JP2007143848A - 内視鏡の湾曲部、内視鏡、および、湾曲部の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 湾曲部を短時間で製造可能な内視鏡の挿入部の湾曲部を提供する。
【解決手段】 内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部は、丸めて筒状とすることが可能な柔軟なシート状部材102と、このシート状部材102の一側面に形成された隔壁102aとを備えている。隔壁102aは、挿入部の軸方向に沿って並設されている。これら隔壁間には、挿入部の内部に配設されたライトガイドバンドル34や信号ケーブル46、さらには処置具挿通チャンネルのチャンネルチューブ26bおよび保持部材26cなどの細長い内蔵物をそれぞれ区分けした状態で溝部102bに収容する。
【選択図】 図9
【解決手段】 内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部は、丸めて筒状とすることが可能な柔軟なシート状部材102と、このシート状部材102の一側面に形成された隔壁102aとを備えている。隔壁102aは、挿入部の軸方向に沿って並設されている。これら隔壁間には、挿入部の内部に配設されたライトガイドバンドル34や信号ケーブル46、さらには処置具挿通チャンネルのチャンネルチューブ26bおよび保持部材26cなどの細長い内蔵物をそれぞれ区分けした状態で溝部102bに収容する。
【選択図】 図9
Description
この発明は、例えば医療用など、様々な用途に用いられる内視鏡の湾曲部、内視鏡、および、湾曲部の製造方法に関する。
例えば特許文献1には、内視鏡の挿入部の湾曲部の構造が開示されている。この湾曲部は、複数の湾曲駒が1列に並べられ、隣接する湾曲駒同士が枢支されている。これら湾曲駒には、それぞれワイヤ挿通孔が形成されている。これらワイヤ挿通孔には、操作ワイヤが挿通されている。このため、操作ワイヤに力が加えられると、ワイヤ挿通孔を介して湾曲駒に力が伝達され、湾曲駒が隣接する湾曲駒に対して順次回動する。
特開平6−225853号公報
上記特許文献1に開示された内視鏡の挿入部の湾曲部を製造する際、湾曲駒のワイヤ挿通孔は操作ワイヤの外径よりも僅かに大きな径しか有していないので、ワイヤ挿通孔に操作ワイヤを挿通させるのは、非常に面倒な作業である。また、隣接する湾曲駒同士が傾く(回動する)と、ワイヤ挿通孔の位置がずれるので、操作ワイヤをワイヤ挿通孔に挿通させることがさらに面倒になる。さらに、操作ワイヤは、自らの自重により撓む。このため、複数の湾曲駒の中心線を一致させ、ワイヤ挿通孔の軸を一致させても、ワイヤ挿通孔に操作ワイヤを挿通させることは難しい作業である。したがって、ワイヤ挿通孔に操作ワイヤを挿通させる場合、高度な技能とかなりの作業時間を要する。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、湾曲部を短時間で製造可能にする内視鏡の挿入部の湾曲部、内視鏡、および内視鏡の湾曲部の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る内視鏡の挿入部の湾曲部は、前記挿入部の軸方向に沿って並設された隔壁を一側面に有し、前記隔壁間に、前記挿入部の内部に配設された細長い内蔵物を区分けした状態で収容するシート状部材と、前記シート状部材を丸めて筒状とした状態でその外周を被覆する外皮とを具備することを特徴とする。
このため、シート状部材の隔壁間に内蔵物を区分けした状態でそのシート状部材を丸めることによって、ねじり等が生じることなく、内蔵物が所望の位置に配置される。また、シート状部材を丸めた後、外皮を被覆するだけで湾曲部を形成することができるので、高度な技能を要せず、短時間で湾曲部を製造可能である。
このため、シート状部材の隔壁間に内蔵物を区分けした状態でそのシート状部材を丸めることによって、ねじり等が生じることなく、内蔵物が所望の位置に配置される。また、シート状部材を丸めた後、外皮を被覆するだけで湾曲部を形成することができるので、高度な技能を要せず、短時間で湾曲部を製造可能である。
また、好ましくは、前記シート状部材は、その側面に、筒状を維持するための外側タブを有することが好適である。
外側タブをシート状部材の外側に配置することによってそのタブで丸めた状態を維持することができる。
外側タブをシート状部材の外側に配置することによってそのタブで丸めた状態を維持することができる。
また、好ましくは、前記シート状部材は、その側面に、前記内蔵物を押さえるための内側タブを有することが好適である。
内側タブをシート状部材の内側に巻き込むことによってより内蔵物を所望の位置に固定して筒状を維持することができる。
内側タブをシート状部材の内側に巻き込むことによってより内蔵物を所望の位置に固定して筒状を維持することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る内視鏡は、硬質の先端硬性部と、この先端硬性部の基端部に設けられた湾曲可能な湾曲部と、この湾曲部の基端部に設けられた管状体とを有する細長い挿入部と、この挿入部の基端部に設けられ、操作ワイヤを介して前記湾曲部を湾曲操作可能な操作部と、前記先端硬性部から前記操作部にかけて前記挿入部の内部を通して延出された内蔵物とを有し、前記湾曲部は、前記挿入部の軸方向に沿った状態に、細長く丸めて筒状とすることが可能なシート状部材と、前記シート状部材の一側面に設けられ、前記内蔵物を互いに区分けする隔壁とを具備することを特徴とする。
このため、シート状部材の隔壁間に内蔵物を互いに区分けした状態でそのシート状部材を丸めることによって、ねじり等が生じることなく、内蔵物が所望の位置に配置される。また、シート状部材を丸めるだけで湾曲部を形成することができるので、高度な技能を要せず、短時間で湾曲部を製造可能である。
このため、シート状部材の隔壁間に内蔵物を互いに区分けした状態でそのシート状部材を丸めることによって、ねじり等が生じることなく、内蔵物が所望の位置に配置される。また、シート状部材を丸めるだけで湾曲部を形成することができるので、高度な技能を要せず、短時間で湾曲部を製造可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る内視鏡は、硬質の先端硬性部と、この先端硬性部の基端部に設けられた湾曲可能な湾曲部と、この湾曲部の基端部に設けられた管状体とを有する細長い挿入部と、この挿入部の基端部に設けられ、操作ワイヤを介して前記湾曲部を湾曲操作可能な操作部と、前記先端硬性部から前記操作部にかけて前記挿入部の内部を通して延出された内蔵物とを有し、前記湾曲部は、柔軟なシート状部材と、前記シート状部材の一側面に設けられ、前記内蔵物を互いに区分けする隔壁と、前記隔壁間に設けられ、前記内蔵物が配設される溝部とを具備し、前記シート状部材は、前記内蔵物の軸方向に対して直交する方向に丸められて筒状に形成されていることを特徴とする。
このため、シート状部材の隔壁間に内蔵物を互いに区分けした状態でそのシート状部材を丸めることによって、ねじり等が生じることなく、内蔵物が所望の位置に配置される。また、シート状部材を丸めるだけで湾曲部を形成することができるので、高度な技能を要せず、短時間で湾曲部を製造可能である。
このため、シート状部材の隔壁間に内蔵物を互いに区分けした状態でそのシート状部材を丸めることによって、ねじり等が生じることなく、内蔵物が所望の位置に配置される。また、シート状部材を丸めるだけで湾曲部を形成することができるので、高度な技能を要せず、短時間で湾曲部を製造可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る、挿入部の先端部にそれぞれの端部が接続される複数の細長い内蔵物が挿通された湾曲部を前記挿入部に有する内視鏡の湾曲部の製造方法は、前記内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺なシート状部材で包んで前記シート状部材の内側に前記内蔵物を内在させた略筒状体とする筒状体形成工程と、前記筒状体の形状を保持する筒状体形状保持工程とを具備して前記湾曲部を形成することを特徴とする。
このため、シート状部材の隔壁間に内蔵物を区分けした状態でそのシート状部材を丸めることによって、ねじり等が生じることなく、内蔵物が所望の位置に配置される。また、シート状部材を丸めて筒状体の形状を保持させるだけで湾曲部を形成することができるので、高度な技能を要せず、短時間で湾曲部を製造可能である。
このため、シート状部材の隔壁間に内蔵物を区分けした状態でそのシート状部材を丸めることによって、ねじり等が生じることなく、内蔵物が所望の位置に配置される。また、シート状部材を丸めて筒状体の形状を保持させるだけで湾曲部を形成することができるので、高度な技能を要せず、短時間で湾曲部を製造可能である。
この発明によれば、湾曲部を短時間で製造可能にする内視鏡の挿入部の湾曲部、内視鏡、および内視鏡の湾曲部の製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。
一実施の形態について図1から図9を用いて説明する。
一実施の形態について図1から図9を用いて説明する。
図1に示すように、電子内視鏡10は、細長い挿入部12と、この挿入部12の基端部に設けられた操作部14と、この操作部14から延出されたユニバーサルコード16と、このユニバーサルコード16の端部に配設されたコネクタ18とを備えている。内視鏡10は、挿入部12、操作部14およびユニバーサルコード16の内部を挿通した状態で、照明光学系22(図2(B)および図2(C)参照)と観察光学系24(図2(A)および図2(C)参照)とを備えている。さらに、図1に示す操作部14および挿入部12の先端部にかけては、例えば鉗子など、種々の処置具が配設される処置具挿通チャンネル26(図2(A)および図2(C)参照)が形成されている。
図2(B)に示すように、照明光学系22は、挿入部12の先端部に配設された照明レンズ32と、この照明レンズ32の基端部に配設されたライトガイドバンドル34とを備えている。照明レンズ32、および、ライトガイドバンドル34の先端は、挿入部12の先端部の後述する先端硬性部62に固定されている。ライトガイドバンドル34は、照明レンズ32の基端部で、照明レンズ32と光軸が同一軸となる位置に配設されている。すなわち、照明レンズ32とライトガイドバンドル34とは、光学的に接続されている。このライトガイドバンドル34は、挿入部12および操作部14を通してユニバーサルコード16の端部まで挿通されている。
図2(A)に示すように、観察光学系24は、挿入部12の先端部に配設された対物レンズユニット42と、この対物レンズユニット42の基端部に配設された撮像ユニット44と、この撮像ユニット44に電気的に接続された信号ケーブル46とを備えている。対物レンズユニット42、撮像ユニット44、および、信号ケーブル46は、同一の軸上に一体的に形成されている。対物レンズユニット42は、照明光学系22の照明レンズ32から出射された光に照明された観察対象物の像を形成する。撮像ユニット44は、対物レンズユニット42により形成された像を撮像して光電変換する。信号ケーブル46は、光電変換した像のデータを伝送したり、プロセッサ(図示せず)から撮像ユニット44に制御信号を伝送したりする。この信号ケーブル46は、挿入部12および操作部14を通して、ユニバーサルコード16の端部まで挿通されている。
図1に示すように、電子内視鏡10の操作部14は、操作部本体52と、湾曲操作ノブ54と、折れ止め部56と、鉗子栓58とを備えている。
操作部本体52は、内視鏡10の操作者に片手で把持される把持部である。この操作部本体52は、幾つかの部材が金型等により成形されたものが組み合わせられて形成されている。この操作部本体52の下端部には、挿入部12の後述する可撓管66の基端部を支持してその可撓管66の基端部の折れ止め作用を奏する折れ止め部56が配設されている。この折れ止め部56は、操作部本体52に装着される部位から操作部本体52に対して遠位になるにつれて先細の筒状に形成されている。この折れ止め部56の近傍には、処置具挿通チャンネル26の開口部である鉗子栓58が操作部本体52に配設されている。すなわち、鉗子栓58は、操作部本体52の下端部に配設されている。
一方、この操作部本体52の上端部には、湾曲操作ノブ54が回動可能に枢支されている。この湾曲操作ノブ54は、挿入部12の後述する湾曲部64に複数の操作ワイヤ60(図3(A)、図3(B)、図9(A)から図9(C)参照)を介して接続されている。このため、湾曲操作ノブ54を回動操作することによって、操作ワイヤ60を軸方向に移動させて、湾曲部64を所望の方向に湾曲操作可能である。なお、操作ワイヤ60は、湾曲部64の先端側の先端硬性部62に接続されていても、湾曲部64を同様に湾曲操作可能である。以下では、湾曲部64に接続されているものとして説明する。
ユニバーサルコード16は、操作部本体52の上端部から延出されている。このユニバーサルコード16は、可撓性を有する樹脂材が被覆された円筒状に形成されている。このユニバーサルコード16の内部には、ライトガイドバンドル34と、信号ケーブル46とが挿通されている。ライトガイドバンドル34および信号ケーブル46はそれぞれ適当な可撓性を有するため、ユニバーサルコード16を所定の範囲内で所望の方向に曲げたり、捻ったりすることが可能である。
このユニバーサルコード16の端部のコネクタ18は、光源装置に接続するためのライトガイドコネクタ18aと、プロセッサに接続するための電気コネクタ18bとを備えている。
ライトガイドコネクタ18aには、ライトガイドバンドル34(図2(B)参照)の端部が光学的に接続されている。このライトガイドコネクタ18aは、光源装置に着脱可能である。このため、ライトガイドコネクタ18aに光源装置が接続された状態では、光源装置とライトガイドバンドル34とが光学的に接続される。すなわち、光源装置からライトガイドバンドル34、照明レンズ32を通して光を出射可能である。
電気コネクタ18bには、信号ケーブル46(図2(A)参照)の端部が電気的に接続されている。この電気コネクタ18bは、プロセッサに着脱可能である。このため、電気コネクタ18bにプロセッサが装着された状態では、プロセッサと観察光学系24とが電気的に接続される。すなわち、撮像ユニット44の撮像素子で撮像された像の電気信号をプロセッサに伝送したり、撮像素子に対して制御信号を伝送可能である。
図2(A)に示すように、処置具挿通チャンネル26は、挿入部12の後述する先端硬性部62に配設された筒状部材26aと、この筒状部材26aの基端部に配設されたチャンネルチューブ26bと、このチューブ26bの外周に配設され、例えば螺旋状に形成された保持部材26cとを備えている。このうち、チャンネルチューブ26bは、例えばポリテトラフルオロエチレンなどの樹脂材で形成されている。
筒状部材26aは、図2(A)に示す先端硬性部62の先端枠部材112のチャンネル用孔部112cの内周面に配設されている。この筒状部材26aの略中央部の外周面には、円環状にフランジ部26dが形成されている。このフランジ部26dの先端側の一側面は、チャンネル用孔部112cの基端面に当接されている。また、フランジ部26dの基端側の他側面は、チャンネルチューブ26bの先端面に当接されている。このチューブ26bの外周には、保持部材26cが配設されている。すなわち、保持部材26cは、チャンネルチューブ26bの内部に鉗子等が配設されたときに、チューブ26bの外径を所定の範囲内に保持する。これらチューブ26bおよび保持部材26cの基端部は、挿入部12の基端部および折れ止め部56を通して操作部本体52に配設されている。これらチューブ26bおよび保持部材26cの基端部は、操作部本体52の鉗子栓58に配設されている。
図1に示すように、挿入部12は、挿入部12の軸方向に沿うように、先端硬性部62と、湾曲部64と、可撓管(管状体)66とを先端側から基端側に向かって備えている。
可撓管66の基端部は、上述した折れ止め部56に支持されている。図3(A)に示すように、この可撓管66は、可撓性板状部材72と、網状管74と、可撓管外皮76とを備えている。網状管74は、可撓性板状部材72の外周に可撓性板状部材72の補強用に細線を網状に編組して配設されている。可撓管外皮76は、網状管74の外周に配設されている。可撓性板状部材72は、薄肉で可撓性を有する金属材や樹脂材により形成されている。
可撓管66の基端部は、上述した折れ止め部56に支持されている。図3(A)に示すように、この可撓管66は、可撓性板状部材72と、網状管74と、可撓管外皮76とを備えている。網状管74は、可撓性板状部材72の外周に可撓性板状部材72の補強用に細線を網状に編組して配設されている。可撓管外皮76は、網状管74の外周に配設されている。可撓性板状部材72は、薄肉で可撓性を有する金属材や樹脂材により形成されている。
図4(A)および図4(B)に示すように、この可撓性板状部材72は、硬質部72aと、硬質部72aを構成する素材よりも軟質の樹脂材(軟質部)72b(例えば、ポリエチレン)とを備えている。硬質部72aは金属材(例えば、ステンレス鋼板材、バネ鋼板材、ベリリウム銅やリン青銅等の非鉄バネ材等)や硬質の樹脂材(例えば、ポリプロピレン)により形成されている。
可撓性板状部材72は、平面状に展開した状態では、それぞれ帯状の硬質部72aと樹脂材72bとが交互に配列されて、例えば矩形状などの長尺な一体物部材が形成されている。すなわち、樹脂材72bは、それぞれ帯状の硬質部72aの間に軟質部として充填されている。硬質部72aと樹脂材72bとの両者の厚さは、略均一である。
可撓性板状部材72は、平面状に展開した状態では、それぞれ帯状の硬質部72aと樹脂材72bとが交互に配列されて、例えば矩形状などの長尺な一体物部材が形成されている。すなわち、樹脂材72bは、それぞれ帯状の硬質部72aの間に軟質部として充填されている。硬質部72aと樹脂材72bとの両者の厚さは、略均一である。
そして、可撓性板状部材72は、平面状に展開された状態から、その長手方向を軸として巻くことによって、樹脂材72bを間に挟んで例えば長手方向に隣接する硬質部72a同士、および、硬質部72aを間に挟んで例えば長手方向に隣接する樹脂材72b同士を順次連続させる。このため、硬質部72a、樹脂材72bはそれぞれ螺旋状に繋げられる。すなわち、硬質部72a、樹脂材72bによってそれぞれ1つずつの螺旋管が形成される。
このように、この可撓性板状部材72は、硬質部72aと軟質部72bとを、後述する内蔵物の軸方向に対して交差する方向に螺旋状に備えている。このため、可撓性板状部材72の横断面を一旦O字状に形成した後、後述する開口部78を形成したときに、硬質部72aが1周ごとに分離されることを防止することができる。
図4(B)に示すように、この可撓性板状部材72は、横断面が一旦O字状に形成された後、その軸方向に沿って開口(切断)された開口部(切断部)78を備えている。開口部78は、可撓性板状部材72の軸方向の全体(全部)にわたって形成されている。このため、開口部78が形成されたときの可撓性板状部材72は、開口部78を広げたときに、横断面がC字状や三日月状である。以下、代表してC字状として説明する。そして、可撓性板状部材72の開口部78の縁部を互いに対して突き合わせたり、または重ね合わせたりし、接着剤等の固定手段を用いて固定することにより、可撓管66の横断面はO字状に再生される。なお、固定手段としては、レーザによる溶着や超音波による溶着で得られる溶着部、熱圧着による圧着部によって固定しても良い。
可撓性板状部材72の互いに対向するC字状の端部には、図4(B)に示すようなテーパ状の合わせ部(閉塞部)が形成されたり、図5(A)から図5(D)に示すように、それぞれ合わせ部(閉塞部)80a,80bが形成されている。すなわち、合わせ部80a,80bが合わせられると、可撓性板状部材72の開口部78は閉塞されて横断面はO字状となる。なお、合わせ部80a,80bは、硬質部72aにのみ形成されていることも好適であるが、硬質部72aと樹脂材(軟質部)72bとの両者に形成されていることも好適である。
ここで、図5(A)には、合わせ部80a,80bを重ねた状態で接着剤(図示せず)で固定した状態を示す。図5(B)には、一方の合わせ部80aの内周面を削って他の部分よりも薄肉とし、他方の合わせ部80bの外周面を削って他の部分よりも薄肉とし、これら合わせ部80a,80bを嵌合して接着剤(図示せず)で固定した状態を示す。図5(C)には、図5(B)に示す状態から、さらに、他方の合わせ部80bに凸部80cを形成し、一方の合わせ部80aに凹部を形成してこれら凸部80cと凹部とを嵌合した状態の固定手段を示す。図5(D)には、図5(B)や図5(C)に示す状態から、さらに、固定手段として、テープ80dで両合わせ部80a,80bを固定した状態を示す。なお、図5(C)や図5(D)に示す状態においては、両合わせ部80a,80bを接着剤で固定することは必ずしも必要ではない。
図6(A)に示すように、網状管74は、展開した状態では長尺な編物状の帯体74aに形成されている。この展開した状態の帯体74aをその長手方向を軸として巻くことによって形成される網状管74(図6(B)参照)は、可撓性板状部材72と同様に、長手方向を軸として巻いたときに、その軸方向(内蔵物の長手方向)に沿った方向に長く形成されている。また、図6(B)に示すように、網状管74も可撓性板状部材72の開口部78と同様に、長手方向を軸として巻いたときに、その軸方向に沿って開口された開口部82が形成されている。この網状管74も、可撓性板状部材72(図5(A)から図5(D)参照)と同様に、開口部82の縁部を互いに突き合わせたり、または重ね合わせたりする閉塞部である合わせ部(図示せず)が合わせられて網状管74の横断面がO字状となる。なお、この網状管74には、樹脂材やゴム材等の含浸材が含浸されている。この含浸材の含浸により、帯体74aの状態を維持することができる。網状管74は、金属細線に限らず、布材を用いることもできる。
図3(A)に示す可撓管外皮76は、熱が加えられると収縮する熱収縮チューブなどにより形成されている。なお、可撓管外皮76は、熱収縮チューブの他、ゴムチューブ、可撓性プラスチックチューブなどであることも好適である。
図3(A)に示すように、可撓管66の先端部には、湾曲部64の基端部と可撓管66の先端部とを接続するための接続管(接続管本体)90が配設されている。接続管90は、横断面が一旦O字状に形成された後、その軸方向に沿って開口(切断)された開口部(切断部)92(図7(A)参照)を備えている。開口部92は、接続管90の軸方向の全体(全部)にわたって形成されている。このため、開口部92が形成されたときの接続管90は、開口部92を広げたときには、例えば金属材で横断面がC字状に形成される。接続管90の開口部92の縁部を互いに対して突き合わせたり、または重ね合わせたりしてこれら合わせ部を閉塞部とし、固定手段としての接着剤で固定することにより、接続管90の横断面はO字状に再生される。この接続管90の開口部92の固定手段としては、レーザによる溶着や超音波による溶着によって得られる溶着部を用いても良い。また、この実施の形態では、接続管90として金属材を用いる例について説明したが、これに限らず、樹脂材を用いても良い。
接続管90の互いに対向するC字状の端部(開口部92)には、図7(B)に示すように、端部同士を重ね合わせるためにそれぞれ合わせ部(閉塞部)92a,92bが形成されていることが好適である。また、接続管90の開口部92の互いの合わせ部を閉塞部とし、固定手段としてスポット溶接による溶着部で固定しても良いし、閉塞部を含む接続管90の外周面を粘着剤付テープで巻回して固定しても良い。
ここで、図7(B)には、一方の合わせ部92aの外周面が削られて薄肉に形成され、他方の合わせ部92bの内周面が削られて薄肉に形成されている。一方の合わせ部92aの端部には、開口部92の方向の少なくとも一部に径方向外方に向かって突起(係合爪)93aが形成されている。他方の合わせ部92bの端部には、開口部92の方向の少なくとも一部に径方向内方に向かって突起(係合爪)93bが形成されている。そして、図7(B)は、これら合わせ部92a,92bの突起93a,93bを係合した状態を示す。すなわち、係合爪や固定部により合わせ部92a,92bが合わせられると、接続管90は、開口部92が閉塞されて横断面がO字状となる。
ここで、図7(B)には、一方の合わせ部92aの外周面が削られて薄肉に形成され、他方の合わせ部92bの内周面が削られて薄肉に形成されている。一方の合わせ部92aの端部には、開口部92の方向の少なくとも一部に径方向外方に向かって突起(係合爪)93aが形成されている。他方の合わせ部92bの端部には、開口部92の方向の少なくとも一部に径方向内方に向かって突起(係合爪)93bが形成されている。そして、図7(B)は、これら合わせ部92a,92bの突起93a,93bを係合した状態を示す。すなわち、係合爪や固定部により合わせ部92a,92bが合わせられると、接続管90は、開口部92が閉塞されて横断面がO字状となる。
図3(A)および図7(A)に示すように、接続管(接続管本体)90は、小径部90aと、大径部90bと、これらを連結する連結部90cとを備えている。ここでは、例えば小径部90aが先端硬性部62に近接する側に配置され、大径部90bが先端硬性部62に離隔する側に配置されている。小径部90aは、大径部90bに比べて例えば厚肉に形成されている。さらに、小径部90aの外径は、大径部90bの内径よりも小さく形成されている。
小径部90aの外周には、湾曲部64の後述するシート状部材102の基端部が配設されている。大径部90bの内周には、可撓管66の先端部が配設されている。連結部90cには、湾曲部64のシート状部材102の基端部が挿入部12の先端部側から接触されている。また、この連結部90cには、可撓管66の先端部が挿入部12の基端部側から接触されている。
小径部90aの外周には、湾曲部64の後述するシート状部材102の基端部が配設されている。大径部90bの内周には、可撓管66の先端部が配設されている。連結部90cには、湾曲部64のシート状部材102の基端部が挿入部12の先端部側から接触されている。また、この連結部90cには、可撓管66の先端部が挿入部12の基端部側から接触されている。
図3(A)および図3(B)に示すように、操作ワイヤ挿通部材としてはコイルパイプ60aを用い、接続管90の小径部90aの一部には、内側に打ち抜かれるようにプレス加工されたコイルパイプ保持部(操作ワイヤ挿通部材保持部)91が形成されている。これらコイルパイプ保持部91は、操作ワイヤ60が挿通されたコイルパイプ60aを位置決めした状態で保持する。このため、操作ワイヤ60を接続管90の内部で軸方向には移動可能であるが、周方向や径方向に対しては常に略同じ位置に保持することができる。
図1に示すように、可撓管66の先端部には、湾曲部64が配設されている。図8(A)は湾曲部64の後述するシート状部材102を展開した斜視図である。湾曲部64は、挿入部12の軸方向に沿って形成された複数の隔壁(凸状部)102aを内周面となる一側面に有する柔軟なシート状部材(板状部材)102と、図3(A)に示す湾曲部外皮104とを備えている。シート状部材102は樹脂材(例えば、微細多孔質構造や充実構造のポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂やポリアミド樹脂等)で形成されている。このシート状部材102は、挿入部12の軸方向が、軸方向に直交する方向に比べて、好ましくは、長く形成されている。このシート状部材102は、筒状体として丸められている。すなわち、シート状部材102は巻物である。図3(A)に示す湾曲部外皮104は、丸められたシート状部材102の形状(筒状体形状)を保持するとともに、湾曲部64の水密を確保するために、丸められて筒状となったシート状部材102の外側に被覆されている。湾曲部外皮104は、熱を加えると収縮する熱収縮チューブなどにより形成されている。湾曲部外皮104は、熱収縮チューブの他、ゴムチューブ、可撓性プラスチックチューブなどであることも好適である。なお、シート状部材102は、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム等のゴム材でも良い。
シート状部材102の隔壁102aは、シート状部材102の内周面となる一側面の平面に対して立設されている。すなわち、湾曲部64のシート状部材102の一側面には、複数の溝部102bが形成されている。このシート状部材102は、隔壁102aや溝部102bの軸方向に対して直交する方向に丸められている。このため、シート状部材102は、略筒状に形成されている。なお、隔壁102aの数や各隔壁102aの間の幅および各隔壁102aの高さは、挿入部12の内蔵物に対応させて適宜に設定するものである。
図8(A)および図9(C)に示すように、湾曲部64に備えたシート状部材102には、隔壁102aを備えた側に操作ワイヤ60が挿通される複数のワイヤ保持部102cが形成されている。これらワイヤ保持部102cは、隔壁102aに平行に配置されている。すなわち、ワイヤ保持部102cは、溝部102bに形成されている。これらワイヤ保持部102cは、細い帯状部材により、操作ワイヤ60が挿通される略三角形状に形成されている。そして、この略三角形状のワイヤ保持部102cの中央の孔に操作ワイヤ60が挿通されている。
これら隔壁102a間の溝部102bには、挿入部12の内蔵物である、ライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bがそれぞれ位置決めされた状態で配設されている。すなわち、周方向に隣接する隔壁102a間の距離である各溝部102bの幅は、配設される部材によって所定の状態に決められている。隔壁102aは、ライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bをそれぞれ区分けするような高さに形成されている。すなわち、隔壁102aの高さは、配設される部材(内蔵物)によって所定の状態に決められている。さらに、操作ワイヤ60は、この実施の形態では1対であり、シート状部材102が丸められた状態のときに、湾曲部64の中心に対して略対向する位置に配設されている。なお、操作ワイヤ60の先端は、シート状部材102の先端に固定されている。
図8(A)および図9(C)に示すように、シート状部材102の周方向の端面の一方の一部には、シート状部材102が筒状に丸められた状態で例えば処置具挿通チャンネル26のチューブ26bに巻き込まれるなど、シート状部材102の内部に巻き込まれる内側タブ(フラップ)102dが形成されている。このように、内側タブ102dが処置具挿通チャンネル26のチューブ26bに巻き込まれ、かつ、図9(B)に示すように、外側タブ102eはシート状部材102が平面状に戻ることを抑えているので、シート状部材102の筒状の形状を維持することができる。
すなわち、シート状部材102の周方向の端面のうちの他方の端面の一部には、シート状部材102が筒状に丸められた状態で外部に接着する外側タブ(フラップ)102eが形成されている。シート状部材102が丸められた状態のとき、外側タブ102eの一側面には、そのシート状部材102の筒状の形状を保持するように留める粘着剤(接着剤)が付着されている。この粘着剤が付着された外側タブ102eの一側面には、筒状体の形成前は、離型シートが付着されている。このため、外側タブ102eでシート状部材102の形状を保持する際に、離型シートを剥がすだけで外側タブ102eをシート状部材102に留めることができる。この実施の形態では、外側タブ102eを粘着剤でシート状部材102と固定する例について説明したが、これに限らず、レーザなどの溶着によって外側タブ102eをシート状部材102に固定しても良い。
図2(A)から図2(C)に示すように、先端硬性部62は、例えばステンレス鋼材などの金属材製または樹脂材製の先端枠部材112と、この先端枠部材112を覆う、硬質樹脂材製の先端カバー114とを備えている。
図2(C)に示すように、先端枠部材112には、照明光学系22の先端部を支持する照明用孔部112a(図2(B)参照)、観察光学系24の先端部を支持する対物用孔部(観察用孔部)112b(図2(A)参照)、および、処置具挿通チャンネル26の先端部を構成するチャンネル用孔部112c(図2(A)参照)が形成されている。図2(A)および図2(B)に示すように、先端カバー114には、先端枠部材112のこれら照明用孔部112a、対物用孔部112bおよびチャンネル用孔部112cのそれぞれの先端に対応する位置に、照明用孔部114a、対物用孔部(観察用孔部)114bおよびチャンネル用孔部114cが形成されている。これら孔部114a,114b,114cは、それぞれ略円柱状に形成されている。この先端カバー114の照明用孔部114aは、照明レンズ32を係止するため、その先端面側が基端面側に比べて径がテーパに形成されたり、爪部が設けられて縮小されている。
先端カバー114は、互いに平行な先端面および基端面を備えている。先端面は、内視鏡10が成形された状態で、挿入部12の先端側の外部に露出される面である。先端カバー114の基端面は、先端枠部材112の先端面との接着により固定される面である。
図2(C)に示すように、先端枠部材112には、照明光学系22の先端部を支持する照明用孔部112a(図2(B)参照)、観察光学系24の先端部を支持する対物用孔部(観察用孔部)112b(図2(A)参照)、および、処置具挿通チャンネル26の先端部を構成するチャンネル用孔部112c(図2(A)参照)が形成されている。図2(A)および図2(B)に示すように、先端カバー114には、先端枠部材112のこれら照明用孔部112a、対物用孔部112bおよびチャンネル用孔部112cのそれぞれの先端に対応する位置に、照明用孔部114a、対物用孔部(観察用孔部)114bおよびチャンネル用孔部114cが形成されている。これら孔部114a,114b,114cは、それぞれ略円柱状に形成されている。この先端カバー114の照明用孔部114aは、照明レンズ32を係止するため、その先端面側が基端面側に比べて径がテーパに形成されたり、爪部が設けられて縮小されている。
先端カバー114は、互いに平行な先端面および基端面を備えている。先端面は、内視鏡10が成形された状態で、挿入部12の先端側の外部に露出される面である。先端カバー114の基端面は、先端枠部材112の先端面との接着により固定される面である。
図2(B)に示すように、先端枠部材112の照明用孔部112aの先端部には、照明レンズ設置孔122aが形成されている。これら設置孔122aの開口部の大きさは、それぞれ照明レンズ32の直径よりも僅かに大きく形成され、照明レンズ32を照明用孔部112aの中心軸上に配設可能である。これら設置孔122aの基端側には、ライトガイドバンドル34の先端部が配設されるライトガイドバンドル配設孔122bが形成されている。この配設孔122bの内径は、設置孔122aの内径よりも小さく形成されている。この配設孔122bの基端側には、被覆チューブ36が配設される被覆チューブ配設孔122cが形成されている。この被覆チューブ配設孔122cの内径は、ライトガイドバンドル配設孔122bの内径よりも大きく形成されている。
図2(A)に示すように、先端枠部材112の対物用孔部112bの先端部には、対物レンズ枠42aの先端部が所定の状態に配設されるレンズ枠配設孔124aが形成されている。このレンズ枠配設孔124aは、先端部と基端部とで径が異なり、先端部の方が基端部よりも径が小さく形成されている。
先端枠部材112のチャンネル用孔部112cには、処置具挿通チャンネル26の筒状部材26aが配設されている。
先端枠部材112のチャンネル用孔部112cには、処置具挿通チャンネル26の筒状部材26aが配設されている。
図2(B)に示すように、先端枠部材112の照明用孔部112a、および、先端カバー114の照明用孔部114aには、それぞれ照明レンズ32が配設されている。先端枠部材112の照明用孔部112aの先端は、照明レンズ32が配設される径を有するので、ライトガイドバンドル34が配設される基端側に比べて径が大きく形成されている。さらに、このライトガイドバンドル34の先端部の外周面には、被覆チューブ36が配設されているので、照明用孔部112aの基端部は、被覆チューブ36が配設される分だけ径が拡大されている。
先端枠部材112の対物用孔部112b、および、先端カバー114の対物用孔部114bには、それぞれ対物レンズユニット42が配設されている。
先端枠部材112の対物用孔部112b、および、先端カバー114の対物用孔部114bには、それぞれ対物レンズユニット42が配設されている。
図2(A)に示すように、先端枠部材112の対物用孔部112bの先端部は、レンズ枠42aの先端部に合わせて形成されている。この対物用孔部112bの基端部は、レンズ枠42aのフランジ部42bに合わせて先端部よりも径が拡大されている。先端枠部材112の対物用孔部112bの先端部側と基端部側とで径が異なることにより形成された段差部124bには、レンズ枠42aのフランジ部42bの先端面が当接可能である。
レンズ枠42aのフランジ部42bの先端面が段差部124bに当接された場合、先端カバー114の対物用孔部114bに対物レンズユニット42の先端の対物レンズ43が配設された状態で、先端カバー114の先端面と、対物レンズユニット42の対物レンズ43のレンズ面とは、略面一の状態にある。
図2(A)および図2(B)に示すように、先端硬性部62の基端部側の外周面には、湾曲部64のシート状部材102の先端部が装着されている。さらに、この先端硬性部62、および、湾曲部64のシート状部材102の先端部の外周面には、湾曲部外皮104の先端部が配設されている。この湾曲部外皮104と先端硬性部62との外周は、接着剤または溶着等によって固定される固定部132が設けられている。なお、固定に際し、湾曲部外皮104の先端側と先端硬性部62との外周に糸を巻回した後、外側から不導体の接着剤を塗布して固定部132を設けても良い。このため、湾曲部外皮104が捲れることが防止されているとともに、湾曲部外皮104の先端部側からの水密が確保されている。
図3(A)に示すように、湾曲部外皮104と可撓管外皮76との連結部には、湾曲部外皮104が捲れることを防止するための筒状部材134が配設されている。この筒状部材134は、接着剤134aによって湾曲部外皮104および可撓管外皮76に固定されている。このため、湾曲部外皮104の基端部側からの水密が確保されている。ここでは、湾曲部外皮104の基端部に筒状部材134を配設することについて説明したが、筒状部材134の代わりに、湾曲部外皮104の先端部と同様に固定部132を配設することも好適である。また、湾曲部外皮104の先端部には、固定部132の代わりに筒状部材134を配設することも好適である。
図3(A)に示すように、湾曲部外皮104と可撓管外皮76との連結部には、湾曲部外皮104が捲れることを防止するための筒状部材134が配設されている。この筒状部材134は、接着剤134aによって湾曲部外皮104および可撓管外皮76に固定されている。このため、湾曲部外皮104の基端部側からの水密が確保されている。ここでは、湾曲部外皮104の基端部に筒状部材134を配設することについて説明したが、筒状部材134の代わりに、湾曲部外皮104の先端部と同様に固定部132を配設することも好適である。また、湾曲部外皮104の先端部には、固定部132の代わりに筒状部材134を配設することも好適である。
以下、電子内視鏡10を製造する工程について説明する。ここでは主に、挿入部12を製造する工程について説明する。
まず、先端硬性部62に照明光学系22、観察光学系24、および、処置具挿通チャンネル26を装着する。
先端枠部材112の照明用孔部112aの照明レンズ設置孔122aに照明レンズ32を接着剤で固定する。照明レンズ32の基端部のライトガイドバンドル配設孔122bに、ライトガイドバンドル34の先端を接着剤で固定する。このとき、被覆チューブ配設孔122cに被覆チューブ36を配設した状態にある。
まず、先端硬性部62に照明光学系22、観察光学系24、および、処置具挿通チャンネル26を装着する。
先端枠部材112の照明用孔部112aの照明レンズ設置孔122aに照明レンズ32を接着剤で固定する。照明レンズ32の基端部のライトガイドバンドル配設孔122bに、ライトガイドバンドル34の先端を接着剤で固定する。このとき、被覆チューブ配設孔122cに被覆チューブ36を配設した状態にある。
対物用孔部112bのレンズ枠配設孔124aに、対物レンズユニット42の対物レンズ枠42aを接着剤で固定する。このとき、フランジ部42bを段差部124bに当接させた状態で固定する。そうすると、対物レンズ43は、先端枠部材112よりも突出した状態にある。また、撮像ユニット44および信号ケーブル46は、対物レンズユニット42の基端部側に一体化されている。
さらに、チャンネル用孔部112cに筒状部材26aを接着剤で固定する。このとき、筒状部材26aのフランジ部26dを、チャンネル用孔部112cの基端面に突き当てた状態で固定する。筒状部材26aの基端部の外周面に、チャンネルチューブ26bの先端部を接着剤で固定する。そして、チャンネルチューブ26bの外周に保持部材26cを配設する。
このように各部材が装着された先端枠部材112の先端面に先端カバー114を接着剤で固定する。このとき、照明レンズ32を先端カバー114の照明用孔部114aに配置し、対物レンズユニット42の先端部を先端カバー114の対物用孔部114bに配置した状態で固定する。そうすると、処置具挿通チャンネル26の筒状部材26aは、先端カバー114のチャンネル用孔部114cに配置されている。
すなわち、先端硬性部62から基端部側に向かって、ライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、および、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bおよび保持部材26cが延出されている。
このようにして、先端硬性部62に照明光学系22、観察光学系24、および処置具挿通チャンネル26が装着される。
このようにして、先端硬性部62に照明光学系22、観察光学系24、および処置具挿通チャンネル26が装着される。
次に、先端硬性部62に装着した照明光学系22、観察光学系24、および処置具挿通チャンネル26を、挿入部12の湾曲部64、接続管90および可撓管66に配設する。
具体的には、先ず、湾曲部64のシート状部材102の隔壁102aの間の所定の溝部102bに、照明光学系22のライトガイドバンドル34、観察光学系24の信号ケーブル46および処置具挿通チャンネル26のチャンネルチューブ26bをそれぞれ配置する。この際、操作ワイヤ60の一端をワイヤ保持部102c(図8(A)、図9(A)および図9(C)参照)に挿通させてシート状部材102の先端で固定する。この場合、ワイヤ保持部102cは、隔壁102a間の溝部102bに配設されているので、シート状部材102の軸方向に沿って、すなわち、シート状部材102の表面に沿って操作ワイヤ60を容易に配設することが可能である。
なお、操作ワイヤ60が接続管90および可撓管66の内部に配設される位置には、コイルパイプ60aが配設されている。すなわち、操作ワイヤ60の他端側は、コイルパイプ60aに挿通されている。
具体的には、先ず、湾曲部64のシート状部材102の隔壁102aの間の所定の溝部102bに、照明光学系22のライトガイドバンドル34、観察光学系24の信号ケーブル46および処置具挿通チャンネル26のチャンネルチューブ26bをそれぞれ配置する。この際、操作ワイヤ60の一端をワイヤ保持部102c(図8(A)、図9(A)および図9(C)参照)に挿通させてシート状部材102の先端で固定する。この場合、ワイヤ保持部102cは、隔壁102a間の溝部102bに配設されているので、シート状部材102の軸方向に沿って、すなわち、シート状部材102の表面に沿って操作ワイヤ60を容易に配設することが可能である。
なお、操作ワイヤ60が接続管90および可撓管66の内部に配設される位置には、コイルパイプ60aが配設されている。すなわち、操作ワイヤ60の他端側は、コイルパイプ60aに挿通されている。
さらに、湾曲部64の基端部に、横断面がC字状の接続管90の小径部90aを配置する。このとき、接続管90の小径部90aの外周に湾曲部64のシート状部材102の基端部を、両者間に接着剤を供給して固着可能にして配置する。そして、ライトガイドバンドル34、信号ケーブル46および処置具挿通チャンネル26のチューブ26bをそれぞれ接続管90の開口部92から内側に挿入する。このとき、先端硬性部62から延出されたライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bおよび保持部材26cに極力ねじりが生じないように配列する。さらに、操作ワイヤ60が挿通されたコイルパイプ60aを、接続管90のコイルパイプ保持部91にそれぞれ嵌め込む。このため、操作ワイヤ60は接続管90の内側で径方向および周方向に対して常に同じ位置に保持される。
さらに、横断面がC字状の接続管90の基端部側に、横断面がC字状の可撓管66の可撓性板状部材72および網状管74の先端部側を配置する。そして、ライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bおよび保持部材26cをそれぞれ網状管74および可撓性板状部材72の内側に、網状管74および可撓性板状部材72の開口部82,78から配設する。このとき、先端硬性部62から延出されたライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bおよび保持部材26cに極力ねじりが生じないように配列する。
可撓管66の後端部側から露出するライトガイドバンドル34および信号ケーブル46を、操作部14を通してユニバーサルコード16に導く。一方、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bの基端部を、操作部14の鉗子栓58に装着する。
その後、湾曲部64のシート状部材102を丸めて筒状体にする。このとき、図9(C)に示すように、ライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bおよび保持部材26cは、所定の溝部102bに収容された状態を維持する。また、内側タブ102dを処置具挿通チャンネル26の保持部材26cの外周に巻いた状態に配置する。外側タブ102eの離型シートを剥がして、図9(B)に示すように、外側タブ102eをシート状部材102の外側に留める(固定する)。このようにして、シート状部材102の筒状体を維持する。このとき、先端硬性部62から延出された内蔵物である、ライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、処置具挿通チャンネル26のチューブ26bおよび保持部材26cに極力ねじりが生じないように、丸めたシート状部材102を周方向に回動させたり、内蔵物自体を回動させるなどして調整する。
上記の工程において、接続管90は、湾曲部64基端部の内側、および、可撓管66の先端部の外側に配設されている。接続管90の開口部92の端部同士は、合わせ部92a,92bの突起93a,93bにより係合して横断面をO字状に形成する。また、可撓管66の可撓性板状部材72および網状管74の開口部78,82の縁部同士を合わせ部80a,80bおよび図示しない合わせ部により固定して、それらの横断面をそれぞれO字状に形成する。そして、接続管90の合わせ部92a,92bを固定する。
この状態で、可撓管66の先端部を接続管90の大径部90bから軸方向に僅かに抜き出し、チューブ状の可撓管外皮76を網状管74の外側に被覆する。この可撓管外皮76に熱を加えて収縮させる。この状態の可撓管66を、接続管90の大径部90bの内周側に、両者間が接着剤で固定されるように接着剤を供給して、抜き出した分を押し込んで配置する。そして、湾曲部64の丸めたシート状部材102の外側にチューブ状の湾曲部外皮104を配置する。この状態で、湾曲部外皮104に熱を加えて収縮させる。このとき、湾曲部外皮104の先端を、先端カバー114の基端面に当接させた状態にするように収縮させる。また、湾曲部外皮104の基端を、接続管90の基端を超えてさらに可撓管外皮76の上に配置する。
湾曲部外皮104の先端は、接着剤や溶着等によって固定される固定部132を形成する。一方、湾曲部外皮104の基端は、筒状部材134を配置して接着剤134aで固定する。このようにして、内視鏡10の挿入部12を形成する。
可撓管66の基端部に折れ止め部56を配設する。この折れ止め部56の内部を挿通させた状態で、可撓管66の基端部を操作部本体52に固定する。
また、ライトガイドバンドル34および信号ケーブル46は、操作部本体52を通し、操作部本体52に一端が固定されたユニバーサルコード16内を挿通させて他端に配置されたコネクタ18に固定する。すなわち、ライトガイドバンドル34をライトガイドコネクタ18aに固定し、信号ケーブル46を電気コネクタ18bに固定する。また、操作ワイヤ60は、操作部本体52の内部で湾曲操作ノブ54に連結されている。このようにして、挿入部12、操作部14およびユニバーサルコード16を一体化して内視鏡10を形成する。
次に、このように製造された内視鏡10の作用について説明する。
湾曲部64には、予め決められた位置(ワイヤ保持部102c)に操作ワイヤ60が配設されている。また、操作ワイヤ60の先端は湾曲部64のシート状部材102の先端に固定されている。このため、湾曲操作ノブ54を操作して、操作ワイヤ60をその軸方向に沿って移動させると、操作ワイヤ60の先端およびワイヤ保持部102cに操作ワイヤ60から力が伝達されて湾曲部64が湾曲される。このとき、シート状部材102の軸方向に沿って形成された隔壁102aは、適当な長さで分離されている(図8(A)参照)ので、操作ワイヤ60の移動に伴う力がワイヤ保持部102cを介してシート状部材102に伝達されて湾曲部64が湾曲される。各内蔵物は、先端硬性部62に固定されているので、湾曲部64の湾曲に伴って、各内蔵物も挿入部12の軸方向に沿って移動する。また、接続管90および可撓管66の内部でも、各内蔵物が挿入部12の軸方向に沿って移動する。接続管90の内部で操作ワイヤ60が挿入部12の軸方向に沿って移動しても、コイルパイプ保持部91によってコイルパイプ60aの移動が防止されているので、操作ワイヤ60は、接続管90の内部で軸方向以外(周方向や径方向)に移動することが極力防止される。
湾曲部64には、予め決められた位置(ワイヤ保持部102c)に操作ワイヤ60が配設されている。また、操作ワイヤ60の先端は湾曲部64のシート状部材102の先端に固定されている。このため、湾曲操作ノブ54を操作して、操作ワイヤ60をその軸方向に沿って移動させると、操作ワイヤ60の先端およびワイヤ保持部102cに操作ワイヤ60から力が伝達されて湾曲部64が湾曲される。このとき、シート状部材102の軸方向に沿って形成された隔壁102aは、適当な長さで分離されている(図8(A)参照)ので、操作ワイヤ60の移動に伴う力がワイヤ保持部102cを介してシート状部材102に伝達されて湾曲部64が湾曲される。各内蔵物は、先端硬性部62に固定されているので、湾曲部64の湾曲に伴って、各内蔵物も挿入部12の軸方向に沿って移動する。また、接続管90および可撓管66の内部でも、各内蔵物が挿入部12の軸方向に沿って移動する。接続管90の内部で操作ワイヤ60が挿入部12の軸方向に沿って移動しても、コイルパイプ保持部91によってコイルパイプ60aの移動が防止されているので、操作ワイヤ60は、接続管90の内部で軸方向以外(周方向や径方向)に移動することが極力防止される。
さらに、湾曲部外皮104や可撓管外皮76が配設された後、例えば湾曲部外皮104では固定部132と筒状部材134とにより水密が図られているので、挿入部12の内部の水密を確保することができる。
以上説明したように、この実施の形態に係る内視鏡10の製造作業によれば、以下のことがいえる。
内視鏡10の挿入部12を形成する際、照明光学系22、観察光学系24および処置具挿通チャンネル26を、挿入部12の軸方向に挿通させる必要はなく、側方から配置することができる。特に、湾曲部64のシート状部材102に設けられた隔壁102aの間の溝部102bに、それぞれ決められた内蔵物を配置した状態でシート状部材102を丸めて筒状体とすることによって、内蔵物に極力ねじれを生じさせ難く内蔵物を配置することができる。また、各内蔵物が挿入部12の内部に配設された状態を目視確認することができるので、内蔵物に力が加えられた状態で挿入部12が形成されることを防止することができる。
内視鏡10の挿入部12を形成する際、照明光学系22、観察光学系24および処置具挿通チャンネル26を、挿入部12の軸方向に挿通させる必要はなく、側方から配置することができる。特に、湾曲部64のシート状部材102に設けられた隔壁102aの間の溝部102bに、それぞれ決められた内蔵物を配置した状態でシート状部材102を丸めて筒状体とすることによって、内蔵物に極力ねじれを生じさせ難く内蔵物を配置することができる。また、各内蔵物が挿入部12の内部に配設された状態を目視確認することができるので、内蔵物に力が加えられた状態で挿入部12が形成されることを防止することができる。
このため、照明光学系22、観察光学系24および処置具挿通チャンネル26を、非常に細長い挿入部である、可撓管、接続管および湾曲部を通して操作部本体52に導くという作業を行なう必要がない。また、照明光学系22、観察光学系24、および処置具挿通チャンネル26にねじりなどの力が加えられていることを容易に目視により確認することができるので、内視鏡10の挿入部12の製造作業を、非常に容易に行なうことができる。
また、操作ワイヤ60をシート状部材102のワイヤ保持部102cに配設する場合、シート状部材102の面に沿って、かつ、隔壁102a間の溝部102bに沿って容易に配設することができる。すなわち、操作ワイヤ60を容易にワイヤ保持部102cに配設することができる。したがって、操作ワイヤ60を短時間にシート状部材102に配設することができる。
また、可撓性板状部材72は、硬質部72aと樹脂材72bとによって形成されているので、可撓性板状部材72の軸方向に沿って開口部78を形成しても、硬質部72aが1周ごとなどに細かく分離されることを防止することができる。このため、可撓性板状部材72をC字状からO字状に再生する場合、合わせ部80a,80bを合わせるだけで容易に行なうことができる。したがって、挿入部12の製造を短時間で容易に行なうことができる。
なお、シート状部材102は、湾曲部64の製造時にライトガイドバンドル34、信号ケーブル46、処置具挿通チャンネル26の保持部材26c等をそれぞれ溝部102bに配置し易いように平面状でもよく(図8(A)および図8(B)参照)、筒状に丸め易いように横断面がC字状のクセが付けられていてもよい(図10参照)。すなわち、横断面がC字状に予備成形されていることも好適である。
また、上述した実施の形態では、湾曲部64のシート状部材102の先端に対してやや基端側に隔壁102aの先端を配置するようにシート状部材102を形成することについて説明した(図8(A)および図8(B)参照)が、図10に示すように、隔壁102aの先端がシート状部材102の先端に面一に形成されていることも好適である。同様に、内側タブ102dや外側タブ102eがシート状部材102の先端に面一に形成されていることも好適である。
また、上述した実施の形態では、湾曲部64のシート状部材102の先端に対してやや基端側に隔壁102aの先端を配置するようにシート状部材102を形成することについて説明した(図8(A)および図8(B)参照)が、図10に示すように、隔壁102aの先端がシート状部材102の先端に面一に形成されていることも好適である。同様に、内側タブ102dや外側タブ102eがシート状部材102の先端に面一に形成されていることも好適である。
また、上述した実施の形態では、図8(A)に示すように、シート状部材102の隔壁102aを軸方向に対して分割した状態に設けたことを説明したが、図8(B)に示すように、隔壁102aが軸方向に一体に形成されていることも好適である。図8(A)に示すシート状部材102は、図8(B)に示すシート状部材102に比べて湾曲し易く形成されている。一方、図8(B)に示すシート状部材102は、図8(A)に示すシート状部材102に比べて、製造時に内蔵物を配置し易く形成されている。
また、この実施の形態では詳細を説明しなかったが、送気チャンネル、送水チャンネル等をシート状部材102の隔壁102aの溝部102bに配設することももちろん好適である。すなわち、内蔵物には、照明光学系22、観察光学系24、処置具挿通チャンネル26、操作ワイヤ60のほか、送気チャンネルや送水チャンネルも含まれる。内蔵物は、1つの溝部102bに対して1つの内蔵物を配置することが好適であるが、これに限らない。例えば、1つの溝部102bに対して2つなど、複数の内蔵物を配置しても良い。
また、この実施の形態では詳細を説明しなかったが、送気チャンネル、送水チャンネル等をシート状部材102の隔壁102aの溝部102bに配設することももちろん好適である。すなわち、内蔵物には、照明光学系22、観察光学系24、処置具挿通チャンネル26、操作ワイヤ60のほか、送気チャンネルや送水チャンネルも含まれる。内蔵物は、1つの溝部102bに対して1つの内蔵物を配置することが好適であるが、これに限らない。例えば、1つの溝部102bに対して2つなど、複数の内蔵物を配置しても良い。
さらに、図11に示すように、湾曲部64のシート状部材102が一体的でなく、湾曲部62の軸方向に沿うようにして細かくセグメント状に分割して構成することも好適である。すなわち、符号103で示す複数に分離されたセグメントが集められてシート状部材102が形成されていることも好適である。1つのセグメント103は、数ミリメートルから数センチメートルまで適宜に設定される。この場合、ワイヤ保持部102c(図8(A)、図8(B)、図9(A)および図9(C)参照)は、図示しないが、各セグメント103にそれぞれ設けられている。また、外側タブ102eは、各セグメント103にそれぞれ設けられている。また、内側タブ102dは、各セグメント103にそれぞれ設けられていることも好適であり、例えば1つおきのセグメント103に設けられていることも好適であり、さらには、全く設けられていないことも好適である。
また、可撓管66の可撓性板状部材72も同様に、可撓管66の軸方向に沿うようにしてセグメント状に形成されていることも好適である。この場合、それぞれ横断面がC字状のセグメントのうちの1つのセグメントの軸方向の長さは、例えば数センチメートルから数十センチメートルなど、適宜に設定される。
また、この実施の形態では、可撓性板状部材72や網状管74を横断面がC字状(三日月状)に形成するものとして説明したが、図12に示すように、管状体を縦方向に分割した部材(略三日月状部材)73,75を合わせて(接続して)管状体として再生しても良い。
また、可撓管66の可撓性板状部材72も同様に、可撓管66の軸方向に沿うようにしてセグメント状に形成されていることも好適である。この場合、それぞれ横断面がC字状のセグメントのうちの1つのセグメントの軸方向の長さは、例えば数センチメートルから数十センチメートルなど、適宜に設定される。
また、この実施の形態では、可撓性板状部材72や網状管74を横断面がC字状(三日月状)に形成するものとして説明したが、図12に示すように、管状体を縦方向に分割した部材(略三日月状部材)73,75を合わせて(接続して)管状体として再生しても良い。
また、この実施の形態では、筒状体にしたシート状部材102の外周に直接湾曲部外皮104を装着することについて説明したが、シート状部材102の外側に図6(A)および図6(B)に示す含浸材を含浸させた網状管を同様に適用して、開口部82を形成した合わせ部を可撓性を有する接着剤で接合することにより湾曲部外皮とすることも好適である。また、シート状部材102と湾曲部外皮104との間に、図6(A)および図6(B)に示す含浸材を含浸させた網状管を配設することも好適である。このように配設される網状管には、樹脂材またはゴム材を含浸させた状態で配置することにより、網目が水密的になり、また、網目が補強されることになって好適である。この場合の網状管には、布材を用いることもできる。また、筒状体にしたシート状部材102の外周に、プラスチック製(例えばポリエチレン製)またはゴム製(例えばウレタンゴム製)で柔軟性を有し、前記外周寸法よりも大きい幅で且つ、シート状部材102の長さと同じ長さの水密製シートを巻くとともに、このシート同士の重なり面間を柔軟性を有する接着剤で水密的に接合することにより、この巻いたシートを湾曲部外皮として用いることができる。また、帯状のシートを螺旋状に巻回して用いても良い。
また、この実施の形態では、開口部78,82によって横断面をC字状に形成した可撓管66の可撓性板状部材72および網状管74を用いることについて説明したが、可撓性板状部材72や網状管74をC字状に形成する場合、柔軟な板状部材やシート状部材を用いて横断面をC字状に形成することも好適である。
また、この実施の形態では、開口部92によって横断面をC字状に形成した接続管90を用いることについて説明したが、接続管90をC字状に形成する場合、板状部材やシート状部材を用いてプレス成形することにより横断面をC字状に形成することも好適である。
また、上述した実施の形態では、湾曲部64のシート状部材102にワイヤ保持部102cを配置している(図8(A)および図8(B)参照)。そして、これらワイヤ保持部102cに操作ワイヤ60を挿通する場合には、シート状部材102の面に沿って且つ隔壁102a間の溝部102bに沿って、操作ワイヤ60の一端を案内する。
しかしながら、湾曲部64のシート状部材102は、これに限らない。例えば、図13(A)および図13(B)に示すように、シート状部材102の内周面となる一側面の平面に対して複数の隔壁102aを軸方向に沿って立設するとともに、これら隔壁102aの間に複数の溝部102bを形成する。このようなシート状部材102の軸方向に延びる溝部102bのうちの符号202bで示す選択された溝部に対し、軸方向に沿って操作ワイヤ60を湾曲操作のために選択された各溝部202b内に落とし込む。落とし込まれて選択された溝部202b内に収容された各操作ワイヤ60は、シート状部材102を丸めて筒状体にするときに、シート状部材102の内部に巻き込まれる内側タブ(フラップ)102dによって、溝部202bを形成する1対の隔壁102aからの飛び出しが阻止される。よって、1対の隔壁102aと内側タブ102dによってワイヤ保持部を形成しても良い。または、操作ワイヤ60を収容する溝部202bを形成する1対の隔壁102aの対向面同士または端部同士を、操作ワイヤ60を収容した後に、接着剤または溶着により固定することにより、操作ワイヤ60の飛び出しを阻止するワイヤ保持部を形成しても良い。
その他、例えば、図14に示すように、可撓管66の可撓性板状部材72を形成する場合、硬質部72cと軟質部72dとが交互に配列された板状の大判な一体物部材72eを準備する。この板状部材72eに対して、所定の幅と所定の長さで図14中に示す破線で示された領域を、プレス加工により打ち抜く。このようにして、図4(A)に示す展開された可撓性板状部材72を形成する。その後、図4(B)に示すように、可撓性板状部材72をC形状に形成する。このように、板状部材72eから可撓性板状部材72をプレス加工により製造すると、可撓性板状部材72を容易に製造することができ、かつ、量産も容易であるので好適である。なお、図3の可撓管66においては、硬質部72cの巻き方向が異なる可撓性板状部材72の2枚を、各開口部を揃えた状態で重ねて用いても良い。
さらに、図15(A)に示す例えばステンレス鋼材製の矩形状の金属板部材140を用いて接続管90を形成する。図15(A)および図15(B)に示すように、この板部材140に対してプレス加工を施して、板部材140のコイルパイプ保持部91が形成される予定位置に凹形状のスリット溝142(図15(B)参照)を形成する。そして、図15(B)および図15(C)に示すように、このスリット溝142で囲まれた耳部144を板部材140の表面側に屈曲させてコイルパイプ保持部91を形成する(図15(C)参照)。この際、板部材140の両側端146に対し、両側端146の合わせ用の突起146aおよび溝146bを形成する。ここで、突起146aおよび溝146bが一側面の側端146に形成した場合、他側面の他の側端146に突起146aおよび溝146bを形成する。
次いで、図15(C)および図15(D)に示すように、コイルパイプ保持部91側が内周面となるように板部材140を円筒状に成形する。その後、図15(D)および図15(E)に示すように、円筒状の板部材140のコイルパイプ保持部91の側が小径部となり、段差領域となる連結部90cを介して他側が大径部90bとなるようにプレス加工を施して成形する。この一連の加工により、板部材140の両側端146を開口部92とし、かつ、両側端146を合わせ部146a,146bとした接続管90を製造することができる。
なお、ここでは、図15(C)に示すようにコイルパイプ保持部91を操作ワイヤ60の本数に対応させて2ヶ所に配置したが、4ヶ所に配置しても良い。また、板部材140の対向する両側端146の合わせ部の一方の側端146には、図16(A)および図16(B)に示すように、突部93aを設けた突出耳部93cを形成するとともに、他方の側端146には孔93dを設けた肉薄部93eを形成し、突出耳部93cと肉薄部93eとを合わせ部(閉塞部)としても良い。
また、接続管90は、図17に示すように、板部材140に対してプレス加工を施して、横断面をC形状に形成し、軸方向の中央部分に連結部90cを設けるとともに、両側部分にそれぞれ小径部90aを設ける。そして、接続管90の各小径部90aの外側に対して湾曲部64の基端側の内側、および、可撓管66の先端側の内側を接続する構成としても良い。
なお、上述した実施の形態では、接続管90および可撓管66をそれぞれ断面がC字状の部材を成形して作製することについて説明したが、ライトガイドバンドル34、信号ケーブル46および、保持部材26cを外周に配したチャンネルチューブ26bを横断面がO字状の部材に挿通して挿入部12を成形することも好適である。また、この実施の形態では、可撓管66を用いることについて説明したが、可撓管66の代わりに剛性を有する管状体を用いることも好適である。
これまで、一実施の形態、および、この実施の形態の変形例について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
[付記]
(付記項1) 像形成手段を備える先端部と共に前記先端部に接続される複数本の長尺な内蔵物を挿通した湾曲部を有する内視鏡の湾曲部において、
前記長尺な内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺な板状部材で包んで前記板状部材の内側に前記内蔵物を内在させた筒状体と、
この筒状体の形状を保持する筒状体形状保持部材と
を有することを特徴とする内視鏡の湾曲部。
(付記項1) 像形成手段を備える先端部と共に前記先端部に接続される複数本の長尺な内蔵物を挿通した湾曲部を有する内視鏡の湾曲部において、
前記長尺な内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺な板状部材で包んで前記板状部材の内側に前記内蔵物を内在させた筒状体と、
この筒状体の形状を保持する筒状体形状保持部材と
を有することを特徴とする内視鏡の湾曲部。
(付記項2) 像形成手段を備える先端部と共に前記先端部に接続される複数本の長尺な内蔵物を挿通した湾曲部を有する内視鏡において、
前記長尺な内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺な板状部材で包んで前記板状部材の内側に前記内蔵物を内在させた筒状体と、
この筒状体の形状を保持する筒状体形状保持部材と
を有することを特徴とする内視鏡。
前記長尺な内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺な板状部材で包んで前記板状部材の内側に前記内蔵物を内在させた筒状体と、
この筒状体の形状を保持する筒状体形状保持部材と
を有することを特徴とする内視鏡。
(付記項3) 像形成手段を備える先端部と共に前記先端部に接続される複数本の長尺な内蔵物を挿通した湾曲部を有する内視鏡の製造方法において、
前記長尺な内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺な板状部材で包んで前記板状部材の内側に前記内蔵物を内在させた略筒状体とする筒状体形成工程と、
この筒状体の形状を保持する筒状体形状保持工程と
を具備し、前記湾曲部を形成することを特徴とする内視鏡の製造方法。
前記長尺な内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺な板状部材で包んで前記板状部材の内側に前記内蔵物を内在させた略筒状体とする筒状体形成工程と、
この筒状体の形状を保持する筒状体形状保持工程と
を具備し、前記湾曲部を形成することを特徴とする内視鏡の製造方法。
(付記項4) 像形成手段を備える先端部と共に前記先端部に接続される複数本の長尺な内蔵物を挿通した湾曲部を含む挿入部を有する内視鏡の製造方法において、
前記長尺な内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺な板状部材で包んで前記板状部材の内側に前記内蔵物を内在させた略筒状体とする筒状体形成工程と、
この筒状体の形状を保持する筒状体形状保持工程と
を具備し、前記湾曲部を有する挿入部を形成することを特徴とする内視鏡の製造方法。
前記長尺な内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺な板状部材で包んで前記板状部材の内側に前記内蔵物を内在させた略筒状体とする筒状体形成工程と、
この筒状体の形状を保持する筒状体形状保持工程と
を具備し、前記湾曲部を有する挿入部を形成することを特徴とする内視鏡の製造方法。
(付記項5) 前記板状部材は、その長手方向に複数の凸状部を有して凹状溝が形成されていることを特徴とする。
(付記項6) 前記凸状部は、連続した状態に形成されている。
このため、板状部材を成形し易い。
このため、板状部材を成形し易い。
(付記項7) 前記凸状部は、分断した状態に形成されている。
このため、湾曲部を屈曲や湾曲させ易い。
このため、湾曲部を屈曲や湾曲させ易い。
(付記項8) 前記凸状部は、複数の内蔵物を(個々に、および/もしくは、複数本に)その長手方向に区分けする高さを有する。
(付記項9) 前記板状部材は、その側面に有するタブで前記内蔵物を押さえる。
(付記項10) 前記板状部材は、その側面に有するタブで前記筒状体の外表面を巻いて、前記筒状体の形状を保持する。
(付記項10) 前記板状部材は、その側面に有するタブで前記筒状体の外表面を巻いて、前記筒状体の形状を保持する。
このため、部品点数を少なくした状態で筒状体を保持した状態で固定することができる。
(付記項11) 前記筒状体形成工程で用いる前記板状部材は、長手方向に対して直交する断面がC形状に予備成形されたC形状部材を延伸してその開口部を広げた状態である。
筒状体を容易に形成することができるので、湾曲部を形成し易い。
筒状体を容易に形成することができるので、湾曲部を形成し易い。
(付記項12) 前記筒状体形成工程で用いる前記板状部材は、長手方向に対して直交する断面が筒形状に予備成形された筒状部材をその長手方向に展開して形成した状態である。
筒状体を容易に形成することができるので、湾曲部を形成し易い。
(付記項13) 前記形状保持工程は、筒状体の外周面をチューブで被覆して固定する工程である。
このため、筒状体の形状を保持したまま容易に固定することができる。
(付記項14) 前記筒状体は、ゴムチューブ、熱収縮チューブ、可撓性プラスチックチューブの少なくともいずれかである。
(付記項15) 前記形状保持工程は、前記筒状体を形成したC形状の合わせ面側、筒形状の合わせ面側、板状体の重なり面(合わせ面)を接合して固定する。
(付記項16) 前記形状保持工程は、前記筒状体をタブで包み、前記タブの重なり面を接合する他の筒状体形成工程を含む。
(付記項17) 前記形状保持工程は、前記筒状体を、網状管に樹脂材またはゴム材を含浸させた他の板状部材で被覆する他の筒状体形成工程を含む。
(付記項18) 前記筒状体は、セグメント状に区分けされている。
(付記項19) 前記形状保持工程は、前記筒状体を、水密製シートで巻いた他の部材で被覆する他の筒状体形成構成を含む。
12…挿入部、22…照明光学系、24…観察光学系、26…処置具挿通チャンネル、26b…チャンネルチューブ、26c…保持部材、34…ライトガイドバンドル、44…撮像ユニット、46…信号ケーブル、60…操作ワイヤ、62…先端硬性部、64…湾曲部、102…シート状部材、102a…隔壁、102b…溝部、102c…ワイヤ保持部、102d…内側タブ、102e…外側タブ、104…湾曲部外皮、112…先端枠部材、112a…照明用孔部、112b…対物用孔部、112c…チャンネル用孔部
Claims (6)
- 内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部であって、
前記挿入部の軸方向に沿って並設された隔壁を一側面に有し、前記隔壁間に、前記挿入部の内部に配設された細長い内蔵物を区分けした状態で収容するシート状部材と、
前記シート状部材を丸めて筒状とした状態でその外周を被覆する外皮と
を具備することを特徴とする内視鏡の挿入部の湾曲部。 - 前記シート状部材は、その側面に、筒状を維持するための外側タブを有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の挿入部の湾曲部。
- 前記シート状部材は、その側面に、前記内蔵物を押さえるための内側タブを有することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の内視鏡の挿入部の湾曲部。
- 硬質の先端硬性部と、この先端硬性部の基端部に設けられた湾曲可能な湾曲部と、この湾曲部の基端部に設けられた管状体とを有する細長い挿入部と、
この挿入部の基端部に設けられ、操作ワイヤを介して前記湾曲部を湾曲操作可能な操作部と、
前記先端硬性部から前記操作部にかけて前記挿入部の内部を通して延出された内蔵物と
を有する内視鏡において、
前記湾曲部は、
前記挿入部の軸方向に沿った状態に、細長く丸めて筒状とすることが可能なシート状部材と、
前記シート状部材の一側面に設けられ、前記内蔵物を互いに区分けする隔壁と
を具備することを特徴とする内視鏡。 - 硬質の先端硬性部と、この先端硬性部の基端部に設けられた湾曲可能な湾曲部と、この湾曲部の基端部に設けられた管状体とを有する細長い挿入部と、
この挿入部の基端部に設けられ、操作ワイヤを介して前記湾曲部を湾曲操作可能な操作部と、
前記先端硬性部から前記操作部にかけて前記挿入部の内部を通して延出された内蔵物と
を有する内視鏡において、
前記湾曲部は、
柔軟なシート状部材と、
前記シート状部材の一側面に設けられ、前記内蔵物を互いに区分けする隔壁と、
前記隔壁間に設けられ、前記内蔵物が配設される溝部と
を具備し、
前記シート状部材は、前記内蔵物の軸方向に対して直交する方向に丸められて筒状に形成されていることを特徴とする内視鏡。 - 挿入部の先端部にそれぞれの端部が接続される複数の細長い内蔵物が挿通された湾曲部を前記挿入部に有する内視鏡の湾曲部の製造方法であって、
前記内蔵物を、前記内蔵物の長手方向に長尺なシート状部材で包んで前記シート状部材の内側に前記内蔵物を内在させた略筒状体とする筒状体形成工程と、
前記筒状体の形状を保持する筒状体形状保持工程と
を具備して前記湾曲部を形成することを特徴とする内視鏡の湾曲部の製造方法。
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JP2005342187A JP2007143848A (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | 内視鏡の湾曲部、内視鏡、および、湾曲部の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010069209A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Olympus Medical Systems Corp | カプセル型医療装置およびその製造方法 |
WO2017212748A1 (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | オリンパス株式会社 | 内視鏡 |
-
2005
- 2005-11-28 JP JP2005342187A patent/JP2007143848A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010069209A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Olympus Medical Systems Corp | カプセル型医療装置およびその製造方法 |
US8460174B2 (en) | 2008-09-22 | 2013-06-11 | Olympus Medical Systems Corp. | Capsule medical apparatus with board-separation keeping units |
WO2017212748A1 (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | オリンパス株式会社 | 内視鏡 |
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