JP2007144728A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体をプラテンの表面に好適に密着させることができるプリンタを提供すること。
【解決手段】本発明のプリンタ1は、プラテン3と、供給ローラ2と、記録ユニット4と、プラテン3の外周面に対向しつつ記録ユニット4よりも搬送方向FDの上流側に配設されておりプラテン3の外周面に記録媒体10を圧接させる圧接補助ローラ12と、プラテン3の外周面に対向しつつ圧接補助ローラ12よりも搬送方向FDの下流側に配設されておりプラテン3の外周面に記録媒体10を圧接補助ローラ12よりも強く圧接させる圧接ローラ5を有する圧接ユニット8と、供給ローラ2の周速度Vsをプラテンの周速度Vpよりも一時的に遅くする制御を行なうように形成されている制御手段とを備えている。これによって、プラテンと供給ローラが記録媒体10にたるみを解消する張力を付与するので、記録媒体10をプラテン3に密着させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、プリンタに係り、特に、長尺状のロール紙やA4サイズ等の所定大の記録用紙などの記録媒体をローラ状のプラテンに圧接させながら当該記録媒体にインクを記録するラインサーマルプリンタやインクジェットプリンタなどに好適に利用することができるプリンタに関する。
一般的に、ラインサーマルプリンタやインクジェットプリンタなどのプリンタは、ロール紙や記録用紙などの記録媒体の表面上にインクを塗布もしくは熱転写等することにより、コンピュータ等の出力装置として使用されている。
従来のプリンタ101は、その一例として、図8に示すように、外周に巻かれた記録媒体110に張力を与えながら記録媒体110の搬送方向FDと同方向に回転するローラ状のプラテン103と、サーマルヘッドやインクノズルなどの記録ヘッド104aを有する記録ユニット104と、プラテン103よりも搬送方向FDの上流側において記録媒体110を供給する供給ローラ102と、プラテン103よりも搬送方向FDの下流側において記録媒体110を排出する排出ローラ111とを備えている。
ここで、記録ユニット104は、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック(もしくはオーバーコート)の各色の記録に対応するため、プラテン103の周方向に沿って4つ並列されている。また、これら各記録ユニット104の記録ヘッド104aとプラテン103との間に記録媒体110が介在しており、供給ローラ102および排出ローラ111が回動することによって、記録媒体110がプラテン103の外周面に巻き付けられながら所定の搬送方向FDに搬送され、各記録ユニット104によって記録媒体110の表面上に所望の画像や文字等が記録されていた。
特開2003−251840号公報
しかしながら、図8に示すように、記録媒体110がプラテン103に密着せずにたるみSSを生じながら搬送された場合、従来のプリンタ101はそのたるみSSを解消する手段を有していないので、記録媒体110のたるみSSを生じた部分に記録ユニット104の記録ヘッド104aを適切に当接させることができず、所望の文字や画像を記録することができないという問題があった。
また、従来のプリンタ101は、記録媒体110が排出ローラ111まで搬送されてからでなければプラテン103の外周面に記録媒体110を密着させることができないので、記録ユニット104が記録媒体110に記録を開始することができないという問題があった。
そこで、本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、記録媒体をプラテンの表面に好適に密着させることができるプリンタを提供することを目的としている。
また、本発明は、記録媒体を無駄に搬送することなく記録媒体の先端から記録媒体をプラテンに密着させることができるプリンタを提供することを他の目的としている。
さらに、本発明は、記録媒体のたわみを解消するために記録媒体がプラテン上を摺動しても、記録ユニットが記録媒体の所望の記録位置に記録することができるプリンタを提供することを他の目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明のプリンタは、その第1の態様として、記録媒体の搬送方向に回転するローラ状のプラテンと、プラテンの外周面に対向しているとともにプラテンに対して遠近方向に移動して記録媒体に所望の文字や画像を記録する記録ユニットと、記録ユニットよりも搬送方向の上流側においてプラテンの外周面に対向して配設されておりプラテンの外周面に記録媒体を圧接させる圧接補助ローラと、記録ユニットとプラテンとの最大離隔距離よりも小さい直径を有するローラ状に形成されているとともに圧接補助ローラよりも搬送方向の下流側においてプラテンの外周面に対向して配設されている圧接ローラと、圧接ローラとプラテンとの間にあらかじめ設けられた所定の空隙に記録媒体が介在した際に圧接ローラをプラテンの外周面に圧接させる方向に圧接補助ローラの圧接力よりも強い圧接力をもって付勢させる付勢手段と、圧接ローラをプラテンの外周面に圧接させた際に圧接ローラを記録媒体の搬送方向の上流側から下流側へプラテンの回転と共に移動させる移動手段とを有する圧接ユニットと、圧接ローラが記録媒体をプラテンに圧接した際に供給ローラの周速度をプラテンの周速度よりも一時的に遅くする制御を行なうように形成されている制御手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の第1の態様によって、記録媒体がプラテンに圧接され、そのプラテンと記録媒体を供給する供給ローラとによって記録媒体にたるみを解消する張力が付与されるので、記録媒体をプラテンの表面に好適に密着させることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様のプリンタにおいて、制御手段がプラテンを一時的に停止させるとともに供給ローラを一時的に逆回転させる制御を行なうように形成されていることを特徴としている。
本発明の第2の態様によって、記録媒体の搬送を一時停止させて記録媒体に張力が付与されるので、張力付与のために記録媒体を無駄に搬送することなく記録媒体の先端から記録媒体をプラテンに密着させることができる。また、プラテンを停止させて供給ローラ2を逆回転させることにより、供給ローラとプラテンとを同方向に回転させてその速度差によって記録媒体のたるみを解消するよりも当該たるみを瞬時に解消することができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様のプリンタにおいて、制御手段が記録ユニットが記録を開始するまで供給ローラの周速度をプラテンの周速度よりも遅くする制御を行ない、当該記録ユニットによる記録開始後に供給ローラの周速度をプラテンの周速度と同等にする制御を行なうように形成されていることを特徴としている。
本発明の第3の態様によって、記録ユニットによる記録開始後において記録媒体への張力付与のために記録媒体がプラテンの外周面を摺動することがないので、所望の記録位置からずれることなく記録ユニットが記録媒体に記録することができる。
本発明のプリンタによって、記録媒体にたるみを生じても、記録ユニットが記録を開始するまでに記録媒体をプラテンに好適に密着させることができるので、プリンタの記録品質が向上するという効果を奏する。
また、本発明のプリンタによって、記録媒体の先端から記録媒体をプラテンに密着させることができるので、記録媒体に記録できない無駄な余白を形成せずに記録媒体の先端から記録することができるという効果を奏する。
以下、図1から図6を用いて、本発明のプリンタの一実施形態を説明する。ここで、図1は、本発明のプリンタの一実施形態を示した正面図である。図2は、本実施形態のプリンタを部分的に示した斜視図である。図3は、本実施形態のリングギアを示した斜視図である。図4(a)および(b)は、本実施形態のローラユニットを示した斜視図である。そして、図5および図6は、本実施形態のプラテン、第1ローラユニット、固定カムディスク、リングギアのアクチュエータおよび第1強圧接ユニットを示した正面図であり、図5は、記録媒体の先端がプラテンと第1圧接ローラとの間に形成された所定の間隙に介在した状態を正面から概念的に示しており、図6は、第1圧接ローラが第1強圧接ユニットとプラテンとの間に介在した状態を正面から概念的に示している。なお、図2はプラテンを挟んで鏡面対称になっていることからプラテンの軸方向の一方のみを示している。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ1は、その筐体(図示せず)内に、A4サイズ等の記録用紙や長尺状のロール紙などの記録媒体10を所定の搬送方向FDに供給する供給ローラ2と、記録媒体10の搬送方向FDに回転するローラ状のプラテン3と、プラテン3の外周面に対向しておりプラテン3の半径方向に遠近するようにスライド移動して記録媒体10に所望の文字や画像を記録する記録ユニット4(4は本実施形態におけるプラテン3の周方向の四箇所に配設されている4個の記録ユニット4A、4B、4C、4Dの総括番号)と、記録ユニットよりも搬送方向の上流側においてプラテンの外周面に対向して配設されておりプラテンの外周面に記録媒体を圧接させる圧接補助ローラ12と、圧接ローラ5(5は本実施形態におけるプラテン3の周方向の四箇所に配設されている4個の圧接ローラ5A、5B、5C、5Dの総括番号)により記録媒体10をプラテン3の外周面に圧接させてプラテン3と共に移動する圧接ユニット8と、圧接ローラ5が記録媒体10をプラテン3に圧接した際に供給ローラ2の周速度Vsをプラテン3の周速度Vpよりも一時的に遅くする制御を行なうように形成されている制御手段(図示せず)とを備えている。
また、圧接ユニット8は、記録ユニット4とプラテン3との最大離隔距離よりも小さい直径を有しながらプラテン3の軸方向の長さと同等もしくはそれ以上の長さを有するローラ状に形成されているとともに圧接補助ローラ12よりも搬送方向の下流側においてプラテン3の外周面に対向して配設されている圧接ローラ5と、圧接ローラ5とプラテン3との間にあらかじめ設けられた所定の空隙Sに記録媒体10が介在した際に圧接ローラ5をプラテン3の外周面に圧接させる方向に圧接補助ローラ12の圧接力F2よりも強い圧接力F1をもって付勢させる付勢手段6と、圧接ローラ5をプラテン3の外周面に圧接させた際に圧接ローラ5を記録媒体10の搬送方向FDの上流側から下流側へプラテン3の回転と共に移動させる移動手段7とを有している。
具体的には、供給ローラ2は、金属など剛性の高い円筒棒の側面にEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・モノマー)などの合成ゴムを取り付けてローラ状に形成されており、ステッピングモータ(図示せず)などから回動力を得て記録媒体10の所定の搬送方向FDと同方向に回動するように形成されている。
プラテン3は、金属など剛性の高い円筒棒の側面にEPDMなどの合成ゴムを取り付けてローラ状に形成されており、ステッピングモータ(図示せず)などから回動力を得ることにより、供給ローラ2から独立して記録媒体10の搬送方向FDと同方向(図1においては反時計回りの方向)に回転する機構を有している。プラテン3の直径は、記録ユニット4の配設個数やプリンタ1のサイズなどを考慮して決定されている。
記録ユニット4は、プラテン3の外周面に対向した記録ヘッド41(41は、41A、41B、41C、41Dの総括番号)を有して形成されており、YMCK(イエロー・マゼンダ・シアン・ブラック)などの各色を記録媒体10に記録するためにプラテン3の外周面に沿って記録色の数に応じて配設されている。記録ユニット4としては、インクカードリッジ式やサーマルヘッド式の記録ユニットなどプリンタ1に一般的に用いられるものを利用することができるが、本実施形態においては、印画品質の向上のため、YMCKの4色のインクリボン42A、42B、42C、42Dのいずれかと、インクリボンを用いて各色のインクを熱転写するサーマルヘッド(記録ヘッド)41A、41B、41C、41Dとを有するサーマルヘッド式記録ユニット4が用いられている。なお、本実施形態の4つの記録ユニット4においては、記録媒体10の搬送方向FDの上流側から下流側へ配設された順に、第1記録ユニット4A、第2記録ユニット4B、第3記録ユニット4C、第4記録ユニット4Dと称する。
圧接補助ローラ12は、プラテン3の軸方向の長さと同等もしくはそれ以上の長さを有する金属など剛性の高い円筒棒の側面にEPDMなどの合成ゴムを取り付けてローラ状に形成されている。また、この圧接補助ローラ12は、当該圧接補助ローラ12の上流側周辺において記録媒体10の有無を検出する検出センサ(図示せず)の検出結果と供給ローラ2の回転数とによって得られた記録媒体10の搬送状況に基づいて圧接補助ローラ12とプラテン3との間に記録媒体10が介在したことを認知した際に、コイルばねや油圧シリンダ等の付勢手段(図示せず)を用いて圧接力F2をもってプラテン3の中心方向に付勢される機構を有している。
圧接ユニット8は、前述したように圧接ローラ5、付勢手段6および移動手段7とを有しており、具体的には、図1および図2に示すように、プラテン3の軸方向の両側方に配設されている2つのリングギア(一方は図示せず)20と、両リングギア20に対して軸方向の内側(プラテン3が挟まれた側)および外側にそれぞれ配設されている2組の固定カムディスク(各組の一方は図示せず)30(30は、30A、30Bの総括番号)と、各組の固定カムディスク30に対してそれぞれ2つずつ取り付けられている4つのローラユニット50(50は、50A、50B、50C、50Dの総括番号)とを有している。なお、本実施形態の圧接ユニット8においては、圧接ローラ5と弾性部材56とを有するローラユニット50および圧接ローラ5の圧接力を変動させる固定カムディスク30が付勢手段6として用いられており、ローラユニット50を押し出すリングギア20およびローラユニット50を摺動させながら周方向に案内する固定カムディスク30が移動手段7として用いられている。以下、圧接ユニット8の各部材20、30、50の実施形態を詳細に説明する。
リングギア20は、図1から図3に示すように、プラテン3の外周面の直径よりも小さな歯先円直径を有する平歯車となっており、その歯底円内の一部に圧接ローラ5または圧接ローラ5を支持する部材をプラテン3の周方向に回動させるためのアクチュエータ21を有している。
アクチュエータ21は、矩形平板状に形成されたスライド部22と、当該スライド部22におけるリングギア20の径方向外側の端部からスライド部22の垂線の両方向(裏表の方向)に突出する当接部23とを有している。また、このアクチュエータ21は、当該スライド部22がリングギア20の底面内において時計回りに30〜60度ほど傾いた方向(以下、「スライド方向」という。)に貫通して形成された係合爪付スライド溝25に係合するように配設されており、当該スライド部22の他端において当接部23をスライド方向の外側(リングギア20の半径外側方向)に付勢するコイルばねなどの弾性部材26を有している。
ここで、当接部23は、搬送方向FDの下流側(反時計回りの左方)の端面にリングギア20の半径方向と略平行に形成された周方向押出面23aと、その周方向押出面23aよりもリングギア20の半径方向内側には当該内側の角が45度程度に面取りされて形成された径方向押出面23bとを有しており、当該当接部23が弾性部材26によってスライド方向の最も外側に付勢された際に、リングギア20の両面に配設された固定カムディスク30に取り付けられた4つのローラユニット50の可動ガイドポスト52(後述を参照)の側方に当該当接部23の周方向押出面23aが当接し、当該可動ガイドポスト52をリングギア20の回転方向に押し出す位置に配設されている。
ローラユニット50は、図2に示すように、プラテン3の中心軸と平行に配設された圧接ローラ5と、この圧接ローラ5の軸方向の両側方に配設された2つのベースプレート(一方のみ図示)51とを有している。
圧接ローラ5は、金属など剛性の高い円筒棒の側面にEPDMなどの合成ゴムを取り付けて形成されており、各記録ユニット4の下流側に1つずつ合計4つ配設されている。本実施形態の圧接ローラ5においては、記録媒体10の搬送方向FDの上流側から下流側へ配設された順に、第1圧接ローラ5A、第2圧接ローラ5B、第3圧接ローラ5C、第4圧接ローラ5Dと称する。
2つのベースプレート51は、図4(a)および(b)に示すように略横T字状に形成されており、図示しないが圧接ローラ5を挟んで鏡面対称に形成されている。そして、これらのベースプレート51は、その3つの端部のうちの対向する端部の一方において、圧接ローラ5を回動自在に支持している。
また、ローラユニット50は、図4(a)および(b)に示すように、ベースプレート51のどちらか一方の面(この面は圧接ローラ5が配設されていない面とは限らない。図2を参照。)であって圧接ローラ5が配設された端部と対向する端部に配設された可動ガイドポスト52と、可動ガイドポスト52が配設された面(以下、可動ガイドポスト52が配設された面を「ベースプレートの前面」という。)であって圧接ローラ5および可動ガイドポスト52が配設されていない残りの端部に固定された固定ガイドポスト53と、ベースプレート51の前面51cであって圧接ローラ5と可動ガイドポスト52との間に固定された円柱状のリフトアップピン54と、可動ガイドポスト52が配設されていない面(以下、可動ガイドポスト52が配設されていない面を「ベースプレートの背面」という。)においてその基部を固定ガイドポスト53に軸支されているとともに可動ガイドポスト52を固定させることにより両部材52、53を連結する連結プレート55と、ベースプレート51の背面51dにおいて可動ガイドポスト52がリフトアップピン54に近接する方向に連結プレート55を付勢する弾性部材56と、ストッパ部57aとストッパ解除部57bとを有して連結プレート55に連結するストッパプレート57とを備えている。
ここで、可動ガイドポスト52は、図4(a)および(b)に示すように、鍔を有するピン状に形成されており、ベースプレート51において圧接ローラ5の遠近方向に貫通して形成されたスライド長孔51aを貫通するように配設されている。つまり、可動ガイドポスト52は、連結プレート55によって固定ガイドポスト53を回動支点とするスライド移動(正確には円弧移動)自在に配設されている。また、この可動ガイドポスト52は、連結プレート55および弾性部材56によって、圧接ローラ5およびリフトアップピン54に近接する方向に付勢されている。
固定ガイドポスト53は、鍔を有するピン状に形成されており、連結プレート55およびストッパプレート57を軸支するようにしてベースプレート51の背面51dから所定の位置に固定されている。
連結プレート55は金属薄板を用いて略横L字状に形成されており、その一端において固定ガイドポスト53を回動支点とする回動が自在となるように配設されている。また、この連結プレート55の他端には、可動ガイドポスト52が固定されており、その略横L字状の屈曲部外側には弾性部材56の一端が固定されている。
弾性部材56としては、圧接補助ローラ12の圧接力F2よりも強い圧接力F1を生じさせる弾性部材が用いられており、具体的にはコイルばねなどが用いられている。この弾性部材56の一端は前述のように連結プレート55の一部に固定されており、その他端はベースプレート51の背面51dであって圧接ローラ5に近接した部分に固定されている。
ストッパプレート57は、長脚57cおよび短脚57dを1つずつ有する二股薄板状に形成されており、ベースプレート51の背面51dにおいて連結プレート55の背面側に長脚57cおよび短脚57dが一連となる基部が固定ガイドポスト53を回動支点として回動自在になるよう取り付けられている。ここで、この長脚57cは、その先端からベースプレート51の前面51cに向かって折り曲げられたストッパ解除部57bと、このストッパ解除部57bの隣りからベースプレート51の前面51cに向かってストッパ解除部57bよりも小さく折り曲げられたストッパ部57aとを有している。また、短脚57dは、その先端がベースプレート51の前面51cに向かって折り曲げられて連結プレート55の取付孔55aおよびベースプレート51の取付溝51bに貫入されている。ここで、連結プレート55の取付孔55aは矩形状に形成されており、ベースプレート51の取付溝51bは、短脚57dが可動ガイドポスト52のスライド移動を妨げないような方向に適合させて形成されている。
なお、ローラユニット50は、リングギア20と固定カムディスク30との配設位置関係に応じて、図4(a)および(b)に示すような圧接ローラ5が各ベースプレート51の背面51dに取り付けられたものが2つ、図示はしないが圧接ローラ5が各ベースプレート51の前面51cに取り付けられたものが2つ用意されており(図2を参照)、そのそれぞれに対して図示はしないがローラユニット50の各部材が圧接ローラ5を挟んで鏡面対称に配設されている。
また、4つのローラユニット50は、図2に示すように、記録媒体10の搬送方向FDの上流側から下流側へ向けて、圧接ローラ5が各ベースプレート51の背面51dに取り付けられたものから交互に各組の固定カムディスク30A、30Bに配設されている。ここで、これら4つのローラユニット50を、記録媒体10の搬送方向FDの上流側から下流側へ配設された順に、第1ローラユニット50A、第2ローラユニット50B、第3ローラユニット50C、第4ローラユニット50Dと称すると、図2に示すように、第1ローラユニット50Aおよび第3ローラユニット50C(圧接ローラ5が各ベースプレート51の背面51dに取り付けられたローラユニット50)が両リングギア20に対して軸方向内側(プラテン3が存在する方向)にある一組の固定カムディスク30Aに取り付けられ、第2ローラユニット50Bおよび第4ローラユニット50D(圧接ローラ5が各ベースプレート51の前面51cに取り付けられたローラユニット50)が両リングギア20に対して軸方向外側にある他組の固定カムディスク30Bに取り付けられる。
ローラユニット50が取り付けられる固定カムディスク30は、図5および図6に示すように、圧接ローラ5の中心軸とリフトアップピン54の中心軸との距離をプラテン3の半径から引いて得た長さよりも小さい半径を有してディスク状に形成されており、その中心軸がプラテン3の中心軸と同軸になりつつ、プラテン3やローラユニット50と共に回動しないように固定されている。また、固定カムディスク30は、可動ガイドポスト52および固定ガイドポスト53をそれぞれ挿通する可動ガイドポスト用ガイド溝31および固定ガイドポスト用ガイド溝32と、リフトアップピン54を半径方向外側に押し出すリフトカム33と、固定カムディスク30の外周に形成されたストッパ解除用溝34と、ストッパ解除用溝34に近接して形成されたストッパ穴35とを有している。
可動ガイドポスト用ガイド溝31は、リフトアップピン54と可動ガイドポスト52との最近接距離よりも大きくその最離隔距離よりも小さな値を固定カムディスク30の半径から引いて得た値を半径とし、その中心を固定カムディスク30と共通する円弧状の貫通溝になっており、その回動方向の端部(図2の弧の左端)には固定カムディスク30の中心に向かう屈曲部31aを有している。
また、固定ガイドポスト用ガイド溝32は、弧状の可動ガイドポスト用ガイド溝31の中心と共通する弧状に形成されているとともに、可動ガイドポスト52が可動ガイドポスト用ガイド溝31に挿通されつつリフトアップピン54が固定カムディスク30の外周に当接した際に挿通する位置に形成されている。
リフトカム33は、ローラユニット50の可動ガイドポスト52および固定ガイドポスト53が可動ガイドポスト用ガイド溝31および固定ガイドポスト用ガイド溝32の最上流側(最右方)に取り付けられた際にリフトアップピン54を半径方向外側に押し出すような凸形状および位置に形成されている。また、このリフトカム33は、固定カムディスク30の中心からリフトカム33の頂上までの長さに圧接ローラ5の中心軸とリフトアップピン54の中心軸との距離を足して得た値がプラテン3の半径よりも大きな値となるようなリフト量を有している。
ストッパ解除用溝34は、ローラユニット50の可動ガイドポスト52および固定ガイドポスト53が可動ガイドポスト用ガイド溝31および固定ガイドポスト用ガイド溝32の最下流付近(最左方の周辺)に配置された際にリフトアップピン54とともに固定カムディスク30の外周付近に位置するストッパ解除部57bが半径方向内側に落とし込まれるように固定カムディスク30の半径方向内側に削り取られた形状および位置に形成されている(図6を参照)。
ストッパ穴35は、ストッパプレート57のストッパ部57aを内包する大きさを有して矩形状に形成されており、ストッパ解除用溝34によってリフトアップピン54が半径方向内側に移動した際にストッパプレート57のストッパ部57aが係合するような位置に形成されている。
なお、可動ガイドポスト用ガイド溝31、固定ガイドポスト用ガイド溝32、リフトカム33、ストッパ解除用溝34およびストッパ穴35の形成位置は、各組の固定カムディスク30によって異なっている。具体的に言うと、一方の組の固定カムディスク30Aは、第1ローラユニット50Aおよび第3ローラユニット50Cが取り付けられる位置に応じて、それら可動ガイドポスト用ガイド溝31、固定ガイドポスト用ガイド溝32、リフトカム33、ストッパ解除用溝34およびストッパ穴35が形成されており、他方の組の固定カムディスク30Bは、第2ローラユニット50Bおよび第4ローラユニット50Dが取り付けられる位置に応じて、それら可動ガイドポスト用ガイド溝31、固定ガイドポスト用ガイド溝32、リフトカム33、ストッパ解除用溝34およびストッパ穴35が形成されている。
また、本実施形態の圧接ユニット8は、図1に示すようにプラテン3の外周面に対向して配設されている4つの強圧接ユニット9(9は9A、9B、9C、9Dの総括番号)とを備えていることが好ましい。この強圧接ユニット9は、図5に示すように、強圧接プレート91と、ベースプレート制止板92と、強圧接弾性部材93と、強圧接プレート用カム94とを備えている。
具体的には、強圧接プレート91は、プラテン3の軸方向の長さよりも長く、かつ圧接ローラ5の軸方向の長さよりも短い幅を有する金属平板を用いてプラテン3の半径方向切断面がひしゃく状になるよう形成されており、そのひしゃく形状における容体91aの底部91bに相当する部分がプラテン3の軸方向と平行に配設された回動軸96に対して回動自在になるよう支持されている。また、この強圧接プレート91は、回動軸96を中心に反時計回りに回転するとそのひしゃく形状における容体91a側の先端91cに相当する部分(強圧接弾性部材93の配設位置と反対の部分)がプラテン3の外周面から圧接ローラ5の直径よりも大きな距離だけ離れ、かつ回動軸96を中心に時計回りに回転するとそのひしゃく形状における容体91a側の先端91cに相当する部分がプラテン3の外周面から圧接ローラ5の直径よりも小さな距離だけ離れるように配設されている。
ベースプレート制止板92は、プラテン3の軸方向の長さよりも長い幅を有する金属平板を用いて強圧接プレート91よりも小さな半径方向切断面ひしゃく状に形成されており、ローラユニット50がプラテン3の回動と共に移動している際にベースプレート51のみに当接してローラユニット50の移動を制止する位置に配設されている。
強圧接弾性部材93は、ローラユニット50の弾性部材56よりも大きな弾性力を有して形成されており、強圧接プレート91のひしゃく形状における把手91dの端部91eに相当する部分から強圧接プレート91が時計回りに回転する方向に弾性力を生じる向きに配設されている。
強圧接プレート用カム94は、ステッピングモータ(図示せず)に連結されたギヤを有するカムシャフト95上に形成されており、強圧接プレート91のひしゃく形状における容体91aの内部に相当する位置であって当該容体91aと把手91dとの連結部91fに相当する部分が強圧接プレート用カム94の回動により押し出されて強圧接プレート91が反時計回りに回転する位置に配設されている。この強圧接プレート用カム94は、記録ユニット4のスライド移動を制御する制御手段によってその回動を制御されている。
なお、本実施形態のプリンタ1においては、各記録ユニット4の下流側にそれぞれ各強圧接ユニット9が配設されているので、記録媒体10の搬送方向FDの上流側から下流側へ配設された順に、第1強圧接ユニット9A、第2強圧接ユニット9B、第3強圧接ユニット9C、第4強圧接ユニット9Dと称する。
そして、本実施形態のプリンタ1の制御手段としては、図1に示すように、供給ローラ2の周速度Vs、プラテン3の周速度Vp、圧接ローラ5の移動速度、および記録ユニット4のスライド移動位置をそれぞれ独立に制御することにより、リングギア20を回動させるステッピングモータや供給ローラ2を回動させるステッピングモータから情報を受け取り、所定のプログラムに基づいて記録ユニット4や強圧接プレート用カム94などにその制御信号を出力する回路となっており、具体的にはメモリなどの記憶装置やCPUなどの処理装置などを用いて形成された制御回路となっている。
なお、本実施形態の制御手段は、プラテン3を一時的に停止させるとともに、供給ローラ2を一時的に逆回転させる制御を行なうように形成されていることが好ましい。ここで当該制御を行なう際には、圧接ローラ5が強圧接ユニット9によって強圧接された後にプラテン3を一時停止させることが好ましい。
さらに、本実施形態の制御手段においては、圧接ローラ5よりも搬送方向FDの上流側にある記録ユニット4が記録媒体10に記録を開始するまでは供給ローラ2の周速度Vsをプラテン3の周速度Vpよりも遅くする制御を行ない、当該記録ユニット4による記録開始時から供給ローラ2の周速度Vsをプラテン3の周速度Vpと同等にする制御を行なうように形成されていることが好ましい。
なお、本実施形態のプリンタ1は、圧接補助ローラ12の上流側周辺において記録媒体の有無を検出する検出センサ(図示せず)の検出結果および供給ローラ2の回転数によって得られた記録媒体の搬送状況に基づいて圧接ローラ5とプラテン3との間に形成された所定の空隙Sに記録媒体10の先端が介在したことを算出する算出手段(図示せず)と、その算出結果に基づいて圧接ユニット8の移動手段7を制御する圧接ユニット制御手段(図示せず)とを備えていることが好ましい。
ここで、検出センサとしては、記録媒体10の色彩や材質その他記録媒体10の特徴に反応するセンサを用いることが好ましく、算出手段としては、検出センサの検出結果と供給ローラ2のステッピングモータのステップ数などに基づいて演算処理を行なうCPU(中央処理装置)やその他の処理装置を用いて形成された回路を用いることが好ましい。
また、圧接ユニット制御手段としては、移動手段7に制御信号を出力する回路となっており、具体的にはメモリなどの記憶装置やCPUなどの処理装置などを用いて形成された回路となっている。
なお、算出手段および圧接ユニット制御手段は、前述した制御手段と共用するように形成されていても良い。
次に、図1から図7を用いて、本実施形態のプリンタ1の作用を説明する。ここで、図7は、本実施形態のプリンタの作動状況を概略的に示している。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ1においては、プラテン3の外周面に対向する圧接ユニット8の圧接補助ローラ12と圧接ローラ5とによって記録媒体10がプラテン3の外周面に圧接されるようになっている。具体的には、供給ローラ2の回動によって記録媒体10の供給が開始されると、圧接補助ローラ12とプラテン3との間を通過した記録媒体10が圧接補助ローラ12によって圧接され、圧接ローラ5とプラテン3との間にあらかじめ形成されている所定の空隙Sに記録媒体10の先端が導入される。算出手段によって所定の空隙Sに記録媒体10の先端が介在したことを算出すると、リングギア20がプラテン3の周速度と同等の速度で回動し、図5に示すように、そのアクチュエータ21の当接部23が第1ローラユニット50Aの可動ガイドポスト52をプラテン3の回動方向に押し出す。ここで、第1ローラユニット50Aが取り付けられた固定カムディスク30は回動しないため、ローラユニット50の弾性部材56の引張力によりリフトアップピン54が固定カムディスク30のリフトカム33からその外周に下りて半径方向内側に移動し、それに伴って圧接ローラ5が記録媒体10の先端をプラテン3の外周面に圧接する。また、アクチュエータ21に押し出された可動ガイドポスト52が可動ガイドポスト用ガイド溝31に沿ってプラテン3の回動と共に進む。つまり、図1および図5に示すように、本実施形態のプリンタ1によって、圧接補助ローラ12および圧接ローラ5が記録媒体10をプラテン3に圧接させるとともに、その圧接ローラ5が記録媒体10をプラテン3に圧接させながらプラテン3の回動と共に下流側に移動する。
また、図7に示すように、供給ローラ2の周速度Vsは、プラテン3の周速度Vpよりも一時的に遅くするように制御されている。ここで、供給ローラ2の周速度Vsがプラテン3の周速度Vpよりも遅くなると、プラテン3による記録媒体10の搬送速度が供給ローラ2による記録媒体10の供給速度よりも相対的に速くなる。また、圧接補助ローラ12の圧接力F2が圧接ローラ5の圧接力F1よりも弱いので、圧接補助ローラ12と圧接ローラ5Aとによってプラテン3に圧接された記録媒体10がプラテン3と圧接ローラ5Aとによって狭持されながら引張られる。これによって、記録媒体10に対して、供給ローラ2および圧接ローラ5から記録媒体に張力が付与される。
つまり、本実施形態のプリンタ1によって、記録媒体10にたるみSS(図8を参照)を解消する張力が付与されるので、記録媒体10をプラテン3の表面に好適に密着させることができる。これによって、図7に示すように、第1記録ユニット4Aの下方を圧接ローラ5が通過することにより、プラテン3よりも搬送方向FDの下流側に配設される排出ローラ(図示せず)の配設位置まで記録媒体10が搬送されることを待つことなく、第1記録ユニット4Aがプラテン3に近接する方向にスライド移動(以下、第1記録ユニット4Aが「プラテン3に近接する方向にスライド移動」することを、第1記録ユニット4Aが「ヘッドダウン」するという。)して記録媒体10に記録を開始することができる。
さらに、本実施形態のプリンタ1の算出手段によって、検出センサによって検出された記録媒体の先端の位置が搬送経路上の何処かにあるかを正確に算出することができるので、圧接ユニット制御手段により記録媒体10の先端に圧接ローラ5を圧接させることができる。これによって、記録媒体10の先端から張力が付与されるので、記録媒体10の先端付近に不必要な余白を設けることなく第1記録ユニット4Aが記録媒体10に記録を開始することができる。そのうえ、記録媒体10の先端が圧接されながらプラテン3と共に下流側まで搬送されるので、記録媒体10の先端が記録ユニット4にぶつかりながら搬送されるといったことを防止し、記録媒体10の搬送方向FDを容易に制御することができる。
また、図6に示すように、本実施形態のプリンタ1は、リングギア20のアクチュエータ21によって圧接ローラ5が記録媒体10をプラテン3に圧接しながらプラテン3の回動と共に移動すると、強圧接ユニット9の強圧接プレート91が圧接ローラ5を強圧接するようになっている。
具体的には、図6に示すように、第1ローラユニット50Aのベースプレート51が第1強圧接ユニット9Aのベースプレート制止板92に当接して第1ローラユニット50Aの移動が制止される。その際、アクチュエータ21の当接部23によって周方向に押し出された可動ガイドポスト52が固定カムディスク30の可動ガイドポスト用ガイド溝31の屈曲部31aに到達するので、屈曲したその可動ガイドポスト用ガイド溝31に沿って可動ガイドポスト52が半径方向の内側に移動し、当接部23の径方向押出面23bによって可動ガイドポスト52が半径方向の内側に押し出される。これによって、可動ガイドポスト52が周方向押出面23aおよび径方向押出面23bの順に当接部23の外周を沿うようにして当該当接部23から外れて、第1ローラユニット50Aの圧接ローラ5がプラテン3の回動と共に移動する力を失う。
また、可動ガイドポスト52が半径方向の内側に押し出されると、可動ガイドポスト52に取り付けられた連結プレート55と連動するストッパプレート57のストッパ部57aが半径方向の内側に移動し、ストッパ部57aが固定カムディスク30のストッパ穴35に係合する。これによって、可動ガイドポスト52がアクチュエータ21の当接部23から外れて、第1ローラユニット50Aの弾性部材56が可動ガイドポスト52を半径方向外側へ引っ張っても、ストッパ部57aおよびストッパ穴35が係合して可動ガイドポスト52を可動ガイドポスト用ガイド溝31の屈曲部31aに制止させるので、第1ローラユニット50Aが位置決めされる。
そして、記録媒体10の搬送量に基づいて第1記録ユニット4Aがヘッドダウンを開始すると、第1強圧接ユニット9Aの強圧接プレート用カム94がそのリフト量を減らす方向に回動し、強圧接弾性部材93が回動軸96を中心として強圧接プレート91を時計回りに回転させるように押し出す。
つまり、第1強圧接ユニット9Aの一連の動作により、プラテン3に対して強く押し付ける強圧接力が圧接ローラ5に付与され、圧接ローラ5とプラテン3とに挟まれた記録媒体10はプラテン3に強く圧接されるので、第1記録ユニット4Aが記録するために記録媒体10に当接しても、第1記録ユニット4Aは記録媒体10に対して好適に記録を行なうことができる。
なお、第1強圧接ユニット9Aにより圧接ローラ5に強い圧接力が付与された後においても、プラテン3が回動することによって圧接ローラ5が記録媒体10に強圧接力を付与しながら従動回転するので、本実施形態のプリンタ1は、記録媒体10を所定の搬送方向FDに搬送することができる。
また、第1強圧接ユニット9Aにより圧接ローラ5に圧接力F1よりも強い圧接力が記録媒体10に付与されると、制御手段によって、プラテン3を一時的に停止させるとともに、供給ローラ2を一時的に逆回転させる制御を行なうことが好ましい。これによって、記録媒体10が搬送されなくとも当該記録媒体10に張力が付与されるので、たるみSSの解消のために記録媒体10を無駄に搬送しなくとも記録媒体10をプラテン3に密着させることができる。また、プラテン3を停止させて供給ローラ2を逆回転させると、供給ローラ2とプラテン3とを同方向に回転させてその速度差によってたるみSSを解消するよりも当該たるみSSを瞬時に解消しやすいといった作用もある。ただし、供給ローラ2が逆回転したときに、プラテン3と圧接ローラ5との圧接力F1によって記録媒体10の先端を摺動させずに狭持することができる場合は、強圧接ユニット9が圧接ローラ5を強圧接する前にプラテン3を一時的に停止させ、供給ローラ2を一時的に逆回転させる制御を行なってもよい。
ここで、たるみSSを解消するためにはプラテン3の外周面に記録媒体10を摺動させながら行なう場合を伴うこともあるため、記録媒体10が摺動している際には記録ユニット4が記録媒体10に所望の文字や画像を適切に記録することができない場合もある。よって、本実施形態のプリンタ1においては、制御手段により、圧接ローラ5よりも搬送方向FDの上流側にある記録ユニット4が記録媒体10に記録を開始するまでは供給ローラ2の周速度Vsをプラテン3の周速度Vpよりも遅くする制御を行ない、当該記録ユニット4による記録開始時から供給ローラ2の周速度Vsをプラテン3の周速度Vpと同等にする制御を行なうことが好ましい。これによって、記録ユニット4による記録開始後においてプラテン3の外周面から記録媒体10が摺動することがないので、記録媒体10の所望の記録位置に記録することができる。
さらに、本実施形態のプリンタ1は、記録ユニット4の配設個数に応じてローラユニット50および強圧接ユニット9が配設されているので、第1ローラユニット50Aによる強圧接後に第1記録ユニット4Aの記録を開始し、第1記録ユニット4Aの記録中に第2ローラユニット50Bが記録媒体10を圧接しながら移動するといった圧接動作を順次行なうことができる。
具体的には、図6に示すように、第1ローラユニット50Aの可動ガイドポスト52がアクチュエータ21の当接部23から外れ、ストッパ部57aが固定カムディスク30のストッパ穴35に係合すると、アクチュエータ21は第2ローラユニット50Bの可動ガイドポスト52を周方向に押し出す位置に配設されるようになっている。
ここで、図2に示すように、第1ローラユニット50Aと第2ローラユニット50Bとは取り付けられる固定カムディスク30が異なることから、第2ローラユニット50Bの可動ガイドポスト52は各ベースプレート51に対して第1ローラユニット50Aの可動ガイドポスト52と同一方向から突出していない。しかしながら、図2に示すように、第1ローラユニット50Aの可動ガイドポスト52および第2ローラユニット50Bの可動ガイドポスト52はともにリングギア20に向かい合って配設されており、アクチュエータ21の当接部23がリングギア20の軸方向両方に突出している。このことから、図6に示すように、アクチュエータ21が位置決めされた第1ローラユニット50Aの次に第2ローラユニット50Bの可動ガイドポスト52を押し出し、第2ローラユニット50Bのリフトアップピン54を下げて、第2圧接ローラ5Bが記録媒体10の先端をプラテンに圧接することができる。これは、第2ローラユニット50Bと第3ローラユニット50Cとの関係および第3ローラユニット50Cと第4ローラユニット50Dとの関係にも同様のことが言えるので、各記録ユニット4にあわせて順次好適な圧接力を記録媒体10に付与することができる。
つまり、記録ユニット4の配設個数が多くなり、プラテン3の直径が大きくなって、供給ローラ2から排出ローラ11までの搬送経路が長くなっても、記録ユニット4の配設位置に対応した位置において複数の圧接ローラ5A、5B、5C、5Dが記録媒体10を強圧接するので、記録のために当接した記録ユニット4から複数回の衝撃を受けても、記録媒体10がプラテン3からずれることにより所望の文字や画像がずれて記録されることを防止することができる。
また、第1圧接ローラ5Aから順次圧接して記録に必要かつ適切な張力を記録媒体10に与えるので、従来のプリンタ1のようにプラテン3の下流側に配設される排出ローラ等の配設位置まで記録媒体10の先端が搬送されることを待つことなく、第1記録ユニット4Aから順に所望の文字や画像を記録媒体10に記録することができる。
すなわち、本実施形態のプリンタによって、記録媒体にたるみを生じても、記録ユニットが記録を開始するまでに記録媒体をプラテンに好適に密着させることができるので、プリンタの記録品質が向上するという効果を奏する。
また、本実施形態のプリンタによって、記録媒体の先端から記録媒体をプラテンに密着させることができるので、記録媒体に記録できない無駄な余白を形成せずに記録媒体の先端から記録することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明のプリンタの一実施形態をプラテンの軸方向から示した正面図 本実施形態のプリンタを示す部分斜視図。なお、各部品はプラテンを挟んで鏡面対称になっていることからプラテンの軸方向における一方のみを示している。 本実施形態のリングギアを示す斜視図 本実施形態のローラユニットを示す斜視図;(a)は、ベースプレートの前面から示しており、(b)は、ベースプレートの背面から示している。 本実施形態のプラテン、第1ローラユニット、固定カムディスク、リングギアのアクチュエータおよび第1強圧接ユニットを示した正面図であって、記録媒体の先端がプラテンと第1圧接ローラとの間に形成された所定の間隙に介在した状態を示す正面概念図 本実施形態のプラテン、第1ローラユニット、固定カムディスク、リングギアのアクチュエータおよび第1強圧接ユニットを示した正面図であって、第1圧接ローラが第1強圧接ユニットとプラテンとの間に介在した状態を示す正面概念図 本実施形態のプリンタを概略的に示す正面概略図 従来のプリンタの一例を示す正面図
符号の説明
1 プリンタ
2 供給ローラ
3 プラテン
4 記録ユニット
5 圧接ローラ
6 付勢手段
7 移動手段
8 圧接ユニット
9 強圧接ユニット
10 記録媒体
11 排出ローラ
12 圧接補助ローラ
21 アクチュエータ
23 当接部
30 固定カムディスク
31 ガイド溝
41 記録ヘッド
51 ベースプレート
52 可動ガイドポスト
91 強圧接プレート
93 強圧接弾性部材
95 カムシャフト
F1 圧接ローラの圧接力
F2 圧接補助ローラの圧接力
FD 搬送方向
S 空隙
SS たるみ
Vp プラテンの周速度
Vs 供給ローラの周速度

Claims (3)

  1. 記録媒体を所定の搬送方向に供給する供給ローラと、
    前記記録媒体の搬送方向に回転するローラ状のプラテンと、
    前記プラテンの外周面に対向しているとともに前記プラテンに対して遠近方向に移動して前記記録媒体に所望の文字や画像を記録する記録ユニットと、
    前記記録ユニットよりも搬送方向の上流側において前記プラテンの外周面に対向して配設されており前記プラテンの外周面に前記記録媒体を圧接させる圧接補助ローラと、
    前記記録ユニットと前記プラテンとの最大離隔距離よりも小さい直径を有するローラ状に形成されているとともに前記圧接補助ローラよりも搬送方向の下流側において前記プラテンの外周面に対向して配設されている圧接ローラと、前記圧接ローラと前記プラテンとの間にあらかじめ設けられた所定の空隙に前記記録媒体が介在した際に前記圧接ローラを前記プラテンの外周面に圧接させる方向に前記圧接補助ローラの圧接力よりも強い圧接力をもって付勢させる付勢手段と、前記圧接ローラを前記プラテンの外周面に圧接させた際に前記圧接ローラを前記記録媒体の搬送方向の上流側から下流側へ前記プラテンの回転と共に移動させる移動手段とを有する圧接ユニットと、
    前記圧接ローラが前記記録媒体を前記プラテンに圧接した際に前記供給ローラの周速度を前記プラテンの周速度よりも一時的に遅くする制御を行なうように形成されている制御手段と
    を備えていることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記制御手段は、前記プラテンを一時的に停止させるとともに前記供給ローラを一時的に逆回転させる制御を行なうように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記制御手段は、前記記録ユニットが記録を開始するまで前記供給ローラの周速度を前記プラテンの周速度よりも遅くする制御を行ない、当該記録ユニットによる記録開始時から前記供給ローラの周速度を前記プラテンの周速度と同等にする制御を行なうように形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
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