JP2007145247A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の負荷特性及びアシスト電流値のマップ設定に関係無く、ハンドル回転のエンド位置付近で電流制限できる電動パワーステアリング装置の提供。
【解決手段】操舵部材に加えられた操舵トルク値を検出し、該操舵トルク値に基づき、操舵補助用モータに流すべき電流値を定めて流す電動パワーステアリング装置。操舵トルク値が所定トルク値以上であるか否かを判定するトルク判定手段(S5)と、トルク判定手段(S5)が否と判定したときに、電流値が所定電流値以上であるか否かを判定する電流判定手段(S9)と、トルク判定手段(S5)が否と判定し、電流判定手段(S9)が所定電流値以上であると判定する状態が連続する時間を計時する計時手段(S11)とを備え、トルク判定手段(S5)が所定トルク値以上であると判定したとき、又は計時手段(S13)が所定時間を計時したときに、電流値を制限する(S19)構成である。
【選択図】図3
【解決手段】操舵部材に加えられた操舵トルク値を検出し、該操舵トルク値に基づき、操舵補助用モータに流すべき電流値を定めて流す電動パワーステアリング装置。操舵トルク値が所定トルク値以上であるか否かを判定するトルク判定手段(S5)と、トルク判定手段(S5)が否と判定したときに、電流値が所定電流値以上であるか否かを判定する電流判定手段(S9)と、トルク判定手段(S5)が否と判定し、電流判定手段(S9)が所定電流値以上であると判定する状態が連続する時間を計時する計時手段(S11)とを備え、トルク判定手段(S5)が所定トルク値以上であると判定したとき、又は計時手段(S13)が所定時間を計時したときに、電流値を制限する(S19)構成である。
【選択図】図3
Description
本発明は、操舵部材に加えられた操舵トルク値を検出するトルクセンサと、操舵補助用のモータと、トルクセンサが検出した操舵トルク値に基づき、モータに流すべき電流値を定める電流制御手段と、その電流値を一時的に制限する電流制限手段とを備え、電流制御手段が定めた電流値をモータに流すことにより操舵補助する電動パワーステアリング装置の改良に関するものである。
モータを駆動して操舵補助を行ない、運転者の負担を軽減する電動パワーステアリング装置は、操舵部材(ステアリングホイール、ハンドル)に繋がる入力軸と、ピニオン及びラック等により操向車輪に繋がる出力軸と、入力軸及び出力軸を連結する連結軸とを備え、連結軸に生じる捩れ角度によって、トルクセンサが入力軸に加わる操舵トルクを検出し、検出した操舵トルク値に基づき、出力軸に連動する操舵補助用のモータを駆動制御するものである。
このような電動パワーステアリング装置では、過剰な電流消費を避けてモータ及びモータ駆動回路の発熱による故障を未然に防ぐ為、高負荷継続時保護制御及び過熱保護制御の2つの電流制限制御を備えたものがある。
第1の過熱保護制御では、ステアリングホイールのエンド位置付近等で高負荷状態になったときに、一時的にモータの電流指示値を制限し、高負荷状態でなくなれば、電流指示値の制限を速やかに解除して、高負荷時の過剰な電流消費を避けて発熱を防ぎ、早期に過熱防止制御に至らないようにすることを目的としている。一方、過熱保護制御では、モータに流れる電流の積算量から、モータ及びモータ駆動回路の温度を推定し、推定した温度が所定温度を超えたときに、比較的長時間、モータの電流指示値を制限し、電流の制限を解除するときは徐々に解除するようにしている。
第1の過熱保護制御では、ステアリングホイールのエンド位置付近等で高負荷状態になったときに、一時的にモータの電流指示値を制限し、高負荷状態でなくなれば、電流指示値の制限を速やかに解除して、高負荷時の過剰な電流消費を避けて発熱を防ぎ、早期に過熱防止制御に至らないようにすることを目的としている。一方、過熱保護制御では、モータに流れる電流の積算量から、モータ及びモータ駆動回路の温度を推定し、推定した温度が所定温度を超えたときに、比較的長時間、モータの電流指示値を制限し、電流の制限を解除するときは徐々に解除するようにしている。
特許文献1には、過負荷状態判定手段が、電動モータに実際に流れているモータ電流値に基づき、電動モータが過負荷状態にあるか否かを判定し、電動モータが過負荷状態にあると判定されているときは、指令電流値に基づき電動モータが過負荷状態にあるか否かを判定する電動パワーステアリング装置が開示されている。
特開2001−322555号公報
上述した高負荷継続時保護制御の高負荷状態の判定条件としては、アシスト電流値(電流指示値)を用いる方法、及び操舵トルク値を用いる方法の2種類がある。アシスト電流値を用いる方法においては、車両の負荷特性及びアシスト電流値−操舵トルク値のマップ設定によっては、操舵の初期から電流制限が始まる可能性があるという問題がある。また、操舵トルク値を用いる方法においては、車両の負荷特性及びアシスト電流値−操舵トルク値のマップ設定によっては、高負荷状態が続いても、電流制限が始まらない可能性があるという問題がある。
例えば、アシスト電流値を用いる方法においては、負荷条件が緩やかな設定の場合、又は操舵力を重く(アシスト電流を小さく)設定した場合は、図6(a)に示すように、ステアリングホイール回転のエンド位置付近で高負荷状態であると判定して、狙い通りの電流制限が可能である。
しかし、負荷条件が厳しい設定の場合、又は操舵力を軽く(アシスト電流を大きく)設定した場合は、図6(b)に示すように、エンド位置手前で高負荷状態であると判定して、電流制限がかかる。その為、エンド位置付近迄操舵すると、操舵力が異常に重くなり、場合によっては、エンド位置迄操舵できないこともある。尚、図6においては、高負荷状態の判定条件として、アシスト電流値が高負荷判定基準値を連続して所定時間(T1 ms)超えた場合としている。
しかし、負荷条件が厳しい設定の場合、又は操舵力を軽く(アシスト電流を大きく)設定した場合は、図6(b)に示すように、エンド位置手前で高負荷状態であると判定して、電流制限がかかる。その為、エンド位置付近迄操舵すると、操舵力が異常に重くなり、場合によっては、エンド位置迄操舵できないこともある。尚、図6においては、高負荷状態の判定条件として、アシスト電流値が高負荷判定基準値を連続して所定時間(T1 ms)超えた場合としている。
また、操舵トルク値を用いる方法においては、負荷条件が緩やかな設定の場合、又は操舵力を重く(アシスト電流を小さく)設定した場合は、図7(a)に示すように、エンド位置付近で高負荷状態であると判定して、狙い通りの電流制限が可能である。
しかし、負荷条件が厳しい設定の場合、又は操舵力を軽く(アシスト電流を大きく)設定した場合は、図7(b)に示すように、エンド位置でも操舵トルク値が小さい為、エンド位置付近では高負荷判定閾値を超えることができず、高負荷状態であると判定され難い。一方、モータに流れる電流量は、最大値付近で維持される為、モータ及び駆動回路が発熱し易い状態となっている。その為、最悪の場合、エンド位置に到っても、高負荷状態であると判定されず、モータに大電流が流れ続け、過熱防止制御へ移行するタイミングが早くなる。
しかし、負荷条件が厳しい設定の場合、又は操舵力を軽く(アシスト電流を大きく)設定した場合は、図7(b)に示すように、エンド位置でも操舵トルク値が小さい為、エンド位置付近では高負荷判定閾値を超えることができず、高負荷状態であると判定され難い。一方、モータに流れる電流量は、最大値付近で維持される為、モータ及び駆動回路が発熱し易い状態となっている。その為、最悪の場合、エンド位置に到っても、高負荷状態であると判定されず、モータに大電流が流れ続け、過熱防止制御へ移行するタイミングが早くなる。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、車両の負荷特性及びアシスト電流値のマップ設定に関係無く、ハンドル回転のエンド位置付近で、電流制限できる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る電動パワーステアリング装置は、操舵部材に加えられた操舵トルク値を検出するトルクセンサと、操舵補助用のモータと、前記トルクセンサが検出した操舵トルク値に基づき、前記モータに流すべき電流値を定める電流制御手段と、該電流値を一時的に制限する電流制限手段とを備え、前記電流制御手段が定めた電流値を前記モータに流すことにより操舵補助する電動パワーステアリング装置において、前記電流制限手段は、前記操舵トルク値が第1トルク値以上であるか否かを判定する第1トルク値判定手段と、該第1トルク値判定手段が否と判定したときに、前記電流値が第1電流値以上であるか否かを判定する第1電流値判定手段と、前記第1トルク値判定手段が否と判定し、前記第1電流値判定手段が第1電流値以上であると判定する状態が連続する時間を計時する計時手段とを備え、前記第1トルク値判定手段が第1トルク値以上であると判定したとき、又は前記計時手段が所定時間を計時したときに、前記電流値を制限するように構成してあることを特徴とする。
第2発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記電流制限手段が電流値を制限しているときに、前記操舵トルク値が、第1トルク値より小さい第2トルク値以下であるか否かを判定する第2トルク値判定手段と、前記電流制限手段が電流値を制限しているときに、前記電流値が、第1電流値より小さい第2電流値以下であるか否かを判定する第2電流値判定手段とを更に備え、前記第2トルク値判定手段が第2トルク値以下であると判定したとき、又は前記第2電流値判定手段が第2電流値以下であると判定したときに、前記電流制限手段は、電流値の制限を解除するように構成してあることを特徴とする。
第1発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、電流制限手段は、第1トルク値判定手段が、操舵トルク値が第1トルク値以上であるか否かを判定し、第1トルク値判定手段が否と判定したときに、第1電流値判定手段が、モータに流すべき電流値が第1電流値以上であるか否かを判定し、計時手段が、第1トルク値判定手段が否と判定し、第1電流値判定手段が第1電流値以上であると判定する状態が連続する時間を計時し、第1トルク値判定手段が第1トルク値以上であると判定したとき、又は計時手段が所定時間を計時したときに、電流値を制限するので、車両の負荷特性及びアシスト電流値のマップ設定に関係無く、ハンドル回転のエンド位置付近で、電流制限できる電動パワーステアリング装置を実現することができる。
第2発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、電流制限手段が電流値を制限しているときに、第2トルク値判定手段が、操舵トルク値が、第1トルク値より小さい第2トルク値以下であるか否かを判定し、電流制限手段が電流値を制限しているときに、第2電流値判定手段が、電流値が、第1電流値より小さい第2電流値以下であるか否かを判定し、第2トルク値判定手段が第2トルク値以下であると判定したとき、又は第2電流値判定手段が第2電流値以下であると判定したときに、電流制限手段は、電流値の制限を解除するので、車両の負荷特性及びアシスト電流値のマップ設定に関係無く、ハンドル回転のエンド位置付近で、電流制限でき、また、その電流制限を適切に解除できる電動パワーステアリング装置を実現することができる。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態の構成を示す模式図である。この電動パワーステアリング装置は、例えば舵取りの為の操舵部材27と、操舵部材27の操舵に応じて駆動される操舵補助用のモータ6と、モータ6の回転を減速歯車機構17を介して舵取機構23,23に伝える伝動手段24と、モータ6の駆動回路5を制御する制御装置1とを備えている。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態の構成を示す模式図である。この電動パワーステアリング装置は、例えば舵取りの為の操舵部材27と、操舵部材27の操舵に応じて駆動される操舵補助用のモータ6と、モータ6の回転を減速歯車機構17を介して舵取機構23,23に伝える伝動手段24と、モータ6の駆動回路5を制御する制御装置1とを備えている。
操舵部材27には、その回転角を検出する操舵角度センサ18が設けられ、操舵角度センサ18が検出した操舵角度は制御装置1に与えられる。操舵部材27は、入力軸26に連結されている。
伝動手段24は、入力軸26に図示しないトーションバーを介して連結される出力軸29と、出力軸29にユニバーサルジョイントを介して連結される連結軸30と、連結軸30にユニバーサルジョイントを介して連結されるピニオン軸31と、ピニオン軸31のピニオンに噛合するラック歯を有し、左右の操向輪A,Aに舵取機構23,23を介して連結されるラック軸32とを備えている。入力軸26及び伝動手段24は操舵軸25を構成している。
伝動手段24は、入力軸26に図示しないトーションバーを介して連結される出力軸29と、出力軸29にユニバーサルジョイントを介して連結される連結軸30と、連結軸30にユニバーサルジョイントを介して連結されるピニオン軸31と、ピニオン軸31のピニオンに噛合するラック歯を有し、左右の操向輪A,Aに舵取機構23,23を介して連結されるラック軸32とを備えている。入力軸26及び伝動手段24は操舵軸25を構成している。
入力軸26の周りには、操舵部材27を操作することにより入力軸26に加わる操舵トルク値を、トーションバーに生じる捩れによって検出するトルクセンサ21が配置されており、トルクセンサ21が検出した操舵トルク値に基づいて、制御装置1が駆動回路5を制御するように構成してある。
減速歯車機構17は、モータ6の出力軸に繋がるウォームと、出力軸29の途中に嵌合されるウォームホイールとを備えており、モータ6の回転をウォーム及びウォームホイールから出力軸29に伝達するように構成してある。
減速歯車機構17は、モータ6の出力軸に繋がるウォームと、出力軸29の途中に嵌合されるウォームホイールとを備えており、モータ6の回転をウォーム及びウォームホイールから出力軸29に伝達するように構成してある。
このような構成の電動パワーステアリング装置では、操舵輪27の操作による舵取り操作力を入力軸26、トーションバー(図示せず)、出力軸29、連結軸30、及びピニオン軸31を介してラック軸32に伝達し、ラック軸32を軸長方向へ移動させ、舵取機構23,23を作動させる。また、それと共に、トルクセンサ21が検出した操舵トルク値に基づき、制御装置1が駆動回路5を制御してモータ6を駆動し、モータ6の駆動力を出力軸29に伝達することにより、運転者の操舵力を補助し労力負担を軽減する。
図2は、図1に示す電動パワーステアリング装置の要部構成を示すブロック図である。この電動パワーステアリング装置は、トルクセンサ21が検出した操舵トルク値が、インタフェース20によりサンプリングされ、サンプリングされた操舵トルク値Tが、制御装置1の関数発生部12に与えられる。関数発生部12には、車両の走行速度を検出する車速センサ3が検出し、インタフェース4がサンプリングした車速値Vも与えられている。
関数発生部12では、図中で示すように、操舵トルク信号Tが所定の不感帯を超えると、操舵トルク信号Tの増加に従って電流指示値Iが増加し、さらに操舵トルク信号Tが所定値以上になると電流指示値Iが飽和するような関数が、車速値V(但しV1<V2<V3…)に応じて可変的に定められている。前記関数は車速値V1,V2,V3…が大となるに従って操舵トルク値Tに対する電流指示値Iの比が小となると共に、電流指示値Iの飽和値が小となるようになっている。関数発生部12が定めた電流指示値Iは加算手段13へ与えられる。
一方、トルクセンサ21が検出し、インタフェース20によりサンプリングされた操舵トルク値Tは、制御装置1の微分演算部14へも与えられる。微分演算部14には、車速センサ3が検出し、インタフェース4によりサンプリングされた車速値Vも与えられる。微分演算部14は、操舵トルク値Tを微分し、微分して得た操舵トルク値T′に、車速値Vに応じて定められた係数を乗じて、微分電流値Idとして加算手段13へ与え、モータ6及び舵取機構23,23(図1)の慣性補償を行う。加算手段13は、関数発生部12及び微分演算部14より与えられた電流指示値I及び前記微分電流値Idを加算し、その加算結果を減算手段15へ与える。
操舵角度センサ18が検出した操舵角度が、インタフェース19によりサンプリングされ、サンプリングされた操舵角度値θが、制御装置1内の制御部8に与えられる。制御部8には、操舵トルク値T及び電流指示値Iも与えられ、制御部8は、操舵トルク値T及び電流指示値Iに基づき、高負荷状態であるか否かを判定し、その判定結果に応じて、関数発生部12が出力する電流指示値Iを制限する。また、後述するモータ電流検出回路7が出力したモータ電流検出値Isの積算量から、モータ及び駆動回路の温度を推定し、推定した温度が所定値を超えたときに、所定の計算方法により、モータの電流指示値を徐々に制限する過熱保護制御を実行する。
減算手段15には、操舵補助を行うモータ6に流れる電流を検出するモータ電流検出回路7が出力したモータ電流検出値Isも与えられている。減算手段15は、加算手段13での電流指示値I及び微分電流値Idの加算結果からモータ電流検出値Isを減算し、その減算結果を、モータ電圧演算部16に与える。モータ電圧演算部16は、与えられた減算結果に対してPID演算を行い、その演算結果に基づくPWM信号をモータ駆動回路5へ与える。モータ駆動回路5は、与えられたPWM信号によりモータ6を駆動する。
この電動パワーステアリング装置の電源は、電源スイッチ回路2を通じてバッテリーBから与えられる。
この電動パワーステアリング装置の電源は、電源スイッチ回路2を通じてバッテリーBから与えられる。
以下に、このような構成の電動パワーステアリング装置の動作を、それを示す図3,4のフローチャートを参照しながら説明する。
図3を参照して、制御部8は、起動時にフラグF及びパラメータTを初期化するものとする。
制御部8は、先ず、トルクセンサ21が検出し、インタフェース20によりサンプリングされた操舵トルク値Tを読込み(S1)、次いで、フラグFが1であるか否かを判定する(S3)。
図3を参照して、制御部8は、起動時にフラグF及びパラメータTを初期化するものとする。
制御部8は、先ず、トルクセンサ21が検出し、インタフェース20によりサンプリングされた操舵トルク値Tを読込み(S1)、次いで、フラグFが1であるか否かを判定する(S3)。
制御部8は、フラグFが1でなければ(S3;NO)、読込んだ操舵トルク値Tの絶対値が、高負荷状態の判定基準トルク値(高負荷積算トルク判定値)ST1以上であるか否かを判定し(S5)、高負荷積算トルク判定値ST1以上でなければ(S5;NO)、電流指示値I(アシスト電流値)を読込む(S7)。
制御部8は、次に、読込んだアシスト電流値の絶対値が、高負荷状態の判定基準電流値I1以上であるか否かを判定し(S9)、判定基準電流値I1以上であれば(S9;YES)、パラメータTに1を加算する(S11)。次いで、パラメータTが所定値N以上であるか否かを判定し(S13)、所定値N以上でなければ(S13;NO)リターンする。
制御部8は、読込んだアシスト電流値の絶対値が、高負荷状態の判定基準電流値I1以上でなければ(S9;NO)、パラメータTに0セットして、計時した時間をリセットして(S21)リターンする。
制御部8は、次に、読込んだアシスト電流値の絶対値が、高負荷状態の判定基準電流値I1以上であるか否かを判定し(S9)、判定基準電流値I1以上であれば(S9;YES)、パラメータTに1を加算する(S11)。次いで、パラメータTが所定値N以上であるか否かを判定し(S13)、所定値N以上でなければ(S13;NO)リターンする。
制御部8は、読込んだアシスト電流値の絶対値が、高負荷状態の判定基準電流値I1以上でなければ(S9;NO)、パラメータTに0セットして、計時した時間をリセットして(S21)リターンする。
制御部8は、操舵トルク値Tの絶対値が、高負荷状態の判定基準トルク値(高負荷積算トルク判定値)ST1以上であれば(S5;YES)、又はパラメータTが所定値N以上(計時した時間が所定時間以上)であれば(S13;YES)、フラグFに1をセットする(S15)。次いで、パラメータTに0をセットし(S17)、高負荷継続時保護制御のアシスト電流値制限を実行するように、関数発生部12へ指示して(S19)リターンする。
また、制御部8は、高負荷継続時制御のアシスト電流値制限を実行するように、関数発生部12へ指示した(S19)後、過熱保護制御の為の温度条件判定を開始する。
また、制御部8は、高負荷継続時制御のアシスト電流値制限を実行するように、関数発生部12へ指示した(S19)後、過熱保護制御の為の温度条件判定を開始する。
制御部8は、フラグFが1であれば(S3;YES)、読込んだ操舵トルク値Tの絶対値が、高負荷状態の判定基準トルク値ST1より小さい判定基準トルク値ST2以下であるか否かを判定し(図4中のS21)、判定基準トルク値ST2以下でなければ(S21;NO)、電流指示値I(アシスト電流値)を読込む(S23)。
制御部8は、次に、読込んだアシスト電流値の絶対値が、高負荷状態の判定基準電流値I1より小さい判定基準電流値I2以下であるか否かを判定し(S25)、判定基準電流値I2以下でなければ(S25;NO)リターンする。
制御部8は、次に、読込んだアシスト電流値の絶対値が、高負荷状態の判定基準電流値I1より小さい判定基準電流値I2以下であるか否かを判定し(S25)、判定基準電流値I2以下でなければ(S25;NO)リターンする。
制御部8は、操舵トルク値Tの絶対値が判定基準トルク値ST2以下であれば(S21;YES)、又はアシスト電流値の絶対値が判定基準電流値I2以下であれば(S25;YES)、高負荷継続時制御のアシスト電流値制限を解除するように、関数発生部12へ指示し(S27)、フラグFを0にして(S29)リターンする。
以上により、図5に示すように、アシスト電流値の絶対値が、判定基準電流値I1以上である状態が所定時間t継続する条件、及び操舵トルク値Tの絶対値が、判定基準トルク値ST1以上である条件の何れかにより、ステアリングホイール回転のエンド位置付近で高負荷状態であると判定でき、狙い通りの電流制限が可能である。
以上により、図5に示すように、アシスト電流値の絶対値が、判定基準電流値I1以上である状態が所定時間t継続する条件、及び操舵トルク値Tの絶対値が、判定基準トルク値ST1以上である条件の何れかにより、ステアリングホイール回転のエンド位置付近で高負荷状態であると判定でき、狙い通りの電流制限が可能である。
1 制御装置
5 モータ駆動回路
6 モータ
7 モータ電流検出回路
8 制御部
12 関数発生部
13 加算手段
15 減算手段
16 モータ電圧演算部
18 操舵角度センサ
21 トルクセンサ
23 舵取機構
27 操舵部材
31 ピニオン軸
32 ラック軸
5 モータ駆動回路
6 モータ
7 モータ電流検出回路
8 制御部
12 関数発生部
13 加算手段
15 減算手段
16 モータ電圧演算部
18 操舵角度センサ
21 トルクセンサ
23 舵取機構
27 操舵部材
31 ピニオン軸
32 ラック軸
Claims (2)
- 操舵部材に加えられた操舵トルク値を検出するトルクセンサと、操舵補助用のモータと、前記トルクセンサが検出した操舵トルク値に基づき、前記モータに流すべき電流値を定める電流制御手段と、該電流値を一時的に制限する電流制限手段とを備え、前記電流制御手段が定めた電流値を前記モータに流すことにより操舵補助する電動パワーステアリング装置において、
前記電流制限手段は、前記操舵トルク値が第1トルク値以上であるか否かを判定する第1トルク値判定手段と、該第1トルク値判定手段が否と判定したときに、前記電流値が第1電流値以上であるか否かを判定する第1電流値判定手段と、前記第1トルク値判定手段が否と判定し、前記第1電流値判定手段が第1電流値以上であると判定する状態が連続する時間を計時する計時手段とを備え、前記第1トルク値判定手段が第1トルク値以上であると判定したとき、又は前記計時手段が所定時間を計時したときに、前記電流値を制限するように構成してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記電流制限手段が電流値を制限しているときに、前記操舵トルク値が、第1トルク値より小さい第2トルク値以下であるか否かを判定する第2トルク値判定手段と、前記電流制限手段が電流値を制限しているときに、前記電流値が、第1電流値より小さい第2電流値以下であるか否かを判定する第2電流値判定手段とを更に備え、前記第2トルク値判定手段が第2トルク値以下であると判定したとき、又は前記第2電流値判定手段が第2電流値以下であると判定したときに、前記電流制限手段は、電流値の制限を解除するように構成してある請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
3
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
JP2010137775A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JP2010264928A (ja) * | 2009-05-16 | 2010-11-25 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵制御装置、および操舵制御装置付き車両 |
JP2010269639A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用操舵制御装置、および操舵制御装置付き車両 |
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2005
- 2005-11-29 JP JP2005344511A patent/JP2007145247A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010137775A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
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