JP2007143767A - 転倒防止家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タンス等の家具の転倒を防止することができる上にこの家具の上を有効にかつ見栄えよく利用することができる転倒防止家具を提供する。
【解決手段】 タンス、キャビネット、食器棚等の家具と天井との間に設けられる転倒防止家具であって、前記家具の上面に載置され、前記天井の近傍に天板が位置されると共に開き扉を有する収納ボックスと、この収納ボックスの天板と前記天井の間に設けられ、前記天板に複数設けられた昇降部材により昇降されて前記天井に面接触される当接板と、前記収納ボックス内に設けられた係止片と、前記扉に設けられ、前記扉を閉めたときに前記係止片と係合する耐震ラッチとを備えたことにより、前記課題を解決した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タンス、キャビネット、食器棚等の家具の転倒を防止する転倒防止家具に関するものである。
タンス、キャビネット、食器棚等の家具は、天井との間隔が10cm以上になると、地震の強い揺れにより転倒する危険がおおいにある。家具の高さが天井と同じであれば家具が転倒しないが、天井と同じ高さの家具は注文家具でないとほとんどないのが現状である。このため、家具の上面に転倒防止具を設けることが提案されている(特許文献1参照。)。特許文献1に記載された転倒防止具は、スプリングの一端部を家具の上面に取り付けると共にスプリングの他端部を天井近傍の壁面に取り付けることにより、地震の揺れをスプリングの付勢力で吸収して家具の転倒を防止しようとするものである。また、家具の上面と天井との間に伸縮可能な支柱である転倒防止具を取り付けることにより、家具の転倒を防止することができる。
特開平8−214971号公報
この特許文献1に記載された転倒防止具や支柱の転倒防止具は、いずれも家具の転倒を防止することができるものであった。しかし、家具と天井との間に設けられた転倒防止具が見えると、見栄えが悪い。また、家具と天井との間に大きな空間がある場合には、この家具の上に物を乗せたりすることがあるが、地震の強い揺れにより家具の上に乗せてある物が落ちたりして危険であるので、家具の上に物を乗せることができず、家具の上を有効に利用することができない。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、タンス等の家具の転倒を防止することができる上にこの家具の上を有効にかつ見栄えよく利用することができる転倒防止家具を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る転倒防止家具は、タンス、キャビネット、食器棚等の家具と天井との間に設けられる転倒防止家具であって、前記家具の上面に載置され、前記天井の近傍に天板が位置されると共に開き扉を有する収納ボックスと、この収納ボックスの天板と前記天井の間に設けられ、前記天板に複数設けられた昇降部材により昇降されて前記天井に面接触される当接板と、前記収納ボックス内に設けられた係止片と、前記扉に設けられ、前記扉を閉めたときに前記係止片と係合する耐震ラッチとを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、タンス、キャビネット、食器棚等の家具の上に収納ボックスを載せ、当接板を天井に面接触させることにより、家具の転倒を防止することができる。また、収納ボックスに物を収納することができるので、家具の上を有効にかつ見栄えよく利用することができる。また、収納ボックスの扉には、耐震ラッチが設けられていることにより、地震等の揺れの際には、扉が開くことがないので収納ボックス内に収容した物が落ちたり飛び出たりすることがない。
本発明に係る転倒防止家具において、前記耐震ラッチが、扉に設けられ、前記扉の内面に取り付けられたケースと、このケースに出没可能に設けられ前記扉を閉めたときに前記係止片と係合する係合部材と、前記ケースに移動可能に設けられ、前記扉を貫通して前記扉の外面から突出した操作部を有し、この操作部を前記扉の外面から離間する方向に引っ張ったときに前記係合部材を移動させて前記係合部材と前記係止片との係合を解除させて前記扉を開く操作部材とを備えることが好ましい。また、本発明に係る転倒防止家具において、前記当接板が、矩形平板状に形成され、この当接板の4隅近傍にそれぞれ前記昇降部材が当接し、これら4つの昇降部材が、前記収納ボックスの天板を螺合しつつ貫通し、この貫通した昇降部材を前記天板に対して回転させることにより前記当接板の位置を調節し得る螺合部材でそれぞれ形成されていることが好ましい。
以上説明したように、本発明に係る転倒防止家具によれば、家具の上面に載置される収納ボックスと天井に面接触される当接板と収納ボックス内に設けられた係止片と扉に設けられた耐震ラッチとを備えたので、家具の転倒を防止することができると共に、家具の上を有効にかつ見栄えよく利用することができ、かつ、地震等の際には収納ボックス内に収容した物が落ちたり飛び出たりすることがない。
以下、本発明に係る転倒防止家具を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る転倒防止家具の一例を示す図である。本発明に係る転倒防止家具は、図1に示すように、タンス、キャビネット、食器棚等の家具の転倒を防止するものである。転倒を防止する家具としては、特に限定されず、タンス、キャビネット、食器棚等である。本発明の形態においては、この家具として矩形箱状のタンンスについて説明するが、これに限定されるものではない。本発明に係る転倒防止家具は、タンス10と天井11との間に設けられるものであって、タンス10の上面に載置され、天井11の近傍に天板21が位置されると共に開き扉23、24を有する収納ボックス2と、収納ボックス2の天板21と天井11の間に設けられ、天板21に複数設けられた昇降部材35により昇降されて天井11に面接触される当接板3と、収納ボックス2内に設けられた係止片4と、扉23、24に設けられ、扉23、24を閉めたときに係止片4と係合する耐震ラッチ5とを備えたことに特徴がある。
収納ボックス2は、タンス10の上に載置することができれば特に限定されず、例えば、タンス10の上面と略同じ矩形箱状やタンス10の上面より小さな矩形箱状等に形成されていることが好ましく、特にタンス10の上面と略同じ矩形箱状に形成されていることが好ましい。また、収納ボックス2は、天板21が天井11の近傍であって天板21と天井11との間に当接板3が挿入され得る寸法で形成されていることが好ましい。
当接板3は、収納ボックス2の天板21と略同じ矩形の平板状に形成されていることが好ましい。当接板3の上面には、滑り止め材(図示せず)が設けられていることが好ましい。当接板3の裏面の4隅近傍には、昇降部材35が回転可能に取り付けられており、当接板3が4つの昇降部材35によって支持されている。
昇降部材35は、収納ボックス2の天板21に取り付けられている。昇降部材35としては、当接板3を昇降させることができれば特に限定されず、例えば、長ねじなどの螺合部材等が用いられる。昇降部材35の上端部が当接板3に回転可能に取り付けられている。昇降部材35は、収納ボックス2の天板21に螺合されている。昇降部材35は、天板21を貫通する寸法の長さで形成されていることが好ましい。また、昇降部材35の下端面には、例えば、プラスのドライバー等の工具で昇降部材35を天板21に対して回転させるための操作孔(図示せず)が設けられていることが好ましい。これにより、昇降部材35を天板21に対して回転させることで天板21から上方に突出する昇降部材35の長さが可変して当接板3の位置が調節され、当接板3を天井11に面接触で当接させることができるようになっている。また、昇降部材35の下端部には、キャップ37が設けられていることが好ましい。これにより、収納ボックス2内に物を出し入れするとき等に昇降部材35の下端部に物が接触しても物が傷つき難くなっている。
収納ボックス2内には、棚(図示せず)を設けてもよいし、設けなくてもよい。収納ボックス2の前面は、開放されており、この前面に開き扉23、24が開閉可能に設けられている。この扉は、例えば、観音開きする一対の扉23、24、すなわち、中央から両側に開閉するように形成された左右の扉23、24であることが好ましい。これら扉23、24の中央部側の上方の角の近傍には、磁力により吸着される例えば鉄製の略楕円状の保持板15がそれぞれ取り付けられている。また、収納ボックス2の天板21の下面の略中央部の前面近傍には、磁力により左右の扉23、24を保持する扉保持部材16が取り付けられており、左右の扉23、24を閉じたときに左右の扉23、24の保持板15が扉保持部材16の磁力により吸着されて左右の扉23、24が閉じられた状態に保持されるようになっている。
また、収納ボックス2の底板22の上面の略中央部の前面近傍であって左右の扉23、24のそれぞれの中央部側の下方の角の近傍に対応した箇所には、係止片4がそれぞれ設けられている。係止片4は、底板22に例えばねじ等の螺合部材によって取り付けられる取付孔42を有する略矩形平板状に形成されている。収納ボックス2の前面側の係止片4には、係合凹部41が設けられている。
左右の扉23、24の裏面のそれぞれの中央部側の下方の角の近傍には、耐震ラッチ5がそれぞれ設けられている。耐震ラッチ5は、扉23、24を閉じたときに係止片4の係合凹部41と係合して左右の扉23、24をロック状態で保持するものである。耐震ラッチ5は、特に限定されないが、図2及び図3に示すように、扉23、24の内面に取り付けられたケース51と、このケース51に出没可能に設けられ扉23、24を閉めたときに係止片4の係合凹部41と係合する係合部材52と、ケース51に移動可能に設けられ、扉23、24を貫通して扉23、24の外面から突出した操作部54を有し、この操作部54を扉23、24の外面から離間する方向に引っ張ったときに係合部材52を移動させて係合部材52と係止片4との係合を解除させ扉23、24を開くための操作部材53とを備えていることが好ましい。
ケース51は、プラスチック等の合成樹脂を射出成形により略細長の矩形箱状に形成されている。このケース51の上面及び一端面の略中央部から上端部までが開口されている。すなわち、ケース51は、縦断面コ字状に形成されている。ケース51内の他端面近傍には、スプリング収容部58が設けられている。スプリング収容部58の中央部がU字状に凹んでスプリングが収容されるようになっている。スプリング収容部58の上面は、ケース51の上端部より若干ケース51内部に位置された箇所に位置されている。スプリング収容部58の上面の2箇所には、装着孔59が設けられている。
ケース51内は、凹状であって底面が一端部と中央部との略中間から一端部までの深さが浅い2段に形成されている。ケース51内の一端部側がガイド案内部61として形成されていると共に、スプリング収容部58側が動作部62として形成されている。また、ケース51の長手方向の略中央部には、下面から下方に突出する筒状のガイド部63が設けられている。ガイド部63の外形は円形状に形成されている。ガイド部の内形は矩形の4つの角部を切り欠いた略8角形状に形成されている。このガイド部63は、動作部62を貫通した状態で設けられている。
ガイド案内部61の動作部62側の端部の中央部には、高さ方向に突出する第1係合部64が設けられている。第1係合部64は、ガイド案内部61の深さと略同じ長さの断面矩形状に形成されている。この第1係合部64のガイド案内部61側は、先端部の方の厚さが厚い段状に形成されて係合部64aとして形成されている。また、ガイド案内部61の略中央部には、取付部65が設けられている。取付部65は、ケース51の上端部より若干ケース51内部に位置された箇所まで延びる寸法の長さに形成されている。この取付部65は、外形が矩形状で内形が円形状の筒状に形成されていると共に、ガイド案内部61(ケース51の底面)を貫通している。ケース51の上面は、蓋体55によって閉塞される。
蓋体55は、ケース51の上面に嵌合され得る略矩形平板状に形成されている。蓋体55の厚さは、ケース51の上面に嵌合された際に裏面がスプリング収容部58の上面及び取付部65の先端面と接触すると共に表面がケース51の上面として形成される寸法で形成されていることが好ましい。取付部65の孔と対向する蓋体55の箇所には、蓋体55装着時に取付部65の孔と略同軸上であって略同じ径の円形の貫通孔66が設けられている。蓋体55の裏面には、ケース51のスプリング収容部58に設けられている2つの装着孔59に挿嵌される2つの突起67が設けられていると共に、第2係合部68が設けられており、蓋体55をケース51に装着したとき、突起67が装着孔59に挿嵌されると共に、第1係合部64と第2係合部68とが係合して蓋体55がケース51から外れ難い状態でケース51に取り付けられるようになっている。また、蓋体55には、操作部材53及び長ネジ57を挿通させる貫通孔69が設けられている。
係合部材52は、扉23、24を閉めたときに係止片4の係合凹部41と係合するものであり、ケース51に出没可能に設けられている。係合部材52は、例えば、ケース51内の動作部62及びガイド案内部61に嵌合して収容され得る略矩形枠状に形成されている。係合部材52の両側部の下端部であってスプリング収容部58側の端部から略中央部までの部分が下方に延びて動作部62の底面に摺動し得るように摺動部71がそれぞれ設けられている。摺動部71の長さ(長手方向の長さ)は、係合部材52がケース51から突出する長さを決めるものでありこの突出する長さに応じて任意に決められる。係合部材52の高さは、上端部がガイド部63の先端面より若干ケース51内に位置される寸法で形成されていることが好ましい。
係合部材52内は、係合部材52をケース51内に没入状態で収容したとき、動作部62に対応する箇所が幅広く、ガイド案内部61に対応する箇所が取付部65の幅より若干広い寸法の幅狭の略凸状に形成されている。この係合部材52内の幅狭の部分がスライドガイド部72として形成され、このスライドガイド部72の端部に取付部65が接触している状態がケース51内に没している没状態であり、係合部材52の一端部がケース51の一端部の開口部から突出して摺動部71がケース51の底面の段部に接触している状態が突状態であり、この没状態から突状態までの間で係合部材52がケース51に対して摺動し得るようになっている。突状態におけるケース51から突出する係合部材52の一端部である先端部は、上面側が傾斜した略三角状に形成されて係合部74として形成されている。また、係合部材52内の幅広の部分が部材挿入部73として形成されている。
また、係合部材52の他端面には、付勢部材である例えばコンプレッションスプリング56の一端部が支持される突状のスプリング支持部75が設けられている。コンプレッションスプリング56の他端部及びその周辺部は、スプリング収容部58に収容されており、コンプレッションスプリング56によって係合部材52の係合部74がケース51から突出する方向に付勢されるようになっている。
操作部材53は、ガイド部63内に挿嵌される操作基部77と、操作基部77の一端部である先端部に取り付けられる操作部54とからなることが好ましい。操作基部77は、筒状に形成されている。操作基部77の外形のガイド部63に対応する箇所は、ガイド部63の内形に回転することなく挿嵌されるように矩形の4つの角部を切り欠いた略8角形状に形成されている。操作基部77の他端部には、ガイド部63内を操作基部77が抜け出ないようにするフランジ部78が設けられている。この操作基部77には、操作部54を取り付けるための例えば長ネジ57が挿入される。長ネジ57の先端部は操作基部77から突出し、この突出した長ネジ57に操作部54が螺合されて取り付けられる。操作部54は、螺合部81と球面状の摘み部82とからなることが好ましい。これにより、操作部材53は、ケース51のガイド部63に沿って移動可能に取り付けられることになる。
ケース51の動作部62内には、作動部材85が移動可能に設けられている。作動部材85は、側面が上端部の長さが長い台形状に形成されている。作動部材85の幅は、動作部62の幅より若干短い寸法で形成されていることが好ましい。作動部材85の高さは、動作部62の高さの略半分の寸法で形成されていることが好ましい。作動部材85の上面の長さ(長手方向の長さ)は、操作部材53の動作部62の長さ(長手方向の長さ)の略2/3の寸法であって係合部材52が突状態のときに係合部材52の動作部62に対応する部分を閉塞するような寸法で形成されていることが好ましい。作動部材85には、高さ方向に貫通する係合孔86が設けられている。係合孔86は、操作部材53が挿入され得る幅の略長円状に形成されている。この係合孔86は、作動部材85の略中央部からケース51の一端部近傍にかけて設けられている。
この作動部材85とケース51の動作部62底面と操作部材53との間には、操作部材53の移動に伴って係合部材52を移動させるための滑動部材88が設けられている。滑動部材88は、鋼材等の金属により円柱状に形成されている。滑動部材88は、作動部材85の両傾斜面に接触し得るように2つ設けられている。滑動部材88の長さ(軸方向の長さ)は、操作部材53間の寸法より若干短い寸法で形成されている。また、滑動部材88の径は、係合部材52が突状態のときに作動部材85の下面近傍の傾斜面に接すると共に、係合部材52が没状態のときに作動部材85の上面近傍の傾斜面に接するような寸法で形成されていることが好ましい。
2つの滑動部材88の1つは、操作部材53の一端部側の動作部62内に設けられてほとんど移動することがなく、残りの1つ(第2滑動部材88ということがある。)は係合部材52内の他端部側に位置されて係合部材52と共に動作部62内を移動するようになっている。すなわち、コンプレッションスプリング56の付勢力により係合部74が突出している突状態のときに2つの滑動部材88が作動部材85の下面近傍の傾斜面に接し、この状態から操作部材53の掴み部82をケース51から離間する方向に引っ張ると、作動部材85がケース51内の深さ方向下方に移動しつつその長手方向にスライドする。このとき、滑動部材88は作動部材85の傾斜面をその上面方向に摺動しつつ第2滑動部材88が動作部62内の他端側に移動して係合部材52を没方向にスライド移動させ、係合部材52がケース51内に没入すると、係合部材52が取付部65に当接して係合部材52のスライド移動が止まるように構成されている。また、係合部材52がケース51内に没入した没状態から摘み部82への引っ張り力を解除すると、係合部材52は、コンプレッションスプリング56の付勢力により係合部74が突出する方向にスライド移動して第2滑動部材88を一端部側に移動させ、これにより、滑動部材88が作動部材85の傾斜面をその下面から上面方向に摺動しつつ作動部材85をケース51の底面から押し上げると共に操作部材53を移動させるように構成されている。
この耐震ラッチ5を取り付けるには、まず、操作部54が取り付けられていない状態で扉23、24の裏面にその貫通孔25にガイド部63を挿通させ、例えばネジ29を蓋体55の貫通孔66及びケース51の取付部65を介して扉23、24に螺合させて締め付ける。操作部材53内に長ネジ57を挿通させて扉23、24の表面から突出する長ネジ57に操作部54を螺合させることで、耐震ラッチ5が扉23、24に取り付けられる。
次に本発明に係る転倒防止家具1を設置するには、まず、タンス10の上面に載置したときに、当接板3が天井11に接しないようにしてから、この転倒防止家具1をタンス10の上面に載置する。載置後、扉23、24を開けて収納ボックス2内の上方に突出している昇降部材35の下端部からキャップ37を取り外す。プラスのドライバー等の工具を用いて各昇降部材35を天板21に対して回転させ、当接板3を天井11に面接触状態で当接させる。この当接板3の天井11への当接は、4つの昇降部材35を個別に操作して当接板3が天井11に略均一に当接されるようにすることが好ましい。
これにより、地震等により揺れてもタンス10が倒れることがなく、タンス10である家具の転倒を防止することができる。また、4つの昇降部材35で当接板3を天井11に当接させるために、タンス10の転倒を確実に防止することができる。また、当接板3を天井11に面接触させているために、天井11の耐性が弱い場合でも安定して天井11とタンス10との間に本発明に係る転倒防止家具1を設置することができる。
また、本発明に係る転倒防止家具1は、タンス10と天井11との隙間を埋めるために、美観の向上を図れる。また、収納ボックス2に物を収納することができるので、タンス10の上を有効に利用することができる。この収納ボックス2の扉23、24には、耐震ラッチ5が設けられているので、地震等の揺れの際には、扉23、24が開くことがないので収納ボックス2内に収容した物が落ちたり飛び出たりすることがない。
扉23、24を開く場合には、摘み部82を扉23、24から離間する方向に引っ張れば、操作部材53の移動に伴って係合部材52(係合部74)がケース51内に没入する方向に移動し、係合部材52の係合部74と係止片4との係合が解除され、扉23、24が開く。このように、摘み部82を引っ張るだけの1つの操作で扉23、24を開くことができるので、操作性が良い。また、開いた扉23、24を閉めると、係合部材52の係合部74が係止片4の係合凹部41を形成する壁部43と接触してコンプレッションスプリング56の付勢力により係合部74が没する方向に係合部材52が移動し、その係合部74が壁部43を超えると、コンプレッションスプリング56の付勢力により係合部74が突出する方向に係合部材52が移動して係合部74と係合凹部41とが係合し、左右の扉23、24がロック状態で保持される。このように、扉23、24を閉めるだけで扉23、24をロック状態で保持することができるので、操作性が良い。
したがって、本発明に係る転倒防止家具1は、タンス10の転倒を防止することができると共に、タンス10の上を有効にかつ見栄えよく利用することができ、かつ、地震等の際には収納ボックス2内に収容した物が落ちたり飛び出たりすることがない。
以上説明したように本発明に係る転倒防止家具は、家具の上面に載置される収納ボックスと天井に面接触される当接板と収納ボックス内に設けられた係止片と扉に設けられた耐震ラッチとを備えたので、家具の転倒を防止することができると共に、家具の上を有効にかつ見栄えよく利用することができ、かつ、地震等の際には収納ボックス内に収容した物が落ちたり飛び出たりすることがないことから、家具の転倒を防止するものとしては最適なものである。
本発明に係る転倒防止家具の一例を示す斜視図である。 本発明に係る耐震ラッチの一例を示す断面図で、(a)は耐震ラッチと係止片とが係合状態を示す図、(b)は耐震ラッチと係止片とが非係合状態を示す図でる。 本発明に係る耐震ラッチの一例を示す分解側面図である。
符号の説明
1 転倒防止家具
2 収納ボックス
3 当接板
4 係止片
5 耐震ラッチ
10 タンス
11 天井
21 天板
22 底板
23、24 扉
35 昇降部材
41 係合凹部
51 ケース
52 係合部材
53 操作部材
54 操作部

Claims (3)

  1. タンス、キャビネット、食器棚等の家具と天井との間に設けられる転倒防止家具であって、
    前記家具の上面に載置され、前記天井の近傍に天板が位置されると共に開き扉を有する収納ボックスと、
    この収納ボックスの天板と前記天井の間に設けられ、前記天板に複数設けられた昇降部材により昇降されて前記天井に面接触される当接板と、
    前記収納ボックス内に設けられた係止片と、
    前記扉に設けられ、前記扉を閉めたときに前記係止片と係合する耐震ラッチとを備えたことを特徴とする、転倒防止家具。
  2. 前記耐震ラッチが、扉に設けられ、前記扉の内面に取り付けられたケースと、このケースに出没可能に設けられ前記扉を閉めたときに前記係止片と係合する係合部材と、前記ケースに移動可能に設けられ、前記扉を貫通して前記扉の外面から突出した操作部を有し、この操作部を前記扉の外面から離間する方向に引っ張ったときに前記係合部材を移動させて前記係合部材と前記係止片との係合を解除させて前記扉を開く操作部材とを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の転倒防止家具。
  3. 前記当接板が、矩形平板状に形成され、この当接板の4隅近傍にそれぞれ前記昇降部材が当接し、これら4つの昇降部材が、前記収納ボックスの天板を螺合しつつ貫通し、この貫通した昇降部材を前記天板に対して回転させることにより前記当接板の位置を調節し得る螺合部材でそれぞれ形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の転倒防止家具。
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JP (1) JP2007143767A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015073656A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 株式会社高橋木工所 家具用転倒防止具

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JP2015073656A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 株式会社高橋木工所 家具用転倒防止具

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