JP2007143660A - 塗装ゴルフボール及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境に優しい水性塗料から得られる塗膜であって、密着性および耐摩耗性に優れる塗膜を有するゴルフボール及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、まずゴルフボール本体表面に水性ポリカルボジイミドの水性液を塗布し、水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層を形成し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布して塗膜を形成するようにすることによって、水性ポリウレタン塗料から得られる塗膜とゴルフボール本体表面との密着性を向上させるとともに、ポリカルボジイミドの水性液と水性ポリウレタン塗料とを使用することによって、ゴルフボールを塗装する際の水性塗料に使用される溶剤の使用量を低減するところに要旨がある。
【選択図】なし

Description

本発明は、塗装ゴルフボール及びその製造方法に関するものであり、より詳細には、環境に優しい水性塗料を用いた塗装ゴルフボール及びその製造方法に関するものである。
ゴルフボール本体表面には、通常、塗膜が設けられている。ゴルフボールの塗膜は、ゴルフボール本体が、太陽光線や風雨にさらされて劣化するのを保護するとともに、ゴルフボール本体に光沢などを付与して外観を向上するために設けられている。
ゴルフボールは繰返し打撃されて使用されることから、ゴルフボールの塗膜には、衝撃に対する密着性が要求される。特に、ゴルフボールを打撃する際には、ゴルフボール本体が変形するので、ゴルフボール本体を被覆する塗膜がこのような変形に追随できない場合には、塗膜が剥離する傾向がある。また、打撃時におけるクラブとの摩擦や、着地時におけるバンカーの砂やラフなどの地面との摩擦などを受けて、塗膜が剥離する場合がある。
ところで近年、環境保全の問題から溶剤系塗料の使用量を低減することが期待されており、ゴルフボールに使用される塗料も溶剤系塗料から水性塗料へ代替していくことが検討されている。例えば、特許文献1には、カルボジイミド化合物により架橋されたカルボキシル基含有水分散型ポリウレタン塗料を塗装したゴルフボールが開示され、特許文献2には、高分子量ポリウレタンの分散型水系塗料を塗装したゴルフボールが開示されている。
特開平8−71177号公報 実公平2−11095号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているカルボジイミド化合物は、溶剤に希釈されているものであり、斯かるカルボジイミド化合物を使用している限り、溶剤の使用量を低減することができない。また、特許文献2には、高分子量ポリウレタンの架橋剤としてエチレンイミンを使用することが開示されているが、エチレンイミンは、変異原性物質であり、安全衛生上好ましくない。さらに、水性塗料から得られる塗膜を有するゴルフボールは、従来の溶剤系塗料から得られる塗膜を有するゴルフボールに比べて、もともと密着性が低くなりやすいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、環境に優しい水性塗料から得られる塗膜であって、密着性および耐摩耗性に優れる塗膜を有するゴルフボール及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の塗装ゴルフボールの製造方法は、ゴルフボール本体表面に水性ポリカルボジイミドの水性液を塗布し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布することを特徴とする。特に、ゴルフボール本体表面に塗布した水性ポリカルボジイミドの水性液を乾燥し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布することが好ましい態様である。また、本発明の塗装ゴルフボールは、ゴルフボール本体と、前記ゴルフボール本体表面を被覆する水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層と、前記プライマー層を被覆する塗膜とを有するゴルフボールであって、前記塗膜は、水性ポリウレタン塗料を塗布して形成したものであることを特徴とする。
すなわち、本発明は、まずゴルフボール本体表面に水性ポリカルボジイミドの水性液を塗布し、水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層を形成し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布して塗膜を形成するようにすることによって、水性ポリウレタン塗料から得られる塗膜とゴルフボール本体表面との密着性を向上させるとともに、ゴルフボールを塗装する際の水性塗料に使用される溶剤の使用量を低減するところに要旨がある。
前記水性ポリウレタン塗料としては、例えば、水性ポリイソシアネートと水性ポリオールとを使用する硬化性塗料を使用することが好ましい。硬化性塗料を使用することによって、塗膜を形成する際に水性ポリイソシアネートとプライマー層の水性ポリカルボジイミドとが反応し、塗膜とプライマー層との間に化学結合が生成して、密着性が一層向上するからである。
尚、本発明において、「水性」には、「水溶性」および「水分散性」のいずれの場合も含まれる。
本発明によれば、ゴルフボールを製造する際に使用する塗料中の有機溶剤含有量を低減することができ、さらには、密着性および耐摩耗性に優れる塗膜を有する塗装ゴルフボールが得られる。
まず、本発明で使用する水性ポリウレタン塗料と水性ポリカルボジイミドの水性液について説明する。本発明で使用する水性ポリカルボジイミドの水性液(以下、単に「ポリカルボジイミド水性液」と言う場合がある)は、カルボジイミド基を分子内に少なくとも2以上有する水性ポリカルボジイミドの水性液(水溶液または水分散体)であり、より好適には、水性ポリカルボジイミド樹脂の水性液を使用する。水性(水溶性若しくは水分散性)ポリカルボジイミド樹脂とは、例えば、下記式(1)で表されるように、親水性セグメントとカルボジイミド基を有する繰返し単位からなるセグメントとを有する樹脂を挙げることができる。
Figure 2007143660
上記式で表される水性ポリカルボジイミド樹脂は、ジイソシアネートを出発原料とするものであり、式(1)中、Rは、ジイソシアネートからイソシアネート基を除いた残基、Kは、イシアネート基と親水性セグメントとの反応によって形成される結合である。nは、平均重合度を示し、2〜100の整数である。また、式(1)中の親水性セグメントとしては、エチレンオキサイド鎖を含有する非イオン性セグメント、スルホン酸塩、硫酸塩などを含有するアニオン性親水性セグメント、又は、4級アンモニウム塩を含有するカチオン性親水性セグメントなどが挙げられる。前記式(1)で表される具体的な水性ポリカルボジイミド樹脂としては、水性テトラメチルキシリレンカルボジイミド、水性ジシクロヘキシルメタンカルボジイミドなどを挙げることができる。
前記水性ポリカルボジイミドのカルボジイミド当量は、100以上、より好ましくは150以上、さらに好ましくは250以上であって、700以下、より好ましくは650以下、さらに好ましくは600以下であることが好ましい。カルボジイミド当量を100以上とすることによって、塗膜とプライマー層間における化学結合の生成による密着性向上効果が高まる。また、カルボジイミド当量を700以下とすることによって、塗膜に対する反応性が高くなり、塗膜とプライマー層との密着性が一層向上する。ここで、「カルボジイミド当量」とは、カルボジイミド基1モル当たりの水性ポリカルボジイミドの化学式量(分子量)である。
本発明において、ポリカルボジイミド水性液の固形分(質量%)は、特に限定されないが、0.3%以上であることが好ましく、より好ましくは0.5%以上であって、さらに好ましくは0.7%以上であって、50%以下であることが好ましく、より好ましくは40%以下であり、さらに好ましくは30%以下である。前記固形分が高くなりすぎると、ゴルフボール本体表面に付着する水性ポリカルボジイミドの量が多くなりすぎて表面がざらつき、得られるゴルフボールの光沢が失われる場合がある。一方、前記固形分が低くなりすぎると、ゴルフボール本体表面に付着する水性ポリカルボジイミドの量が少なくなりすぎて、塗膜の密着性向上効果が得られない場合がある。前記水性ポリカルボジイミド樹脂水性液としては、具体的には、日清紡績(株)のカルボジライト(登録商標)E−01、E−02、及びE−03A(ノニオン性、固形分40%)などの水分散性タイプ、カルボジライトV−02、V−02−L2、V−04などの水溶性タイプなどを挙げることができ、これらのポリカルボジイミド水性液は、溶剤を実質的に含まないものである。
本発明で使用する水性ポリウレタン塗料としては、例えば、カルボキシル基を含有する水性ポリウレタンの一液型塗料、あるいは、水性ポリイソシアネートと水性ポリオールとを使用する硬化性塗料などを挙げることができ、本発明では、水性ポリイソシアネートと水性ポリオールとを使用する硬化性塗料を使用することが好適である。カルボキシル基を含有する水性ポリウレタンの一液型塗料を使用する態様では、前記カルボキシル基含有水性ポリウレタンのカルボキシル基とプライマー層の水性ポリカルボジイミドとが反応し、塗膜とプライマー層との間に化学結合が形成され、塗膜とプライマー層との密着性が向上する。
また、水性ポリイソシアネートと水性ポリオールとを使用する硬化性塗料を使用する好ましい態様では、水性ポリイソシアネートのイソシアネート基とプライマー層の水性ポリカルボジイミドとが反応し、塗膜とプライマー層との間に化学結合が形成され、塗膜とプライマー層との密着性が向上する。さらに、水性ポリイソシアネートまたは水性ポリオールの少なくとも一方がカルボキシル基を含有している場合には、斯かるカルボキシル基と水性ポリカルボジイミドとが反応することができるので、密着性が一層向上する。
本発明で使用するカルボキシル基を含有する水性ポリウレタンの一液型塗料とは、水性ポリウレタン樹脂成分がある程度高分子量化されており、硬化剤などを使用することなく一液で造膜可能なものを意味する。前記カルボキシル基を含有する水性ポリウレタン塗料としては、カルボキシル基含有水性ポリウレタン成分が、水に溶解若しくは分散した水性液(水溶液若しくは水分散液)を好適に使用することができる。前記カルボキシル基含有水性ポリウレタン水性液としては、カルボキシル基含有水性ポリウレタンのカルボキシル基が、塩基で中和されることによって水中に溶解あるいは分散されているアニオンタイプのもの、或いは、カルボキシル基含有水性ポリウレタンを非イオン性の乳化剤の存在下で高剪断力で強制的に分散させたノニオンタイプのものなどを挙げることができる。
前記カルボキシル基含有水性ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分としては、イソシアネート基を2以上有するものであれば特に限定されず、例えば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)等の芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルネンジイソシアネート(NBDI)等の脂環式ポリイソシアネート又は脂肪族ポリイソシアネート等のうちの1種または2種以上の混合物を使用できる。これらのうち、耐候性の観点から、非黄変性のポリイソシアネート(TMXDI、XDI、HDI、HXDI、IPDI、H12MDI、NBDIなど)が好ましく使用される。上記ポリイソシアネートは、単独、或いは、少なくとも2種以上を混合して使用してもよい。
前記カルボキシル基含有水性ポリウレタンを構成するポリオール成分としては、ヒドロキシル基を複数有するものであれば特に限定されず、例えば、分子量が約500未満の低分子量のポリオールや分子量が約500以上の高分子量のポリオールなどを使用することができる。低分子量のポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール;グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどのトリオールが挙げられる。
高分子量のポリオールとしては、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)等のポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)などの縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)のようなラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートなどのポリカーボネートポリオール;及びアクリルポリオールなどが挙げられる。以上のようなポリオールのうち、重量平均分子量50〜2,000を有するもの、特に100〜1,000程度のポリオールが好ましく用いられる。尚、これらのポリオールは、1種または2種以上混合して用いてもよい。
前記カルボキシル基含有水性ポリウレタンは、上記成分に加えて、ポリアミン成分を含有していてもよい。前記ポリアミン成分としては、特に限定されないが、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族ポリアミン;トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなどの芳香族ポリアミン;ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、イソホロンジアミンなどの脂環式ポリアミン;ヒドラジン、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジドなどのヒドラジン類などを挙げることができる。また、前記ポリアミン若しくは低分子量のポリオール成分として、ジエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミンを使用することもできる。
本発明で使用するカルボキシル基含有水性ポリウレタンの酸価は、固形分ベースで、10mgKOH/g以上であることが好ましく、より好ましくは15mgKOH/g以上、さらに好ましくは20mgKOH/g以上であることが望ましい。酸価を10mgKOH/g以上とすることによって、水性ポリカルボジイミドとの反応部位を適度に確保でき、プライマー層との密着性が高まるからである。また、カルボキシル基含有ポリウレタンの酸価の上限は、特に限定されないが、60mgKOH/g、より好ましくは50mgKOH/g、さらに好ましくは、40mgKOH/gとすることが望ましい。酸価が60mgKOH/gを超えると、親水性基(カルボキシル基)の量が多すぎて、得られる塗膜の耐水性が低下するからである。
前記カルボキシル基含有ポリウレタン水性液の具体例としては、例えば、三井武田ケミカル社製タケラックW−615、W−6010,W−6021などを挙げることができる。
本発明で好適に使用する水性ポリオールと水性ポリイソシアネートとを使用する硬化性塗料について説明する。前記硬化性塗料は、水性ポリオールと水性ポリイソシアネートとが硬化反応をして、ポリウレタンを生成することによって塗膜を形成する。
前記水性ポリオールとしては、親水性セグメントまたは親水性基を有し、ヒドロキシル基を2以上有するものであれば、特に限定されない。親水性セグメントを有しヒドロキシル基を2以上有するものとしては、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)を挙げることができ、親水性基を有しヒドロキシル基を2以上有するものとしては、例えば、カルボキシル基を有する水性ポリオールを挙げることができる。
前記水性ポリオールの水酸基価(mgKOH/g)は、25以上、好ましくは30以上であって、さらに好ましくは35以上であって、100以下、より好ましくは95以下、さらに好ましくは90以下であることが好ましい。水性ポリオールの水酸基価が25未満では、塗膜とゴルフボール本体との密着性が低下する場合があるからである。また、前記水酸基価が100以上では、水性ポリイソシアネートとの反応に時間がかかり、生産性が低下する場合があるからである。前記水酸基価は、JIS−K1557に準じて、例えば、電位差滴定法により測定することができる。
また、前記水性ポリオールの重量平均分子量は、4,000以上、より好ましくは5,000以上、さらに好ましくは6,000以上であって、20,000以下、より好ましくは17,000以下、さらに好ましくは15,000以下であることが望ましい。前記重量平均分子量が4,000未満では、乾燥に時間がかかり生産性が低下し、20,000超では、相対的に水酸基価が低下して、プライマー層との密着性が低下するからである。前記水性ポリオールの重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ(GPC)により、標準物質としてポリスチレンを用いて測定することができる。
前記カルボキシル基を有する水性ポリオールとしては、水性であって、分子内に1以上のカルボキシル基と2以上の水酸基とを有するものであれば、特に限定されず、例えば、水性ポリエステルポリオール;水性ウレタンポリオール;水性アクリルポリオール;水性アルキド樹脂;及び、カルボキシメチルセルロースの様なセルロース誘導体などを挙げることができ、これらを単独、若しくは、2種以上を混合して使用してもよい。
これらの中でも水性ポリエステルポリオール、若しくは、水性ポリエステルポリオールと水性アクリルポリオールとの混合物を使用することが極めて好ましい。水性ポリエステルポリオールを使用することによって、得られる塗膜の耐衝撃性が良好になる。また、水性アクリルポリオールを併用することによって、得られる塗膜の耐候性を向上できるからである。特に、水性ポリオールとして、水性ポリエステルポリオール:水性アクリルポリオール=4:1〜10:1(質量比)とすることが好ましい態様であり、得られる塗膜の機械的物性と耐候性とを両立できる。
前記カルボキシル基を有する水性ポリエステルポリオールは、上述したように、水溶性ポリエステルポリオールまたは水分散性ポリエステルポリオールのいずれであってもよく、斯かるカルボキシル基を塩基で中和して水性化することができる。前記カルボキシル基を有する水性ポリエステルポリオールは、ポリエステルポリオールを合成する公知の方法により合成することができ、例えば、(低分子量の)ポリオールと多塩基酸とを重縮合させて得ることができる。
前記水性ポリエステルポリオールのカルボキシル基は、ポリオール成分または多塩基酸成分のいずれからも導入することができる。ポリエステルポリオールにカルボキシル基を導入するポリオール成分としては、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ジヒドロキシプロピオン酸、ジヒドロキシコハク酸などが挙げられる。カルボキシル基を導入するポリオール以外のポリオール成分としては、ポリエステルポリオールの合成に用いられる公知のポリオールを挙げることができ、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、ビスフェノールA等のジオールや、トリメチロールプロパン、グリセリンなどのトリオール等を挙げることができ、単独、或いは、2種以上を組合わせて使用してもよい。
また、ポリエステルポリオールにカルボキシル基を導入できる多塩基酸成分としては、例えば、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等を挙げることができる。前記カルボキシル基を導入する多塩基酸以外の多塩基酸としては、ポリエステルポリオールの合成に用いられる公知の多塩基酸成分を挙げることができ、例えば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニルジカルボン酸などの二塩基酸が挙げられる。前記多塩基酸は、単独で、或いは、2種以上を組合わせて使用してもよい。
前記カルボキシル基を有する水性ウレタンポリオールとしては、分子鎖中にウレタン結合を有し、少なくとも1つのカルボキシル基と水酸基を2以上有するものであれば特に限定されず、例えば、上述したカルボキシル基含有水性ポリエステルポリオールとポリイソシアネートとをポリオール成分の水酸基がポリイソシアネートのイソシアネート基に対して過剰になるように反応させることにより得られる。
前記カルボキシル基を有する水性アクリルポリオールとしては、例えば、水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルと(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸などとを共重合した水性アクリルポリオールを挙げることができる。
前記水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどを挙げることができる。また、水性アクリルポリオールに共重合される他のモノマー成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチルなど公知のエチレン性不飽和単量体を挙げることができる。
前記アクリルポリオールを水性化する方法は、特に限定されないが、例えば、水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルとカルボキシル基を有するエチレン性不飽和カルボン酸とを共重合して、斯かるカルボキシル基を塩基で中和して水性化する方法、上記水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルとエチレン性不飽和カルボン酸とを乳化剤の存在下で乳化重合する方法、若しくは、ソープフリー重合する方法などが挙げられる。
カルボキシル基を有する水性ポリオールの水性化は、特に限定されないが、上述したように前記カルボキシル基を塩基などで中和することにより水性化することができる。カルボキシル基を中和する塩基としては、アンモニア、メチルアミン、エチルアミンなどの1級アミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミンなどの2級アミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミンなどの3級アミン、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物を使用することができる。
前記カルボキシル基を有する水性ポリオールの酸価(mgKOH/g)は、10以上、好ましくは15以上、より好ましくは20以上であって、50以下、好ましくは45以下、より好ましくは40以下であることが望ましい。酸価が10未満では、親水性基(カルボキシル基)の量が少なすぎて、水への分散性及び溶解性が低下するからである。一方、酸価が50を超えると親水基(カルボキシル基)の量が多すぎて、得られる塗膜の耐水性が低下するからである。
本発明において、前記カルボキシル基を有する水性ポリオールを使用する際には、前記水性ポリオールを水に溶解若しくは分散させた水性液の態様で使用することが好ましい。前記水性液の濃度は、20質量%以上、より好ましくは25質量%以上であって、65質量%以下、より好ましくは60質量%以下であることが好ましい。20質量%未満であると、水性ポリオールと水性ポリイソシアネートとの硬化反応が遅くなるからである。また、65質量%超であると、粘度が高くなって、塗工性が低下するからである。
前記水性ポリオールの具体例として、神東塗料社製水性ポリエステルポリオール:水性アクリルポリオール=4:1(質量比、OH価:66mgKOH/g、酸価25mgKOH/g)、和薬ペイント社製WG−6Aなどを挙げることができる。
本発明で好適に使用する水性ポリイソシアネートとは、ポリイソシアネートを水性化(水溶性若しくは水分散性にした)した変性体であれば特に限定されず、例えば、ポリオキシアルキレンエーテルアルコール(好ましくはポリオキシエチレンエーテルアルコール)で変性した水性ポリイソシアネートなどを挙げることができる。前記水性ポリイソシアネートのイソシアネート成分としては、例えば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)等の芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルネンジイソシアネート(NBDI)等の脂環式ポリイソシアネート又は脂肪族ポリイソシアネート等のうちの1種または2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち、耐候性を向上するという観点から、非黄変性のポリイソシアネート(HDI、HXDI、IPDI、H12MDI、NBDIなど)が好ましく、さらに好ましくは水性ヘキサメチレンジイソシアネートである。前記水性ポリイソシアネートの具体例としては、例えば、大日本インキ化学工業社製CR−60N、日本ポリウレタン社製コロネートC3062、C3053、住化バイエルウレタン社製バイヒジュール3100、神東塗料社製I−3、和薬ペイント社製WG−6Bなどを挙げることができる。前記水性ポリイソシアネートの製法としては、例えば、特開平7−113005号公報、特開平9−71720号公報、特開2003−246827号公報、特開平11−228653号公報、特開平11−100426号公報などに記載の方法を採用することができる。
本発明で使用する硬化性塗料において、水性ポリオールと水性ポリイソシアネートとの配合比率は、特に限定されないが、NCO/OH(モル比)が1.3以上、より好ましくは1.4以上、さらに好ましくは1.5以上であって、2.5以下、より好ましくは2.3以下、さらに好ましくは2.1以下であることが望ましい。NCO/OH(モル比)が1.3未満であると、硬化反応が不十分となってタック感が残り、塗膜にほこりや汚れが付着しやすくなる。一方、NCO/OH(モル比)が2.5超であると、残存しているイソシアネート基が水分と反応しCOを発生するので、塗膜中に気泡が生じやすくなるからである。
本発明で使用する硬化性塗料には、前記水性ポリイソシアネートおよび前記水性ポリオールに加えて、さらに水性ポリアミンを使用することができる。水性ポリアミンを一部に使用することによって、水性ポリイソシアネートと水性ポリアミンとの反応が優先的に起こって、造膜時間(塗膜のタックがなくなる時間)を短くすることができる。前記水性ポリアミンとは、水溶性若しくは水分散性のポリアミンであり、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族ポリアミン;トリレンジアミン、キシリレンジアミンなどの芳香族ポリアミン;ピペラジン、イソホロンジアミンなどの脂環式ポリアミン;ヒドラジン、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジドなどのヒドラジン類などを挙げることができる。また、前記ポリアミンとして、ジエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミンを使用することもできる。
本発明で使用する水性ポリウレタン塗料に含有される溶剤量は、通常15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下にまで低減されており、環境に優しい。また、本発明で使用する水性ポリウレタン塗料は、必要に応じて、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、蛍光増白剤、ブロッキング防止剤、レベリング剤、スリップ剤など一般にゴルフボール用塗料に含有され得る添加剤を含有していてもよい。
本発明の塗装ゴルフボールの製造方法は、ゴルフボール本体表面に水性ポリカルボジイミドの水性液を塗布し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布することを特徴とする。特に、ゴルフボール本体表面に塗布した水性ポリカルボジイミドの水性液を乾燥し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布することが好ましい態様である。また、本発明の塗装ゴルフボールは、ゴルフボール本体と、前記ゴルフボール本体表面を被覆する水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層と、前記プライマー層を被覆する塗膜とを有するゴルフボールであって、前記塗膜は、水性ポリウレタン塗料を塗布して形成したものであることを特徴とする。
前記水性ポリカルボジイミドの水性液を塗布する方法は、特に限定されないが、スプレーコーティング、ディップコーティング、静電塗装などの方法を挙げることができる。塗布した水性ポリカルボジイミドの水性液を、水性ポリウレタン塗料を塗布する前に、乾燥することによって、ゴルフボール本体表面に水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層が形成される。この際、前記水性ポリカルボジイミドの水性液に、カルボジイミド基に対して反応性を有する官能基を有するものを含有させることは好ましくない。カルボジイミド基が消費されすぎてしまうと、次に塗布する水性ポリウレタン塗料に対する反応性が低下して、塗膜とプライマー層との密着性が低下する虞があるからである。
塗布したポリカルボジイミド水性液の乾燥の程度は、水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層が形成される程度に乾燥されればよく、ポリカルボジイミド水性液に由来する水分を完全に除去する必要はない。前記ポリカルボジイミド水性液を乾燥する温度は、通常、30℃以上、好ましくは35℃以上であって、80℃以下、好ましくは70℃以下が好ましい。また、乾燥する時間は、1分以上、好ましくは3分以上であって、24時間以下、より好ましくは16時間以下が望ましい。
本発明では、ゴルフボール本体表面に水性ポリカルボジイミドを塗布した後、水性ポリウレタン塗料を塗布する。前記水性ポリウレタン塗料の塗布方法は限定されず、スプレーコーティング、ディップコーティング、静電塗装などの方法を挙げることができる。特に硬化性塗料を使用する場合は、水性ポリオールと水性ポリイソシアネートとをそれぞれ別々に塗布比率が一定になるようにスプレーコーティングすることも好ましい態様である。ゴルフボールに塗布された水性ポリウレタン塗料は、一液型および硬化型のいずれの場合も、例えば、30℃〜70℃の温度で1時間〜24時間乾燥することにより塗膜を形成することができる。
乾燥後の塗膜の膜厚は、特に限定されないが5μm以上、より好ましくは7μm以上、25μm以下、より好ましくは18μm以下であることが望ましい。膜厚が5μm未満になると継続的な使用により塗膜が摩耗消失しやすくなり、膜厚が25μmを超えるとディンプルの効果が低下してゴルフボールの飛行性能が低下するからである。また前記塗膜は、好ましくは単層構造を有する。単層構造であれば、塗装工程を簡略化でき、本発明における塗膜は、単層構造であっても優れた塗膜物性を発現するからである。また、前記塗膜は最外層のクリアーペイント層であることが好適である。
本発明では、ゴルフボール本体の構造は特に限定されず、ワンピースゴルフボール、ツーピースゴルフボール、スリーピースゴルフボール以上のマルチピースゴルフボール、或いは、糸巻きゴルフボールであってもよい。いずれの場合であっても、本発明を好適に適用できるからである。これらの中でも、ゴルフボール本体が、ツーピースゴルフボール、マルチピースゴルフボール、若しくは糸巻きゴルフボールの如く、カバーを有するゴルフボールであって、前記カバーを構成する樹脂成分が、カルボキシル基を含有する樹脂であることが好ましい態様である。カバーを構成する樹脂成分が、カルボキシル基を含有する樹脂である場合には、水性ポリカルボジイミドが、カバーを構成する樹脂のカルボキシル基と塗膜を構成する水性ポリウレタンの両方と反応し、塗膜とカバーとがプライマー層を介して化学結合で結合され、その結果、カバーに対する塗膜の密着性が一層高くなる。前記カルボキシル基を含有する樹脂としては、アイオノマー樹脂を使用することが好適である。前記アイオノマー樹脂としては、例えば、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、またはエチレンとα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したものを挙げることができる。上記のα,β−不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸等が挙げられ、特にアクリル酸又はメタクリル酸が好ましい。また、α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソブチルエステル等が用いられ、特にアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルが好ましい。上記エチレンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体や、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を中和する金属イオンとしては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属イオン;マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウムなどの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属イオン;錫、ジルコニウムなどのその他のイオンが挙げられるが、特にナトリウム、亜鉛、マグネシウムイオンが反発性、耐久性等から好ましく用いられる。
上記アイオノマー樹脂の具体例としては、ハイミラン1555、1557、1605、1652、1702、1705、1706、1707、1855、1856(三井デュポンポリケミカル社製)、サーリン8945、サーリン9945、サーリン6320(デュポン社製)、IOTEK 7010、8000(エクソン(Exxon)社製)等を例示することができる。これらのアイオノマー樹脂は、上記例示のものをそれぞれ単独または2種以上の混合物として用いてもよい。
本発明におけるカバーを構成する樹脂成分として、上記アイオノマー樹脂等の基材樹脂に加えて、さらに熱可塑性エラストマーやジエン系ブロック共重合体等を使用することも好ましい態様である。前記熱可塑性エラストマーの具体例としては、アルケマ(株)から商品名「ペバックス」で市販されている(例えば、「ペバックス2533」)熱可塑性ポリアミドエラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル」で市販されている(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)熱可塑性ポリエステルエラストマー、BASFジャパン(株)から商品名「エラストラン」で市販されている(例えば、「エラストランXNY97A」、「エラストランXNY90A」)熱可塑性ポリウレタンエラストマー等が挙げられる。
本発明におけるカバーは、上述した樹脂成分のほか、酸化亜鉛、酸化チタン、青色顔料などの顔料成分、炭酸カルシウムや硫酸バリウムなどの比重調整剤、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光材料または蛍光増白剤などを、カバーの性能を損なわない範囲で含有してもよい。
次に、本発明のゴルフボールが、糸巻きゴルフボール、ツーピースゴルフボール、及び、マルチピースゴルフボールの如くコアを有する場合、或いは、ワンピースゴルフボールの場合における、コア及びワンピースゴルフボール本体について説明する。前記コア及びワンピースゴルフボール本体には、従来より公知のゴム組成物(以下、単に「コア用ゴム組成物」という場合がある)を採用することができ、例えば、基材ゴムとしてのジエン系ゴム、共架橋剤、及び架橋開始剤を含むゴム組成物を加熱プレスして成形することができる。
前記ジエン系ゴムとしては、特に、反発に有利なシス結合が40%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上のハイシスポリブタジエンを用いることが好ましい。前記共架橋剤は、炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸又はその金属塩、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸の金属塩が用いられ、金属としては、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、ナトリウムが好ましく用いられ、より好ましくは亜鉛が用いられる。このような共架橋剤の使用量は、基材ゴム100質量部あたり20〜50質量部が好ましい。また、架橋開始剤としては、有機過酸化物が好ましく用いられる。具体的には、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t―ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物が挙げられ、これらのうちジクミルパーオキサイドが好ましく用いられる。有機過酸化物の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.2質量部以上が好ましく、より好ましくは0.3質量部以上であって、1.5質量部以下が好ましく、より好ましくは1.0質量部以下である。また、前記コア用ゴム組成物は、さらに、ジフェニルジスルフィド類を含有してもよい。ジフェニルジスルフィド類の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上が好ましく、より好ましくは0.3質量部以上であって、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは3.0質量部以下である。
前記コア用ゴム組成物には、基材ゴム、共架橋剤、架橋開始剤、ジフェニルジスルフィド類に加えて、さらに、酸化亜鉛や硫酸バリウム等の比重調整剤、老化防止剤、色粉等を適宜配合することができる。前記コア用ゴム組成物の加熱プレス成型条件は、ゴム組成に応じて適宜設定すればよいが、通常、130〜200℃で10〜60分間加熱するか、あるいは130〜150℃で20〜40分間加熱した後、160〜180℃で5〜15分間と2段階加熱することが好ましい。
本発明のゴルフボールが、スリーピース以上のマルチピースゴルフボールである場合には、コアとカバーとの間に設ける中間層としては、例えば、ポリウレタン樹脂、アイオノマー樹脂、ナイロン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂;ポリスチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等の熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。ここで、アイオノマー樹脂としては、例えば、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体中のカルボキシル基の少なくとも1部を金属イオンで中和したもの、またはエチレンとα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したものが挙げられる。前記中間層には、さらに、硫酸バリウム、タングステン等の比重調整剤、老化防止剤、顔料などが配合されていてもよい。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
[評価方法]
(1)塗膜の密着性
ツルーテンパー社製のスイングロボットにメタルヘッド製ドライバー(1W)を装着し、ヘッドスピード45m/sで塗装後のゴルフボールを100回繰返し打撃した後、塗膜の剥離状態を観察し、下記の評価基準に基づいて評価した。
評価基準
◎:塗膜の剥離がなかった。
○:塗膜の剥離面積が全塗膜面積の5%以下
△:塗膜の剥離面積が全塗膜面積の5%超25%以下
×:塗膜の剥離面積が全塗膜面積の25%超
(2)塗膜の耐摩耗性
内表面をブラシで覆ったポテトピラー内に各塗装ゴルフボールを入れ、1時間ブラッシング処理し、塗膜の剥離状態を観察し、以下の評価基準に基づき評価した。
◎:塗膜の剥離がなかった。
○:塗膜の剥離面積が全塗膜面積の5%以下
△:塗膜の剥離面積が全塗膜面積の5%超25%以下
×:塗膜の剥離面積が全塗膜面積の25%超
(3)ゴルフボール外観
一般ゴルファー10名により塗装後のゴルフボールの外観観察を行い、下記の評価基準のうち、最も多かった結果をその塗装ゴルフボールの評価とした。
○:十分な光沢があり外観も良好である
△:やや光沢が劣る
×:光沢不足で外観が不良である
[ゴルフボールの製造]
(1)コアの作製
表1に示す配合のコア用ゴム組成物を混練し、半球状キャビティを有する上下金型内で170℃で15分間加熱プレスすることにより直径39.3mmの球状コアを得た。
Figure 2007143660
ポリブタジエンゴム:JSR(株)製のBR−11
アクリル酸亜鉛:三新化学(株)のサンセラーSR
酸化亜鉛:東邦亜鉛(株)の亜鉛華
硫酸バリウム:堺化学製硫酸バリウムBD
ジフェニルジスルフィド:住友精化(株)のジフェニルジスルフィド
ジクミルパーオキサイド:日本油脂製のパークミルD
尚、硫酸バリウムは、得られるゴルフボールの質量が、45.4gとなるように適量加えた。
(2)カバー組成物の調製
表2に示した配合の材料を、二軸混練型押出機によりミキシングして、ペレット状のカバー用組成物を調製した。押出条件は、スクリュー径45mm、スクリュー回転数200rpm、スクリューL/D=35であり、配合物は、押出機のダイの位置で200〜260℃に加熱された。
Figure 2007143660
ハイミラン1605:三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー樹脂
ハイミラン1706:三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー樹脂
エラストランXNY97A:BASFジャパン(株)製の熱可塑性ポリウレタンエラストマー
(3)ゴルフボール本体の作製
上記で得たカバー用組成物を、前記コア上に直接射出成形することによりカバー層を形成し、ツーピースゴルフボール本体を作製した。カバー成形用上下金型は、半球状キャビティを有し、ディンプル付きで、ディンプルの一部が進退可能なホールドピンを兼ねている。上記ホールドピンを突き出し、コアを投入後ホールドさせ、80トンの圧力で型締めした金型に210℃に加熱した樹脂を0.3秒で注入し、30秒間冷却して型開きしてゴルフボール本体を取り出した。取り出したゴルフボール本体のバリ取りを行い、表3に示した様に水性ポリカルボジイミドの水性液をゴルフボール本体表面に塗布して、40℃で30分間乾燥し、水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層を形成し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布して乾燥し塗膜を形成した。水性ポリウレタン塗料の乾燥は、40℃で4時間行った。得られたゴルフボールは、直径42.7mm、重さ45.4gであった。得られたゴルフボールの塗膜の密着性および耐摩耗性について評価した結果を、併せて表3に示した。
Figure 2007143660
水性ポリオール:神東塗料(株)製水性ポリエステルポリオール/水性アクリルポリオール=4/1(質量比、OH価:66mgKOH/g、酸価25mgKOH/g)
水性ポリイソシアネート:神東塗料(株)製水性ヘキサメチレンジイソシアネート(3−メトキシブチルアセテートに溶解、固形分75%)
水性ポリカルボジイミドの水性液:日清紡績(株)製ポリカルボジイミドの水分散液、カルボジイミド当量385、固形分40%
ゴルフボールNo.1〜No.6は、ゴルフボール本体表面に水性ポリカルボジイミドを塗布し乾燥して水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層を形成し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布して塗膜を形成したゴルフボールである。ゴルフボールNo.9〜No.10は、水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層を形成しなかった場合であるが、いずれの場合も塗膜の密着性が低くなった。
本発明は、環境に優しい水性塗料から得られる塗膜であって、密着性に優れる塗膜を有するゴルフボール及びその製造方法を提供する。

Claims (6)

  1. ゴルフボール本体表面に水性ポリカルボジイミドの水性液を塗布し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布することを特徴とする塗装ゴルフボールの製造方法。
  2. ゴルフボール本体表面に塗布した水性ポリカルボジイミドの水性液を乾燥し、次いで、水性ポリウレタン塗料を塗布する請求項1に記載の塗装ゴルフボールの製造方法。
  3. 前記水性ポリウレタン塗料として、水性ポリイソシアネートと水性ポリオールとを使用する硬化性塗料を使用する請求項1または2に記載の塗装ゴルフボールの製造方法。
  4. ゴルフボール本体と、
    前記ゴルフボール本体表面を被覆する水性ポリカルボジイミドからなるプライマー層と、
    前記プライマー層を被覆する塗膜とを有するゴルフボールであって、
    前記塗膜は、水性ポリウレタン塗料を塗布して形成したものであることを特徴とする塗装ゴルフボール。
  5. 前記水性ポリウレタン塗料は、水性ポリイソシアネートと水性ポリオールとを使用する硬化性塗料であることを特徴とする請求項4に記載の塗装ゴルフボール。
  6. 前記塗膜は、単層の塗膜である請求項4または5に記載の塗装ゴルフボール。
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