JP2005088754A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステアリング戻し過程においてモータの慣性に起因する反力抜けの助長を抑制し、より自然な操舵感が得られる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】 ダンピング制御部19は、切り戻し過程において、操舵速度の絶対値があらかじめ設定された設定速度θ0'以上のときには、それ以外のときよりも第2ダンピングゲインを減少させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置の技術分野に属する。
従来の電動パワーステアリング装置は、ステアリングに操舵補助力を与えるモータを備え、測定または推定されたモータ速度およびモータ加速度に基づいて、ダンピング制御とモータ慣性補償制御を実施するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−139339号公報
しかしながら、上記従来の電動パワーステアリング装置では、危険回避のようなシーンにおいて、運転者が速い操舵を行ったとき、モータの慣性を補償しきれず、ステアリング戻し過程で操舵反力が大きく減少する、いわゆる反力抜けが発生し、運転者に違和感を与えるという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ステアリング戻し過程においてモータの慣性に起因する反力抜けの助長を抑制し、より自然な操舵感が得られる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明では、操舵手段に加わる操舵トルクを検出するトルク検出手段と、前記操舵手段の操舵速度を検出する操舵速度検出手段と、舵取機構に操舵補助力を加えるモータと、前記トルク検出手段による検出トルクと操舵速度検出手段による検出操舵速度に応じた操舵補助力を発生させるように、前記モータを駆動制御する操舵補助力制御手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、前記操舵補助力制御手段に、前記操舵手段の操作状態が切り戻しか否かを判断する切り戻し判断部と、前記操舵補助力設定部による設定操舵補助力に対し、操舵速度を抑制する方向へダンピング力を加算するダンピング制御部と、を設け、前記ダンピング制御部は、操舵手段が切り戻し状態で、かつ、検出操舵速度の絶対値があらかじめ設定された設定速度以上のときには、それ以外のときよりもダンピング力のゲインを減少させることを特徴とする。
本発明の電動パワーステアリング装置にあっては、ステアリングの切り戻し速度が速いとき、ダンピング力の出力応答を鈍くするため、ステアリング戻し過程においてモータの慣性に起因する反力抜けの助長が抑制され、自然な操舵感が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1と実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の電動パワーステアリング装置の構成図である。
運転者の舵取り操作用のステアリングホイール(操舵手段)1と、舵取り動作を行う舵取り機構2とを連結する操舵軸3に、ステアリングホイール1に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ(トルク検出手段)4と、運転者の操舵力を補助するモータ5とが配置されている。
前記ステアリングホイール1は、図示しない車室内部の運転者と対向する位置に、軸周りに回動可能に設けられている。舵取り機構2は、操舵軸3の下端に一体形成されたピニオン6と、このピニオン6に噛合するラック軸7とを備えるラック&ピニオン式の舵取り装置により構成されている。ラック軸7は、車幅方向へ摺動可能な状態で、図示しない車両前部に固定されており、その両端は、左右のタイロッド8,9を介して操向用の転舵輪10,11に連結されている。
前記モータ5は、モータ5の発生トルクを操舵軸3の回転トルクに変換する減速機12を介して、操舵軸3に結合されている。このモータ5に供給されるモータ電流は、コントローラ(操舵補助力制御手段)13により制御されている。
続いて、図2に示すコントローラ13の制御ブロック図を加えて、実施例1の制御系を説明する。
コントローラ13は、ベース電流制御部18と、ダンピング制御部19と、慣性補償制御部20とを備えている。
運転者によりステアリングホイール1が操作されると、機械的な連結により転舵輪10,11が操向される。このとき、トルクセンサ4に入力される捩れ方向の負荷が、操舵トルクとして検出される。
ベース電流制御部18には、トルクセンサ4の出力である操舵トルクと、モータ5の回転角や回転速度を計測するエンコーダ(操舵速度検出手段)16もしくはタコジェネレータから出力される回転角度と、車両の走行速度を検出する車速センサ(車速検出手段)14の信号等が入力される。ダンピング制御部19には、操舵トルクと、モータ5の回転速度が入力される。また、慣性補償制御部20には、モータ5の回転速度が入力される
ベース電流制御部18は、操舵トルク、モータの回転角、回転速度および車速等を用いて、モータ5のベース電流を算出する。ダンピング制御部19は、エンコーダ16から算出されたモータ角度の微分、すなわちモータ速度から、ダンピング電流を算出する。慣性補償制御部20は、モータ速度を再度微分することで得られるモータ加速度から、慣性補償電流を算出する。
そして、コントローラ13では、ベース電流とダンピング電流と慣性補償電流を加算したものを、駆動電流としてモータ5へ出力する。このとき、モータ電流センサ17により、モータ電流を参照しつつ、モータ5を制御駆動する。なお、モータ5へ供給される電源は、バッテリ15により与えられる。
図3は、実施例1のコントローラ13のダンピング制御部19を説明する制御ブロック図である。
ダンピング制御部19は、モータ速度−操舵速度変換ブロック21と、第1ダンピングゲイン設定部22と、乗算器23と、第2ダンピングゲイン算出部24と、乗算器25と、第2ダンピングゲイン設定部26と、乗算器27とから構成される。
モータ速度−操舵速度変換ブロック21は、モータ速度を減速比N倍することにより、ステアリング軸の回転速度、すなわち操舵速度へ変換する。
第1ダンピングゲイン設定部22は、第1ダンピングゲインを、車速に応じてマップ等から読み込む。第1ダンピングゲインは、車速が高いほど大きくなる。
乗算器23は、操舵速度と第1ダンピングゲインとを乗算し、第1ダンピング電流を算出する。
第2ダンピングゲイン算出部24は、後述する切り戻し時の第2ダンピングゲインを、操舵速度に応じてマップ等から読み込む。図3に示すように、操舵速度の絶対値があらかじめ設定された設定速度θ0'よりも小さいとき、第2ダンピングゲインは1となる。一方、操舵速度の絶対値が設定速度θ0'以上のときには、操舵速度の絶対値が大きくなるほど、第2ダンピングゲインは徐々に小さくなり、設定速度θ1'以上ではゼロとなる。
乗算器25は、操舵速度と操舵トルクを乗算する。ここで、切り増し時は操舵方向、すなわち操舵速度の正負と、操舵トルクの正負は一致するため、操舵速度と操作トルクの積は必ず正になる。一方、切り戻し時は操舵速度の正負と操舵トルクの正負は反対となるため、操舵速度と操舵トルクの積は負となる。
第2ダンピングゲイン設定部26は、操舵速度と操舵トルクの積が正の場合は第2ダンピングゲインを1とし、負の場合は第2ダンピングゲイン算出部24により設定された値を第2ダンピングゲインとして出力する。
乗算器27では、第1ダンピング電流と第2ダンピングゲインとを乗算することで、第2ダンピング電流、すなわち、ダンピング指令値を算出する。
このダンピング指令値と、ベース電流および慣性補償電流を加算したものが、モータ5の電流指令値として出力され、モータが制御駆動される。
次に、作用を説明する。
[ダンピング電流算出制御処理]
図4は、コントローラ13のダンピング制御部19で実行されるダンピング電流算出制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
ステップS101では、モータ速度、車速および操舵トルクを読み込み、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、モータ速度から操舵速度を演算し、ステップS103へ移行する。
ステップS103では、車速に応じた第1ダンピングゲインをマップ等から読み込み、ステップS104へ移行する。
ステップS104では、操舵速度と第1ダンピングゲインを乗算して第1ダンピング電流を算出し、ステップS105へ移行する。
ステップS105では、切り戻し時の第2ダンピングゲインを、操舵速度に応じてマップ等から読み込み、ステップS106へ移行する。
ステップS106では、操舵速度と操舵トルクを乗算し、ステップS107へ移行する。
ステップS107では、操舵速度と操舵トルクの積が正であるかどうかを判断する(切り戻し判断部に相当)。YESの場合にはステップS108へ移行し、NOの場合にはステップS109へ移行する。
ステップS108では、第2ダンピングゲインを1とし、ステップS110へ移行する。
ステップS109では、第2ダンピングゲインを、ステップS105で算出したものとし、ステップS110へ移行する。
ステップS110では、第1ダンピング電流と第2ダンピングゲインとを乗算して第2ダンピング電流を算出し、本制御を終了する。
[ダンピング電流算出制御作用]
ステアリング切り増し過程では、図4のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS103→ステップS104→ステップS105→ステップS106→ステップS107→ステップS108→ステップS110へと進む流れとなる。すなわち、ステップS107において、操舵速度と操舵トルクの積が正であると判断され、ステップS108において、第2ダンピングゲインが1とされる。
ステアリング切り戻し過程では、図4のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS103→ステップS104→ステップS105→ステップS106→ステップS107→ステップS109→ステップS110へと進む流れとなる。すなわち、ステップS107において、操舵速度と操舵トルクの積が負であると判断され、ステップS109において、第2ダンピングゲインが、ステップS105で算出された値とされる。このとき、操舵速度が設定速度θ0'よりも小さいときには、第2ダンピングゲインは1とされる。一方、設定速度θ0'以上のときには、第2ダンピングゲインは、1よりも小さく、かつ操舵速度の絶対値の大きさに反比例した値とされる。
[切り戻し過程でのダンピングゲイン減少作用]
従来の電動パワーステアリング装置(例えば、特開平11−139339号公報)では、ダンピング制御に加えて、モータの加速度に応じて慣性補償制御を実施することにより、制御系の応答性を高め、運転者へ与える違和感を低減している。
ところが、モータの慣性補償にも上限があるため、危険回避のようなシーンにおいて、速い操舵がなされ、制御系の応答性の上限を超えたとき、モータの慣性が大きく感じることがある。このときの操舵角を図5(a)に、操舵速度と操舵トルクを図5(b)に示す。図5(b)で明らかなように、モータの慣性が補償し切れていないため、ステアリング戻し過程において操舵トルクが大きく減少(反力抜け)している。そこに操舵速度に比例したダンピング補償を実施した場合、反力抜けがより強調され、運転者へ違和感を与えてしまう。
これに対し、実施例1の電動パワーステアリング装置では、図5(c)に示すように、緊急回避のような速い操舵において、切り増し過程では、第2ダンピングゲインを1とすることにより、ダンピング制御を有効に働かせ、操舵速度の不要な増加を抑制する。一方、切り戻し過程では、第2ダンピングゲインを小さくし、ダンピング力の出力応答を鈍くすることにより、モータの慣性に起因する操舵トルクの抜けを抑制している。
次に、効果を説明する。
実施例1の電動パワーステアリング装置にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
(1) ダンピング制御部19は、切り戻し過程において、操舵速度の絶対値があらかじめ設定された設定速度θ0'以上のとき、それ以外のときよりも第2ダンピングゲインを減少させるため、モータの慣性に起因する反力抜けを助長することなくダンピングを働かせることができ、より自然な操舵感を実現できる。
(2) ダンピング制御部19は、操舵速度と操舵トルクの積が正のとき、切り増しと判断し、操舵速度と操舵トルクの積が負のとき、切り戻しと判断するため、運転者が慣性抜けを感じるタイミングを確実に検知でき、より自然な操舵感を実現できる。
(3) ダンピング制御部19、車速が高いほど、第1ダンピングゲインを大きくするため、車速に応じたダンピングの演出が可能となる。
まず、構成を説明する。
図6は、実施例2のコントローラ13のダンピング制御部30を説明する制御ブロック図である。なお、図3に示した実施例1と同一の構成部分には、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
ダンピング制御部30は、モータ速度−操舵速度変換ブロック21と、操舵速度不感帯除去フィルタ31と、操舵トルク不感帯除去フィルタ32と、乗算器33と、第3ダンピングゲイン設定部34と、乗算器35と、上限リミッタ36とから構成される。
操舵速度不感帯除去フィルタ31および操舵トルク不感帯除去フィルタ32は、例えばローパスフィルタ等が用いられ、所定値以下の操舵速度および操舵トルクを切り捨てることにより、センサノイズやドリフト、推定精度の影響をキャンセルするものである(不感帯処理部)。
乗算器33は、操舵速度と操舵トルクを乗算し、仕事量を算出する。
第3ダンピングゲイン設定部34は、第3ダンピングゲインを、車速に応じてマップ等から読み込む。第3ダンピングゲインは、車速が高いほど大きくなる。
乗算器35は、仕事量と第3ダンピングゲインを乗算し、第3ダンピング電流を算出する。
上限リミッタ36は、第3ダンピング電流に上限を設け、センサの断線等による不要なダンピング電流の発生を抑制する。
このようにして算出された第4ダンピング電流(ダンピング指令値)と、ベース電流および慣性補償電流を加算したものが、モータ5の電流指令値として出力され、モータが制御駆動される。
次に、作用を説明する。
[ダンピング電流算出制御処理]
図7は、コントローラ13のダンピング制御部30で実行されるダンピング電流算出制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。なお、図4に示した実施例1の処理と同一部分には、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS201では、操舵速度があらかじめ設定された所定値よりも小さいかどうかを判断する。YESの場合にはステップS202へ移行し、NOの場合には本制御を終了する。
ステップS202では、操舵トルクがあらかじめ設定された所定値よりも小さいかどうかを判断する。YESの場合にはステップS203へ移行し、NOの場合には本制御を終了する。
ステップS203では、車速に応じた第3ダンピングゲインをマップ等から読み込み、ステップS204へ移行する。
ステップS204では、操舵速度と操舵トルクの積、すなわち仕事量を算出し、ステップS205へ移行する。
ステップS205では、仕事量と第3ダンピングゲインとを乗算して第3ダンピング電流を算出し、ステップS206へ移行する。
ステップS206では、第3ダンピング電流があらかじめ設定された上限値よりも小さいかどうかを判断する。YESの場合にはステップS207へ移行し、NOの場合にはステップS208へ移行する。
ステップS207では、第3ダンピング電流を、ステップS205で求めた値とし、本制御を終了する。
ステップS208では、第3ダンピング電流を前記上限値とし、本制御を終了する。
[ダンピング電流算出制御作用]
トルクセンサ4またはエンコーダ16にセンサノイズが入力された場合には、図7のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS201、またはステップS101→ステップS102→ステップS201→ステップS202へと進む流れとなる。すなわち、ステップS201またはステップS202において、センサノイズが操舵速度不感帯除去フィルタ31または操舵トルク不感帯除去フィルタ32により切り捨てられ、ダンピング指令値の設定がキャンセルされる。
操舵速度または操舵トルクが過大である場合は、図7のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS201→ステップS202→ステップS203→ステップS204→ステップS205→ステップS206→ステップS208へと進む流れとなる。すなわち、ステップS206において、第3ダンピング電流があらかじめ設定された上限値以上であると判断され、ステップS208において、ダンピング指令値が前記上限値とされる。
[操舵速度と操舵トルクの積に応じたダンピング電流算出作用]
実施例2では、すなわちダンピング指令値を、操舵速度と操舵トルクの積に比例して算出している。
図8(a)のように、緊急回避のような速い操舵の場合には、図8(b)に示すように、切り始めはダンピング制御が有効に働くため、操舵速度の不要な増加が抑制される。一方、切り戻し時には、モータ慣性に起因する操舵トルクの抜けが助長されないため、より自然な操舵感を実現できる。
また、図9(a)のように、速い操舵ではない場合には、図9(b)に示すように、ステアリングの切り増し側も切り戻し側も有効にダンピング指令値が算出され、不要な操舵速度の増加を抑制できる。
次に、効果を説明する。
実施例2の電動パワーステアリング装置にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
(4) ダンピング制御部30は、操舵トルクと操舵速度の積に応じてダンピングゲインを変化させるため、より簡便な方法で、確実に速い操舵時の慣性抜けを抑制できるとともに、ゆっくりとした普通の操舵時には、適当なダンピングを実現できる。
(5) ダンピング制御部30は、所定値以下の操舵速度および操舵トルクを切り捨てる操舵速度不感帯除去フィルタ31および操舵トルク不感帯除去フィルタ32を備えるため、センサノイズやドリフト等に起因するダンピング制御の誤動作を防止できる。
(6) ダンピング制御部30は、ダンピング力の上限値を制限する上限リミッタ36を備えるため、制御系の失陥時において、不要にステアリングが重くなりすぎるのを防止できる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1,2に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は実施例1,2に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1,2では、操舵速度、操舵加速度算出にモータ角度から算出されるモータ角度、モータ加速度を利用しているが、ステアリング軸に別途設けるステアリング角センサ出力を用いてもよいし、モータに流れる電流とモータ端子間電圧から算出される推定モータ速度で代用してもよい。
実施例1の電動パワーステアリング装置の構成図である。 実施例1のコントローラの制御ブロック図である。 実施例1のダンピング制御部を説明する制御ブロック図である。 実施例1のダンピング制御部で実行されるダンピング電流算出制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の作用を示す説明図である。 実施例2のダンピング制御部を説明する制御ブロック図である。 実施例2のダンピング制御部で実行されるダンピング電流算出制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の作用を示す説明図である。 実施例2の作用を示す説明図である。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 舵取り機構
3 操舵軸
4 トルクセンサ
5 モータ
6 ピニオン
7 ラック軸
8,9 タイロッド
10,11 転舵輪
12 減速機
13 コントローラ
14 車速センサ
15 バッテリ
16 エンコーダ
17 モータ電流センサ
18 ベース電流制御部
19,30 ダンピング制御部
20 慣性補償制御部
21 モータ速度−操舵速度変換ブロック
22 第1ダンピングゲイン設定部
23,25,27,33,35 乗算器
24 第2ダンピングゲイン算出部
26 第2ダンピングゲイン設定部
31 操舵速度不感帯除去フィルタ
32 操舵トルク不感帯除去フィルタ
34 第3ダンピングゲイン設定部
36 上限リミッタ

Claims (6)

  1. 操舵手段に加わる操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記操舵手段の操舵速度を検出する操舵速度検出手段と、
    舵取機構に操舵補助力を加えるモータと、
    前記トルク検出手段による検出トルクと操舵速度検出手段による検出操舵速度に応じた操舵補助力を発生させるように、前記モータを駆動制御する操舵補助力制御手段と、
    を備えた電動パワーステアリング装置において、
    前記操舵補助力制御手段に、
    前記操舵手段の操作状態が切り戻しか否かを判断する切り戻し判断部と、
    前記操舵補助力設定部による設定操舵補助力に対し、操舵速度を抑制する方向へダンピング力を加算するダンピング制御部と、
    を設け、
    前記ダンピング制御部は、操舵手段が切り戻し状態で、かつ、検出操舵速度の絶対値があらかじめ設定された設定速度以上のときには、それ以外のときよりもダンピング力のゲインを減少させることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記切り戻し判断部は、検出トルクの符号と検出操舵速度の符号に基づいて、切り戻しか否かを判断することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 操舵手段に加わる操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記操舵手段の操舵速度を検出する操舵速度検出手段と、
    舵取機構に操舵補助力を加えるモータと、
    前記トルク検出手段による検出トルクと操舵速度検出手段による検出操舵速度に応じて操舵補助力を設定する操舵補助力設定部と、設定された操舵補助力を発生させるように前記モータを駆動制御するモータ駆動制御部とを有する操舵補助力制御手段と、
    を備えた電動パワーステアリング装置において、
    前記操舵補助力設定部による設定操舵補助力に対し、操舵速度を抑制する方向へダンピング力を加算するダンピング制御部を設け、
    このダンピング制御部は、検出トルクと検出操舵速度の積に応じてダンピング力またはダンピング力のゲインを変化させることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記ダンピング制御部に、検出トルクと検出操舵速度の積の絶対値が、あらかじめ設定された値よりも小さいとき、ダンピング力をゼロとする不感帯処理部を設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    車速を検出する車速検出手段を設け、
    前記ダンピング制御部は、車速が高いほどダンピング力のゲインを大きくすることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記ダンピング制御部に、ダンピング力の上限値を制限する上限リミッタを設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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