JP2007143705A - 摘み部付きプラスチック製検眼レンズ、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

摘み部付きプラスチック製検眼レンズ、その製造方法及びその製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】摘み部に表示されるレンズ部に関する情報を明瞭に視認でき、この情報を長期間に渡って摘み部に表示できる摘み部付きプラスチック製検眼レンズ、及びこの検眼レンズを製造するための方法と装置を提供すること。
【解決手段】プラスチック製検眼レンズ1は、レンズ部2と、レンズ部2の外周部から突出してレンズ部2と一体に形成され、眼鏡試験枠へのレンズ部2の装填時に摘むための摘み部4と、を備えており、摘み部4には、レンズ部2に関する情報5を表現する形状となった情報表示用凹部が形成され、この凹部の内部に付着したカシュー樹脂塗料により、情報5が摘み部4に表示されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、眼鏡試験枠に装填されて被検者の視力等を検査するために用いられる摘み部付きプラスチック製検眼レンズ、及びこの摘み部付きプラスチック製検眼レンズを製造するための製造方法と製造装置に関する。
眼鏡試験枠に装填されて被検者の視力等を検査するために用いられるプラスチック製検眼レンズには、摘むことによってこのプラスチック製検眼レンズを眼鏡試験枠への装填を行えるようにするために、摘み部が設けられる。累進屈折力レンズに関する文献となっている下記の特許文献1には、レンズ部の外周部から突出してこのレンズ部と一体となった摘み部が形成されている摘み部付きプラスチック製検眼レンズが示され、また、このプラスチック製検眼レンズを射出圧縮成形法によって製造するための方法及び装置も示されている。
また、特許文献1には、このプラスチック製検眼レンズの摘み部に、例えば、レンズ度数等のレンズ部に関する情報を表示することも示されており、特許文献1では、この情報を摘み部に表示するために、プラスチック製検眼レンズを射出圧縮成形法で製造する際に、射出圧縮成形金型に印刻部材を組み込んでおくことにより、摘み部にこの印刻部材による凹凸で情報を表示するようにしており、また、摘み部に上記情報を表示したラベルを貼付することによっても、情報を摘み部に表示している。
WO98/26707(特再平10−26707)
レンズ部に関する情報を摘み部に凹凸で表示した場合には、摘み部はレンズ部と同じ透明のプラスチック材料で形成されているため、その凹凸を明瞭に視認することは難しい。また、摘み部にレンズ部に関する情報を表示したラベルを貼付した場合には、情報を明瞭に視認できるようにはなるが、プラスチック製検眼レンズを眼鏡試験枠に装填する作業が行われる眼鏡販売店等において、プラスチック製検眼レンズの使用が繰り返され、この検眼レンズが、摘み部が多数回摘まれるなどの取り扱いを受けると、ラベルが剥がれるなどの問題が生ずるおそれがあり、摘み部に上記情報を長期間に渡って表示しておくことは困難である。特に、摘み部に凹凸を形成し、その上にラベルを貼付した場合には、ラベルと摘み部との接触面積が小さくなるため、ラベルが一層剥がれやすくなるおそれがある。
本発明の目的は、摘み部に表示されるレンズ部に関する情報を明瞭に視認できるとともに、この情報を長期間に渡って摘み部に表示できるようになる摘み部付きプラスチック製検眼レンズ、及びこの摘み部付きプラスチック製検眼レンズを製造するための方法と装置を提供するところにある。
本発明に係る摘み部付きプラスチック製検眼レンズは、レンズ部と、このレンズ部の外周部から突出して前記レンズ部と一体に形成され、眼鏡試験枠への前記レンズ部の装填時に摘むための摘み部と、を備え、この摘み部に前記レンズ部に関する情報が表示されている摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記情報が、前記摘み部に付着した塗料によって表示されていることを特徴とするものである。
本発明では、レンズ部に関する情報は塗料を摘み部に付着させることによって表示されており、このため、摘み部に表示されたレンズ部に関する情報を明瞭に視認できるようになるとともに、プラスチック製検眼レンズが繰り返し使用されて摘み部が多数回摘まれるなどしても、この情報を長期間に渡って摘み部に表示できるようになる。
また、摘み部を含む検眼レンズの表面に、少なくともハードコート膜を含むコート膜を施す場合には、このコート膜の上に塗料を付着させることが好ましい。
これによると、コート膜を施す作業は、塗料を付着させる作業の前に行われるため、コート膜を施す作業と関係して用いられる液、例えば、コート膜のためのコーティング液や、コート膜を施す作業の前の摘み部付き検眼レンズを洗浄するための洗浄液により、塗料が取れてしまったり、これらの液が溶け出した塗料で汚れてしまうという問題が発生することをなくすことができる。
また、レンズ部に関する情報を摘み部への塗料の付着によって表示する場合には、摘み部の情報を表示する箇所を平坦面とし、この平坦面に塗料の付着で情報を表示してもよく、あるいは、摘み部に情報表示用凹部を形成し、この情報表示用凹部の内部に塗料を付着させることによって情報を摘み部に表示してもよい。
これらのうち、後者によると、塗料の付着は情報表示用凹部の内部において行われているため、摘み部が多数回摘まれるなどしても、塗料がこの摘み操作で剥がれたり摩滅したりすることを前者よりも有効に防止できることになり、このため、後者を採用することが好ましい。
また、このように情報の表示を、摘み部に形成した情報表示用凹部の内部に付着させた塗料によって行う場合には、この情報表示用凹部と情報との関係の形態は任意である。その第1番目の例は、情報表示用凹部を情報自体の表示面積よりも大きな面積を有するものとし、この情報表示用凹部の内部に、情報を表現する文字や図形等の形状とした凸部を設けることであり、第2番目の例は、情報表示用凹部を、情報を表現する文字や図形等の形状とすることである。第1番目の例では、塗料を、情報表示用凹部の内部のうちの上記凸部を除く部分に付着させ、これにより、周囲が塗料によって囲まれていてそれ自体には塗料が付着していない上記凸部により情報が表示されることになり、第2番目の例では、塗料を、情報表示用凹部の内部の全体に付着させ、この塗料自体によって情報が表示されることになる。
これらのうち、第2番目の例によると、情報を表現する文字や図形等の形状となって摘み部に形成された情報表示用凹部は、細幅の凹部となるため、摘み部が多数回摘まれるなどしても、この細幅の凹部の内部に付着した塗料が剥がれたり摩滅したりすることを第1番目の例よりも有効に防止でき、塗料によって表現される上記情報の永続性を確保できるため、第2番目の例を採用することが好ましい。
これらの第1番目及び第2番目の例のように、情報表示用凹部の内部に付着させた塗料によってレンズ部に関する情報を摘み部に表示する場合において、情報表示用凹部の内部に塗料を付着させるとは、この情報表示用凹部の内部に塗料を充填状態で付着させることでもよく、情報表示用凹部の内部に塗料を充填状態で付着させるのではなく、この凹部の内面に塗料を塗布した状態で付着させることや、凹部の内部深さの一部に塗料を配設することでもよく、情報表示用凹部の内部での塗料の状態は任意である。
また、以上のように摘み部に情報表示用凹部を形成するとともに、摘み部を含む検眼レンズの表面に、少なくともハードコート膜を含むコート膜を施す場合には、情報表示用凹部の深さ寸法Dは、0.13mm≦D≦0.5mmとすることが好ましい。
これによると、ハードコート膜を含むコート膜を施すためのコーティング作業を行った際、コーティング液によって情報表示用凹部が埋まってしまうことをなくすことができる。
また、前述した塗料の付着による情報を摘み部の一方の面に表示し、この摘み部の他方の面に、この情報とは別の情報を表示してもよい。この場合には、この別の情報を、上記一方の面の情報とは異なり、塗料の付着によって表示するのではなく、上記他方の面に形成した凸部及び/又は凹部によって表示することが好ましい。
これによると、摘み部がレンズ部と同じ透明のプラスチック材料で形成されていても、上記別の情報は摘み部の上記他方の面に凸部及び/又は凹部によって表現され、塗料の付着によって表現されていないため、塗料の付着によって摘み部の一方の面に表示された情報を読み取るときに、摘み部の他方の面に表示されているこの別の情報が邪魔になることはない。
なお、摘み部の上記他方の面に表示する上記別の情報は、プラスチック製検眼レンズのレンズ部に関する情報でもよく、あるいは、例えば、そのプラスチック製検眼レンズの製造会社の名前のように、プラスチック製検眼レンズのレンズ部とは直接関係のない又は関係の少ない又は全く関係のない情報等でもよい。
このように、別の情報を摘み部の上記他方の面に凸部及び/又は凹部によって表示することは、プラスチック製検眼レンズを射出成形法によって製造する際に、この射出成形法で用いる型装置により、レンズ部及び摘み部の成形と同時に形成することができる。
また、本発明に係る摘み部付きプラスチック製検眼レンズが、レンズ部の外周部に水平基準線の方向を示すマークが表示されるレンズとなっている場合には、このマークを、レンズ部の外周部に塗料が付着することによって表示されたマークとしてもよい。
これによると、水平基準線の方向を示すマークが塗料の付着によって表示されることになるため、この場合にも、このマークを明瞭に表示できるとともに、長期間に渡ってマークを表示できることになる。
また、この場合にも、上記マークを表示するレンズ部の外周部の箇所を平坦面とし、この平坦面にマークを表示する塗料を付着させてもよく、あるいは、レンズ部の外周部にマーク表示用凹部を形成し、このマーク表示用凹部の内部に塗料を付着させることによって水平基準線の方向を示すマークを表示してもよい。
これらのうち、後者によると、塗料はマーク表示用凹部の内部に付着しているため、プラスチック製検眼レンズが繰り返し使用されても、塗料が剥がれたり摩滅したりすることを前者よりも有効に防止でき、マークの永続性を確保することができる。
また、このようにマーク表示用凹部の内部に塗料を付着させることとは、マーク表示用凹部の内部の全体に塗料を充填することでもよく、マーク表示用凹部の内部の全体に塗料を充填するのではなく、マーク表示用凹部の内面に塗料を塗布した状態で付着させることや、マーク表示用凹部の内部深さの一部に塗料を配設することでもよく、マーク表示用凹部の内部での塗料の状態は任意である。
以上の本発明に係る摘み部付きプラスチック製検眼レンズは、射出成形法によって製造でき、この製造法では、レンズ部と摘み部は同時に成形されることになり、前述した情報表示用凹部やマーク表示用凹部も、射出成形法で用いる型装置により、レンズ部と摘み部の成形と同時に形成することが好ましい。
これによると、プラスチック製検眼レンズが射出成形法によって製造された後に、情報表示用凹部やマーク表示用凹部を形成する作業を別途行う必要がなくなり、それだけ作業工程数を削減できることになる。また、レンズ部と摘み部の成形と同時に情報表示用凹部を摘み部に形成するため、摘み部付きプラスチック製検眼レンズを射出成形法で製造した後に、この検眼レンズの摘み部にレンズ部に関する情報が表示されたラベルを貼付する場合と異なり、摘み部に誤った情報を表示するおそれをなくすことができる。
なお、もちろん、射出成形法で摘み部付きプラスチック製検眼レンズを製造した後に、摘み部をプレス加工したり、彫刻したりすることにより、この摘み部に情報表示用凹部やマーク表示用凹部を形成してもよい。
本発明に係る摘み部付きプラスチック製検眼レンズの製造方法は、レンズ部と、このレンズ部の外周部に前記レンズ部と一体に形成され、眼鏡試験枠への前記レンズ部の装填時に摘むための摘み部と、を備え、この摘み部には、塗料の付着によって前記レンズ部に関する情報を表示するための情報表示用凹部が形成されたプラスチック製検眼レンズを射出成形法で製造する射出成形工程と、この射出成形工程の後に、前記摘み部に形成された前記情報表示用凹部を含む検眼レンズの表面を、少なくともハードコート膜を含むコート膜でコーティングするコーティング工程と、このコーティング工程の後に、前記情報表示用凹部の内部に塗料を付着させて前記レンズ部に関する情報を表示する情報表示工程と、を含んでいることを特徴とするものである。
この製造方法によると、プラスチック製検眼レンズがコーティング工程を経て製造されても、摘み部にレンズ部に関する情報を塗料の付着によって表示する情報表示工程は、このコーティング工程の後の工程となっているため、情報表示工程で摘み部に付着した塗料が、コーティング工程と関係して用いられる液、例えば、コーティング工程のためのコーティング液や、コーティング工程を実施する前の摘み部付きプラスチック製検眼レンズを洗浄するための洗浄液によって取れてしまったり、これらの液が溶け出した塗料で汚れてしまうという問題が発生することをなくすことができる。
なお、この製造方法におけるコーティング工程は、プラスチック製検眼レンズに反射防止膜を設けない場合には、このプラスチック製検眼レンズにハードコート膜を設けるための工程であり、プラスチック製検眼レンズに反射防止膜を設ける場合には、このプラスチック製検眼レンズにハードコート膜と反射防止膜を設けるための工程である。
本発明に係る摘み部付きプラスチック製検眼レンズの製造装置は、レンズ部と、このレンズ部の外周部に前記レンズ部と一体に形成され、眼鏡試験枠への前記レンズ部の装填時に摘むための摘み部と、を備えたプラスチック製検眼レンズを射出成形法で製造する摘み部付きプラスチック製検眼レンズの製造装置において、塗料の付着によって前記レンズ部に関する情報を表示するための情報表示用凹部を前記摘み部に形成する印刻部材を備えていることを特徴とするものである。
この製造装置は、塗料の付着によってレンズ部に関する情報を表示するための情報表示用凹部を摘み部に形成する印刻部材を備えているため、射出成形法でレンズ部と摘み部を成形する際に、これらのレンズ部と摘み部の成形と同時に、摘み部に情報表示用凹部を形成することができる。
また、摘み部の一方の面に上記情報表示用凹部を形成し、摘み部の他方の面に上記情報とは別の情報を表現する凸部及び/又は凹部を形成する場合には、上記製造装置には、摘み部の一方の面に情報表示用凹部を形成するための第1印刻部材とした上記印刻部材の他に、上記凸部及び/又は凹部を摘み部の上記他方の面に形成するための第2印刻部材を設けることが好ましい。
これによると、本発明に係る製造装置は、上記凸部及び/又は凹部を摘み部の上記他方の面に形成するための第2印刻部材を備えているため、射出成形法でレンズ部と摘み部を成形する際に、これらのレンズ部と摘み部の成形と同時に、上記凸部及び/又は凹部を摘み部の上記他方の面に形成できることになる。
以上において、摘み部にレンズ部に関する情報を表示するための前述した塗料は任意の塗料でよいが、プラスチック製検眼レンズを眼鏡試験枠に装填する作業を行う眼鏡販売店では、この検眼レンズにエタノール、中性洗剤、眼鏡クリーナー等の薬剤を塗布して検眼レンズの汚れを拭き取ることが一般的に行われているため、塗料は、これらの薬剤に対する耐溶剤性(耐薬品性)を有していることが好ましい。また、塗料を凹部の内部に付着させて前述した情報やマークを表示する場合には、この塗料は、肉持ち感があり、かつ平滑性を有しているものが好ましい。
このような条件を満足する塗料の一例は、カシュー樹脂塗料である。このカシュー樹脂塗料は、カシューナットシェル油又はこれと類似の天然フェノール含有物質を原料とする塗料であり、見た目が漆に似た塗料である。このカシュー樹脂塗料は、エタノール、中性洗剤、眼鏡クリーナー等の薬剤に対して充分な耐溶剤性を備え、また、肉持ち感があり、かつ平滑性を有しており、さらに、耐熱性及び耐水性に優れているため、プラスチック製検眼レンズに用いる塗料として適している。
また、摘み部に表示するレンズ部に関する情報が複数種類ある場合には、これらの情報の全部について塗料の色を同じにしてもよく、あるいは、これらの情報ごとに塗料の色を異ならせてもよい。
また、前述したように、レンズ部の外周部に水平基準線の方向を示すマークを塗料の付着によって表示する場合には、このマークの塗料の色と、摘み部にレンズ部に関する情報を表示するための塗料の色とを同じにしてもよく、異ならせてもよい。
本発明によると、摘み部に表示されるレンズ部に関する情報を明瞭に視認できるとともに、この情報を長期間に渡って摘み部に表示できるという効果を得られる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るプラスチック製検眼レンズ1と、眼鏡試験枠20とを示し、検眼レンズ1は、眼鏡販売店で眼鏡試験枠20に装填されることにより、被検者の視力等の検査のために用いられる。
図2は、プラスチック製検眼レンズ1の拡大図であり、この検眼レンズ1は、光学部であるレンズ部2と、このレンズ部2の外周部に形成された縁部3と、この縁部3からレンズ部2の外径方向に突出してレンズ部2及び縁部3と一体に形成されている摘み部4とからなる。レンズ部2は、メニスカス状レンズ部であって、アイポイントaを有する遠用部Aと、アイポイントbを有する近用部Bと、これらの遠用部Aと近用部Bの間の中間累進部Cとを有する累進屈折力レンズ部となっている。
なお、本実施形態は、このようにレンズ部2が累進屈折力レンズ部となっている場合についての実施形態であるが、レンズ部は、これに限らず、単焦点レンズ部や多焦点レンズ部、屈折度数を持たないレンズ部であってもよい。
また、本実施形態に係る検眼レンズ1は、PMMA(ポリメチルメタクリレート)系樹脂やPC(ポリカーボネート)系樹脂等の熱可塑性樹脂を材料とする後述の射出圧縮成形法によって製造されており、レンズ部2と縁部3と摘み部4は、同一のプラスチック材料からなり、射出圧縮成形型装置によって同時かつ一体に形成されている。
摘み部4は、検眼レンズ1が右眼用か左眼用かに応じて、レンズ部2の左右いずれか一方に斜め上への45度の傾き角度で形成され、この摘み部4を摘むことにより、検眼レンズ1を眼鏡試験枠20に装填することと、眼鏡試験枠20が検眼レンズ1を取り出すこととが行われる。
摘み部4の一方の面4A、すなわち、本実施形態では、レンズ部2の凸面と同じ側となっている面(以下、前面とも記す)4Aには、レンズ部2に関する情報5が表示されている。この情報5は、本実施形態では、検眼レンズ1が右眼用か左眼用かを表す第1情報部5Aと、レンズ部2の加入度を表す第2情報部5Bと、その他の情報、例えば、レンズの品種を表す第3情報部5Cとからなる。
図3は、情報5が表示されている箇所での摘み部4の断面図である図2のS3−S3線断面図であり、図4は、図3の一部拡大図である。図4で示されているとおり、摘み部4の上記前面4Aには複数の凹部6が形成され、これらの凹部6は、図2の情報5を表現する文字の形状となって前面4Aに形成されている。そして、それぞれの凹部6の内部には、着色剤によって着色されたカシュー樹脂塗料7が充填され、乾燥固化したこのカシュー樹脂塗料7により、情報5が摘み部4の前面4Aに表示されている。すなわち、凹部6は情報表示用凹部となっており、この情報表示凹部6の内部にカシュー樹脂塗料7が充填状態で付着することにより、情報5が摘み部4の前面4Aに表示されている。
なお、図5に示すように、カシュー樹脂塗料7は、情報表示用凹部6の内面に塗布された状態でこの凹部6の内部に付着させてもよい。
また、本実施形態では、このように摘み部4の前面4A側にカシュー樹脂塗料7を付着させることにより、摘み部4の前面4Aに情報5を表示しているが、摘み部4におけるレンズ部2の凹面と同じ側となっている面(以下、後面とも記す)側に、情報を表示するカシュー樹脂塗料を反転させた状態で付着させ、摘み部4を透過させて前面4A側に情報を表示させてもよい。この場合には、摘み部4の後面に、上記凹部6を反転させた状態の凹部を形成し、この凹部の内部にカシュー樹脂塗料を図4又は図5の状態にして付着させるとよい。
本実施形態では、カシュー樹脂塗料7は、カシュー株式会社製のカシュー樹脂塗料(商品名:#91番)を使用した。
図6は、図2のS6−S6線断面図である。検眼レンズ1の縁部3には、図2で示す水平基準線8と一致する2つの位置において、凹部9が形成され、これらの凹部9の内部に、上記カシュー樹脂塗料7と同じ色又は異なる色に着色されたカシュー樹脂塗料10が付着している。このため、このカシュー樹脂塗料10により、検眼レンズ1の縁部3には、水平基準線8の方向を示すマーク11が表示され、凹部9は、このマーク11をカシュー樹脂塗料10で表示するためのマーク表示用凹部となっている。
なお、凹部9の内部でのカシュー樹脂塗料10の付着は、図4と同様に、カシュー樹脂塗料10を凹部9の内部全体に充填させた状態で行ってもよい。
以上のようにレンズ部2に関する情報5及び水平基準線8の方向を示すマーク11をカシュー樹脂塗料7,10で表示することにより、これらの情報5とマーク11が表示される摘み部4と縁部3が、レンズ部2と同じ透明のプラスチック材料で形成されていても、これらの情報5とマーク11を明瞭に視認できることになる。また、情報5とマーク11は、ラベルの貼付よりも検眼レンズ1に確実に付着するため、長期間に渡って情報5とマーク11を検眼レンズ1に表示できることになる。
また、情報5とマーク11は、摘み部4と縁部3に形成された凹部6,9の内部に付着したカシュー樹脂塗料7,10で表示されているため、情報5とマーク11を平坦面に付着させたカシュー樹脂塗料で表示した場合よりも、カシュー樹脂塗料が剥がれたり摩滅したりするおそれをなくす又は少なくすることができ、カシュー樹脂塗料7,10で表示された情報5とマーク11の長い永続性を確保することができる。
また、カシュー樹脂塗料7,10は、エタノール、中性洗剤、眼鏡クリーナー等の薬剤に対して充分な耐溶剤性を備えており、これらの薬剤は、プラスチック製検眼レンズ1を眼鏡試験枠20に装填する作業が行われる眼鏡販売店で使用されているため、眼鏡販売店で多数回取り扱われるプラスチック製検眼レンズ1に用いる塗料として有効である。
なお、本実施形態では、情報5をカシュー樹脂塗料7で表示するための凹部6は、この情報5を表現する文字の形状となって摘み部4に形成されているため、図4で示す凹部6の幅寸法Wは大きな寸法にならないが、射出圧縮成形法で成形された検眼レンズ1の表面全体にハードコート膜を施すためのハードコーティング作業を行った際に、凹部6の内部がハードコーティング液で完全に埋まることがなく、そして、凹部6の内部にカシュー樹脂塗料7を付着させたときにこのカシュー樹脂塗料7による情報5を良好に視認できることと、検眼レンズ1を成形するための後述の射出圧縮成形型装置に凹部6を摘み部4に形成するために組み込まれている印刻部材が、射出成形品である上記検眼レンズ1から良好に離型すること、とを確保するためには、凹部6の深さ寸法Dは、0.13mm≦D≦0.5mmとすることが好ましい。また、この際の凹部6の幅寸法Wは、0.3mm≦W≦1mmとすることが好ましい。
図7は、以上のプラスチック製検眼レンズ1の射出成形品を射出圧縮成形法で成形するために用いる射出圧縮成形型装置30を示す縦断面図である。複数個のプラスチック製検眼レンズ1の成形品を同時に成形できる複数個取り用となっているこの射出圧縮成形型装置30は、パーティングラインPLから型分割される上型31と下型32を有している。
上型31は、内インサート部材33と、この内インサート部材33の外側に配置された外インサート部材34と、内インサート部材33の上側に配置されたバックインサート35とを含んで構成され、このバックインサート35の雄ねじ部35Aでバックインサート35と内インサート部材33とが結合されている。下型32は、内インサート部材36と、この内インサート部材36の外側に配置されているとともに、穴部37Aに内インサート部材36を収納している外インサート部材37と、内インサート部材36の下側であって、内インサート部材36と外インサート部材37との間に配置された肉厚調整スペーサ38とを含んで構成され、内インサート部材36と肉厚調整スペーサ38は、図示しないボルト等で外インサート部材37に結合されている。
上型31の内インサート部材33と下型32の内インサート部材36は上下に対向し、また、上型31の外インサート部材34と下型32の外インサート部材37も上下に対向している。上型31の内外インサート部材33,34により上型31のインサート31Aが形成され、下型32の内外インサート部材36,37により下型32のインサート32Aが形成されている。これらの上下一対のインサート31A,32Aの組みは、射出圧縮成形型装置30で同時に成形すべき検眼レンズ1と同じ個数あり、上型31と下側32が型締めされているときにおけるそれぞれの組みにおける上下一対のインサート31A,32Aの間にはキャビティ39が形成され、これらのキャビティ39は、レンズ部成形部39Aと、縁部成形部39Bと、摘み部成形部39Cとを含んでいる。
レンズ部成形部39Aは、上下型31,32の内インサート部材33,36同士の間で形成され、縁部成形部39Bと摘み部成形部39Cは、上下型31,32の外インサート部材34,37同士の間で形成されている。また、下型32の外インサート部材37における摘み部成形部39Cと対応する箇所には印刻部材40が組み込まれ、キャビティ39への溶融樹脂の充填によって図2で示したレンズ部2、縁部3、摘み部4が成形されるとき、この印刻部材40に形成されている凸部により、摘み部4に図3〜図5で示した情報表示用凹部6が設けられるようになっている。また、図6で示したマーク表示用凹部9を形成するための凸部は、下型32の外インサート部材37に設けられている。
なお、印刻部材40の上記凸部は、この凸部が設けられる印刻部材40の表面を放電加工することによって形成されている。
図7において、上型31は、型板43と型板44との境界部45から上下に分かれて構成され、上型31と下型32が型締めされているとき、型板43から下側の部分に対して型板44から上側の部分は、圧縮代分だけ図示しない型締めシリンダおよび他のシリンダにより上下動できるようになっている。上型31のバックインサート35と内インサート部材33は、型板44に結合された部材となっているため、バックインサート35と内インサート部材33は、型板44と一体になって上下動する。
上型31と下型32が型締めされているときに射出圧縮成形装置の射出ノズル50から溶融樹脂が射出されると、溶融樹脂は型装置30の内部のスプルー51、ランナー52、さらにはゲート53を経てそれぞれのキャビティ39に充填される。このときには上型31のバックインサート35と内インサート部材33は圧縮代分上昇しており、キャビティ39への溶融樹脂の充填後、これらのバックインサート35と内インサート部材33は下降し、これにより、上型31、下型32の流体流通通路54を流通する温度調節用流体によって徐々に冷却されて固化する溶融樹脂が圧縮されることになる。
溶融樹脂の固化によってキャビティ39で射出成形品が成形された後、上型31と下型32はパーティングラインPLから型開きし、上型31側に付着している射出成形品は、エジェクトシリンダのバー56で押し下げられるエジェクトプレート57のピン58で突き出される。
このようにして型装置30から取り出された射出成形品は、複数個が連結されたものとなっているとともに、それぞれの射出成形品には、図2で示したレンズ部2と縁部3と摘み部4とが設けられており、これらのレンズ部2と縁部3と摘み部4は、図7の型装置30において同時に成形されている。また、摘み部4には、印刻部材40によって情報表示用凹部6が形成されており、縁部3にはマーク表示用凹部9が形成されており、これらの凹部6,9も、レンズ部2と縁部3と摘み部4が型装置30で成形されるときに、これらのレンズ部2と縁部3と摘み部4と同時に形成されている。このため、これらの凹部6,9を摘み部4と縁部3に設けるための作業を別途行う必要はない。
また、レンズ部2と摘み部4の成形と同時に情報表示用凹部6が摘み部4に形成されるため、摘み部付き製検眼レンズを射出成形法で製造した後に、この検眼レンズの摘み部にレンズ部に関する情報が表示されたラベルを貼付する場合と異なり、摘み部4に誤った情報を表示するおそれをなくすことができる。
なお、上述のように複数個が連結されている射出成形品は、図8で示されているハードコーティング工程を行う前にそれぞれの検眼レンズ1ごとに、すなわち、それぞれの射出成形品ごとに分離される。
図8は、以上説明した型装置30による射出成形工程61の後に、この射出成形工程61で製造された検眼レンズ1に対して実施されるそれぞれの作業工程を示す工程図である。射出成形工程61の次は、摘み部4を含む検眼レンズ1の表面全体にハードコート膜を施すハードコーティング工程62であり、ハードコート膜についての外観検査工程63の次に、洗浄工程64で洗浄された検眼レンズ1の一方の面に反射防止膜を設ける第1反射防止膜コーティング工程65が真空蒸着法によって行われる。そして、洗浄工程66で検眼レンズ1を洗浄した後、第2反射防止膜コーティング工程67において、真空蒸着法により、検眼レンズ1の他方の面に反射防止膜を設ける作業が行われ、外観検査工程68において、この反射防止膜が検査される。
この後、塗料流し込み工程69において、摘み部4の情報表示用凹部6と縁部3のマーク表示用凹部9とにカシュー樹脂塗料7,10を流し込む作業が行われ、凹部6,9から溢れて余分となっているカシュー樹脂塗料7,10を、例えば、シルボン紙で拭き取った後、凹部6,9に残留し付着しているカシュー樹脂塗料7,10を自然乾燥工程70で室温により乾燥固化させる。なお、本実施形態では、この乾燥固化のための時間は24時間であった。これにより、摘み部4の凹部6にカシュー樹脂塗料7で前記情報5が表示され、縁部3の凹部9には、カシュー樹脂塗料10で前記水平基準線8の方向を示す前記マーク11が表示されることになる。これらの情報表示用凹部6とマーク表示用凹部9においては、塗料流し込み工程69が、検眼レンズ1の表面にハードコート膜を設けるハードコーティング工程62と反射防止膜を設ける第1及び第2反射防止膜コーティング工程65,67とが終了した後に行われているため、検眼レンズ1の表面から、ハードコート膜、反射防止膜、カシュー樹脂塗料がこの順番で積層している。
次いで、それぞれのプラスチック製検眼レンズ1を包装工程71で包装し、これらの検眼レンズ1を出荷工程72で眼鏡販売店等へ出荷する。
図8で示したそれぞれの作業工程61〜72のうち、射出成形工程61は、プラスチック製検眼レンズ1の射出成形品を製造する工程であり、ハードコーティング工程62と第1及び第2反射防止膜コーティング工程65,67は、この成形品にコート膜を設けるコーティング工程であり、塗料流し込み工程69と自然乾燥工程70は、摘み部4に情報5を表示する情報表示工程になっているとともに、縁部3に水平基準線8の方向を示すマーク11を表示するマーク表示工程ともなっている。
なお、ハードコーティング工程62は、浸漬作業具で保持した検眼レンズ1を、ハードコーティング液を溜めた液槽の中に上から徐々に降ろすことにより、前述した情報表示用凹部6が形成されている摘み部4を含む検眼レンズ1の全体をハードコーティング液に浸漬し、この浸漬を所定時間行った後、浸漬作業具を上昇させることにより、検眼レンズ1をハードコーティング液から引き上げ、この後、検眼レンズ1を高温雰囲気の中で加熱することにより、検眼レンズ1の表面に残留しているハードコーティング液による膜を硬化させ、これによって検眼レンズ1の表面にハードコート膜を形成するための作業工程である。プラスチック製検眼レンズ1は、ガラス製レンズと比べると、耐擦傷性が劣っているため、ハードコート膜によってこの欠点が補われる。
ハードコーティング液は、下記の一般式で示される有機ケイ素化合物及び/又はその加水分解物を含むものが有用である。
Si(OR4−a−b
(ここで、R、Rは各アルキル基、アルケニル基、アニール基、またはハロゲン基、グリシドキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、メタクリルオキシ基あるいはシアノ基を有する炭化水素基、Rは炭素数が1〜8のアルキル基、アルコキシアルキル基、アシル基、フェニル基、アリルアルキル基であり、およびは0または1である。)
具体的には、メチルシリケート、エチルシリケート、メチルメトキシシラン、エチルメトキシシラン、γ−グリシドキシシラン等が挙げられる。これらの有機ケイ素化合物は1種のみならず、2種以上組み合わせてもよい。このコーティング処理液には、硬化剤(例えばアルミニウム等の金属キレート化合物)や微粒子(好ましくは、コロイド状)の金属酸化物(例えば、シリカ、チタン、ジルコン、スズ、タングステン、セリウム、アルミニウム)またはその複合金属酸化物等を添加することもできる。そして、粘度に関しては、前記コーティング液組成では、3CP(センチポワーズ)〜25CPのものが好ましく使用でき、特に好ましくは、8CP〜15CPである。
本実施形態では、ハードコーティング液としては、有機ケイ素化合物としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、硬化剤としてアルミニウムアセチルアセトネート、微粒子状無機物としてコロイダルシリカを使用し、粘度は10CPであった。
前述したように、本実施形態では、摘み部4と縁部3の凹部6,9にカシュー樹脂塗料7,10を流し込む作業は、検眼レンズ1の表面にハードコート膜を設けるハードコーティング工程62と、反射防止膜を設ける第1及び第2反射防止膜コーティング工程65,67とが終了した後に行われるため、凹部6,9にカシュー樹脂塗料7,10を流し込む作業をこれらの工程62,65,67の前に行った場合と異なり、ハードコーティング工程62で検眼レンズ1が浸漬されるハードコーティング液によってカシュー樹脂塗料が凹部6,9から取れてしまったり、ハードコーティング液が溶け出したカシュー樹脂塗料で汚れたりすること、第1及び第2反射防止膜コーティング工程65,67の前の洗浄工程64,66でカシュー樹脂塗料が凹部6,9から取れてしまったり、洗浄液が溶け出したカシュー樹脂塗料で汚れたりすることをなくすことができる。
また、カシュー樹脂塗料7,10を凹部6,9の内部で自然乾燥させるためには時間がかかるため、上述のように凹部6,9にカシュー樹脂塗料7,10を流し込む工程69を、ハードコーティング工程62と第1及び第2反射防止膜コーティング工程65,67とが終了した後の工程とすることにより、この流し込み工程69が他の工程に影響を与えることがなくなり、全体の作業を効率的に行えることになる。
図9は、別実施形態に係るプラスチック製検眼レンズ1’を示す。この検眼レンズ1’の摘み部4の一方の面である前面4Aには、図2の実施形態の検眼レンズ1と同様に、レンズ部2に関する情報5が表示されているとともに、摘み部4の他方の面である後面4B(図9では摘み部4の裏側の面)には、この情報5とは別の情報5’が表示されている。この別の情報5’は、例えば、検眼レンズ1’の製造会社の社名や商品名等である。図10は図9のS10−S10線断面図であり、この図10で示されているように、情報5’は、摘み部4の上記他方の面4Bに形成された凸部12によって表現されている。
このように、摘み部4の両面に情報を表示する場合に、両面の情報を、情報5と同じく、凹部の内部に付着したカシュー樹脂塗料によって表示すると、摘み部4は、レンズ部2と同じ透明のプラスチック材料で形成されているため、摘み部4の前面4Aの側からこの前面4Aに表示されている情報を視認するときに、後面4Bに表示されている情報も明瞭に見えてしまい、この情報が、前面4Aに表示されている情報を視認する上で邪魔になるが、後面4Bに表示する情報5’を凸部12とすることにより、このような不具合を解決することができる。
なお、情報5’は凹部で表現してもよく、凸部と凹部の両方で表現してもよい。
図11は、図9のように、摘み部4の前面4Aには、凹部6の内部に付着させたカシュー樹脂塗料7で情報5を表示し、摘み部4の後面4Bには、凸部及び/又は凹部によって情報5’を表示したプラスチック製検眼レンズ1’を製造するために用いる射出圧縮型装置30’を示す。
この型装置30’にも、成形品の摘み部4の前面4Aに凹部6を形成するために、図7で示した印刻部材40が組み込まれ、この印刻部材40は、第1印刻部材となっている。型装置30’には、この第1印刻部材40と上下に対向する状態で第2印刻部材41が組み込まれ、上型31の外インサート部材34に配置されているこの第2印刻部材41に形成された凹部及び/又は凸部により、摘み部4の後面4Bに、情報5’を表現する上記凸部及び/又は凹部が形成される。
情報5’を表現するこの凸部及び/又は凹部も、型装置30’でレンズ部2と縁部3と摘み部4が成形されるときに同時に形成されることになり、型装置30’で製造された成形品に、凸部及び/又は凹部を設けるための作業を別途行う必要はない。
なお、以上において、摘み部4の前面4Aに設けた情報5のための塗料とは異なる色の塗装を後面4Bに行い、又は摘み部4の前面4Aに設けた情報5のための塗料とは異なる色の色付きのシートを後面4Bに貼付することにより、前面4Aの情報5を見やすくしてもよい。このようにした場合には、たとえ後面4Bの塗装や色付きのシートが取れてしまっても、前面4Aに表示されている情報5には影響がなく、それぞれの検眼レンズ1を識別する上で問題は生じない。
また、前述した実施形態は、プラスチック製検眼レンズ1を射出圧縮成形法で成形する場合であったが、本発明に係るプラスチック製検眼レンズは、溶融樹脂が充填されているときのキャビティを拡大させず、キャビティに充填された後の溶融樹脂を加圧、圧縮しない通常の射出成形法によって成形してもよい。
本発明は、プラスチック製検眼レンズの摘み部にレンズ部に関する情報を表示するために利用することができる。
本発明の一実施形態に係るプラスチック製検眼レンズと、この検眼レンズが装填される眼鏡試験枠とを示す図である。 図1で示されたプラスチック製検眼レンズの拡大図である。 図2のS3−S3線断面図である。 図3の一部拡大図である。 摘み部に形成された情報表示用凹部の内部に、図4とは異なる形態でカシュー樹脂塗料が付着している場合を示す図4と同様の図である。 図2のS6−S6線断面図である。 図1で示されているプラスチック製検眼レンズの射出成形品を製造するための射出圧縮成形型装置を示す縦断面図である。 図7の型装置による射出成形工程の後に、射出成形品に対して実施されるそれぞれの作業工程を示す工程図である。 別実施形態に係るプラスチック製検眼レンズを示す図2と同様の図である。 図9のS10−S10線断面図である。 図9の実施形態に係るプラスチック製検眼レンズの射出成形品を製造するために用いる射出圧縮成形型装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1,1’ プラスチック製検眼レンズ
2 レンズ部
3 レンズ部の外周部に形成された縁部
4 摘み部
4A 摘み部の一方の面である前面
4B 摘み部の他方の面である後面
5 レンズ部に関する情報
5’ 別の情報
6 情報表示用凹部
7,10 カシュー樹脂塗料
8 水平基準線
9 マーク表示用凹部
11 水平基準線の方向を示すマーク
12 別の情報を表現している凸部
20 眼鏡試験枠
30,30’ 射出圧縮成形型装置
39 キャビティ
40 印刻部材(第1印刻部材)
41 第2印刻部材
61 プラスチック製検眼レンズの射出成形品を製造する工程である射出成形工程
62 射出成形品にコート膜を設けるコーティング工程であるハードコーティング工程
65,67 射出成形品に反射防止膜を設けるコーティング工程である第1及び第2反射防止膜コーティング工程
69,70 摘み部にレンズ部に関する情報を表示する情報表示工程である塗料流し込み工程と自然乾燥工程

Claims (14)

  1. レンズ部と、このレンズ部の外周部から突出して前記レンズ部と一体に形成され、眼鏡試験枠への前記レンズ部の装填時に摘むための摘み部と、を備え、この摘み部に前記レンズ部に関する情報が表示されている摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、
    前記情報が、前記摘み部に付着した塗料によって表示されていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  2. 請求項1に記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記摘み部を含む検眼レンズ表面には、少なくともハードコート膜を含むコート膜が施されており、このコート膜の上に前記塗料が付着していることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  3. 請求項1又は2に記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記摘み部には情報表示用凹部が形成され、前記塗料の付着はこの情報表示用凹部の内部で行われていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  4. 請求項3に記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記情報表示用凹部は、前記情報を表現する形状となって前記摘み部に形成されていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  5. 請求項3又は4に記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記情報表示用凹部の深さ寸法Dは、0.13mm≦D≦0.5mmであることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記情報表示用凹部は、前記レンズ部及び前記摘み部の成形時にこれらのレンズ部及び摘み部と同時に形成されていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記情報は前記摘み部の一方の面に表示され、この摘み部の他方の面には、前記情報とは別の情報が前記他方の面に形成された凸部及び/又は凹部によって表現されていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記レンズ部の外周部には水平基準線の方向を示すマークが表示され、このマークは、前記外周部に塗料が付着することによって表示されたマークとなっていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  9. 請求項8に記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記レンズ部の外周部にはマーク表示用凹部が形成され、このマーク表示用凹部の内部に前記塗料が付着することによって前記マークが前記レンズ部の外周部に表示されていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  10. 請求項9に記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記マーク表示用凹部は、前記レンズ部及び前記摘み部の成形時にこれらのレンズ部及び摘み部と同時に形成されていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズにおいて、前記塗料はカシュー樹脂塗料であることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズ。
  12. レンズ部と、このレンズ部の外周部に前記レンズ部と一体に形成され、眼鏡試験枠への前記レンズ部の装填時に摘むための摘み部と、を備え、この摘み部には、塗料の付着によって前記レンズ部に関する情報を表示するための情報表示用凹部が形成されたプラスチック製検眼レンズを射出成形法で製造する射出成形工程と、
    この射出成形工程の後に、前記摘み部に形成された前記情報表示用凹部を含む検眼レンズの表面を、少なくともハードコート膜を含むコート膜でコーティングするコーティング工程と、
    このコーティング工程の後に、前記情報表示用凹部の内部に塗料を付着させて前記レンズ部に関する情報を表示する情報表示工程と、
    を含んでいることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズの製造方法。
  13. レンズ部と、このレンズ部の外周部に前記レンズ部と一体に形成され、眼鏡試験枠への前記レンズ部の装填時に摘むための摘み部と、を備えたプラスチック製検眼レンズを射出成形法で製造する摘み部付きプラスチック製検眼レンズの製造装置において、
    塗料の付着によって前記レンズ部に関する情報を表示するための情報表示用凹部を前記摘み部に形成する印刻部材を備えていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズの製造装置。
  14. 請求項13に記載の摘み部付きプラスチック製検眼レンズの製造装置において、前記印刻部材は、前記摘み部の一方の面に前記情報表示用凹部を形成するための第1印刻部材であり、前記情報とは別の情報を表現する凸部及び/又は凹部を前記摘み部の他方の面に形成するための第2印刻部材を備えていることを特徴とする摘み部付きプラスチック製検眼レンズの製造装置。
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