JP2007144772A - 樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分的に厚肉部を有する樹脂成形品を製造する際に、加圧ガスの注入によるヒケ発生防止策を効果的に実行することができる樹脂成形品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】意匠面81と反対側の裏面82から突出した厚肉部85を部分的に有する樹脂成形品8である。樹脂成形品8の成形時に使用する金型のパーティング部に隣接する位置に形成されるエッジ部19と厚肉部85との間に、裏面82から突出するガスシール部87を有しており、金型内にて成形される際に、樹脂成形品8の裏面82側における厚肉部85とガスシール部87との間に導入された加圧ガスがパーティング部から漏れることをガスシール部87の存在によって抑制するよう構成されている。ガスシール部87は、突出方向の頂点部又はエッジ部86側の側面の少なくとも一方に、凹凸状又は階段状の変形部871を有している。
【選択図】図6

Description

本発明は、部分的に厚肉部を有す樹脂成形品及びその製造方法に関する。
意匠面の反対側の裏面から突出したリブ、ボス、偏肉部等の厚肉部を部分的に有する樹脂成形品を射出成形により製造した場合には、上記厚肉部が存在する意匠面に、製造時の冷却に伴う収縮によって、いわゆるヒケが生じる場合がある。
そのため、従来は、上記ヒケの発生による意匠面の外観品質低下を防止できるよう、上記厚肉部を意匠面の裏側面から切り離した位置に設定して、移動型等を組み込んだ高価で複雑な金型を用いて成形する等の対策が実施されている。
一方、部分的に厚肉部を有する場合のヒケ防止方法としては、金型キャビティ内に射出充填した充填樹脂の裏側面と金型のキャビティ面との間に加圧ガスを圧入し、充填樹脂の意匠面を金型のキャビティ面に押し付ける成形方法が提案されている(特許文献1)。ところが、この方法を採用しても、金型のパーティング部から加圧ガスが外部に漏れ、十分な押し付け力が得られない場合がある。
また、このガス漏れを防止する技術として、ボス、リブを囲む周囲に突起を有し、この突起に隣接して更に絞り部を有する成形品及び射出成形方法が開示されている(特許文献2)。この技術によれば、上記突起が加圧ガスの漏れを抑制すると共に保圧効果をある程度得ることができる。しかしながら、上記突起を単に設けるだけでは、必ずしも十分な効果が得られない。また、上記特許文献2には、突起の形状については、断面が三角形、台形、長方形が好ましいと記載されているだけで、それ以上の好ましい形態についての示唆は全くない。
特開昭50−75247号公報 特許第3621496号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、部分的に厚肉部を有する樹脂成形品を製造する際に、加圧ガスの注入によるヒケ発生防止策を効果的に実行することができる、樹脂成形品及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、意匠面と反対側の裏面から突出した厚肉部を部分的に有する樹脂成形品において、
該樹脂成形品の成形時に使用する金型のパーティング部に隣接する位置に形成されるエッジ部と上記厚肉部との間に、上記裏面から突出するガスシール部を有しており、上記金型内にて成形される際に、上記樹脂成形品の上記裏面側における上記厚肉部と上記ガスシール部との間に導入された加圧ガスが上記パーティング部から漏れることを上記ガスシール部の存在によって抑制するよう構成されており、
該ガスシール部は、突出方向の頂点部又は上記エッジ部側の側面の少なくとも一方に、凹凸状又は階段状の変形部を有していることを特徴とする樹脂成形品にある(請求項1)。
本発明の樹脂成形品は、上記ガスシール部を有し、かつ、このガスシール部に上記変形部を積極的に設ける。このような形状に限定することによって、上記樹脂成形品を製造する際の上記加圧ガスの漏れを抑制し、その加圧ガスによる効果を最大限に利用して、ヒケ発生防止を図ることができる。
すなわち、上記変形部の存在により、製造時における加圧処理を実施する際に、加圧ガスが上記ガスシール部と金型のキャビティ面との間を通って金型のパーティング部に到達するまでのルートを、上記変形部がない場合よりも複雑な形状でかつ長いものとすることができる。これにより、加圧ガスがパーティング部から漏れ出ることを抑制することができ、加圧ガスによるヒケ防止効果が十分に発揮される。それ故、得られた本発明の樹脂成形品は、ヒケのない非常に優れた外観品質を有するものとなる。
第2の発明は、意匠面と反対側の裏面から突出した厚肉部を部分的に有する樹脂成形品において、
該樹脂成形品の成形時に使用する金型のパーティング部に隣接する位置に形成されるエッジ部と上記厚肉部との間に、上記裏面から突出するガスシール部を有しており、上記金型内にて成形される際に、上記樹脂成形品の上記裏面側における上記厚肉部と上記ガスシール部との間に導入された加圧ガスが上記パーティング部から漏れることを上記ガスシール部の存在によって抑制するよう構成されており、
該ガスシール部の上記厚肉部側の側面の基端部に隣接して、一般部の裏面から窪んだ絞り部が設けられていることを特徴とする樹脂成形品にある(請求項5)。
本発明の樹脂成形品は、上記ガスシール部を有し、かつ、このガスシール部における厚肉部側の側面の基端部に隣接して上記絞り部を有している。この絞り部を有することによって、上記樹脂成形品を製造する際の上記加圧ガスの漏れを抑制し、その加圧ガスによる効果を最大限に利用して、ヒケ発生防止を図ることができる。
すなわち、上記絞り部の存在により、製造時における加圧処理を実施する際に、成形品裏面側にガスシール部の充分な突出高さを設けることができない場合であってもシール効果を発揮することができる。これにより、加圧ガスが上記金型のパーティング部から漏れ出ることを抑制することができ、加圧ガスによるヒケ防止効果が十分に発揮される。それ故、得られた本発明の樹脂成形品は、ヒケのない非常に優れた外観品質を有するものとなる。
第3の発明は、意匠面と反対側の裏面から突出した厚肉部を部分的に有する樹脂成形品を製造するに当たり、金型のキャビティ内に樹脂を射出充填した直後に、充填樹脂の裏面側から加圧ガスを上記キャビティ内に導入することにより、上記充填樹脂の意匠面をキャビティ面に押し付ける加圧処理を行う樹脂成形品の製造方法において、
上記金型の上記キャビティには、該金型のパーティング部と、上記厚肉部を成形するための厚肉部形成部との間に、上記樹脂成形品の裏面から突出するガスシール部を形成するためのガスシール部形成部を設けてあり、
該ガスシール部形成部には、形成しようとする上記ガスシール部の突出方向の頂点部又は上記パーティング部側の側面の少なくとも一方に対応する位置に、凹凸状又は階段状の金型変形部を設けてあり、
上記加圧処理は、上記厚肉部形成部と上記ガスシール部形成部との間に上記加圧ガスを導入することにより行うことを特徴とする樹脂成形品の製造方法にある(請求項7)。
本発明の製造方法は、上記金型変形部を有するガスシール部形成部をキャビティに設けた金型を用いる。これにより、上記加圧処理を行っている際に加圧ガスが金型のパーティング部から漏れることを防止することができ、ヒケ発生防止効果を高めることができる。
すなわち、上記金型変形部の存在により、その中に充填された樹脂との境界に生じるパーティング部までのルートが、上記金型変形部がない場合よりも複雑な形状でかつ長いものとなる。これにより、加圧ガスがパーティング部から漏れ出ることを抑制することができ、加圧ガスによるヒケ防止効果が十分に発揮される。それ故、本発明の製造方法によれば、ヒケのない非常に優れた外観品質を有する樹脂成形品を製造することができる。
第4の発明は、意匠面と反対側の裏面から突出した厚肉部を部分的に有する樹脂成形品を製造するに当たり、金型のキャビティ内に樹脂を射出充填した直後に、充填樹脂の裏面側から加圧ガスを上記キャビティ内に導入することにより、上記充填樹脂の意匠面をキャビティ面に押し付ける加圧処理を行う樹脂成形品の製造方法において、
上記金型の上記キャビティには、該金型のパーティング部と、上記厚肉部を成形するための厚肉部形成部との間に、上記樹脂成形品の裏面から突出するガスシール部を形成するためのガスシール部形成部を設けてあり、
上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面の基端部に隣接して、一般部の裏面から窪んだ絞り部が形成されるように、裏面に対応するキャビティ面を意匠面側に向けて突出させた絞り部形成部を設けてあり、
上記加圧処理は、上記厚肉部形成部と上記ガスシール部形成部との間に上記加圧ガスを導入することにより行うことを特徴とする樹脂成形品の製造方法にある(請求項11)。
本発明の製造方法は、上記絞り部形成部をキャビティに設けた金型を用いる。これにより、上記加圧処理を行っている際に加圧ガスが金型のパーティング部から漏れることを防止することができ、ヒケ発生防止効果を高めることができる。
すなわち、上記絞り部形成部の存在により、製造時における加圧処理を実施する際に、成形品裏面側にガスシール部の充分な突出高さを設けることができない場合であってもシール効果を発揮することができる。これにより、加圧ガスがパーティング部から漏れ出ることを抑制することができ、加圧ガスによるヒケ防止効果が十分に発揮される。それ故、本発明の製造方法によれば、ヒケのない非常に優れた外観品質を有する樹脂成形品を製造することができる。
また、上記厚肉部が金型のパーティング部に面して形成される場合があるが、その場合には、厚肉部が無い側のパーティング部に面する部分が上記エッジ部に該当し、このエッジ部と厚肉部との間に上記ガスシール部を形成する。また、厚肉部を挟むように両側にパーティング部に面するエッジ部がある場合には、加圧ガスを導入する側のエッジ部との間に上記ガスシール部を設ける。勿論、厚肉部の両側に加圧ガスを導入する場合には、両側のエッジ部との間に上記ガスシール部を設けることが好ましい。
また、第1の発明においては、上記ガスシール部の頂点部には、上記変形部として、内方に窪んだ凹部を設けてあることが好ましい(請求項2)。すなわち、上記頂点部に設ける上記変形部としては、様々な形状をとることができるが、上記凹部とすることによって、簡易な形状でありながら加圧ガスの漏れ防止効果を有効に発揮させることができる。なお、凹部としては、1箇所だけでなく複数設けることもできる。剛性等の耐久性に問題ない範囲であれば、凹部が多いほどガス漏れ防止効果を高くすることができる。
また、上記ガスシール部の上記エッジ部側の側面には、上記変形部として、上記頂点部から基端部に行く途中で上記エッジ部側に向けて突出する段部を設けてあることが好ましい(請求項3)。ガスシール部のエッジ部側の側面に上記変形部を設ける場合に、凹凸部を採用すると、成形後に金型から抜く際に所謂アンダーカットの状態となって問題が生じる場合がある。そのため、上記のごとく、段部を設けて階段状の形状とすることが好ましい。なお、上記ガスシール部に設ける上記変形部は、上記頂点部と上記側面の両方に設けてもよい。
また、上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面の基端部に隣接して、一般部の裏面から窪んだ絞り部が設けられていることも好ましい(請求項4)。すなわち、上記ガスシール部に上記変更部を設けるだけでなく、上述した第2発明の場合と同様に、上記絞り部を更に設けることによって、より一層ガス漏れ防止効果を高めることができる。
上記絞り部の窪み形状としては種々の形状をとりうるが、例えば上記ガスシール部の側面基端の延長上の窪み位置に対して、一般部の裏面から傾斜して連なるように窪ませる形状とすることができる(図14参照)。この場合の窪み深さは、上記絞り部によるガス漏れ防止効果を発揮させるために一般部の厚みの1/3以上とし、かつ、剛性を維持するために1/2以下とすることが好ましい。
次に、第1、第2の発明の樹脂成形品においては、上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面は、基端部から頂点部に近づくにつれて上記厚肉部から離れる方向に傾斜したテーパ面となっており、該テーパ面の傾き角度は1°〜45°であることが好ましい(請求項6)。上記テーパ面の傾き角度が1°未満の場合には、成形後の離型時の抵抗が大きく、ガスシール部が変形するおそれが高いという問題があり、一方45°を超える場合にはガス漏れのおそれがあり確実なガスシール効果を得ることができないという問題がある。
次に、第3の発明の製造方法においては、上記ガスシール部の頂点部に対応する位置には、上記金型変形部として、内方に突出した凸部を設けてあることが好ましい(請求項8)。この場合には、上記第1の発明のガスシール部の頂点部に凹部を設ける場合と同様の理由により、簡易な形状でありながら加圧ガスの漏れ防止効果を有効に発揮させることができる。なお、凸部としては、1箇所だけでなく複数設けることもできる。
また、上記ガスシール部の上記エッジ部側の側面に対応する位置には、上記金型変形部として、上記頂点部から基端部に行く途中で上記エッジ部側に向けて後退する段部を設けてあることが好ましい(請求項9)。この場合には、上記第1の発明のガスシール部に段部を設ける場合と同様に、よい一層加圧処理時のガス漏れ防止効果を高めることができる。
また、上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面の基端部に隣接して、一般部の裏面から窪んだ絞り部が形成されるように、裏面に対応するキャビティ面を意匠面側に向けて突出させた絞り部形成部を設けてあることが好ましい(請求項10)。この場合には、上記ガスシール部形成部に上記金型変形部を設けるだけでなく、更に、上記絞り部形成部を設けることによって、より一層ガス漏れ防止効果を高めることができる。
また、上記第3、第4の発明においては、上記金型の上記ガスシール部形成部は、上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面が、基端部から頂点部に近づくにつれて上記厚肉部から離れる方向に傾斜したテーパ面を形成するためのテーパ面形成部を有しており、該テーパ面形成部の傾き角度は1°〜45°であることが好ましい(請求項12)。上記テーパ面の傾き角度が1°未満の場合には、成形後の離型時の抵抗が大きく、ガスシール部が変形するおそれが高いという問題があり、一方45°を超える場合にはガス漏れのおそれがあり確実なガスシール効果を得ることができないという問題がある。
また、上記第1〜第3の発明における樹脂成形品としては、例えば、自動車用の内外装部品等、リブやボスなどの厚肉部を備えていると共に意匠面の外観要求品質が厳しい部品がある。
(実施例1)
本発明の実施例に係る樹脂成形品及びその製造方法につき、図1〜図6を用いて説明する。
本例で製造する樹脂成形品は、図6に示すごとく、意匠面81と反対側の裏面82から突出した厚肉部としてのリブ85を部分的に有する樹脂成形品8である。なお、この樹脂成形品8に機能上必須の厚肉部は、上記の一箇所のリブ85だけであり、後述するガスシール部87は、製造時のヒケ発生防止のために積極的に設けるものである。
すなわち、樹脂成形品8は、その成形時に使用する金型1(図1)のパーティング部19に隣接する位置に形成されるエッジ部86と上記厚肉部85との間に、上記裏面82から突出するガスシール部87を有しており、金型1内にて成形される際に、樹脂成形品8の裏面82側における厚肉部85とガスシール部87との間に導入された加圧ガスがパーティング部19から漏れることをガスシール部87の存在によって抑制するよう構成されている。
そして、本例のガスシール部87は、突出方向の頂点部に、凹凸状の変形部875を有している。より具体的には、ガスシール部87の頂点部には、上記変形部として、内方に窪んだ凹部871を設けてある。
上記樹脂成形品8は、図6に示すごとく、一般部80の厚みt1が2.7mm、厚肉部85の突出高さL1が5mm、厚肉部85の厚みt2が3mmというものである。そして、本例で設けるガスシール部87は、突出高さL2が5mm、変形部としての凹部871の幅が0.5mm、深さDが1mmである。さらに、ガスシール部87の上記厚肉部85側の側面は、基端部から頂点部に近づくにつれて厚肉部85から離れる方向に傾斜したテーパ面878となっており、テーパ面878の傾き角度αは5°に設定してある。
上記樹脂成形品8を製造する金型1は、図1に示すごとく、固定型11と可動型12とによって、樹脂成形品の形状に対応するキャビティ15を形成するよう構成されている。そして、固定型11側に意匠面に対応するキャビティ面151を設け、可動型12側に裏面に対応するキャビティ面152を設けてある。
また、金型1のキャビティ15には、金型1のパーティング部19と、厚肉部85を成形するための厚肉部形成部25との間に、樹脂成形品の裏面から突出するガスシール部87を形成するためのガスシール部形成部27を設けてある。ガスシール部形成部27には、形成しようとする上記ガスシール部87の突出方向の頂点部に対応する位置に、凹凸状の金型変形部271を設けてある。具体的には、上記金型変形部として、ガスシール部87の頂点部に対応する位置に、内方に突出した凸部271を設けてある。
また、可動型12のキャビティ面152には、後述する加圧処理におて加圧ガスを導入するためのガス導入路155を開口させてある。ガス導入路155は、外部の高圧ガス供給装置(図示略)に接続され、適宜、高圧ガスである窒素を導入可能に構成されている。また、本例のガス導入路155は、図1、図2に示すごとく、穴の内部にピン156を配設してあり、ガス導入路155の内面とピン156の外面との間のクリアランスを通って加圧ガスが導入されるように構成してある。これによって、樹脂の逆流を防ぎつつ加圧ガスの導入が可能である。
また、このガス導入路155は、図1〜図4に示すごとく、厚肉部形成部25とガスシール部形成部27の間において導入するように配置してある。
次に、樹脂成形品8を製造するに当たっては、まず、金型1を型締め状態にして、キャビティ15内に樹脂を射出充填する。この射出充填により、キャビティ15における厚肉部形成部25に充填された樹脂は厚肉部85となり、ガスシール部形成部27に充填された樹脂はガスシール部87となる。また、ガスシール部形成部27における凸部(金型変形部)271に対応する位置には、凹部(変形部)871が形成される。
この射出充填が完了した直後に、図3、図4に示すごとく、充填樹脂の裏面側から加圧ガス7を上記キャビティ15内に導入し、上記充填樹脂の意匠面をキャビティ面151に押し付ける加圧処理を行う。このとき、上述したごとく、加圧ガス7の導入は、厚肉部形成部25とガスシール部形成部27との間に導入する。
これにより、この加圧処理においては、厚肉部85とガスシール部87とが、加圧ガスが流動しようとするルートに立ちふさがる堰のような役割を発揮する。特に本例のガスシール部87は、その頂点部に凹部(変形部)871が形成されている。そのため、ガスシール部87の厚肉部側の側面、頂点、エッジ部86側の側面に順次沿ってパーティング部19まで加圧ガス7が抜け出ようとしても、上記頂点部における凹部871の存在によって、加圧ガスの流動性を大きく低下させることができる。それ故、加圧ガス7が漏れることを抑制することができ、効率的に加圧を行うことができる。
次に、加圧ガス7による加圧状態を維持したまま金型1の温度を自然冷却させ、型開き温度になった時点で、加圧ガス7による加圧状態を解除して上記キャビティ15内を減圧する減圧処理を行う。その後、図5に示すごとく、金型1の固定型11を移動させて型開きを行い、樹脂成形品8を取り出す。
得られた樹脂成形品8は、図6に示すごとく、意匠面81における厚肉部85の位置に対応する部分にヒケが全く生じておらず、外観品質が非常に優れたものであった。
(比較例1)
比較例1は、図9に示すごとく、実施例1の場合と同様の厚肉部85を有する樹脂成形品802であって、上記ガスシール部を設けない場合の例である。
上記樹脂成形品802を作製するには、図7に示すごとく、実施例1の場合のガスシール部形成部27を有していない点以外は実施例1の場合と同様の構造の金型102を用いる。この場合には、図8に示すごとく、加圧ガス7が、パーティング部19から漏れ出ることにより、十分な加圧処理を行うことができず、ヒケ99が最終的に生じてしまった。すなわち、図9に示すごとく、得られた樹脂成形品802においては、目標形状位置990から後退してヒケ99が生じてしまった。
(比較例2)
比較例2は、図12に示すごとく、実施例1の場合と同様の厚肉部85を有する樹脂成形品803であって、上記ガスシール部87を設けるものの、その頂点に変形部を設けずに、フラット頂点部870を設ける場合の例である。
上記樹脂成形品803を作製するには、図10に示すごとく、実施例1の金型1におけるガスシール部形成部27を有するが、金型変形部275を有しておらず、フラット頂点形成部270を有する点が実施例1と異なる金型103を用いて、実施例1と同様の成形を行った例である。
この場合には、図11に示すごとく、加圧ガス7による加圧効果がある程度得られ、成形品の形状は一応維持できたが、パーティング部19から加圧ガス7の漏れがあった。漏れ量は上記比較例1の場合よりも少なかった。しかし、この加圧ガス7の漏れがあるために、加圧ガスによる押圧効果が少なからず実施例1の場合よりも低下していると考えられる。
したがって、製品の形状によっては、上記の加圧ガスの漏れによる押圧効果の低下によって、品質問題を生じるおそれがある。
比較例2と実施例1との対比によって、ガスシール部87の変形部871の存在が、加圧ガスの漏れ対策に有効であることがわかる。
(実施例2)
本例では、実施例1におけるガスシール部87の変形部等の変更例を示す。
図13に示す例は、実施例1と基本形状が同じ樹脂成形品において、ガスシール部87のエッジ部86側の側面に、変形部として、頂点部876から基端部879に行く途中でエッジ部86側に向けて突出する段部877を設けた例である。具体的には、頂点部876の幅寸法W3を1mm、段部877の幅寸法W2を1mm、段部876の頂点部からの深さL3を1mm、段部876から基端部までの長さL4を4mmとした。
図14に示す例は、実施例1と基本形状が同じ樹脂成形品において、ガスシール部87の厚肉部側の側面(テーパ面)878の基端部に隣接して、一般部80の裏面82から窪んだ絞り部3が設けられている例である。具体的には、絞り部3の幅寸法W4は5mm、深さD2は0.9mmとした。
図15に示す例は、上記図14に示した例に、実施例1の変形部871を追加して変形部871と絞り部3の両方を設けた例である。
これら図12、図13に示した例のガスシール部を設けた場合にも、実施例1と同様に、加圧処理時の加圧ガスの漏れを確実に防止することができる。
実施例1における、金型の全体構成を示す説明図。 実施例1における、金型を型締めした状態でのキャビティを示す説明図。 実施例1における、金型に樹脂を射出充填した直後に、加圧処理を実施した状態を示す説明図。 実施例1における、加圧処理により充填樹脂が押圧されている状態を示す説明図。 実施例1における、金型を型開きした状態を示す説明図。 実施例1における、成形完了した樹脂成形品を示す断面図。 比較例1における、金型の全体構成を示す説明図。 比較例1における、金型に樹脂を射出充填した直後に、加圧処理を実施した状態を示す説明図。 比較例1における、成形完了した樹脂成形品を示す断面図。 比較例2における、金型の全体構成を示す説明図。 比較例2における、金型に樹脂を射出充填した直後に、加圧処理を実施した状態を示す説明図。 比較例2における、成形完了した樹脂成形品を示す断面図。 実施例2における、ガスシール部の形状を示す説明図。 実施例2における、ガスシール部の形状を示す説明図。 実施例2における、ガスシール部の形状を示す説明図。
符号の説明
1 金型
15 キャビティ
151、152 キャビティ面
19 パーティング部
3 絞り部
7 加圧ガス
8、802、803 樹脂成形品
81 意匠面
82 裏面
85 厚肉部
86 エッジ部
87 ガスシール部
871 変形部(凹部)
877 変形部(段部)
878 テーパ面

Claims (12)

  1. 意匠面と反対側の裏面から突出した厚肉部を部分的に有する樹脂成形品において、
    該樹脂成形品の成形時に使用する金型のパーティング部に隣接する位置に形成されるエッジ部と上記厚肉部との間に、上記裏面から突出するガスシール部を有しており、上記金型内にて成形される際に、上記樹脂成形品の上記裏面側における上記厚肉部と上記ガスシール部との間に導入された加圧ガスが上記パーティング部から漏れることを上記ガスシール部の存在によって抑制するよう構成されており、
    該ガスシール部は、突出方向の頂点部又は上記エッジ部側の側面の少なくとも一方に、凹凸状又は階段状の変形部を有していることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 請求項1において、上記ガスシール部の頂点部には、上記変形部として、内方に窪んだ凹部を設けてあることを特徴とする樹脂成形品。
  3. 請求項1又は2において、上記ガスシール部の上記エッジ部側の側面には、上記変形部として、上記頂点部から基端部に行く途中で上記エッジ部側に向けて突出する段部を設けてあることを特徴とする樹脂成形品。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面の基端部に隣接して、一般部の裏面から窪んだ絞り部が設けられていることを特徴とする樹脂成形品。
  5. 意匠面と反対側の裏面から突出した厚肉部を部分的に有する樹脂成形品において、
    該樹脂成形品の成形時に使用する金型のパーティング部に隣接する位置に形成されるエッジ部と上記厚肉部との間に、上記裏面から突出するガスシール部を有しており、上記金型内にて成形される際に、上記樹脂成形品の上記裏面側における上記厚肉部と上記ガスシール部との間に導入された加圧ガスが上記パーティング部から漏れることを上記ガスシール部の存在によって抑制するよう構成されており、
    該ガスシール部の上記厚肉部側の側面の基端部に隣接して、一般部の裏面から窪んだ絞り部が設けられていることを特徴とする樹脂成形品。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面は、基端部から頂点部に近づくにつれて上記厚肉部から離れる方向に傾斜したテーパ面となっており、該テーパ面の傾き角度は1°〜45°であることを特徴とする樹脂成形品。
  7. 意匠面と反対側の裏面から突出した厚肉部を部分的に有する樹脂成形品を製造するに当たり、金型のキャビティ内に樹脂を射出充填した直後に、充填樹脂の裏面側から加圧ガスを上記キャビティ内に導入することにより、上記充填樹脂の意匠面をキャビティ面に押し付ける加圧処理を行う樹脂成形品の製造方法において、
    上記金型の上記キャビティには、該金型のパーティング部と、上記厚肉部を成形するための厚肉部形成部との間に、上記樹脂成形品の裏面から突出するガスシール部を形成するためのガスシール部形成部を設けてあり、
    該ガスシール部形成部には、形成しようとする上記ガスシール部の突出方向の頂点部又は上記パーティング部側の側面の少なくとも一方に対応する位置に、凹凸状又は階段状の金型変形部を設けてあり、
    上記加圧処理は、上記厚肉部形成部と上記ガスシール部形成部との間に上記加圧ガスを導入することにより行うことを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  8. 請求項7において、上記ガスシール部の頂点部に対応する位置には、上記金型変形部として、内方に突出した凸部を設けてあることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  9. 請求項7又は8において、上記ガスシール部の上記エッジ部側の側面に対応する位置には、上記金型変形部として、上記頂点部から基端部に行く途中で上記エッジ部側に向けて後退する段部を設けてあることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項において、上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面の基端部に隣接して、一般部の裏面から窪んだ絞り部が形成されるように、裏面に対応するキャビティ面を意匠面側に向けて突出させた絞り部形成部を設けてあることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  11. 意匠面と反対側の裏面から突出した厚肉部を部分的に有する樹脂成形品を製造するに当たり、金型のキャビティ内に樹脂を射出充填した直後に、充填樹脂の裏面側から加圧ガスを上記キャビティ内に導入することにより、上記充填樹脂の意匠面をキャビティ面に押し付ける加圧処理を行う樹脂成形品の製造方法において、
    上記金型の上記キャビティには、該金型のパーティング部と、上記厚肉部を成形するための厚肉部形成部との間に、上記樹脂成形品の裏面から突出するガスシール部を形成するためのガスシール部形成部を設けてあり、
    上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面の基端部に隣接して、一般部の裏面から窪んだ絞り部が形成されるように、裏面に対応するキャビティ面を意匠面側に向けて突出させた絞り部形成部を設けてあり、
    上記加圧処理は、上記厚肉部形成部と上記ガスシール部形成部との間に上記加圧ガスを導入することにより行うことを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項において、上記金型の上記ガスシール部形成部は、上記ガスシール部の上記厚肉部側の側面が、基端部から頂点部に近づくにつれて上記厚肉部から離れる方向に傾斜したテーパ面を形成するためのテーパ面形成部を有しており、該テーパ面形成部の傾き角度は1°〜45°であることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
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