め製造する前処理を行ってもよい。
次に、(C)グラファイトについて説明する。
グラファイトは高熱伝導性且つ耐熱性も良好であり、さらには工業的にも容易に入手できることから好ましく、前記(B)との相乗効果により、本発明の熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体の熱伝導性を、さらに向上することが可能となる。グラファイトは、天然グラファイトおよび人造グラファイトのいずれも入手可能であるが、とりわけ天然グラファイトが好ましい。グラファイトの形状については、鱗片状および球状のいずれでも良い。また、グラファイトの体積平均粒径は30〜300μmであれば使用可能であるが、30〜100μmが好ましく、とりわけ40〜90μmが好ましい。体積平均粒径が上記の範囲にあると、液晶ポリエステル樹脂に配合した際の高熱伝導率化と成形加工性のバランスが良いため好ましい。ここで、体積平均粒径は、前記の(B)と同等の方法で求めることができる。
本発明で使用される熱可塑性樹脂は、特に限定されるものではないが、成形温度が200〜450℃で成形できる熱可塑性樹脂が好ましく、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、ハロゲン化ビニル樹脂、ポリアセタール、飽和ポリエステル、ポリカーボネート。ポリアリルスルホン、ポリアリルケトン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィドあるいはポリフェニレンサルファイドスルフォン、ポリアリレート、液晶ポリエステル、フッ素樹脂からなる群から選ばれる、少なくとも一種を単独で、または二種以上を適宜組み合わせてポリマーアロイとして用いてもよい。
(1)芳香族ヒドロキシカルボン酸と芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールとの組み合わせを重合して得られるもの、
(2)異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸を重合して得られるもの、
(3)芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールとの組み合わせを重合して得られるもの、
(4)ポリエチレンテレフタレートなどの結晶性ポリエステルに芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させたもの等
を具体的に挙げることができる。
該エステル形成性誘導体とは、分子内にカルボキシル基を有する、芳香族ヒドロキシカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸の場合は、当該カルボン酸基を、高反応性の酸ハロゲン基や酸無水物などの基に転化したもの、エステル交換反応によりポリエステルを生成するようなアルコール類やエチレングリコールなどとエステルを形成しているものなどを挙げられる。
芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位:
上記の繰り返し構造単位は、その芳香環の水素原子が、ハロゲン原子またはアルキル基で置換されていてもよい。
(a):(A1)、(B1)、および(C1)からなる組み合わせ、または、(A1)、(B1)、(B2)、および(C1)からなる組み合わせ。
(b):(A2)、(B3)、および(C2)からなる組み合わせ、または(A2)、(B1)、(B3)、および(C2)からなる組み合わせ
(c):(A1)および(A2)からなる組み合わせ。
(d):(a)の構造単位の組み合わせのものにおいて、(A1)の一部または全部を(A2)で置きかえたもの。
(e):(a)の構造単位の組み合わせのものにおいて、(B1)の一部または全部を(B3)で置きかえたもの。
(f):(a)の構造単位の組み合わせのものにおいて、(C1)の一部または全部を(C3)で置きかえたもの。
(g):(b)の構造単位の組み合わせのものにおいて、(A2)の一部または全部を(A1)で置きかえたもの。
(h):(c)の構造単位の組み合わせのものに、(B1)と(C2)の構造単位を加えたもの。
最も基本的な構造となる(a)、(b)の液晶ポリエステルについては、それぞれ、特公昭47−47870号公報、特公昭63−3888号公報等に例示されている。
なお、本発明においては、本発明の目的を損なわない範囲で、ガラス繊維などの充填材、フッ素樹脂、金属石鹸類などの離型改良剤、染料,顔料などの着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収材、帯電防止剤、界面活性剤などの通常の添加剤を1種以上添加して用いてもよい。また、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸金属塩、フルオロカーボン系界面活性剤等の外部滑剤効果を有するものを1種以上添加して用いてもよい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の調製方法、すなわち、前記の(A)、(B)及び(C)を配合する手段は特に限定されないが、これらをヘンシェルミキサー、タンブラー等を用いて混合した後、押出機を用いて溶融混練することが好ましい。本発明の成形体にはペレット形状のものも含まれるが、射出成形して得られる熱可塑性樹脂組成物成形体に特に好適である。本発明の熱可塑性樹脂組成物成形体は、電子部品等の部材、特に熱伝導性が必要とされる部材として特に有用である。
(1)熱伝導率の測定方法
試験サンプルとして、126mm×12mm×6mmの直方体の試験サンプル(成形体)を成形し、当該成形体の長軸方向に垂直(MD)及び平行(TD)に厚み1mmの平板状に切り出し、熱伝導率評価用サンプルとした。このサンプルを用いて、レーザーフラッシュ法熱定数測定装置(アルバック理工株式会社製 TC−7000)により熱拡散率を測定した。比熱はDSC(PERKIN ELMER製DSC7)、比重は自動比重測定装置(関東メジャー株式会社 ASG−320K)により測定した。熱伝導率は、熱拡散率と比熱と比重の積から求めた。
(2)曲げ強度、曲げ弾性率の測定方法
試験サンプルとして、127mm×12.7mm×6.4mmの直方体の試験サンプル(成形体)を成形し、当該成形体をASTM D790に準拠して測定した。
(3)Izod衝撃強度の測定方法
試験サンプルとして、127mm×12.7mm×6.4mmの直方体の試験サンプル(成形体)を成形し、当該成形体を2等分してアイゾット衝撃強度測定用の試験サンプルとし、ASTM D−256に準拠して測定した。
銅粒子(体積平均粒径35μm、福田金属箔粉工業(株)製)の表面をスズで化学メッキし、Cu−Snの複合フィラー1を得た。表面被覆したスズの割合は約2重量%であった。
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、パラヒドロキシ安息香酸 994.5g(7.2モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル 446.9g(2.4モル)、テレフタル酸 299.0g(1.8モル)、イソフタル酸 99.7g(0.6モル)及び無水酢酸 1347.6g(13.2モル)を仕込み、反応器内を十分に窒素ガスで置換した後、窒素ガス気流下で30分かけて150℃まで昇温し、温度を保持して1時間還流させた。
その後、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら2時間50分かけて320℃まで昇温し、トルクの上昇が認められる時点を反応終了とみなし、内容物を取り出した。得られた固形分は室温まで冷却し、粗粉砕機で粉砕後、窒素雰囲気下、室温から250℃まで1時間かけて昇温し、250℃から285℃まで5時間かけて昇温し、285℃で3時間保持し、固層で重合反応を進めた。得られた液晶ポリエステルの流動開始温度は327℃であった。
このようにして得られた液晶ポリエステルをLCP1とする。
製造例1で得られた複合フィラー1、製造例2で得られた液晶ポリエステルLCP1と下記に示すグラファイトを表1に示す組成で、同方向2軸押出機(池貝鉄工株式会社PCM−30)を用い、340℃で混練しペレット化した。得られたペレットを射出成形機(日精樹脂工業株式会社PS40E5ASE型)を用いて、シリンダー温度350℃、金型温度130℃で射出成形し、各物性測定用の成形体を得、熱伝導度(MD、TD)、曲げ強度、曲げ弾性率及びIzod衝撃強度を測定した。
グラファイト(体積平均粒径45μm、日本黒鉛(株)製)
ガラス繊維(平均繊維長75μm、セントラル硝子(株)製)
実施例1の複合フィラーを、下記に示す表面にシェルを有さない市販のCu粒子、Sn粒子に変更した以外は、実施例1と同様に実験を行い、熱伝導度(MD、TD)、曲げ強度、曲げ弾性率及びIzod衝撃強度を測定した。結果を表−1に示す。
Cu粒子(体積平均粒径35μm、福田金属箔粉工業(株)製)
Sn粒子(体積平均粒径45μm、福田金属箔粉工業(株)製)
実施例1の熱可塑性樹脂組成物を、ガラス繊維以外のフィラーを含まない組成にした以外は、実施例1と同様に実験を行い、熱伝導度(MD、TD)、曲げ強度、曲げ弾性率及びIzod衝撃強度を測定した。結果を表−1に示す。
Claims (10)
- 下記の(A)、(B)及び(C)を含む熱可塑性樹脂組成物。
(A)熱可塑性樹脂
(B)下記のI群から選ばれる導電性物質を含むシェル、下記のII群から選ばれる金属を含む金属粒子をコアとしたコア−シェル構造を有する複合フィラー
(I群) Au、Pt、Ag、Ni、Sn、Ti及びTa
(II群) Mg、Al、Fe、Cu、Zn及びMo
(C)グラファイト - 前記金属粒子が、Mg、Al、Cu及びZnからなる群から選ばれる金属を含む金属粒子である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記金属粒子が、Cu及び/またはZnを含む請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記シェルが、Au、Ag、Ni及びSnよりなる群から選ばれる導電性物質を含む請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記(B)の体積平均粒径が1〜200μmである請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記(C)の体積平均粒径が30〜300μmである請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記(A)が、下記の方法で求められる流動開始温度が280℃以上の液晶ポリエステルである請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
流動開始温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを持つ毛細管レオメータを用い、100kg/cm2の荷重下において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融体をノズルから押し出すときに、溶融粘度が48000ポイズを示す温度。 - 前記(A)が、p−ヒドロキシ安息香酸および/又は2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸に由来する繰り返し構造単位30〜80モル%、ヒドロキノンおよび/又は4,4’−ジヒドロキシビフェニルに由来する繰り返し構造単位10〜35モル%、テレフタル酸、イソフタル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸からなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物に由来する繰り返し構造単位10〜35モル%からなる液晶ポリエステルである請求項7に熱可塑性樹脂組成物。
- 前記の(A)及び(B)の合計を100容量%としたとき、(B)が2〜20容量%である請求項1〜8のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形して得られる成形体。
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