JP2013203147A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤと路面との接触状態を運転者に対して正確に伝達することが可能な電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】電動パワーステアリング装置1は、ステアリング装置10、モーター51、および制御装置60を有する。ステアリング装置10は、ステアリングホイール2が取り付けられるステアリングシャフト20、およびステアリングシャフト20の回転に応じてタイヤ3の転舵角を変化させるラックシャフト31を有する。モーター51は、ステアリング装置10にモータートルクを付与する。制御装置60は、ステアリングシャフト20のトルクに応じて変化する操舵信号の積分値、およびステアリング装置10がタイヤ3から受ける反力に応じて変化する反力信号の積分値を算出し、操舵信号の積分値と反力信号の積分値との差である積分値差と反力信号とに基づいてモーターに対する駆動信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリング装置およびモーターを有する電動パワーステアリング装置に関する。
特許文献1の電動パワーステアリング装置は、ステアリング装置およびモーターを有する。ステアリング装置は、ステアリングシャフト、減速機構、およびラックシャフトを有する。モーターは、減速機構を介してステアリングシャフトにトルクを付与する。ラックシャフトは、ステアリングシャフトの回転に応じて軸方向へ移動することにより、タイロッドを介してタイヤの転舵角を変更する。
特開2002−365150号公報
上記電動パワーステアリング装置において、タイヤを介して路面から受けた反力は、ラックシャフトおよびステアリングシャフトを介してステアリングホイールに伝達される。しかし、ステアリングシャフトにモーターが連結されているため、ステアリングホイールに反力が伝達される過程においてモーターの慣性力により反力が小さくなる。このため、運転者がタイヤと路面との接触状態を正確に把握できないおそれがある。
なお、ここではモーターのトルクがステアリングシャフトに付与される構成の電動パワーステアリング装置の課題について言及しているが、ステアリング装置におけるステアリングシャフトとは別の部品にモーターのトルクが付与される構成の電動パワーステアリング装置においても上記課題と同様の課題が存在する。
本発明は、上記課題を解決するため、タイヤと路面との接触状態を運転者に対して正確に伝達することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
(1)第1の手段は、請求項1に記載の発明すなわち、ステアリングホイールが取り付けられるステアリングシャフト、および前記ステアリングシャフトの回転に応じてタイヤの転舵角を変化させるラックシャフトを有するステアリング装置と、前記ステアリング装置にトルクを付与するモーターと、前記ステアリングシャフトのトルクに応じて変化する操舵信号の積分値、および前記ステアリング装置が前記タイヤから受ける反力に応じて変化する反力信号の積分値を算出し、前記操舵信号の積分値と前記反力信号の積分値との差である積分値差と前記反力信号とに基づいて、前記モーターを駆動する駆動信号を生成する制御装置とを有する電動パワーステアリング装置であることを要旨とする。
電動パワーステアリング装置において、タイヤを介して路面から受けた反力がモーターの慣性力の影響を受けることなくステアリングホイールに伝達されると仮定したとき、操舵信号の積分値は反力信号の積分値に対応する大きさを示す。このため、積分値差は、タイヤを介して路面から受けた反力のうち、ステアリングホイールに伝達される過程において消失した分を反映した値とみなすことができる。
上記電動パワーステアリング装置は、以上の事項を踏まえて、積分値差および反力信号に基づいてモーターに対する駆動信号を生成する。このため、この駆動信号を受けたモーターが発生するトルクは、ステアリングホイールに伝達される過程において消失した反力に相当する成分を含む。このため、タイヤと路面との接触状態を運転者に対して正確に伝達することができる。
(2)第2の手段は、請求項2に記載の発明すなわち、前記ステアリング装置は、タイロッドを有し、前記制御装置は、前記タイロッドまたは前記ラックシャフトの軸方向の荷重に応じて変化する信号を前記反力信号として取り扱う請求項1に記載の電動パワーステアリング装置であることを要旨とする。
(3)第3の手段は、請求項3に記載の発明すなわち、前記電動パワーステアリング装置は、バンドパスフィルターを有し、前記制御装置は、前記バンドパスフィルターを通過した前記操舵信号および前記反力信号のそれぞれに基づいて、前記操舵信号の積分値および前記反力信号の積分値を算出する請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置であることを要旨とする。
ステアリング装置においては、シミー現象またはジャダー現象に基づく振動がタイヤから伝達される場合がある。一般に、シミー現象またはジャダー現象に基づくステアリング装置の振動にともないステアリングホイールが振動するとき、運転者はこの振動を不快に感じる。
上記電動パワーステアリング装置は、以上の事項を踏まえて、バンドパスフィルターを通過した操舵信号および反力信号のそれぞれに基づいて、操舵信号の積分値および反力信号の積分値を算出する。このため、バンドパスフィルターの周波数帯域に適当な周波数帯域を割り当てることにより、シミー現象またはジャダー現象に基づく振動成分の影響が低減された操舵信号の積分値および反力信号の積分値が得られる。このため、運転者に不快な振動が伝達されるおそれが小さくなる。
(4)第4の手段は、請求項4に記載の発明すなわち、前記制御装置は、前記積分値差、前記反力信号、およびゲインに基づいて前記駆動信号を生成する請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置であることを要旨とする。
上記電動パワーステアリング装置によれば、駆動信号によって示されるモーターのトルクをゲインに応じて調整することができる。このため、積分値差が大きすぎること、または積分値差が小さすぎることに起因して、タイヤと路面との接触状態が運転者に対して正確に伝達されない状況が生じるおそれが小さくなる。
(5)第5の手段は、請求項5に記載の発明すなわち、前記制御装置は、車速が大きくなるにつれて前記ゲインを大きくする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置であることを要旨とする。
一般に、車速が大きくなるにつれて運転者の意識がより強く車両進行方向に向けられる。すなわち、車速が小さい場合と比較して、ステアリングホイールに向けられる意識が相対的に低下する。
上記電動パワーステアリング装置は、この点を踏まえて、車速が大きくなるにつれてゲインを大きくする。このため、駆動信号によって示されるモーターのトルクに含まれる反力に相当する成分も車速が大きくなるにつれて大きくなる。このため、車両が高速で走行している場合において、タイヤと路面との接触状態を運転者に対して正確に伝達することができる。
(6)第6の手段は、請求項6に記載の発明すなわち、前記制御装置は、前記ゲイン、前記積分値差、および前記反力信号に基づいて前記モーターのトルクを補正する補正値を算出し、前記補正値に対する上限ガード値が設定されている請求項4または5に記載の電動パワーステアリング装置であることを要旨とする。
上記電動パワーステアリング装置によれば、上限ガード値よりも大きい補正値に基づいてモーターがトルクを発生することが抑制される。このため、補正値が大きすぎることに起因して、タイヤと路面との接触状態が運転者に対して正確に伝達されない状況が生じるおそれが小さくなる。
本発明は、タイヤと路面との接触状態を運転者に対して正確に伝達することが可能な電動パワーステアリング装置を提供する。
本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の全体構造を示すブロック図。 実施形態の電動パワーステアリング装置の制御装置に記憶されるマップであり、ゲインと車速との関係を示すマップ。 実施形態の電動パワーステアリング装置の制御装置により実行される駆動信号生成処理の手順を示すフローチャート。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1の全体構成について説明する。
電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール2、タイヤ3、ステアリング装置10、およびアシスト装置40を有する。
ステアリング装置10は、ステアリングシャフト20、ラックシャフト31、およびタイロッド32を有する。
ステアリングシャフト20は、コラムシャフト21、インターミディエイトシャフト22、およびピニオンシャフト23を有する。
ステアリングホイール2は、コラムシャフト21に連結される。コラムシャフト21は、インターミディエイトシャフト22に連結される。インターミディエイトシャフト22は、ピニオンシャフト23に連結される。
ラックシャフト31は、ピニオンシャフト23と噛み合う。タイロッド32は、ラックシャフト31の両端に連結される。タイロッド32は、ナックル(図示略)を介してタイヤ3に連結される。
アシスト装置40は、操舵トルクセンサー41、反力センサー42、車速センサー43、モーター51、減速機構52、および制御装置60を有する。
操舵トルクセンサー41は、コラムシャフト21と減速機構52との連結箇所よりもステアリングホイール2側において、コラムシャフト21のねじれ量に応じて変化する信号を操舵信号Tsとして生成する。操舵信号Tsは、コラムシャフト21が正回転することによってねじれるときに正の符号を有する。一方、操舵信号Tsは、コラムシャフト21が逆回転することによってねじれるときに負の符号を有する。
反力センサー42は、タイロッド32の軸方向の長さの変化に応じて変化する信号を反力信号Hsとして生成する歪みゲージである。反力信号Hsは、コラムシャフト21の正回転に対応する方向にタイヤ3の転舵角が変化することによってタイロッド32が力を受けたときの長さの変化方向を正の符号で示す。一方、反力信号Hsは、コラムシャフト21の逆回転に対応する方向にタイヤ3の転舵角が変化することによってタイロッド32が力を受けたときの長さの変化方向を負の符号で示す。
車速センサー43は、車両の車速Vに応じて変化する信号を車速信号Vsとして生成する。
モーター51は、制御装置60によって生成される駆動信号Ksに応じて、コラムシャフト21に付与するモータートルクTmを発生する。
減速機構52は、ウォームシャフト53と、ウォームホイール54とを有する。ウォームシャフト53は、モーター51の出力軸に固定される。ウォームホイール54は、コラムシャフト21に固定される。ウォームホイール54は、ウォームシャフト53と噛み合う。
制御装置60は、操舵トルクセンサー41、反力センサー42、および車速センサー43から得られる信号に基づいてモータートルクTmを決定する。制御装置60は、モーター51のトルクをモータートルクTmにする駆動信号Ksを生成する。
電動パワーステアリング装置1の動作について説明する。
運転者は、タイヤ3の転舵角を変更するとき、ステアリングホイール2に操舵トルクTuを入力する。ステアリングシャフト20は、ステアリングホイール2と一体的に回転する。
制御装置60は、操舵信号Tsに基づいてコラムシャフト21のトルクTcを認識する。制御装置60は、車速信号Vsに基づいて車速Vを認識する。制御装置60は、反力信号Hsに基づいてタイロッド32の軸方向に生じる力を反力Fとして認識する。制御装置60は、トルクTcおよび車速Vに基づいてモータートルクTmを算出する。制御装置60は、操舵信号Tsおよび反力信号Hsに基づいてモータートルクTmを補正する。制御装置60は、補正したモータートルクTmでモーター51を駆動する駆動信号Ksを生成する。
ラックシャフト31は、ステアリングシャフト20の回転に応じて軸方向に移動する。タイロッド32は、ラックシャフト31の軸方向の移動に応じてタイヤ3の転舵角を変更する。タイロッド32は、タイヤ3と路面とが接触しているため、タイヤ3から反力Fを受ける。反力Fは、ラックシャフト31とピニオンシャフト23との噛み合いにより、ラックシャフト31を介して、ステアリングシャフト20の回転方向と反対方向の反力トルクThとして伝達される。
制御装置60についてより詳細に説明する。
制御装置60は、入力部61、バンドパスフィルター62、積分部63、駆動信号生成部64、および出力部65を有する。
入力部61は、操舵信号Ts、反力信号Hs、および車速信号Vsを取得する。
バンドパスフィルター62は、操舵信号Tsおよび反力信号Hsを入力部61から取得する。バンドパスフィルター62は、操舵信号Tsに対するフィルターおよび反力信号Hsに対するフィルターを有する。バンドパスフィルター62の各フィルターは、20Hz〜30Hzの通過周波数帯域を有する。
積分部63は、操舵信号Tsおよび反力信号Hsをバンドパスフィルター62から取得する。積分部63は、操舵信号Tsの最新値を取得した時点から、所定の期間を遡った時点までにわたって取得した操舵信号Tsの積分値を第1積分値IAとして常に算出する。積分部63は、反力信号Hsの最新値を取得した時点から、所定の期間を遡った時点までにわたって取得した反力信号Hsの積分値を第2積分値IBとして常に算出する。
駆動信号生成部64は、操舵信号Tsおよび車速信号Vsを入力部61から取得する。駆動信号生成部64は、第1積分値IAおよび第2積分値IBを積分部63から取得する。駆動信号生成部64は、操舵信号Tsに基づいてトルクTcを認識する。駆動信号生成部64は、車速信号Vsに基づいて車速Vを認識する。駆動信号生成部64は、トルクTcの積分値として第1積分値IAを認識する。駆動信号生成部64は、反力Fの積分値として第2積分値IBを認識する。駆動信号生成部64は、第2積分値IBを反力トルクThの積分値に変換する。駆動信号生成部64は、最新の変換後の第2積分値IBと最新の第1積分値IAとの差を積分値差Dとして算出する。
制御装置60は、ゲインGと車速Vとを対応させて示すマップ(図2参照)を記憶している。ゲインGは、0を超える所定値から1未満の所定値まで車速Vが増加することに応じて増加するようにマップにおいて定められる。駆動信号生成部64は、マップを参照することによって車速Vの最新値に対応するゲインGを決定する。
駆動信号生成部64は、トルクTcの最新値および車速Vの最新値に基づいてモータートルクTmを算出する。駆動信号生成部64は、反力F、積分値差D、およびゲインGを乗算することによってモータートルクTmの補正値Aを算出する。駆動信号生成部64は、モータートルクTmに補正値Aを加算することにより、モータートルクTmを補正する。駆動信号生成部64は、モーター51のトルクをモータートルクTmにする駆動信号Ksを生成する。
出力部65は、駆動信号Ksをモーター51に出力する。
図3のフローチャートを参照して、上述した制御装置60の各部の動作のうち駆動信号Ksを生成する処理の流れについて説明する。
ステップS11において、バンドパスフィルター62は、20Hz〜30Hzの操舵信号Tsおよび反力信号Hsを通過させる。
ステップS12において、積分部63は、第1積分値IAと第2積分値IBとを算出する。
ステップS13において、駆動信号生成部64は、最新の第1積分値IAと最新の第2積分値IBとの積分値差Dを算出する。
ステップS14において、駆動信号生成部64は、マップを参照することにより最新の車速Vに対応するゲインGを決定する。
ステップS15において、駆動信号生成部64は、最新のトルクTcおよび最新の車速Vに基づいてモータートルクTmを算出する。
ステップS16において、駆動信号生成部64は、積分値差D、ゲインG、および反力Fを乗算することによって補正値Aを算出する。
ステップS17において、駆動信号生成部64は、補正値AをモータートルクTmに加算することによってモータートルクTmを補正する。
ステップS18において、駆動信号生成部64は、補正したモータートルクTmを示す駆動信号Ksを生成する。
本実施形態の電動パワーステアリング装置1は以下の効果を奏する。
(1)制御装置60は、操舵信号Tsおよび反力信号Hsの積分値の積分値差Dに基づいて、モーター51を駆動する駆動信号Ksを生成する。
モーター51は、減速機構52を介してコラムシャフト21に連結されているため、モーター51とコラムシャフト21との連結箇所において慣性力が生じる。このため、ステアリングホイール2には、慣性力によって減少した反力トルクThが伝達される。制御装置60は、反力トルクThの減少分を示す積分値差DをモータートルクTmに反映する。このため、タイヤ3と路面との接触状態をより正確に運転者に伝達することができる。
(2)制御装置60は、20Hz〜30Hzを通過周波数帯域とするバンドパスフィルター62を有する。この構成によれば、操舵信号Tsおよび反力信号Hsに含まれる信号のうちタイヤ3が接触している路面の種類など、運転者が必要な情報を認識するための情報を含む信号を通過させることができる。
(3)制御装置60は、0を超え、かつ1未満のゲインGを乗算することによって補正値Aを算出する。上記構成によれば、補正値Aの大きさを減少させることにより、モータートルクTmが過大になることを抑制することができる。
(4)制御装置60は、車速Vが速くなることに応じてゲインGを大きくする。
運転者は、例えば、車庫入れをしているときなど車両が低速で走行しているときには、周囲の状況を直接視認しながら運転をすることが容易である。したがって、タイヤ3と路面との接触状態を認識することの必要性は低くなる。一方、運転者は、例えば、高速道路を走行しているときなど車両が高速で走行しているときには、前方の状況に集中する必要性が高くなるため、周囲の状況を直接視認しながら運転をすることが困難である。したがって、タイヤ3と路面との接触状態を認識することの必要性が高くなる。上記構成によれば、タイヤ3と路面との接触状態を認識することの必要性に応じて、運転者に伝達する反力の大きさを調節できる。
(5)制御装置60は、操舵信号Tsの積分値と反力信号Hsの積分値との積分値差Dに基づいて補正値Aを算出する。
反力Fは、反力トルクThとしてステアリングホイール2に伝達されるまでに時間を要する。このため、反力センサー42によって検出された反力Fを示す反力信号Hsと、この反力Fが反力トルクThとして反映されたトルクTcを示す操舵信号Tsとは位相差を有する。上記構成によれば、互いに位相差を有する信号の積分値を積分値差Dとして算出することにより、この位相差の影響を受けることなく、反力トルクThの減少分と等価な値を積分値差Dとして算出することができる。
本発明は、上記実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての上記実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・実施形態の電動パワーステアリング装置1は、タイロッド32に生じる力を検出する反力センサー42を有する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置は、ラックシャフト31に生じる力を検出する反力センサーを有する。
・実施形態の電動パワーステアリング装置1は、補正値Aを算出するときにゲインGを乗算する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置は、ゲインを乗算することなく補正値を算出する。
・実施形態の電動パワーステアリング装置1は、補正値Aを算出するときに所定のゲインGを乗算する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置は、この電動パワーステアリング装置を搭載する車両の車種に応じて定められたゲインを乗算することによって補正値を算出する。
・実施形態の電動パワーステアリング装置1は、操舵信号Tsおよび反力信号Hsの通過周波数帯域が同じバンドパスフィルター62を有する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置は、操舵信号Tsおよび反力信号Hsの通過周波数帯域として、互いに異なる通過周波数帯域を有するバンドパスフィルターを有する。
・実施形態の電動パワーステアリング装置1は、操舵信号Tsおよび反力信号Hsに対して個別のバンドパスフィルターを有する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置は、操舵信号Tsおよび反力信号Hsを所定の通過周波数帯域で通過させる単独のバンドパスフィルターを有する。この場合、単独のバンドパスフィルターは、例えば、時分割方式でそれぞれの信号を通過させる。
・実施形態の電動パワーステアリング装置1は、ゲインG、積分値差D、および反力Fを乗算することにより補正値Aを算出する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置は、補正値が所定のしきい値を超える場合、この補正値をこのしきい値と同じ値に変更する。つまり、変形例の電動パワーステアリング装置は、補正値に対する上限ガード値が設定される。
・実施形態の電動パワーステアリング装置1は、補正値Aを算出するときに、0を超え、かつ1未満のゲインGを乗算する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置は、補正値を算出するときに、1以上のゲインを乗算する。
・実施形態の電動パワーステアリング装置1は、コラムアシスト型のアシスト装置40を有する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置は、ラックアシスト型のアシスト装置を有する。ラックアシスト型のアシスト装置は、デュアルピニオン型、ラック同軸型、およびラックパラレル型のアシスト装置を含む。
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホイール、3…タイヤ、10…ステアリング装置、20…ステアリングシャフト、21…コラムシャフト、22…インターミディエイトシャフト、23…ピニオンシャフト、31…ラックシャフト、32…タイロッド、40…アシスト装置、41…操舵トルクセンサー、42…反力センサー、43…車速センサー、51…モーター、52…減速機構、53…ウォームシャフト、54…ウォームホイール、60…制御装置、61…入力部、62…バンドパスフィルター、63…積分部、64…駆動信号生成部、65…出力部。

Claims (6)

  1. ステアリングホイールが取り付けられるステアリングシャフト、および前記ステアリングシャフトの回転に応じてタイヤの転舵角を変化させるラックシャフトを有するステアリング装置と、
    前記ステアリング装置にトルクを付与するモーターと、
    前記ステアリングシャフトのトルクに応じて変化する操舵信号の積分値、および前記ステアリング装置が前記タイヤから受ける反力に応じて変化する反力信号の積分値を算出し、前記操舵信号の積分値と前記反力信号の積分値との差である積分値差と前記反力信号とに基づいて、前記モーターを駆動する駆動信号を生成する制御装置と
    を有する電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ステアリング装置は、タイロッドを有し、
    前記制御装置は、前記タイロッドまたは前記ラックシャフトの軸方向の荷重に応じて変化する信号を前記反力信号として取り扱う
    請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記電動パワーステアリング装置は、バンドパスフィルターを有し、
    前記制御装置は、前記バンドパスフィルターを通過した前記操舵信号および前記反力信号のそれぞれに基づいて、前記操舵信号の積分値および前記反力信号の積分値を算出する
    請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記制御装置は、前記積分値差、前記反力信号、およびゲインに基づいて前記駆動信号を生成する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記制御装置は、車速が大きくなるにつれて前記ゲインを大きくする
    請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記制御装置は、前記ゲイン、前記積分値差、および前記反力信号に基づいて前記モーターのトルクを補正する補正値を算出し、前記補正値に対する上限ガード値が設定されている請求項4または5に記載の電動パワーステアリング装置。
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