JP2007144749A - 光走査装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】偏向器による光ビームスキャニング時に生ずる振幅ジッタによる再現画像の劣化を抑制する。
【解決手段】偏向器65は、露光ユニット6にレーザ光源62から出射された光ビームを走査折返し点となる第1位置と第2位置との間で主走査方向に往復偏向しつつ反射する。水平同期センサ60は、第1位置と、第1位置と第2位置との間の第3位置との間に偏向された光ビームを検出可能な位置に配置される。タイマ102cは、水平同期センサ60が第1位置に接近する光ビームを検出する第1時点から、水平同期センサ60が該第1位置から離間する光ビームを検出する第2時点までの第1期間と、第2時点から第2期間経過した第3時点までの第2期間とを計時する。露光制御部102は、第3時点にてレーザ光源62から出射される光ビームを画像データに基づいて変調開始し、第1期間と所定期間との差異を計算し、第2期間をこの差異に基づいて変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被走査面上で光ビームを主走査方向に走査させる光走査装置および該光走査装置を用いて被走査面としての感光体上に静電潜像を形成する画像形成装置において、光ビーム走査幅が走査毎に微妙に変化する振幅ジッタの影響を抑制する手法に関する。
この種の光走査装置を用いる装置としては、例えばレーザプリンタ、複写機およびファクシミリ装置などの画像形成装置がある。
図6はこの種の画像形成装置に装備された露光ユニット6の構成を示す。この露光ユニット6は露光筐体61を有している。そして、露光筐体61に単一のレーザ光源62が固着されており、レーザ光源62から画像データに対応して変調された光ビームを射出可能となっている。
また、この露光筐体61の内部には、レーザ光源62からの光ビームを感光体2の表面(被走査面)に走査露光するために、コリメータレンズ631、シリンドリカルレンズ632、ミラー64、偏向器65、走査レンズ66および折り返しミラー67が設けられている。すなわち、レーザ光源62からの光ビームは、コリメータレンズ631により適当な大きさのコリメート光にビーム整形された後、Y方向(図7参照)にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ632に入射される。そして、このコリメート光はY方向にのみ集束されて偏向器65の光反射部651付近で線状結像される。つまり、レーザ光源62からの光ビームはコリメータレンズ631およびシリンドリカルレンズ632によりX方向(図7参照)に伸びる細長断面形状に整形され、光反射部651に入射される。
図7に示すように、偏向器65によりX方向(感光体2の軸方向)に走査された走査光ビームは、走査レンズ66および折り返しミラー67を介して感光体2に結像され、感光体表面に光ビームのスポットが形成される。本明細書では、このX方向を主走査方向と定義する。
これにより、走査ビームが方向Xと平行に走査して走査位置21上で主走査方向Xに伸びるライン状の潜像が感光体2上に形成される。感光体2を回転させることにより、被走査部は主走査方向と直交する向き(Y方向)に移動する。本明細書では、この方向を副走査方向と定義する。感光体2を回転させながら偏向器65によるビーム走査(スキャニング)を行なうことにより、感光体2上に静電潜像が形成される。この静電潜像はトナーにより現像工程を経ることにより可視化される。
なお偏向器65による光ビーム走査の範囲内(走査折返し点の間の領域として定義される)における所定位置において光ビームを折り返しミラー69により水平同期センサ60に導いている。すなわち水平同期センサ60を、主走査方向Xにおける同期信号、つまり水平同期信号を得るための水平同期用読取センサとして機能させている。
図8に偏向器65の具体的な構成を示す。本装置は、例えば特許文献1に開示されており、光走査部102と、該光走査部102の両側面の各中央部に突出した一対の第1のばね部103と、光走査部102の周りに空隙部107を介して環状に形成され、内側対向面の各中央部にて前記第1のばね部103と結合された支持部104と、該支持部104の外側対向面にそれぞれ前記第1のばね部103と略同一直線上になるように突出した一対の第2のばね部105と、前記支持部104の周りに空隙部107を介して環状に形成され、内側対向面の各中央部にて前記第2のばね部105と結合されたフレーム106とを具備して成る。
光走査部102の上面には光反射部651が設けられており、第1のばね部103の厚みは、光走査部102および支持部104の厚みより小さく加工されている。この事により、スキャニングの際、大きな振れ角と高い駆動周波数が実現する。
前記支持部104の、ガラス部108側の面には、不図示の駆動用電極部が配設されている。図1において、上記構造体が形成されたシリコン単結晶基板101とガラス部108とは離間している状態を示しているが、実際には接合部109により接合している。そして、ガラス部108に電極部112が配設された凹部が形成されることにより、この凹部は支持部104と電極部112との間に一定電圧の交流を印加するための電圧印加用空隙部111となっている。また、電圧印加用空隙部111には、光反射部となる光走査部102の回転駆動を妨げないようにする駆動用空隙部110が形成されている。
さらに、ガラス部108の一端面には、電圧印加用空隙部111の電極部112を引き出した電極引き出し部113と、ガラス部108とシリコン単結晶基板101との接合の際に支持部104の駆動用電極部(不図示)と接触するコンタクト部114とが配設され、前記電極引き出し部113およびコンタクト部114を露出する為にシリコン単結晶基板101には電極引き出し用空隙部115が形成されている。
上記の構成において、電極引き出し部113により電極部112と支持部104に形成された駆動用電極部(不図示)との間に、所定周波数において一定電圧の交流を印加することにより、光走査部102は矢印Aの方向に回転振動する。このとき、光走査部102上に形成された光反射部にて光を反射させることにより一定振幅の光ビーム走査が可能となる。
なお一例として、光走査部102のサイズは長さ(図2のHa)1.5mm、幅(図2のHb)0.2mm、厚み(図2のHt)0.5mmとされる。
ところで上記偏向器の駆動時において、図9Aに示す偏向角θ(機械的偏向角:MSA)が走査毎に微妙に変化する振幅ジッタと呼ばれる現象が存在する。図9Bは横軸に時間を、縦軸にMSAを選んで偏向器の動作を表現したもので、MSAが偏向器の振動に伴って正弦波状に変化していることが判る。正規の偏向角をθMとした場合、振幅ジッタが発生すると、最大偏向角θJはθMよりも大きな或いは小さな値を取る。ここでは大きな値を取る場合が図示されている。このθMとθJの差分が振幅ジッタの量に相当する。
例えば特許文献2には、上述の水平同期信号を用いて画像の形成開始位置を一定にする技術が開示されている。偏向器65の正規振動角(2θに相当)に対応する主走査方向に沿う光走査幅の内、所定範囲を実際の画像形成に利用する。図6においてこの範囲は二点鎖線が折返しミラー67と交差している点IMの間に位置している部分に相当する。ここで、上記正規振動角の範囲内で且つ画像形成用範囲の外側(感光体において画像形成に用いられる領域の主走査方向に関して外側)に位置する光ビームを折返しミラー69で水平同期センサ60に導くことにより、水平同期信号を得るように構成している。
図10は、この構成を図9Bに準えて説明するものである。図中実線で描かれた正弦波は偏向器65が正常に駆動されている場合を示す理想曲線である。上述の点IMに対応するMSAはθI、−θIで示されており、折返しミラー69に対応するMSAはθSで示されている。例えば水平同期センサ60に光ビームが入射した時点(水平同期位置検出)をtsとし、その所定時間twの後に画像形成動作を開始する(光源から出射される光ビームを画像データに基づいて変調開始する)と定めれば、画像形成開始位置を一定にすることができる。同図において画像形成動作が行なわれている期間をtiとして示しており、所定の一定値を取る。
特開平7−92409 特開2003−25629
しかしながら、図10において破線で示すように振幅ジッタが発生した場合において、以下に説明する問題が生ずる。振幅ジッタ発生時における水平同期位置検出の時点をts’とすると、水平同期センサ60の位置は一定であるため、正規の水平同期位置検出時点tsよりも若干遅れることが判る。画像形成開始は所定時間twの経過後に開始され、所定時間tiだけ継続されるため、スキャニング幅における画像形成動作に寄与する範囲(MSAがθI’と−θI”の間の値を取る範囲)はts’の遅れに伴って変化する。この変化の幅(−θIと−θI”の差分)は走査エラー角(SEA)として定義され、画像形成終了位置が走査エラー角の分だけ変化してしまう。この結果、副走査方向に延びる直線(縦線)が湾曲し、画質が劣化するという問題が生ずる。特許文献1はこうしたジッタ問題について何ら言及していない。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、振幅ジッタが再現画像の品質に及ぼす悪影響を抑制することが可能な手法、およびこの方法を利用した光走査装置ならびに該光走査装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、画像形成装置の感光部材上を光ビームにより走査すべく構成された光走査装置であって、
前記光ビームを出射する光源と、
偏向器であって、前記光源から出射された光ビームを、走査折返し点となる第1位置と第2位置との間で往復偏向しつつ反射するものと、
光センサであって、前記第1位置と、該第1位置と前記第2位置との間に位置する第3位置との間に偏向された光ビームを検出可能な位置に配置されたものと、
タイマであって、前記光センサが前記第1位置に接近する偏向された光ビームを検出する第1時点から、該光センサが該第1位置から離間する偏向された光ビームを検出する第2時点までの第1期間と、該第2時点から第2期間経過した第3時点までの計時とを可能に構成されたものと、
制御部であって、前記第3時点において前記光源から出射される光ビームを画像データに基づいて変調開始し、前記第1期間と所定期間との差異を計算し、前記第2期間を該計算された差異に基づいて変更可能に構成されたものとを具備して成ることを特徴とするものが提供される。
前記所定期間は、前記偏向器がジッタ無しに前記光ビームを変更する場合の前記第1時点から前記第2時点までの期間とする。
前記第3位置は、前記感光部材において画像形成に用いられる領域の前記走査方向における外側に対応する。
前記タイマは、前記第3時点より第3期間を計時し、前記制御部は、前記第3期間の計時終了時において前記光源から出射される前記光ビームの変調を終了する。
前記第3期間は、前記計算された差異に基づいて可変としてもよい。
前記偏向器は、前記第1方向に細長い形状を有し、前記光ビームを偏向すべく振動されるミラー部材を備える。
前記第1位置と前記第3位置間の距離は、前記第2位置と該第3位置間の距離よりも短く、前記制御部は、前記光ビームが前記第3位置を通過後、走査方向が変化する前に該光ビームの変調を開始する。
本発明によれば、画像形成装置であって、
感光部材と、
前記感光部材を均一に帯電させる帯電装置と、
前記感光部材上を光ビームにより第1方向に沿って走査すべく構成された光走査装置であって、
前記光ビームを出射する光源と、
偏向器であって、前記光源から出射された光ビームを、走査折返し点となる第1位置と第2位置との間で前記第1方向に往復偏向しつつ反射するものと、
光センサであって、前記第1位置と、該第1位置と前記第2位置との間に位置する第3位置との間に偏向された光ビームを検出可能な位置に配置されたものと、
タイマであって、前記光センサが前記第1位置に接近する偏向された光ビームを検出する第1時点から、該光センサが該第1位置から離間する偏向された光ビームを検出する第2時点までの第1期間と、該第2時点から第2期間経過した第3時点までの計時とを可能に構成されたものと、
制御部であって、前記第3時点において前記光源から出射される光ビームを画像データに基づいて変調開始して前記感光部材上に静電潜像を形成し、前記第1期間と所定期間との差異を計算し、前記第2期間を該計算された差異に基づいて変更可能に構成されたものとを備えたものと、
前記静電潜像を可視画像として現像可能に構成された現像装置とを具備して成るものも提供される。
本発明によれば、画像形成装置の感光部材上を光ビームにより第1方向に沿って走査すべく構成された光走査装置を制御する方法であって、
光源より前記光ビームを出射し、
前記光源から出射された光ビームを、偏向器により走査折返し点となる第1位置と第2位置との間で前記第1方向に往復偏向しつつ反射し、
前記第1位置と、該第1位置と前記第2位置との間に位置する第3位置との間に偏向された光ビームを検出可能な位置に光センサを配置し、
前記光センサが前記第1位置に接近する偏向された光ビームを検出する第1時点から、該光センサが該第1位置から離間する偏向された光ビームを検出する第2時点までの第1期間と、該第2時点から第2期間経過した第3時点までの計時とをタイマにより行ない、
前記第3時点において前記光源から出射される光ビームを画像データに基づいて変調開始し、
前記第1期間を所定期間との差異を計算し、
前記第2期間を前記計算された差異に基づいて変更するものも提供される。
上記の構成によれば、ジッタの影響により前記第1位置(走査折返し点)が変化したとしても、然るべきタイミングで画像形成動作を開始することが出来る。よって従って印刷結果において縦線が湾曲する度合いを低減することが可能であり、画質向上に寄与する。
以下本発明の一実施形態に係る振幅ジッタの影響を抑制する手法の原理を説明する。光走査装置(露光ユニット)の構成は図6に示したものをそのまま利用可能であり、各構成要素の詳細な説明は繰返しとなるため割愛する。
図6に一点鎖線T1及びT2で示すように、偏向器65による光ビーム走査の2つの折返し点(第1位置及び第2位置)は、水平同期センサ60による水平同期検出位置(第3位置)よりも更に外側に位置している。よって画像形成動作を開始するにあたり、偏向器65は中立位置(図6の一点鎖線Nで示す位置に対応)から水平同期センサ60が配置されている側へ回動され、偏向走査された光ビームは一旦折返しミラー69を通過して水平同期センサ60による検出に供される。偏向器65の回動は継続されて光ビームが上記の一点鎖線T1に対応する折返し点に至ると、回動の向きが逆転されて光ビームは再び中立位置へと向かう。その際、逆向きに偏向走査された光ビームは再度折返しミラー69を通過し、再び水平同期センサ60による検出に供されることになる。
特許文献2に記載の構成では、上記二度の水平同期センサ60による検出時点の何れかを基準とし、一定時間の経過後に画像形成動作を開始している。本発明では、一度目の水平同期センサ60による検出時点から、二度目の水平同期センサ60による検出時点までの時間を測定し、測定結果に基づいて画像形成動作の開始時点を変更する。
図1を参照しつつ、本発明の原理を詳細に説明する。図10と同様に図中の実線で描かれた正弦波は偏向器65が正常に駆動されている場合を示す理想曲線であり、破線で描かれた正弦波は振幅ジッタが発生した場合を示す曲線である。
一度目の水平同期位置検出から二度目の水平同期位置検出までの期間(第1期間)taは、走査角の値が一度目にθSとなる時点(第1時点)から、再度θSとなる時点(第2時点)までの期間に相当する。ここで、偏向器65が正常に駆動されている場合の正規の期間をtao(所定期間)と定義する。振幅ジッタが発生した場合(図は最大走査角が大きくなった場合)、上述の正規の期間は長くなり、正規の期間taoとの差分をΔtとすれば、実際に測定される期間taは(tao+Δt)となる。最大走査角が小さくなるような振幅ジッタは発生した場合は、実際に測定される期間taは短くなるため、Δtは負の値を取る。
一方、画像形成動作に寄与する期間(第3期間)tbは、偏向器65が正常に駆動されている場合において、走査角の値がθIとなる時点(第3時点)から−θIとなる時点(変調終了時点)までの期間に相当する。ここで振幅ジッタが発生しない場合の当該期間をtboと定義する。最大走査角が大きくなるような振幅ジッタが発生した場合、図示されているように、画像形成動作の開始時刻は遅れ、一方画像形成動作の終了時刻は早まる。結果として画像形成動作に寄与する期間は短くなり、実際に測定される期間tbの値は(tbo−Δt)となる。
本実施形態では、図2に示すように、二度の水平同期位置検出により上記taの値を実測し、理論値であるtaoとの差分Δtを確定する。次いで次式に基づいて待ち時間tw’を計算し、
tw’= tw−Δt/2
計算により得たtw’の経過の後に画像形成動作を開始する。換言すると偏向器65が正常に動作している場合に比べて画像形成動作開始までの待ち時間が短くなる。これにより理想値としての画像形成動作開始時点(偏向器65が正常に動作している場合の待ち時間twの終了時)に、実際の画像形成動作開始時点を揃えることが可能である。
本実施形態では、画像形成動作の継続時間tiは一定の所定値とされている。従って所定値tiの経過後に画像形成動作を終了させる。図10の場合と比較して走査エラー角SEAが小さくなっていることが判る。従って印刷結果において縦線が湾曲する度合いを低減することが可能であり、画質向上に寄与する。
また画像形成動作の継続時間を(ti−Δt/2)の値を取るように変化させることにより、理想値としての画像形成動作終了時点(偏向器65が正常に動作している場合の画像形成動作終了時)に、実際の画像形成動作終了時点を揃えることが可能である。この場合、上述のエラースキャン角を更に小さくすることが出来る。
また本実施形態では、光走査部102は主走査方向に細長い形状とされているため風圧による影響を受けにくくなり、外乱の影響を抑えて更にジッタの低減に寄与させることができる。更に光走査部の共振性が高まるため、上述のta及びtbの値の変動の相関が強くなり、本制御によるジッタ低減効果を高めることが可能である。
図2には最大偏向角が大きくなるような振幅ジッタが発生した場合の例を示したが、最大偏向角が小さくなるような振幅ジッタが発生した場合にはΔtを負の値として上記各式に代入することにより、同様の結果が得られることは明らかである。この場合、画像形成開始時点は偏向器65が正常に駆動されている場合に比べて待ち時間が若干長くなる。
図3は本発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図4は図3の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、いわゆる4サイクル方式のカラープリンタである。この画像形成装置では、ユーザからの画像形成要求に応じてホストコンピュータなどの外部装置から印字指令がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11のCPU111からの印字指令に応じてエンジンコントローラ10がエンジン部EGの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに印字指令に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、感光体2が図3の矢印方向(副走査方向)に回転自在に設けられている。また、この感光体2の周りにその回転方向に沿って、帯電ユニット3、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部(図示省略)がそれぞれ配置されている。帯電ユニット3には帯電制御部103が電気的に接続されており、所定の帯電バイアスを印加している。このバイアス印加によって感光体2の外周面が所定の表面電位に均一に帯電される。また、これらの感光体2、帯電ユニット3およびクリーニング部は一体的に感光体カートリッジを構成しており、感光体カートリッジが一体として装置本体5に対し着脱自在となっている。
そして、この帯電ユニット3によって帯電された感光体2の外周面に向けて露光ユニット6から光ビームLが照射される。この露光ユニット6は後述する露光制御部102からの電気信号に基づき光ビームLを感光体2上に走査して画像信号に対応する静電潜像を形成する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では、現像ユニット4は、軸中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、マゼンタ用の現像器4M、シアン用の現像器4C、およびブラック用の現像器4Kを備えている。そして、エンジンコントローラ10の現像器制御部104からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y、4C、4M、4Kが選択的に感光体2と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向する所定の現像位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ44から感光体2の表面にトナーを付与する。これによって、感光体2上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72、73等に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。
また、ローラ72の近傍には、転写ベルトクリーナ(図示省略)、濃度センサ76(図24)および垂直水平同期センサ77(図4)が配置されている。これらのうち、濃度センサ76は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、中間転写ベルト71の外周面に形成されるパッチ画像の光学濃度を測定する。また、垂直水平同期センサ77は、中間転写ベルト71の基準位置を検出するためのセンサであり、中間転写ベルト71の副走査方向への回転駆動に関連して出力される同期信号、つまり垂直同期信号Vsyncを得るための垂直水平同期センサとして機能する。そして、この装置では、各部の動作タイミングを揃えるとともに各色のトナー像を正確に重ね合わせるために、装置各部の動作はこの垂直同期信号Vsyncに基づいて制御される。
そして、カラー画像をシートに転写する場合には、感光体2上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から1枚ずつ取り出され搬送経路Fに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシート上にカラー画像を二次転写する。
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシート上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートを送り込むタイミングが管理されている。具体的には、搬送経路F上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられており、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに合わせてゲートローラ81が回転することにより、シートが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。
また、こうしてカラー画像が形成されたシートは定着ユニット9および排出ローラ82を経由して装置本体5の上面部に設けられた排出トレイ部51に搬送される。また、シートの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートを排出ローラ82によりスイッチバック移動させる。これによってシートは反転搬送経路FRに沿って搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路Fに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートの両面に画像を形成することができる。
なお、図4において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像データを記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリであり、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。偏向器65が正常に駆動している場合の各パラメータである上述のtao、tw、tiといった所定値はROM106に予め記憶されている。
図5は露光ユニット6および露光制御部102の構成を示すブロック図である。レーザ光源62は、露光制御部102の光源駆動部102aと電気的に接続されている。このため、画像データに応じて光源駆動部102aがレーザ光源62をON/OFF制御してレーザ光源62から画像データに対応して変調された光ビームが射出される。
露光制御部102はタイマ102cを備えており、水平同期センサ60による水平同期位置検出と連動し、上述の期間ta、tw’、tiの計時を行なう。Δt及びtw’の算出処理については水平同期センサ60およびタイマ102cと電気的に接続されたCPU101が実行する。
本実施形態では所謂4サイクル方式の画像形成装置について説明を行なったが、各色毎に感光体や現像機などを備えた画像形成ユニットを用紙の進行方向に直列配置してカラー画像を作製する、所謂タンデム方式の画像形成装置についても本発明を適用可能である。
本発明の一実施形態に係る振幅ジッタ抑制方法の原理を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る光走査装置の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式側断面図である。 図3の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 図3の画像形成装置における露光ユニットおよび露光制御部の電気的構成を示すブロック図である。 図5の露光ユニットの構成を示す模式平面図である。 図6における偏向器の動作を示す模式斜視図である。 図6における偏向器の詳細な構成を示す斜視図である。 振幅ジッタを説明するための図である。 従来の光走査装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
2 感光体(観光部材)
6 露光ユニット(光走査装置)
60 水平同期センサ(光センサ)
62 レーザ光源(光源)
65 偏向器
67 折返しミラー
69 折返しミラー
651 光反射部

Claims (9)

  1. 画像形成装置の感光部材上を光ビームにより走査すべく構成された光走査装置であって、
    前記光ビームを出射する光源と、
    偏向器であって、前記光源から出射された光ビームを、走査折返し点となる第1位置と第2位置との間で往復偏向しつつ反射するものと、
    光センサであって、前記第1位置と、該第1位置と前記第2位置との間に位置する第3位置との間に偏向された光ビームを検出可能な位置に配置されたものと、
    タイマであって、前記光センサが前記第1位置に接近する偏向された光ビームを検出する第1時点から、該光センサが該第1位置から離間する偏向された光ビームを検出する第2時点までの第1期間と、該第2時点から第2期間経過した第3時点までの計時とを可能に構成されたものと、
    制御部であって、前記第3時点において前記光源から出射される光ビームを画像データに基づいて変調開始し、前記第1期間と所定期間との差異を計算し、前記第2期間を該計算された差異に基づいて変更可能に構成されたものとを具備して成ることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記所定期間は、前記偏向器がジッタ無しに前記光ビームを変更する場合の前記第1時点から前記第2時点までの期間であることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記第3位置は、前記感光部材において画像形成に用いられる領域の前記走査方向における外側に対応することを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記タイマは、前記第3時点より第3期間を計時し、
    前記制御部は、前記第3期間の計時終了時において前記光源から出射される前記光ビームの変調を終了することを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4に記載の光走査装置であって、
    前記第3期間は、前記計算された差異に基づいて可変とされることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記偏向器は、前記走査方向に細長い形状を有し、前記光ビームを偏向すべく振動されるミラー部材を備えることを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記第1位置と前記第3位置間の距離は、前記第2位置と該第3位置間の距離よりも短く、
    前記制御部は、前記光ビームが前記第3位置を通過後、走査方向が変化する前に該光ビームの変調を開始する。
  8. 画像形成装置であって、
    感光部材と、
    前記感光部材を均一に帯電させる帯電装置と、
    前記感光部材上を光ビームにより第1方向に沿って走査すべく構成された光走査装置であって、
    前記光ビームを出射する光源と、
    偏向器であって、前記光源から出射された光ビームを、走査折返し点となる第1位置と第2位置との間で前記第1方向に往復偏向しつつ反射するものと、
    光センサであって、前記第1位置と、該第1位置と前記第2位置との間に位置する第3位置との間に偏向された光ビームを検出可能な位置に配置されたものと、
    タイマであって、前記光センサが前記第1位置に接近する偏向された光ビームを検出する第1時点から、該光センサが該第1位置から離間する偏向された光ビームを検出する第2時点までの第1期間と、該第2時点から第2期間経過した第3時点までの計時とを可能に構成されたものと、
    制御部であって、前記第3時点において前記光源から出射される光ビームを画像データに基づいて変調開始して前記感光部材上に静電潜像を形成し、前記第1期間と所定期間との差異を計算し、前記第2期間を該計算された差異に基づいて変更可能に構成されたものとを備えたものと、
    前記静電潜像を可視画像として現像可能に構成された現像装置とを具備して成ることを特徴とする画像形成装置。
  9. 画像形成装置の感光部材上を光ビームにより第1方向に沿って走査すべく構成された光走査装置を制御する方法であって、
    光源より前記光ビームを出射し、
    前記光源から出射された光ビームを、偏向器により走査折返し点となる第1位置と第2位置との間で前記第1方向に往復偏向しつつ反射し、
    前記第1位置と、該第1位置と前記第2位置との間に位置する第3位置との間に偏向された光ビームを検出可能な位置に光センサを配置し、
    前記光センサが前記第1位置に接近する偏向された光ビームを検出する第1時点から、該光センサが該第1位置から離間する偏向された光ビームを検出する第2時点までの第1期間と、該第2時点から第2期間経過した第3時点までの計時とをタイマにより行ない、
    前記第3時点において前記光源から出射される光ビームを画像データに基づいて変調開始し、
    前記第1期間と所定期間との差異を計算し、
    前記第2期間を前記計算された差異に基づいて変更することを特徴とする光走査装置の制御方法。

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