JP2007145941A - 反射性接着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、高い反射特性を持ちながら、薄膜化を図ることのできる反射性接着シートを提供することにある。
【解決手段】 無機粒子と熱可塑性樹脂とからなり空隙率が50〜85%である多孔質シートと、該多孔質シートの片面または両面に設けられた接着層とを有し、波長550nmにおける反射率が80%以上である反射性接着テープ。
【選択図】なし

Description

本発明は、反射性接着テープに関し、更に詳しくは液晶ディスプレイや表示体のバックライト光源に好適に用いられる反射性接着テープに関する。特に携帯電話やPDAなどのLEDや冷陰極管を光源とする薄型パネルに用いる厚み1cm以下のバックライトユニットに用いることができる。
近年、反射材は様々な分野で用いられてきており、特に携帯電話、パーソナルコンピュータ、テレビジョン等の液晶表示装置の主要部品の一つとして数多く使用されている。その中でも携帯機器に用いられる液晶表示装置は、高輝度化、薄型化、省電力化、軽量化できるものであることが重要であり、限られた光源を最大限に効率的に液晶部分に供給することが必要とされることから、反射効率が高く、高輝度が得られる反射材が求められている。そうした状況から各種部品の固定用に使用され、光源の効率利用に効果ある粘着テープには、少なくとも片方の面が良好な光反射性を有する反射性粘着テープの使用が提案されている。
従来、高反射性粘着テープの基材としては、金属板の表面に銀を主成分とする金属薄膜層を有する反射シートを貼り合わせたもの、または、白色顔料を塗工したアルミニウム等の金属板、白色ポリエチレンテレフタレートシートが反射シートとして用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。また、ポリエチレンテレフタレートシート以外にポリオレフィン系の反射シートも報告されている(特許文献3参照)。この反射性粘着テープの素材としては、白色樹脂フィルムや金属フィルム、金属薄膜層を設けた各種フィルム、等を基材として粘着剤層を付与した反射性粘着テープを使用してきた。
また、微細気泡を有するシート、特定量の無機充填剤を含む多孔シート、及びそれらの積層シートからなる反射シートが幾つか報告されている。(例えば、特許文献4、5、6参照)これは反射シートの表面のみならず、その内部に反射層を多数含有していることでより優れた光線反射性を実現するものである。また、白色ポリエチレンテレフタレートシートの反射面上に、蛍光増白剤を含有する粘着剤層を形成することで薄型でありながら高い光反射性を有する反射性粘着テープも報告されている(特許文献7)。しかしながら、上記特許文献に記載された発明において、反射シートとしての反射特性をさらに高めようとすると、シート自体の厚みを大きくしたり、気泡を多くしたり、無機充填材を多くする必要があるが、その結果、機械強度が低下することで薄膜化は困難となり、さらに無機充填材の脱離が顕在化し、最終ユーザーで異物発生として大きな問題となることがあった。また金属を使用すると過密構成の表示装置内で不良電気信号によるトラブルが発生するなど、それぞれの問題を抱えており、これまでのところ高い反射特性を持ちながら、薄膜化、機械特性の保持、無機充填材の脱離防止の全てを満足する反射シートが望まれている。
特開平2−13925号公報 特開昭59−8782号公報 実開昭57−60119号公報 特開平7−230004号公報 特開2002−098811号公報 実開2003−136619号公報 特開2004−231737号公報
本発明の目的は上記問題点を解消し、高い反射特性を持ちながら、薄膜化に優れる反射性接着テープを得ることにある。
本発明は以下のとおりのものである。
〔1〕無機粒子と熱可塑性樹脂とからなり空隙率が50〜85%である多孔質シートと、該多孔質シートの片面または両面に設けられた接着層とを有し、波長550nmにおける反射率が80%以上である反射性接着テープ。
〔2〕多孔質シートが、該無機粒子と該熱可塑性樹脂の合計量に基づいた重量百分率において該無機粒子を50〜96%、該熱可塑性樹脂を4〜50%含有する上記の反射性接着テープ。
〔3〕多孔質シートの厚みが7〜80μmである、上記の反射性接着テープ。
〔4〕熱可塑性樹脂がポリオレフィンである、上記の反射性接着テープ。
〔5〕熱可塑性樹脂が少なくとも5dl/gの固有粘度を有するポリエチレンからなる上記の反射性接着テープ。
〔6〕多孔質シートが少なくとも1軸方向に延伸されてなる、上記の反射性接着テープ。
〔7〕多孔質シートは、空隙率が55〜80%である上記の反射性接着テープ。
〔8〕多孔質シートの少なくとも片面に基材シートを貼り合せてなる上記の反射性接着テープ。
〔9〕基材シートが熱可塑性樹脂からなる上記の反射性接着テープ。
〔10〕熱可塑性樹脂がポリエステルまたはポリオレフィンである、上記の反射性接着テープ。
本発明の反射性接着テープは、これまでにない薄膜でありながら高反射という優れた特性を有する。したがって、特に携帯電話、ノートブックパソコン等の中小型の液晶表示装置中の部品に貼るなどして組み込んで、高反射接着テープとして好適に用いることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[多孔質シート]
本発明における多孔質シートは、無機粒子を含有する熱可塑性樹脂からなり、かつ内部に多数の空孔が連結したような空間(空隙)を有する。かかる多孔質シートは、このような空隙を有することにより反射特性が良好となる。空隙率は50〜85%であり、好ましくは55〜80%である。
無機粒子としては、例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、酸化チタン、タルク、クレイ、シリカ、アルミノシリケートを挙げることができる。反射効率やコスト、シートを廃棄処理する観点から無機の粒子を適用するのが好ましく、中でも炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、シリカ、アルミノシリケートが特に好ましく例示できる。
上記粒子の形状については、球状、板状、扁平状、等を使用することが出来る。特に板状や扁平状であれば延伸を行った際、それら粒子の面方向がシート中の層状構造と比較的並行に配置し、光の反射を補助する効果が発現しやすくなる為である。
また、上記無機粒子は、平均粒径が0.01〜10μmであることが好ましい。平均粒径が0.01μm未満では反射性能に欠けてしまうので好ましくない。また10μmを超えてしまうとシートの製造中に破れを生じて生産性が低下したり、拡散反射成分が増えてしまって従来の白色フィルムと同等以下の反射特性となってしまうので好ましくない。
上記多孔質シートは、該粒子と熱可塑性樹脂との合計量に基づいた重量百分率で、該粒子を50〜96%含有し、熱可塑性樹脂4〜50%含有してなる。かかる粒子含有率は好ましくは70〜94%、より好ましくは80〜92%である。96%より粒子の含有率が高い場合は、機械強度に問題が生じる場合がある。逆に粒子の含有率が50%より少ない場合は、熱可塑性樹脂、空気層、粒子からなる反射・散乱界面が減少するため、十分な反射特性が得られない。
上記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂を好ましい例として挙げることができる。
上記熱可塑性樹脂は、実質的に少なくとも5dl/gの固有粘度を有する(超)高分子量のポリエチレンからなることが好ましい。5dl/g未満の場合、シートの強度が不十分となる可能性がある。
本発明における多孔質シートは、軽量化の観点から比重が2.0以下からなることが好ましい。
また本発明の多孔質シートは厚みが80μm以下であることが好ましい。厚みが80μmより厚い場合は、反射特性の向上にほとんど寄与しない。また厚みの下限は好ましくは7μmである。7μmより小さいと反射特性が安定しない傾向がある。
本発明の多孔質シートは少なくとも1軸方向に延伸により配向されてなることが好ましい。延伸することにより層状の多孔構造が発現する。このような構造は、反射界面が増え、同時にその反射成分は、散乱反射だけでなく正反射成分を発現する為、鏡のような反射を発現するのと同時に反射によるギラツキを抑えるのに寄与していると考えられる。
かかる延伸方法としては、例えば縦横逐次2軸延伸、縦横同時2軸延伸、縦1軸延伸、横1軸延伸が挙げられるが、反射光の方向性や強度分布を制御し良好な反射特性を得る為には縦横同時2軸延伸、または縦横逐次2軸延伸が好ましく、更に生産性やコスト面を考慮すると縦横逐次2軸延伸が最も好ましい。
本発明の多孔質シートは、1枚のシートにより層状の多孔構造を形成していることを特徴とする。断面方向から観察したときの層の数はシートの厚み方向に少なくとも5層以上あるのが好ましく、より好ましくは10層以上である。層の数が5未満であれば界面反射の強度が小さく、高い反射率が稼げなくなる。
上記多孔質シートの製造方法としては、特に制限はないが、実質的にゲル化製膜及び得られたゲル化シートを延伸することにより製造することができる。例えば、無機の誘電体粉末をミリング装置等を用いて適当なゲル化溶媒中に分散させた後、結着剤としての熱可塑性樹脂と適当な上記ゲル化溶媒の残りを加えて、該熱可塑性樹脂と該溶媒を加熱溶解させることによりゾル化させる。
このようにして得られたゾル化組成物をゲル化温度以上の温度にてシート状に付形し、該シート状物をゲル化点以下に急冷することによりゲル化シートを作成する。このゲル化シートを、樹脂のガラス転移点以上の温度で1軸あるいは2軸に延伸し、その後熱固定することにより製造することができる。かかる溶媒としては、例えばポリエチレンを熱可塑性樹脂として用いる場合、通常デカリン、ヘキサン、パラフィン、キシレン等が挙げられる。これらは2種類以上組み合わせて用いてもよい。また乾燥を制御し、ある程度溶剤を残存した状態で延伸を行うことも出来る。
上記多孔質シートは、本発明の目的を奏する範囲内であれば、必要に応じて滑剤、顔料、染料、酸化防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、遮光剤、艶消剤等の機能性を付与する添加剤を配合することができる。
[接着層]
本発明における接着層は前記多孔質シートの片面または両面に設けられてなる。ここでいう接着層は、半永久的に被接着物と貼り付いていてもよいが、ある程度以上の力を加えることで剥離することができる、いわゆる粘着層としての機能を有するものも含む。
本発明における接着層を形成するのに使用される接着剤としては、公知のアクリル系接着剤または粘着剤、天然ゴム系接着剤または粘着剤、合成ゴム系接着剤または粘着剤、たとえば、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴムなど、またビニルエーテル系接着剤または粘着剤、シリコーン系接着剤または粘着剤等を使用することができる。その中でもアルキル(メタ)アクリレートの単独重合体又は他のモノマー成分との共重合体を主成分とする接着剤または粘着剤が耐光性・耐熱性の点から好適に使用できる。例えば、n−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、エチルアクリレート等のアクリル系共重合体があげられる。さらに接着剤の凝集力をあげるために、架橋剤を添加したり、接着剤の接着力を向上させるため、粘着付与樹脂を添加することが可能である。上記以外に公知慣用の添加剤を添加することも可能である。例えば、老化防止剤、光安定剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、難燃剤等が添加できる。本発明の接着テープが両面接着テープである場合は、光反射性を有する面と他方面の接着剤が異なっても良い。
かかる接着層の厚みとしては、1〜30μmが好ましく、さらに好ましくは、2〜20μmである。1μm未満では、充分な接着性が得られない。また30μmを超えると、反射性接着テープの厚みが厚くなるため、薄さが求められる液晶表示素子固定用接着テープ用には向かない。
なお、接着層の接着力としては、好ましくは1〜15N/10mm、より好ましくは2〜10N/10mmである。測定方法はJIS Z 0237に準ずるものとする。
[反射性接着テープ]
本発明の反射性接着テープは、波長550nmにおける反射率が80%以上である。該反射率が80%未満であると、例えばこの反射性接着テープが最終的に液晶ディスプレイのバックライト反射板用基材に用いられたとき、十分な明るさを得ることが出来ない。また該反射率が120%あれば十分な反射特性を有するものであって、それ以上反射率を高めるためには、反射シートの重さ、嵩に影響を与える可能性が生じることから波長550nmにおける反射率は好ましくは82.0%以上、より好ましくは85.0%以上、さらに好ましくは90.0%以上であり、上限は120%であることが好ましい。
本発明の反射性接着テープの好ましい厚みは10〜100μmであり更に好ましくは15〜50μmである。厚みが10μm未満の時にはシートを貼りあわせる際などの取り扱い性が低下したりするなどの不具合が生じるので好ましくない。一方厚みが100μmを超えると近年の反射フィルムの薄葉化の要求にこたえられない。
[反射性接着テープの製造方法]
本発明の反射性接着テープは、前記多孔質シートの少なくとも片面に接着層を形成される。
かかる接着層の形成方法としては、一般的に使用されている方法で多孔質シート上に形成することができる。例えば、接着剤組成物を多孔質フィルムに直接塗布し、乾燥するか、或いは、接着剤組成物をいったんセパレータ上に塗布し、乾燥後、多孔質シートの少なくとも一方の面に貼り合わせ、ついでセパレータをはがして接着層を多孔質シート上に転写させる方法を挙げることができる。反射率の点から後者の方法がより好ましい。接着層のセパレータへの形成方法としては、一般的なコーティング方法であるコンマコーター法、グラビア法、等を用いることができる。これは接着剤の流動性に合わせ選定することが可能である。また塗布時もしくは貼り合わせ時の条件、例えば温度、圧力、時間については接着剤の種類と出来上がった反射性接着シートの特性を見ながら調整することができる。
[基材シート]
本発明においては、ハンドリング性向上等の理由により必要に応じて前記多孔質シートの少なくとも片面に基材シートが貼り合せられている。この基材シートを貼り合わせることにより、多孔質シート単体では不足しがちな機械特性、特にユーザーにおける液晶バックライトパネルへの挿入または設置等の組み立て時のハンドリング性を向上させることができる。
反射面に使用する基材シートは反射特性に影響することから透明である必要があるが、特に光が入射する面側(反射面側ということがある)に設置される基材シートは高い透明性を有するものがよく、ヘイズとして2%以下であるものがより好ましい。
かかる基材シートの素材としては熱可塑性樹脂が好ましい。かかる熱可塑性樹脂としては、例えばポリエステル、ポリオレフィンが挙げられる。
基材シートの厚さとしては薄い方が反射シート全体を薄くできるので好適であるが、好ましい具体的範囲としては4〜25μmである。厚さが4μm未満の場合は、基材シートのハンドリング等の問題が生じる恐れがある。また25μm以上の場合は、場合によっては反射シートの薄葉化の要求にこたえられないものとなる。
また入射した光が多孔質シートを通過してくる側(非反射面側)の基材シートは、該基材シート自体の取り扱い性および反射シートの取り扱い性に優れるもの(腰がありハンドリング性に優れるもの)を用いることが望ましい。この非反射面側の基材シートは反射面側の基材シートと同様のものを用いることができるが、例えばアルミ製やスチール製の金属箔を使用することも可能である。尚、貼り合わせる基材シートは同種、同厚みの方が寸法安定性という点でより好ましい。また用途に応じ、非反射面側の基材シートで厚みを調整することも可能である。
前記多孔質シートの少なくとも片面に基材シートが貼り合せる場合の貼り合わせ方法としては、接着剤組成物を多孔質シートに直接塗布し、乾燥するか、或いは基材シートの表面に接着層を形成し、多孔質シートを貼り合わせる方法を挙げることができる。接着層の基材シートへの形成方法としては、一般的なコーティング方法であるコンマコーター法、グラビア法、等を用いることができる。これは接着剤の流動性に合わせ選定することが可能である。また貼り合わせ時のニップ条件、例えば温度、圧力、時間については接着剤の種類と反射シートの特性を見ながら調整することができる。接着層の厚みは反射特性の観点から薄い方が良い。好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下が良い。10μmを超えると反射特性、熱寸法安定性、ハンドリング性等に影響し、好ましくない。
上記接着層としては、一般的な接着剤や両面テープを用いて形成することができる。接着剤としては、例えば、変性オレフィン、ポリエステル系、エポキシ系、ウレタン系、ナイロン系、アクリル系接着剤を使用できる。透明性に優れた接着剤を使用すると反射特性の低減が小さいので好ましい。尚、ここで述べる接着とは、恒久的な接着という考え方で、容易には着脱ができないということである。
以下、本発明の具体例を挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、実施例中の値は以下の方法で測定した。
(1)反射率:
分光光度計(株式会社島津製作所製の商品名「UV−3101PC」)に積分球を取り付け、BaSO白板を100%とした時の測定光入射(反射)角5゜で反射率を400〜800nmにわたって測定した。波長550nmにおける反射率(%)を下記表に示す。
(2)空隙率:
公知の方法により測定した多孔質シートの見かけ密度ρと真密度ρ0から以下の式により求めた。
空隙率 = (ρ0−ρ) / ρ0 × 100 (%)
(3)シートの厚み:
凍結割断法で断面を出した後、走査型電子顕微鏡またはレーザー顕微鏡により非接触で測定した。
[実施例1]
デカリン20重量部に、パラフィン13重量部および15dl/gの極限粘度(デカリン中135℃で測定)を有する超高分子量ポリエチレン(Ticona株式会社製)5重量部、分散剤2重量部を加え、酸化チタン(堺化学株式会社製)62重量部を分散させた。該分散体を2軸混練押し出し機を用いて160℃で溶解させてフラットフィルム押し出しダイを介して160℃で押し出した。ついで、該押し出し品を冷却固化させ、80℃で30分加熱処理した。このシートを120℃でMD方向に4.5倍、ついでTD方向に11倍に延伸し、130℃で熱固定処理を行った。その後メチクロで洗浄し乾燥後、120℃で熱固定し、厚み75μm、空隙率68%、無機粒子の含有率が90重量%の多孔質シートを作成した。
次に平均分子量40万のアクリル酸エステル共重合体100重量部に対し、ロジン系樹脂8重量部、イソシアネート系架橋剤4重量部を配合し、トルエンに溶解して固形分50%の粘着剤を調整した。
反射性接着テープの作成は、粘着剤をセパレーター(厚さ75μmのポリエステルフィルム(「ピューレックス」)上に、乾燥後の厚さが9μmとなるよう塗工して、100℃で1分間乾燥して接着層を得た。これを上述多孔質シートの両面に転写し、80℃の熱ロールで1kgf/cm(9.8N)の圧力でラミネートすることで作成した。得られた反射性接着テープを液晶表示装置内のバックライト構成部材間の貼り合せ、及び液晶周辺部材間の貼り合せテープとして使用したところ、液晶表示における端部分の視認性は良好であった。主な評価特性を表1に示す。この反射性接着テープは反射率が高く、ハンドリング性も問題なく良好であった。
[実施例2]
実施例1と同様の組成にて、実施例1で作成したより薄いシートを作成し、120℃でMD方向に4.5倍、ついでTD方向に11倍に延伸し、130℃で熱固定処理を行った。その後メチクロで洗浄し乾燥後、120℃で熱固定し、厚み45μm、空隙率67%、無機粒子の含有率が91重量%の多孔質シートを作成した。
後は実施例1と同様にして反射性接着テープを作成した。得られた反射性接着テープの特性を表1に示す。
[実施例3]
実施例1と同様の組成にて、実施例1で作成したより薄いシートを作成し、120℃でMD方向に5倍、ついでTD方向に11倍に延伸し、130℃で熱固定処理を行った。その後メチクロで洗浄し乾燥後、120℃で熱固定し、厚み23μm、空隙率69%、無機粒子の含有率が90重量%の多孔質シートを作成した。
後は実施例1と同様にして反射性接着テープを作成した。得られた反射性接着テープの特性を表1に示す。
[実施例4]
実施例1と同様の組成にて、実施例1で作成したより薄いシートを作成し、120℃でMD方向に5.5倍、ついでTD方向に12倍に延伸し、130℃で熱固定処理を行った。その後メチクロで洗浄し乾燥後、120℃で熱固定し、厚み9μm、空隙率70%、無機粒子の含有率が90重量%の多孔質シートを作成した。
後は実施例1と同様にして反射性接着テープを作成した。得られた反射性接着テープの特性を表1に示す。
[実施例5]
実施例1と同様の組成にて、実施例1で作成したより薄いシートを作成し、120℃でMD方向に5.5倍、ついでTD方向に12倍に延伸し、130℃で熱固定処理を行った。その後メチクロで洗浄し乾燥後、120℃で熱固定し、厚み9μm、空隙率70%、無機粒子の含有率が90重量%の多孔質シートを作成した。これと片面にアクリル系樹脂を塗布し接着層(厚み2μm)を設けたPETフィルム(帝人デュポンフィルム製「テトロン」HB3フィルム(厚さ25μm))を貼り合せした基材シート付多孔質シートを作成した。
後は実施例1と同様にして反射性接着テープを作成した。尚この場合、基材シート側に粘着層を形成した。得られた反射性接着テープの特性を表1に示す。
[比較例1]
実施例1と同様の組成にて、実施例1で作成したより薄いシートを作成し、120℃でMD方向に6倍、ついでTD方向に13倍に延伸し、130℃で熱固定処理を行った。その後メチクロで洗浄し乾燥後、120℃で熱固定し、厚み4.5μm、空隙率71%、無機粒子の含有率が89重量%の多孔質シートを作成した。
後は実施例1と同様にして接着テープを作成した。得られた接着テープの特性を表1に示す。この接着テープは反射率が不十分で、ハンドリング性も不足であった。
[比較例2]
実施例1で使用した多孔質シートの代わりに帝人デュポンフィルム社製「テフレックス」(13μm)を使用し、後は実施例1と同様にして接着テープを作成した。得られた接着テープの特性を表1に示す。
Figure 2007145941
本発明の反射性接着シートは、反射特性及びハンドリング性に優れ、また全体を薄くすることができるので、薄膜化の要望にこたえることができ、例えば、携帯電話やPDAなどのLEDや冷陰極管を光源とする薄型パネルに用いる厚み1cm以下のバックライトユニットに有用である。

Claims (10)

  1. 無機粒子と熱可塑性樹脂とからなり空隙率が50〜85%である多孔質シートと、該多孔質シートの片面または両面に設けられた接着層とを有し、波長550nmにおける反射率が80%以上である反射性接着テープ。
  2. 多孔質シートが、該無機粒子と該熱可塑性樹脂の合計量に基づいた重量百分率において該無機粒子を50〜96%、該熱可塑性樹脂を4〜50%含有する請求項1記載の反射性接着テープ。
  3. 多孔質シートの厚みが7〜80μmである、請求項1または2記載の反射性接着テープ。
  4. 熱可塑性樹脂がポリオレフィンである、請求項1〜3のいずれか記載の反射性接着テープ。
  5. 熱可塑性樹脂が少なくとも5dl/gの固有粘度を有するポリエチレンからなる請求項4記載の反射性接着テープ。
  6. 多孔質シートが少なくとも1軸方向に延伸されてなる、請求項1〜5のいずれか記載の反射性接着テープ。
  7. 多孔質シートは、空隙率が55〜80%である請求項1〜6のいずれかに記載の反射性接着テープ。
  8. 多孔質シートの少なくとも片面に基材シートを貼り合せてなる請求項1〜7のいずれかに記載の反射性接着テープ。
  9. 基材シートが熱可塑性樹脂からなる請求項8に記載の反射性接着テープ。
  10. 該熱可塑性樹脂がポリエステルまたはポリオレフィンである、請求項9に記載の反射性接着テープ。
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